5月28日(土)第194回例会

1.リスニング指導の実際(幹の本p.165-179)

Program 8-1のリスニング問題p.97

①各課にあるリスニング問題

・習った文法事項を文脈の中で聞き取るのが目的

・未習語はなるべく使わない

・誰でもできるように簡単(だけど面白くない←レジュメより)

P.96 scenes 情景を思い浮かべさせ、再生させる

新しい文法をどういうシーンで使うかアニメになっている

サンシャインはListen , speak,

writeという構成だが、リスニング一つでは足りないし、面白くない。北原先生はそれでは足りないのでリスニングトレーニングを使っていた。またスーパーペアワークでspeakの足りない所を活動し、補強していた。

問題を生徒に読ませることでどこを読んでいるかわからない子に集中させる効果がある。

一度だけ聞かせる。(以前は2回だったが、おそらく英検が一回になったため。)

間違えた人がいたらもう一度聞かせる。

黙っていると、損をする。答えを言わせることがいいのは、間違えた子がいたらもう一度聞けるから。

●Power-up 5 インタビューを聞こう(リスニングに特化したページ)

サンシャイン1年生p.94

最近のサンシャインのリスニングにはNew words が入っているので。簡単に新語の意味確認をする。

内容に応じた質問をする。1200万部売れたが、北原先生には原稿量のみ。

Who does Liz talk with?

What is your cute thing?

教師の英語力もアップするし、生徒の注意も喚起できる。

2、新・中学生のためのリスニングトレーニングパワード2012年学校図書

1993年カセットで発売されたが、のちに1997年CD化された。

1年生の初めに外来語の内容があるのは、カタカナ英語との違いやリンキングが難しいので、それを聞き分けるために2語になっていて、含まれている。

北原先生がこの問題を作った訳→想像力を働かせるため。1つわからなくても想像することが大切と教えたい。

・聞いていた面白い教材

・満点を目指させない

・8割正解でexcellent,6割正解でpretty good

・毎学期決まった時期(定期テスト返却時)に数種類まとめて使用

・個人で記録が残せるようにしてある→評価・評定に繋げる

昨年度北原先生のおすすめで、リストレを中1で使わせて頂きました。生徒たちの反応は好印象で、リスニングを強化できる、と体感している様子でした。

中2でも使わせたいです。

3.Teacher Talk

・Mother Talk に対する言葉。母親が赤ちゃんに話しかけるように優しく語りかけるMother

Talkに対して教師が生徒にわかりやすい英語で語りかける言葉。生徒のインプットになるので非常に重要。

Teacher’s talkではない。

Teachers talkでもない。

これを間違えると恥ずかしい、とのこと。

・日常の話し方(使う語彙、話すスピード、抑揚、articulation など)とは違い、全てを意識して行うこと。できればTeacher

Talkは授業前にリハーサルをするのが望ましい。

・文法事項を前もってTeacher Talk で耳に入れておくことが大事。(計画的に)

5分間授業の初めに自分のために使う。

教師の発音、英語力を改善する必要がある。

北原先生の話す英語は簡単でわかりやすい。

やたらベラベラ話せばいい訳ではない。生徒がわかるレベルで話すべき。

調査の結果、北原先生、日䑓(ひだい)先生の話す量が7:3だった。教師は授業でどれくらい英語を使っているか自分の授業を調査してみるべき。7割を超えると生徒の発話を圧迫するから。

習う少し前から文法項目を使うようにする。

Have you finished?など自然に使っておくとよい。

場面といつもくっついてくるように使うとよい。

4、リスニングゲーム

●Word Definition Game

Program10より

教師の英語力のためには必要な活動

New wordを定義して教科書から探して答える

Beef, meat, pork……

Chicken はmeatではなくPoultry家禽類

Amazing

覚えておくべき表現(使うといい表現)

This is another word to….

This is the opposite word…

2年生の3学期(フレンズの学年)

This is a person who takes care of teeth.→dentist

教科書を調べ、ピンポンブーに駆け寄る生徒の姿が可愛いのと、北原先生、J先生の阿吽の呼吸で次々と単語を説明、定義づけされる様子が素晴らしかったです。

●Card Swatting Game

Program 11より

次に何を言うかを予想する

フラッシュカードを並べて先生が言うことを予想してハエたたきで叩いてカードをゲットする

通常は机をどかしてフラッシュカードを床に散らばせてチームAとBと分けてやる。

とにかく楽しい!

●英語の歌

英語の歌を授業で使う目的

①リスニング力

②語彙力

③文法力

④英語の絶対量のインプット

⑤リーディング教材として

⑥生徒のアウトプットにつながる例文として

⑦Just for fun

⑧思い出として

最初の時は、いきなり聞かせず、日本語訳を見ながら英語を考えさせる。その後、歌を聴きながらアンサーチェックをする。

映画を通してリスニング力を鍛える方法

E.T.(1年生)

School of Rock(3年生)

リスニングを楽しく実際の会話で教えるのに映画はいい教材だと思いました。

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リスニング指導の実際

【1】教科書Sunshineのリスニング問題

・教科書のリスニングは千葉大学の西垣知佳子先生による繰り返し聞かせる方法。

・ボトムアップリスニング

 全員できなければならない簡単なもの=面白くない。

・制作者としては、新出語彙をリスニングに入れたくない。

やりかた

・どこをやっているか分からない生徒がいるので、問題の指示文を読ませる。

・一人でも間違えたらもう一度聞かせる。

・こたえ合わせは全員で声を出させる。「黙っているんじゃあないよ」

・中1の教材でスペルを書かせるときは、フォニックス・ラップでやった方法で1文字ずつ書く。

【2】『新・中学生のためのListening Training POWERED』

・少し難しい教材で教科書のリスニング問題を補う。

 概略を掴むためのトップダウンリスニングを含む。

・昔はこのような教材が他に無かったのでよく売れた。

 今は色々あるので、良いのを選べば良い。

・定期テスト返却時のような毎学期決まった時期に数種類まとめて使用。

・8割正解でExcellent、6割正解でPretty Good。Perfect? 1 mistake? 2 mistakes?

中1用教材について

・小学校でやっても良さそうな内容。

・フォニックス、カタカナになった英語などで作問しているのはなぜか?

・初期から、リンキングなどを多用。

・幾つかの単語から、一つのものをイメージさせる想像力を育てる作問。

中2教材について

・-edなど音が無くなっている文を、その部分が分からなくても、

 副詞(句)で時制を判断させる作問。

【3】Teacher Talk

・日常の話し方(使う語彙、話すスピード、抑揚、articulationなど)とは違い、

 全てを意識して使うこと。「生徒にとって耳から入って理解しやすい英語が使えること

 が教師の本当の英語力。」

・長先生から教わったこと。「前日に、授業で使う英語を大きな声で話してみてspeaking

 練習をしなさい。授業の中の5分間は自分のspeaking力のために使いなさい。」

・「働き方改革」が必要な状況下では、ここで教師のspeaking能力が磨かれる。

・「新出文法が導入される前に音で聞かせておくことによって、

 「あっ、あの時に言っていたな」と生徒が思う。」

・Teacher Talkが 7に対して、 Student Talk 3が望ましい。

 それよりもTeacher Talkが多くなると生徒の発話を圧迫する。

・『指導要領』とは別に『指導資料』があるので参考にするべき。

【4】リスニング・ゲーム

公開授業

①帯活動1 last sentence dictation

②帯活動2 vocabulary building

③帯活動3 英語の歌

④帯活動4 よみトレ50

⑤帯活動5 フォニックス単語書き

⑥テスト前活動1 Word Definition Game

⑦テスト前活動2 Card Swatting Game

⑧テスト前活動3 Gesture Game

⑨テスト前活動4 Sentence Telepathy

⑥と⑦を視聴。

「一度答えた人はIt’s on page…とヒントを出せる。

 (全員で答える配慮の必要がない)塾のような少人数だと、もっと盛り上がるのでは。」

「プログラム2つ分が試験範囲だった。」

「まだ関係代名詞をやっていない時期だが、dentist を出させるために、This is a person who takes care of your teeth.を聞かせている。」

「ここではホワイトボードにフラッシュカードをマグネットで貼っているが、

(⑦を教室でやるときには、)机を後ろにやって床に(フラッシュ)カードを撒いて(先生)2人で出題した。」

「生徒は先生が言い始めた段階で、その後の文の流れを予想して、ハエ叩きで叩いて取っている。」

「NHKのわくわく授業で、田尻悟郎先生が、生徒が怪我をするのでハエ叩きを使わせていた。」

「下位項目から上位項目を導き出す方法。例えば、meatを出すために、beef, pork, muttonなどを言う。ALTがchickenと言っていたが、正式にはpoultry。」

「最初は、(先生が)事前練習を必要とするが、教師の英語力を維持することに繋がる。」

【5】英語の歌

・歌詞の穴埋めを歌を聞く前にする理由は語彙力と文法力を使う。

・新出文型導入の時に、先に例文が頭に入っているようにする。

・リスニングだけではなくリーディング素材として使い、後に、生徒のアウトプットに。

・Just for fun、思い出として

【6】2021年度優秀リアクションペーパー

「私の中学校の頃の英語の担当教員がすべて英語で授業を行っていた。長期間海外に住んでおり、非常にきれいな発音だったことは記憶しているが、当時英語に触れたばかりの私にとって、それはただの音であり、理解不能で、言語として捉えることができなかった。」

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1 リスニング指導の実際

1 教科書のリスニング問題

○Senses 左4コマ 右Listen, Speak and writing(前と比べて量が減った→わくわくペアワークやListening Training POWEREDを使う)

○1人でも間違えたらもう一度聞く

○みんなで答える

①教科書にあるリスニング問題(sunshine scenes Listen)

・習った文法事項を文脈の中で聞き取るのが目的

・未習後をなるべく使わない

・誰でもできるように簡単(面白くない)

②リスニングに特化したページ power-up

(実際にやってみました)

同じ内容を何度も聞き、いろいろな質問に答えるもの。千葉大の西垣先生の考えだそう。

日本語の問題文をみんなで読むことから始まる。

2 Listening Training POWERED

(実際になってみました)

・聞いていて面白い教材

・満点を目指さない。聞き逃してパニックにならないように

・毎学期決まった時期に数種類まとめて使用

・個人で記録を残せるようにしてある

(一年生)

○隠れている外来語(問題には絵とカタカナ)

 ちゃんとした英語の発音、リンキングを聞き取る練習

○連想ゲーム

 想像力を養うもの。キーワードから連想するものを答える

○アルファベット

 T・D やB・Vなどの聞き分け

(二年生)

○現在?過去?

 時制を表す言葉や過去形と現在形の聞き分け(ひっかけあり)

一年生のリスニング教材は、身近な英語を使ったものなので、小学校でも使えそうだと思いました。

3 Teacher Talk

Mother Talkに対する言葉。Teacher’s Talk, Teachers’ talkではない。

Teacher TalkとStudent Talkの割合は生徒が英語を比較的多く使う授業でも7:3。

教師のスピーキング力が必要。

北原先生の英語は、ALTより簡単な表現でわかりやすい。

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1.リスニング指導の実際

<北原先生のテクニック>

①問題を生徒に読ませる⇒どこを読んでいるかわからない子に集中させる効果がある。 

②答えを生徒全員に一気に言わせる⇒もし1人でも間違えた人がいたらもう一度聞かせる。

③「cute」⇒「cut」だと「カット」となる。と、「マジックe」を復習 「What is cute for you ?」と聞くことで、speakingも引き出す。

2、新・中学生のためのリスニングトレーニングパワード2012年学校図書

○北原先生は、リスニングの量をインプットするために「listening training powered」を使った。

➡️実際にやってみて、とても面白いし、あきないと同時にインプット量が多い!と思いました。自分の学校でも取り入れたいと思いました。

3.Teacher Talk

教師の発音、英語力を改善する必要がある。

やたらベラベラ話せばいい訳ではない。生徒がわかるレベルで話すべき。

⇒「北原先生は、ALTとケンカできる位の英語力を身につけるべき」とおっしゃっていた、と後で佐藤先生からお聞きしました。

私もそれを目標に笑 今年度英語力アップを目指したいと思います。

3.Teacher Talk

教師の発音、英語力を改善する必要がある。

やたらベラベラ話せばいい訳ではない。生徒がわかるレベルで話すべき。

⇒「北原先生は、ALTとケンカできる位の英語力を身につけるべき」とおっしゃっていた、と後で佐藤先生からお聞きしました。

私もそれを目標に笑 今年度英語力アップを目指したいと思います。

4、リスニングゲーム

北原先生の赤坂中最後の授業のビデオを見ました。懐かしかったです。

どちらのゲームも、試験前の単語の復習を兼ねて行っているとのこと。

●Word Definition Game・・・ALTと交互に、「This person writes books.」など、単語を引き出す。その単語を、チームの1人がボンゴボンゴを早押しし、答える。

●Card Swatting Game・・・ALTと北原先生が英会話。チームの1人がハエたたきを持ち、ホワイトボードにある単語が出てきたら、たたく。

600人の先生方に囲まれているとは思えないほど、生徒たちはとっても楽しそうに取り組んでいました。単語の力だけでなく、リスニングの力が付く。さらに教師は英会話の力が付く。

⇒私もこれは次のテスト前に取り入れようと、ハエたたきを早速100円ショップに探しに行きました!

●英語の歌

「Thank you for the music」を使い、実際に( )うめ。

流れ①日本語訳を見て、( )をうめる ②実際に聞きながら、( )の答えを変えてよい

③正答数を確認。(数で手を挙げる)

⇒私もずっと帯活動で取り入れていますが、成人式で会う生徒たちが英語の授業で覚えているのはやっぱり英語の歌です。それほど英語の歌は忘れられないんだと思うと、本当に授業で取り入れるのは大切だと感じました。

●映画(E.T.(1年生)

School of Rock(3年生)

映画を途中で止め、止めたところのセリフを言う。

⇒どこで止められるかわからないのでものすごく集中して聞くため、リスニング能力がとても高まる!しかも楽しい!もっと見ていたい~と思いました。 さっそく私も、2年生の「think」の導入にブルースリーの映画を使用しました。(「Don’t feel!Think!」笑)

○おまけ「retellingについて」

2年生を教えるにあたって、「retelling」はとてもハードルが高いと、感じていたため、

今年度4月から「retelling」は1年生の教科書を使い、1年生の復習を兼ねてPro1-1からALTの授業を3時間使い練習させました。(好きなページをリテリングし、ペアがどのページのリテリングをしたか当てさせる、など)

そして、retellingのテストを(1分間Pro6からPro9の9つのthinkの中から1枚カードを引き、1分間本文を読み、次の1分で絵とキーワード見ながらretellingをする。)行いましたが、それでやっと先週の2年生のPRO1のリテリングを生徒たちがなんとかこなせた、という感じでした。今回北原先生に相談したところ、「リテリングはあまり面白くないんだよな~。」とおっしゃっていたのを聞いて、はっと「retelling活動をさせている間、そういえば生徒たちの笑顔があまり見られなかった」と思いました。(speaking の力を少しずつ身につけてきているのは感じます)なんでもお見通しなのだと驚きました。それでも毎programの最後にあるretellingを面白くしていけるよう、北原メソッドのpicture describingなども取り入れつつ、工夫していかねば、と感じています。)

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