12月21日(土)第223回例会

12月の北研は北研のベテラン会員であるH先生の授業動画視聴とH先生のドラマメソッドの体験でした。H先生は北原メソッドを熟知しており、ご自身の授業の中に北原メソッドの指導をたくさん取り入れられており、北研会員の良いお手本になる授業でした。また、北原メソッドの大事な部分であるドラマメソッドを体験できたこともよい経験になりました。12月の北研に参加された方のレポートを紹介しますが、まずはH先生ご自身のレポートからご覧ください。

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今日から冬休みに入りました。昨日の授業でも、1年の生徒たちは、Christmas Time!の季節の歌を、楽しいジェスチャー付きで歌いました。ちょうど進行形の学習を終えたあとなので、Bear Familyのクリスマス準備の歌は、学習の定着に役立ちます。本当にジェスチャーつきsongを楽しみにしているので、いつものように「先生、もっと!Do Re Miも歌いたい!」コールが出ましたが、「新年の楽しみにとっておこう」としました。映画Sound of Musicの名曲Do-Re-Miの歌を映画の場面のふりつけと、アレンジを加えたふりつきで歌っています。Sound of Musicはお芝居としては、小諸のもうひとつの中学校で演劇部の文化祭発表で指導しました。のびやかで自由な映画の中でのふりつけは、私の授業にも、生徒たちにもぴったり合っています。

昨日新たなうれしいニュースがありました。「先生のクラスみたいに、私たちもCountry Roadを歌いたい。歌わせてください!」という声が、隣とその隣のクラスから湧き起こり、若い女性の先生が、隣のクラスでCountry Roadを歌い始めたそうです、「すごく楽しいし、歌のフレーズの英語にはああ出てきたな、大事だなという表現があって、歌はいいですよね」と語っていました。うちが元気に授業をしているので、歌はお隣にももれて、自然にそうなったのですね。また、生徒たちに「辞書は友達、復習はいのち」「すべては、日々の延長戦上」の標語は日ごろから伝えています。この言葉を聞きたくて、他のクラスの生徒が廊下に壁を作って覗き込んできて「先生、あれやって」と懇願することもあります。うちの生徒たちは辞書がないと「先生、Friendがいません。Can I use your dictionary?」と借りにきます。「辞書は友達」なので、いつも机の左側に置いておかなければいけません。置かないと友達が寂しがるよと話します。

「すべては日々の延長線上」は、私が長く生徒指導と授業つくりで師事している北海道のS先生(TOSS中学社会代表)を北海道に何度もお訪ねしたときにいただいた大切な宝物の言葉です。最初はふつうの言葉のように思えましたが、15年以上やっていくうちに「これは、教師にとっても、生徒にとっても一番大切なメッセージだったんだなあ」と思い、テストが終わるごとに、この言葉と一緒に、生徒たちの中学3年間の学習到達度と成績をグラフで示して一緒に唱えています。宗教ではありませんが、これはもはや宗教ですね(笑)

こういう、「先生が大事にしていることば」をみんなで共有することは大事だと思います。みなが目標や思いを共有する「メンター」になれます。(メンターという言葉は、私の前職の会社でよく使っていた言葉です)

「冬休み」につき、今回は例会だけでなく、「どんなふうに教師修行をすると、よい授業につなげていけるか」のミニ講座も併せてお伝えします。どのようなベース、バックボーンのもとに、今回の授業とワークショップが生まれたか、それを支える母体もお伝えします。

結局、今回の授業、北原メソッドを使った授業をするポイントは「全員がわかる」→「全員が楽しめる。全員がよくわかり、できる→力が付く→未来の選択肢が広がる」なのではないでしょうか。私は自分が英語を教えるのが大好き、自分が勉強をするのが大好きなのと、英語の授業は「生徒が幸せになるため」「未来への選択肢が広がるように」を目標、目的にしているのだと思います。

  それは、私がたくさんのいい先生からいただいたものを、今度は「地元の生徒に還元したい、還元しよう」という思想を強く抱いているためです。中学では2年の頃から、青学を出てアメリカAFS留学から帰ったばかりの若い都会的な女性の先生から、「英語の歌(カーペンターズ)」から授業をしてもらって英語が大好きになったこと。高校時代にはみんなが大好きな素敵な知的な英語の先生から、授業の中で音楽、絵画、文学などの芸術や知識も一緒に教えてもらったこと。(それが今の私の長野での教師人生に結び付くことになりました。先生は英語の文法の授業の合間に、小説「安曇野」の紹介をしてくださり、その中に出てくる主人公の相馬家のみなさんと、わたしはのちに長野で次々に出会うことになりました)。

 大学の先生方にも愛情を受けて学び、厳しい語劇指導も受け、同時においしいカレーやサモサの作り方も学びました(笑い)。同じころ、学校外の活動でMPに参加して、奈良橋陽子先生と「生きたコミュニケーション英語」「英語での人とのつながり方、かかわり方」を学びました。実はこの時同時に、「アナウンスアカデミー」という美しい正しい日本を話すための学校にも通い、かつ文化放送の現役アナウンサーにスカウトされて、少人数で「美しい日本語を話す」訓練を受けました。みなさん「先生の話し方を聞いていると、気持ちよくなってくる」という話し方の土台を作ってくれました。私の学校でのリスニングテスト放送のとき、私の英語の声を楽しみにしているファンの先生方少なからずいてくださるようです(笑)。(私を放送局のオーディションでハントして教えてくれたアナウンサーは、奇しくも外大のモンゴル科の大先輩で、私の卒論「リチャード三世の翻訳について」を書く際には、外大の伝説の言語学の権威、T先生を紹介していただくなどして助けていただきまし

た。)

 外大で英語、フランス語、ドイツ語、インド語、ペルシャ語、インドネシア語など、多言語にふれて学ぶ楽しさを存分に味わってきたことは、私の知識の基礎を作り、授業の冒頭では、英語だけでなく、ドイツ語やフランス語、時にイタリア語やスペイン語、アラビア語であいさつをするもとを作ってくれました。英語の先生たちの愛情と知識をたくさん受けて、それを目の前の生徒たちに還元しているように思います。「愛情と教育の鶴の恩返し」だし、「わらしべ長者」のように知識やネットワークが広がり、今を作ってくれていると思います。

 長い間英語の教材を作る編集者生活を送り、40代で大好きな長野で先生になった私は、「最速で最大の効果がある英語の教師修行」をする必要がありました。「英語を教える」という意味では、必要な英語知識は同じでしたが、生身の人間、人生で一番多感な難しい、かつ大切な時期を生きる中学生に対峙し、彼らと良い関係を築きながら英語を教えるのは、「英語の知識」だけではだめだと思いました。

 そこで私は最速で学ぶに適した、全国を回って、最高レベル「授業名人」の先生方に師事して、「授業作り」「授業スキル」「発達障害と特別支援を必要とする生徒への知識、スキル」を学んで、「日本全国 教師修行の旅」で20年近くを過ごしてきました。本当に忙しく、楽しく、多動的(ADHD的)かつアスペルガー的(こだわりと集中度)な日々でした。「フルーツを使った授業」をするときには、長野県産の最高においしいスイカをスーツケースにつめて、名古屋や大阪までえっちらおっちら運び、「授業検定」を受けてめためたに批評をしていただくのを楽しみとしていた、そんな生活でした。夏休みと冬休みはたいてい「授業合宿」と、誰もやったことがないようなオリジナルな「授業つくり」「指導案つくり」に時間をあてました。そんなこんなの教師修行、研鑽の果てに、北原メソッドを取り入れた、「合理的かつ効果的」そして、シンプルで「わかりやすい」授業にたどりついたように思います。結局は「シンプルで、合理的、効果的な、だれでもわかりやすい、楽しい授業」が一番究極の授業なのだとたどりついたわけです。それを下支えするのは、その教師の圧倒的な英語力、授業力、知識力、そして魅力的なパーソナリティで、その先生だからできる深い味わいが出たら、それはもう一番いい形なのではと思います。

 いつか最高のレベルに達したら、北原先生に生涯に1度、授業を見に来てもらおうを目標にしていました。そして「完璧な授業ができる日は、いつになっても来ないだろう。このあたりで北原先生に来ていただいて、ご意見をいただこう」と初めて思えたのが、今年の6月でした。若い先生方、学び続け進化し続けるのが大好きなのが北研と皆様です。20年間+その前の英語教材つくりの過程で学んだことなど、すべて今の授業に落としこまれているので、「わたしの教師修行」ヒストリーもお伝えします。これからの学びのヒントになれるとうれしいです。「教師の授業技量は、自分が動いた距離に比例する」「また、志のエネルギーに比例する」と言われます。

北原先生も大変に多動的にたくさんのところで講座をされます。私の教師修行もまさに多動的。ADHD的かつアスペルガー的こだわりと集中力で学び続けてきました。そして、それらの1つ1つのパーツが「わらしべ長者」のように、今の授業につながっています。

前述のK先生の理論に基づいて、こども向けの英語教材を好きなように贅沢にたくさん作らせてもらったのですが、英語の歌、英語の映像などを「遊びのように」見て聞くことを繰り返すうちに、1歳未満児のお子さんたちが、がわずか30分ほどの映像視聴時間の中で、映像、歌のフレーズを、ぴょんぴょん飛びはねながら、テレビをマネするのと同じように英語を話し出すのを実際に見てきました。東京ビッグサイトで製品完成リリースをした時の経験です。教材を使って、たくさんの児童、こどもたちがfluentに楽しそうに話したり歌ったりする様子、経過報告を見てきました。「母語をお母さんから学ぶように英語を自然と話すようになる」方法でした。その時大切な介在者は、幼児であればお母さんです。お母さんのやさしい声で英語を話してもらうのがベスト。でもできない人もいるので、美しい発音の英語の教材を一緒に抱っこして見てもらうのもOK,というわけです。映像、CD,絵本などをそれぞれ12ずつのカリキュラムテーマで作りました。英語の絵本のアイディアは、浩宮様の英語の家庭教師をされ、イギリスで世界的なバイリンガル教育者として知られたオパール・ダン先生に、突撃でイギリスに取材をして、4,5歳児のこどもにとっての英語教育について教えていただき、絵本にそのエッセンスを落とし込んで作らせてもらいました。日本とアメリカLAとポートランドで制作しました。

アメリカにはイギリス人とオーストラリア人で結成した素晴らしいALTのユニット、Genki English Com.のお二人を監修著者として、イギリス人のRichard Graham氏、相棒のオーストラリア人のWillさんを伴ってLA、ポートランドへ向かいました。おもしろいのは、イギリス人のRichard氏が「ぼくはここではまったくの外国人です。顔も体も、服装も、使う言葉も違う(現地LAの若者の英語は、Richardさんには異国の言葉に聞こえたようです)。Willさんも同じことを言っていました。現地でオーディションしてセレクトさせていただいたハリウッドの俳優さん、映像制作チーム、ゴスペルシンガーたちと、現地で撮影、録音などを行いました。

昼間は彼らとロケと編集を行い、夜はPCで日本とつないで絵本や書籍の制作と、1日に2か国、2日分働きましたが、日本で過労で悪くなっていた足腰も、ひと月アメリカで仕事をするうちに、すっかり元気を回復していきました。アメリカのプロたちとの仕事はそのくらい明快で楽しいものでした。「完成度の高いPerformanceができるか、できないか」「能力が高いか、低いか」で雇用も評価も決まるYes, Noの世界なので、仕事がしやすいと思いました。そのかわり、能力が基準のレベルに達しない人はその場でファイアーしていきました。ハリウッドの俳優さんたちと一緒に仕事をして、彼らのprofessionalな仕事の仕方を見ることができ、アニーの主演の女の子とも一緒に歌や映像制作の仕事をさせていただきました。彼らは、12曲の歌のレコーディングも、リハなしで、わずかTake1で次々と完成度の高いレベルをクリアしていったのです。これが「アメリカのプロというものか」と思いました。現地でクリスマスのシーンやクリスマスケーキを撮ろうとしたらなくて、監修者、スタッフと大もめしました。その調査(ロケハン)に3日かかりました。結論、アメリカにはクリスマスケーキの風習はなかったのですね。また、イギリスのクリスマスは全く違うメニューなので、Couture Conflictが生じたわけです。現地で調べて、肌で学びました。これが、東京生活、編集者生活の最後の作品になりました。その後は「そうだ、信州に行って、現地で純朴な生徒たちに英語を教える先生になって一生を過ごそう。

アルプスを見ながら車で通える!」となりました。(レポート3へ続きます)

このようにして作った英語教材は、キャンペーンで、MPの少し後輩の藤田朋子さん(MLS出身。歌がとっても上手で英語がとっても流暢です)、朋子さんから友達の輪で「渡る世間は鬼ばかり」に出演していたかわいい子役さんの大谷れなさん(役名・ひなちゃん)も使ってくれました。会社に来てくれたひなちゃんはとてもかわいくて、教材で学んだ英語を流ちょうに話してくれました。(当時小学校低学年)。朋子さんの夫役の、少年隊の植草君もこどもに使ってみたいということで、1式プレゼントしてお子さんに使ってもらいました。

身内作戦でのモニターもしました。弟の娘は幼稚園のころ4,5歳で、すべての絵本を赤中生ばりの流ちょうな英語で話し、びっくりしました。彼女はその後、「英語は不得意です」と言いながら、TOEIC満点をとり、女子学院の中高から慶応大に進み、慶応からパリ大学(マクロン大統領の母校で、確かパリ大学第6学校)に進み、「フランス語は全然はじめて」と言いつつ、大学のフランス語の試験で満点をとりました。4.5歳で受けた「母語を学ぶように、英語の美しい音を耳から入れる学習」により、「文字は読めないのに、絵本を語り聞かせのCDだけ絵本の内容が英語で読め」になりました。英語だけでなくフランスまで聞き取りが得意になりました。今でも「ひろみおばさま、私英語を話すのが苦手で…」と相談してきますが、「聞き取りができるから大丈夫。あとは慣れ」と話しています。彼女の場合は、能力は高いけれど、慎重で引っ込み思案、まじめすぎる性質が英語でのコミュニケーションを少し妨げているようでした。

こんなふうに英語と脳科学のシステムを理解したうえで、それを用いた指導法(耳からの学習)が英語教育に有効だとわかるので、ふだんの授業にも「脳科学」の力を英語の授業に関連付けて、「英語を話す」「リピートする」「それも体ごと使って練習する」を授業でたくさん行うわけです。フラッシュカードの理論もしかりです。また「喜怒哀楽をともなった英語の学びだけが、最後に体全体に身につくのです」MPで陽子先生が教えてくれたメソッドが体に染みこんでいるため、授業のジェスチャーリーディング、ミニ演劇などをやりたくなってくるのです。

 それらの結果は、皆さんがご覧になった映像の中の生徒が証明しています。「(母親の代わりとして)英語の先生と愛情と信頼関係で結ばれ、安心した学習環境の中で、英語が得意な生徒も不得意な生徒も、安心して楽しく協力しあって英語を学び、習得する」ということになります。私の場合は、年齢のメリットで、彼らの先生、かつ母親感(さらにおばあちゃん的な)安心感のある先生像になっているかもしれません。

「やさしい先生が好き」と思ってもらえる反面、中2生たちくらいになると「先生はいつも笑顔でやさしいけど、その笑顔が一番こわい」とよくわかっています。とくに女性の先生の場合、北原先生のような強烈なキャラクターやきびしさ、威圧感、ギャグ(けっして悪口ではありません)を補う,最強の手段として、「最高の笑顔」をふだんから鏡で何度も練習してできるようにしておくといいです。怒るときも、やんちゃや、活動をやってない生徒を注意するときも、少し呼吸をとめて、活動をとめて、じっとその生徒をあたたかい強いまなざしで見て笑顔で笑うと、生徒たちは反発することなく「ノンバーバル」で先生のメッセージに気づき、自分から「先生ごめんなさい。ちゃんとやります」と言ってくれますよ。試してみてください。そのためには日ごろの練習が必要です。自分が笑顔!と思っているうえに、2倍、3倍加えてよい笑顔を鏡を見ながら練習してみてくださいね。それはたとえどんなに荒れた学校の女性の先生方の最強の宝物になりますよ。

今の学校もかつては最強の指導困難校でした。初任も長野随一の指導困難校を複数経験しました。最初はとても苦労しましたが、この笑顔の力、生徒に共感する姿勢をいつも大らかに示すことの威力は大きく、犯罪を犯した生徒、とびきりの悪たちも、廊下の遠くから私の姿を見ると、敬礼をして手をふってくれました。人はだれでも、認められたいし、笑顔で接してほしいと願っています。時にはお礼参りをされることも最初はありましたけど。今は毎日、疲れていてもいなくても、とびきり明るい、やさしい「最高の笑顔」で楽しく勝負しています。それが女性の先生の特権であり、勝ち方です。

うれしい冬休み1日目。朝からタイマーをかけて、1時間ずつ自分に締め切りを設けながら、ほぼ1日レポートを発信させてもらいました。データが大きいせいかなかなか届かないようですが、あきらめずに送らせていただきます。

 今回、授業公開とワークショップをするにあたり、前日まで夜遅くまで準備をして編集した映像を、夜おそく帰ってきたわが夫が興味深そうに1時間以上、立ったままで一緒にモニターしてくれました。授業を見て、「ああ、楽しい!〇ちゃんの英語、すごいよくわかる。これなら英語が苦手な生徒たちもみんなわかるよ。英語が苦手な自分でもわかる。」と言ってくれました。「狂ったように授業を発表していたTOSSでの研鑽、北原メソッドでの研鑽、渡辺時夫先生の小諸メソッドのいいところを全部吸収して、ようやくこの域に達したね」としみじみコメントしてくれました。うれしかったです。私の20年来の授業修行にいつもつきあって、私の授業や授業ライセンス検定にいつもつきあい、ときには全国での研修も一緒に受けてくれ、北原先生の厳しめな指示や演劇ワークショップにもよく忠実に従い、送り迎えをしてくれました。「この世で最も辛口コメンテーター」としていつもアドバイスをしてくれた家族の言葉はとてもうれしく、自信がもてました。「結局、北原先生の授業と同じで、みんながだれでもわかる授業が一番いい授業なんだよ」と言ってくれました。「これなら、〇ちゃんのクラスの生徒は、みんな英語がわかるようになっていくよ。楽しい!」と言って最後まで授業を見守ってくれました。ちなみに彼が生涯で一度だけ、会社で受けたTOEICスコアは450点。英語ができない家族の言葉は、逆に信じられます。

 今回は北研で初めて、自己MCによる全2時間枠の講師として授業とワークショップをさせていただきました。先生方には、あたたかなまなざしでご覧いただき、たくさんのレポートやコメントありがとうございます。一緒にジェスチャーソングを歌うとき、演劇ワークショップをしてもらうとき、みなさんはすでにHクラスの生徒のように無邪気でかわいらしく楽しそうで、とってもうれしく、ありがたかったです。楽しい幸せな空間でしたね! 授業とワークショップの詳細、コメントは、多くの先生方、とくに直近でレポートをあげてくださったわが盟友、K先生、I先生、M先生のレポートやコメントの通りだと思います。私からはいくつか「つけたし情報」や「説明」を書かせていただきます。

 ご覧いただいた1年6組のクラスは、4月には「授業から飛び出す子が3人いる」と言われていたクラスです。教科会で、「はい、飛び出しクラスはH先生ね」と配置されました。初日に「飛び出す子」の目星をつけましたが、ほかの生徒が初日から英語に夢中になって参加し、英語を話し活動する中で、彼らもすっかり巻き込まれていきました。「指名してはいけない子」「みんなを小ばかにする子」「英語はいやあ~!とよく叫ぶ子」3名の容疑者もみな、「H先生、聞いて聞いて!」「作文見てください!お願いします」「ねえねえ、これ見てえ」とすっかりなついてくれて、よく頑張っています。時折、提出ノートにこうした親御さんに「とてもよくがんばっています」など書いて、おうちとの相互理解ももっています。特別の支援、配慮のいる生徒を片目でマークしつつ、一番英語が苦手な能力の低めな生徒を中心において、彼らをうんとかわいがり、ほめてあげる場面を授業で毎回設定していくことで、全体に安心感が生まれます。「先生、あしたも英語ある~?」「あるよ!」「やったあ~!!」とみんなで飛び上がる状態が現在も続いています。彼らは英語の時間を、なにか「エンターテイメントの時間」と錯覚して考えているふしがあり、そのように思わせることも、「魔法のスパイス」をぱらぱらっとふりかけてあげることも、授業のポイントなのかなと思います。おかげで、授業開始5分前には、1年でも2年でも、「ほんとは英語が苦手」なできない生徒たちを中心として、4,5人が大挙して私の研究室にやってきて「先生、お迎えにきました」「荷物を持ちます」と荷物のとりあいっこになります。最近では、その場で単語フラッシュカードをやり始める生徒もいるので、せっかくなので授業でもミニティーチャーに指名してやってもらうわけです。たいていが英語が不得意であってもおかしくない生徒たちです。彼らに全員が注目し、一目置かせるような「活躍場面」をあえてどんどん作っていきます。授業の「視点」は、いつもこんなふうに「優しい目」です。教科書を忘れても、辞書を忘れても「Can I use your~?」と言ってくれば「Sure!」と言って貸してあげます。こんなことでおこる必要はありません。貸せるだけの数をあらかじめ用意すれば、生徒は自然に「先生に申し訳ない」という気持ちで、自首してきてくれます。この思想は、TOSSで最も女性でも追試しやすい「あたたかさ、やさしさ、規律のある授業」の憧れの先生、北海道のS先生から18年間教わってきました。(生徒指導、学級経営、授業つくりの著書多数。興味のある方はご検索あれ。どれも涙がじんわり出てくるやさしさのある実践の数々です)この頃はこんな「二十四の瞳」的な雰囲気の授業の様子になってきています。

 そして、1年6組の生徒たちは、初日から今日まで、私をカナダ生まれのカナダ人だと思っています(!!)授業初日、前日の補充のとき(授業初日ゼロ日目)に「先生の出身は?」と聞かれたとき、たまたま私が即座に「カナダ、バンクーバー」と答え、ペラペラ英語で話をはじめ、カナダに留学していたときのことをエビデンスとして話しました。彼らの小学校からのALTで盟友のD先生が、バンクーバーで偶然にも私の家の隣人で、さらに今も隣人なため、そのALTとの話もするとすっかり信じてくれました。「これは英語だけで授業をし、英語を話すのにいいかも」としばらく様子をみました。少したって、いつまでもジョークはよくないと思い、ネタばらしをしたのですが、みんなは「H先生はカナダの人」と信じて今に至ります。「日本人に見えるんだけど違うよね」という感じ。ときどき私が板書で日本語の漢字を間違えると、「いいよ、いいよ、先生。漢字は難しいからしょうがないよ」とフォローしてくれます。担任に言うと「先生、あの子たちはそのままでいいですよ」、校長先生に至っては「わたしも教員時代、H先生と同じようなことをしていました。英語を教えるにはそのままのほうがいいかもしれませんよ」とのコメントでした! 校長先生とは、映像に登場して、生徒の会話のジャッジで大人気になりうれしそうだったあの校長先生です。先生はこの地域で一番えらい指導主事の先生でした。この授業の後「先生のクラスで授業をしたい。心から」と言ってくれました(笑)

2 授業視聴より

(1)ジェスチャーリーディング/単語フラッシュカードによるリピーティングとジェスチャーについて

ジェスチャー単語練習、ジェスチャーリーディングは、北原メソッドの中でも特に楽しく効果的、汎用性のあるものだと思います。1年の最初から。そして総組み換えになった2年でも入れています。どちらも初日が勝負です。1年のほうが入りますが、2年でも2日目、3日目にはできるようになります。前年度の教え子がその中心的な役割をしてくれています。ほぼ北原メソッドに忠実にトレースし、自分なりに生徒にわかりやすいような少しアレンジ入っていると思います。フラッシュカードを扱うスキルは、18年間たくさん練習して、人前で発表したり批評してもらったりしながら鍛えています。今回の映像を客観的にみると、厳密には「正確で一番見やすいカードの位置」よりやや下にカードがあったと思いますが、生徒とのインタラクションをしながら、わかりやすいように見せたり、ジェスチャーも自演したりしているので、自然カードが下に向きやすかったと思います。三舟先生、ほか「最近は機械的に無機的に繰りかえすような、無機質な授業が多いように思う」というコメントをいただくにつけ、単に「機械的なフラッシュカードの技術」よりも、生徒目線で生徒にわかりやすいようにアレンジしているので、まあこれもいいかもしれない、と自分に甘く客観評価しました。北原先生の単語カードでの個別指名を初めて体感し、指名されたときは、身が引き締まるほどの「ドキドキ感」「緊張感」がありました。「個別評価」につながる指名なので緊張感も大事で、同時に優しい感じも大事だと思います。

 私は北原メソッドを学ぶ2年ほど前からTOSSという教員の研究会(全国1万人の小中高の先生たちが授業スキル向上を目指して学んでいます)に参加して、教師としての基本スキル(クラス全体の生徒を見渡す力、授業を作る力、授業の組み立て方)、英語の授業の基本スキル(フラッシュカード、練習のさせ方、リズムの作り方)、さらに発達障害や特別支援を必要とする生徒、荒れた生徒たちのいる教室でも授業崩壊させず、彼らの特性を理解したうえで、あたたかな授業を作る技術などの基礎を徹底的に学びました。「英語の授業力を磨くためには、あえて国語、社会、音楽など、他教科の授業の指導案も作って授業をしてみると、指導力が上がり、大きな枠組みでの授業ができる」ということから、社会科の授業(授業研究のためにあえて奈良・京都に足しげく通い、フィールドワークをし、明日香時代の授業を作りました)、国語では高村高太郎の「竹」の朗読授業などもしました。こうした「授業力」を磨くための研鑽も、北原メソッドで学んだ年数+数年やってきており、フラッシュカードをわかりやすく見せたり、ピクチャーカードを使うスキルもだんだん身につけてきました。

 何度か東京ビッグサイトなどで、全国500名ほどの小中学校の先生方の前で、中学の授業や、特別支援の生徒がいたり、荒れたクラスでも楽しく知的な授業をするための授業公開やワークショップなどもしてきました。ある年には、北原先生の「ジェスチャーリーディング」の授業を公開したところ、「すごい!」「これだ!」と反響が大きく、質問が相次ぎ、その後北研で一緒に学んでいる先生方もいます。K先生も最初はTOSSの中学英語の講座に参加していて知り合いました、そのときからいろいろな場で、いろいろな先生方と一緒に学んでいるので、長いおつきあいです。K先生のコメントは私のバックグラウンドをよく知ったうえでされているので、的を射た的確なものとなっています。

(2)アドリブでの英語表現のインプット

自分でも気づかなかったのですが、授業の合間にところどころ「こんなときはこんなリアクションのフレーズをするといいよ」がかなりインサートされていました。Oh,I  see!  Amazing! Sound nice!などなど。カナダバンクーバーのInternational Collegeに留学していたとき、とくに南米の留学生たちとオフで過ごしているとき、彼らは驚きの声、評価の形容詞を多用していました。「私たちは会話の中で、どれだけ相手をほめるか、バリエーションをもっているかを大切にしているのよ」と言われました。ハリウッドの若い俳優たちもそうでした。みんなでカナダの橋を渡ったり、遊んでいるときもよくAmazing! So cool! Absolutely!などの歓声をあげて笑い合いました。こうしたバリエーションをもっていることが、会話、異文化相互理解の潤滑油になると感じたので、自然と授業の随所に、リサーチした10代の若い世代がよく使う継承し、反応表現などを入れていました。

(3)言葉の速さ、リズム、語彙のインプット量

自分でモニターしても、今の私の話し方は「だんだんにあたたかいやさしい感じになってきた」「ゆっくり聞こえる。だけど相当な英語の分量」とわかりました。また振る舞いも、落ち着いてゆっくり、でも絶え間なく授業のリズムは流れる、と感じました。TOSSの高段の師範クラスの先生、トップの先生の話し方は、総じて「ゆったり、ゆるやか」に聞こえます。その話し方はたいてい「3拍子」または「4拍子」の絶え間ない心地よいリズムになっていて、「ゆっくりなのに、相当な文字数(言葉数)」になっています。これは、生徒、授業を受ける側にちょうど聞き取りやすいリズムやスピードにしているためです。ですが相当な分量なのです。このことをよくご存じのK先生も、それ以外の先生からもご指摘いただき、「ああ、このペース、スピードでよかったんだな」と感じることができました。2年、3年になるにつれ、話し方のリズム、スピードは変化させます。これはこどもたちの体の生体リズム、心拍数によってリズムやスピードを変える必然性があるためです。

(4)ミニ演劇ワークショップ

 中2の生徒にも教えた、Horizon2年のLet’s Talkのダイアログをもとに、短いシナリオを起こし、1時間で指導できるものを、今回は先生方にやりかたを説明しながら実演してもらいました。5分もすると、先生たち慣れてきて、とても楽しそうにセリフをListen&Talkし、Pinch&Ouchし、キャラになりきってチームワークよく演じられていました。これが英語劇の楽しさであり良さなのです。まず、先生方ご自身がやってみて体感しないと始まりません。最後にチームKさん、チームTセンパイチームに発表してもらいましたが、どれも素晴らしかったです。特に素晴らしかったのは、一人残らず「英語で演じ、発表すること」を楽しんでいたことです。

 中学生に実践して成功した英語劇のオリジナルシナリオがほかにもあります。「The Peach Boy」(桃太郎)です。A中学校のやんちゃな生徒たちと一緒に英語のシナリオを作り、文化祭で上演したものです。オリジナルソングも自分で作り、小学校の出前授業や、英語のキャンプなどでも実践してきました。とても楽しくてみんなでやりやすいので、機会があったらみんなでやってみませんか。ちなみに「桃太郎」は世界不変の絶対的な真理にもとづく、とても奥行きのある教材なのだそうです。授業を見ていただいた授業の達人からコメントされました。

(5)よりよい授業のためのポイント

 先述した「すべては日々の延長線上」の言葉をくださった、北海道のS先生は、日本で一番素晴らしく楽しい中学社会の授業をされる方のおひとりです。過去10数年にわたり、毎年北海道から長野にお呼びして、長野の若い先生方のためにセミナーを開き、それを主宰してきました。私も何度も北海道の別海町にある先生のホームグラウンドをたずね、2日間、3日間とすべての授業の様子を見てきました。私の教師としての「やさしさの思想」「わかりやすく楽しい授業」「特別支援の生徒への優しい授業」作りを長く教わってきた、私の北極星であるS先生には昔も今もときどき、英語の模擬授業を見てもらい、貴重なアドバイスをいただいています。今年は春と夏の2回、長野での学習会で見ていただきました。今年、私の授業によせて先生からいただいたコメントを紹介して、このレポートを締めくくりたいと思います。

(S先生からの言葉)

(4月。1年の英語の授業開きの模擬授業を発表した後で、S先生からのコメント)

「みなさん、この授業、あたたかいですねよ。先生の英語の美しさ、声の明瞭さ、あたたかさ。これが中学の授業です。生徒たちは幸せですね。知的で楽しい英語の授業。英語だけでなく、世界の国々や世界の言葉も同時に教え、世界観が広がるような授業。こんな授業、みんな受けたいですよね。みんなこういう授業を作っていきましょう」(涙が出るほど、ありがたいお言葉でした)

・(8月。オンライン学習会で、2年生のドイツ語挨拶から始まる授業(=北原先生が授業したクラスでの私の模擬授業)を見ていただいたあと、S先生よりのコメント)

・圧倒的な語学力。圧倒的な教材力。

・授業というより、生徒は毎回の授業が「心地よい、お楽しみ会」という感覚になる楽しい授業展開。

 生徒は「次はどんな授業をしてくれるんだろう」とイベントを待つような期待感をもつようになる。

・情報量はとても多いのに、とてもゆったりやさしく話している。(S先生の授業の話し方も同様です)

・「この授業で、これは教えよう」というものはありながら、たくさんのことを学べる授業。

・最後に、「ぼくも、英語ができたらいいな」と思いました。(S先生は社会科の先生なので、冬休みを使って世界各地を旅してそれで授業を作りますが、言語はいつも「日本語」が基本です)

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【前半】

じゃれマガカルチャー実践 トピック・・・A Citron Bath

即興発話練習は、1.Do you put citrons in your bath on December 22? Do you know why you put citrons? How do you feel in a citron bath?

2.ペアで「ゆず湯」を自分の経験を交えて外国人に説明しよう。でした。じゃれマガの良いところは、インプット→アウトプットになるところ。新学習指導要領で求められている、「話すこと(やり取り)」につなげることができるところ。文法事項の学習(既習の確認と新しい文法に出会えるところ)、最新のトピックに触れることができ、ネイティブの英文(表現)に触れることができるところだなあと思います。また、トピックによっては、英語は苦手だけど、理科得意、歴史得意、野球に詳しいなど、オーセンティックな内容がたくさん出てきて、普段活躍できない生徒が目を輝かせたりする場面があることです。

H先生の学校(長野県K市立K中学校)の参観授業・示範授業の様子

1年生の授業。6月3日の授業ということで、入学後ほんの2か月足らずの生徒たちでしたが、よく鍛えられており、のびのびと楽しそうに発話している様子が印象的でした。たくさんのジェスチャーと共にリピートをこれでもか!というほどしていて、1時間の生徒の英語の発話量が多いと思いました。授業は北原メソッドでテンポよく進み、指導案上では、11ほどの活動が盛り込まれていました。ALTとのコンビネーションもすばらしく、ALTの先生もH先生の指導内容を理解し、生徒に向き合っておられました。導入の歌 Take Me Home, Country Roadsはジェスチャーつきで、のびのびと楽しそうに歌っていました。ジェスチャーも迷うことなく出ていて、とても鍛えられていました。H先生は、中1の最初からジェスチャーを行うとおっしゃっていて、生徒は、英語のまま意味を理解して取り込んでいると感じました。

【後半】

H先生によるドラマメソッド実演

ニューホライズンの教科書の登場人物たちが登場するミニ・ドラマの台本を作成されていました。これまでの教科書の内容から、登場人物の性格や関係性をもとに台本が作られていました。ト書きや日本語を交えたセリフがあるので、特に説明する必要がなく、生徒たちは練習できる台本でした。なるほどと、感心いたしました。

グループになり、私たちも実演しました。1ペアで読み合う→はじめは普通に読む。次に、ゆっくりとクリアに読む。その次に、早く、滑舌よく読む。2グループになり、役割を決める。台本を使用するのは、2回まで。役割で練習する。3みんなの前で演じる。練習の後、2グループの実演を見ました。同じ台本なのに、印象が全然違い、見るのも演じるのも、とても楽しかったです。

H先生の生徒たちの映像も拝見しました。みんなのびのびと楽しそうに英語を演じながら発話していて、台本を使うのもとっても良いなと思いました。久しぶりの北研は、やはりたくさんの学びと気づきがありました。

北原先生、H先生、北研のみなさま、ありがとうございました。

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師走のお忙しい中、23人もの先生方が全国から北研に集まりました。コロナ前に戻ったようで、とても活気があり、嬉しい例会でした。

まずは、じゃれマガカルチャーでA Citron Bath(ゆず湯)について扱いました。いつものじゃれマガから即興会話まで自然な流れでとてもわかりやすい内容でした。C先生とペアを組ませて頂きました。

H先生の授業のビデオ視聴より

本日はH先生の授業を見せて頂きました。全体に生徒思いで温かい、そして生徒にたくさん英語を話させる授業でした。H先生が応答の仕方をこまめにフィードバックしていて、生徒が生きた英語を話すために注力している様子がよく伝わりました。4月から6月までの3ヶ月でジェスチャーをあそこまでしっかり体に染み込ませるのは流石だと思いました。私も我が身を振り返り、今一度ジェスチャー音読をしっかりさせようと思いました。

New Horizons 1年生 Unit 2

Country Road 凸凹道をイメージさせながらジェスチャーで表し、起立して歌う。

Review

New words をジェスチャーつきで練習。He 、he 、he he he      She 、she 、she she she     It itと言いながら、指差しで意味をとらえさせる。本文音読は、文字を見ずにジェスチャーつきで行うので、すでに内容理解までできている。

communication 活動

普段の行動について自然に話すように北原先生やALTに尋ねて練習する。How do you come to school? By bike?By car?遊び心をくすぐるようにBy elephant ?By tiger?By jet?ALTがBy helicopter.と答えて遊び心があるな、北原メソッドをわかっているなと思いました。たいていの生徒は真面目にI walk to school.でした。

Breakfastについてのコミュニケーション活動

What do you have for breakfast? Toast. Miso soup、Cold pizza、Curry and rice. Fruits and yogurt

ALTがcold pizzaについて説明し、日本人は冷たいチーズが好きじゃないだろう?でもアメリカ人は好きなんだ、と文化の違いもわからせる説明をしていました。

H先生は、生徒たちにSounds nice、Amazingなど、反応をさせる方法を教えていて、それも自然な会話力をつけるのにいいな、と思いました。

北原先生の辞書引きコーナー

北原先生の辞書使いましょう!誰が1番早く見つかるかな?見つけた人はPlease help your friends.

辞書でaroundを引く。立った人、隣の人見てあげて?I got it.←ALTがわかったらこういうと示していた

□の何?前置詞 アラウンドはどう表す?ぐるり  around a table 他にも何がある?生徒からaround sunと出て、太陽の周りをぐるりとジェスチャーで表現。教科書では?around hereと教科書に戻す。

辞書でalsoを引く。1番英語が不得意な子が1番に引いた←発達障害でも早く引けて嬉しそうだった。北原先生は生徒にWho has a challenge dictionary?と質問し、辞書の言葉(語)の色に注目させていた。何色だった?赤。赤は大事。絶対覚えないといけないよ。黄色はその次に覚えないといけないよ。

al はオールと読むよ。call 、tall 副詞は動詞を説明するよ。alsoの次には動詞が来るよ。I also have an egg and a sausage.  alsoと同じ意味の他の語は?too I have an egg and a sausage too.と同じだよ。

赤坂中では、英検準二級が半分くらいいたよ。単語をたくさんやるとできるようになるよ。←こう言うことで、生徒は単語に興味を持ち、辞書引きをするようになるな、と思いました。

(ここまでで質疑応答)

M先生より質問

自校の生徒はなかなかジェスチャーをしないのだか、どうしたらH先生の生徒のようになるか?

H先生より返答

4月の最初からジェスチャーするとよい。先生の声に従ってリピートするようになる。

K先生より

実際の場面でどう使うかをよくイメージさせていた。Oh, I see. Amazing! Absolutely .Sounds nice.など。

H先生より返答

具体的なシュミレーションは大事。辞書は友達、復習は命、全ては日常の延長線上と唱えさせる。

音読の仕方

①ALTの音読をまず聞かせる

②ALT に合わせてリピート

③ジェスチャーをつけて音読

Have(食べる)を個別にジェスチャー付きでチェックする。

Have toast,  around,  Around here,  校長先生のエレガントなaround hereに生徒はおおーと感心したそう。

北原先生よりコメント

個別判定は大事。長先生は必ず個別判定をしていた。英語教育は学級経営。

ALTより、Riceとlice発音の違いについて。riceをきちんと個別に発音させていた。

Pair talk check (BD)

校長先生とH先生、ALTと北原先生にチェックを受けに行く。校長先生が人気。温かい人柄のせいか、生徒がずらっと並んでいた。校長先生も嬉しそう。H先生のクラスでいつか教えたいとの要望を述べられたとか。

ワンフレーズを覚えさせるのは大事。普段は早く合格した生徒3人くらいにミニティーチャーをやってもらう。ジェスチャーについては北原先生でも新しい学校に移ると反発する。必要だと思えば生徒はやるので、やり続けることが大事。

東京都のK中学校2年生、規律がなくて授業も聞かない雰囲気だったが、北原先生は彼らが得になるような授業をした。得になるような授業とは?→語彙を増やす、フレーズを増やすことのメリットを教えること。スパイラルワークシートのようなことを行なって食いつかせた。

Thank you very muchと同じ表現言って?Thanks a lot、I appreciate、 I’m grateful など。なんで書かないの?書いておけば覚えられるでしょ?と言ったら、すぐ書き出した。テストの結果が出ると従うようになる。

Christmas Time

H先生がミュージカルアニーの主役の子と一緒に作った曲。ジェスチャー付きで歌う。出版社勤務時代に1か月本をたくさん読み、1億円預けられてあるプロジェクト取り組んだ。1ヶ月好きな本を読んで大切だと思ったことはSense of wonder 。50人のスタッフと絵本や音楽を作ったが、権利はすべて七田式に譲った。

ドラマは子供達を元気にするのに必要   Pinch and Ouch

MLSメソッドは全員がどの役でもできるようにするとのこと。代役が誰でもできるようにする。

ペアになり、右の人が最初にスタートと、指示を明確に出す。

①交代に読む(役割に関わらず)

②自然な日本語で読む

③ゆっくりはっきり読む

④早口で滑舌良く読む

もっともっとやりたくなってきた?ここで、役を決める

30歳くらいでビジネスウーマンに写真を頼む場面。5人グループで役を決めて演じる。2組に発表してもらう。

(川と橋) 川になって流れる様子。体の表現は、子供達は好き。自分を忘れて成り切る。→音読しなかった子も上手に読めるようになった。

北原先生より

イギリスでは演劇の授業がある。自分自身をDevelopする。ドラマメソッドは有効な手段。

県平均より下回っていた学校から4年で全国平均プラス3になったとのこと。ドラマメソッドや北原メソッドはとても有効とわかる。

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福岡県久留米市E先生より

E先生は、飛び込みで3年生の担任をされ、RQCを大切にするようにと市教委からのお達しで授業発表して下さいと言われた。北原メソッドですでにRepeat 、Question 、Communication のRQCをやっているので、いつも通りの授業を見せた。参観者76 人中、半数がALTだったが、英文の指導案にびっくりされ、とても喜ばれた。英語の指導案も北研で学んだこと。ALTはこの指導案なら、自分たちが何をすればよいかわかるとのことで喜んだ。BD、言えるようになったものが書けること。発信語彙についてもベネッセのホームページを紹介し、ダウンロードして活用する人が増えたとのこと。日本語訳の悪のノートが多い中、北原メソッドの評判が高く、効果的と評価された。素晴らしい発表を行われたとのこと。

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(近況報告)

北原メソッドで授業をすると、生徒も楽しいし、教師も楽しいし、力はつくし、時短でコスパ、タイパがよく、いいことづくしなので、やめられません。つい2日前の木曜日に私も、サンシャイン1年生のprogram 8 New Year’s Event のエミリーとお父さんのジャック、弟のマークの大掃除の場面と、ダニエルとお母さんのヘレンのところを劇でやらせてみました。テレビセットやお父さんが運んでいる段ボール、エミリーの掃除しているお風呂など、大道具も段ボールで、自作で作りました。子供達は衣装や小道具を使って楽しく演じました。あえて別の人を演じ、成り切ることで自分をProduceしたり、Develop すること、できるならBreakthrough するきっかけを作ったりして、楽しさと開放感を味わわせてあげたいなと思っています。

また、1年生の冬休みの宿題としてライティングノートを12月に入ってから始めたのですが、書きたい欲に溢れた1年生が自分たち仲間内で「特設ライティング部」を作り(笑)、男子1名、女子4名がなんと、昨日までに1500文から1800文も書いてしまいました。もちろん、音から外れないように、読みながら書くように勧めています。その子たちは楽しくて楽しくてランニングハイならぬ、ライティングハイになってしまったようです笑。これからも、音声から離れず大切にしながら言えるようになったことを書くことを励ましていきます。今まで色々な学年を教えてきましたが、こんな1年生は今までで初めてで、嬉しく思っています。

また、ライティングノートについては昨年度教えていた、2年生の男の子が通りすがりの廊下で「先生、今でもライティングノート続けています!」と話してくれてとても驚きました。今年は担当学年ではなく、手放した生徒の多くが、教え方の違いに悲鳴をあげ、「先生、なんとかして下さい!教科書やらないんです!いきなり書かせるんです!訳わかりません!」と口々に会うたび言っていましたがその度中、「去年教えた通りに、音読と、ライティングノートを続けてごらん。がんばれ!」と励ましてきました。たった1回の授業でもインパクトを与える北原先生には敵いませんが、たった1年でも北原メソッドで教えた生徒の心に英語の炎を燃やしてあげられたら幸いです。

さらに今日学んだドラマメソッドを当てはめて、またご報告したいと思います。教科書の登場人物には、生徒たちはとても思い入れがあるので、私もH先生に倣ってサンシャインの登場人物でシナリオを作ってみようと思います。今回も楽しくためになる研修会をありがとうございました。また、来年もよろしくお願い致します。

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1じゃれマガカルチャー⑬A Citron Bath

until□の何?

They誰のこと?一般の人々。Japanese people

should□の何?

keep you from getting a cold getting a coldからあなたを離しておく

a couple of数は?

had given高校で習う。時間軸を用いて説明する。

before普通だったらago。完了形なのでbefore

smelledのような知覚動詞taste, feel, sound, lookなど

即興発話練習

①先生が生徒にゆず湯について問いかける。

Do you put citrons in your bath on December 22?

Do you know put citrons?  How do you feel in a citron bath?

②ペアで「ゆず湯」を自分の経験を踏まえて外国人に説明しよう。本文の語句や表現を使っても良い。

2.H先生の授業1年生2024年6月3日

挨拶             北原先生の紹介。みんなで声をあわせてLet’s start!

英語の歌        ジェスチャー付きで立って歌う。

クラス全員がジェスチャーをつけて歌っていた。

先生が率先してジェスチャーをしているので、生徒もジェスチャーをしている。

拍手で終わる、着席する

復習               New words with gesture

                    先生が教科書を片手にジェスチャーをしながらリピート

                    教科書本文をリピート

                    今度みんな中心にいきましょう

                    先生はジェスチャーをして生徒の音読に合わせる

                    生徒は顔が上がっていて暗唱もしくはLook upで音読している。

                    次のセクション、教科書を片手に持ち、ジェスチャーをつけてリピート

                    単語を確認にジェスチャーとともに発音させる

                    ピクチャーカードを窓側に置き、ジェスチャーつける場面を見せる

                     ALTと次のセクションをリピート、ジェスチャーはつけていない

                    H先生がジェスチャーをつけて音読→単語リピート

                新出文型導入   H先生:What do you have for breakfast?

                     Who is she?

                     What’s this?

                     How do you come to school?

                     By bike? Raise your hand.  By bike.  By car.  By elephant?

                     By jet?  ALTに対して、How do you come to school?

                    Let’s ask Mr. Kitahara.  How do you come to school?

                     I come to school by Shinkansen.

                     I don’t have breakfast.  Please eat.  It’s good for your health.

                     ピクチャーカードを指さしながら、食事の単語を言わせる

                     What’s this?

                     Gestureをつけながら音読する

                     I have an egg. / curry? / 手を挙げさせて生徒の

                     Sounds nice.をみんなで言わせる。

                     Oh, I see.をみんなで言わせる。

(感想)ペアワークなどで使用できるつなぎ言葉を、授業の流れで出てきたタイミングで、「こんなときにはこう言うよ」と指導されていました。場面・状況が明確なため、生徒に入りやすいと思いました。H先生はポジティブな言葉を意識して入れていくとお話していました。

                     How do you come to school?

                     ピクチャーカードを顔の近くに持って、演じ分ける。

                     生徒に聞かせた後、本文をリピートさせる。

新出単語         フラッシュカード  1人1人に当てるジェスチャーをさせる

                     around / also / breakfast / usually /  toast / sound /come /

                     ①生徒、②ジェスチャー、③リピートジェスチャー、④日英、

 ⑤コロケーション around here / I also have /

                     I usually have rice and miso soup.  / I have an egg.

                     フラッシュカードの単語を教科書本文のチャンクでリピートさせる

                     北原先生の辞書を使いましょう。拍手が起きる。

                     Two words.誰が一番早く見つけるかな?

                     Find it. Stand up.  One / Twoと立った生徒を数える。

                     around引いたらマーキングしておいてください。

                     立ったら近くの生徒に教えてあげる。

                     北原先生はPlease help your friends.  Share your knowledge.

                     aroundあった?Yes!  Sit down.

                     □の何て書いてある? 前。副。

                     前というのは後ろに名詞が来るんだよ。

                     around the table、テーブルがあったら?ジェスチャーを付けて表す

                     例文は何がある?

                     教科書はどう書いてある?

                     around hereは?

                     also次は誰だ?Who’s first? マーキング。

                   (感想)子どもは競争が好きだなあと感じる場面でした。

                     誰でもできること。逆転の可能性があること。

                     何もしていない生徒を見つけてHelp your friends.

                     Please sit down.

                     So students who have a Challenge dictionary raise your hand.

                     Also引いたね。何色だった?赤。

                     赤は絶対使えなきゃいけない。話したり、書いたり、つづりも覚える。

                     黄色はその次の大切な単語。赤覚えたら、黄色を覚えよう。

                     alなんでオールと読む?callのように。

                     □副:動詞を修飾する単語

                     意味は?~もまた。alsoの次に何が来ている?eat / know /

                     ALT eats cold pizza. I eat cold pizza, too.

                     tooと同じ意味。

ここで映像を中断して質問タイム

質問タイム       Q:1ヶ月でジェスチャーを習慣になるには?

                          A:4月の最初からジェスチャーを入れる

                     Q:スパイラルに何度も言わせている。組み立てている。

                     A:実際の場面でどう使うか?と考えている。

                     Q:Oh, I see.などみんなで言わせている。

                     A:つなぎ言葉を言えるとかっこいいよと言いながら指導する。

                    北原先生補足:ノートに書いておいてシミュレーションしておく。

                     本文内容理解が済んでいる状態。

                     文字を入れずに理解している状態になっているが1年生1学期では文字を入れなくても十分。

                     H先生がクラスで伝えていること:辞書は?友達。復習は?命。すべては日々の延長線上。

本文内容理解   ALT:Don’t repeat.モデルリーディング。

                     Repeat.ジェスチャーをつけて。みなさん一緒にやってみましょう。

                     次のページ。Listen. Don’t Repeat.

                     Repeat.チャンクで区切っている。北原先生がジェスチャーを大げさにする。

                     1列ずつ前から当てて、ジェスチャーと発音ができているかチェックする。

                     次の列の生徒は次の英文を読ませる。

                     みんなのジェスチャーと発音を聞いて笑う時間。

                     北原先生補足:温かい雰囲気。みんなの発音を聞いている。笑っている。

英語授業が学級経営につながっている。

                     板書What do you have for breakfast?

                     please be careful.  rice / lice   rice / liceを1人1人確認。1列のみ。

                     I have rice and miso soup. / toast and yogurt.

                     ペアワークのチェックを受ける。

質問タイム:

Q:1人1人指名すること。他の生徒が騒ぎ出すからやらないように指導教官から指導された。しかし、1人1人指名することに意味がある。どのようにすればよいか。

北原先生の回答:何が得か子どもはわかる。異動すると最初は嫌われるが、生徒は得だと思うとついてくる。そう思わせるように指導する。また、学校でできることを指導する。学校でやったら家でやらなくていいと思わせるように指導する。例えば、授業の中で単語を覚えることができるなど。生徒は得だと思えばやる。やった方がいいやと思わせる。さらに、「Thank you.と同じ意味。できるだけたくさん言わせる。」「え?書かないの?」「知らなかったものは書かなくてよい。あったじゃんというものだけ書くとよい。定着しやすくなるよ。」と教えると急に生徒がメモをし出した。

H先生:定期考査で点数を上げさせる。生徒は点数が上がるとついてくる。

後半部

英語の歌         1年生Country Road     2年生Stand By Me      3年生Thank you for the music

                    ジェスチャーをつけて歌を歌っている。3年生は体育館で1人1行歌う。

H先生の演劇ワークショップ     ミニドラマの台本と設定

目的場面状況が設定されている。動きが出やすいように台本やそれぞれの動きが設定されている。だからといって、全員の動きが1つ1つ決められているわけではないので、発表するグループごとに違いが起こる。ト書きや登場人物のキャラクターをどのように解釈するかによっても異なる。そのため、多様性が生まれ、他のグループはどのような発表をするか楽しみになる。また、ターゲットセンテンス以外は日本語のセリフもあり、slow

learner

でも参加できる内容になっていた。そのセリフも子どもたちが普段の会話で使いそうなものだった。5人1グループで行うため、1人当たりの覚える量は少なく、負担感が少ない。そのため、誰もが安心して楽しんで参加することができる。

北原先生の解説

橋や川を体で表現する。自分を忘れて川になる。いじめっこ・いじめられっこじゃない川になる。自分自身を

developできる。体を動かすから身に入る。

久しぶりに北研に参加し、たくさんの学びとエネルギーをいただきました。北原先生、H先生、北研のみなさま、ありがとうございました。ぜひまた参加させてください。みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。

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1,じゃれマガカルチャー

題材は、A Citron Bath。日本の伝統文化であるゆず湯についてのトピックを読み、下線が引かれた語句の品詞や意味について確認しました。What is the winter solstice? Write in two kanji. により、内容確認をしました。

大変個人的な話で恐縮ですが、柚子湯文化は、東京で初めて知りました。北海道では、かぼちゃの入ったお汁粉をいただいておりました。改めて地域性を感じました。余談ですみません。

話は戻りますが、keep you from getting a coldというようなイディオムについても、ジェスチャーを交えながらご指導いただきました。Luckily, a couple of people had given us some citrons a few days before,のhad given についての過去完了形について、図を書いてゆず湯に入った時とゆずをもらった時を示しながら説明いただいて、内容を視覚的なイメージで再確認することができました。smelledの知覚動詞の例をほかに確認しました。felt, tasted, sounded, lookedなどです。その後、ペアでゆず湯を自分の経験を踏まえて、外国人に説明するような設定で取り組みました。

2,H先生の授業について

生徒たちの実態は、当日の資料やDVDの授業の様子を観ますと、小学生の頃は英語に対して苦手意識を持っていた様ですが、北原先生のメソッドを実践されていらっしゃるH先生の授業を通して生徒たちも英語好きに変容している様子が伺えます。

カントリーロードを,ジェスチャーを交えて授業で歌うシーンですが、カントリーロードというのが「でこぼこ道」という表現をしていらしたのが面白いなと思いました。また、take me home, to the place, I belongなど一語一語を身振り手振りで表現する訳ではなくフレーズ毎に表現していた点が参考になりました。また、歌の指導は、一年生の最初の三時間が勝負だということです。二年生からの指導は無理だそうです。

基本文の学習については、This is ~、He is ~ She is ~をピクチャーカードで,オーラルイントロダクションで紹介し、ペアワークをさせていらっしゃいました。フラッシュカードで単語学習をする様子も、ジェスチャーを織り交ぜており、単語の意味理解も深まっている様子です。

特に生徒たちを列ごとに立たせて、先頭の生徒からAround hereを,ジェスチャーをさせるシーンやRiceとLiceの発音などを一人ずつ音声機器を使用して確認しながら進み、リズムが良いことで生徒たちが飽きることなく授業に臨んでいたと思います。

ドラマメソッドを活用した寸劇を実際に先生方で五人グループを作って実際に演じてみました。教科書に登場する五人組の人間関係をH先生が脚本化したものですが、なかなか私には表現力が乏しく難しいなと感じてしまいましたが、教科書の登場人物の恋愛模様を、もし生徒たちが考え寸劇できるのであれば、もっと授業を楽しめるかもしれないなぁと考えておりました。

日々、ジェスチャーをつけて音読しようと授業で伝えているものの、なかなか指示しても思うように生徒は動かず、棒立ち読みが多かったのでH先生の授業のように、ペアでダイアローグを練習させ、その次にtongue twisterのように速く音読させ、最後に寸劇をやってみることで想像力を働かせて主体的に学べるのだと考えます。昨日、発表してくださった2グループの先生方は、大変上手でした。さすが、教員だなと感じました。

北原先生がおっしゃるには、授業では「生徒にとって得になる授業」の実施をすることが肝だということです。thank youを別な言葉で言わせてみると、thanks, I appreciate, thanks, thank you so much, I appreciate it, gratefulなど様々な表現があります。塾では真似できない学校の教員ならではの指導は無機質ではなく、北原メソッドを用いるような想像力を駆使した授業に何か鍵があるのではと考えます。

以上、大変雑駁ですがレポートとさせていただきます。北原先生、H先生、会場をいつも提供してくださる先生ありがとうございました。

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今月は、遠方からの参加者や若手教員、英語という共通のバックグラウンドで結ばれた仲間が集まり、活気あふれる例会となりました。H先生の金言*「辞書は、友だち。復習は、命。そして、すべては日々の延長線上。」*は、今回しっかり胸に刻みました。

*1. 北原先生によるじゃれマガカルチャー *Today’s Topic・・・A Citron Bath

①until, shouldの品詞確認、a couple ofの数確認、had given 過去完了に触れる、知覚動詞の例

②Q&A⇒「ゆず湯」を外国人に説明するとしたら?本文の語句や表現も使ってペアで考える

*2. H先生の授業ビデオから英語学習の多角的な側面を学ぶ*

①英語は、音声+意味+使い方+ジェスチャー(視覚)

・歌、単語学習、Basic Dialog、教科書本文導入・理解・音読・応用の全てに常に盛り込む

・授業の流れの中に巧みに織り込まれ、自然なスパイラル構成になっている

②実践は、先生自ら機を逃さず

・感情を込めた応答詞 “Sounds nice!”, “Oh, I see.”, “Amazing!” 生徒はすぐにリピートする

・オノマトペで生きる会話 ” Nice to meet you, too.” ウフフ、” By bike?” チリン、チリン

③競争・確認・助け合い

・辞書引き、応答スピード、知識量、ユニーク発想披露⇒達成感、認められる喜び

・ひとりひとりを見取り、正しさや頑張りを確認⇒安心・意欲

・みんなで学ぶ場面づくり⇒所属・貢献・安全

*3. H先生によるドラマメソッドのワークショップ*

教科書の会話教材を元にした英語の自己表現活動「はじめてのダブルデート」

①体験の意義・指導プロセス

キャラクターのイメージ想像⇒練習方法の吟味⇒全員音読(目的をはっきりさせて)

②ペア・グループ練習

場面の背景を確認してからの役割決め、キャラクター設定、演技プラン決定

自由に表現できる部分を、時間を忘れるほど楽しむ

③演技発表

2グループが代表して発表:圧巻の演技でした!

同じ台本でも、仕上がりはそれぞれ違って、楽しい

*4. E先生(福岡K市)から報告*

授業公開と懇談:参加者76人(ALT30人含む)

・英語で書かれたTeaching PlanにALTが感激

・北研ではお馴染みの、Picture describing、わくわくペアワークが衝撃的

・北原メソッドは、福岡県で提唱されているRQC(repeat, question, comment)にも合致した指導法

・「言えるようになったことが、使える、書ける」を実践

・発信語彙を福岡の先生方に初めて紹介

・「悪のノート」の害等、北研での研修・実践をさらに広めたい

今回もたくさんの学びがあり、充実感に浸って帰路に就きました。

H先生、貴重な資料をご準備、惜しみなくご教示いただきありがとうございました。

S中学校 N先生、毎回会場を提供していただき、ありがとうございます。

北原先生、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

北研の皆さま、よいお年をお迎えください。

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以下、第223回の例会報告です。

ジャレマガカルチャー

冬至と柚子湯のお話。柚子湯ってどんなものか外国の方に説明してみて、と言われ改めて湯船に柚子を入れるという考えが日本らしいのでその日本人の感性を伝えるならなどうするか考える機会になりました。

H先生の授業

Unit4 Part1 Sushi restaurant

Key Sentence: What do you have for breakfast?

挨拶

Hello Mr. Kitahara? Where did you come from?

Let’s s start English gesture?

Sing Country Road with gestures.

(子供達が一つ一つのワードにジェスチャーをつけながら歌を歌っている)

北研の先生たちもジェスチャーをつけて歌を歌いながら映像を見ていました。

P20 Part1 New Words with gestures

本文を、ジェスチャーをつけながら音読 先生のリピート

今度はみんなだけの音読

Hey look!(実際カーテンを開けて窓の外を見ながら)Ah! 最初の4行をみんなだけで。

本文をALTのClark先生の後に続いて音読 He is from the Philippines

Symbol, Picnic, Hey,など ジェスチャーをつけながら  ここまでが復習

Picture Card

Who is he? Who is she?

By bike(自転車のハンドルを持つジェスチャーをしながら)

Walk(歩くジェスチャーをしながら)

How do you come to school? By bike 手を上げさせる By car

I come to school by car. By elephant by tiger? By jet? By helicopter?

How do you come to school? Amazing

How do you come to school, Kitahara-sensei?

I come to school by shinkansen.

Walk to school?

Do you have breakfast every day? Who don’t have breakfast?

How about Asami?

I have toast, fruits, and yogurt

How about you?  Clark先生: serial

北原先生: I have curry and rice.

H先生: Morning curry!I sometimes have morning curry. I sometimes have cold pizza.

Clark先生: Many Japanese people don’t like cold pizza

How do you come to school, Ms.Cook?

By bike? No, I don’t. I walk to school

What do you have for breakfast? Tice, miso soup

I usually have toast fruits and yogurt

How about Kaito? I have rice miso soup

Flash card with gestures 一人当ててジェスチャーしながらいわせる。→ジェスチャーとともにリピート

Sounds niceは黒板を叩きながら Around also breakfast usually toast  2回英語  日本後を見て英語

How do you come to school? 手を自分の方に向けて。 Come here around here also

I also have I usually jave rice and miso soup.  I have an egg.

北原先生の辞書を使いましょう。といった瞬間に生徒たちが辞書を出す。

Around flash card を黒板に貼って辞書引きさせる。引いた人、自分の辞書だったらマーキングしておいてください。はい、たってる人、隣の人見てあげて

ALTもFound it、 you got it と声をかける

Please help your friends!と北原先生

四角のなんて書いてある? 前! 前っていうのは後ろに名詞が来るんだよ

Around なんとか around table ジェスチャーは?(手で円を描くように) Around the sun? Around the world  Around here

Next word stands up if you see it

英語が不得意な子が一番に引いた。

Help him, help this boy

Also

(チャレンジ辞書の中のAlsoの文字の色は)何色だった? 赤 赤は絶対覚えないといけない

Alsoと同じ音のものは?All call

Also 四角の何? 副詞 動詞の前にくるよ

Clark Sensei likes cold pizza. I also like it. Also Eat, also know

同じ意味の単語はI eat cold pizza, too.

赤坂中の生徒はクラスの半数の人たちが準2級持ってたよ 先生の生徒たちは半数以上持っていた

グループディスカッションにて:

How do you come to school? 小学校でやってない気がする?がやった前提で教科書が構成されている。

Always sometimes usually never は小学校でやる

Sometimes usually は、子供達は曖昧だからちゃんとやった方がいい

Sounds nice! Amazingなど反応の仕方を示していて素晴らしい

ALTのサポートがいい。 ALTが来た日が特別じゃない

Aパターン、Bパターンはシンプルだから教えればALTが結構ちゃんとできる。

H先生へ質問:

・生徒がすぐジェスチャーをするが、どうやって1ヶ月でそこまで持っていかれたのか?

・1年生の4月の最初の日にやることが大事。Singを歌った。黄金の3日間が勝負。

2年から入れるのは結構大変

北原先生より:なんでもジェスチャーしている。聞いているからジェスチャーができる。これはすごいこと。

・スパイラルに何回も質問を繰り返している指導案にはないが先生の頭の中でできているのか?―自然とやっている。

・Oh, I seeという反応について

自分の立場に落とし込んでいく sounds nice!など

北原先生より:H先生は大ベテランなのでその場で出てくるが、若いうちは書いておかないといけない

ここまで本文内容理解までできてしまっている。

いいことだけれども、文字面で理解するということも必要な気がするが、1年生の6月なので。

授業後半:本文理解と音読

(H先生が生徒に向かって)辞書は?辞書は? 友達 復習は命 全ては日々の延長線上

Put the dictionary away ALTの指示

P24 just listen don’t repeat なんでもリピートをしてしまうので今は止めている

ALT、Clarkさんが音読

Walk to schoolと音読するとすぐにDon’t repeat と付け加えて念を押している(それだけ生徒がすぐに反応してリピートする)

What do you have? 北原先生も含め全員でジェスチャーしながら

音読の個別判定を1時間の中でできるだけしている、とH先生。 I have toast. I have yogurt. Around here.

北原先生や校長先生もジェスチャー

校長先生も英語の先生なので、Around hereとジェスチャーも下の方をさしてhereとやってくれた。

I have rice  I have miso soup とリピート

1人1人昔は当てていたけど、最近はやらないことが増えた。

H先生のクラスは自分がやっていなくてもしっかり見ているのがすごい。英語教育は学級経営、と北原先生。

Please be careful! Rice / lice

みなさんウーー rice.  と口を突き出してみんなでriceをいう

ペアでベーシックダイアログ

校長先生もジャッジに加わる校長先生が大人気でかなり喜んでいた。子供達がとても楽しそうにやっている姿が見られた。

質問:1人1人やらせると、裏でやらない人がいるからやらせないでという指導教官の指導がある。どうしたらいいか。

H先生のアドバイス:

・長いのは学級崩壊になるので短くポンポンポンとやる。

・少し長いものの時はALTと一緒にやる

・今口頭でやっているが、ノートでもやっている

・Flash card 来年からホライズンはなくなるが、生徒は大好きでフラッシュカードで先生の代行で生徒がやったりする。

他の先生からのアドバイス:

・ベーシックダイアログの合格した子が、教えてあげる、Small teacher

・クラスサイズにもよるが前半だけやって、後半はまた別の機会にやるなど、飽きさせないようにする。

・いつもペア活動が終わった子たちはノートに暗写させる

・高校生は全体だと恥ずかしいとか面倒臭いとかでやってくれないので、一人一人やっている。

北原先生も学校異動するとすごく反発されていた。今までやってきたのと全然違うから。しかし子供達は自分にとって何が得かわかる。

それがわかるようにしてあげるという。塾ばっかり行ってて学校の授業に飽き飽きしているこが多い。この授業受けていたら家で勉強する必要ないじゃんと言ってそれからざっと流れた。「中学生から始める英語フォニックス指導」を見せてあげて音から始めるんだと理解させたら?子供達は必要だと思えばやる。必要だと思わせることが大事。Mini teacherは3人くらい 友達にジャッジされることも大事。北原先生はコロナの最中にある中学校に行かれたそう。授業のチャイムが鳴っても席につかない。喋り続ける。始終横座りしている。北原先生はずっと黙ってみていた。

「Thank you very much.の他の表現たくさん書いてみて。」と北原先生が言ってもみんなぼーっとしている。他の人が答えていてもGreatefulとか聞いたことのないワードは書かなくていいよ、あれあったじゃんと自分が思うやつだけでいいよという。そしたらみんな赤ペン持った

H先生より:82%の生徒がテストの点数が向上した。結果を出してあげられる方法だとおもう。結果が出なければ自分の指導法を変えればいいと思う。

H先生の生徒たちの映像を見る。英語劇や合唱など、様々。コロナで休校が決まった日に歌った3年生の最後の歌のビデオが印象的。

「The Songs オリジナルソングコレクション」H先生がポートランドで録音してきた曲を、ジェスチャーをつけて先生方皆で歌った。ところどころジェスチャーを交えながらみんなで歌ってみませんか?とH先生。

冒頭:ベアファミリーにもクリスマスがやってきました

アメリカのゴスペルシンガーの手法で歌っているそうで、とても素敵だった。

「教科書を使ったドラマメソッドのワークショップ」先生たち皆で5人〜6人グループを作って劇を体験。

実践編

初めてのダブルデートを題材(New Horizonの海斗、アサミ、メグ、ジョシュが見知らぬ30歳ぐらいのキャリアウーマンに写真を撮ってもらうシーン)

Listen & Talk ゆっくり喋る Quick Reading MLS メソッドは全員がどの役もできるようにしてからやるため、まずはペアで交互に読んだ後、グループで劇をする。どのグループもとても完成度が高く、全員がとても楽しそうに参加していた。

感想:

H先生の指導ビデオを拝見して、自然と涙がこぼれてきていました。授業中もありのままに生徒が楽しんでいる姿がとても素敵でした。特にコロナ直前の合唱のムービーが忘れられず、、、6月の授業も素晴らしかったですが、過去のムービーにも感動しました。北研にはすごい先生たちがやはりたくさんいらっしゃるなと感激した回でした。これからの北研もとても楽しみです。今年も本当にお世話になりました。毎月が神回でとても勉強になりました。また来年も色々と学ばせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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昨日の北研例会では、北原先生、H先生、またいつも会場を提供くださっているN先生、今月の例会も充実した中身の濃い勉強会となりました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。では、レポートを提出いたします。

じゃれマガカルチャー

Today’s Topic.   A Citron Bath 1分、黙読した後Question

What is the winter solstice?  Write in two kanji.   A) 冬至 Talk with a pair about A Citron Bath.

とても良い教材だと思いました。まさに、じゃれマガカルチャー。じゃれマガがカルチャーになって生徒役で体験させていただいて数回経ちましたが、所謂「話す」の「やりとり」のいい訓練だなと感じます。実際自分の担当する中学3年生がどこまで積極的に話すかというとちょっと怪しいですが、現在浜島書店の「読みトレ」を終わらせてから(1月頃)じゃれマガをやる予定ですので、楽しみです。

H先生の授業動画拝見 2024年6月3日(月)K市立K中学校1年6組

とにかく、強烈!H先生の温かな、それでも容赦しない英語のシャワー、ジェスチャー、それに従順に、だけれどエネルギッシュにリピートする(with jestureで)生徒たち。素晴らしい。

H先生「辞書は、友だち」「復習は、命」「そして、すべては日々の延長線上」には圧倒されました。これを大きな声で生徒と合唱するのですね。家庭学習に生を出さないはずはないですね。「箱読み」の宿題をジェスチャー交えて子供たちがやっている様子が目に浮かびます。また、H先生は、50分の授業であまり切り詰めず、余裕を持って生徒とのコミュニケーションをとりながらできるようになったと懇親会でもおっしゃっていました。

だから、話題を深められる、相槌の表現など、不意に練習させることもできるようになったと。これは、たくさん体験された先生だからこそ指導案にないことも咄嗟にできる技。校長先生もBasic Dialogのjudge をされ、「Hさんのクラスで僕も授業をしたい」と言われたそう。

英語の歌  Take Me Home, Country Roadsでジェスチャーをたっぷり使った歌で参加した先生たちがH先生ワールドに魅せられた感じ。「北原メソッド」を柱にH流の優しい空気に包まれた授業を見せていただいた。

ここまでに至るには懇親会でも話してくださったが、TOSSで学び、英語は北原先生、生徒指導は北海道別海町の〇〇先生に。と言ったように追求していったそうだ。

北原先生は「本能的に、こっちの方が自分の得だ」と思わせる。コスパの授業をできる子が気づいていく、そうすれば、それが他の生徒にも浸透していく。良い流れ。

最後にドラマメソッドのワークショップを体験させていただいた。以前、長野で北原先生を招いて研修会を開いていただいた時の印象が強かったのだが、やはりドラマは人を変える。自分以外の誰かになるのは大切なこと。

生徒は、いじめられている自分でない他の人を演じることができるから嬉しい。楽しい。他人を演じるのはやはり楽しい。ドラマメソッドも英語力上達に大変役立つことが理解できた。今回もたくさんの学びをありがとうございました。

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今月の北研も20人を超す参加者があり、とても活気がありました。参加者からのお土産もあり、コロナ前の北研に戻ってきたなと感じました。内容もH先生の素敵な授業実践とワークショップで充実していました。今回の例会のためにたくさんの準備をしてくださったH先生に感謝感謝です。では例会の報告をしていきます。

1 じゃれマガカルチャー

 A Citron Bathで冬至のゆず湯がテーマでした。

 ゆず湯の説明。On winter solstice day, we put citrons into a bathtub. That means prevention from getting cold. As it is said that citron has warming effect, it is good for protecting from winter coldness. Additionally, the word “yuzu” sounds similar to the Japanese word “融通” (flexibility or things going well), which symbolizes a wish for good health and successful throughout the year.

2 H先生の授業視聴

(1)ジェスチャーについて

 英語で書かれた指導案で、汎用性が高いものです。1年生の1学期の授業ということもあり、生徒たちの姿がとても可愛らしかったです。挨拶が終わり、歌のパートでは『Country Roads』を歌う場面があり、生徒たちが立ち上がってジェスチャーを交えながら歌う姿がなんとも微笑ましかったです。

H先生の授業では、授業全体を通してジェスチャーを取り入れる機会が多く、生徒たちが自然にジェスチャーに親しんでいく様子が印象的でした。ジェスチャーは英文読解や表現力向上に非常に効果的ですが、生徒の発達段階を考えると、中学1年生のうちに慣れさせておくことが重要です。というのも、年齢が上がると恥ずかしさからジェスチャーを嫌がることがあるためです。

例えば、2年生や3年生になってからジェスチャーを取り入れる場合、熟語の意味確認などでスポット的に使うのは有効ですが、多くのジェスチャーを要求すると反発が生じる可能性があります。しかし、H生のように1年生の早い段階からジェスチャーを自然に取り入れていけば、3年生になっても積極的にジェスチャーを使い続ける生徒を育てることができます。

(2)繰り返しのある学習

H先生の授業では、何度も似た表現を口にしたり聞いたりする機会がありました。生徒たちは授業が進むにつれて、自然とその表現を口にするようになっていきます。今回の授業では、“How do you come to school? By bike.” がターゲットセンテンスでしたが、授業の冒頭でH先生が北原先生に “How did you come to school? I came to school by 新幹線.” という会話を聞かせたのを皮切りに、授業が進むにつれて、ALTにも同じ質問を投げかけ、その後生徒たちにも繰り返し問いかけていました。音から入る北原メソッドの良い実践例だと感じました。このように、繰り返し聞いたり話したりすることで、生徒たちが自然に表現を身につけていく様子が印象的でした。

(3)言語の使用場面・状況設定

 言語の使用場面や状況設定が大事だと言われますが、H先生は授業の中の場面を上手く使っていくつかの表現を生徒に伝えていました。Oh, I see.やAmazing!などの日常会話で使う表現を上手く取り上げて、「こういうときに使うんだよ」と生徒に伝えていました。

(4)全体を通して

 H先生の授業は、一見矛盾しているように感じられるのですが、ゆったりと進んでいるように見える一方で、見事なテンポで多くの学びの機会を提供しており、またテンポよく効率的に進んでいるように見えながらも、先生と生徒のインタラクションが多く温かみのある雰囲気が特徴的でした。

最近では、多くの授業で生徒の活動がたくさん取り入れられている一方で、生徒たちがただ次々に活動をやらされているように見える無機質な授業を目にすることが増えていると感じます。

このことをH先生に伝えると、H先生自身も教員経験が浅い頃は、授業のリズムとテンポを重視し、できる限り多くの活動を授業内で行おうとしていた時期があったそうです。だからこそ、このような角が取れたまろやかな授業に辿り着くためには、誰しもそのような時期を乗り越えていく必要があるのかもしれません。こうして書いている私自身も、まだまだ授業を進めることに一生懸命になりすぎて、生徒とのインタラクションを忘れてしまうことが多々あります。

 生徒への思いやりを持ちながらも充実した授業というのは、まさに北原先生の授業そのものだと思います。H先生の授業を見ていると、北原先生の授業を思い起こさせる場面がたくさんありました。

C先生がレポートで『H先生の授業を見て涙が出てきた』と書かれていましたが、確かに参観する人の心を揺さぶるような素晴らしい授業だと感じました。懇親会でこの授業について話していると、H先生の授業はオーソドックスであるという意見が出ました。確かに、生徒中心の授業を考えると、その形式はオーソドックスになるのかもしれません。しかし、それは単に形式がオーソドックスというだけで、教師の磨かれた指導技術や人間性が加わることで、それは未来に残すべき価値ある授業になるのだと強く感じます。

3 ワークショップ

(1)スキット

 ワークショップでは、素敵なクリスマスソングを歌った後に、教科書の英文を使ったスキットを行いました。

 5人1組で行うスキット劇で、教科書に登場するメインキャラクターがダブルデートをするという内容で、中学生の興味を引きつける工夫がされていました。

台本には英語だけでなく日本語も含まれており、英語が苦手な生徒でも心理的な負担を軽減できるよう配慮されていました。

 私たちのグループも皆の前で発表させてもらい、とても楽しい経験になりました。演劇は本当に楽しい学びの場になると改めて感じました。

(2)生徒の発表視聴

 H先生の生徒が発表したり、発表の練習をしている動画も見せていただきました。

 特に印象に残ったのは、体育館で生徒たちが各々自由に表現して練習している場面です。橋の下を流れる川を演じるというテーマで練習していましたが、生徒の様子がダイナミックで素晴らしかったです。このような経験を通して表現力は磨かれていくのだろうと感じました。

素晴らしい実践を披露してくださったH先生に、改めて感謝申し上げます。また、北研の仲間として、私も負けていられないと大いに刺激を受けました。私もこれからさらに実践を積み重ねていこうと思います。

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年の6月から北研に参加をさせて頂きましたが,北原先生を始めメンバーの皆様が温かく接して頂き本当にありがとうございました。もっと自分自身の英語力を高めたいと感じました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。それでは12月の例会のレポートを送付いたします。

〇じゃれマガカルチャー 英文内容は「ゆず湯」について。日本独自の文化をいかに相手に分かり易く伝えるか。

それぞれの日本文化についてある程度の基礎知識が必要だと感じた。

〇H先生の授業ビデオ@K市立K中学校 2024年6月3日 指導案は北原先生と同様英語での内容。

1年生の6月実施の授業だが,やることを生徒が理解していた。入学間もない状況でこれだけの反応ができるのは凄いの一言でした。進行はゆったりしたテンポに感じるのですが,やることはピシっとはまり無駄がない。H先生から生徒へ溢れる愛情が伝わってくる素晴らしい授業でした。授業ビデオで私が特に勉強になった点は以下

 ・とにかくジェスチャーがしっかり入っている

1年生の4月最初の3日間が大切(黄金の3日間)。始めをしっかり指導すれば3年生までやれる。実際の授業では生徒から自然とジェスチャーが出ていた。

・英語の歌

ウォーミングアップにはやはり最適。歌の大切な表現やシーンにはジェスチャーが入る。生徒がノリノリであった。音声とジェスチャーの大切さを日ごろから生徒に叩き込んでいる感じがした。

・個別のチェック(Pair talk check)

全員に対して質問をして回る。音付き機械を操り非常に良いテンポで生徒が答える。周囲の生徒から「頑張れー」の掛け声がある。個別チェックだと終わった人はよそ事をやりがちだが全員が集中。全員参加型になっていた。

・場面設定,状況設定

授業の中で場面を生み出していた。ALTとの掛け合いによりあいづち(I see. Amazing!など)の使い方などを自然に教えていた。

〇ワークショップ

教科書の延長上にある架空シーンを北研メンバーで実演した。想像力が掻き立てられる。場面があるからこそリアルな英語が生み出されると感じる。実際の生徒たちの様子を動画で見たが,生き生きと演じていた。H先生は授業を体育館で行ったり,体全身を使ったり様々な工夫をされていた。

H先生,多くの学びをありがとうございました。北原メソッドで学ぶ生徒たちは英語嫌いがいなくなり,話すことが好きになる生徒が増えると授業ビデオを見ていて実感しました。以上になります。よろしくお願いいたします。

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12月の研修内容も素晴らしかったです。「中学生であんなにできるなら高校生はもっとできる筈」と思いながら、拝聴させていただきました。

北原メソッドを学び始めて数カ月ですが、実践してみて生徒の反応が変わつつあります。以前は寝てしまっていた生徒も発話の順番が回って来ると起きて活動します。スマホ(依存症)の生徒も少しずつ授業に参加するようになって来ました。まだまだゲームをやりながら授業を受ける生徒、私語の多い生徒もいますが、どう変化するのか楽しみです。(以下は本校独自の生徒指導対策です。以前は「指導カード」というカード:サッカーで言うレッド、イエローカードのような物。15枚以上貯まると「学年指導」という適切な授業指導を受ける制度のこと)を書くことも度々ありました(半分脅し…)。今ではそれらの問題行動も徐々に減り授業に耳を傾け、正常な授業が出来るようになってきたと感じています。生徒の笑顔が増えた気もしています。

北原先生が辞書引きを推奨されていることから辞書(生徒には電子も紙辞書も購入させていません。)を用いて授業中、調べさせています(多くの卒業生が教室に置いていった物)。1ヶ月程前にジャーナリストの池上彰さんが番組の中で、電子機器と紙の辞書とでは、「紙の辞書で調べた方が記憶に残り易いとの検査結果がでた」と述べておられたのを見聞きし、その情報も生徒達に伝えました。それに感化されたのか、辞書を片手に一斉に単語を引き始める様子…を見て、愛おしくさえ感じました。「やるじゃない…この子たち!」

北原先生のメソッドは、生徒指導にも役立つオールマイティだと実感しました。またRQCが中心なので、思考力を鍛え自己表現力が身につきます。1人ずつ発話する機会が与えられるので…「ヒーロー(ヒロイン)」。大人しい生徒でもしっかりと自分を表現できるチャンスが与えられる。この点が面接指導や進路指導にもピッタリです(自己肯定感や承認欲求を満たすからですかね。)

こんなエピソードがありました。ある男子生徒がどの授業でもHRの時もよく項垂れていて[寝ていることも時々ある生徒]、コミュニケーションが大概、一方通行で話し掛けても頷く程度。ある時、フラッシュカードで単語発音の順番が回って来ると…(答えるんだろうかと恐る恐る様子を見ているとクラスに聞こえる声でレスポンスあり)「good try!」、その後も過去完了や過去完了進行形の文を口頭で発話する機会にも見事レスポンスがあり、胸を撫で下ろしました。その一方で、「もっとこの生徒達を訓練していかなければ…」と思うようになりました。

北原メソッドは全てが詰まった教授法(1人の生徒を一人前の大人として成長させることができる)だと確信しました。もう教え方や(plan.do.see…)や生徒指導で悩む必要はなくなったと思いました。

【学校の特徴と現状】

本校生徒の進路は、およそ90%が就職(縁故就職も含む)、残り10%専門学校、専修学校、大学に進学です。恵まれた事に、神栖市には鹿島臨海工業地帯があり一部上場企業や関連企業、下請け企業が軒を連ね就職には事欠きません。K高校に進学してくる生徒たちは中学時代に学習や部活動に熱心に励み、「神高なら就職率100%、進学指導もしてくれるから」と選んで入学してくる生徒と、小学校・中学生時代に不登校だった子、問題行動を起こし1つの教室に押し込めれられていた子達(先生達も手に負えないので)、それらの生徒は授業も受けずスマホ片手にゲーム、喫煙、ふざけ、やりたい放題、また保健室登校などを通して義務教育を終え何とか本校で再起を図る子、「神高」なら合格できるから」と渋々進学してくる生徒、途中離脱し退学する生徒と様々です。

更にコロナ禍で、自宅でオンライン授業等で本来の学習、習得ができなかった生徒達で溢れています。

昨年、現2年生を1年時に担当した時は英語の授業で発音練習は声など聞こえて来ませんでした(習熟度別指導で下位の生徒を担当)。マスクも付けているし…。読めない、書けない、理解出来ない…「中学で学習した文法なはずなのに…」でした。出来る生徒は簡単過ぎて遊んでしまう始末でした(他の先生の授業をチラ見し観察したら皆、遊んでいました。)ですから定期テストは散々のものでした。「何とかしなくては…」と【知技】分野は選択肢を付けて解かせる事に。【思判表】はSimpleな英作文を出題。上位層は100点、99.98.…、下位層は赤点もチラホラ。兎にも角にも赤点を採らせない工夫に(^_^;)必死でした。そのまま持ち上がりで2年生を見ることに(上位層は進学クラスに移動:進学クラスとは名ばかり、主体性がなく勉強嫌いな生徒達でした。)今年は習熟度別ではなく、丸々ひとクラスで遣りやすくはなったけど、授業中のゲーム、私語、スマホ依存症は減ることはなく、指導カードを書きながら指導する日々でした。

最初はOral practice, pattern practice、Activityを増やしても答えられない生徒続出。「あぁ授業が成立しない…」不規則動詞は全く分からない生徒、現在形も過去形も発音も分からない、読めない生徒にがっかり、真面目に取り組まない生徒に内心イライラ…でした。

長々と書いてしまいましたが、北原メソッドは「希望」です。希望があると落胆したとしても立ち直れますよね。こんな素晴らしいメソッドを無料で教えてくださる北原先生に心から感謝申し上げます。

最近の大学は総合型入試ではプレゼンテーションがあります。

その学科を志望した理由をICT[Canva]を用い、絵コンテを作成しコンテに関する口頭形式でのプレゼンです。 ICTを使い英語でやると面白いですね。

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例会の報告です。(家の事情で前半見逃しまったく残念…)

印象に残ったことがあります。生徒たちが大人びて見え、1年生の6月とは驚きました。なんでそう見えたのだろう?

自分自身のものとして行動しているというか(サバイバルつき(大事!)のシュミレーションの中で)、

相手との距離もわきまえて言葉の授受をしているというか、余裕があるというか、そんなことかしら…と考えながら映像を見続けました。

北原先生の言葉が印象的です。

「あったかいでしょう?自分に関係ないことでもきいてる、わらってる」「英語の授業は学級経営と同じ」

以下は何度もききましたが、いつも響きます。赤坂中に移った当初は大反発受けたが「子供たちは(この授業が)自分にとって得かが本能的にわかる。わかるようにしてあげればいい」ー私は移った年の6月に授業を見る機会があり、すっかり手なずけている(!)のと、まさに生徒が「自分に得」を認識している様子を見ています。

「学校に来てやれること・いいことを教えてあげれば、変わる」

H先生、ありがとうございました。相手と関わりながら、自分の身体と心を通って発した言葉は必ず自分のものになります。彼らはそうやって言葉を使ってひととかかわっていくのでしょう。頼もしいですね。そして、女性であることのメリットも生かしたあり方、きっと皆さんに参考になったと思います。

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今月はH先生の授業を見せていただきました。12月例会も関東圏だけではなく、新幹線や飛行機を使って遠方から来られた先生が多かったです。対面開催で全国各地から定期的に人が集まる研究会はなかなかないだろう、北研ってすごいと思いました。

◯じゃれマガカルチャー

ゆず湯がトピックでした。私も3年生の授業で使っていますが、北原先生の実演を見せていただくたびに、自分自身の反省点を考えることができます。私自身の場合、どうしても日本語による説明が意図しなくても長くなってしまいますが、北原先生の場合ジェスチャーを使ったり、コンパクトに短い言葉でまとめたりしていました。

◯H先生の授業

基礎基本が徹底され、北原メソッドと演劇の要素で彩られた豊かな授業でした。ジェスチャーをつけて歌うのも最初は照れが出てしまいましたが、だんだんと楽しみながら歌うことができました。動きをつけることで表現が豊かになるのはもちろん、歌の場合は一体感がより生まれそうです。私もジェスチャーを活用した授業を行いたいと思っています。最初はなかなかうまくできないとは思いますが、4月の段階から計画的に取り入れていきたいです。

また個別指導の場面も大事にしたいです。程よい緊張感のなかで本当にできているか確認することができますし、名前を呼ぶことで信頼関係の構築にもつながります。教科指導が学級経営につながるひとつの場面でもあると思います。パソコンなどの機械に翻弄されずに、生徒と目を合わせながら名前を呼んであげる。基本的なことですが、私の場合疎かになってしまう部分でもあるので、3学期は気をつけなければと思います。

◯ワークショップ

H先生の実践を参加者同士で体験してみました。教科書そのものはよくある対話文ですが、H先生の手によって生徒にとって親しみやすくかつ面白くアレンジされていました。最初から役柄を決めて動きをつけるのではなく、最初は相手とアイコンタクトをとりながら、そして言い方に変化をもたせて練習しました。セリフを先読みしないように、自分のキャラクターだったら、いまどんな反応をするか意識しました。実際にグループで挑戦するのも、他のグループの発表を見るのも面白かったです。海外の学校だと授業のひとつとして演劇に関するものがあるそうですが、日本でももっと注目が浴びると良いなと思います。それこそ即興会話にはよくスポットが当たりますが、その影響もあってか教科書からスキットが減ったという話はMLでもよく目にします。来年度から教科書が変わりますが、生徒とスキットも楽しみたいです。

今月はH先生の授業を見させていただき、北原メソッド、そしてドラマメソッドがどのように実際の教室で実践されているのかを学ぶことができました。とてもあたたかな授業でした。ありがとうございました。

また来年もよろしくお願いいたします。

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終業式、私のクラスの1/3がまさかのインフルAで休み。終業式は休み明けの月曜日、前の週の金曜日までには通知表を作り終えていたので「出席停止」で作り直していると、そのそばから、「せんせー、しんどい。」熱を測ると39度。で、また通知表を「早退」で作り直しってやっていたら、午後、私自身がダルさと関節痛にみまわれ、翌クリスマスイブに病院に行くと、インフルA型ですね。とあっさり。そこから1週間寝込み、今日が自宅待機最終日になります。せっかくの冬休み、半分は寝て過ごすことになってしまいました。

まだ朦朧としていますが、レポートさせていただきます。

まずはじゃれマガカルチャーから。「A Citron Bath」

黙読 答えの確認 先生の範読 アンダーライン部分の確認 即興発話練習

今回は「柚子湯」のお題

1、Do you put citrons in your bath on December 22?

2、柚子湯を自分の経験を交えて外国人に説明する。でした。母親がたくさんゆずを送ってきてくれていたので、私も柚子湯を楽しんだ話をしました。

さて、今回は、6月に北原先生がK中学校に行かれた際のH先生による授業を見せていただいた後、後半はH先生によるワークショップが行われました。

H先生は、黒板に今日の授業の流れを書かれていました。

これをしておくと、生徒が先を見通せて安心して授業を受けられるそうです。特に特別支援の生徒にとっては大事なことですが、通常級の生徒にとっても流れがわかることはいいですね。

■まず最初に、”Country Road”ジェスチャー付で。みんな楽しそうに笑顔でジェスチャーをしながら歌っていました。

■Review

New Words  P20.21

P20 ジェスチャー付でrepeat

P21  ジェスチャー付でrepeat

Is that a fish market?という文の時は、

picture cardを遠くに置いて、thatを日本語を介さず理解させていました。

■How do you come to school?

生徒にBy bike? By car?  By elephant?

By cessna?など聞くと、ノリの良い生徒は象やセスナに手を挙げていて、とても温かい雰囲気でした。いいですね、こういうの。その後、ALTのK先生や、北原先生などにHow do you come to school?と聞かせていました。北原先生が、I came here by shinkansen.

と答えたら、H先生はすかさず、そういう時は、Amazing!と言うといいよ。と言われていました。

実際の場面でどう使うかを意識して授業をされているとのことでした。

今日の目標

What do you have for breakfast? Picture Cardを見ながら、Cook先生が朝ごはんに何を食べてるか確認。

まだこの時期では三人称単数を習ってないので、H先生が、Cook先生になってI usually have toast,fruit,and yogurt. ここでもH先生は、すかさず、「こういう時は、Oh. I see.など使えるね。」と子どもたちにつなぎ言葉の使い方をジェスチャーを交えて伝えていらっしゃいました。

ジェスチャーリーディングでは、後ろで観られていた北原先生がされているジェスチャーを拾って、みんなに「北原先生は、こうやって食べてたよ。」と紹介して、それ以降のhaveのジェスチャーは、北原先生がされていたかわいらしいジェスチャーが採用されていました。きっと普段の授業でも、生徒のいい例を取り上げて紹介されてるのが見て取れました。

フラッシュカードの単語もジェスチャーつけて練習。

ここで、北原先生が出てきてくださり、辞書指導。

まずは around

引いたら立ってマーカー引くよう指示。

誰が早く引けるかな〜。1、2と順位をつけていく。

立ってる人は、隣の人みてあげてねー。との優しい声掛け。

「四角のなんて書いてある?」前 後ろに名詞がくるよー。around the table , around the sunなどの例をジェスチャーをつけて。

次は、 also

「今度は誰だ?」とそこで、英語が苦手な子が一番に立った。

alsoは四角の副

辞書の赤字は絶対使えないとだし、書けないとだよー。

黄色の文字は次に大事だよー。

alがつくもの

all  callなど→ alはオールと読むよ。

I also eat it.みたいにalso は動詞の前にくるよ。

1年生の初めの日にジェスチャーさせるのが大事

初めの1週間が勝負。

1時間のうちに何度も何度も繰り返しジェスチャーを使われていました。

授業の中で頻繁にH先生が教えてくださる反応の仕方、Absolutely!  Cool!  Sounds nice!

など、始めは先生がノートに書いてシミュレーションしておくと、徐々に準備しなくても言えるようになってくるとのことでした。音声で、いっぱい入れて、このあと文字で理解させることが重要。

【H先生の格言集】

先生:辞書は〜  Ss: ともだち〜   復習は〜:    Ss: 命〜  すべては〜:  Ss: 日々の延長線上

ちゃんとやりなさいよと言うばかりじゃダメですね。What do you have for breakfast?   をペアで聞き合い、北原先生、校長先生、H先生にチェックを受けていました。ミニティーチャーを作ったりもされています。

rの発音一人ずつチェックするなど、コロナ前の活動も復活していました。テスト結果が出ると、先生が言ったようにやると結果にあらわれることに気づく。そうすると周囲にも波及していく。

H先生の物静かに優しい口調で自然に話されている姿がとても印象的でした。ここからは、H先生のワークショップ。H先生が数億かけて作られた実際の教材の歌も披露してくださいました。

そのあと、ドラマ。5人組になり、練習したのですが、登場人物が、生徒たちが使っているNew Horizonの教科書に出てくる海斗だったり朝美だったりするのが面白かったです。内容も楽しく1時間で終わらせられる内容で私たちも必死で練習していました。

自分たちでやったあとに、H先生の生徒の映像を見せてくださり、より内容を意識して観ることができました。H先生の流れの持っていき方、さすがだと思いました。

以上、北原先生が、今回も神回だったねと仰る通り、あっという間の楽しい2時間半でした。

北原先生、H先生、ありがとうございました。

皆さん、良いお年をお迎えください。私は、ここから冬休み巻き返します!