〇日時:R4.3.19 参加者18名
〇テーマ「M先生のオンライン授業」ほか
1.北原先生が最近読んだ本を紹介いただく。とても興味深い本です。
「世界の言語と国のガイドブック」(2000年大学書林)
1960年には世界の言語は3000語⇒2000年には6000語。そのうちの半分は消滅するだろ
うと言われている。
「ウクライナの言葉とロシア語」
Great Russia(大ロシア語)ロシア語、Small Russia(小ロシア語)ウクライナ語、
White Russia(白ロシア)ベラルーシ
「ウクライナ」は「国境地帯」という意味。ウグレニアン(東スラブ語、小ロシア語)
はロマンス語の音韻も含む。
*20年ほど前にロシア(当時のソ連)を回ったとき、ロシア語とロシア文字が全く分か
らず難儀し、涙を流しました。
外語大のロシア科卒の先輩に通訳をしてもらい旅をしました。知的レベルの高いモス
クワの大学生たちにも、
英語は通じず、もしや通じるかと試したフランス語も通じず。あえて言葉の通じない
国を旅して言葉の通じない体験をする
という当初の目的は見事果たされました。今のロシアやウクライナでは、英語を理解
する層はどの程度いるでしょうか。
2.参加者の最近の授業、近況から、心に残り参考になった点などをご紹介します。
・S先生…Back to the Futureの映画を見せて、班で聞いた言葉をいくつい
えるかの授業⇒この方法いいですね。
・Y先生…3年は英語のディスカション、ディベートで締めた。⇒こうありたいで
す。
・Fさん…歌のアンケートをとり、最後はベスト3を歌った⇒私も最後の1,2週間
は、思い出深い歌で始めました。
春休みは、書店で他の教科書を取り寄せて読む⇒いいですね!
・A先生…「わくわくペアワーク」を読んで準備をしている。
・D先生…1年はアクションカードを使った。⇒4月から取り入れます!
・M先生…アンケート1位は「じゃれまが」だった。歌とパフォーマンステストが
人気だった。
「英語が好きか?」には「単語が多すぎる」の声も出た。語彙指導を工
夫する。
・Hは…1年最後の授業は全クラスとも、2時間扱いで、過年度までの定番の人気の読
み物「注文の多い料理店」の朗読劇を。
「登場人物や、場の情景を想像して、気持ち・感情をこめて読む」「ふりつけ」「単
語の発音(過去形の語尾、複数形の語尾、
最後の子音が聴こえるように読む)」をねらいとして、2,3行ずつ各自を個別評定し
て、1年のまとめとした。楽しみました。
2年の最後の授業は、1年間の総まとめとして、①LSDをまとめて10問、②ライティン
グノートの達成率発表(2000~2500文の生徒も)
③星野道夫さんの読み物を読んだ感想発表、④国際理解の枠組みでの「北方領土」
(ウクライナ問題と関連付けて)で締めました。
「M先生のオンライン授業」(New Horizon中2 世界遺産の単元)
オンライン授業の録画動画を見せてもらい、おそらくどなたも感じとられたのでは
と拝察するM先生の授業を見て印象深かった点は、以下のようなポイントです。
① 「すべては日々の延長線上」
北原メソッドを体得され、日々の授業で十分吸収・咀嚼して実践されていることが、
オンラインでもそのまま「あわてず、落ち着いた、堂々とした授業」として体現され
ていました。
北原メソッドの本質を貫く授業を見せていただきました。「すべて日々の延長線上」
の授業でした。
② 「英語教師の品格」
オンライン授業でも、英語の先生らしいシックで品格のある装い。ゆっくり、あわて
ず、
とうとうとした語り口で、オンラインでもわかりやすいスピードと抑揚で授業をされ
ていました。
英語教師としての品格、英語教師のかっこいいあるべき姿を見せてもらいました。
こうありたいものだと、しみじみ感じとった次第です。
③ 「英語の導入のなめらかさ、流暢さ」
R3年はじめての教科書で、初めて扱う単元ながら、ピクチャーカードでQAをしたり、
オーラルイントロダクション
する英語によどみがありませんでした。生徒にわかる、やさしい英語をうまく使いな
がら、新出語もわかりやすく
無理なく紹介されていました。これが英語の教師としての職人芸なのだなあと思いま
した。
力みすぎず、わかりやすい英語を使って授業を組み立てたら、生徒もストレスが少な
く、オンライン授業になっても
いつもどおりストレスなく授業を受けられます。「力み過ぎない」ことと、
新しい内容でも臆せずにまずはやってみることの積み重ねが大事だと思いました。
⇒こうした日頃の鍛錬や授業の積み重ねが大切で、
オンライン授業であっても、そのまま力まず淡々とやっていけばいいのだとわかり、
私はこれで2回動画を拝見したのですが、心に残る授業でした。
いざ、オンラインの体制になっても「いつもの通りに授業をしたらいいんだ」と安心
もできました。
M先生、いつも率先してみんなに授業を提供くださり、ありがとうございます。
授業の各パートで行われていた活動と、押さえていたこと、印象的だった点は以下の
通りです。
① 最初の歌…YouTubeの歌を流す。「いつもの授業どおり」がいいですね。
② 聞きトレ…「生徒への確認」が手厚くされていた。「画面が見えてない人は、
ミュートにして挙手してください」
「〇〇さん、見えてますか」など、オンラインでも、生徒を取りこぼさない確認がさ
れていてよかった。
聞きトレの評価の場面では、「パーフェクトの人は挙手を」「1ミス」「2ミス」の
確認と「Very Good!」の激励の評価が
なされていた。オンラインで落ち着いてこうした点を押さえられているのは、日々
の延長線上ですね。
③ ピクチャー・ディスクライビング…先生の問いに、生徒たちは反応よく答え、
流暢な英語で答える生徒もいて、
活動が円滑に行われていました。
④ 単語カード 生徒が読む⇒発音練習と読みのポイント⇒意味の確認の3パー
ト。いつもよりもゆっくりめに。
⑤ スパイラル・ワークシート…New Horizon版のプリントを手作りしたものを使
用されていました。
⑥ 生徒とのインタラクション
・目の前に生徒がいるかのように(画面では名前だけで、顔は見えていない)顔を画面
に近づけて話していた。
生徒一人一人との距離が近く、お互いの信頼感、安心感がありました。
急に休校になっても、テキストがなかったり、プリントがなくても、これだけの授業
が落ち着いてできるのが
素晴らしいと思いました。急な休校時に気持の余裕をもってチャレンジしてみる勇気
をもらいました。
M先生の今回の実践を皆さんと共有し、実践してみて、さらによりよいやり方を共
有できたらと思います。
〇北原先生からは、タブレットを使った授業の提案、アイディアをいただきました。
・タブレットを使って、Aパターンの文法導入をする(生徒はタブレットに書き込め
るようにすればお互いにやりやすい)
・タブレットを使って、じゃれまがデータを配布して、読んでみる(生徒も、どこを
読んでいるかがわかりやすい)
タブレットをうまく活用すると、書写が厳しい生徒や、発達障害・学習障害のある生
徒にも可能性が高まるように
思いました。参考にさせていただき、4月から試してみたいと思います。
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【1】オンライン授業
教室の中で先生が一人、PCを前に、紙のpicture cardやflash cardを使ったり、リスニングCD・プリントを使って授業を展開。
・機械を通して、聞こえているか・見えているかなど、対面で起こらない確認の声かけが増える。
・ゆっくり・繰り返し言わないと伝わりにくい。
・金属的な音声が耳障りで聞こえにくい。
・一つ一つの活動に移り変わるスピードも遅くなる。
・機械の制約から、全員が参加した状態で生徒が発声して、それを元に、教師が指導することが難しい。
北原先生「対面では全員が一斉に自分の答えを言うようにしている。少しでも、正しい応え以外の音が聞こえたら、その部分をもう一度聞かせる。間違えても言わないと損だよと言う。これが、間違えを恐れずに自分の答えを言う事に繋がる。」
【2】ICTを使っているフリをする方法
東北大学の川島隆太郎先生の研究により、ICTを使わない方が学習効果があることが明らかにされている。よって、一部だけICTを使って、他は、なるべく従来型の授業を行うことが良いと。
方法①日臺先生開発のEasyConcのFlash Cardソフトを、チャイムが鳴る前の60秒クイズの代わりに使う。
方法②タブレットで「わくわくペアわーく」を使う。
ある生徒が、この前の夏に突然現れ、高3の秋に入塾、優柔不断の末、ようやくどこの大学を受けるかを決めた。私と同様にスマホが大嫌いで、いつも電源が切れた状態。秋に2回、英検2級を受けて最初は不合格、2回目で合格。その後も、共通試験に向けて私の指示通りに、自分の発音を改善する事を意識しながら音読をした結果、共通試験は、readingとlistening、両方とも8割の正解。見事に東京農大に合格。この驚異的な伸びは、スマホに毒されていなかったことも大きかったかも。
私の教室では従来型、全部紙での指導。来年度の全国タブレット化で、生徒が紙の教科書を使えなくなるので、音読回数を表す☆マークが書けるのかや、機械特有の遅さが足を引っ張らないか心配。経費をかけても、貸し出し用の紙教科書を用意するべきか?
【3】文法導入
You ( ) sushi for me every Sunday. make
Mom ( s) ” ” ” ” ” . makes. ヒントはsから
Mom ( ) ” ” ” yesterday. made
Mom ( )( ) sushi yesterday. made me
give, show, tell, send, teach, buyだけを先生が言って、生徒が過去形に変えて代入して分を言う。
Mom (made)(me) = happy with her sushi yesterday.
Mom (made)(me) = eat her sushi yesterday.
「何が違うの?」で=を書き込む。
【4】わくわくペアわーく実践報告(2年/3年 29 現在完了形(継続用法))
中2男子2名 Here We Go! 2を終えた後、旧Sunshine 3を使用中
2022年3月14日の授業にて
教材は、数人にきく想定だが、自分自身を含めて2~3人分、別人になってやるように生徒に求めたところ、面白いのが出来上がった。
A: Hi Angel! Have you lived in Heaven for a long time?
B: Yes, I have.
A: How long?
B: I have lived in Heaven for a century.
A: Thanks a lot.
B: That’s all right.
これは、この日に読んだ、His angelic smile gives us great happiness in the middle of the Omicron wave. がヒントになったのであろう。考えた時間は1分。
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ちょうど、バレリーナがレッスンを1日休むと、自分がわかり、2日休むと他人(?)に気づかれ、3日休むと観客に気づかれてしまう。
という表現をするようですが、それと同じで、家庭学習をしない子どもをお守りするような(babysit)つもりで実施したように思います。
とは言え、対面授業のように進むわけはなく、その中でも生徒は積極的にいつも通りに頑張っていたと思います。
顔が見えないのが、表情を読み取れないのが難で、まあ5日間だから、私も我慢できました。でも、google meet を通して、生徒の声をはっきりと聞くことが
できたときはとても懐かしく、うれしかったです。
ツールの細かい点、例えば、「聞きトレ」の該当ページを事前に生徒のクロームに送っておいた方が手間が省けたとか、SWも生徒がそれに書き込めるように
課題→forms でこれも送っておいた方が良かったなど様々なご意見をいただけました。こんなことは今後あっては欲しくないですが、一寸先は闇というように
コロナがなかった時代から奈落の底へ落とされた私たちとしては、そこで、生きる方法を考え、その結果生まれたのがオンライン授業(双方向の)だったのでしょう。
あの時に自分にできることはこれが精一杯でした。
3 ICT 音痴教師のためのICTを最低限使う(使っているフリをする)方法
まず、以前千葉のK先生が報告してくださった川島教授の講演のレポートに更に詳細にレポートしてもらったものを北原先生に解説して頂きながら
読みました。(私も『スマホが学力を破壊する』を読んでいるところです。電子ブックで。。。)スマホを使っている子は勉強時間が少なくなるから学力が落ちる
ということではなく、スマホ自体が脳に悪影響を及ぼしたり、集中力を阻害しているためといういう研究結果は恐ろしいと思いました。
子供たちにしっかりとした根拠を提示して話したいと思いました。
私自身も電子ブックで読んだものより、紙の本で読んだものの方が感動もするし、記憶に残るような気がします。
生徒自らタブレットを使う活動①
都中英研研究部発表会 (2022年2月19日)資料より
EasyConcのFlashCardソフトを使ってフレーズをペアで言い合う活動は、北原先生の3年生になってやる始業前から生徒がタイマーをスタートさせて、チャイムが鳴る
までやる、あの「60秒 / 90秒クイズに相当するもので、ぜひ自分も3年生の担当になったらやってみたいと思いました。
生徒がタブレット端末を使って自主的にペアでやるので貴重な授業の時間(帯時間にも入れずにできる活動)を減らさずにできてありがたいです。
3 「わくわくペアワーク」
印刷する手間もなく、保管が簡単。忘れることがない。書き込むのが楽。1年間使い放題で4000円。繰り返しで新出文法の定着が早い。トピックが楽しい。
すでに、私も購入しましたが、まだ使い方まで確認していない中、S先生はもう生徒に使っているとのことです。ぜひ動画に撮っていただいて、
それを見せて頂きたいです。私も残り2回になった授業でやれればいいのですが。。。
4 新学習指導要領実施1年を終えて。・・・今回は時間の関係でできず。
5 Aパターンの文法導入⑤
実演 (2年生 第4文型SVOOの導入)
タブレットで実施すればノートに黒板を写す必要もなく、時間短縮になりそう。支援学級の生徒など、「書くこと」に時間がかかる生徒などにも
効果あるのでは。
6 じゃれマガ2017 ・・・Plastic Tubes on Pillars (Wednesday, July 5)
既習文法、語彙表現を増やすなど本当にじゃれマガは素晴らしい読み物教材だと思います。ただ、どう指導するかが大きく影響するので、こうして
毎回例会で実演していただけるのは大変勉強になります。これも積み重ねでだんだん、どうすべきかがわかってきました。辞書を引かせる語彙であったり、確認したい
文法であったりと。
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M先生の オンライン授業(Bパターンの授業)
突然の学級閉鎖ということで、生徒がクロムブック以外は、教科書も何も持ち帰っていない状態だったとのことです。教材の提示などがとても難しい環境での授業だったにもかかわらず、一日でも活動をしないと英語力が落ちるのを懸念してオンラインで授業を行われたとのこと。M先生の熱い想いが伝わってきました。また、生徒が困っていないか配慮しながら丁寧に授業をされていたのが印象的でした。
【帯活動】
1 Song “Rely on Me” YouTubeを共有画面で見ながら歌う。
いつもと同じ流れで授業を行うことで、生徒は安心してオンライン授業を受けられるように感じました。
2 聞きトレ 共有画面で該当ページを見せながらリスニング
ハウリングを避けるために、班長だけがミュートを外して答えるように工夫されていましたが、全員に答えさせて、「違う答えが聞こえてきたら、その問題のところをもう一度聞かせるよ!」と言って、間違えたらもう一回音声をかけてもらえるから得であることを伝え、間違った答えを言っても大丈夫だと思える環境を作るとよい。(北原先生)
【展開】
1 Picture Q&A 画面越しにピクチャーカードを見せながらのQ&A
リモートでもこうやってQ&Aができることがわかりました。また、自信を持って大きな声ではっきり答えている生徒の姿はM先生が日頃対面でしっかりご指導されていることが見て取れました。本校ではデジタル教科書のみで、ピクチャーカードがないので、画面をどうやって映し出すか、生徒に見えやすいように画面を共有する方法を早急に準備する必要があると実感しました。
チャットの手のマークを早く押した生徒を指名して答えさせていらっしゃいましたが、画面に生徒全員がうつるようにして、早く挙手した生徒をあてる方法も(北原先生)
2 oral introduction
この課の単語は特に難しいと感じましたが、わかりやすく丁寧に説明されていました。
3 New words フラッシュカードを見せながら、いつも通り、まずは生徒に読ませてから意味を確認していらっしゃいました。リモートだと、カードをフラッシュさせる難しさがあるとのことでした。本校では、デジタルのみなので、対面でも課題山積みです。
4 Spiral worksheet M先生のオリジナルシート。次回の対面授業で内容確認。
途中、ワクチン接種に行ったため、レポートは以上となります。翌日の今日、38.6度まで熱が上がりましたが、現在37度まで下がってきました。後は、皆さんのレポートを拝見して学ばせていただきたいと思います。
北原先生、そして、貴重な授業を展開し、撮影して共有してくださったM先生、どうもありがとうございました。
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オンライン授業の画面ではなく、横から撮影されたM先生の動きが分かる映像だったので、生徒さんへの思いがより強く伝わってきました。どうしたら画面の向こうにいる生徒さんたち全員に見えやすいか、伝わりやすいかを常に気にかけていらっしゃいました。普段よりもゆっくりめに同じ言葉を何度も言いながら説明したり、ハウリングを防止するため、生活班の係で指名して6人にミュート解除させて答えを発声させていらっしゃいました。私は完全オンラインは経験しておらず、ハイブリッド授業と、授業動画のyoutube配信をしただけなので、タブレット端末と筆記具だけしか生徒の手元にない状態での完全オンラインを濃い密度で行われたM先生の熱量に圧倒されました。
学びベスト3の形で報告させていただきます。
まず、リスニングテストの答え合わせは「正解した人?」や「Aだと思った人?Bだと思った人?Cだと思った人?」と聞いていくのではなく、北原先生は、「一斉に生徒たちに答えを言わせ、間違いがあったら、もう一回聞かせてあげる手立てをとる」ことをされるそうです。「自分の解答を言わないとスルーされてしまう、損してしまう」ことを生徒に伝えていく、とのことでした。もう一度聞くことで、自分で気づくことができて、それは英語力にも、自己効力感にもつながると思いました。「ひとりも見捨てない」ことの大切さを、また学びました。
次に、ICTの使い方です。北研メーリングリストでも紹介されていた東北大学の川島教授の講演会についてのK先生のレポート、北原先生が川島教授が書かれた「スマホが学力を破壊する」を読まれ、まとめてくださった要点について、北原先生がお話くださいました。5年前に、山形県長井市で開催されたフォーラムで川島教授が講演をされ、K先生が書かれていた内容を伺いました。衝撃的で、すぐに教科通信にして生徒たちや保護者会で伝えました。その講演会では、「スマホを一時間以内使用しているグループ」と「全く使用していないグループ」では前者のほうが数学の成績が良く、後者のほうが国語の成績が良い、との研究結果を話されていました。また、スマホをその場に持っているだけで成績は落ちてしまうとのお話もありました。いかに、納得できる科学的根拠をもとに、子どもたちと対話して、自立した使用ができるようにしていくかは大きな課題だと思いました。
最後は、Aパターンの文法導入をICTを使用して行うことです。北原先生はいつものAパターンを、画面上で行ってくださいました。いつもは、黒板に書くことを想定しているので、同じ語は「〃」を使われていましたが、生徒が書く必要がないので、同じ語も「〃」を使わず、同じ語でもそのまま書かれていました。低位の子は「〃」を適する場所に書くことができなかったり、「〃」にするのが嫌な生徒もいたりします。そういった子には大きな助けになる方法だと思いました。
脳科学の点から、48時間以内にアウトプットしないと80%は忘れてしまうそうです。私は、オンライン北研のおかげで、それまで曖昧だったことを深く学ぶことができるようになり、オンラインには感謝しかありません。対面であろうと、オンラインであろうと、学びをこうしてアウトプットすることが重要なのだと思います。どんな形であっても、常に「思考し、判断し、表現する」北原メソッドの力は大きいと、M先生の授業、そして北原先生のご講義を通して思います。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
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①大学書林「世界の言語と国のハンドブック」より
北原先生がウクライナの言語について紹介してくださいました。ウクライナ語はロマンス語系統であり、Great Rossian(ロシア語)、Little Rossian(ウクライナ語)、White Rossian(ベラルーシ語)を意味するそうです。
また、オックスフォードの辞書の日本語のページにはどのような言葉が載っているかのクイズをしました。正解にたどり着くのは難しかったです。A~Gまでで、小豆、合気道、梅雨、武士道、だし、道場、下駄・・などを紹介してくださいました。
②先生方の近況報告
通常級の英語の授業にすっかりうとくなってしまいましたが、先生方の近況を聞き、授業の工夫や増えた語彙への対処など、共感するお話がたくさんありました。(自閉症・情緒の特別支援学級では、「自立活動」という授業があり、その時間数の捻出のため、いくつかの教科の時間数を減らして調節しています。私は英語を週3時間で教えていました。なので、単語を網羅するのは元々無理であり、使用頻度の高いものだけをピックアップしていました。)
③M先生のオンライン授業を拝見
歌→聞きトレ→picture QA→単語の確認→スパイラルワークシート、の流れでした。まず、オンラインで行うことにより、
①ハウリングが起きたり家庭音が聞こえてしまう
②生徒の顔が見えない(スクショして悪用されないため出さないという理由もある)
③「写真や絵が見えているか」「音が聞こえているか」など確認をしなければならず、どうしても英語ではなく日本語を使う場面がでてきてしまう
④ゆっくり話す必要があるので対面よりも時間がかかる
⑤生徒達が出せる「挙手マーク」が一度に見えない(このことについては、問題を画面共有しなければ生徒全員の画面が教師の画面にうつせるのではと意見がありました)
⑥オンラインはフラッシュカードをフラッシュさせにくいなどのご意見がありました。
M先生が生徒達の当て方で、「班長」「副班長」など、班の役割で当てて全員で授業をつくろうとなさっていたのを拝見し、そうすればいいのか!と思いました。しかし、「当てられていない生徒はリピートなどをしていないのではないか。」とのご意見もあり、オンラインの難しさを実感しました。ですが、M先生がoil-oilyやleaf-leavesの変化にまつわる音、preserveの発音の時に「rの発音意識してていいよ!」と声をかけてらっしゃるのを拝見し、音のポイントや生徒の発音に対する声掛けを対面でもしますが、オンラインで音の指導をするのは「(機械の問題で)音がはっきりと相手に伝わっているか」が曖昧なため、気を遣う場面が非常に多いと感じました。
また、リスニングについて北原先生より、「全員に一斉に答えを言うよう指示し、まちがった答えを言っている生徒がいたら問題をもう1度流す。たとえまちがっていても、答えを言うことは自分にとっていいことだと伝え、チャンスをつくる。」とアドバイスをいただきました。生徒たちはこんなふうに教師から声掛けがあったら、「よし!」とがんばれるだろうなと思いました。
④ICTの弊害
先日のエッセイの内容と川島隆太教授の著書からICTの危険性を教えていただきました。
①通知が来るアプリは集中力を阻害する
②前頭葉の働きを止めてしまう(MRIで動きをチェックすると、血流が悪いとのこと。小学校5年生からスマホを使っていると、高校生になっても小5のまま。)
③オンライン授業は受けていないのと同じ
④読書は絶対に有効(絵や写真は効果が薄れる)
⑤ICTが勉強に有効だという論文は見たことがない
よって、「ハイブリッド授業」、ICTを使っているように見せかけて従来の指導法をすることを川島教授は進めているというお話でした。
衝撃的でした。②の前頭葉のお話は特にショックででした。ICTにより、学校だけでなく日常的に膨大な情報が目の前に提示されて、それらをどのように取捨選択し、使うかが求められるのに、自分で考える力が育たなくなってしまうと感じました。
授業での解決策として、「生徒がタブレットを使えばいいのでは」と北原先生から2つ紹介していただきました。
①Easy ConcのFlashCardソフトを使う
②ペアワークのプリントをタブレットに送り、使用する(印刷不要、教材費を使わずに済む)
⑤Aパターン文法導入(SVOOの文型)
You ( ) sushi for me every Sunday.
主語が変わり、Mom ( ) sushi for me every Sunday.
Mom ( ) sushi for me yesterday.
= Mom ( ) ( ) sushi yesterday.
の文でした。2文目の( )に入るmakesのsを赤字でヒントにできるのでわかりやすいことや、写す手間が省ける、ヒントは下からドラッグするだけでいいなどの利点がありました。また、make以外の単語(give, showなど)を挙げて学習を広げました。3年生でやる、~ make me happy.や、使役もこの方法から導入できるとアドバイスいただきました。
⑥じゃれマガ
恥ずかしながら、今回のじゃれマガは紙だった時に比べ、全然追いつけませんでした。理由は、少しスクロールが起きただけでどこを読んでいるかわからなくなってしまったのです。オンラインやzoomに不慣れなせいもありますが、画面で少しスクロールがあっただけで、「あれ!?今まで読んでいたのはどこ!?」と頭がパニックになり、内容が頭に入ってきませんでした。色でポイントを示したりと利点もあるのですが、目や頭が慣れないと英語の学習より前で止まってしまうことがわかりました。こんな生徒も中にはいるのではと思います。
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本「世界の言語と国のハンドブック」の紹介がありました。ぜひ、私も読んでみようと思います。
1 参加者全員の自己紹介と最近の授業の様子
ショートドラマ、朗読劇、紙芝居、ディベート、手紙、落語、時事(ウクライナ、コロナ、北方領土に関することに触れる)、back to the future openingを見せて見れたものを英語で答える、歌アンケート、60秒クイズなど各学校で様々な活動をされていることがわかりました。
2 M先生のオンライン授業
M先生、オンライン授業のシェアありがとうございます。
どのように行っているのかがわかりやすく、勉強になりました。
オンラインで、テンポの良い北原メソッドを行うのは難しいと思いますが、ハウリングしないように指名を工夫されていたり(班長、清掃長などと指名し、6人にミュート解除させて答えさせる)、生徒に伝わるようにゆっくり丁寧に繰り返し指示や英語を言っていてわかりやすいと思いました。
オンラインの授業をどのように行ったらいいか、オンライン授業をしている教員を守ってくれる保証もない中、手探りで授業を行わなきゃいけないのは辛いなと思っていました。答え合わせの仕方や指名の仕方など勉強になりました。ありがとうございました。
3 ICT音痴教師のためのICTを最低限使う(使っているふりをする)方法
東北大学の川島隆太郎先生のスマホが学力を破壊するについてのK先生のレポートから北原先生が抜粋してお話しがありました。また、Kitahara de essay412「スマホが学力を破壊する」について、いくつか紹介がありました。
学習時間とも睡眠時間とも直接は関連しない。スマホ等の使用が直接的に成績に影響を与えている。「便利で楽」は脳を働かせない。長い目で見れば脳の「寝たきり状態」になる。等
生徒が自らタブレットを使う活動①
玉川大学日臺先生開発のEasyConcを使うと北原先生の60秒90秒クイズに相当する活動ができる。例えば、初めの3分タイマーをセットしてEasyConcに取り組む。その後歌で授業スタート。
生徒が自らタブレットを使う活動②
「わくわくペアワーク」を使う。
印刷する必要がない。保管簡単。忘れることがない。書き込みラク。生徒の教材費使わずに済む。新出文法の定着が早い。トピックが楽しい。
4 Aパターンの文法導入⑤
2年生 第4文型SVOO タブレットで導入すれば先生も生徒も楽!
ヒントは下からドラッグするだけ!
2年pro5−3 第4文型 give her the package
You _____ sushi for me every Sunday.
Mom _____ sushi for me every Sunday.
Mom _____ sushi for me yesterday.
=Mom _____ _____ sushi yesterday.
/give show tell send teach buy/を先生が言い、生徒が代入して言う。(sつけたり過去形にしたり)
3年生の文法も同様に
Mom _____ ___ happy with her sushi yesterday.
made me
me=happy
Mom _____ ___ eat her sushi yesterday.
made me
me= eat
6 じゃれマガ2017 Plastics Tubes on Pillars
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まず、北原先生より本の紹介がありました。大学書林の「世界の言語と国のハンドブック」を使い、ロシア、ウクライナの言語について紹介がありました。
ロシア語は3種類あり、Little Russianウクライナ語、Great Russianいわゆるロシア語、White Russian白系ベラルー
シ語の3種類とのことでした。
また、Oxford辞書の日本語のページに何が載っているかと参加者に問われました。
私はなかなか思いつかずに答えを間違えてしまいました。
aで始まる語だけでも小豆、合気道、秋田(犬)、尼、有田(焼)、あわび、があると紹介していただきました。
1 参加者全員の自己紹介と最近の授業の様子
まとめの授業で劇を行ったり、今年度の授業についてのアンケートをとった結果などの話がありました。
北原メソッドの授業を行ったことで、生徒が英語を好きになったり、力がついたという生徒の意見があったとのことから、
北原メソッドをさらにしっかり学びたいと思いました。
2 M先生のオンライン授業
New Horizon 2 Unit 7 Scene 2を、先生が教室でパソコンを操作しながらの授業でした。
生徒たちは急な休校で、教科書やワークなどの教材を持ち帰っておらず、タブレット端末と筆記用具のみを用意している状態での授業だったそうです。
・帯学習
1 Song Rely on Me. 共有画面で対面と同じYou Tube を見ながら歌っていました。
2 聞きトレ 共有画面で該当ページを見せ、音声は教室のCDをそのまま流されていました。
答えのチェックで、北原先生より間違った答えだった生徒がいたら、もう一度CDを聞かせるとのことでした。
まちがっていても、もう一度聞けて良かったとと生徒に思わせるためだそうです。
答えの確認に「Aの人?」など言って確認してよいのでは?という意見がありましたが、全員の挙手状況を一つの画面で把握するのは難しいとのこ
とでした。
・展開
1 Picture Q&A M先生が直接ピクチャーカードをコンピュータのカメラに向けて提示し、指さしながら生徒に質問をされていまし
た。
ハウリング防止のために、班長などと指名して、生徒はミュートを解除して答えを言わせておられました。
このような配慮が必要なことは、私は今回のオンライン授業の様子を見るまで気づきませんでした。
2 Oral introduction 生徒は、個人情報トラブルを避けるため、ビデオオフで参加しているとのことでした。
生徒の様子や表情が見えないため、生徒に向けゆっくりめに同じ言葉を何度も言いながらの説明でした。
3 New Words はじめに、単語のカードを見せながら生徒に読み方を想像して発音させていました。この時も生活班の係の人を指名して読ませて
おられました。
その後、先生の後にリピート、意味の確認と続きました。
4 Spiral Worksheet 共有画面でシートを見せて、メモに写すように指示して、6分後までと時間を指定して生徒に取り組ませていました。
5 SW チェック 次回が対面授業に戻るので、その際確認とのことでした。
先生の様子を横から撮影されており、私はオンライン授業をまだやったことがなく、やり方が分からなかったので大変参考になりました。
3 ICT音痴教師のためのICTを最低限使う(使っているフリをする)方法
K先生のレポート、3月17日のエッセイを使って解説が行われました。
私が印象に残っているのは、「Webでの会話は一切脳が働かないことが分かった。考えられる理由は視線が交わらないこと。」の部分です。
「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン 著)を最近私は読み、スマホの怖さを感じていただけに、
あらためて子どもの時のスマホやタブレットの使用は慎重にしていきたいと痛感しました。
生徒が自らタブレットを使う活動として、
(1) 生徒がペアでタブレットを使って、Easy ConcのFlash Cardソフトを使って、フレーズを言い合う活動をする
(2) 「わくわくペアワーク」を使う
ことを提案されました。これらのことを行い、あとは普通の授業でよいとのことで、私も来年度実践しようと思いました。
4 新学習指導要領実施1年を終えて
時間がなくなったため、ありませんでした。
5 Aパターンの文法導入5⃣
2年生 第4文型SVOO の導入をタブレット使って行う実演でした。
タブレットだと、習った課やポイントを下方からドラッグすればいいので、生徒は書き込む時間が短くなりそうでした。
また、今どこをやっているかがすぐ示されるので、分かりやすいと思いました。
6 じゃれマガ
私は英文を読み取るのに時間がかかってしまい、すぐに質問に答えられず、自分自身の読解力をアップさせないと、と思いました。
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1 参加者の自己紹介と最近の授業の様子
先生方より近況報告がありました。東京都のK先生より、東京都では来年度からスピーキングテストが導入されるという話がありました。高校入試で、話すことも評価してもらえるのはいいことだと思いました。調べたところ、事前に受けたスピーキングテストを加点するようでしたが、どういった試験なのか気になります。
2 M先生のオンライン授業
2年生へのBパターンの授業(NEW HORIZONU7-2)をオンラインで行っている映像を見せていただきました。基本的に生徒はカメラOFFで参加。以下、流れです。
帯活動
①Song Rely on Me(Bruno Mars)
②聞きトレ
画面を共有して該当ページを見せながら。Do you have a pencil and paper? や、○○さん見えますか?など丁寧に確認。答え合わせは班長、副班長などの子がミュートを解除して発言。
展開
①Picture Q&A
本物のピクチャーカードを使用。生徒の挙手が多い。速い。すぐにミュート解除して答えている。沈黙の時間がほとんどない。答えている子が発音を意識している。M先生が日頃から丁寧に発音を指導されているのが分かります。オンラインだとなおさら全体の前で発言するのは勇気のいることのように思いますが、発言をする生徒は堂々と発言をしていました。1クラスのみだからということもあるかも知れません。
↓M先生からのQuestion
Do you know ○○?/Does Kaito like Meg?/Are they talking about lunch?/Are they playing baseball?/What are they doing?/Is this a lion?/Do you think this is panda?/What’s the name of this animal?/Do koalas live in Australia?/Do koalas eat sushi?/Do you know these leaves?/What do koalas eat? など…。
②Oral Introduction
ちゃんと聞いているかどうかや、理解しているかを丁寧に確認しながら。
③New Words
紙のフラッシュカード使用。日記係、清掃係がミュート解除で発音。紙のヅラッシュカードだと、教室での授業と同じように指を指しながらできるのでよいと思いました。
④SW
画面を共有してノート等に解く。次回の対面授業で答え合わせ。
M先生、貴重な授業の映像をシェアしていただき、ありがとうございます!オンラインでも北原メソッドを行うことができるということが分かりました。私もオンラインでOral Introductionを試みたことがあります。しかし、3クラス同時(100人くらい)、生徒はミュート&画面もOFFなので、全く反応が分からないと感じました。でもM先生の授業は生徒とのやりとりをしながら進めているところがすごいと思いました。
3 ICT音痴教師のためのICTを最低限使う(使っているフリをする)方法
東北大学の川島隆太教授の「スマホが学力を破壊する」(集英社新書)について解説していただきました。仙台市立小中学校の児童生徒7万人に対しての調査を解析した本なので、信憑性がかなりあるとのことです。どれも衝撃の内容でしたが、特に「ICTを使うと思考の中枢である前頭前野は働かない」というのが衝撃でした。安静時よりも脳が働かないとは、何もしない方がまだましであるということです。一人一台タブレット、授業でもICTを使わないといけないけれど、使い方は考える必要はあると強く考えさせられました。
●北原先生からの提案
・EasyConcFlashCardソフトを使用。3年生の帯活動である60秒クイズ、90秒クイズをこの活動に置き換える。
・浜島書店の「わくわくペアワーク」を使用。
私もぜひ使いたいと思っています。
5 Aパターンの文法導入⑤
今回はタブレットでの導入を想定して実際にやっていただきました。(2年生SVOOの導入)
確かにタブレットで行うと生徒が板書を移す時間を省略できると思います。しかし、ノートに書くわけではないので、生徒自身の手元には残らないということになるのでしょうか。1年生1学期の文法に戻るということには変わりはないと思いますが、生徒が書かなくなることに不安も感じました。ただ、黒板を写すだけならば脳がそんなに働くわけではないから大丈夫なのかな、などとも考えたりもします。今、パワーポイントに新出文法事項をまとめ、授業の最後に電子黒板を見せながら簡単に説明をして終わりにする、という授業も見ます。文法導入、どのように行っていけばよいのか考えさせられます。
***********
●北原先生が最近読まれた本の紹介
「世界の言語と国のハンドブック」専門書なので高い。3000円。英語、ドイツ語、フランス語で説明されている。
ロシア語とウクライナ語は全く違う言葉。
ウクライナ正教とロシア正教と宗教も違う。
ロシア語にはGreat Russian(ロシア語)、Little Russian(ウクライナ語)、White Russian(ベラルーシ語)がある。(
ちなみに琉球語と日本語も違う言葉)
・オックスフォードの辞典に日本語として載っている言葉を参加者みんなで予想して出し合いましたが、なかなか当たりませんでした。参加者の中から「芸者」だけ当たりました。未だにかなり昔のものと感じる日本文化の言葉しか入っていなくてびっくりしました。
●参加者の近況報告
すでに終業式が終わった先生方や来週終業式まで数回授業が残っている先生方もいて、北原メソッドを取り入れながら1年の締めくくりをされた様子をお聞きしました。私は紙芝居やスピーチ、ディベートをさせ、最後にBack
to the future
の冒頭のシーンに出てくる見えるものを英語で書くという活動をさせました。これは以前北研で学んだものです。子供たちは大変喜んで見て、単語を書いていました。班で共有してみたところ、38個も単語を書いた班もありました。
●M先生のオンライン授業
・歌
・聞きトレ
・ピクチャーQ&A
・スパイラルワークシート
M先生のオンライン授業を拝見しました。突然の学級閉鎖で教科書もない中、生徒たちに優しく呼びかけ、いつも通りの流れで授業をされたので、生徒たちも安心して授業を受けていました。
今回は特にM先生の生徒への声かけに注目させていただきました。M先生は生徒たちにとても丁寧な対応をされていました。恐らく普段から生徒に寄り添いながら授業をされているのだと思います。生徒の正解に対してVery
good!と心からの褒め言葉を述べ、ミスしたり、別の言い方を出させる場合も励ますような優しい話し方でした。
Q&Aの一例:
Teacher: Who is this boy?
Student: He is Kaito.
T: Different way of saying ?
S: His name is Kaito.
T: Does Kaito like Meg?
S: No, he doesn’t.
T: OK,Does Meg love Kaito?
S: Yes, he does.
T あ、女の子だから?
S: Yes, she does.
T: I don’t know.でもよくない?
T: Are they talking about …?
S: No, they don’t.
T: What are they doing?
S: They are talking about the World Heritage Site.
T: そうだね、世界遺産、World Heritage Sight について話していたんだね。
T: What’s this animal? Is it a lion?
S: No, it isn’t.
T: Do you think this is a panda?
S: No, I don’t.
T: Do koalas live in Australia?
S: Yes, .he , she, ….
T: Yes, they do.になるね、→うまく答えられなかった生徒にNice try!
T: Next, do they eat spaghetti?
S: I don’t think so.
T: Do they eat sasanoha?
答えがでなかったので、先生が説明
T: They eat eucalyptus. ユーカリの葉のことだね。
適宜日本語の解説を入れての解説は、少々難しい内容でかつ、オンライン授業でも、理解する助けになったと思います。
●オーラルイントロダクション
オーストラリアのブルーマウンテンがなぜブルーに見えるのか。ユーカリの葉のせいなんだね、と説明。
●フラッシュカード
いつもはもちろん全員でリピートさせているが、Google meetではハウリングするため、一回に6〜12名だけにして対応されていました。
M先生:じゃ今度は清掃長と日記係がミュート解除してね。
①生徒だけ読む
②教師→生徒
Oil にyがついて形容詞になるOily
Forest fの発音
beautyは名詞
いつもよりは恐らくフラッシュカードによる新出単語の扱いは短めだと思われますが、新出単語についても最低限必要な音と意味の確認、重要な部分は品詞の説明などをされていました。
●スパイラルワークシート
M先生:「7-2のスパイラルワークシート6分後に再開するので、ノートに写してね。わからない人は辞書、ネットで調べてね。ネットで調べる人は、一度退室して12:15には戻って来てくださいね。」
●M先生から前もってあった質問についての解答
Q: 一斉に音声をミュートオフにしなかったのはなぜか?
M先生:大勢でオンにするとハウリングしてしまったり。家庭音が入ったりするため、その度に6人ずつにした。
北原先生:答えを言わせると間違えたくないので答えを言わないで黙っている生徒がいる。でも北原先生の場合、間違えが多いともう一回聞かせるので、黙っているのは損だよね、と言って、全員に答えを言わせるようにしている。
Q: 聞きトレで間違えた生徒に訂正しなかったのは?
M先生: いつもはもっとサラッとやっているから。
Q: Aに○した人、Bに○した人、Cに○した人と確認するとよいのではないか。
M先生: 一度に30名は見れない。大画面でやっても見れるかどうか検証していない
北原先生: 共有しないで全画面でやればわかるかもしれない。
→本校のICT担当者に聞いたところ、meetでは表示の仕方を変更すれば64名までは一画面で見れるとのことです!
ピクチャーQ&A
Q: 間違いを細かく訂正しなかったのはなぜか?
M先生: It’s a
koala.のaが抜けていたことに気づかなかった。(音声が正確に聞き取りづらいことが原因だと思われます。)オンラインだったのでいつもより優しくなってしまった。
Q: フラッシュカードがフラッシュしていなかったが?
M先生: 見せるのが精一杯だった。
Q:スパイラルワークシートをノートに写したのはなぜか?
M先生:実際はスパイラルワークシートを配るのだが、今回は何せ突然の学級閉鎖で何ももって帰らせられなかった。スクショで撮らせて時短にすれば良かった。
北原先生:スクショについては危険もあるし、賛否両論ある。トラブルを避けるため教えない方が良いかもしれない。
M先生:赤坂中のS先生がされているようにPDFにして送れば良いのかもしれない。またいつか菅先生から教えていただきたい。
Q: 今回は何日間オンライン授業をしたのか?
M先生: 5日間5回オンライン授業をした。いつもより、ゆっくり丁寧に説明した。
3、ICT音痴教師のためのICTを最低限使う(使ったフリをする方法)
●webでの会話では一切脳が働かない
スマホを長時間使っている生徒は成績が伸びない。勉強しながらスマホをを横に置いておくと集中力を阻害する。脳の前頭葉の発達を遅らせてしまう。科学的な根拠がないと生徒は納得しないので、このように示すと良い。スマホの情報はただ、目に映っているだけ。オンラインの講演を聞いた後、何を学んだか覚えていないことが多い。オンライン授業も同じ。授業を受けていないのと同じになる。読書が有効(本)、漫画、雑誌は効果が薄い。ハイブリッドの授業についての北原先生からの提案(ICTを使って従来の授業をする)ICTを使うと前頭前野は働かない。安静時より動かない。長い目で見ると寝たきり状態。
Use it or lose it ICTを使うと脳を失うだけでなく、destroyの危険もある。物理的な破壊だけでなく精神的な破壊をもたらす。
文科省が進めるギガスクール構想やオンライン授業について考えさせられる内容でした。
●生徒が自らタブレットを使う活動①
Easy
concを使って、3年生にやる60秒クイズ、90秒クイズと同等の活動をする。チャイムが鳴る前にやる。来た人からペアでやる。チャイムがなったら歌。
●タブレットでわくわくペアワークをやる。
【メリット】
①印刷する必要がない。保管が簡単。忘れることがない。書き込むのが楽。
②生徒の教材費を使わずに済む。(3学年分1年間使い放題で4000円。消耗品費
●Aパターンの文法
北原先生による提案。すでに作っておいた文に、生徒はタブレットを使って穴埋めをする。識字障害の子などは楽かも。でもノートに書かないことで定着するのか、不安になりました。書く量が少ないので生徒の負担は少ないと思います。生徒の実態に合わせて考えていきたいと思います。
●ジャレマガ
いつもさらっと扱う北原先生のやり方を見習いたいと思います。5分もかからない活動になっています。
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1.北原先生より「世界の言語ハンドブック」の紹介
日本語は何が記載されているかクイズをやっていただきました。この本に掲載される日本語は何かを考えますがなかなか思いつかず・・・。ここに掲載されるくらいだから何か日本的なもの・・・などかなり頭を使いました。でも正解できませんでした(涙)
2.参加者の近況報告とご挨拶
改めてこのように全国の先生方とお話しできると、様々な各地での様子がわかってきます。いつも本当にありがとうございます。皆様北原メソッドの実践や効果を報告していただきました。来年度こそはもう少し頑張りたいです。
3.M先生実施の北原メソッドオンライン授業
オンラインでどのように授業をされるのかとても興味がありました。私なら「オンラインやったら無理やろ?」と最初からあきらめていたと思います。自分だときっと別の方法でお茶を濁す程度しかできないと思います。ところがM先生はひとつひとつをとても丁寧に、かつ画面の向こうの生徒ひとりひとりが授業を受けている姿を見せてくださいました。いつも通りの授業を、画面越しではあるものの安心して授業を受けられる環境を提供したM先生はすごいの一言です。
歌・聞きトレ・picture Q&A・そしてスパイラルワークシートに至るまで。
音声面でのご指導はどうされるかな、と興味を持ちながら拝見しておりました。
フラッシュカードを提示しては発音させるのですが、音響効果を考えて(ハウリング等の防止)生活班による人数分けをしてらっしゃるとのこと。おそらくここまで試行錯誤を繰り返しなさったことでしょう。
4.ICTを使った授業
ICTを使うことは現状逃れられない。しかし、オンラインの情報は脳に残りにくい。読書も同様、紙で読むのと画面で読むのとでは頭への残り方が異なってくる。授業においても、画面越しに顔は映っているものの、やはり目と目が合うかどうかは大きく脳の作用にかかわってくる。スマホはその最たるもの。SNSに代表されるメッセージ形は集中力を阻害する。自分からシャットダウンする、隔離するくらいの気持ちが必要。
5.Aパターンの文法
ノートに順番に書いていくいつもの方法を画面を使ってやってみるのはどうかというご提案。時間節約。この方法と前述のICTを使った弊害の部分が上手くかみ合えばいいのですが。このあたりのチャレンジをしてみたいです。
6.じゃれまが
授業で扱うときに北原先生の言葉の使い方、問いかけ、問うポイントがとても参考になります。それでいてさらっと、集中して取り組める時間で、全体を把握。そして初見の文を読めるという自信をつける。このスキルを身につけたいです。
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今回のメインは、「M先生のオンライン授業」でした。
私は、学級閉鎖のために実際の別のクラスの授業を録画、配信したことはありましたが、まだリアルタイムのオンラインで授業を行ったことがなかったので、
ありがたい機会をいただきました。
映像はM先生が実際2月1日に行ったもので、横にカメラを置いての撮影されたものでした。
それは、生徒の様子は横からのカメラでは見えないものの、M先生の動きがはっきり見え、生徒の姿は見えなくても生徒とのやり取りが想像できるものでした。
また、生徒目線のふだんと変わらないあたたかい雰囲気で授業が進行していたように感じました。
すでにこの動画を視聴された北原先生とH先生、K先生からのご意見に、
・「聞きトレ」での間違った生徒のチェックはどうするか。その確認方法について。
・どうやって全員を巻き込んだ発話をさせるか。
→全員マイクオンだとハウリングが起きる。
→「だまっていたら損するよ」
その声掛け、ぜひしようと思いました。
リアルの授業に比べたら不自由さはありますが、ここまでリアルに近い状況でできることを証明してくださったM先生。
ある意味私の中の北原メソッドオンライン授業のパイオニアです。
万が一オンライン授業になったときに、M先生のこの映像が自分のモデルとなるにちがいありません。
惜しみなく、公開してくださったM先生に改めて感謝申し上げます。
「ICT音痴教師のためのICTを最低限使う(使っているフリをする)方法」での学びも多かったです。
先日の北海道羅臼町の講演会の内容(K先生、わかりやすいレポートありがとうございました。)は、とても興味深かったです。
川島隆太教授の「スマホが学力を破壊する」やアンデシュハンセン「スマホ脳」を以前に読んでいたこともあり、それなりにICTの功罪?については理解はしていた気はしていましたが、ここまではっきりと川島教授がスマホやICTを使ったオンライン授業が学習効果が無いことをスパっと断言されていたのには、驚きでした。
大人や教師がきちんとスマホの弊害をただ「だめ」「よくない」というだけではなく、子どもたが納得できるよう、科学的根拠を持って伝えていく必要性を強く感じました。
また、ICTを積極的に導入している国ほど学力が下がってきている。というのにもドキリとしました。私は今年度、結構積極的にタブレットを活用した授業をしてきたつもりですが、それで学習効果が高まることはなく、学習に対する動機付け(タブレット学習が真新しいので)程度にしかなり得なかったと思っています。とりあえず使ってみて気づいたことは、”使い方”が大事だということです。
北原先生が「なんちゃってICT使い」の提案として、
・タブレットを使ってEasyConcのFlashCardを使ってのやりとりをする。
・60/90秒クイズをする。
はぜひそうしたいです。
帯学習として組み込んでしまえば、堂々と「使ってます」と言えますし、スムーズにタブレット学習ができますよね。
例会後半で、北原先生がAパターンの文法導入をしてくださいましたが、それもタブレットを使って十分可能なことを証明してくださいました。
支援の必要な生徒も、これならやりやすく感じるかもしれないと感じました。
空欄を埋めるだけのシートにすれば、生徒が書き込む語はほんの数語で、ノートを取るのが遅い生徒にとっても効果的ですし、なんせ時短になり他の活動に時間が割けるのがいいと思いました。
最後にじゃれマガをしました。
私は2年連続3年生を担当しましたが、じゃれマガは最終的には生徒が力がついたと思う活動のトップになりました。これをして長文への抵抗が無くなったというような感想が去年も今年も多く見られました。北原先生が毎日送ってくださるじゃれマガは大変ありがたかったです。それを私は生徒に合わせてアレンジさせていただいてましたが、作成していくうちに生徒がここでつまづくだろうな、というところも気づけるようになったように思います。私自身の勉強にもなりました。3年生を担当したら、じゃれマガを使わないともったいないですよね。
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冒頭トークでは、『世界の言語と国のハンドブック』からロシアとウクライナの言語についてお話がありました。
言語というのは、個人と国家のアイデンティティの基礎のようなものであると常々感じております。
ロシアとウクライナは言葉も宗教も全く違うもので、そもそも旧ソビエトのような大きな国家が維持できないのは当然だと思いますし、
ロシアから独立した小国家を守るためにもウクライナが後に引けないことはわかりますが、
多くの市民が犠牲になっている現状が残念でなりません。プーチン氏の暴挙を許せない思いでいっぱいです。
誰かを殺したり、誰かに殺されたりする必要がない世界の実現が早く来ることを願います。
1 参加者全員の自己紹介と最近の授業の様子
レベルの高い先生方の実践を聞くと私もがんばろうといつも励まされます。
地方で教えていると、特に最近は研修の機会も少ないためどうしても刺激がない日々を送っていますが
先生方の実践を聞いて、「がんばっててよかった!もっとがんばろう。」という気持ちになりました。
2 M先生のオンライン授業
帯活動の歌と「聞きトレ」から始まりました。
「聞きトレ」の答え合わせの方法が、とても参考になりました。
北原先生の「~が間違ってくれたおかげでもう一回聞けるんだよ。」
と言ってもっと生徒に発言させる、間違っても大丈夫な雰囲気を作る 私の授業に欠けている点でした。
来年度はそういう声かけをもっとしていこうと思います。
その後、教科書本文の指導に入られ
Picture CardQ and A, oral introduction, new words, spiral worksheetと続きましたが、
平時の授業がしっかりやれているからこそ、緊急事態下でこれだけのボリュームの授業ができるのだと思いました。
さらに、これは学年経営や学級経営の巧みさだと思いますが、生活班の役割でミュート解除させて答えを発声する
というのは、オンライン授業をするときに大事だと思いました。
M先生は、普段よりかなりゆっくりとしたペースで、日本語も入れながら授業をしたと言うことでしたが、
それでもオンラインで行った授業としてはとても質の高いものに感じました。
生徒の様子もきちんと確認されながら、発音しているのを待ったり、励ましたり、はっぱを欠けている様子が
さすがだなと思いました。
私は、幸いにもオンライン授業をする必要が今年度全くなかったのでオンラインの授業はしなくてすみました。
教師も生徒もタブレット端末になれるということで練習で道徳の授業をオンラインで行いましたが、
オンラインで授業を行う時は、生徒と同じ立場になってミートに入ってがスクリーン上の生徒の様子を観察する教師と
カメラに向かって授業する教師と二人体制で授業をしていかないと、スクリーンの切り替えやミュートの解除を授業者一人でしていくことに難しさを感じていましたが、
平時と違って授業のテンポとか活動量優先ではなく、生徒の様子を把握するために、
授業の質を落とさない程度に活動を減らすという発想が私にはなかったのでとても勉強になりました。
3 ICT音痴教師のためのICTを最低限つかう(使っているフリをする)方法
ICTを使うことが目的になってはいけない、ということは常々感じていました。
川島教授の講演会のレポートや北原先生が紹介してくださった『スマホが学力を破壊する』は納得です。
もはや小学生の多くがスマホを持っている時代で、娘の同級生もスマホを持っていないのは数えるほどだそうです。
しかし、国からはこれだけの予算を割いて整備したんだから、効果的に使うのは必然と言わんばかりの研修の多さです。
きっと来年度からは、どのように使用したか実践例を出せと今年度以上に迫ってこられると思います。
そのための、日臺先生の EasyConcとわくわくペアワーク
EasyConcはぜひ春休み中にダウンロードして使ってみようと思います。
わくわくペアワークは先日赤坂中学校のS先生からレポートがありましたが、
私も3月に使いました。
ロイロノートを使うと簡単に生徒に送れて、書き込みもできます。
説明するときは先生機の画面を電子黒板のスクリーンに映して行いました。
2年生のmake人 ~のところで使ったのですが、もともとスーペアを使って授業していたので導入自体は簡単でした。
生徒の感想です。
〇 スーペアと同じように、習う文法の使用場面と使用頻度の多い単語を繰り返して練習できることがよい。
〇 楽しい。(多数)
● タブレットが重い。持って音読や移動してペアワークがちょっと重い。(これはタブレット機器の問題ですね。)
● 紙の方が書きやすい。(書くところが名前だけでも)
ということでワークそのものはすごく好評でしたが、器機の重さや、
タッチペンで書くのと紙に鉛筆で書くことの違いにちょっとマイナス点があったようです。
川島教授の講演内容に戻るようですが、学習事項の定着の観点で行くと、書くことに関しては、
紙と鉛筆の即時性とフィジカルに「書く」ということは欠かせないように思います。
そこは、ライティングノートで補完して行く必要があると思います。
4 新学習指導要領実施1年間を終えて
のディスカッションができなくて残念でした。
事前に用意していた私の実践を少し書こうと思います。
1 とても困った点
本文の内容が「社会的」なものであるため、私の力量不足は否めませんが本文が「つまらない」上に「長い」
マスク着用に慣れてしまったためか、口を動かす筋肉が落ちている(ような気がする。)
2 克服した困難点
スキット活動がなくなった。→北研のテスト編を参考に独自でスキットさせた。
教科書が長い→音読の宿題にするところは本文を思い切って削る。
学年が上がったときのディクテーションの活動でも音読させたところしかしない。
3 生徒は伸びているか
おそらく伸びていると思います。例年に比べると語彙力は高いように思います。(小学校英語の影響大)
4 生徒は楽しそうか
楽しそうです。新しい教科書になっても北原メソッドでやれば生徒は楽しむと思います。
5 ICTの何が効果的か
例えば、意見の集約において、ぱっとアンケートを取って集計できるところや
生徒のよい作品をその場でスクリーンに映して級友できるところはすごく効率が良いように感じます。
また、蜜を避ける観点でハエ叩きを使ったり、小グループで行っていたword definition gameなどの
テスト前活動が、Kfootでゲーム形式でできるところは効果的なように感じます。
6 評価(フィードバック含む)のアイデアと
これに関しては、もやもやとあるのですが、きっちりと言語化できないので先生方の考えを聞きたかったです。
7 北原メソッドなら新たな変革のどの部分が対応可か
ほぼほぼ北原メソッドでいけると思います。
今年は全学年分の新しいSW、BDを作ったので結構苦労しましたが、
来年度は今年作ったものを改善するだけでよいのでもう少し教科書の内容を興味深く教えられるように
工夫する時間ができるのではないかと思っています。
結局今年度ワンワールドの教科書はリテリングを求めてないようで、
リテリングせずに、ピクチャーディスクライビングを行いました。
サンシャインを使われている近隣の先生方は、疑問をもちつつ教科書にあるからさせているという方が多いようです。
5 Aパターン導入方法
北原先生って現役で教壇にたってなくても、こうやって北原メソッド進化させちゃうんだよね。
を痛感しました。確かに、最後までわかってない訳ではないのに、文字を書くことが遅い生徒を待つ時間を短縮して
練習する時間に使った方がよいというのは納得です。
でも、ノートに自分で書くということも思い出す時には大事なような気がします。
6 じゃれマガ
こんかいもqに答えられることができて良かったです。
***********
M先生のふだんの授業らしく、細やか。常に生徒をフォローされていましたね。タ
ブレットで見ているのは、安心感ある映像と音だったと推察される。一人を全体に返
すこともきっちりされていました。いきなりできることではない。
急で不自由なオンライン授業でも生徒はふだんとそう変わらず参加できたのではない
でしょうか。あの環境下、生活班での指名で落ち着いたレスポンス。ふだんの積み重
ねによる信頼感、安定感が伺えました。
2年前に北原先生が、「長い歴史(時間?)の中ではほんの少し、いつまでも続かな
い」のようなことを書かれて励ましてくれましたよね。ぜったい、今までやったこと
はどんな環境下でも活きて、きいていきます。
この不自由な2年間で傷ついたことも失ったこともあり、これからも(他の原因で
も)あるのでしょうが、いいことを大切に拾い、誇りをもって…。自分の心の健康に
も、そんなことを思った春の日です。
***********
◯M先生実施の北原メソッドオンライン授業
M先生、映像のご提供、ありがとうございました。
私も学級閉鎖のために、最後の授業数時間が完全オンラインとなったクラスが出てしまったため、
強制的に挑戦することになりましたが、上手くやることができたとは言えず、興味津々で学ばせていただきました。
私よりもM先生の授業が優れていると感じたことは、その丁寧さです。
ゆっくりと確実に指示をされていました。オンラインでの授業は生徒たちも不便さやストレスを感じるようですので、丁寧で分かりやすいことがとても大切であると感じました。
私はオンラインという勝手が違う状況にイライラするばかりで、冷静さを失っていたように思います。
M先生の生徒への愛情の深さを伺うことができました。私もKitahara de essayを熟読するなどして、人間性を磨いていきたいと思いました。
◯スマホ、ICTは学力低下を招く
私も電子黒板のフラッシュカードよりも紙のフラッシュカードの方が、生徒の反応が良いと感じているので、研究結果の通りだとは思っています。
ただし、私も小中学生の頃はゲーマーで、脳が動いていないというのは、直感的に理解できません。
考えて考えて考えてゲームをしていた自覚があるからです。
また、eスポーツのことを考えると、ゲームやオンラインでのレッスンが全く無意味であるということは、現実世界を考えると、当たらないと思います。例えばゲームが上手くなるということは、変容が起こっているということであり、それは脳が成長していることだと思うのですが。。。
川島先生に直接質問してみたいなあ、と強く感じました。
今後はメタバースの時代もやってきます。経済のこともあり、ICTからは離れられないはずです。
その中で、デジタルとアナログの良いとこどりができるように、研究しかなければならないのですよね。
***********
1.M先生のオンライン授業
初めてオンライン授業をされている所を見ることができ、とても勉強になりました。M先生ありがとうございます。
<工夫されていた点>
〇生徒を当てるときには、ミュートを外させる指示など必要。 対面での授業より分かりやすい指示とゆっくりの説明が必要。
〇教科書もない子がほとんどだったので、QRコードを送ったとのことでした。
〇周りの音が入る。&ハウリングが問題。⇒全員に声を出させるのは難しいので、班で1人選び計6人に出させたとのこと。(ただし、ミュート解除をしていない生徒はちゃんと発音しているのか分からないというデメリットが。)
<出た意見>
〇プリントを見せるときには共有する必要があり。⇒チームズでは事前に使うプリントを送ればよいのでは、という意見が出ました
(北原先生は同時に答えを言わせ、1人でも違っていたらもう一度その問題の説明をする。とのことでした)
〇プリントはスクショにした方が良かったのでは?という意見に対し⇒スクショの仕方を教えると、先生の顔を映して悪用するなどあるので、教えないほうが。事前に送るのがベストでは?という意見が出ました
2. ICT 音痴教師のためのICTを最低限使う(使っているフリをする)方法
「スマホが学力を破壊する」という本から、
スマホが脳に悪影響を及ぼしたり、集中力を阻害しているとのこと。具体的な理由は、勉強中にアプリが集中力を阻害するため。特にLINEなどのコミュニケーションアプリの害は大きい。ICTを積極的に導入している国ほど学力が下がってきている。
ICT端末で物事を調べても脳が働かずに何も定着しない。しかし、紙の辞書で調べたことは記憶に残る。脳の働きから考えると、オンライン授業も授業を受けていないのと同じ。
とのこと。我々教師ができることは、いくらICTの使用が学習に有効ではないと知っても、現在の社会情勢からICTの使用を止 めるのは不可能。ハイブリッドな指導を行っていくべき。
本校では、昨年1年間携帯を回収しなかったため、授業中にスマホに夢中になる子が多く、授業に集中できない子が多くいたと聞きました。(今年度は朝回収しています)今の2年生の中には、1年の時の授業をほぼ覚えていない子もいました。
「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン著)という本を前に読んだのですが、スティーブジョブスや、ビルゲイツなどは、自分の子どもにデジタル端末を与えなかったとのこと。恐ろしさがよくわかっていたからだと思います。第7章の「バカになっていく子供たち」では、紙とタブレットで同じ書籍を読ませた結果、紙で読んだ方が内容をよく覚えていた。この本ではその理由を「脳がデジタル端末が与えるドーパミンにある」としています。さらに、スマホなどのデジタルはストレスを与え、精神障害を引き起こすとも言っています。
苦手なデジタルを活用した授業方法を学ばなければ!と思っていましたが、デジタルをメインにするのではなく、北原先生が紹介してくださったような、じゃれマガをタブレットで指導(例えばマーカーで注目させたい文を指定して「Look at this」とできたりと、タブレットの方が解説が楽。)やEasyConcのFlashCardソフトを使ってフレーズをペアで言い合う活動などを今後取り入れ、ハイブリッドな指導を目指していきたいと思います。
3 「わくわくペアワーク」
①印刷する必要がない。保管が簡単。忘れることがない。書き込むのがラク。②生徒の教材費を使わずにすむ。(3学年分、1年間使い放題で4000円。消耗品費でラクに買える) ③繰り返しで新出文法の定着が早い ④トピックが楽しい
ぜひ購入&活用したいと思います。
4 Aパターンの文法導入⑤
実演 (2年生 第4文型SVOOの導入)
You sushi for me every Sunday. 1年 Pr.2-1
など、タブレットで実施するバージョンで実演してくださいました。ノートに黒板を写す必要もなく、時間短縮になる&こちらも答えやヒントをコピペできるなど、時間短縮になります。北原メソッドの実演は、やり方は知識として知ってはいても、実際に生徒役になりやってみるのが最も分かりやすく、いつもとても勉強になります。
5 じゃれマガ2017 ・・・Plastic Tubes on Pillars (Wednesday, July 5)
じゃれマガの実演もまた、実際の指導にとても参考になり大変勉強になります。
***********
– 参加者の自己紹介
先生方が年度終了をまじかにどんな授業をされているかを紹介してくださいました。アンケートを取ったり、パフォーマンステストをしたりと工夫されていました。私自身は、授業の最後の週が急遽オンラインになり、しかもそのオンライン授業はネイティブの先生の『英語表現』になったため、足並みを揃えてに引き継ぐために教科書の内容を一気に終わらせるのに精一杯でした。(自己紹介の時に、久しぶりのPCでの例会参加だったため、音声を出すのにどうしたらいいか忘れてしまい、まごついて、先生方にご迷惑をかけてしまいました。すみませんでした。)
2.宮根先生のオンライン授業
他の英語の先生のオンライン授業を見る機会があまりないので、大変参考になりました。M先生、授業を提供して頂き、本当にありがとうございました。テンポよく進めてらっしゃって、今後私もオンラインをやる時には、M先生の姿を思い出し、頑張れそうです。歌もNew wordの音読も、発音がきれいでとてもよく声が出ていて、以前北原先生に見せていただいたビデオの赤塚中の生徒を思い出しました。また北原先生から、「リストレではみんなでいっぺんに答えを言わせ、『声をださないとスルーされちゃうよ。だから声をしっかり出した方が勉強になるよ』と語りかけ、間違った声を聞いたら、もう一度聞かせるように」と助言がありました。私も生徒たちとこのような授業ができたらと思いました。
3.ICT音痴教師のためのICTを最低限使う
□脳トレ本で有名な川島隆太氏の講演内容を河瀬先生がレポートしてくださった内容から印象に残った言葉を挙げます
・Webの会議では、視線が交わらないために脳が働かない。
・スマホを長時間使用している生徒達は何時間勉強しても学習成果が出ない。
・アプリの害は大きく着信音を聞くだけでも集中力が下がる。
・子供の創造性を育むには紙の本での読書が有効である。
・ICTを使っているようにみせかけて従来の指導をしっかりとする。
□北原先生がKitahara de essayで書いた川島氏の著書「スマホが学力を破壊する」について印象的だった内容です
・人間の脳はマルチタスキング(一度に複数の作業)はできない。邪魔な情報が入ってくると、思考をやめろ!と指令が出され、血流が滞り、思考の中枢である前頭葉が働かなくなる。つまり、「脳の抑制」がかかり、脳の「寝たきり状態」になり、入院すると筋力が衰えるのと同じように、使わなければ、脳は破壊される。
・人類は核兵器を発明することによって物理的破壊を可能にしたが、情報通信端末の普及によりヒトの内面から破壊される可能性を持ってしまった。
■感想
・視線を交えずに話す生徒が浮かびました。心を閉ざす➡目を見ない➡脳が働かない➡心を閉ざす➡目を見ない、の悪循環に陥っている気がしました。
・先日学校で行われた大学合格者による受験報告会で、後輩らが「スマホと受験の距離」について質問していて、確かに、スマホの電源を切って自分の部屋に持ち込まなかった生徒達の方が、勉強アプリを使っていたと答えた生徒達より成果が出せていました。
・人類が内面から破壊されないように、私自身もそうですが、生徒に対しても「心を大切にすること」を軸に接していこうと思えました。
□日臺滋之(玉川大)先生のEasyConcのFlashCardソフト(フレーズを言い合う活動)の紹介
検索したところ、かなり細かい説明が載っており、使えたらいいなと思います。ICTに明るい先生に実際に授業で使用可能かどうか聞いてみます。
4.Aパターンの文法導入
タブレットでの導入について教えていただきました。私が以前オンライン授業で使用していたnearpod(生徒達が各自のChromebookに私が指定したコードNo.を入力して教員が作成したPowerPointや穴埋め問題や文法問題をゲーム感覚で解いていくもの)やGoogleformでやってみたいと思いました。ありがとうございました。
5.じゃれマガ
普段自分がやっていると、これでいいのだろうか、と不安になるのですが、北原先生にやっていただくと、生徒の立場に立つことができ、とても勉強になります。
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