5月20日(土)北研第143回(復活第23回)

北研第143回例会 北研復活第23回 5月20日土曜日
1教師の英語力②
①語彙検定

(1)re- 「再び」という意味
(2)un- 「~でない」という意味
(3)-able 動詞の後につけて「~できる」という意味
(4)-al  名詞の後につけて形容詞形を作る
(5)-an   名詞の後につけて形容詞形を作る
(6)-tion 動詞の後につけて名詞形を作る
(7)-ese 名詞の後につけて形容詞形を作る
(8)-ful  名詞の後につけて形容詞形を作る
(9)-ist  名詞の後につけて「~する人」という意味
(10)-less 名詞の後につけて「~がない」という意味の形容詞を作る
(11)-ment 動詞の後につけて名詞形を作る
(12)-ness 形容詞の後につけて名詞形を作る
(13)-ous 名詞の後につけて形容詞形を作る

・赤坂中学校の生徒が取り組んだものを体験。・re-, un-, -able, -al, -an, -tion, -ese, -ful, -ist, -less, -ment, – ness,-ousなどを含む語を制限時間内で知っているだけ書く。自分でやってみると接尾辞より接頭辞の方が多く書ける。接頭辞は辞書の見出し語を縦読みするといっぺんに見られることから、授業中の辞書指導で生徒に見させることが多い。その時についでに自分も慣れ親しんで、すぐに数多くが思い浮かぶようになったと考えられる。ということは自分の生徒もそうなっている可能性が高い。だとすれば接尾辞が体系的に集められた資料を用意しておいて、語彙指導のついでに意図的に指導すれば、自分も生徒もかなりできるようになるはずだと思った。「第二回目もあるから、来なかった人は逃げたと思われるぞ」と北原先生が言っていた。冗談めかして言ってはいるけど、この程度できないでどうするの、早急に一か月以内に何とかしなさい、と言っていたのかとも思う。国語の漢字指導とも通じると思う。指導力のある国語教師は偏やつくりを教えて、どの部分が意味を表し、どの部分が音を表しているかを指導する。生徒は漢字の成り立ちに興味がわき、数々の気づきが生まれる。しかし、それができない人は一律に10回書け、みたいな宿題を課して丸暗記を強制する。それらの宿題は学問の本質には何らつながらず、単に命令に従順であるかだけを表明させているに過ぎない。北原先生はフォニックスのルールに気づかせ、語の構成要素の共通点を教えている。一律に綴りを何度も書かせて単語テストを強制するやり方は、真面目さだけが取り柄であまり成果に結びつかないタイプの勉強法だ。作業と勉強の区別がついていない。怒られそうだが生徒に被害が及ぶので言わざるを得ない。努力の度合いに価値を見出すことや態度教育は大切だが、間違ったやり方で生徒に徒労を強制するべきではない。しかもこのテストはいわゆる単語テストとは全く異質の要素がある。点数に上下があっても、交換して○付けをしてみると、「しまった、これもあったか!」というような気づきや「よくこんな単語思いついたね」と、ペアの生徒から学ぶという余地が生まれるのだ。

・いつもは3年生の最後に行なっていたが今年は4月に行った。習ったら、このシートに増やしていけるようにするため。30分で書かせるシートに、今回は10分で書いてみましたが、赤坂中の生徒さんの最高68には20個ほど届きませんでした。情けない。

・3年生を対象に4月19日に実施したテスト。re-, un-, -able, -al, -tion, -an, -ese, -ful, -ist, -less, -ment, -ness, -ous が含まれる単語をかけるだけかかせる、というものでした。接辞の持つ意味もプリントに書かれてありました。今後習った語も各自で書き足していくということでした。つづりの長い単語には接辞が使われています。接辞の知識を持っていれば、初めて見た綴りの長い単語でも意味を推測できます。生徒たちは興味を持って取り組んでいたことだと思います。

・第1回最重要接頭語・接尾語・3年の3学期にするところを今年は4月に配って、やらしてみたそうです。今後習った単語は書き足していくそうです。・やる前に「こいつと勝負したい、という人を見つけて勝負して」という声かけをする。・音声言語がどれだけ入っているか、でたくさん書ける。・自分がやってみてなかなかすぐには思いうかばなかったのが、情けなかったです。語彙指導では、接尾語・接頭語を頭に入れて指導していくことの大切さを感じました。

・指定された接頭辞・接尾辞の単語がいくつ書けるか。4年前の調査によると、赤坂中3年生は平均2900語を知っていた。指定は次のとおりre-/ un-/ -able/ -al/ -an/ -tion/ -ese/ -ful/ -ist/ -less/ -ment/ -ness/ -ous

・「4年前の調査によると赤坂中3年生は平均29000語を知っていました。これは高校卒業レベル(中学1200語+高校1800語=3000語)に匹敵します。なぜそんなに多くの語彙を知っていたかというと、語の成り立ちを知っていたからです。また、ある単語の前や後に別の言葉(接頭辞・接尾辞と言います)をつけると、語彙が大幅に広がります。次の接頭辞・接尾辞がつく語をできるだけたくさん書きなさい。また、今後習った語もこのプリントにどんどん記録していくといいでしょう。3月に語彙力王テストをします。」(生徒配布のプリントより。)・いつも3学期にやっていた活動だが、今年は4月に配布し、生徒は記録を始めた。生徒のトップは62、ALTは81。・「こいつと勝負・」「おまえには負けない」という人を作ってやらせると◎。
②英語の歌
・北原先生がこのたび新たに取り入れた歌を使って、英語の歌の導入時に行われる指導を実体験した。竹内まりやが歌うオールディーズ ”It Hurts to be Sixteen”①大まかに聴く②何割くらい聞き取れたか確認③脚韻をヒントに日本語訳から歌詞を推測して単語を書き込む④再度聞く⑤答え合わせ単なる日本語からの1対1の変換(これは悪い癖をつける)ではなく、文脈から読み取る読解力とフォニックスの知識と文法の力(toの後だから原型動詞、みたいな)を総動員した活動になる。やってみると穴埋めの方は何とかなったが、①の段階で、タイトルになってるフレーズが初めて何も見ないで聞いた時には”It’s hard to be Sixteen”と聞こえていた…情けない、と言いたいところだがこれは考えてみると興味深い部分ではある。おそらく原因は二つあって”It hurts to…”というコロケーションに馴染みがなかった点が一つ目。二つ目が山田洋二監督の「男はつらいよ」が英語だと”It’s hard to be a man”だというのを高校受験に行く時に電車に置いてあった英字新聞で見て強烈に頭に残っていたこと。人間が言語を聞き取る時には状況と文脈から「おそらくこういうことを言うはずだ」という推測を元にして、頭の中にある語彙のデータベースから探して判断している。だから聞き取りずらかったり不明瞭な発音をされても人間はある程度聞き取れるのだと言われる。あとで考えればitとit’sは明らかに違う音だが、頭の中に該当の語彙(音声の連結や語のコロケーションも含めた)がないと馴染みのある語彙の中から似た音を探したり、バイアスをかけて聞き取ってしまう、ということだろう。ここから言えることはリスニング指導は語彙指導、音声指導と不可分であり、聞き違いが生じやすい部分の丁寧な事後指導もふくめないと「テストにしかなってなくて指導と言えない」状態になりがちであるということだ。歌そのものはいつからでも取り入れられるのかもしれないが、脚韻と文脈から推測させる穴埋めは1年時からのそれ以外の指導とセットで段階的に積み上げて成立するものと考えて導入していく必要はあると思う。

・Sixteen  by Takeuchi Mariya)1回目聞く。となりと聞き取った情報交換。歌詞カードを見ながら、和訳と照らし合わせながら空欄に入れる。文法の力と語彙力を総動員させて埋める。歌は繰り返しや韻を踏むので予想もできる。2回目聞く。答え合わせ。→歌詞カードがあるとそんなに難しくないなという印象でしたが、初見だと内容がお恥ずかしながら全然つかめませんでした。アンテナを張っていろいろな歌を聞いていきたいと思います。
・It Hurt to Be Sixteenという竹内まりあの曲を、まずは何も見ずに聴き、次に、日本語を見て( )の語を予測して書き、もう一度歌を聴きながら、自分が書いた語を確認する作業をしました。finishedをfinishと書いてしまいました。

・竹内まりやが歌う”It Hurts to be Sixteen” を紹介して頂きました。日本人が歌っていると思えないくらいみごとな発音です。歌を聴く前に、歌詞カードの空欄にあてはまる単語を推測して記入します。その後歌を聴き、聞いた後裏面にある歌詞を見ながら答え合わせをします。私は歌を聴く前に、We’re finished の部分をWe’re ending にしていました。聞き取りやすい歌でした。穴埋めする語は、seen, cry, between, toys, boys, finished, mean, で、いずれも北原先生が教えてこられたフォニックスルールがあてはまる語です。
・歌を聞かないで、穴あきの歌詞と日本語を見て空欄をうめる。・文法、語彙力、ライミングを総動員して空所補充。・“Something Stupid”竹内まりやと大滝詠一の歌を聴く・50,60年代の歌は聞きやすいし、覚えやすい。

・竹内まりやが歌うオールディーズ”It  hurts  to  Be  Sixteen ”  originally  by  Andrea  Carroll  を使ってまず、歌詞カードの(    )の語を推測して埋める。アンダーラインが引いてあり、そこがrhyming のヒント。文法の知識を総動員して、埋めさせる。その後で、聞いてみる。→いくつ合っていたか?
・竹内まりやが歌うオールディーズ:Long Time Favorite①何も見ずに聞き取り→ペアで内容について話し合い。②日本語を見ながら空欄に入る語を推測、記入 →いくつ埋められたか挙手で確認。③実際に聞いてみる。④プリント裏面(全歌詞が書かれたもの)を見る→いくつ合っていたかを挙手で確認。・歌詞は、sixteenとseen、cryとwhyなど韻を踏んでいたりする。・空欄は、文法力で埋められる。too~toの後は動詞の原形等。ライミングにも着目。・50年代、60年代の歌はわかりやすく、覚えやすい。・北原先生はZARDと竹内まりやにはまっている。竹内まりやのSomething Stupidも紹介してくださった。・竹内まりやも英語が上手。AFSの派遣事業で、アメリカに行っていたことがあったそうである。

・竹内まりやがうたうオールディーズの一曲It Hurts to Be Sixteenを、まずいきなり聴いてどれだけわかるか確認。終わった後、理解度パーセンテージを先生がたずねて挙手。全部→90、80、70%・・・ときいて40~30くらいでようやく多くのひとが手を上げ始める。次に歌詞のハンドアウト配布。音は聞かずに自力で歌詞に設けられた空欄を埋める作業。日本語訳も参考に、語彙力、文法力、それから脚韻などの知識を総動員する活動。次に、また曲を聴いて歌詞を確認、つづいて裏面の完全な歌詞をみて答え合わせ。北原先生は、50、60年代の歌は、歌詞もメロディもシンプルで、かつ繰り返しが多く、おすすめであると述べ、つぎに、「これは素晴らしいのでぜひ聞いてほしい」と同じアルバムに収録されている別の曲をかける。「Something Stupid」という男性とのデュエット曲。(オリジナルはフランクシナトラとその娘さんによる曲)男性歌手は誰でしょう?と質問。(私は知っていました)答えは大瀧詠一。英語の発音がとてもいい。また、非常に英語ができる北原先生の大学ESSの先輩と竹内まりやさんが、当時の公的な留学制度で一緒にアメリカに留学していた、とのエピソードを紹介。とても興味深くきけました。(このおはなし、ハガキに書いて山下達郎のSunday Songbookに送ろうかな?)いい発音の歌手が、いい歌を歌う、それを生徒に紹介し、ともに楽しみながら、英語の力を伸ばして上げられる。大変なことも少なくないですが、思えば英語教師は幸せな職業だとあらためて感じました。積極的に生徒のために曲選びをしていきたいです。

 

2日本文化紹介
1 先生方用指導手順まとめ
1 実施時期:9月1日から11月のスピーキングテストまで帯活動として毎日行う
2 手順( )内は実際に生徒が発話する内容
①ペアで向かい合わせになって立つ(一人は黒板を背にする)
②教師はお題「ひな祭り」と大きく板書する
③黒板が見える側の生徒Aがそのお題を英語で説明する。ジェスチャーの使用は禁止
④黒板を背にしている生徒Bはパートナーの説明を聞いて何かを推測
⑤生徒BのIs it Hinamatsuri?に対して、生徒AがYes, it is.と答えたら活動は終了
⑥終わったペアは座って他にどんなキーワードを使ったらさらにうまく説明できたかを話し合う
⑦多くのペアが座ったら活動を終了する。全部のペアが終わるのを待つ必要はない。
⑧使ったキーワードを生徒からあげさせ、板書
⑨説明するのに使う順番をキーワードの頭に振る
板書例
dolls 4
March 3 2
girls’ festival 1
red stairs 5
decorate / display 3
colored rice crackers 7
happiness 6
⑩最初のキーワードを使ってsentence buildingをする。生徒全員に問いかけ、言える生徒が率先して大きな声を出す。
(It’s a girls’ festival on March 3.)
⑪以下、他のキーワードについても同様に行う。
( We decorate dolls on red stairs for girls’ happiness. We eat colored rice crackers and sing songs.)
⑫全部のキーワードを使った全部の文をもう一度言わせる
( It’s a girls’ festival on March 3.  We decorate dolls on red stairs for girls’ happiness.  We eat colored rice crackers and sing songs.
⑬ペアは立場を交換して次のお題「潮干狩り」に挑戦する
この指導の勘所はこういった活動でよく見受けられる指導手順と比較するとよくわかる。ありがちな指導例1先生がやり方を説明。2教科書に出ているわずかな2つくらいの例を参考にして各自が作らされる。3スピーチ形式で全体発表。結果・一部のできる生徒の素晴らしい発表が称賛される。授業参観などではとりあえず保護者は喜ぶかもしれない。でも、それって学校で指導した結果の力だろうか?学校って塾で培った学力を披露してもらう場だっけ?下位の生徒は「うまいな」「すごいな」と思っているだけで、実際のスピーチ内容は聞き取れていない。・大半の生徒は文章構成がイマイチで、聞いてる方が日本人だから何のこと言ってるかわかるけど、実際にALTとか訪日経験がない外国人に聞かせたら本当にわかるの?・取り敢えず、聞いて拍手したけど大半の発表は聞いても参考にならないし、上位層の発表はどのような思考過程で原稿が出来上がっていったのかが共有されないから、結局全体のレベルアップにつながらない…・当然、自分が発表したお題しか話せるようにならない。北原先生の指導の勘所1帯活動的な設定・すぐにつく力ではないから、長期的に繰り返して最後のパフォーマンステストを迎える。・帯活動設定なので、多くのtopicを取り上げることが可能になる。2文章作成するための思考過程を全体で共有・各回が、単語→文→構成された文章という易→難の過程をたどっている。・単語レベルで挙げていく過程では下位の生徒でもアイディアが出しやすく、それが共有される。・文章構成の順番づけを毎回行うことで、思考の過程が共有される。その結果、大まかな定義→細部の説明という説明の仕方が全員に身についていく。3発表は個別・あとはできるかどうか、の問題なので発表は個別にALTと話す形で行う。日本文化を日本人に英語で説明するよりは状況としてもはるかに自然だ。通じているかどうかもALTの反応で生徒は実感できる。3について。以前、K先生が都の公開授業をされた時に講師でいらした田尻悟郎先生が配布された「授業について考える視点」のプリントに「その全体発表は本当に必要か?」という命題が書かれていた。小学校英語で何か活動すると必ず最後に全体発表させたがるが、本当に必要なものかどうか疑わしいものも多い、と書かれていた。おそらく小学校の先生方は頑張った児童を褒める場面を作りたい、良い例を全員に見せて模範としたり、その結果として学級にいい雰囲気を作りたい、というお気持ちが強いのだと思う。しかし全体発表が意味を持つのは発想や知識や工夫が全体に共有されることで他の児童の参考になる場合だろう。ほぼ定型の表現を練習した場合などはできるようになったかどうかを個別にチェックすることの方が意味を持つ場合も多い。全体発表というのは意外と単位時間当たりの活動量という視点ではロスになっている場合が多い、という視点は必要であると思う。北原先生のこの指導で生徒の力がついているのは、何を全体で共有し、何を個別に取り組ませるかという見極めにあるのではないだろうか。

・①先生方用指導手順まとめ、中学3年の9月の授業、これから2か月やっていく活動。2か月後にテスト。ペアになる。1人は黒板に背を向け、一人は黒板を見て向き合う。黒板に書いたお題を片方が説明する。相手が当てたら、座る。キーワードRow fish Small rice ball Say souce Vinegared rice Sea weed Popular Baked egg Three figuredip クラスで出てきたキーワードで、最低3つ使ってテスト。大きいものから小さいものに説明していく。上記のワードに優先順位をつけていく。主語は3つだけ。It / they / we文をみんなで作る。一回個人練習させる。次回、毎回2日ずつ。メモ禁止。★生徒のビデオ視聴、チョッピー…文が短いと教養がないと思われ、ばかにされる。赤坂中の子は長い文が話せる。例えば、「We use a rain court when we go out. 」接続詞で繋げたり、後置修飾をして即興で話せる。生徒たちは文を覚えている感じが全くしない、日ごろのpicture describingの積み重ねのおかげで、絵や想像したものを描写できる。②生徒配布プリント、テスト実施要項。③1週間前に生徒に渡すプリント、キーワード集。④ALT用プリント⑤テスト結果→今回、初めて日本文化の流れを見させていただきました。3回ほど、生徒たちの映像を見せていただいて、絶対やってみたいと思っていた活動でしたので、生徒役が体験できてうれしかったです。ペアで相方にいきなり「すし」を説明してみようと言って、生徒ができているのは今まで1年から色々な活動を積み重ねられてきた結果だと思います。特に、2回に1回のBasicDialogの暗記で暗記の許容量が増えてきて、北原先生のおっしゃっていたPicture Describingで説明をする活動を行っていることが大きいと感じます。自分の勤務校の生徒にこの活動を今させたと仮定すると、寿司ではit is popular food/fish/delicious/など単語でしか出てこないなと予想されます。クラスによっては、一年生にやらせるアクションカードの内容から定着させていきたいなと思う生徒たちもいます。サンシャインの教科書も同僚の高安さんとそれぞれ購入して、デスクに置いて研究させていただいてます。生徒の発達段階をみて中学校の内容からも必要なことを帯活動でやって、年間で最終的にこの日本文化の活動ができればいいなと思います。

・9月の初めに、11月の中旬にスピーキングのテストを行うことを英語で説明、1週目は2人で当てっこする。教師がお題を出し、片方が英語で説明し、もう片方が何を説明しているのかを当てる。2週目は教師が出すお題に対して、ペアで英文をかんがえる。1時間に2個行い、2週間で14個終わる。1週目も2週目もペアの活動のあと、みんなでキーワードを出し合い、そのキーワードを使う順番を考え、その順に従って英文をつくっていく。順番がおかしかったらこのときになおす。作ったら後に、もう一度自分で言ってみる。これが1ラウンド目。2ラウンド目、3ラウンド目、と同じペアで何も見ないで話す練習をくり返す。テスト1週間前になったら、キーワード集をプリントにしたものを配る。 私はこの日本文化紹介を生徒にしたことがなく、大変勉強になりました。また、自分が大して発言できなかったので、これはダメだな、と思いました。

・実施時期は9月から11月、やり方・ペアで、一方は黒板が見えるように立ち、もう一方は黒板に背を向けて立つ。・黒板が見える生徒が、黒板に書かれた日本文化に関するお題を、英語で説明する。(ジェスチャーは使わない。言葉だけで説明。)・もう一方がお題を当てる。・説明するのに使ったキーワードを生徒に挙げさせ、板書する。・板書のキーワードを使って、お題の説明文を作る。文にする前に、キーワードを使う順番を数字で書く。・授業で2ヶ月取り組んだ後、スピーキングテスト。制限時間2分間で、カードに書かれた日本文化をどれだけ説明できるか。それぞれキーワードを3つ以上使う。授業で扱わなかった日本文化を説明できたらボーナスポイントがもらえる。スピーキングテストの1週間前にキーワードのプリントを配布。Total English は1学期に日本文化紹介をする構成になっています。赤坂中のやり方とは違うのですが、去年も1学期に取り組みました。何か1つ、英語で説明するというもので、最初は難しいのではないか、と思いましたが、和英辞典を片手に、納豆や豆腐や手ぬぐいなど、自分の身近な物を中心に、楽しそうに英語にしていました。文章にするときには、①それは何か②いつ? ③その他、の順番に書く構成になっています。

・3年生の9月から2ヶ月間、帯活動として、2個ずつ7回、14個やる。・11月中旬スピーキングテスト・1回目はすし、ゆかた・ペアの片方がヒントの英文を言い、当たったらすわる。・終わったら、キーワードをみんなで出し合う。キーワードの優先順位を1,2,3…とナンバリングしていく。・その後、キーワードを見ながら、説明する。・主語はIt、They、Weとなる。・メモは禁止、覚えたらスピーキングにならないので、キーワードを見ながら言わせる。・2年前に日本文化をやったとき、メモをとりたがる生徒がいて、注意はするのですが、実際とっている生徒もいました。ここにもってくるまでに、ピクチャーディスクライビングをしっかりやって、頭の中の像を表現できるようにしていく大切さを学びました。

・「日本文化紹介をJoel先生に紹介する」前回のスピーキングテストで評価が上位の生徒たちが先。自分の出番は何番目で誰の次かを張り出される名標で確認し、テストに臨む。制限時間1人2分間。紹介する日本文化は以下のもの(授業でやったもの)・ひなまつり、 潮干狩り、梅雨、お中元、盆踊り、月見、初詣、お年玉、節分(季節に関するもの)・押入れ、下駄、浴衣、寿司、畳(その他)そのほか、授業でやっていないものが赤カードで出題され、ポイントが高い。テスト一週間前に、これまで出たキーワードのプリントを渡す。テストに臨んだ生徒は、どんどん英語で説明していた。多い生徒で2分間で11枚もの説明をこなす。練習を積んできている証拠である。ふつうのカードは2点、赤カードは5点。不定詞を使用したり、関係代名詞、後置修飾を使用し、1つのセンテンスがかなり長い。

・帯活動で毎回2つずつ扱う。・紹介文に必要な「キーワード」を生徒に出させるときに、in Englishで大きな声で主張させ、もしも訂正が必要ならばそれもin Englishで言わせる。・タイミングを見計らって「このクラスはキーワードがたったの3つで良いのですね。」と問いかけて煽る。・あらかじめ生徒が決めたキーワードを使う順番を、作文の段階で修正することも可能。・作文の段階で、文法的な事も注意しながらみんなで長い文を作る。教師は生徒が言った文に「こんな事を言っている意味になるよ」などとジェスチャーでつっこみを入れてより優れた文にする。・not … but …  を使って訂正させる。・即興的な表現を目指すため、生徒にはメモを一切取らせない。その代わり、実技試験の一週間前に、キーワードをまとめたプリントを生徒に配る。*プリントは『幹』テスト編p. 258-262と同じ内容。パフォーマンス映像から、生徒が実に楽しそうに、カードを一枚ずつ、時にはLet me skip it.と言いながら、自分でめくっている。最後の一枚が終わったら、自分で山になったカードをひっくり返して、もう一度最初から始めている。練習を余りしていない英検1級の生徒と日本文化を知らない帰国子女のパフォーマンスは、語彙など優れている部分はあるもの、練習をしている生徒と比べてとても優れている訳ではない。

・3年生9月最初の授業で活動開始。11月にテスト。手順:ペアで向かい合わせになって立ち、片方の生徒Aだけが黒板を見られる状態を作る。それから、先生が書いたお題(今回は、①「すし」②「浴衣」)をAはパートナーであるBに英語で説明する。ジェスチャー禁止。BはIs it ~? と尋ね、AがYes, it is.と答えたら活動終了。終わったペアは座って他にどんなキーワードを使ったらうまく説明できたかを話し合う。時間になったら、立っているペアがいても活動終了。(全部のペアが終わるのを待つ必要なし。)使ったキーワードを生徒からあげさせ、先生は板書。説明するのに使うキーワードの順番をキーワードの頭にふる。ここからキーワードを使って英文を言わせる。(全部のキーワードを順番に。)最後に全ての文をもう一度言わせて、役割交代。これを1周目に行い、2周目からはペアで説明していく。・日本文化を知らないとキーワードすら出てこない。(※実際にテストでは、ネイティブの生徒よりも日本人の生徒の方がスコアが上だった)。・声が大きい方が勝ち。(ナンバリングのときに、先に大きい声で言った方の意見をとる。)・キーワードが出なくなったら、「はい、おしまい。」たくさん出した方がもちろん有利。・説明の組み立て方(番号の振り方)は、general なものからspecificなものへとする。・1文が短い(choppyと言う)と教養がないと思われる。・この活動は中学校最後のゴール。北原先生は20年も前からこの活動を行っている。・このテストの配点は、中間テストや期末テストよりも高い。(感想)赤坂中の生徒は1文が長く、関係代名詞、後置修飾等々、適切に使っていて、とても的確に説明をしている姿に感嘆。英文は事前に覚えてきたわけではなく、即興的。もちろん発音もとてもきれいで、発話速度も早い。事前に英文を覚えてきたわけではなく(テスト1週間目にこれまでのキーワード集は渡される)、即興的。これはピクチャーディスクライビングをしてきてないとできない活動。やはり積み重ねがあってこその活動だと思いました。教師がこの活動を行うにあたり、即興で英作文できる力と、言葉に対しての感性が高くないと難しい活動だとつくづく感じました。せっかく出てきたキーワードを正しく、適切に使えないと、活動自体が進みません。今回の例会の「1」の教師の英語力測定と合わせて、自分の英語力の低さに凹む思いですが、北原メソッドで授業を進めるには、英語力は必須。くじけずに自分の英語力を何とか伸ばしたいです。なかなか思うように自分の時間が取れないのを半ば言い訳にして、日々の勉強が疎かになっていますが、あるビジネス書に、「どんなに忙しい人でも(例えば、大手企業の社長や幹部、世界的を股にかけて活躍する人たちでも)、必ず30分は時間が捻出できる」というようなことが書かれていたことを思い出しています。なので、「毎日30分だけでも」と思いながら、頑張ろうと再び思い始めています。

・当日配布のレジュメに「先生方用指導手順まとめ」として手順が掲載。「実施時期は3年次9月はじめから11月のスピーキングテストまで帯活動として毎日行う」私たちも体験したその手順を以下に。①生徒がペアになり向かい合って立つ(生徒Aは黒板方向むき対する生徒Bは教室後方向き)生徒Aが、教師が黒板に書いた日本事象のテーマを英語で説明。この際ジェスチャーは禁止。生徒Bは相手の説明をきいて問題の語句を当てる。(我々への第1問は「寿司」)Bが当てたら座って、さらによりよいキーワード(説明のための)がないか、話し合う。多くのペアが座ったところで、全員着席させ、キーワードを生徒に挙げさせ教師が板書。(「寿司」に対しては、raw fish, soy sauce, vinegared rice, sea weed, baked?egg, dip, popular in the world, expensive,)つぎに説明につかう順にキーワードに番号をふる。(順番決定のカギは「general からspecific」)。つぎにsentence building、番号を振った順に単語をセンテンスにして言っていく。(主語は単数ならit , 複数ならthey、あるいは日本のことなのでweにほぼ限定される)上記のキーワードで、センテンスをみんなでつくろうとしたが、重要なキーワードで足りないものがあったため、なかなかいいセンテンスがつくれず。北原先生より「情けない。disappointing」とのお言葉。「今度はもっとがんばろう!」とおもわせられる。この後、ペアの位置が入れ替わり、生徒Bが板書された語句「浴衣」を説明。生徒A側が説明。以降上記の手順を行う。実際の授業ではこの一回の授業で2題ずつを、帯活動で2か月つづけていく。生徒に配布するプリント「3年生 2学期スピーキングテスト日本文化をALTの先生に紹介する」において、テスト実施日、出題されるテーマ(授業でやっていないものも含む:やったものは2点、やってないものは5点)、実際のテストでは、カードに書かれたお題を3つ以上のキーワードを使って説明。ALTの先生がときに確認の質問をする、その応答の速さも評価れる!、説明できないものはLet me skip it. と言えばパスできる、制限時間2分、など列挙されている。2学期全体の評点の割合としては、中間、期末の筆記テストよりも配点が大きいとのこと。そのくらい実際の使用場面に対応できる力を重視しているのだ、と思いました。この後、昨年11月に赤坂中三年生が行ったテストの映像を見る。見させていただいた10名近くの生徒のなかにはネイティブスピーカーやそれに近い生徒がいたが、普通の日本人の生徒の説明のほうが(量・質・発音ともに)よくできている例が多くあり、それは、やはり練習量の違いだ、とのことだった。また話しているセンテンスがとても長く、不定詞、関係代名詞による後置修飾を巧みにつかって自然に話している!北原先生曰く「これをもし、暗唱でやるとしたら大変。そうでなく、3年のこの時期になると、即興で、文法力を駆使して長いセンテンスを話せるようになっている。これは暗唱でなく、自分の頭のなかにある絵を自分の言葉で説明できるようになっているということ。だからPicture describing が大事」ネイティブスピーカーの実力をしのぐ力をつけてしまう北原メソッドの威力!を目の当たりにし、またつよく打たれるおもいでした。北原先生コメント。「ぜひやってみてほしい。させてみると生徒たちは結構できるようになるものだ。自分たちでやっていくようになる。」

・★9月の最初の授業でこれからやること、11月にテストをすることを英語で伝える。★It/They/Weが主語になる。★generalからspecificへと述べる。★語感を楽しむ。教師も生徒も。たとえば「寿司」の説明をするとき、baked egg(卵焼き)と同じ言葉を聞いても私たちが頭に描く絵はにぎり寿司の上にのっている薄く小さい卵焼き、海外の人が頭に描く絵はまだ切っていない大きな卵焼きなどのように違うため、より相手に伝わるように、イメージができるように具体的に説明することが大事だと感じた。★板書したキーワードをメモすることは禁止。スピーキングにならないため。新学習指導要領でも即興が求められている。★短い文ではなく、長い文で説明できるように話す。Your talk is choppy.⇒短い文は教養がないと思われる。赤坂中の生徒は接続詞や関係代名詞などの後置修飾をしっかり使っている。★絵を説明するかんじ。暗記ではない。★picture describingを普段からしていないとできない活動である。◎1週間前に生徒に渡すプリント、11月に行う日本文化紹介のスピーキングテストを行う1週間前に、北原先生が密かにメモを取っていた生徒のキーワードをプリントに挙げ、配布する。★生徒の語彙の豊富!また、使っている語句が面白い。たとえば、「梅雨」のキーワードにはrain、umbrella, rain coat, boot, Juneのほかに、snail, frog, hydrangeaがありました。

 

3英検準2級取得率調査結果
約60校の中学校の準2級の取得率を調査。準2級レベルの英語力を持った生徒の数ではなく、準2級の取得に限定。取得率10%未満の学校が80%以上を占めている。文科省の求める数字と現実の差がよくわかった。

 

4生徒のビデオ視聴

・★DVD視聴・機長のあいさつ。(本物の帽子を被り、電話を持つ)・スチュワーデスのあいさつ(スカーフ、電話を持つ)S先生の見本→発音のよさの理由。大学受験の時、自主的に発音記号を電子辞書を使って、発音の仕方を研究していた。BGM→空港で流れるいるようなアナウンス。授業は面白いことをすべきだ。昔は、JALのエプロン、機内の飲み物の入れ物をもらったこともある。→この活動ぜひやってみたいです。スチュワーデスとパイロットを目指して勤務校の英語サークルで頑張っている生徒の顔が浮かびました。彼らにこの活動をやらせたら、ノリノリでやるだろうなと思いました。生徒のモチベーションがあがるような、楽しく力がつく授業を考えていくことが大切だと思いました。今日の北研の帰りには百円ショップで色々使えそうなグッツを購入して、ワクワクしています。まずは、有名人にインタビューで使用するマイクを 購入しました。ユニークなアイディアが出てくるよう日頃からアンテナを張っていこうと思いました。
・昨年度の3年生の日本文化紹介のテストと今年の3年生のパイロット役やCA役になって話すパフォーマンスを見せていただきました。日本文化の方は2月の北研長崎でも見せていただきましたが、話すスピードと内容に圧倒されます。今年の3年生も発音やユーモアの点ですごいな、と思いました。
5大学生から見た北原メソッド
・大学生の感想より抜粋(そうだよねと共感した点を抜粋しました)Aパターン、楽しさや笑いの中で英語を学べることができて素敵だと思いました。クラス全員が分かるようになるまで文法導入を入れたり、そのまんまスキットを全員合格するまでやっていたりして、生徒一人ひとりの英語力をちゃんと見た上での授業なのかなと思いました。実際のビデオを見て、すごくイキイキしていて楽しそうな様子が伝わりました。Bパターン、さまざまな気づきを生みやすくするしかけができているということを学びました。自分自身今までの授業の中で一番発音を意識した気がしました。テンポが良くて、リズム感のある、必死でついていこう!とやる気になるようなメソッドでした。北原先生のツッコミが面白くて、ただ真面目な授業をするより教師はユーモアも必要だということも学びました。
5 5月20日(土)公開授業ハイライト
(2年生)
・★Same(新出語)と同じ語を類推しながら探し、見つかった人が立つ。★Picture Describing Who is Aya? Tell me about Aya. What are they doing? Where are they? ★見学者から・音読のバリエーションが多かった。同時読み。シャドーイングは内容を変えたりする。ジェスチャーリーディング・教師の無駄な指示がない・生徒が50分からフルに英語を使っている・なんのためにこれをやっているかをきちんと話している。・テンポがいい。・音読で自分の声をきちんと聴いている。・声かけの大切さ→音読の際、「黒板まで声が届いているか?」生徒も声が大きくなる。・新出語彙の指導が15分ほど。辞書引きがとても速い。・楽しんで教える・導入から音読、ライティングまで終わるのがすごい・北原先生の声掛け「適当でいいから早く」「勘でいいから早く」シャドーイングの際。「先生の声が聞こえているか?」「~の声がうるさいと思うか?自分の声に集中できてれば聞こえなくなる」音読の際。「ホワイトボードに声が跳ね返っているか?」「ぽんぽんと机をたたく人は声が小さい人」→改めて、同じ活動をしても、声掛けとしつけなどアプローチによって全然変わると思いました。今の勤務校の生徒は静かで声があまり出ない生徒が多いなと感じるので、「黒板に跳ね返るように」という声掛けをすることが抜けていたことが気づきました。

・ 読みトレ50では、初出のthe sameの反対の語を本文から探させていました。 ・Q―Aでは、生徒は登場人物について情報が書かれたプリントを見ながら答えていました。 ・ライティングでは、生徒の答えでミスが多かったところは板書で確認。 ・NWでは、全部で7分間の活動の中、2回辞書引きがあり、辞書を引くのに7秒とか8秒とかの生徒もいたそうです。私の生徒に1人そんな生徒がいますが(彼はいつも5秒以内に立っています。)、みんなで彼に負けないように引こうと呼びかけてみようと思いました。 ・北原先生が授業中、「適当でいいから、勘でもいいから、間違ってもいいから、とにかく早く」など、何度も声をかけられていたそうです。

・冒頭、この日午前中に行われた公開授業の映像を見る前に、北原先生が「おもしろいものをみせます」といって見せてくださったのが、男子は旅客機の機長に扮し、女子は客室乗務員に扮して機内アナウンスを英語でかっこよく行う、というもの。機長はそれらしい帽子をかぶり(生徒の父親から貸していただいたとのこと!)、女子は、首にそれらしくスカーフをまき、それらしいマイク(電話の受話器?)をもって、カメラの前で堂々と「なりきり」の演技を英語でおこなっていました。こうした遊び心をたっぷりもって生徒を楽しませながら力を引き出していく様子に、また感動させていただきました。以前から北原先生は、飛行機に乗ったときなど、授業に活用するために、乗務員用エプロンや、紙コップや飲み物の容器など、事情を説明しお願いしていただいてきたそうです!愛ですね。ところでここで生徒一人ひとりの発表に先立って、いきなり北原先生からの無茶振り?で登場したのが、これまでも北原先生のML投稿に登場したお若い新任のS先生。北原先生がこの先生の発音がいいことを指摘。どのように学んだのかを、促されてご本人が話す。大学の受験勉強の際、発音記号に関心をもち、音声のでる電子辞書で発音記号とつづりと音を確認し、まねることを相当入れ込んでやっていたのと、大学入学後、ゼミの先生が音声学の専門家であったと。北原先生は、「僕は音楽からだったけれど、いずれにしても音をまねることから入る――完コピしていくことが大事」といわれました。(このS先生がこの日たまたま私の隣席で、一度お会いしてみたかったので幸運に感じました。北原先生が、授業中とても厳しく生徒を叱ることがある一方、放課後に個々の生徒ができなかったところ指導するときなどは、実に優しくかつ楽しそうに接する、というお話しをうかがいました。クラスの学習規律と、生徒のプライドに配慮しながらやる気を起こさせる、その両方を絶妙なバランスで、一貫して育てておられるのだなあ、と改めて感じました。ありがとうございます!)この後、午前中の公開授業の映像を視聴。2年生のパターンBの授業。しかし「ピクチャーカードをつかったQ&A」のあたりで、電池切れで録画が終わっていたため、ここから、見学にきておられた先生方から感想発表。お一人おひとりの発言のなかに北原メソッドの重要なポイントが含まれていて、改めて確認できてありがたかったです。おもなものを以下列挙します。・無駄な指示がなくテンポよく生徒がよく動くこと、・音読練習のバリエーションが豊富、・「黒板からはね返ってくる自分の声をきかないと上達しない」「5回読みの際、声出てなかったら、また最初から」など音読の声をしっかりと出させる工夫、などなど。帰りがけ、北原先生に個人的に質問させていただきました。質問は「私は中学ではなく専門学校なので、相手にする学生は年齢が上だが、それでも北原メソッドにある発音の教え方で、また、同じレベルの発音を学生に求めていいのでしょうか。」というものでした。「プライドを傷つけないよう、それでいて、発音にフォーカスし、かつ楽しくできるような活動がいい。たとえば歌を活用するとか」と北原先生はお答えくださいました。

 

 

6お宝
・来週月曜日に教育新聞に掲載されるらしい北原先生の記事を読ませていただきました。新学習指導要領のことを再確認できました。(今日やったワークシートも掲載されていて驚きました。)また、今年度のスパイラルワークシートもあり、英文の意味を確認してもいいのだな、と思いました。あと、自分が作成しているワークシートは少し問題が多いのかもしれないと思いました。
・5月22日発行の日本教育新聞に載る北原先生の記事を紹介して頂きました。印象に残った箇所は、 「今の英語の授業の課題点として、英語を自由に話す場が授業の中で少なすぎる。(途中省略)子どもたちは自由に考えて話したことが他の生徒に受ける方がずっと喜ぶのです。そうした経験を積む時間が不足しています。」「習得する語彙の少なさも課題」「教科書以上の語彙を増やす必要がある」です。今回見せて頂いた授業に、語彙を増やす工夫や、「話す」活動を増やす工夫がありました。学校の状況や生徒が違えば同じようには出来ないのですが、こういう生徒を育てたいというイメージを持つことは大切だと常々思います。赤坂中の生徒の映像をご覧になった先生の生徒さんたちも、語彙を増やし、話せるようになっていくことと思います。私もそのようにがんばります。日本教育新聞の記事の裏には、3年生のスパイラルワークシートのコピーを載せておいて下さっていました。問題は9問で、 ①一般動詞の疑問文を肯定文に直すもの②春夏秋冬を単語で書かせるもの③Yes. をYes, I do. に直すもの④家族・親戚を表す語を書かせるもの⑤I can’t wait. の意味を書かせるもの⑥That’s great. の他のいい方をかかせるもの⑦ How about ~? をWhat aboutに書き換えさせるもの⑧practiceの品詞と意味⑨12か月を全部書かせるものです。既習の表現や身近なことに関する単語をまとめる内容になっていて、赤坂中の生徒にとって、無理のない分量と内容です。私も去年自分の生徒用に作ったスパイラルワークシートを今年作り直しているとことですが、「評価に入れる」等と脅さなくても続けて取り組めるように改善が必要だと改めて思いました。