「中学生から始める英語フォニックス指導」のp.37より
・オンセット(onset 母音の前の子音)、ライム(rime)
・ブレンディング、セグメンティングについて
1. 発音指導の成果について
• 中学1年生では、12月までに約3分の1の生徒が英語らしい発音を習得。
• 中学2年生になると、6月までにはほぼ全員が自然な発音ができるようになっているそうです。
これらの成果は、2019年5月30日に撮影された授業のビデオを視聴。
2. 音読の指導について
音読の大切さについても、具体的な数字をもとにお話がありました。
「25回音読すれば、半分の生徒が読めるようになる」
こういったデータを示しながら、「なぜ音読を繰り返すのか?」をきちんと生徒に説明してあげることが大事だと話されていました。また、生徒に向けてはこんな言葉をかけるといいそうです。「これをやっておけば、中間テストや期末テストにもちゃんと役立つよ」
• 練習回数についても、「全員が同じ回数をやる必要はない」とのこと。
「自分に必要な回数は自分で。無駄な勉強を避ける。箱読み1つでも十分。それが今の自分に必要な回数なら、それでOK。
3. 一人ひとりに合った指導と、授業でのデータ収集
授業では、日々の授業の中で小さな観察や記録=データを積み重ねることが大切と話されていました。その場でとれるデータもある。職員室でパソコンとにらめっこしながらのデータのみではない。
• 生徒に「なぜ音読をやるのか」をきちんと伝えること
• 中間・期末テストにどうつながるかを示すことで、やる気を引き出す
• 音読の回数は「自分にとって必要な回数」でOK。個々にあった回数で。無駄なことはさせない。
• 授業中の観察や記録は授業内でも取れる。(北原先生が始めた)
また、1980年代には「スキット(寸劇)」が流行していた話。
4. 即興スキットと学年ごとの成長
赤坂中では、学年ごとにスキットの取り組み方が変わってくるそうです。
• 1年生:台本をきちんと書いて、全員が原稿を持ってくる
• 2年生:原稿を見せなくなる。→手の内を教師に見せないようにするようになる。
• 3年生:台本も作らず、プロット(話の流れ)だけ決めて即興で発表できるようになる
英語の歌で指導
Eric ClaptonのTears in Heaven
を使って歌の指導体験をする。仮定法過去が使われているので3年生に。私自身は、高校勤務時代、高校生に仮定法過去を入れるときは、ディズニーのリトルマーメイド・アリエルの歌で人間の世界への願望が描かれている「Part of Your World」をよく使っていました。
大瀧詠一、タケカワユキヒデ、竹内まりやの歌を聴く。
竹内まりや「Closer to you on JENESYS Festival 2011」の世界中から来日から留学生たちの映像が印象的でした。歌詞もとても響くものがあったので、自分の授業でも使いたいなと思いました。
例会では知らない歌でしたが(竹内まりや除く)、自分の親(←北原先生と同じ歳)に聞くとどれも同世代のため懐かしんでおりました。
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1、新潟市教委 S.Y.先生
今回、新潟の研修会には90人の先生が来られた。以前、I先生の授業参観し、その後ろに北原先生がいらっしゃると知り、北原先生をお呼びするために北研に通い始め、念願叶ってお呼びすることが出来た。参観後の先生方の感想では、「英語が好きになった」など、好意的な感想が多かった。
2、神戸女子大学 未来の先生基金
最後の10分間に、手書きで感想を書いてくれた。読んでいて何度もハッとした。上智大学の洗練された分析とは違うが、子供に近い感覚で(素直に楽しさを)捉えていた。とても楽しかった様子は、本日7/12のkitahara
de essay 1066にある。
今回の研修会が始まる前にBOOKOFFで、帯広の浦島久先生の2016年出版の本を見つけた。フォニックスについて書かれたもの。北原先生は若い頃、浦島久先生の研修会で田尻先生と初めて会った。質問していたのは田尻先生と北原先生だけだった。田尻先生の英語の発音がかっこよくて、「誰だ、こいつ」と思った。
【じゃれマガカルチャー Summer Plans】
something else …elseはコロケーションで教えないと使い方がマスターできない。
both of them, some of them, one of them, all of them, none of
them…のような使い方を教える。
Anotherとは?…もう一人の(もうすでに出している人以外にもう一人出す時)
「中学生から始める英語フォニックス指導」P.37からP.72【文字から単語へ】
・オンセット(母音の前の子音部分のこと)bagのb
・ライム(母音から後ろの母音+子音のこと)bagのag
・ブレンディング(混ぜること・ブレンドすること・2つ以上の文字を足し算すること)b+a+g=bag
発音からも考える→(発音記号が描けないためカタカナで表記します)→(ブッ)+(エァ)+(グッ)
・セグメンティング(単語を一つ一つの文字に変換すること・単語を書くときに使う)音を聞いたり、物を見て文字化する→b+a+g=bag
※ここから発音記号の記載ができないため、また、自分なりの理解のためカタカナ表記が多くなります。
(詳しくは「中学生から始める英語フォニックス指導」をご覧ください。)
【単語からフレーズへ】リエゾン、リンキングする4つのパターン
①音の連結
Once upon a time (〇 ワンサポンナターイム )(✘ワンス アポン ア ターイム)
I made it(〇 アイ メイディートゥッ)(✘アイ メイドゥ イットゥ)
②音の脱落
Camera(〇 キャムラ)(✘キャメラ)
Family(〇 ファムリー)(✘ファミリー)
Handbag(〇 ハーンバッグ)・hand のdが消える
Mostly(〇 モースリー)・mostのtは消える
First time (〇ファースタイム)・firstのtと、timeのtがくっつく
Next door (〇ネクスドア)・nextのtと、doorのドがくっつく
I don’t know.(〇アイ ドン ノー)・don’tのtが消える
③同化(assimilation)
have to (〇ハフトゥ)(✘ハヴ トゥ)
did you (〇ディジュー)(✘ディドゥ ユー)
This year(〇ディスィヤー)(✘ディス イヤー)
●yの発音についてよく、「これは母音ですか?半母音ですか?」と聞かれるが、「やいやいやいやいY」でよい。
④弱化
and(〇エーン)(✘エーンドゥ)
Rock and roll(rock’n roll)(〇ロックンロー)(✘ロック エンドゥ ロール)
P.39 1語のように固まりで「早く言う」
In front of (〇インフロントーブ)
among them(〇アマンデム)
them all (〇デンムォーゥ)
out of it (〇アウトッビッ)
One of them(〇ワンノンデンム)
【フレーズから文へ】2年生6月の音読テスト 2019.5.30 赤坂中の生徒の映像
口の形が綺麗・発音がクリア・画像に映っている生徒はみな何事も主体的に取り組んでいるように見えた。
音の繋がりについて
【普段の音読練習の手順】
1.Repeating (教師の後に2~3回1文ずつ読む)
2.Paced reading (教師と同じスピード・ピッチで読む。2~3回)
3.Shadowing (教師の英語が聞こえたらすぐに続けて言う。1回)
4.Shadowing (教師が所々変えて言う。生徒は聞こえた通りに続けて言う。)
5.Individual reading (各自で5回読む。)
6.宿題として最低20回読む。
⚫︎なぜ大きな声を出さなければいけないか、なぜ20回読むのかについて生徒は理由を聞けば納得する。教師がその理由を知っていなければ説明できない。
⚫︎音読マーカーは北原先生が開発したもの。今ではほかの教科書もパクっている。
(理由1)長先生も言われていたが、25回読んだら半分の生徒が理解していることになる。(データ上)
理解できているかは、次の時間に先生のジェスチャーで再生できたらOK。再生できなければ音読回数を増やすことが必要。
⚫︎新潟で個別最適化について質問があったが、北原先生は「無駄な勉強をさせないことはすでにしていた。20回読まなくてもすらすら読める生徒は、(実際には回数をごまかして読まない生徒もいたと思うが)読まなくてもいい。必要な子には理由を説明してきちんとやらせることが必要。」とのこと。幹の本を読むと、北原先生が読むのが難しい生徒を、個別に読んで指導されていたことが記されているので、当時から個別最適化な授業をされていたことがわかる。
⚫︎フォニックス本42-49ページ、55-59ページは割愛。チャンツと音読劇については北原先生が書いていないのでとばした。チャンツは北原先生は使わない、使ったことがないとのこと。私も個人的には小学生にはいいのかな?と思っている。
【P.49英語の歌】
モンキーズは、ビートルズに対抗して出来たアメリカのグループ。北原先生は当時モンキーズはカッコいいと思っていた。
電気蓄音機 EP盤、ドーナツ版、LP盤 ラーメン60円の頃に1枚370円 LP 2000円お小遣いが500円の時代。
お小遣いをためてやっと1枚のレコードを買うことができた。
⚫︎大滝詠一、日本で初めてロックを歌った「はっぴいえんど」のメンバー。東北の出身だが、ラジオで英語の放送を聞き、アメリカンポップスを聞きまくり、英語を身につけた。とてもきれいな英語の発音。森進一の冬のリビエラを英語にした「夏のリビエラ」
⚫︎「夜の都会」(English version: Night Time)作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワタケカワユキヒデ
FRIENDSのテーマ曲。北原先生の先輩のT.A.先生がタケさんにリクエストして作ってもらった曲。
⚫︎AFS(高校生の留学プログラム)T.A.先生は16期生。竹内まりやは19期
(AFSホームぺージより:AFSは異文化学習の機会を提供する世界的な教育団体です。活動の起源は第一次・
第二次世界大戦中に傷病兵の救護輸送をしたボランティア組織American Field Service(アメリカ野戦奉仕団)にあります。
AFSの加盟国は約60か国、交流国は100か国以上に及び、理念に共感し活動を共にするボランティアとともに、多様な文化・
価値観の人々と「共に生きることを学ぶ」活動を継続しています。)
⚫︎竹内まりやがAFSのイメージの曲として「元気を出して」の英語ヴァージョンを作成。タイトルはCloser to you. JENeSYS
Festival 2011の時の1500人異文化交流の映像を視聴
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⚫︎「歌を送ろう」生田絵梨花とコラボしている歌。とてもいい歌詞。
(歌を送ろう)1部抜粋
「ほらね また泣きそうになってる 自分の弱さに耐えきれなくて
でもね 誰だって悩みだらけ 手探りしながら今日も生きてる
そんなあなたに 歌を贈るから ほんのひととき 涙を止めて
I will sing this song for you, my friend
Sing this song with love
Sing this song will sympathy & empathy
気づかないだけで 愛は溢れてる あなたの周りのすべてに
やったこと悔やむ方がまだ やらなかったことを悔やむよりもいい
一度きりの人生ならば 信じられる道 選んでほしい
淋しい夜は 歌を贈るから ほんのひと節 一緒に歌って
You can sing this song for me, my friend
Sing this song with smile
Sing this song in harmony & euphony
気づこうとすれば 愛は見えてくる あなたの周りのすべてに
楽しかった出来事 嬉しかった言葉を 思い出しながら歌おう」
……………………………………………………………………
何だか心に沁みました。
⚫︎Tears in heaven
穴埋めをしてから歌を聞かせる。穴埋め時や確認時に生徒は歌ってはいけない。ライミングを参考にして音を推測する。
新出文法導入の時に先に英文が頭に入っているようにする。この歌は仮定法過去の時に歌うと良い。他にも新しい歌で良いものがあれば教えて欲しいとのこと。
【弾丸インプット】
最初から北原先生には批判的に思っていた。なぜなら、日本語と英語の変換は高度だから。確かに「両論ある」と言う意見もある。北原先生は日本語を介さないため、ジェスチャーを始めた。わくわく授業で放映されて反響が大きかった。
理解度について、授業の中でデータを取り始めた。ジェスチャーリーディングは覚えやすいとの生徒の意見多数。
ジェスチャーを取り入れたのは劇をやってきた自分だからこそ。T先生、ありがとうございます。
【スキット(寸劇)】
1980年当時、流行ったが、「フォーミュラ(定型表現)を覚えてやらせても意味がない」と最近では教科書から消えている。残念ながらNew
crown以外は消えた。しかし、次回のサンシャインには復活させるように会議で言うつもり。覚えて言うのは、スピーキングではない、と言う文科省の考え。でも、
日本の子供は書いて覚えないと出来ない。ミステイクやエラーで減点はしない。
・1年生では原稿を教師がチェックする。
・2年生の終わりには原稿をだんだん持ってこなくなる。
・3年だと持ってこない。ネタバレするのがいやだから。その場で北原先生や他の生徒を驚かせたいという気持ち。
【赤坂中の最後の年の生徒たちの映像】
1、男子3人組
桃太郎、竹取物語、おむすびころりんのお話からからそれぞれボスが出てくる話。最後は読み聞かせされていた子供もボス化してしまうと言うオチ。
5、6分のスキットで毎回細かいところでセリフが変わるのは即興でやっているから。その場で考えてやるのが楽しい。
(赤坂中で北原先生の同僚だったS先生のコメント)
当時は学年40人いたが、特別な支援が必要な声かけが難しい生徒が多い学年だった。公開授業でもいつも通り忘れ物が多い。
ALT、北原先生、S先生に怒られてもへっちゃら。怒られても響かない子たち。小学校時代に担任を3人変えさせたと自負していた。
(北原先生)
大変な学年。でも即興力はすごい。生きる力がある。浜島書店、浜島拓也社長に是非雇って欲しい。
3人のうち1人はザンビアからの帰国子女。真ん中の子は中1で準1級。もう1人も2級取得。あまりにも大変な学年だったので、最後の年は英語劇はしなかった。個人的にはこの学年のエネルギーはすごかったので、もし英語劇をしていたら、どうなっていたのかなと思いました。見ることが叶わなくて少し残念な気持ちです。
2、男子と女子のペアスキット
動物が嫌いだからいかない。
①別の女の子がいる!と言うオチがおもしろい。
②男子と女子のペアのスキット。
3、有名人にインタビュー
①ドラえもんにインタビュー
タケコプター、スモールライト。手作りの可愛い4次元ポケットから道具を出す工夫。どうしてそんなに青いの?I was bitten my ear, so
I become blue. I wish I could distort all Mise.仮定法を用いて説明していて素晴らしかった。
②自由の女神にインタビュー
英語力もアイディアも素晴らしい。動きたくても動けない自由の女神の背中にネジをつけて動けるようにする話。
3年生1学期でも誰ももうスクリプトは見せにこなかった。オチを考えてウケたい気持ちがよく現れていた。どのペアも楽しそうですし、衣装や小道具まで良く工夫していました。どこでどれくらい準備するのか、別に準備のための時間を設定したのかが気になりました。
【英語劇】P.54-59
平成30年度。北原先生赤坂での最後の英語劇。「翼の折れた天使たち」と言う携帯小説を生徒たちが英訳した。
(ストーリー)
出会った時はお金持ちで幸せと言っていたおばあさんだったが、実は息子からいじめられていた。女子生徒はマスクをつけると強くなれる。自分の殻を破って強くなる話。
Angels with broken wingsは都大会で3位だった。
平成22年度whose double cheeseburger is this anyway?
平成23年 Run, Melos, run (走れメロス)都大会出場
平成24年 If had a million dollars
※平成25年 Barefoot Gen (はだしのゲン)都大会優勝
平成26年the Diary of Anne Frank(アンネの日記)都大会審査員特別賞
平成27年Friends
※平成28年Night on the Milky Way Train(銀河鉄道の夜)
※平成29年In This Coner of the World
※平成30年Angels With Broken Wings(都大会3位)
※印は生徒たちが日本語シナリオを英訳した作品)
【第3章フォニックスルールは網羅的に教えない】P.62-72
指導すべき子音と母音のフォニックスルール
ルールとして指導しない子音字の組み合わせとその理由
使用した語彙リスト
①語いと英語教育 研究部中学校推奨語い
②小学校で学んだ単語
③中学校入門期の新語
( )は上記3つの資料に出現しさる回数
ee(53), ai(7), ay(26), ou(15),aw(6), ea/i:/(33), ea/e/(9),oo(短)(16),
oo(長)(23), ow/ au(15), ow / ou(11), ir(14), er(1),ur(10), or (2),
-a-e(34), -e-e(4), -i-e(26), – o-e(10), -u-e (7)
たくさん使用されているものは教えるべき。
【例会の感想】
例会を盛りだくさんな内容で準備してくださる北原先生の様子を見て、すっかり復活されたことを確信できました。やっぱり北原先生は英語教育界でレジェンドですが、まだまだ現役だな、いつも元気でいて欲しいなと思いました。
北原先生のフォニックス本に書かれている、発音指導や英語劇は指導について基本的なことは幹の本に書かれていますが、さらに詳しく幹の本に載っていないことも書かれているので、北原先生の解説付きで今回クリアになったこともたくさんありました。
新たに知ったフォニックスについての専門用語も自分の中に落とし込んで理論も武器にしていきたいと思います。
また、今、密かに動き始めた「今の先生基金」で北原先生をお呼びした示範授業と参観授業の指導案をまとめた本の作成に関わるプロジェクトが動き出しました。個人的にはこの2ヶ月指導案の見本作成のため、寝る間も惜しんできました。北原先生からOKが出て、動き始めたプロジェクトを応援して頂ければと思います。
【北原先生からのお知らせ】
来年からベネッセは紙の辞書を作成するのをやめる。幹の本も発売中止に。買うなら今のうちにとのこと。次回、若い先生を連れてきたら、若手の先生に幹の本をプレゼントするとのこと。奮ってご参加ください。
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*1. じゃれマガカルチャー⑲ Summer Plans*
・something else, both of themなどコロケーションは、セットで1つのフレーズとして覚えさせる
・One …Another…は、対比を理解させる
*即興発話練習*
1. Where are you going? What are you going to do?
2. ペアで「夏休みの予定」を経験をまじえて外国人に説明しよう
*2. 「中学生から始める英語フォニックス指導」③*
*第2章 *
*7 文字から単語へ*
onset: 母音の前の子音部分
rime: 母音から後ろ(母音+子音)
blending: 音をつなげる e→d→ed→b→be→bed
segmenting: 単語をひとつひとつ文字に変換する bed→/b/,/e/,/d/
*8 単語からフレーズへ*
liaison, linking: 語末の子音と語頭の母音がつながって聞こえる
elision: アクセントのない弱母音が脱落する [例]cam*e*ra
assimilation: 2つの音が続くときに一方の音が他方の音に似る [例]have to
reduction: 機能語で本来発音されるべき音が弱く発音される [例]and→ /n/
*基本的音変化は、教える側は理解して自然に発音し、授業の中で範を示す
*9 フレーズから文へ*
・*赤坂中2年生徒6月実施音読テストビデオ視聴*
評価項目、評価規準、評価基準を示したプリントが予め生徒に配布され、生徒は迷いなく取り組んでいました。
発音、イントネーション、強形・弱形、語のつながりを意識した音読になっていました。
・*日頃の指導手順*
音読やシャドーイングが必要な理由を伝え、練習を経ての成功体験を積ませる
必要な練習量は人によって違うので、一律に課す必要はない 無駄は省く
*10 音声認識を促すのに効果的な活動*
*英語の歌*
たくさんの歌から歌詞を蓄積させる
英語嫌いを引き戻す
音楽が脳内に英語の世界を作る
北原先生の音楽談義は世代がピタリなので、共感できることばかりで楽しかったです。
先日、語研で静 哲人先生の音読生コーチングを受けたのですが、静先生ご自身は「Simon &
GarfunkelのLPレコードを聴いてまったく同じように発音していた」とのことでした。
*スキット(寸劇)*
「電話」「買い物」「道案内」など定型表現を習得できる
*赤坂中生徒のビデオ視聴*
原稿から離れ、プロットだけ決めて即興会話のように演技していました。
*第3章 フォニックス・ルールは網羅的に教えない*
日本の中学生にとって必要最低限のルールのみを教える
*・ 子音字の組み合わせ *th, ph, kn, wr, gh
*・母音のフォニックス・ルール* 「音読み」と「名前読み」
*・ルールとして指導しない子音字 *二重(三重)子音字
*・優先的に教えるフォニックス・ルール* 教科書での出現頻度をリスト化
優先順位は、発信語彙→受容語彙→題材語彙
先日、今年度初めて担当した高2クラスで授業評価アンケートをとったので、今日集計してコメントを付け、結果を生徒たちに配信しました。生徒の感想です(原文のまま)。
「今までは単語や熟語を覚えることを中心に行っていたけれど、会話テストやシャドウイングの練習で文章を口に出す練習が増えた。それによって文章ごと覚えて、どのように使うのかすぐに思い出せるようなことがあるようになった。今一番得意なのはリーディングだけれど、苦手なリスニングやスピーキングができるようになるために、口に出して練習する機会を増やしたいと考える。」
「英語コミュニケーションの授業を通して、以前よりも英語を話すことに対する抵抗が少なくなったと感じています。特にペアワークでの会話練習を通して、自分の意見を英語で伝える練習ができたことは大きな成長だと思います。これからは、授業で学んだ表現を日常でも使い、より実践的な英語力を身に着けたいです。また、自分から積極的に発言することを意識していきたいと思います。」
音を大切にする授業をこれからも続けていきたいと思います。
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1 じゃれマガカルチャー⑮
(1)黙読
(2)北原先生からの質問(Q:Who is going to have a barbecue party?)
(3)北原先生の範読
(4)内容についての確認、関連語句・既習語句の追加 ※フレーズの指導が大事
①something else : anything/anybody else
②both of them:one/ some/ all of them
③Another:もう一つ出すとき
(5)即興発話の練習
「夏休みの予定」についてペアで対話。
2 「中学校から始める英語フォニックス指導」③
第2章
7フォニックス指導基礎⑤
用語(オンセット、ライム、ブレンディング、セグメンティング)の解説
〇オンセット:母音の前の子音(*b*ag)
〇ライム:母音を含めた後の部分(b*ag*)
〇ブレンディング:個々の音(音読み)をつなげて、意味のある単語として*読む*。
〇セグメンティング:単語を聞いて、それを構成する音に分ける。※教師の発音(初めての単語)を聞いて、子どもが*綴*る活動。小学校でも十分活用できる。
8フォニックス指導基礎⑥ 内容語は強く、機能語は弱く読む
〇音の連結(liaison/linking):onc*e u*po*n a* time / I mad*e *it / I me*t h*im.
※この繰り返しが発音の向上につながる
〇音の脱落(elision):中学生に指導の必要はないが、教師自身は発音できるようにしておくべき。速く読めばできるようになる。
〇同化(assimilation):中学生に指導してもよいが、細かな説明は不要(”y”が母音か半母音かなど)
〇弱化(reduction):機能語、代名詞は強く読まない。
※ なぜ内田ゆうやはrock’n rollをロッケンロールと発音していたかの謎が解けた話
9 フォニックス指導と並行して① フレーズから文へ
2年1学期の音読テスト映像を視聴。口がしっかり動いていることが大事(ALTがチェック)。それまでの音読テストの評価項目に、この時期から「音のつながり」を加えている。
〇日頃の指導として
paced reading:同じ音を同じピッチで。ピッチが大切
shadowing:子どもが慣れてくれば1年2学期から可能
家での音読練習:25回読めば、ジェスチャーを見てスラスラ英文を言えるようになる。何回読めば、目標を達成できるかを子どもが自分で判断する。活動・練習の目的をきちんと子どもと共有することが大事。(できる生徒は回数をごまかしていたかもしれないが、それも「OK」とのこと。そのくらいおおらかに生徒に委ねた方がいいのだと思いました。)
10-1 チャンツについては省略
10-2 英語の歌 歌はすべてをカバーする & 楽しい
〇北原先生は、ラジオで聴いた歌の歌詞をディクテーションし、レコード屋を3店回って歌詞をチェックしていたそうです。中1でラジオの米軍の事務放送も耳にしていたとのこと。
〇大瀧詠一のTall Tall Trees(from CD “Debut Again”)
、夏のリビエラ(森進一の冬のリビエラの曲)、タケカワユキヒデの夜の都会Nightime、竹内まりや(AFS19期生)の「元気を出して」にAFSの理念に沿ったオリジナルの英語詩を付けたClose to Youを視聴。全員で歌声と映像、とても良かったです。
〇Eric ClaptonのTears in Heavenを聞いて、実際にディクテーション
①和訳を参考に( )に単語を書き入れる。※単語が韻を踏んでいることもヒント
②実際に歌を聴いて、( )を埋める
③自分で答え合わせ
※ この歌は、3年生の入試が終わって卒業間近に扱うのがよい。仮定法過去の文が何度も出てくるので、高校での仮定法の理解が早くなる(現行の学習指導要領では仮定法過去は中3)。内容の深さも卒業間近の生徒にフィットする。文法としては他にも、助動詞must、willの短縮形、can、There is/are…の未来形も含まれている。
10-3 スキット
〇日本語を介在させないためにジェスチャーを活用する(英語 → イメージ)。よく行われている「弾丸インプット(日 →英)」は生徒にとって負荷が高いのではないか。
〇新語について、知っている生徒にはジェスチャーをさせるようにすると、授業中に生徒のデータが取れ対応できる。ジェスチャーすることで覚えやすく忘れにくい。
〇学習指導要領では「覚えて言う」ことは否定的に扱われているが、日本の状況では作る(書く)時間も必要。
〇学年が上がっていくと、プロットのみになっていく。原稿をだんだん見せなくなる。当日に北原先生や仲間を驚かせたり感心させたりしたいという思いから。スキット発表までの流れを示したプリントを配付。生徒は
3人組を作り、授業外で準備をして本番を迎える。
〇3年性のスキット動画視聴。5,6分間の作品だが、セリフを覚えているのではなくプロットだけのリアルなやり取り。まさに即興力が育っている。
〇その他のスキットでも、another cute girl、actually等の表現を場面の中で適切に使用していた。
〇最後の英語劇「Angles with Broken Winds」映像視聴
短編小説を生徒が英訳。get me *sake*、get going等の表現が使用されている。都大会で3位入賞の作品。過去には生徒が漫画からシナリオを作成して英語劇にしたことも。
第3章
1 指導すべき子音と母音のフォニックス・ルール
1-1指導する子音の組合せ 日本語にない音:th、ph、kn、wr、gh
1-2指導すべき母音のフォニックス・ルール:中1の入門機に「名前読み」と「音読み」を指導する
1-3ルールとして指導しない子音字の組合せとその理由
2 優先席に教えるフォニックス・ルール
〇教科書で生徒が触れる単語をすべて確認し、何を優先席に指導するか計画するのは、教師として当たり前のこと。例えば、マジックeを全て同時に教える必要はない。_
a _ e と _ i _ e をまずは1学期に指導する。
〇全てを教師が明示的に指導する必要はなく。生徒自身がルールに気付くようにする。
素晴らしい生徒のスキットと演劇動画の視聴、授業で使える英語の歌にたっぷり触れ、その効果の大きさを実感した時間でした。また、何をどう指導するかを決定するために教材分析・教材研究をすることを軽んじてはいけないと強く感じました。私がマジックeをまとめて指導することに何の疑問を持たなかったのは、そのことへの意識が低かったからだと思います。教師は「授業の中で生徒のデータを取るべき」という北原先生の言葉から、生徒の様子を見とり、適切に対応・フィードバックしてねらいの達成につなげるという基本中の基本を再確認させていただきました。
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★じゃれマガカルチャー
その進め方の手順は学んでいたものの、生徒側だとしたらどう感じるかなと考えた。
①1分経ったら範読する。
・先生が読み上げる音声は生徒の手本となるべきものでなければいけない。
・黙読だけで文を理解しきれなかった生徒がいたならば、先生の音読を聞いてそこでようやく理解できるかもしれない。
②先生が、即興発話練習用の質問を投げかけ、生徒はすぐに答えなければならない。
・実際のコミュニケーションでは、即座に反応する必要がある。以前から、北原先生はすぐに答えるように声かけをしていた。
★フォニックス指導
音変化は4パターン(音の連結、脱落、同化、弱化)ある。脱落などはたとえ生徒ができなくても先生はこれをしないとだめ!説明したらだめ!先生がこれらを意識して発音する!そうしないと、生徒はネイティブの英語が聴き取れなくなる。
「生徒ができなくても先生は・・・」はの部分に納得した。できないからとあきらめるのではなく、こちらは良いもの、正しいものを提供し続けなければいけない。
★1年生の12月には3分の一の生徒が英語らしい発音になる。2年生6月にはほぼみんな英語らしい発音になる。
これは、先生が一切の妥協をせず、発音のこだわり、少しでも違うときに全員を立たせて、口元を確認しながら発音させるという丁寧な指導があるからだ。裏を返せば、そうしたことをしなければ、生徒の発音の向上は難しいということ。文字→単語→フレーズ→文へと順に指導は進んでいく。
★音読は最低20回。→理由を言わないと生徒はやらない。理由を言っているか?
幹の本にその理由が書いてある。5回読んだら☆を教科書の余白に1つ書く。全員最低5つの☆を書いてくること。なぜそれだけ読むのか。それだけ読むと本文を自然に覚えるから。しかし暗記しろと言ってはいけない。発音やイントネーションが無視されてはならないからだ。
たくさん音読をすることで、頭の中に多くの英語が蓄積され、発話に必要な表現がアウトプットされやすくなるのである。英語の回路を作るのである。(幹本上 p.154~164参照)
★英語の歌
北原先生が英語の歌にのめりこんで、中学3年生から発音が変わってきたという。耳コピが最初、そしてそのあとレコード屋をはしごして歌詞を覚えいった。この行動の中心はやはり音なのだろう。音が曖昧なところを、文字で補完していったのかもしれない。音が先と言われる所以である。
Tears in heaven
まずは日本語を見て、穴うめ→ディクテーション→答え合わせ→音変化を意識しながら歌う。正しい音変化を先生が分かっていないと指導はできない。一つ穴埋めで悩んだところがあった。「天国で会ったら私を支えてくれますか。」”Would you help me stand if I saw you in heaven? ” standが正解なのですが、あとからエリッククラプトンが息子を事故で亡くしてしまったという先生の説明を聞き、standという言葉の重みがのしかかってきた。ただ歌を歌うのではなく、「言葉を大切に」という暗黙のメッセージが、北原先生から伝わってきた。
★スキット
3年生の2学期頃には、先生に原稿を書いて見せにくるグループは皆無とのこと。先生にネタバレしてしまうのが嫌だから。映像を視聴したら、赤坂中の生徒のスキットはユーモアにあふれていた。どうにかして笑わせようと本気で競っていた。英語を使うというより、「英語で~を伝えたい」が伝わってきた。発音がきれいなのはもちろん、声の大きさ、堂々した態度、チャンクで区切られた聞き取りやすい会話が光っていた。それを自然にやっているのが素晴らしい。
★優先的に教えるフォニックス
①「語いと英語教育(44)研究部中学校推奨語い1800・研究部小学校推奨語い700」2022年東京都中英研研究部からの研究部小学校推奨語い700語、②「小学校で学んだ単語」Sunshine English CourseⅠ巻末資料8 480語、③中学校入門期の新語Sunshine English CourseⅠ Program 3までの新語121語の計1391語に含まれているフォニックスルールを調べ、マジックe(_a_e, _e_e, _i_e, _o_e,_u_e)のうち、出現頻度の高い_a_e と _i_eを先に教える。何も考えずにすべて同時に教えてたが、確かに出現頻度の高いものから先に生徒が理解・習得したなら、多くの単語を早く読めるようになるし、それほど出てこない単語のルールを覚えようと混乱することもなくなる。データに基づいて生徒目線で考えた指導である。
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1 じゃれマガカルチャー
「夏休み」に関するトピック。「自分の夏休みの予定」について自分の経験を交えて説明する。
(私の場合)For students in Japan, summer vacation lasts about 40 days, from around July 20th to August 31st. This is shorter than the summer vacation in the United States. Still, students enjoy their summer vacation. When I was a child, I spent a lot of time playing outside. However, these days it’s too hot to play outdoors. So, my daughter enjoys playing video games indoors with the air conditioner on. That’s not very good for her health, so I’ve taken her to many places on family trips.
2 「中学生から始める英語フォニックス指導」③
⑦ フォニックス指導基礎⑤
・オンセット…音節の最初の子音部分。”cat” なら/k/がオンセット。
・ライム…オンセット以外の部分(母音+それに続く音)。”cat” なら/æt/がライム。
・ブレンディング…個々の音をくっつけて単語として言うこと。/c/ + /a/ + /t/ → cat
・セグメンティング…単語を一つずつの音に分けること。cat → /c/ /a/ /t/
⑧ フォニックス指導基礎⑥
・音の連結(liaison)…単語と単語の間に音がつながること。turn off → /tɜrn‿ɔf/(「n」と「o」がつながって「ターンノフ」みたいに聞こえる)
・音の脱落(elision)…発音しにくい音が消えること。next day → /nek deɪ/(/t/が発音されない)
・同化(assimilation)…音が隣の音に影響されて変わる。have to → /hæf tuː/ (/v/が/f/に変わる:「ハフトゥー」)
・弱化(reduction)…音が弱くなって短くなる。I saw him. → /I saw‿im / (「him」が弱くなり、hが消えることがある)
⑨ フォニックス指導と並行して①
赤坂中の2年生の音読テストを見る。多くの生徒が⑧に上げられていることができている。2年生の1学期で発音は完成に近い。
10-2英語の歌
北原先生が実際に行っていた英語の歌の指導を受けてみる。
Eric ClaptonのTears in heavenの歌詞カードの穴埋め。
韻を踏んでいる部分を穴埋めにして、どんな音の単語が入るのか予想しやすいようにしている。
10-3スキット
赤坂中の3年生のオリジナルスキットを視聴する。
スキットに関しては、1年生のころは原稿のチェックを先生に頼みに来るが、2年生の後半から段々と見せに来なくなり、3年生になると原稿ではなく、プロットだけを用意して即興で話しているグループも出てくる。
原稿を先生に見せずに本番で先生を笑わすのが目的のグループもいる。
英語を使って遊んでいる感じ。ここまでくれば、生徒は英語の授業を楽しめるし、どんどん伸びていく。以前に私が担当した生徒でも同じような現象が起きたことがあります。オリジナルスキットの発表会はお楽しみ会のような雰囲気になり、どうやってクラスメートを楽しませようかと楽しんでスキットに取り組んでいました。その学年は3年生の最後まで英語の授業を楽しんでいました。
第3章
①指導すべき子音と母音のフォニックスルール
フォニックスのルールは体系的にやるのではなく、教科書で出てくる単語の順にやる。それぞれのフォニックスルールを含んだ単語が出てくるたびに指導するし、同じフォニックスルールが使われている単語を発表させたりして語彙レンジを広げていく。
とにかく、フォニックスを一気に教えないことが大事。そのつどそのつど、繰り返し何度も確認していく。
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1 じゃれマガカルチャー
・Today’s Topic Summer Plans
something elseのようにコロケーションを教える。both of them ,all of them, some of them もこのときに教える。Another の意味を確認。
・即興発話練習
Do you have any plans for summer?
Where are you going?
What are you going to do?
ペアでやりとりする。
2 「中学生から始める英語フォニックス指導」③
●フォニックス指導基礎⑤p37
〈文字から単語へ〉
・オンセット(母音の前の子音の部分)
・ライム(母音から後ろ)
bagだとbがオンセット、gがライム
・ブレンディング(2つ以上の文字を足し算す ること)b+a+gはbag
・セグメンディング(単語を1つひとつの文字 に変換すること。単語を書くときやに使う)
bagという音を聞いてb /a /g→bag
〈単語からフレーズへ〉p38
○基本の音変化
・音の連結
後末の子音と語頭の母音がつながって聞こえる。once upon a time/ I made it.
・音の脱落
アクセントのない弱母音が脱落する
camera / family
・同化
音が弱くなってくっつく。
have to / did you / this year
・弱化
機能語で本来発音されるべき音が弱く発音されること。and / rock and roll
○1語のように固まりで「早く言う」
In front of/ among them all / out of it /one of them
〈フレーズから文へ〉p39
2年生の生徒の音読テストの動画視聴
ベロが見えないとダメ。
ALTが顔をみてチェックしている。
生徒たちははっきりとわかるようにベロを出してthを発音していました。
音だけではなく口の形までしっかりと見て評価することが大切だと感じました。
●音読指導の手順p42
1.repeating(教師の後について1文ずつ読む)を2〜3回
2.paced reading (先生と合わせて読む)を2〜3回。このときピッチ(音のup、downを意識して発音させる)
3.shadowing (その1:教師の英語が聞こえたらすぐに続けて言う)1年2学期から出来る。
4.shadowing(その2:教師がところどころ変えて言う。生徒は聞こえた通りに続けて言う。)
5.Individual reading5回読んだら箱をチェックする
6宿題として20回読む
20回読む理由を生徒に伝えれば納得する。
25回以上読んだら半分以上の子ができるようになる。中間、期末で役に立つ。
できるかどうかの目安は先生のジェスチャーで英文を言えたらok.言えなければ音読回数を増やす必要がある。
早速理由を伝えようと思います!
●英語の歌
Tears in heaven「決定版!続・授業で使う英語の歌20」
ディクテーション
最初に意味を見て穴埋め。
曲を聞いて確認し、最後に答え合わせ。
nameとsame 、strong とbelongなど韻を踏んでいる部分に気づかせる。
仮定法過去が使われていることに触れる。
この曲以外にも大瀧詠一、タケカワユキヒデ、竹内まりやの曲を聴きました。
You Tube 『Close to you on JENESYS Festival 2011』(竹内まりやがAFSのイメージ曲として自身の『元気を出して』に「つながり」や「絆」をテーマにオリジナルの英語詩をつけた曲。)
を視聴しました。
留学生、日本の高校生、ホストファミリー、関係者総勢1500人でレコーディングした曲で迫力のある映像で、見ているだけではいられず一緒に歌いました。
歌詞の指導 p50
歌詞の穴埋めをさせるのではなく、歌を聴かせる前に日本語とrhyming(韻)を手がかりにして空欄を埋める。
その後、実際に歌を聴いて書けなかったところを穴埋めをする。
●スキット
授業の中で生徒がジェスチャーできているかを見てわかっているかどうかでデータを取る。
スキットの良さはフォーミュラ(定型表現)が出てくること。
1年生のときは原稿を作って書いて持ってくるがだんだん書かないでやるようになり、2年生になるとネタをバラしたくない、また先生を驚かせたいため、持ってこなくなる。3年になると即興でできるようになる。ミスやエラーは減点なし。
生徒のオリジナルスキット 5,6分視聴
覚えているのではなく即興でやっている。
違う場所で同じスキットをやったときは違う表現を使ってやっていたそうです。
この動画から演じる喜び、伝えたい気持ちが伝わってきました。小道具、衣装も準備して楽しんで発表していました。見ている生徒たちの笑い声も絶えず、やっている生徒だけでなく聞いている生徒も本当に楽しそうでした。
Kitahara de essay 1063 反響ー新潟市の研修会②の中に
「先生方の悩みに対する回答
1 外国語を学習する必然性を学びたい。
→ 日本語をしゃべる自分とは違うもう一人の自分と出会える意義。自分を変えられる教科。」
とありました。
以前授業でスキット発表をやったときのことを思い出しました。生徒たちが自分で場面や状況を設定し、生き生きと役になり切る姿を見て表現するって本当に楽しいことなんだと感じました。
●フォニックスルールの指導
教科書に出てくる頻度順に指導する。
単語の指導は発信語彙→受容語彙→その他
の順番。
北原先生のフラッシュカードは
発信語彙→単語に赤丸
ルール通り→緑線
アクセントに印
フォニックスは自分で本を買って読んだこともありますが種類が多く、どのように指導してよいかわからず、中1の導入期に教科書で扱っているページをやり、それ以降はあまり触れずに終わらせていました。
今回、フォニックス・ルールは網羅的に教えず、教科書に出てくる頻度が多いものから優先的に教えること、フラッシュカードで単語を発音するときに触れていくことで定着させていけばよいことがわかりました。
◎感想
北原先生の話に引き込まれあっという間の例会でしたが、内容は盛り沢山でした。
英語の歌もたくさん聞くことが出来て幸せな時間でした。
北研に参加すると生徒たちに接する気持ち、次の授業へ向かう気持ちが明るく前向きになります。ありがとうございました。
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〇じゃれマガカルチャー
テーマは夏休みについて。
Something elseやboth of themなどは単語ではなく、フレーズ(コロケーション)で教える必要がある。
即興発話で「夏休みの予定」をペアで伝え合った。
take a tripは使いやすいフレーズなので活用しようと思った。
〇「中学生から始める英語フォニックス指導」③
「文字から単語へ」→「単語からフレーズへ」→「フレーズから文へ」という段階での解説があった。
実際に発音をしながら英語の音変化を確認していった。
また、英語の歌を使った指導法とスキットの導入例について解説があった。
英語の歌は楽しみながら、発音、リーディング。スピーキング、語彙、文法を鍛えることができ効果的である。
スキットについても効果が英語の歌同様にあるが、失敗してもOKという雰囲気がありオーディエンスの生徒も理解して楽しもうという雰囲気できていた。
やらされている感じがないのは凄い。
私がそのほかに勉強になった点は以下
・英語の歌はただ歌うだけではなかった。プリントを作り歌詞の中で、韻がふまれる箇所や音を推測する箇所の穴埋めをさせている。その後答え合わせをして歌う
・スキットの赤坂中学校の映像には驚いた。3年生の生徒3人組だがセリフがまさに生きていて、状況を楽しみながら即興劇を行っている様子だった。1年生では原稿を書いてくる生徒が多いが、学年が上がるにつれてプロットのみになる。これこそが使える英語だと感じた
・フォニックスのルールは網羅的に教えないこと。出現頻度の高いルールから教えていく。多くの単語が早く読めるようになり効率が良い
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・Tears In Heaven
Eric Claptonの曲の聞き取り。赤坂中では3年生の3学期、特に3月に授業の帯で扱っていた曲でした。当時は仮定法も中学校に降りてきていなかったので「これを歌えれば高校に行っても、仮定法は大丈夫!」という北原先生からのエールの表れでこの時期の採用だったのかなと思います。
現在、仮定法は多くの教科書で3年生の後半に設定されているので、2学期の終盤で仮定法の定着を狙ってこの曲を扱うのが良いと思いました。
・スキット映像の視聴
3年生の2学期実施「スキット・オリジナル」、3年生の1学期実施「有名人にインタビュー」、3年生の2学期実施の英語劇「Angels with Broken Wings(翼の折れた天使)」を視聴しました。自分も指導した生徒たちでしたが、今改めて観ると本当に生徒たちの発音がキレイ!赤中の当たり前は当たり前ではなかったなぁと感じました。
「スキットの覚えて言うはスピーキングじゃない」という文科省の意向に対して、しかしながら一旦は作る過程が必要であろう、と北原先生はスキットに重きを置いています。3年生にもなるとプロットだけ作り、あとは本番でその場で考えて話す生徒たちがその正しさを実証していました。
・フォニックス
指導すべきフォニックスや優先的に教えるフォニックスについて、教科書によく出てくるものを教師は把握しなければならない。重点的に指導するものを前もって決めておく。
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1 じゃれマガカルチャー
Today’s Topic・・・Summer Plans
Q Who is going to have a barbecue party?
その後、文頭から内容を確認。 something else, both of them, is going to ~, another について問われました。
即興発話練習
1 Do you have any plans for summer? Where are you going? What are you going to do?
ペアで互いに聞き合った。
2 ペアで「夏休みの予定」を自分の経験を交えて外国人に説明しよう。
2 「中学生から始める英語フォニックス指導」③
第2章
7 フォニックス指導基礎⑤
文字から単語へ
各音の発音ができるようになった時に音韻認識指導で使う用語の解説があった。
・オンセット(onset)・・・母音の前の子音部分。
・ライム(rime)・・・母音から後ろ(母音+子音)。
・ブレンディング・・・2つ以上の文字を足し算すること。 例 bag → b a g →bag
・セグメンディング・・・単語を1つひとつの文字に変換すること。音を聞いてつづりを書いてい くこと。
→ブレンディングの技法を使った文字から語への導入を体験した。
8 フォニックス指導基礎⑥
単語からフレーズへ
英語はリズムがある言葉であり、内容語は強く、機能語は弱く話される。また、1.語と語がくっつく、2.音
が脱落する、3.隣り合う2つの音が同化するなどの変形が起こる。
●基本的音変化
1.音の連結(リエゾンliaison、リンキングlinking)
・語末の子音と語頭の母音がつながって聞こえる。
例 once upon a time / I made it.
2.音の脱落(エリジョン elision)
・アクセントのない弱母音などが脱落する。
例 camera / mostly / first time / next door
3.同化(アシミレーション assimilation)
・2つの音が続くときに一方の音が他方の音に似る現象
例 have to(有声音→無声音) did you / this year (前の音が後ろの音と一体になり、本来の音が変わる)
4.弱化(リダクション reduction)
・機能語で本来発音されるべき音が弱く発音されること
例 and / rock and roll
1~4の例について、まずは自分で発音してみる。その後、全員で発音を確認した。
●1語のように固まりで「早く言う」
例 in front of among them all out of it one of them
これらは、英語教師が発音をすることで子どもたちに示していく。
9 フォニックス指導と並行して①
フレーズから文へ
中学1年生の12月頃に半分以上、2年生1学期6月頃までには、ほとんどの生徒が英語らしい発音ができるように指導をしていく。音読テストがどのように行われたのかを配布されたプリントで確認をした。
評価項目、評価規準、評価基準が明確に示されている。
●日頃の音読指導の手順
1. repeating リエゾン(リンキング)や強形・弱形などについて示す。
2. paced reading 同じスピード、同じピッチで読む。
3. shadowing①
4. shadowing②
5. individual reading 各自で5回読む。
6.宿題として最低20回読む。
「なぜ、25回読む必要があるのか」を生徒に説明すべきである。25回読めば、だいたいの人は覚えられる。無理なら次は、5回増やして練習をする。逆に少ない回数でも覚えられればそれで良い。無駄なことを生徒にはさせない。(個別最適な学び)
10 フォニックス指導と並行して②
10-1 チャンツ 小学校では取り入れているところがある。
10-2 英語の歌
・英語の歌はリスニング、発音、リーディング、スピーキング、語彙、文法を楽しみながら強化することができる。
1.歌を聴かせる前に日本語訳とrhyming(韻)を手がかりに、行末に空欄がある歌詞カードの穴埋
めをする。
2.実際に聴いて埋められなかった穴埋めをする。
3.既習文法事項に触れながら解説する。
4.リンキングなど発音上注意するところを練習する。
5.実際に歌ってみる。
・TEARS IN HEAVEN by Eric Clapton で実際の指導の体験をした。既習文法や語彙、音に集中して取り組めた。rhymingがあるのでそれが良いヒントになり、当てはまる語が推測できた。
・北原先生が小中高時代に英語の歌を聴いて/歌って育った歌手たちについての紹介があり、映像を見ながら歌を聴いた。1人目は、大瀧詠一『Summer Night in Riviera』、2人目は、タケカワユキヒデ『夜の都会』、 3人目は、竹内まりや 『Closer to you(『元気を出して』にオリジナルの英語詞をつけた曲)』『歌を贈ろう』であった。口ずさんでいる方もいて、素敵な時間であった。
10-3 スキット
●日本語を介在しない状況を作り出す
新語の導入、本文の内容をジェスチャーで表現していく。英語→映像(イメージ)、映像(イメージ)→英語の状況を作るためである。
■スキット(寸劇)の導入
ジェスチャーリーディングの集大成としてスキットや英語劇を行う。学期に2回スキットの発表を続けていき、3年生で英語劇(または、小英語劇)にチャレンジする。
1年生では、教師の添削を全員受ける。2年生2学期、原稿を教師に見せないペアが出てくる。3年生1学期、原稿を書かないペア(plotだけを決める)が出てくる。長さも、3年生の最後には、5~7分になっていく。9月にスキット「オリジナル」作成計画」のプリントを配布し、10月に実施する。
10-4 英語劇
「Angels with Broken Wings」の映像を視聴した。
小説から生徒が日本語シナリオをつくり、全員で手分けして英訳をしてつくったと聞き、驚いた。
第3章
1 指導すべき子音と母音のフォニックス・ルール
1-1 指導する子音字の組み合わせ ①th ②ph ③kn- ④wr- ⑤gh
1-2 指導すべき母音のフォニックス・ルール
1-3 ルールとして指導しない子音字の組み合わせとその理由
■二重(三重)子音字(digraph)は規則的に発音される
ch ng sh ck qu wh tch dg mb mn gn bt
2 優先的に教えるフォニックス・ルール
優先的に教えるべきフォニックス・ルールを選定するために、勤務校で採用している教科書に出現する単語
の調査をしておく。そのうえで・・・
①中学校1年生1学期に重点的に取り上げる母音字のフォニックス
ee ay ou ea oo短 oo長 ow ir _a_e _i_e
②中学校1年生2学期以降に取り上げる母音字のフォニックス
ai au aw ur
③中学校2年生以降に取り上げる母音字のフォニックス
er or _e_e _o_e _u_e oa
④例外扱いとする母音字のフォニックス
ea/e ow/ou
フラッシュカード(発信語彙は赤〇をつける、発音には緑ラインをつける等)の作り方が示された。
デジタル教科書では、まだできないことが多いという話であった。紙のフラッシュカードがなくなっているので、便利に使えるようになったらいいと思った。