2026年北研2月例会報告
1都中英研公開授業について
最初に、北原先生が参観された都中英研の公開授業について話されました。
1つのUnit(Program?)が9時間扱い計画だそうです。9時間は多いのではないかと言われました。
1時間目 Speaking活動(Topicに関して)
まだ学習してないのにさせるのは、ハードルが高いのでは?という感想。
2時間目 本文4ページ分を一気に
この中には、現在完了形の完了と継続がでている。それに、新出単語や本文とあるのに、盛沢山すぎないか。これでは、本文音読などをしている時間はないのではと危惧されていました。
これに関しては、私が指導主事に言われたのが、まず、ゴールの活動をやらせてみて、うまくできない部分もあるので、それができるようにこのUnitを学習しようという学習の目的が明確化するという目的があるそうです。そして、各パートを学習しながら最初にできなかったものをブラッシュアップしながら最後にゴールの活動をできるようにするという流れがよいと言われました。どのUnitもゴールの活動までいれていると、9時間くらいの扱いになるのではないかと思います。みなさん、どうですか?このようなことを言われたことはありませんか?
2Scenesについて
平成24年版からSunshine教科書で導入。それまでは、基本文は1文ずつだったが、これではsituationもわかなないので、会話形式にした。最低このScenesは覚えよう、と声をかけ、テストにも出すようにしていたそうです。現在は絵がついていて、イメージしやすいが、想像力を働かせる部分も大事なのでは?と言われました。
3 じゃれマガカルチャー What is a Valentine?
読んだ後、教師が生徒に問いかける。Did you get or give someone chocolate last week? Have you ever got or given someone chocolate in your life?
その後、ペアで「日本のバレンタインデー」を自分の経験を交えて外国人に説明しよう。本文の語句や表現を使ってもよい。
私も本年度3年生を担当していたので、じゃれマガやじゃれマガカルチャーを授業のはじめにしていました。Small Talkとして、お題を与えて話させることが多いですが、このように、読んだことを話すことに結びつけるのはとてもいいと思います。話す意味もあるし、表現も参考になるからです。
4我孫子市立白山中3年生の師範授業
①なるほど英文法
声かけ「誰が早いかなぁ。間違っても早い方がいい。ぐずぐずやって正解しても意味がない。」
I ( ) my homework every day.
have と言った生徒に「ひどい先生だね」と声かけ。
studyは使わないよ。この後、doの人はずっとdoで、finishの人はずっとfinishで書こう。
②I( )my homework an hour ago.
③I( )( )my homework before going to bed.
④新出I have finished my homework.
この時、北原先生は、やっと終わった~!というようなジェスチャーをつけて導入。こういうのが現在完了の意味を伝えるのに大事だと思いました。
その後、それぞれの文について、「今は宿題終わってる?」と発問。これ、大事ですね。そして、これまでは、点の表現だったのが、現在完了は線の表現になると説明。
グループで、自分だったらどう教えるか話し合ったのですが、様々な考えを聞くことができて、とても興味深かったです。I have done my homework.だと、わかりにくいかもという意見に、I have finished my homework.だとわかりやすいのではと提案。しかし、完了形だと、finishを使わなくても「終わった」という意味を表せるところがいいところでもあるという意見も出たりして、いろいろ考えるきっかけになりました。
「全員立つまで待つか、待たないか」という質問がでたのですが、その子がどう思うかが大事だと北原先生が答えられました。待たないのに不満な生徒もいるし、待たれるのが辛い生徒もいるので、聞いてみるのが一番だと。常に、生徒目線だと改めて教えられました。
また、北原先生は、現在完了形は完了用法から教えたい、なぜなら、継続とかだと、なぜ現在完了形と呼ぶのか生徒は疑問に思うのではないかということでした。
②Listen どの教科書もまずは耳から入るように作ってある。
答え合わせの時、みんな黙ってないで、大きな声で聞こえるように言って。全員が同じ答えならスルーする。一人でも違う答えが聞こえたら、説明するよ。という声かけ。こういう点も自分にたりなかった点で、大事だなぁと思いました。
③そのまんまスキット
意識して帆いいのは2点。発音とジェスチャー。ジェスチャーは、意味がわかっているかをみる。それと、ペアで相手を見て言うことも大事。
④暗写
書いて先生のところに持っていく。「つづり間違いは気にしなくていい」という声かけ。できた人はSmall Teacherに。答えを言うのではなく、ヒントを出すように伝える。「惜しい。読むと間違いに気づくよ、」という声かけ。
チェックに関しては、できていたら大きな○。間違いがあったら大きく斜線。どこが間違っているかは自分で探すように。alreadyなどつづりと発音が大きく違うのは、正確性を求めない。また、状況によって、自分でチェックさせることもある。
⑤わくわくペアワーク
リピートの時、「alreadyだから、ちょっと威張って、No, I haven’t.は申し訳なさそうに」と言われたことで、alreadyの感覚が掴めると思いました。vocabulary の練習の時は、ジェスチャーをつけながら練習するように促されました。活動を始めると、できる生徒には、モデル文が書いてある上半分を折って、見ないでやるように促されました。活動後は、Who has finished brushed the teeth?などと質問し、〇〇has finished 〜. と三人称の場合、haveでなくhasになることを意識させられていました。
昔の教科書は、パート1で肯定文、2で否定文、3で疑問文というように、余裕があったのが、今は詰め込まれているので、このように、活動のレポートの中で三人称を入れたそうです。教科書の活動だけでは、いろんな友達と話す機会はないので、わくわくペアワークでそういう機会を入れることが必要ではないか。そこで友達の意外な面が見える。そして、必要な情報を得ようとするからeye contactをするようになる。北原先生がどのような思いでそれぞれの活動を入れられているのかということを聞くことができました。
⑥茨城県日立市での授業
中学2年生の授業。最初は生徒が大人しい感じだったので、サバイバルイングリッシュに挑戦。その日、停電で電車が動かないという非常事態を説明させることに。最初に半分の生徒を集めて、北原先生が、担当の先生に説明した状況を伝え、ペアに伝えるように指示。次に残りの生徒を集め、高速バスがある、着いたら別の先生が迎えにいくという状況を説明させる。ここで生徒たちは一気に活気が溢れたそうです。知ってる表現でなんとか伝えようとしている様子が見られました。北原先生は、状況を伝えるときに、わざと漢語「高速、運休、停電」などを使われたそうです。生徒たちはすぐに調べたがるけれど、内容を伝えることを意識させて、簡単な言葉で言い換えるようにさせることが大事。
今回も、先生の声かけに、その活動の意味や大事にすべきことが詰まっていると感じました。そして、合間にペアやグループで話し合うことで、いろんな見方や考えを聞くことができて勉強になりました。
ありがとうございました。
北研第236回例会報告
都中英研研究授業
授業で本文を音読できるようにさせる。頭に音を残すことで、家庭学習につなげることができる。
英語教育はどのように進んでいくのか?
1じゃれマガカルチャー㉒
即興発話練習用
1.先生が生徒に日本のバレンタインデーについて問いかける。生徒はペアで競って答える。
Did you get or give someone chocolate last week? Have you ever got or given someone chocolate in your life? Have you brought chocolate to Mr. Kitahara today?
2.ペアで「日本のバレンタインデー」を自分の経験を交えて外国人に説明しよう。本文の語句や表現を使ってもよい。
2我孫子市立白山中3年生の示範授業
Teaching Plan of English 2025
Instructor: Nobuaki KITAHARA
President, KIhon Teaching Techniques Association (Kitaken)
Date: Tuesday, November 5, 2024
Textbook: Program 2-1, Sunshine English Course, Book 3
Allotment:
1st period: Introduction of the Present Perfect tense 2 (Program 2-1)
Sonomanma Skit Presentation using Scenes 2-1
A: You look happy.
B: I’ve just gotten a new video game.
A: How do you like it?
B: Come on! I haven’t started playing it yet.
Listening (Listen) & Speaking (Speak) Practices on p. 19 / Wakuwaku Pairwork #25「母と子の会話」
→ Today’s Lesson
2nd period : Wakawaku Pairwork #5「もう終わったかい?」/ Tuning in (p.20) / Picture
Describing using picture cards Program 2-1 / Oral Introduction / New Words
/ Comprehension of the text / Reading the textbook aloud / Writing(Write)
Practices on p.19
3rd period: Introduction of the Present Perfect tense 3 (Program 2-2)
Sonomanma Skit Presentation using Scenes 2-2
A: This game is based on a famous manga.
B: What manga is it?
A: Sky Family.
B: Oh, I’ve known it for years.
Listening(Listen) & Speaking(Speak) Practices on p.19 / Wakuwaku Pairwork
#6「何年、東京に住んでいるの?」
4th period : Wakawaku Pairwork #7「ごめん、待った?」 / Picture Describing using
picture cards Program 2-2
Oral Introduction / New Words / Comprehension of the text / Reading the
textbook aloud / Writing (Write) Practices on p.19
5th period: Introduction of Present Perfect Progressive tense (Program 2-3)
Sonomanma Skit Presentation using Scenes 2-3
A: This game is great!
B: Don’t play it too long.
A: I’ve been playing it for only four hours.
B: Four hours! Stop it right now.
Listening(Listen) & Speaking(Speak) Practices on p.19
6th period : Wakawaku Pairwork #8「何年やってるの?」 / Picture Describing using
picture cards Program 2-3
Oral Introduction / New Words / Comprehension of the text / Reading the
textbook aloud / Writing (Write Practices on p.19
7th period: Review & Retell (p.24) / Action (p.25)
8th period: 英語早わかり(p.26) / 現在完了形のまとめ(p.27) Steps 1聞き上手になろう(p.28)
Aims of this period: To get used to the sentence pattern of Present Perfect
tense 2 and its usage.
Evaluation: Sonomanma Skit Presentation / Mid-Term written tests
Teaching Procedure:
1. Greeting (3 min)
2. Jaremaga Culture (7 min)
3. Introduction of New Grammar
現在完了形(完了用法)
ワーク:現在完了形をどのように導入しているか?
個人で考えを整理した後、ペアで話をしました。ペアになったS先生は普段からSmall Talkなどで、Have you ever been to ~?
を使わせているので、導入しやすいとお話されていました。
北原先生はわくわくナルホド英文法を使って導入しました。
1年生1学期の内容から復習して、新出文型を導入するために、既習事項と対比しながら内容を理解しやすいと感じました。現在完了形の英文は単文で提示されますが、現在形、過去形、未来と復習した後に、北原先生のジェスチャーがあることで、場面をイメージしやすくなると思いました。文法事項を導入する際に、Oral
Introduction
などで導入することもできます。生徒にとって身近でわかりやすい場面や状況だとより理解しやすいのですが、北原先生はジェスチャーを付けて表現することで、ターゲットセンテンスを無味乾燥な英文ではなく、場面や状況、さらには発話者の気持ちをも表すものに変えていました。まるで、英文に命を吹き込んでいるようでした。そして、「今まで学習した現在、過去、未来は『点』だけれど、現在完了形は『線』だよ。」と文法に関するイメージも指導されていました。
1年生1学期に戻る文法指導に関して、全員立つまで待つかどうかということが話題になりました。それは生徒によって変わるということでした。最後まで座っている生徒がどう思うか、授業中に顔を見て、表情が曇っていたら、授業後に話を聞きに行けばいいと北原先生からお話がありました。先生としては、一人も見捨てないという気持ちで全員を待っているという気持ちを伝えつつ、生徒の気持ちを聞き取るとお話されていました。生徒が全員立つ前に終わらせてしまうと、見捨てられたと感じる生徒もいるかもしれないので、嫌な気持ちがしなかったかを、こちらが生徒のところに聞きに「行く」ということが大切なのだと感じました。
4. Listening
自分の答えを全体に言わせてしました。「違う声が聞こえたら戻るからね。間違えた方が良いんだよ。」と発言することを励ましていました。
5. Speaking
難しすぎるのでスキップしました。Listening / Speakingは全員ができる必要があるためです。
6. Sonomanma Skit
条件は2つ。①発音、Sank you.ではなく、Thank you.
②はジェスチャー、内容が理解できているか見るよ、と伝えて、発音練習、意味の確認もしないで活動がスタートしました。先生も生徒も笑顔で活動に取り組んでいるのが印象的でした。緊張感がありながら、ペアで協力して、努力すれば達成できるという課題設定が丁度いいのだと感じました。その後、生徒は着席し、暗写に移ります。先生が暗写の話をしようとすると、クラス全体が静かになり、授業規律がしっかりしていると感じました。それと同時に、そのまんまスキットを通して、北原先生とクラスとの関係がグッと近付いたように感じました。暗写を間違えた生徒に対しては、「うー、惜しい!読めばわかるよ」とアドバイスし、音から離れないように指導されていました。合格した生徒には「Small Teacher
!座っている人にヒントだけ教えてあげて」と伝え、生徒たちは笑顔で教えに行っていました。自分が合格したことで、安心して、友達に教えているようでした。
7. Wakuwaku Pairwork #25
Have you got this paper? と学習した現在完了形をClassroom English
で使ってお話されていました。生徒たちはペアワークを通じて、目的・場面・状況がある中で、楽しく活動していました。友達の意外な一面を知ることができること、そして、自分が架空の人物になれることがペアワークの良さだとお話されていました。また、「アイコンタクトをしなさい」と言わなくても、会話をすることで自然とアイコンタクトが必要になる場面をこちらが設定することが大切だと感じました。最後に、Who has finished? 〇〇さん has finished ~.と3人称ではhas
になることを指導して授業を終えました。生徒は1時間の間に、ペアでの活動を通して、たくさんの現在完了形を話し、聞き、さらに、Skitの英文やペアワークの英文などを読み、Skit
を暗写して書きました。音声を中心にしながら、4技能を通して、バランスよく学習していました。そのため、聴覚・視覚優位など、いろいろな特性をもった生徒にとっても、学習しやすいのだろうと思いました。
その他、即興で話すトレーニングを示範授業の映像を通して教えていただきました。北原先生に起きた困った状況について、ペアに説明するという内容でした。チャレンジングな課題だからこそ、生徒が必死になって英語で伝えようと、知っている単語を組み合わせながら、ジェスチャーを使って話していました。生徒をホワイトボードの裏に来させて内緒にさせるなど、遊び心があふれる活動で、たくさんの笑顔が見られました。また、必死に伝えた英語をクラス全体で共有したときに、先生から「通じると思うよ」と言われたとき、その生徒はとても嬉しかったと思いますし、その表現のことを忘れないと思います。ライブ感のある授業はスリリングで楽しいなと感じました。