1月18日(土)第224回例会

Sunshine 1年生Program8-1

The Year-End Eventより劇の動画視聴、劇体験と解説

まず、女子3人組、男子3人組の動画をお見せしました。英語が比較的得意な子でもbusyをブズィと言っていることもあり、発音指導についてはまだまだ頑張ろうと思いました。また、スローラーナーの男の子もセリフを覚えて楽しそうに演じていたので、演劇はとにかく楽しいし、生きた英語を学べるし、忘れないというたくさんのメリットがあることがわかります。

それから参加者の先生方で3人組を作って頂き、10分以内の練習時間で、同じ場面を発表して頂きました。どのグループも生き生きと楽しそうで、最後のマークのセリフOh,no!のイメージがしょんぼりしていたり、怒っていたり、叫んでいたり、色々な解釈があって面白かったです。

その後幹の本テスト編から、北原先生の行っておられた様々なスキット、紙芝居、劇などをご紹介し、私の話を終えました。

続けて8-2のダニエルと母親のヘレンの会話の場面をにペア見せました。ハーフの子で発音が良くてもthが流れていたり、セリフが飛んだりしましたので、そのあたりはこれからも粘り強く指導していきます。また、発音がいくら良くても読めない、書けない状況ですので、音読を励ましていき、文字と音声の一致もさせていこうと思います。

先生方から、どれくらいの練習時間だったか、ドラマメソッドの太田社長の内容を取り入れているのか、グループやペアはどのように決めたのかについて質問がありました。

通常の音読をさせた後でしたので、1,2回帯活動で10分程度練習しただけ、あとは自分たちで練習していた。音読の高い声と低い声、大きい声と小さい声など何度かしたので自然に取り入れたいたかもしれない。

今回は自分たちで好きな人同士で決めてやらせた。ただし、1人ぼっちになる人がいないようにとよく言ってみんな仲良くできた。クラスによって3人組が多いクラスと2人組が多いクラスとあり、クラスのカラーが出た、とお答えしました。

今回の発表で劇の楽しさと、教科書から取り入れる方法をお伝えできたら幸いです。

……………………………………………………………………..

パート2

中学校 N先生

(生徒の意識調査1年生180名アンケート結果より)

好きな理由の多くは、英語が得意、スピーチとかが楽しい。嫌いな理由の多くは、スピーチができない、英語が書けない、発表が嫌い、単語が覚えられないなど。

小学校英語が入って英語嫌いが増えた。小学校で担任の先生の技量の違いや中学校の先生が自分が教わった悪のノートや単語テストを行うことで一気に嫌いになることもある。

週2回程度、カテゴリー別学習では語彙が定着出来ていないのでは?せっかく学んだ語彙を何度も繰り返し生徒に触れさせるべきである。言える書けるは発信語彙のみで良い。

(語彙数増加に対応した帯活動)

1年生では、歌、ビンゴ、アルファベットフォニックス、アクションカード

2年生では、歌、ビンゴ、読みトレ50、クイックQA、LSD、ボキャブラリービルディング、フォニックスルール、語彙チェック

3年生では、歌、ピクチャーディスクライビング、読みトレ100、Chat、じやれマガ、90秒クイズ

学んだ語彙を繰り返し練習する上でクイックQAは有効。ということで体験がありました。体験してみると、生徒の気持ちがわかり、早く答えることで頭が活性化して、瞬発力が身につき、英語を反射的に答える力がつきます。継続することで、英語力が身につくということがよくわかりました。

(Q&Aテストのやり方について)

1分間ALTがどんどん質問し、何問答えられるかとその質についてのテスト

○女の子

5/30 1回目

Can I ask your name? How about you?繰り返したのはこれだけ。それでもすらすら言えている。

2回目明らかにもっとスムーズに答えたり聞き返したりしている。ALT:What’s your favorite food? Student:Yes, I

like curry and rice. Do you like curry and rice?返事がレベルアップしている。

男の子

1回目

How’s it everything?→How are you?だけではない挨拶、答えてはいるが少し危なっかしいところもある。

2回目

How about you? やDo you like online games?

など、返せる言葉が増えている。積み重ねでできることがだんだん増えていくことがわかった。

(クイックQAのやり方)

1回目 教師対生徒

先生がかなり早く言う。生徒は答える時は文章で言い切る。

先輩の映像を見せてこれより早く言えるようにと励ます。遅い時は遅いという。挨拶なしで授業を始める、すでに早く練習しているように指導する。

2回目生徒対生徒

一往復 ペアでどちらかが質問でどちらかが答え。

カウント内に話し始める。早く反応するように励ます。勝ちたいなら難しいのを出せばいいと教える。難しいのを出したければ練習もして覚えることができる。

出来るようになったら、違うペアとやる。

3回目 生徒対生徒

一往復半

プラスする

4回目 生徒対生徒

質問して答える

即興力が身につく

突っ込んだリアクションのことは褒める

(生徒の感想)

・この質問が来たらこの答えというパターンや英文が浮かぶようになった。質問に対していろいろな答えやパターンを自分で作れるようになった。

・前回よりもすぐに浮かんだ。

・質問に答えて相手に質問する言葉のラリーの力がすごくついたと思う。

・考えちゃって話せなかったけど、クイックQAをやって考えはするけど前よりも英語が浮かぶようになった。

生徒動画視聴

落語(ぶす) A Pot of Poison

2クラス3展開なので、6クラス

和尚さんと小坊主3人

2チームとも上手だが、色のつけ方が2チーム目の方が凝っていた。発音、演技力ともとても上手。さすが3年生でした。

1時間目役割決め

役割ごとに分けて練習

加湿器の中身をポットに見立てたり、お皿を教科書で見立てたり、あるものを有効活用したり、代用することが最近の子供達の傾向。

(N先生より解説)

今9年目ですべてのクラスが北原メソッドで行っている。赴任最初は、基礎、標準、発展の3クラスだったが、基礎クラスの男子との戦い。最初はBasic

Dialogue でもブーばかりだったがそこは譲らなかった。初めてOKが出た時には喜び叫んで、教室を飛び出した。

)感想)

合格をもらってここまで喜べたのは、N先生が心を鬼にして、厳しくチェックして妥協を許さなかったからだと思いました。その姿は北原先生の姿と重なりました。

………………………………………………………………………

パート3

中学校 M先生

Aパターンの板書とBasic Dialogue の活動

使用教科書New Horizon 3 Unit 1 Read and Think (P. 12)

言語材料:make +(代)名詞+形容詞「・・・(名詞)を〜(形容詞)の状態にする」

Key sentence: Playing sports makes me happy.

曜日、日付、天気のやり方は北原先生の通り

Saturday, January 18th, sunny

(1)既習文法の復習として、今回はmakeを使用

  1. I ( make )sushi every Sunday.
  2. Japan ( makes )good cars.
  3. Good cars are ( made )in Japan.

書書けたらすぐに立つ、慣れている北研の先生方は早かったですが、色々な答えが出たので、わかりにくくなってしまった場合、「今回はmakeで考えましょう」といつも生徒にはもっとはっきり言っておられるのではないかと思いました。また黒板に書いた文は音読する、というのがなかったので、それもいつもはされているだろうと思いました。

(BDの紙の配布)

A: Who’s your favorite singer?

B: Oh, I like Tayler Swift very much.

A: What do you like about her?

B: Everything. Her songs make me happy.

AETが各週来るので、その時は少し早くBDのチェックが終わるが、初めのうちはそばで見ていてもらってどこのラインで切るかを見てもらい、合否の基準を示す。

基本は12-15分で打ち切る。北原先生は少人数クラスだったので10分だった。内容によっては12,3分で全てのペアが合格出来る。次の時間が給食でない限り、その授業が終わった休み時間中に合格をもらっている。

高校生への調査結果からわかったことは、98%がペアワークが良かったと答えている(BD)ことが1番だった。中学生にとっては仲間同士で助け合い、教え合うことが1番良い学習方法だとわかる。

○ペアを組む時のお作法(幹を作る本下巻1章第2節)

テストと活動の成績で決める先生もいるが、納得して決めたペアは効果が違うので、1時間かけて決める。

(ペア組みをする方法)

苦手だと思う人は立って?→できる子の中でも自信のない子は立つので苦手な人が7割になる。

先生:「みて、どう?この人立ってていいの?」

生徒:「お前は座れよ」「俺よりお前成績がいいじゃん」と言われたら座る。

先生:「半分になるまではみんなで言ってあげて?」

なかには、「あれ?この子はこっち?」というのがあるが、そこは微調整。

半分になったら、

先生:「立ってる子(苦手な子)は先生のところに来て?」

幹の本にある通りにペアマッチングをしていく。

その間ライティングノートをやらせる。

苦手な子に、誰とならペアを組みたいかを決めさせる。1年生後半から2年生になるとどの子も自分たちのレベルがわかるので、必ずペアは生徒に決めさせる。自分で決めさせることで、文句は出ない。ペアが決定したら座らせる。2時間目まではかかってしまうことも。

(3年生の歌の紹介)

Fight Spng

文法力と語彙力

日本語訳は先生がチェックすることで意訳をさけ、正確な意味を理解する助けになる。

………………………………………………………………………

(感想)

今回北原メソッドの追試ということで、トラッドチームで講座を待たせて頂きましたが、それぞれの先生方の良さが出ていたと思いました。また、女性の先生が行う北原メソッドというのも新しい方には新鮮だったかもしれません。北原メソッドはだ誰でもやる気さえあれば習得できるメソッドなので、できる部分から始めるもよし、まずは師匠の真似をして100パーセントやってみるもよしだと思います。比較的新しい先生方も細かい部分がわかりやすかったのではないかと思いました。

私も北原メソッドを始めてかれこれ10年経ちますが、北原先生はどんどんバージョンアップもされるので、師匠は偉大すぎて、背中を追っても追っても追いつかないけれど、それでもいつか北原先生をうならせる守破離を身につけたいとも思います。

************

・新しい北原先生の本の紹介

新刊「中学生から始める英語フォニックス指導」 北原延晃 著 清水あつ子専門校閲(音声学) 株式会社大修館書店

「フォニックスはルールが多すぎて・・・」や、「習ったことがない」「どのように指導すればよいか分かりにくい」など聞くことがありますが、北原先生の実践を通しての考え方、指導方法が詰まっています。小学校で英語の授業が導入され、音声をやってきたはずの生徒たちの文字へつながる苦手感を支えることができる指導内容満載です。中学生の授業でどのように行うのがよいのか、授業の中でどのように扱えるのかがよく分かると思います。是非、一読ください。

1 S先生 中学校

1年生 SUNSHINE ENGLISH COURSE1 Program8-1

The Year-End Events 劇を使った活動 

・動画視聴と劇の体験

生徒の動画では、生徒たちが生き生きとのびのびと楽しそうに演じている様子が分かりました。日頃の指導がつながっていると感じました。本文の会話を劇風にアレンジすることで、1年生でも覚えることができ、自分の言葉にしていました。英語が苦手な生徒もいるとおっしゃっていましたが、そのような生徒がいるようには見えませんでした。何よりも生徒が楽しそうなのが良いですし、みんなの前で演じているので、英語を聞いて英語に反応しているクラスの様子がやはり、北原メソッドだなと思いました。S先生が生徒に「教科書の会話文をアレンジしてもよい」と声掛けをした後のグループは、セリフや動きも違っていて自分たちの表現にしていると思いました。その後は、教科書の本文の会話をそれぞれ役割を決めて演じました。同じ文章ですが、それぞれのキャラクターが出ていて、とても楽しかったです。そして、さすが英語の先生たちです!

2 N先生 中学校

2年生 New Crown 2 帯活動クイックQA 

・動画視聴(クイックQAテスト1回目と2回目 ※5月のテストと6月のテストの様子)、QA体験、・A Pot of Poison ~READING FOR FUN~ 劇 2年生2学期の実践、動画視聴

東京少人数では、自分だけが見れるわけではないため、他の先生方のお力が必要です。現在は、全体で13クラス、教員3名、産休代替教員1名、講師1名の英語科は5名です。今年度は異動の為、私以外はすべて新しい先生方です。それでも全学年で「北原メソッド」実践中。秘訣は幹本を指導書にすること。自分の授業はいつでもウェルカム、見てもらう事。細かいことは言わないこと。生徒といっしょに巻き込むこと。楽しそうにやること。ワークシートや資料はどんどん渡すこと。資料作りや準備に時間をかけなくて良いと思わせること。自分の授業の中で他の先生をほめること。生徒の動画をみんなが見れるところに入れて見せること(生徒にも、先生にも、ALTにも)ここにつきるのかなと思っています。

3 M先生 中学校

3年生 New Horizon Unit1-3

・Board Work SVOC文法導入

 流れがスムースで、北原先生の授業を受けているようでした。自分の答えがすぐ浮かばない箇所があり、生徒の気持ちになれました。他の先生方から、「やっているうちに自己流になったりするので、こうやって北原メソッドをなぞってもらえるのは嬉しい」との声がありました。私も体験しながら、声掛けのタイミングや板書の様子が勉強になるなと思いました。この時期の辞書の使わせ方も入っていました。makeの新しい使い方です。

・Basic Dialog 体験

 BW後そのままの流れで、生徒の気持ちになれました。チェックに並んでいる間に、ちょっと忘れそうになったり、自分のセリフに一生懸命で相手のセリフどころじゃなくなったり、合格すると嬉しかったりという体験ができました。最初にジェスチャーでの導入があったので、幹本だけでは分かりにくい細かいところがよく分かったという感想が聞かれました。M先生のジャッジは北原先生のようでした。「ブー」と鳴らすけれども、ひとこと、次へのフォローがあり、生徒はこの後も一生懸命練習するだろうなと思いました。

・Song(3年生で使える歌 Fight Song by Rachel Platten)

 Fight Songの日本語訳を参考に、空欄を5つ埋める。→聞いてみる(この時、「聞いて違うと思ったら訂正していいよ」と生徒に伝える)→答え合わせという流れでした。3年生だと文法事項や語彙の知識を問うことができます。楽しく学べる方法です。そして、この歌はこの時期の3年生にピッタリだと思います。

 K先生からペアの組み方の質問が出て、M先生からは、幹本そのままの方法でやっていらっしゃるとのお話が聞けました。(幹本下巻第1章第2節 参照)ペアづくりは、毎回1時間時間をかけていらっしゃること。先生が決めることはせず、アドバイスのみにされていること。自分たちで決めたのだからどんなことがあっても最後までペアで頑張れるとおっしゃっていました。まさに授業の中での生活指導。心を育てる北原メソッドを実践されていると思いました。

************

1 S先生の講座

(1)中学1年生の教科書の内容を使った劇

SUNSHINEのProgram8-1 “The Year-End Events”を使って3人1組で1年生が劇をしている様子を見せていただきました。どの生徒も生き生きと、そしてはきはきと演じていて、楽しみながら活動をしていることが見て取れました。

(2)劇体験

 北研に参加している先生方と実際に劇をやってみました。劇は練習をしていると楽しくなりますね。そして、短い時間でも一緒にやった人との絆が生まれます。

 劇を通しての指導は北原メソッドの根幹の1つですが、多くの先生に実践してもらいたいです。絶対に生徒も満足できます。

2 N先生の講座

(1)クィックQ&Aの指導

 2年生の1学期の帯活動で行うクィックQ&Aの指導法と評価のためのスピーキングテストの映像を見せていただきました。同じ生徒が受けている5月のテストと6月のテストを見せていただきましたが、生徒が質問に答えるまでの反応時間が格段に早くなっていることがよく分かりました。

 クィックQ&Aは1問1答の活動ですが、ステップが4段階あり、ステップを重ねるごとに即興の要素も含まれ、よく考えられている活動です。ステップ4になると質問に対して答えた後、質問者が即興で新しい質問をして答える側もその質問に答えないといけません。ここまでできるようになると十分な即興の会話だと言えるでしょう。現行の学習指導要領のもとで即興的な会話が求められ、多くの即興の会話の活動が出てきていますが、このクイックQ&Aのようにスモールステップで段階を踏んで即興の会話ができるようになる活動が中学生の実態に即していると思います。

(2)中学2年生の教科書の内容を使った劇

 圧巻の劇でした。New Crown2にある “A Pot of Poison”の内容を劇にしたものですが、教科書にない即興で作り上げた部分もあり、楽しみながら演じているだけでなく、見ている人を楽しませようという姿勢も感じられ、正に英語を勉強しているのではなく、英語を使っている活動でした。

 また、N先生は勤務校の英語の先生全員に北原メソッドを伝え、学校全体が北原メソッドで教えているそうです。だから、今回見せていただいた劇をした生徒たちもN先生が直接教えた生徒ではないそうですが、バリバリに北原メソッドで教えられていることが分かる生徒たちでした。学校全体を巻き込んで北原メソッドを展開しているN先生の活躍は素晴らしいです。

3 M先生の講座

(1)北原メソッドBパターンの授業

SVOCの文法導入の授業を披露してくれました。ボードワークから始まり、ベーシックダイアローグまでやりましたが、北原先生と同じ印象を受けました。M先生が北原先生の授業をよく分析していることがうかがえます。ベーシックダイアローグは北原先生ほど厳しくなかったので北研初心者の方にも優しいと思いました。

(2)歌の活動

第1回目の歌を紹介するときの活動を行いました。Rachel PlattenのFight Songを紹介してくださりました。

今回の北研は、以前に「幹の本」上下巻を使い北原メソッドの基礎を学んでいたころに戻ったように感じました。来年度からトラッドチームが担当して北研をやってくれるときには今回のような内容がいいと思います。そしたら、北研初心者の先生も安心して北原メソッドを学べると思います。

************

北研トラッドチーム~「北原メソッド」の追試

0.新しい北原先生の本の紹介

新刊「中学生から始める英語フォニックス指導」

の紹介。小⇒中の「音から文字」

1.S先生

ご自身の北研参加のきっかけは、2014年に地元

の教員研修のベーシックダイアローグで衝撃を受けたこと。参加するようになり、すぐに「Friends]の英語劇にmother役で参加。この体験をもとに英語授業に劇を取り入れるようになる。

参加者に「英語劇を取り入れていますか?」と問いかけ。参加者はペアになり話し合い。

つづいて、生徒さんたちの劇のシーンを視聴。SunshineのProgram8-1 Year End Events (

Jack(父親)、Emily(娘)、Mark(息子)の三人が大掃除の場面で家族同士が会話する内容)

Jack(父親)、Emily(娘)、Mark(息子)の

Jack: Hey, Emily. Please help me. Can you come here?

Emily: Sorry. I can’t, Dad. I’m cleaning the bathroom now.

Jack: OK. How about you, Mark?

Mark: I’, busy. I’m cleaning the living room.

Emily: Are you sure? You’re watching TV. I can hear the sound.

Mark: No, I’m not watching TV. I’m wiping the TV set.

Jack: All right. Turn off the TV then .

Mark: Oh no!

三人の会話を生徒が生き生きと演じる様子を視聴。

父親の持つ大きな段ボール箱、風呂掃除のための浴槽(大きな箱)、なエプロンなどの小道具も効いていた。

黄色い長い髪のカツラをつけて甲高い声でEmilyを演じる男子生徒、や、もとの会話に演出を加えて、きょうだい喧嘩に発展し、父親が割って入る演出など、本当に楽しそうに演じる様子に感動

劇の良い点として

・生き生きと英語を話すことができる、

・書くことや読むことが苦手な子でも楽しく行うことができる。

・実際的な使用場面を学ぶことができる

S先生:「4月の段階で英語が「大好き」と答える子が一人もいなかった。でもこうやってやっていくうちみんなノリノリになって、いまは大好きになった。」

例会参加者も、このスキットを3人一組で5分?ほど練習し全員が発表。

小道具として段ボール箱、エプロン、スポンジ、ホコリ取り、さらにはカツラまで用意していただきました。やってみて、とても楽しい!

発表には、S先生の生徒にみならって、いろいろ工夫もみられました。

・Can you come here?にたいして”What?”を言ってみたり、

・最後のグループは4人組で 母親役が加わり、掃除をせずにお化粧中(笑)といいう設定

圧倒的に楽しい。

「生徒は、スピーチの発表はあまり録画を見たがらないが、スピーチはみんなもう一度みたがる」

つづいて次のセクション、Prorm8-2の栗きんとんを作っているシーンを生徒が演じているものを視聴

その後、4月と12月でとったアンケートの回答を紹介。英語が「大好き・好き・まあまあ」の回答を合わせた結果が、69.23%⇒81.52%に上昇。一方、「あまり好きではない・きらい」を合わせた数値は、30.76%から20.65%に減少。

「北原メソッドでもっと「好き」を増やしていきたい」とS先生

北原メソッドの中でのドラマメソッドの活用例を紹介。

・Basic Dialogue

・Program 8(Year-End Events 劇)

・Program 10 (Grama Baba’s Warming Ideas 5~6人での紙芝居)

・ハンバーガーショップでのやり取り

・道案内(駅ビル)

【Sunshine 2年生】レストランでの会話 ・今まであったことがあるすごい人

【Sunshien3年生】道案内(電車の乗り換え)・記者会見・返品交換のやり取り・あなたの街を世界にPRしよう)

・「幹本」テスト編の p.222からパフォーマンステストの一覧が掲載されていることを紹介。

「一年間でこれだけのものを取り入れられる!」と。

・結びのメッセージ

「生徒も夢中!大好きな劇!

演劇を取り入れた授業を

最低年1回、取り入れてみてはいかがでしょうか?」

はい、楽しくてもっと取り入れようと強く思いました!

<質疑応答>

Q. 太田先生の演劇メソッドは取り入れているか?

A. お互いをほめ合うGood!、「大きな声と小さな声」、「高い声と低い声」など音読の練習に取り入れている。

Q. ペアリングは?

A. 今回はお楽しみで好きな子同士だったが、日ごろのペアは授業で1時間かけて行っている。

Q. スキット発表は一度に両方やった?

A. 授業でProgramのはじめに、「いずれ劇やるよ」と言っておいてA・Bパターンを普通にやりでinteractのページもやってから、

練習時間は特につくらず、発表に入る。

S先生、やる気をいただきました。有難うございました!

2. N先生

2年生 New Crown2 帯活動クイックQA

初めにご自身と勤務校の現況:

「現任校で9年目。全学年で北原メソッド。途中交代しなくてはいけない、育てた子が他の先生のもとに。英語の先生、それぞれのコダワリもあり「このようにやってくれませんか」やってもらえないこともある。変えてくれたの生徒のおかげ」(後で話します)

「小学校では、悪のノートで学んできた大人が、それしか知らないからと同じように教えて、年々英語嫌いが増えている。スピーチなど未消化で終わってしまっていて、「スピーチ大っ嫌い」という生徒は多い。英語科で話し合って中

1の1学期は、教科書は捨てて「書くな! 歌え! 話せ!」で文字をなるべいった。」

・生徒の動画視聴(クイックQ&Aテスト1回目と2回目 ※5月と6月のテスト)

カテゴリー別に並んでいる以下のような表現一覧から教員がランダムに質問(制限時間1分以内?)

1.あいさつ

  1. How are you? / 2. How’s everything?

2.天気

  1. What’s the weather like today?/ 2. How aws the weather yesterday?

3.名前、年齢

  1. Can (May) I have your name, please?/ 2.Would (Could)\ you tell me

your name?

・・・

7.趣味、好み

  1. Do you have any hobbies?/2. What’s your hobby?/ 4. Do you like judo?

8.時間、時

  1. Do you have the time?/ 3. What time are you leaving?/ 7, When were

you born?

・一人の女子生徒の5月と6月のテストのパフォーマンスの比較ができた。5月は、T:QーS:Aの一往復。6月は,教師の質問に対して素早く食い気味に反応していて、逆に生徒から教師への質問も入るなど、ぐっとauthenticな会話に近づいてきている。生徒の表情もより生き生きとしてきた。

これを見て、今年度、これをやらなかったことを後悔しました。

・やり方としては

まず休み時間から練習しておくと上達するよ、とか、先輩に勝てるよと刺激する(前年のビデオ見せておく)

①まず、10個のT:Q⇒S:A(ペアで競い合って答える) 一往復

②生徒同士のペアで一方が5題出題。もう一方が3秒以内に答えはじめて正答なら1点。間違えたりいえなかったら出題側に1点

*「勝ちたければ相手ができなさそうな問題だすんだよ。」と言っておく。→難しい文に対応できるよう練習するようにもなる!」

③生徒同士ペアで 片方が出題し、もう一方が答え、出題者がReally?/Me,tooなどリアクション一往復半

④ 出題し答え、さらに質問/コメントし、答える二往復。ここまでくると即興の会話に

・例会の参加者がまたペアになり、Q&Aの②と③を実践。

これも楽しかった!英語を話せている充実感が味わえました。

・生徒の感想

〇質問に対していろんな答えやパターンを自分で作れるようになった。

〇話すときに、どの表現が相手により伝わるかを考えて英文を頭のなかでつくれるようになった。

〇質問に答えて、相手に質問する言葉のラリーの力がすごくついたと思う。(成績上位のこうではなくてもこうした感想を書いていた)

・クイックQ&Aの効果

〇既習表現が定着する/〇復習になる /新出語彙も織り交ぜて、音声ファーストで定着する

〇授業の最初の活動にすることで休み時間から練習する生徒が増える

〇テストを2回(5月と7月)することで、「できるようになった!」と感じることができる。

〇日本語を介して英語になおすという行程を排除できる

・『まちがえることが恥ずかしい・嫌いだ』という生徒がよくいるが、『まちがえていいじゃん/よく間違えた!みんなが勉強になった!」など声掛けして、間違えることを恐れない姿勢を育てる。

・音声から離れたらだめ。歌も、常に音声が大事。

・New Crown2のReadng for Fun1 ”A Pot of

Poison”(狂言「毒(ぶす)」の英語版を、生徒が4人一組で演じているビデオ記録を視聴。一人ひとりが、役柄に感情移入した迫真の演技!とくに最後の毒を飲んで苦しんでるフリ!など抱腹絶倒!

N先生:「この学校に赴任したときは、授業を成立させるのも戦いだった。校内があれていた。教科書を持ってこない生徒もいた。生徒のパフォーマンステストの際、妥協せず「ブー」を出し続けたが、やっとピンポンがでた瞬間、その男子生徒はよろこんで廊下にでていって「やったー」と叫んだ。以来だんだんとできるようになり、楽しむようになるなかで、生徒が「N先生みたいにやってほしい」」というようになり、ようやく他の先生にもっやってもらえるようになった。」

この話を聞き感動で鳥肌がたちました。

3 M先生

3年生 New Horizon Unit1-3

Aパターン授業のBoard Work

New Horizonにはターゲットセンテンスとして1センテンスのみなので、Sunshineの平成28年版掲載のBasic

Dialogueをそのまま使っている。

<以下 板書の完成形>~~~~~~~~~~~~~~

Saturday, January 18, 2025 Sunny fine clear bright day

  1. I ( make ) sushi every Sunday. ( ) 内 他に、eat, have,
  2. Japan ( makes ) good cards ( ) 内 他にproducers, has, designs など
  3. Good cards (are ) ( made) in Japan. 受け身

make ( 動)←□囲み文字) (つくる)

make+人+形

<以上 板書完成図>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・冒頭、曜日、日にち、天気とそれぞれに、ノートに書けた人から起立させる

全員起立した後、答えを言わせ、さらにHow do you spell it?とSpelling を言わせる

一度生徒の言うままに、saturdayとつづって見せたあと、 Why do you say nothing?と問いかけ、

”Capital ”S”, a, t, u…”と言わせ、語頭大文字への注意を喚起。

・1でmake sushiのgestureをさせる

・2でWhy did we have to have “s”?

・3でWe learned this grammar last year.

・3までいって、make ( )←□囲み文字 ( )

で品詞と意味を辞書で確認させる

・つづいて、「make +人+形(容詞)を見つけて」と指示

つづいて、Basic Dialogueの導入。(これもSunshineからの転用)

ここでジェスチャーが勉強になりました。

<配布教材A5サイズ>

Basic Dialogue Unit 1-3 教科書P12

青:Who’s your favorite singer?

赤:Oh, I like Tayler Swift very much.

青:What do you like about her?

赤:Everything. Her songs always make me happy.

*「~を・・・(の状態)にする」というときは、make + ~(人など)+・・・(形容詞)

の形をつかいます。

<配布教材以上>

ジェスチャーをしながら文意を確認し、生徒は各ペアで練習し、準備ができたペアから先生にチェック。

・ジェスチャーの例

Who・What: 両手を広く高くあげる(問いかけている感じ)

favorite / like : 心臓のところに両手でハートの形

very much : 両手親指を立ててダブルでグー!という感じ

always :両手を体の前近づけた状態から広げる動作(両手の指を小指から折って見せるのもあり)

happyは 両手人差し指を両頬にむけてニッコリ

疑問文語尾は 相手をみながら頭をすこし横に傾ける

12分~15分程度で打ち切る。合格できなかったペアは休み時間に二人で来てやること。

出来た人は、ミキノートに暗写。

・ペア組の作法の大切さが強調された。基本的には幹本下巻第1章第2節を参照すること

M先生は、学期冒頭に1時間をかけて丁寧に決めている。

・歌 Fight Song by Rachel Platten

A4の紙の左に英語の歌詞 右に対訳、英語歌詞のなかに5か所プランクを施した

T: There are five blanks. Read Japanese first and try to fill in the

blanks.

学んだ文法知識と語彙力をつかってblankを埋めるよう指示。You can talk with your friends.

埋めた語を生徒に言わせてから、歌をかけて聞きながら正答をみんなで確認。

************

1 S先生

途中参加で大変失礼いたしました。劇を授業に取り入れておられるとのこと、是非、私も取り入れて「ざ・英語・嫌い」を無くす努力をしたいと思います。会員の皆様のレポートを拝見してS先生が「北原メソッド」との出会いは松戸市教育委員会による研修会(間違っていたらごめんなさい)によるものだった。その当時、S先生の他にも北研を受け入れた方がいたのか、少し気になる所ですが。謙虚さがS先生の心を動かし北研への炎を燃やした訳ですね。因みにS先生は私に北研を紹介してくださった先生です。心から感謝しております。

2 N先生

切れのある英語で授業に取り組む先生のお姿とは別に、英語教育で大変な日々を送っておられた真実を拝聴し参考になりました。北研を浸透させるにも教しえ手の努力と熱心さ必要ですよね。普通の教え方なら…その授業時々の生徒の態度に…一喜一憂さしてしまうのが、常だと思います。熱心に教えていても中々生徒は自分が思い描いているようには動いてくれないからです。

英語科の先生方も教え方については様々な意見をお持ちでしょうから、その点同感しました。「でも生徒が答えを出してくれた!」。北原先生も仰っておられましたね。「生徒は自分に必要だと思えばやる」(言い回しは違ったかも!?)と。

N先生のクイックQ&Aも参考になりました。是非、私も中3レベルから高2くらいのもの作って授業に取り入れて1年後を見据えて取り組んで行こうと思います。良い授業ありがとうごさいました。感謝いたします。

3 M先生

文法導入お見事でした。既習済の文法を思い出させながらWritingし、辞書を使って自分の目で確認させる技法ですね。生徒は恐らく「makeにはこんな意味もあるんだ!」新たな発見に驚いていると思います。そしてDialogを通してpracticeし、ジェスチャをしながら体得させる。連動しているので、生徒たちも楽しみながら覚えてしまいそうですね。

ベア練習での課題、親身になってベア決めをされると仰ってました。流石、キャリアを積んでおられるM先生、生徒支援の面でここが生徒が、一番気になる所なんですよね。

歌の選曲も大変良かったです。

M先生は何度も全て「幹」の本に書いてある通りやっているだけと強調されていた所が謙虚で素晴らしかったです。先生の努力も熱心さも教え方の素晴らしさも人柄も生徒は全て分かった上で英語が「好き」なんだと思いました。

************

S先生(T中学校)中1

◯生徒による英語劇の動画視聴

Sunshine 1年生 Program 8-1 The Year-End Eventの英語劇(12月実施)

女子三人チーム、男子三人チーム

・小道具(風呂桶、エプロン、箱、etc)あり。

スローラーナーもしっかりセリフを覚えている。実際の使用場面で、はっきりした口調で生き生きと英語でやり取りを楽しんでいた。

・内容を一部変えても良いことにする

生徒の自由なアドリブがとにかく楽しそう。先生が購入したカツラが間に合わなくても、自作のスズランテープのカツラを作って取り組んだとのこと。

◯受講者でチームを組んで英語劇体験

練習し始めると「はずかしい」はすぐになくなり、何度も練習を繰り返したくなる。場面に感情が乗るとセリフが覚えやすいことを実感した。

グループによって場面の解釈が異なり同じセリフもそれぞれの表現の仕方があって興味深かった。

◯8-2ダニエルと母親の会話

ハーフの女子生徒と男子生徒のペア活動の動画視聴

ハーフの女子生徒は発音はよいが書けないし読めない状況。音読を励まし、文字と音声を一致させられるよう、粘り強く指導していきたいとのこと。個々の様子を丁寧に見取り、寄り添って指導されていることが伝わってきました。

◯英語に対するアンケート結果(4月と12月の結果比較)

「大好き・好き・まあまあ」が69.23(4月)から81.52(12月)に増加

「あまり好きでない・嫌い」は 30.76(4月)から20.65(12月)に減少

◯教科書の可能な部分でドラマメソッドを活用している。最低でも年に1回。

「幹本」(テスト編)に例が多数掲載されている。

◯Q&A

Q:太田先生の演劇メソッドを取り入れているか。

A:「大きい声と小さい声」「高い声 と低い声」などを音読に取り入れている。それが劇のセリフにつながったかもしれない。

Q:グルーピングの方法はどうしているのか。

A:今回は希望(好きな者同士)、成績等を考慮することも。

Q: どのように進めるのか。

A:授業の初めに一通り単元の内容を終了させて、最後に劇。授業中にそれほど多くの時間はとっていない。帯で練習。劇をやることはProgramの最初に予告しておく。

英語劇というと、時間の確保や生徒をその気にさせるまでが大変だと感じていましたが、S先生のクラスでは、すでに「劇=楽しくて力がつく」ことが生徒に浸透しているのだと思いました。4月には英語好きがいなかったクラスも、S先生が工夫されている北原メソッドの指導で大きく変わったことに感銘を受けました。

N先生(D中学校)中2

A中学校では少人数編成で教科担任は途中交代するため全学年で北原メソッド。同僚の意識を変えたのは生徒の姿。

小学校ですでに苦手意識。教科書をもってこないなど、困難な状況。同僚と相談し、中1の最初は「書かない、話す、聞く、歌う」に全振り。最初はテストも記号のみ。

〇 クイックQAテスト2回分(5月と6月)の映像

一人1分。先輩の様子を見せてゴールを示す。

1回目と2回目の差が明らか。笑顔でより自然にリアクションしている。追加の質問も。

1ヶ月でこれだけの変化があることに驚いた。生徒自身も自分の成長からクイックQAの効果を実感し意欲が高まる。

〇 クイックQAについて

音声から離れない。

テストにすぐ結果は出ないが、必ず力がついていることを伝える。

間違えを肯定する。間違いを意識的に取り上げて褒める。

生徒は休み時間から練習している。英語の空気になっているので、挨拶なしで授業を開始する。

〇 クイックQA体験(「幹本)上巻 p.182-)

2年生1学期に実施。ワークシートには1年既習内容だけでなく、未習内容も含まれている。まずは音声から入るとのこと。N先生の英語が速くて驚いた。

クイックQA① T-S編

先生のQ(10題)に素早く答える。ペアの相手よりも速く正しく答えると1点。

クイックQA② S-S編(1往復)

ペアの片方が5題出題、3秒以内に正しく答えたら1点、そうでない場合は出題者に1点。

N先生は、Wh-Questionや時制、その他の文法事項についても意識を向ける声がけをしていた。

現在は成績をベースにペアをコントロールしている。もっと形が整ったらフリーにすることも考えられる。

クイックQA③ S-S編(1往復半)

・答えの後で質問した生徒がリアクションを言う(Really?/ Me, too./ I often play the piano,too. など)

・答えの後にもう一つ質問する。

クイックQA④ S-S(2往復)

答えの後でもう一つ、突っ込んだ質問またはリアクションをする。相手はされた質問に対して答える。→ ここまでくると即興の対話につながる

生徒の勝ちたい気持ちを刺激する、スモールステップで活動を重ねていく、一つ一つのステップに十分時間をかけることが生徒のやる気を引き出し大きな効果につながると感じた。

〇 A Pot of Poison 生徒劇の動画視聴

2グループ目の和尚役の男子生徒のパフォーマンスが秀逸。子どもはすごい!

指導の流れ

1 読み取り 人物像をイメージしながら

2 部分練習(役割ごと)

3 リハーサル

4 本番

これ以外は授業で扱わない。生徒が自分たちで時間を作って練習している。今の生徒は道具作りにあまり拘らず、あるものをうまく活用している。

最初は反抗したり文句ばかりの生徒たちに、一貫した声がけを継続。諦めずに働き掛けることで生徒は変化する。荒れる生徒と闘いながらも、粘り強く関わり生徒の姿勢を変化させたN先生のパワーに感服しました。「生徒はわかる」というN先生の言葉が印象的でした。

M先生(F学校)3年生

北原メソッドのBoardwork, Basic Dialog

〇授業の始まり

黒板上部に日付(18th)のみ記入済み。曜日、月については綴りだけでなく最初の文字を大文字にすること、天候については別の表現も確認しながら板書

〇 BoardworkからBasic Dialogの流れ (12分~15分で実施)

1 穴埋め make(~を作る)の復習から

I ( ) sushi every Sunday. make/ have/ eat

Japan ( ) good cars. makes/

produces/has/designs

Good cars are ( ) in Japan. made/ produced

先生は、三単現S、受動態のルールを確認

空欄を埋めた生徒は起立する

2 新文型(make 人 形容詞)の導入

3 本文(Snshineからのプリント)の音読(リピート)

4 Basic Dialog

新しいジェスチャーについては生徒と相談。

ペアでジェスチャーをしながら音読、暗唱へ。できるようになったら先生の所へ行って確認してもらう。生徒の人数が多く、合格者の把握が難しい場合は、黒板に生徒の氏名リストを張っておき、合格した生徒が自分で印を付けるシステムに。

〇 Basic Dialog体験

先生の前の列に並んでいる時も、ついつい練習する。そしてそれが楽しい。詰まったときにペアの相手に助けてもらうのも、人間関係を良好なものにしてくれると実感

〇 ペアメイキングについて

時間をかけてできるだけ生徒に決めさせる。何があっても自分で決めたペアなので生徒は頑張る。「幹本」通りにやるとうまくいく。あとは学校の状態に合わせて。

できなくても助けてもらったり、練習に付き合ってもらいながらできるようになるのがいい。

ALTがいる時は二人でチェックする。どの程度で合格させるかについては、ALTと摺り合わせの時間も必要。

〇 SONG(Fight Song) 参:「幹本」下巻 第5章 英語の歌(p.100-)

ワークシートの左側に英文(空欄5カ所)、右側に対訳

① 文法力を駆使して( )を埋める

② 歌を聴いて、①で書けなかったが聞き取れた語を記入する

③ 答え合わせ

私は対訳を与えず、突然聞かせて( )を埋めさせることしかしてきませんでした。対訳をたよりに(

)にどんな語が入るかを予想させることは文法力の強化につながるのだと思います。

「幹本」の該当ページを教科書のように示しながら、丁寧に解説してくださった。大文字表記や既習語彙、既習の内容について細やかに声をかけ、生徒から引き出しながら授業をされている。既習内容に常に意識を向けさせ、漆塗りのように繰り返し表現に触れさせる指導の具体を見せていただきました

************

今回は北原先生の代講として3人の先生が発表されました。

将来的にトラッドチームの研究発表はこのような形になるのかな?といったような模範になる素晴らしい発表でした。

私は北原メソッドに触れて日が浅いため,メソッドの根幹が学べる良い機会になったと思います。

北原メソッドは私のような英語ができない人間を置いていかない素晴らしい指導法だと実感しました。

それでは1月の例会のレポートを送付いたします。

〇S先生 劇を使った活動

Sunshine 1年生 Program8-1を活用した劇について発表だった。

生徒たちの発表動画を視聴し,その後実際に先生方と劇の練習を体験した。

以下,勉強になった点

・チームで劇の練習している間に絆が深まり,お互い褒め合いながら切磋琢磨できる

・題材が日常生活にある身近な内容のため,私のようなスローラーナーでも状況をイメージできる

・練習している間に自然と教科書のスクリプトが頭に入っていく

・相手が話す内容をちゃんと聞かないと自分の次のセリフが言えない

・違うチームの発表を見て,違う表現方法があることに気付く

・全員参加型の授業で一体感が生まれ,また劇をしたくなる

〇N先生 帯活動クイックQ&A

即興で答えるスピーキング活動を通してスモールステップで学ぶことができる学習法。

生徒のスピーキングテスト風景の1回目と2回目を視聴し,その後ペアで実際にQ&A体験をした。

以下,勉強になった点

・質問内容はどんな生徒でも答えられるような内容

・動画に出てくる生徒は時間を掛けず応答できていた。2回目の方が格段にできるようになっていた。ALTに逆に質問するくらい落ち着いており,よく練習(訓練)

されている印象

・生徒たちに間違えても積極的に答えるように指導されている

・日頃からQ&Aをペア活動で継続的に行う事で,生徒は反射的に答える力が身に付く

・クイックQ&Aの項目をみっちりマスターすれば相当力が付くと感じた

〇M先生 SVOC文法導入 ベーシックダイアローグ体験

Bパターンの授業を受けた。

ボードワークではわからない私に,周りの先生が声を掛けて教えてくれ,何とか授業に参加できた。

ベーシックダイアローグはM先生に直接指導を受けた。

以下,勉強になった点

・初めてリアルなBパターンの授業を受けて理解が深まった

・弊社出版のミキノートの使い方がわかった

・辞書の利便性や情報の豊富さ,辞書指導について学ぶことができた

・ベーシックダイアローグではジェスチャーを交えてペアで練習することにより,内容が自然と理解できた

・M先生のチェックで引っかかったが,先生からのフォローがあったため何がいけなかったか理解が深められた

・改めてジェスチャーの大切さに気付かされた

************

1,S先生の授業

北原メソッドの劇の実践事例をご指導いただきました。生徒たちがSunshineの教材Program 8-1の大掃除のワンシーン(エミリーとその父、弟のマーク役の三人グループ)を劇で演じ、動画を視聴しました。busyをビズィーと言えずに適切な発音でできない生徒も一部見受けられましたが、フォニックス指導の大切さを他の先生方と再確認しながら、今後の課題を見つけることができました。劇を取り入れることで生徒は生き生きと英語を学ぶことができるというS先生の言葉に納得いたしました。動画を視聴後、他の先生方と三人で劇を練習し、全体の前でそれぞれ発表しました。

グループメンバーとの一体感や、達成感も感じることができ、短いセリフ一つをどう言うのか、また、登場人物の気持ちや場面を想像しながら取り組めました。劇の活動が音読活動に含まれるのかまだ不勉強なのですが、音読活動であるとすれば、活動の幅が広がったと感じております。これまでは、ただ朗読し、音読方法が単調でマンネリ化し、生徒たちがどうしても飽きてしまう事が多かったのですが、部分的に劇を取り入れることで、楽しさが倍増し、生徒たちの英語を学ぶ姿勢が変わったように感じております。感謝申し上げます。

2,N先生の授業

北原メソッドのクイックQA帯活動についての実践事例をご指導いただきました。N先生は他の英語教員と北原メソッドを全校で実践されていらっしゃるようです。それぞれの先生が英語指導にこだわりがある中で、一つのメソッドで統一されるまでの道程は大変だったのではないかと思います。生徒の意識調査「英語の学習は好きですか」のアンケート調査から、生徒たちの実態を把握されて課題を見つけ、発信語彙の学習へと解決策を見つけられていらっしゃいました。中学一年生の英語学習のスタートは、小学校での英語学習の在り方を把握することも大切だと感じました。

発信語彙練習としてのクイックQ&Aは、二年生の二学期に五分程度を実践されていらっしゃるようです。

私は、一年生の二学期から「すらすら英会話」という教材を使用し、帯活動を実施しておりますが、既習内容の定着という目的で言うと二年生で開始するのが効果的なのだと感じました。

ペアワークは点数化することで、お互いを競争させる仕組み作りがしっかりとシステム化されており、生徒のモチベーションに繋がっているようです。動画を拝見させていただきましたが、生徒はとても上手に英語でやり取りができており、取り組みの効果が感じられました。勝ちたいなら、難しい質問を相手にして得点を取るようにしなさいという教員の言葉は生徒のやる気を更に刺激するなと感じました。

3,M先生

北原メソッドのボードワークによる文法導入やBasic Dialogueの学習についてご指導いただきました。

まずは、天気や日付について一斉に問いかけがありました。M先生の発問により曜日の頭文字の大文字をしっかりと意識させていた点が、発問ポイントとして重要だと学習させていただきました。

ボードワークでは、英文を先生が一問ずつ書き、動詞をそれぞれのノートに書かせていきました。その際、語彙をどんどん出させ、確認しながらどんな回答も認め、肯定していくことが大事だなと感じました。

早く書けた人から立つという取り組みでしたが、私は勝手がわからなかったものですから、遅れを取ってしまい、最初はぼーーとしていたのですが、周囲の先生が気配りしてくださったおかげで、流れを把握した次第でした。緊張感があり、とても主体的に取り組めるボードワークでした。

三番目の英文であるGood cars ( are )( made ) in Japan. という文章から、make+人+形容詞へと導入されていました。

導入の発問は、「makeって他にも意味がありましたね?何でしたか?」という質問だったと思うのですが、(間違えていたらすみません)私自身導入についての発問が、なかなか普段悩みどころでありましたので、流れるような発問で自然な導入だったと感じました。

また、Basic Dialogueでは、always、like, what, who’s など全体でジェスチャーも含めて確認した後、ペアになり何回か練習させ、準備ができたペアから先生の所へ行き実演し、合格を貰う流れでした。並んでいる合間も、ペアで何度も練習することができ、ペアの相手にリードしていただき大変感謝しております。

ペア学習は、お互いに励ましあってできるのが良いところだとM先生がおっしゃる通りです。また、このペア作りはじっくりと時間をかけてやる必要があるようです。再度、北原先生の「幹」をつくる本の下巻第1章第2節をしっかりと読み直したいと思います。意図的なペア作りをすることで活動の価値が生まれるのだなと考えます。

************

1.「北原メソッドの劇をやってみた」 S先生

 1.1 「授業で劇を取り入れていますか?」 →参加者同士で情報交換を行う。

 1.2 実践した生徒による英語劇の録画を視聴

子どもたちが協力して取り組んでいる、楽しんでいる様子が見られました。

声もよく出て、スムーズに進行していました。

 1.3 参加者の英語劇体験

Sunshine English Course Book 1 “The Year-End Events”

席が近い3人組で実際に練習・発表

私が参加したチームは私を含め4人グループだったので、母親役を加え、4人で実施しました。

「年末の大掃除で片付けをする父親、それぞれ自分のことをする子どもたち、

オリジナルの母親役は外出の支度で手が離せない。」という設定で演技をしました。

基本は教科書通りですが、既に用意されたストーリーに合う形で登場人物を加え、

流れにふさわしいやり取りの場面を作る、ストーリーを崩さない範囲で、担当する登場人物のセリフに、

演じる人オリジナルのリアクションやジェスチャーを加えることで、登場人物の個性が見られたり、

演じる人ものびのびと演技できるような気がしました。

いずれにせよ、3人で実施した他のグループの先生方も、みなさんで楽しんで取り組まれていました。

授業中に表現を学び、場面や内容を理解した教材を、「では実際の場面でどんなふうにやりとりするのかな」

という段階まで、考える機会を作ることができる活動だと思います。

2.クイックQA帯活動 N先生

2.1 アンケート

自己紹介と現勤務校の様子をお話された後、中学1年生の4月に実施したアンケートのデータを紹介され、

「悪のノート」で学んだかつての生徒だった現教員が負のスパイラルを起こしてしまっている現実、

そしての状況から、目の前の生徒たちを脱却させるために、中学入学直後の接続期には、

一旦教科書を離れて「英語の歌を歌う」「話す」活動を中心に始めた経緯が紹介されました。

2.2 クイックQ&A

4段階で少しずつハードルを上げていく形で指導を進められた実践の紹介をいただきました。

 まずは教師の質問に生徒が答える。慣れてきたら生徒同士でお互いに質問して答える形式で、

 段階的に負荷を大きくしていきます。

 第1段階 教師 vs 生徒

教師の質問に、ペアで組んだパートナーより早く、正しく答えると1点獲得

 第2段階 生徒 vs 生徒①

生徒同士のペアで出題者、回答者の役割分担があり、出題者から5題質問される。

回答者は3秒以内に正しく答えることができれば、1点獲得。できなければ出題者が1点獲得。

終わったら交代し、最終的に獲得した点数を競う。

 第3段階 生徒 vs 生徒②

第2段階同様、生徒同士で役割分担して進める。ここで加わる負荷は、出題者からの質問に回答者が答えた後、

出題者はその回答内容に合わせた質問をしたり、センテンスでコメントをしたりする。

得点獲得のルールは第2段階と同じ。出題者は回答の内容に応じて質問したり、即興で作ることが必要となる。

回答者も出題者からもう1題質問を受けたら、答えることになる。

 第4段階 生徒 vs 生徒③

第2~3段階同様、生徒同士で役割分担しながら進め、得点獲得のルールも同じ。

第4段階で、第3段階から発展するところは、出題者が回答者からの回答の内容について、

さらに質問を与え、回答者は回答する。回答者はさらに、その回答に対するリアクションをする。

 このように、スモールステップ踏ませながら、段階的に負荷を引き上げていくこと、

 また出題者と回答者の立場がはっきりしているため、ルールの分かりやすいゲーム活動でもあり、

 生徒たちが楽しく取り組めると思います。

生徒さんたちの感想を見ると、「英語でのやりとりに自信がついた」、「できるようになった実感を持てた」

 という趣旨のコメントが多く見受けられ、成果が上げられた実践でした。

2.2 A Pot of Poison 

 狂言「附子(ぶす)」を読み物教材として脚本化した教材で英語劇を指導され、発表会の録画を視聴しました。

演じる生徒さんたちがそれぞれ工夫され、オリジナルで作った部分なども含め、豊かに演じている様子がとても良かったです。

3.Board Work, Basic Dialog の活動 M先生

3.1 Board Work

北原メソッドBパターンの板書で、受け身を確認し、丁寧に進められていました。

  1. I ( ) sushi every Sunday. eat / have / make / buy …
  2. Japan ( ) good cars. sells / produces / has / makes / designs …
  3. Good cars ( ) ( ) in Japan. are used / produced / loved …

3.2 Basic Dialog

席が近い参加者同士でペアを組み練習、それぞれが両方のパートを正しい発音、イントネーションで、

 ジェスチャーを交えて正確に演じることができるようになったら 教師のチェックを受ける。

(今回のDialog)

 青さん:Who’s your favorite singer?

赤さん:Oh, I like Tayler Swift very much.

青さん:What do you like about her?

赤さん:Everything. Her song always make happy.

ジェスチャーから丁寧に指導・確認してから練習に移る手順で進められていました。

 先生がパフォーマンスを確認される時も、北原先生ほど厳しくはなかったですが、

 演じながらチャレンジしている生徒に温かいまなざしを向け、一人一人を支援しながら見ていらっしゃる

 M先生のご様子がうかがえました。自分の生徒を指導する場合、北原先生のように厳しくチェックして

 イントネーションや発音が出来ていない、言葉が詰まった、ジェスチャーをしていないなどの生徒については、

 不可にしています。著しいスローラーナーの生徒もいるので、基準は緩めずともM先生のように

 もっと生徒を支援しながら対応することも、特に苦手意識の強い生徒を前向きに取り組ませるために大事だと

 思いました。

3.1 英語の歌 ”Fight Song”

以前、北原先生が北研で紹介してくださった形で進められました。

 (1) 左側に歌詞があり、数カ所空欄の状態、右側に日本語の対訳を掲載した

ワークシートを使用し、日本語を見ながら空欄にあてはまる語を推測する。

 (2) 歌を聞いて空欄に入る語を確認する。

 (3) 全体で確認する。

************

S先生の授業 

北原メソッドの劇をやってみた 

英語教員による英語劇FRIENDSの募集があり、MOTHER役に!

10月から計5回の練習で3月赤坂中学校で本番を迎える。

皆さんは劇を授業に取り入れていますか?

ペアでシェア

SUNSHINE 中学1年生Progoram8−1Part1

大掃除をしているシーンの劇を生徒たちがしている映像を鑑賞。

感情がこもっていて発音も意識している生徒が多く見られた。

美奈子先生曰く、かなりのスローラーナーの子もよく覚えていたとのこと。

生き生きとしてとても楽しそう。

オチを変えてもいいよと言ったら、内容を大幅に変えて上手にやっているグループもあった。

男子がエミリー役のカツラをスズランテープで作り、高い声を出すシーンも。

最初のアンケートでは英語が好きな人が誰もいなかったが、やっていくうちに英語が大好きな子が増えた。

劇は圧倒的に楽しい

今回の劇はみんなノリノリになって自分たちの劇の動画を見ていた。

Progeram8−2 The year end event

Mashed sweet potatoesの劇を鑑賞。

笑いがたくさん出ていた

発音が綺麗だが、書けない子もいる。

音読も厳しい。読むことと書くことの一致をさせたい。

4月と12月のアンケート結果比較

4月から12月69・23%→81.52%

あまり好きではない30.76%→20.65%

どのように劇を取り入れるか

北原メソッドの中でのドラマメソッド活用例

Basic Dialogue(Scene/そのまんまスキット)

英語授業の「幹」を作る本(テスト編)P222−268

パフォーマンステスト

最低でも年に1回は取り入れてみては?と美奈子先生。

質問コーナー

・太田先生の会に出たと思うが、授業に取り入れたりしたか?

お互いを褒め合う。高い声と低い声で音読するという方法は取り入れた。

・ペアor 3人グループはどうやって決めたか

ー今回は本当に好きに決めた。ただし誰かが余るとかはだめ。仲良い子と昼休みなどの休み時間に練習できる

・2つとも動画を撮っていたが、全員全てやったのか。

ーどっちやってもいい。選ばせる。

・劇をやることは事前に言っていたのか。

文法1本文1文法2本文2Interact最初に最後劇をやるという話はしていた

練習は帯活動で少しやっていた。そんなにしっかりとした丸々1時間の練習時間を取っていた。

N先生 クイックQA帯活動 2年生

A中9年目 東京都は少人数で英語を教えているため、3クラス4展開、2クラス3展開はマスト。

全学年全員で北原メソッドをやっている。

生徒の意識調査 1学年180名

苦手と答える生徒が年々増えている。

小学校の先生は悪のノートで学んでいるので、そのまま書かせている。

スピーチをやらせているがそれが未消化で終わっているのでスピーチ大嫌いな生徒が多い。

苦手嫌い30%、好き30%

N先生は、その結果を受けて、初めは生徒に書かせるのをやめたそう。喋ろ!テストも全部選択肢にするから安心しろ!と言って教科書を捨てた。

語彙数増回に対応した帯活動

2年生が一番やることが多い。1学期中にはクイックQAをやり、2学期からはラストセンテンスディクテーションをやる。

3年生はしゃべりながら書く

クイックQA 幹本のP182〜185

まだ習ってなくても先に音声で入れる。比較級最上級も先に音で入れる。完了形も先に音で入れる。

1回目のテストが5月30日、2回目が6月24日

同じ子を比較している。

N先生が見ている子ではない。

My name is ~ How about you?

受け答えがしっかりしており、相手にHow about youやDo you have curry and rice?

と聞くこともできている。

一問一答

言い切って先に手を挙げたほうが勝ち。

2週間くらいしかやらない。

来たら座って初めなさいという。

先輩の動画を先に見せると目標になって良い。

挨拶はしない。休み時間がそういう雰囲気を作る。

教室に入ったら英語の世界。

1往復

ペアの生徒はとにかく早く答える。カウントダウンの中で答えないとアウト。

勝ちたいなら相手が答えられそうにない難しい問題を出せ。というとわざわざ難しい問題を練習するから良い。

willならwillで返す。

ペアは学力で上と下を組み合わせる。縦はライバルペア。出題者で1点。

ランダムはもう少し時間が経ってから。

1往復半

ペアの回答にもう一つ回答を重ねる。ほっとくとme tooばかり言うので、me too禁止の日も作っている。

ペアの片方が出題する。相手がこたえる。出題者はもう一つ突っ込んだ質問をする。またはリアクションをする。相手もそれに対して答える。ここまでくると即興の会話につながる。

クイックQAの生徒の感想

・この質問が来たら、この答えというパターンや英文が浮かぶようになった。

・質問に対していろんな答えやパターンを自分で作れるようになれた。

・英語を聞いて英語で反応できるようになった。日本語で考えていない。

・英語を話すときは考えちゃって話せなかったけど、考えはするけど前よりも英語浮かぶようになった。

N先生は生徒に、みんなが英語が得意なわけではない。英語は点数にはすぐには出ないので、そのうちついてくる。間違えたっていいじゃん。

よく間違えた、みんなのいい勉強になった。素晴らしい。と言われている。

北原先生も言っていたが音声が大事。音声から離れたら英語はおしまい。誰かが言ってくれるんじゃなくて自分で言いなさい、と指導されているとのこと。

QAの効果

既習表現を繰り返す。

音読練習を十分に行うため、復習になる。

今日は1−3までとか裏だけとかランダムに組んだりする。

休み時間から練習する生徒が増える。

まとめ

生徒の感想やアンケートからよくわかるが、積み上げではなく、重ねることが重要である。復習が大事。使わないと忘れてしまう。

帯活動=意図的学習

計画的なやり取りを通して語彙を身につけていく!

NEW CROWN中学2年生 

4人で劇をやらせる。A Pot of Poison

話をするときにすでにジェスチャーがたくさん入っている。

普段のジェスチャーが実際に生かされている。

長い文もきちんと覚えている

声色も変えて抑揚や強調も取り入れられている。

アドリブが素晴らしい。

荒川区はALTが常駐。教員は4名。NEAの時にこれを組んでいる。性格も全然違う。真面目なのか、性格を考えさせる1時間

2時間目 同じ役の子同士だけで集まって練習

3時間目 リハーサル

4時間目 本番

授業では後は一切扱わないので、発表の日だけ伝えてあとは個々に自分たちで話し合う。昔の子はポットを作ったりこだわりがあったが、最近の子はポットは加湿器の容器を使っていた。容量がいい。面白い。

基礎クラスの男子との戦い。教科書持ってこない。音読やるよ。

ピンポンブーもずーっとブーを押していた生徒に初めてピンポンを押したら、やったー合格したー!と言って喜んでいた。子供は通じる。

M先生の授業

NEW HORIZONになってから、2年生からBDを作った。

過去のSUNSHINEのものを使っている。

北研参加者もボードワーク、BDを体験。

BDについてはALTがいるときは短い時間でやることができる。

どこのラインで合格にしてというか難しい。

初めは横に立っていてもらって見ていてもらう

12分〜15分程度で打ち切る。

B4サイズの色画用紙 合格したらハンコ

暗唱コーナー プリントを見ないでダイアログを書こう

高校1年生へのアンケート調査を2023年7月に実施。

その結果は98%の生徒が英語授業の中で「ペアワークがとても良かった」と回答している。主にBDのことを指している。

心置きなく自分のペアに聞けることが一番いい。

大切なことはペアを組む時のお作法。「幹」を作る本下巻第1章第2節。

質問

・ペアを組む時はどのように決めているか。

ー1時間かけてペアを決める。

苦手な子というと苦手な子の方が多くなる。7割

周り見てごらん、〇〇くんどう?

と言って座らせる。

半分になるまでは自分で決めさせる。先生が何も言わない。

立ってる子は前に来て、と言って座っている子には他の課題をやらせる。

立ってる子の中でも英語が苦手という子には先に、「〇〇ちゃん、誰とだったらできる? 」とその子に決めさせる。

その子が決めたペアだから辛くてもやると思わせる。

北原先生は廊下に出させてできた子からどんどん中に入れてペアで座らせるが、M先生は、次の時間に発表するねと言っているとのこと。

歌の導入 Fight Songを題材に。

初めに日本語を見て穴埋め−文法力と語彙力が試されている

日本語を見て英語を書く。

リスニングして穴埋め

穴埋めをする

S先生、N先生の生徒さんたちの劇を拝見しましたが、どの生徒さんも本当に楽しそうで、英語を「勉強」するというより、「体で学んで」いるように

感じられました。中には身のこなし方だけではなく、感情移入が上手で、キャラクターそのもののように感じられる生徒さんもいらっしゃいました。

また、M先生のは、久しぶりにボードワークとBDを自分で体験することで、そういえばこうすればいいな、と改めて思い出されることが多くあり、

以前教わっていることも再び体験することで気づきがたくさんあることに気がつきました。

短い時間でこれだけの発表をされる先生方は、普段から常に素敵な授業をされているのだと思いました。

本当にたくさんの学びをありがとうございました。

また、会場校のS中のN先生が、「北原先生がいない中、無事に北研を行えて良かった!」と北研終了後に何度もおっしゃっていました。いつも北研を支えてくださり、

考えてくださるN先生のお言葉にも胸が熱くなる思いでした。

北研を支えてくださっている、先生たちの背中をこれからも追わせていただきたいと思います。

************

会場校で何かとお世話になっているN先生からは、準備の段階で設備のことや連絡先など様々なお心遣いをいただきました。

また、トラッドチームで1月例会には出席できなかった小林先生や頓所先生にもラインやクラスルームで支えていただきました。

そしてN先生、S先生と協力しながら1月例会を滞りなく開催できたこと、本当にほっとしています。

また、参加された先生方には生徒役になっていただきながら楽しく進められたことに感謝申し上げます。

私自身、1月2日に北原先生から1月例会の講師をトラッドチームに依頼いただいた時にはどう進めていけば良いのか不安ばかりでしたが、出席できる人たちで2時間半を分担してやろうということになりました。最近の北研例会は、嬉しいことに、新しく参加された先生たちが多くなってきましたので、「トラッドチームはトラッドらしく、基本中の基本をお見せしよう!」というアイデアを出させてもらいました。

N先生は、帯活動について以前都中英研で発表されたものがあったので、それを基本に発表することに。生徒の動画も用意できるとのことでした。実際に例会で拝見した生徒が取り組んだ”A Pot of Poison” 教科書のReading教材を劇にしたものが圧巻でした。英語劇を本当に楽しそうに演じる生徒たちの姿がありました。また、クイックQAテストの5月と6月のテストの動画を拝見するとその成長がよく見られ、地道な活動、帯活動が生徒にこれほどの力をつけさせているのかが、よく分かりました。

また、N先生は勤務校が今年度で9年目だそうですが、最初は授業規律もできていない所謂「荒れた学校」で、それでも根気よく北原メソッドの授業をしていくと、生徒がある日、BDで「ピンポーン(合格)」をもらうと、大喜びで教室の外に飛び出ていき、隣の教室の先生に「合格した〜」と喜びを体全体で表現したという話、目頭が熱くなりました。何があってもぶれないN先生の毅然とした態度が勤務校の他の先生方にも波及して、何より生徒が他の先生を動かしたのでしょう。英語科みんなで北原メソッドを実践して、ご自分が教えていないクラスの生徒の成績まで上がっていること、学校全体で生徒の英語力を伸ばしてらっしゃることが何より素晴らしいことだと思います。

S先生の「劇を使った活動」ではSunshineの教科書の”The Year-End Events”を劇にした生徒の動画を見せていただきました。生徒が本当に楽しそうに、そしてスローラーナーとおっしゃっていた生徒が長いセリフをしっかり言えて演じていたことに驚かされました。参加者も演劇を体験する場面では「英語劇」というツールがこれほどまでに人と人をつなぎ、絆を深めることができる楽しい教材だということを再確認できました。セクションごとに課されるBasic Dialogであれだけ生徒は熱心にペアと学ぶのだから3人、4人(あるいはそれよりもっと多い)キャストで作り上げる劇はもっと大きな成長と楽しみを生徒に与えるのだと感じました。準備に授業の時間を使わずとも、生徒たちは昼休みなどを使ってなんとか仕上げてくるのですよね。また、そのことで仲間意識を生み、セリフを覚える行動で英語の表現力、語彙力を増やせるのだろうなと思いました。

そして、私、MはBoardworkからBasic Dialogの活動と歌の第一回目の導入の流れを見て頂きました。北原先生の授業は、赤坂中で何度となく見せて頂きました。『英語授業の「幹」をつくる本』を読むだけではわからない「本物」がそこにはありました。まずAパターンの(新出文法導入)授業でボードワークからベーシックダイアログ、プラクティスと流れる授業では先生の発話が最小限で進められていくこと(主役は生徒だから)既習の文法事項をボードワークで確認する一文一文の間に生徒が「できたらすぐに起立する」こと、発表者が発言したことを他の生徒が声に出して「repeat after 発表者」をしていること、そしてBoardworkから本当に静かにBasic Dialogの活動に移っていくことなど驚きの連続でした。BDの活動では先生から容赦無くボンゴボンゴの”ブー”の音が鳴り響きます。ペアの生徒は席に戻り、何がダメだったのか自分たちで探し、また練習して再挑戦していきます。一つ一つの活動に意味があって、一つ一つの活動に生徒は夢中になり、(やんちゃ坊主が知らないうちに授業に前のめりに食いつく感じ)あっという間に授業は終わり、生徒には英語力が着くというマジックを本当に間近に拝見することができたのは、幸せなことだったと思います。北原先生は「自分にはこの活動はできるからこれはやろう!、この活動は自分にはできないからこれはやらない!」では、活動を選んでいては何にもならないと常におっしゃっていました。だから自分は丸ごとそっくり100%でやることを目指してきました。それでも100%で、できたことはなかったのではないかと思います。

「幹の本」にもある通り、「研修会で学んだ指導をさっそく自分でやってみるーでも、うまくいかない。それは、きれいな花を見つけて持ち帰って、無理矢理あなたの庭に植えても枯れてしまうのと似ている。の件、だからそっくりそのままやることを心がけてきてやっと花が咲いてきたかな??という今日この頃です。でも、自分だけが教えた学年がうまくいくのではなく、N先生のように、学校全体で取り組めると幸せな生徒が日本中増えていきますね。

************

S先生

「北原メソッドの劇をやってみた」というタイトルで、発表していただきました。S先生は英語教員による英語劇friendsに出演されたことがきっかけで授業に劇を取り入れ、現在では3年間を通してBasic Dialogをはじめとしてスキットや英語劇など様々な活動に取り組まれているとのことでした。生徒たちの発表を動画で見ると教科書本文をもとに、生き生きと英語を話している様子が見られました。教科書で行われる産出活動は現在リテリングが多く行われているとは思いますが、リテリングで生徒たちがあそこまで楽しそうに英語を話すことができるでしょうか。(もちろんリテリングも教師の仕掛け次第で、生徒がわくわく感をもちながら取り組むことのできる活動だと思います。)活動Program8-1については私たちもグループになって、挑戦してみました。実際に行ってみて最初はセリフを見ないで言うことができるか不安でしたが、練習していくうちに自然と教科書の文を言えるようになりました。また場面は日常生活に即したものであったためイメージがしやすく、負担感なく行うことができました。さらにS先生は簡単な小道具まで用意し、リアリティが醸し出される工夫を施したり、オーディエンスに背を向かないよう指導されたりしていました。”Mother” としての経験が日頃の指導でも生かされているのだと思いました。

N先生

主に帯活動のひとつである、クイックQ&Aについてお話がありました。この活動は1年生で学習した既習事項を復習することができ、なおかつ最後のパート4では本当のコミュニケーションまで段階を持っていくことができます。またなかには2年生で学習するwillや現在完了形、比較級などが含まれているため、帯活動として毎回行っていれば生徒たちの頭の中には文脈を伴った形として残り、伏線とすることなどができます。私も昨年度行ってみましたがゲーム性があるので楽しみながら活動に取り組むことができ、相手に勝つためには早く答える必要があるため、瞬発力が上がったという声も生徒からありました。発表ではQAテストを1回目(5月30日実施)と2回目(6月24日実施)で、生徒の様子を比較して見ることができましたが、2回目の方がスムーズに発話する生徒の様子が見られました。発音もよりバージョンアップしていました。これは音声から離れない指導を、常に行っているからこその結果だと思います。さらにN先生から、以前の勤務校でのエピソードも聞くことができました。ずっとピンポンブーでブーだった生徒がピンポンになった瞬間、喜びに満ち溢れた様子であったこと。教師自身も忍耐力が必要ですが、たしかな信念をもって諦めずに接することの大切さを学びました。

M先生

SVOC文法導入、Basic Dialog、song導入の3つを体験しました。最初の文法導入はmiki Notebookを使用してBoard work形式で行いました。以下は今回の穴埋めです。I ( ) sushi every Sunday. Japan ( ) good cars. Good cars ( ) ( ) in Japan. 特に2つ目の文については参加者の先生からmakes, has, sellsはもちろんのこと、designsやmanufacturesなど豊富な語彙が挙がり、勉強になりました。まさにLearn from your friends.です。今回は3つ目の文を埋めた後に辞書でmakeを調べ、makeの新しい使い方(svoc)をみんなで確認しました。Aパターンの後はBasic Dialogで、新出事項の定着を図りました。M先生の地域はSunshineではなくNew Horizonなので、自作のプリントを配布しているとのことでした。mim-memを行い、ジェスチャーも交えて全員で練習してからペアで挑戦しました。私にとって初めてのBasic Dialog。緊張しました。前に行ってチェックを受けると、ブーでした。who’s にあるsの音 /z/が抜けていました。今回はどこが違っていたか指摘を受けることができ、またその場でやり直しが許され、2回目はピンポンでした。嬉しかったです。Basic Dialogは文脈のなかで新出文法事項の定着が図れるので、問題演習ではなかなか触れられない用法の部分もカバーすることができます。発音指導も行うことができます。また実際に行ってみて、あらためてジェスチャーの効果を実感することができました。覚えやすかったですし、文を忘れてしまってもジェスチャーで想起することができました。表現もより豊かになります。これは実際に自分自身で体験してみないとわかりませんでした。最後にペアづくりについても、M先生からお話がありました。M先生はじっくり1時間とって(場合によっては2時間目を使うことも)、ペアを作るそうです。

************

今回は、北研トラッドチームの3人の先生方が北原メソッドを紹介してくださいました。

1 S先生

劇を取り入れた指導

・1年生Sunshine1年生Program8 The YearーEnd Events 本文を劇にしている生徒の様子を映像を見ました。その後、実際に自分たちもグループに分かれてやってみました。同じセリフでも、少しずつ表現の仕方が違っていて面白かったです。私たちのグループは一人人数が多かったので登場人物を一人追加して、お母さんを入れ、オリジナルの部分を入れました。生徒さんたちにも、セリフを加えたり変えたりしていいと言われているそうです。

劇を取り入れるメリットは、楽しい、使用場面と言語が結びつく、生きた言葉になるということです。自分がやってみると、それを実感しました。

4月と12月のアンケートの結果、英語好きが大きく増えていました。劇の活用は、このプログラムやGrandma Babaや道案内、ハンバーガーショップ、レストランでの会話など、取り入れやすいところがあるので、年1回でも取り入れてみれば、と言われました。

私はこれまで、教科書そのままですることが多かったので、少しセリフを加えたり、変えたりしていいことにすると、面白くなったり、これまで学習した表現を場面に合わせて使うことができていいなと思いました。

2 N先生

クイックQAをやってみました。(詳しくは幹本上巻p、182−185)

先生がQを言うスピードがかなり速かったので、生徒も速く言うようになるの妥当と思います。教室に入ってきたら、休み時間から活動すると上達すると言ってある。挨拶をせずに授業を始めるので、休み時間からの流れで始める。各パターン2週間程度で変えていく。

5月と7月にALTとこのクイックQAのテストをされていました。1回目は少したどたどしく、自信がない様子が見られましたが、2回目は、スラスラと自信を持って話していて、成長を感じられました。

次に、A Pot of Poisonの劇をしている動画を見せてもらいました。教室にあるものを小道具にしてやっていました。2班見せてもらいましたが、表現の仕方が違い、とても面白かったです。子供達も、同じものでも班によって違うと、学ぶところがあるだろうと思います。

N先生が8年前に赴任された時は、生徒たちの状況はとても大変だったそうです。その中でも北原メソッドで授業をされ、Basic Dialogも妥協せずに根気強くされたとここ、やんちゃな生徒がようやく合格したとき、廊下にまで出て、やったー!と叫んで喜んだそうです。それから英語の授業をN先生の方式でやってほしいと言う声が上がり、英語科の他の先生たちもやっテクレウようになったそうです。今では、英語科すべての先生が北原メソッドで授業をされているそうです。生徒の声がアガるというのが、1番説得力がありますよね。

3  M先生

 文法導入の授業でした。

① I (   )sushi every Sunday。

② Japan (    )good cars。

③ Good cars are (    )in Japan。

 全員できたらすぐ座らされましたが、最後だった人に当てて、同じだったらrepeatして座るというのが、北原先生の方式ではないかと思います。そうすると、最初の文は特に、いろいろな発想が拾えるのではないかと思いました。

次にBasic Diologを体験しました。特に、最初に全体で練習するときにジェスチャーをある程度決めているので、生徒は練習しやすいなと思いました。私は全体で合わせていなかったので、ジェスチャーがうまく付けられないペアがいるのだなと思いました。参考にしたいと思いました。その後、歌の導入もやっていただきました。

************