スペシャル北研で、MLS(Model Language Studio)から社長の太田雅一さんと奥様のクローディアさんを講師としてお迎えしてドラマメソッドを取り入れた英語指導を学ぶことができました。
【MLS英語劇ドラマメソッドワークショップ】
Part 1 : How to teach a Dialogue
小学校の高学年から中学校の一年生向けに作られた方法と高校生向きの方法があるとのこと。
まず、教室の机を片付けて、真ん中に丸く椅子を並べました。その後,28人の出席者を二つに分けて、一つのグループを2列に並べました。ペアになり、普通に挨拶と簡単な会話をしました。もう一つのグループはその様子を見学しました。
その次に、入れ替えてもう一つのグループを2列に並べてペアにし、背中合わせで、1メートルくらい間隔を開けて会話をしました。私はこちらのグループだったのですが、背中合わせで会話をするのはとても大変でした。この活動の目的は、大きな声を自然と出させることだとのことでした。
北原先生はいつもはクラスの1列目と4列目、2列目と5列目、3列目と6列目のようにすると自然と声が大きくなるとおっしゃっていました。
Making big voice is difficult.ですが、大きな声で!と言わなくてもこの方法だと大きな声になるとのことでした。
次にTalkという活動で、まず、先生の指示に従い、大きく動く練習をしました。
動きの種類は以下の通り。
・Stride stagger…..酔っ払い
・wobble about…..よろよろ歩き
・Stroll ……ぶらつく
・Walk tip toes…..つま先歩き
次に、ペアになり、片方が英語でMove ! Stop!
と指示し、その間,もう片方は自由な動きをする(物を盗むために部屋に入る人,歌舞伎の仕草,テニスをする、野球をするなど)。指示を出した方が、What are you doing?と質問し、演技をした人は英語で答える。
Talk & Listen system
ただセリフを音読するだけは退屈なことなので、アイコンタクトやジェスチャーをしながら生き生きと会話するためのDialogue Dynamicsという活動を行いました。
最初の2列になり、Line Aは低い声で、Line Bは高い声でできるだけ台本をガン見せずに読む活動をしました。女性が低い声,男性が高い声など、面白かったです。
つぎに片方がめちゃくちゃゆっくり言い、もう片方が,めちゃくちゃ早く言うなどコントラストをつけて読み合わせをしました。
それぞれの活動の後,必ず1組発表がありました。
次にGibberish(でたらめ言葉)をいう活動をペアで行いました。この活動を行うことで,アイコンタクトが自然と身につき、動きがつくこともわかりました。全身を動かすことで,脳が活性化する気がしました。
日本では挨拶では頭を下げ,下を向きますが,英語では目を見て挨拶をします。単に英語を教えるだけでなく、私達は英語の文化も教えなければいけない教わりました。
次に、またペアで内容を自由に変えて、さらにふたつの結末のうち、どちらかを選んで付け加えてみる活動も行いました。
見かけた人物をスーパーマリオにしたり,小池百合子にしたり様々な人にして楽しく学べました。
生徒たちの場合、先生たちのように初めからうまくいかないかもしれないが、コミュニケーションを培わせるこの活動を続けるなら、少しずつ楽しむようになる,と励ましの言葉を頂きました。
また、一回の授業で2つのDialogue Dynamicsを行ったら、次回は後にやった方をもう一度復習して積み重ねると良いとお話がありました。また、聞き返す方法として、Pardon ? Excuse me?
What does it mean? やI think he’s Steve Jones.の返しとして、ただSteve Jones?という文に対して、You think をつけて言うなどのバリエーションをつけて話す方法など、段階的にレベルアップする方法を教えて頂きました。
さらに、アイコンタクトを身につける方法として、それぞれ一回転してからセリフをお互いに言うことで目を合わせてセリフを言う方法も学びました。目が回るので、生徒にやらせる場合は少し注意が必要ですが,楽しい活動でした。
レジュメp.7より
【MLSの演技に対する考え方】
リアリズム演技スタイル(スタニスラフスキー・システム)をベースに置きながら、米ブロードウェイのR.A.Via 氏らの方法を利用し、英会話学習に劇・ドラマを使うときに心がけている演技に対する代表的な考え方
- Acting is not showing, but doing.
演技は見せびらかすshow offのものではなく、想像上の環境の元で真実性を持って行動(doing)することです。大袈裟な演技はいりません。誰にでもできることです。
- If you were in this situation, what would you do?(もしあなたがこの状況にあたら、どう行動しますか?)よく演技は他人になることだと言われますが、私どもでは「あなた」の考えで演技(行動)することが求められます。
- Acting is not about imitating and make-believe , but about the ability “to experience real emotions.”(演技とは人の真似をしたり,見せかけの演技をしたりすることではなく、本当の感情を「経験」する能力のことです。)ここで演技(行動)をすることは、その英会話を「経験」したことになります。
演劇をやらせるにあたり,3つの柱があるとのこと。
①Reality
劇の世界の中でいかに,リアリティを追求出来るか
② Keep freshness on stage
何度も練習,上演する中でいかに新鮮さを保てるか
③Read between the lines. (=subtext )
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Model Language Studio (MLS)代表の太田雅一氏を招いての研修会。
【1】MSLとは?
浄瑠璃作家の近松門左衛門(1653-1725)は、「虚実皮膜」という、「虚構と事実の微妙は境界に真実の芸術がある」とする論を述べた。
一方で、日本の歌舞伎に見られる大袈裟な演技は、現代の舞台演技には不自然である。
そこで、MLSは、コンスタンチン・スタニスラフスキー(1863-1938)によるスタニスラフスキー・システム、リアリズム演技スタイルをベースに置いてつくられたという。代表的な考えは次の通り。
「演技は見せびらかすものではなく、想像上の環境の下で、真実性を持って行動することです。大袈裟な演技は要りません。」
「よく演技は、他人になることだと言われますが、私共では、「あなた」の考えで演技することが求められます。」
「actorというよりも、「doer」であれ。」
「現実に根付いた自然でナチュラルな演技、動き、感情の入れ方の方法で英会話を学習すれば、心からの表現・表情を引き出すことができると考えています。できるだけ現実に近い形にするために、劇に出てくる小道具など(簡単なイラストでも構いません)を用意してください。MSLではこれを6番目のW (=With what)と呼んでいます。そしてナチュラルな演技・動きで演技します。」
【2】Talk & Listen
そもそも、欧米の文化として、「相手の目を見て話す」ことが重視されていることが、日本と異なる。セリフを練習する過程で、一回転してから言う手法は、一回転してから相手の目を見て話すこと。
台本のセリフを確認しながら、相手の目を見て話す方法は時間がかかる。しかしながら、事前にセリフを必死に覚えて演技するよりも、より深い理解に基づいて、話し相手への感情理解を含めたコミュニケーションができることから、よりリアルな、完成度の高い演技ができる。
【3】北原メソッドにどう生かすか?
音読、ベーシックダイアログ、スキッドに直接、MLSの手法を使うことができる。
生徒のスピーチを動画に撮るときに、良かれと思って、モニターに関連写真を写していたが、できるだけ実物や紙を生徒に持たせてやった方が良いのではないかと思った。
日頃の音読では、監督になったつもりで、できるだけ具体的な状況設定をすることによって、より現実に近い感情を伴った、印象深くて記憶に留まりやすい活動になるだろう。
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今回の研修では、英語劇を通して生徒の可能性を信じ引き出すと共に、生徒の「個」を開く指導方法を学びました。
【研修内容】
①Talk and Listenを用いたダイアログ指導(ワークショップ型)
②MSLの演技に対する考え方
【①Talk and Listenを用いたダイアログ指導(ワークショップ型)】
1アイコンタクト
2Dialogue Dynamics(表現の可能性を広げる指導法)
3状況に応じて演技分ける(原稿の行間や背景を考え、表現にのせる)
・「アイコンタクトして!」「大きな声を出して!」等という声掛けではなく、ゲーム的活動の中で体験的に習得していことができるのだと学びました。特にDialogue Dynamicsでの感情表現の練習方法や、状況の設定をすることによって同じ原稿でも全く違った話し方になるという指導方法も教えていただきました。
【②MSLの演技に対する考え方】
・スタニスラフスキー(Stanislavski)の演劇法
現実的で自然な演劇が基盤となっており、日常生活の行動を舞台上で行うことが求められています。(見せびらかしながらActではなく、真実味をもってDoする)また、登場人物という他人になりきるのでなく、「あなた」だったらどうするかを考え、演技(do, act)する。演劇とは、本当の感情を「経験」することをいう言葉に感銘を受けました。
・Talk and Listen
大切なのは、現実性、常に新鮮な姿勢、行間や背景を読み取ることです。近松門左衛門も「虚実皮膜(虚構と真実の微妙な境界に真実の芸術がある)」と謳っています。心を引き出すには、現実に根付いた自然な演技、動き、感情の入れ方が大切であるため、できるだけ現実に近い形で行うことが求められていることから、主語が生徒の指導の大切さを改めて感じました。
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実際の言語使用場面に即した練習方法で、体を動かし、言語だけに頼らずにコミュニケーションを図ろうとしながら使えるようになっていく練習方法でした。「英語ができるようになりたいけれど、難しくて覚えられない」等、外国語学習に苦手意識を持っている生徒にとってもとっつきやすいのではないかと思いました。毎日の授業で活用できそうなものや、英語劇を指導する場合に参考になる内容を教えていただきました。詳しくは最近刊行された『生徒の英会話力が向上する 英語劇・ドラマメソッド』にも書かれているそうです。入手して夏休みに読みたいと思いました。
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MLS(Model Language Studio)の社長である太田雅一先生、また奥様のクローディアさんに直接ご指導いただきました。
特に活動として勉強になったのが
①2列になり、自己紹介をしながら少しずつ離れていく。次はお互い後ろ向きで英会話。
②様々な歩き方を英語で指示し、であった人に「Hello」と挨拶(Stride, Stragger, Strollなど)
③ペアでAとBそれぞれの台本を持ち、slow-fast low – high gibberish など様々な種類の声を出しながらその台本を読む。
この手法を活かせば、楽しくScenesの音読活動やスキット練習ができるな、と思いました。さらに北原先生のジェスチャーを取り入れたら楽しくなりそうだな~と思います。
私は北原先生から学ぶ中で、英語劇に憧れが生まれ、自校で何回か挑戦していますが、(北原先生の赤坂中の劇を見て比較してさらに)自分の指導力不足を強く感じていました。今回指導方法を学ぶことができ大変勉強になりました。また今年の英語劇への思いが強くなりました。とても貴重な機会を与えてくださり、心から感謝いたします。
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MLS(Model Language Studio)によるドラマメソッド研修会
北原先生が、エッセイのなかで何度も触れ(kitahara de essay 712, 716, 731, 786, 827など)「今後コラボして英語教育に寄与して行こう」と思われ、「閉塞した現在の学校システムそのものを活性化させる可能性」を持っている(731)と述べられていたことがとくに印象に残っていて、楽しみにしておりました。当日は約30名の参加、そしてゲスト講師として、MLSの太田雅一社長さんと夫人のClaudiaさんがお越しになりました。
Drama Method Workshop at 英語基本指導技術研究会
1. Introduction#1 & Ice Breakers:
MLSの成り立ちと「英語劇・ドラマメソッドR」
1967年ブロードウェイで俳優・演出家・舞台監督として活躍していたRichard・A・Via氏が”Hello
Dolly”の日本公演で来日の際に「アメリカの演劇」というテーマで講演会を行い、その際日本の大学生がこぞって、自分たちの英語劇上演のアドバイスを求め、その後3年間滞日して、学生に演劇を指導。その際、演劇指導を受けてきた結果として、学生の英会話力の著しい向上にもつながることを発見。これが「ドラマメソッド」の誕生となった。
ヴァイア氏来日当初、日本の学生の演技をみて、本当のコミュニケーションから遠い、他の人になろうとする演技スタイル」にショックを受け、当時アメリカで常識となっていた「本当のコミュニケーションがはかれ、自分を活かすことができる演技スタイル」の指導をしようと思い立ち、日本にとどまる決意をしたそうです。
その後、Via氏は、東京の大学のESSのメンバーとともに東京学生英語劇連盟を組織。リハーサルから一つの劇の完成まですべて英語で行う方式をとり、これが英語劇グループの規範(Model)となるようModel Production(略称:M.P.)となるよう名付けられた。
現在MLS会長の奈良橋陽子氏と、同社長の太田雅一氏が、このM.P.で出会い、1974年にModel Language Studio (MLS) を立ち上げました。当時Via氏にCan we do it? と尋ねたところ”No!”と言われたそうですが、その後ここまでやってこられたとのこと。
北原先生は学生時代、Via氏と共著があるDon Pomes氏(舞台俳優の傍ら日本で大手企業・NHKなどの英語講師)の演劇指導に毎週参加、初めての体験した英語演劇Friendsのディレクターは、MP出身の方、新採3年目でMLSの3日間の研修にも参加するなど、MLSとこれまでたびたび接点があった。しかも、北原先生の外大でのお仲間だったタケカワユキヒデ氏のゴダイゴの英語の歌詞の多くは、奈良橋陽子氏によるもの!(あの「ガンダーラ」や「Mokey Magic」,「ビューティフルネーム」などの大ヒット曲。)
ドラマメソッドは、劇場で本格的に演じる演劇の制作・実演から学校の講堂や体育館等での群読、さらに教室でのダイアローグ学習など、多様な設定のなかで展開できるもの。
Ice Breaker
1. Greeting –Create two lines and talk
1)
30名弱ほどいた参加者を二つにわけ、まず一方が二列にならび向かい合ってペアづくり。互いに手の届く距離で自由に会話をはじめる。その間、太田氏が、ペアの間を歩きながら、もっと離れるよう手で指示。向かいあうペア同士が隣り合わせるなか、離れるにつれ、おのずと声が大きくなる。(3mくらいはなれたらもうほとんど聞き取れないほど)話すほうは届かせようと、必死にはっきりと声をだし、聞くほうは受け取ろうと必死で相手の顔を見る。
2)もう一方のグループが二列にならび互いに向かい合ってペアづくり。今度は背中合わせ(back to
back)で会話を始める。また講師より、ペア同士が離れるように指示。そのなかで参加者は必至になって声をとどかせようと体をよじって声を大きくする。
2.Way of Walking
Stride(大股で)Walk on
Tiptoes(つま先歩き)など、教室内をそれぞれの歩調で歩きまわりながら、出会う相手と英語であいさつしてまわる、というもの。
3.What are you doing? Game.
ペアのうちAが「Move!」というと、一方Bが大げさな動きで何かの動作をする。AがFreeze!というとBは動作の途中で停止。そこでAがWhat are you doing?とたずねBがI’m ~ing.と答える、というもの。
いずれも、はじめてみてすぐに体も心もほぐれて、気が付くと夢中でやりながら、英語を声にだしている、という感じでした。
2.Part 1 How to teach a Dialogue with the “Talk & Listen System”
ここからは太田社長夫人のClaudia 先生による指導になる。
つぎのようなDialogueがテキストの見開きの
左ページにAのセリフのみ(Bは空行)、右ページにBのセリフのみが掲載されている。
A: Look at that man! I think it’s Steve Jones.
B: Steve Jones? What is he doing?
A: He’ reading a magazine.
B: Reading a magazine?
A: Oh, not any more. Now he’s….
B:・・・
A:・・・
参加者はそれぞれペアになり、講師の指示で様々な読み方でこのセリフを言っていく。
◎練習する対話文は、まず学習者がその内容をよく理解していることが前提
・一方が低い声、他方が高い声で、
・一方がslow, 他方がvery fastに
・両方とも、セリフを言いうまえに一度くるっとターンする
・ジブリッシュ(?と聞こえました)=デタラメ言語で互いに対話する
・表情を思いきりつけてセリフをいう
◎大事なポイントとして、セリフを言うとき、相手のセリフを聴くときはアイコンタクトをとる。文を見ながら読み上げるのでなく、例のRead and Look up式でセリフを言う。
いずれも一つの方法を終えたとき、一つ二つペアを選んで発表させることが大切。
それには次のような狙いがある。
・そのほうが楽しい雰囲気になる。
・見られることに慣れるとともに、意識することでより集中する。
・デタラメ言語のときは、自然と身振たっぷりになる、
・表情豊かにすると自然とeye contact が徹底される。
・相手の目を見ることは日本の文化では強調されていなくて、訓練が必要。文化ギャップを超えるため。eye-contactができていないと、自信がない人と思われたりする。お辞儀のときには相手から視線が外れるのが自然→これに慣れるのにClaudiaさんは5年かかったとか。
上記のように決まった対話文を繰り返し練習したあと、語句を部分的に入れ替えて、半オリジナルの対話文を演じる。さらにこの対話の続きが2パターン(結末が異なる)用意されていて、選んでペアで練習する。(3分)ここまで様々な読み方で練習を重ねてセリフが十分になじんでいる状態になっているので、短い時間でも、ほぼ発表が可能になってくる。
こちらも、二つのペアに発表してもらう。発表は「アクション!」で始まり、終わって拍手が起きているところで、ペアの二人がカーテンコールに応えるように手をつないで手を挙げ、そして深々とお辞儀で、場がますます盛り上がり(これぞ!ドラマメソッド!楽しい!と感じました!)
3.Part 2: Play Making
1 introduction #2
このメソッドはのロシアの演出家スタニラフスキーがまとめ、のちにリー・ストラスバーグらがアメリカのアクターズスタジオで発展させたメソッドにある。(中学生のとき、映画に興味をもち雑誌の付録のスター名鑑で、J.
Dean, Paul Newman、 R.Deniro、などがアクターズスタジオでこのメソッドを学んだ、というのを読みました。ここでまた、出会えたことに感動!)
MLSの演技に対する考え方は:
①Acting is not showing, but doing.
演技は見せびらかすものでなく、想像上の環境のもとで、真実性をもって行動(doing)すること。
②if you were in this situation, what would you do? (この状況であなたらどうする?
演技は、他人になることではなく、「あなた」の考えで演技(行動)することが求められる
③Acting is not about imitating and make-believe, but about the ability “to experience real emotions”.
演技とは、見せかけでなく、本当の感情を「経験」4する能力のこと。ここで演技(行動)することは、その英会話を「経験」したことになる。
2 Important Elements for Acting
【Never work First for the End Result】
Talk and Listen
リハーサルの前にセリフを暗唱することを優先させるべきではない。それはリアリティの実現と別の方向への努力になってしまう。
① Talk and listen でさまざまな読み方を重ねるなかで、より真実に迫る用意がされていく(ここは私自身の解釈がはいっています)
Talk & Listen は、従来の方法と比べ、はじめは進歩がゆっくりだが、最終的な成果はそれをはるかにしのぐ。
② Reality
一番肝心なことは、どれだけの真実性を架空の世界にもたらすことができるか。
【偉大な役者は皆、観客のまで演技をするのでなく、その環境の中を生きている。not actors but doers.
③ Keep Freshness on Stage:何度演じたものでも、あたかもそのことが初めて起きたことのような新鮮さがなくてはない
Read between the Lines. (=Sub-text)
観客は書かれているテキストそれ自体でなく、それが伝えようとする行間を聞きに来ている(スタニラフスキー)
「ドライブマイカー」の監督、濱口竜介も、彼のメンターが、スタニスラフスキーの信奉者。
映画のなかで、濱口監督は、Talk & Listenを採用している。(「ワーニャ伯父さん」のように。はじめは全く感情を入れずに読み合わせをすることからはじめる、というもの)
④Read between the Lines (=Sub-text)
近松門左衛門(1653ー1725)「虚実皮膜」:「虚構と事実の微妙な境界に真実の芸術があるとする論」17世紀の日本人がすでにその考え方を持っていた!
現実に根付いて自然でナチュラルな演技、感情の入れ方の方法で英会話を学習すれば、心からの表現・表情を引き出すことができる。
簡単なイラスト、小道具など大事で、MLSではこれを6番目のWと呼んでいる
4. Difference of Stage
舞台の各部分の名称を英語で(指導の際に活用):上手=Left 、下手=right(日本とちがい役者側本位の呼び名になっている)、
舞台手前がdown、奥がup (かつて舞台は奥から手前に傾斜していたため) など、英語でこうした言葉を使うことによって、通常の授業と差異化できる
5. How to use use the Stage
ステージの使い方の留意点:1.Balance the entering an exiting 2. Open stance on stage.
Don’t block others. 3. Use wide, big, high and low movements. Have
variety. 4. Act in FRNT of the set. 5. Use downstage area. 6. Demonstration of a Scene
Friday the 13th という10行からなる対話文が二つ(内容はつづいている)あり、4つのグループにそれぞれ一つが割り当てられる。
私は7人のグループに入る。
1.Where is the enveloe with all the money?
2.On the table over there.
3.I don’t see it.
4. There’s nothing on the floor .
5. Maybe it fell into the wastebasket!
6. But…but I threw the trash in the fire.
7. In the fire? All our money … burned?
・・・・・・・・
これを、まず、グループ内で、頭から順に、役割を決めずにかわるがわる読み合わせる。(役割をかえて数ラウンドおこなう)
次に、役割をきめて、Slow, fast, 大げさに、静かに、コントラスト=対比を大きくしたりなど、さまざまなTalk and Listen
をおこなって、読み合わせていく。
(資料では、この対話をもとに、キャスティングや、舞台上の配置、そして準備開始から発表までのスケジュールの組み方(Overall vision of
the Rehearsal Process)などの説明があるが、時間の関係で簡潔にスケジュールのみ紹介、終了。
限られた時間のなかで部分的ではありますが、Icebreaking やTalk and Listen
の対話練習、グループ内での台本の読み合わせなどを経験し、気がつくと夢中になって取り組んでいる自分がいて、繰り返しいろいろな方法を楽しく、かつ夢中で取り組んでいるうちに、身体と心がほぐれ、英語とその気持ちが体になじみ、もっとやってみたいと思っている、ということを実感しました。
ちょうどこの日の午前中、私の職場の授業で、内容理解→フラッシュカードによる語彙→音読というながれのなかで、生徒が、こちらの想定外のところで音読につまづき、(一か所どうしてもつかえてしまいなかなか言えない)、手順のどこがまずかったか反省していたところでした。
今回学んだ、Talk & Listenから、学生の体と心をほぐしながら、また対話の状況に思いを巡らせて、その対話の内容・状況をDoするように、試してみたいと思います。
特別な学習体験、ワクワクしながら最初から最後まで、参加することができました。
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MLS(Model Language Studio)によるドラマメソッド研修会
演劇と英語の授業のつながりを初めて感じたのは,北原メソッドに出会ってからでした。そのつながりを強烈に感じたのは,赤坂中の英語劇の映像,また北原先生とH先生がディレクターを務められた,北研教師によるFriendsを視聴してからでした。(何回か観てきた劇団四季の作品よりも、はるかに感動したことを覚えています。)そこから,英語劇の可能性を知り,英語劇に興味を持ちました。今回の研修会では,ドラマメソッドが学べる絶好の機会ということで,どきどきしながら参加しました。(実際に生徒役になって,演習に参加し,どきどきわくわくの連続でした。)
Part 1 (Claudia先生のワークショップ)
【Ice Breaker:】
「自己紹介」
① 二列になり,お互いの顔と顔を合わせての自己紹介。ただし,話者の間を先生が通ると,話者は離れて会話をし続けなければならない。距離が遠くなるので,何を言っているのか聞き取れない。だから自然と声が大きくなる。
② 二列になり,背と背を合わせての自己紹介。①よりもさらに話者の顔が見えないので,後ろを向いて声を出しても聞き取りにくく,大きな声で発話することになる。
「Way of Walking」
Stride(大股で) Stagger (よっぱらいがよろよろ歩く) Wobble about (よろよろ歩く)
Stroll(ぶらつく) Walk on Tiptoes(つま先歩き)
上記の中から先生が1つ選んで言うと,その歩き方で歩き,目が合った人とあいさつする。
「What are you doing?」Game
ペアになり,Aが「Move!」と言ったら、Bは適当に体を動かす。Aが「Freeze!」と言ったら,Bは動きを止める。Aは「What are you doing?」とBに尋ね,Bは静止ポーズに合わせて「I’m 〇〇.」と言う。やっても面白いし、観ていても面白い。どんどん緊張がほぐれていく感じ。
【Talk and Listen System】
ダイアログのテキストが,AとB見開きになって分かれており,それぞれのパートのセリフしか見えないテキストを使用する。
A: Look at that man! I think it’s Steve Jones.
B: Steve Jones? What is he doing?
A: He’s reading a magazine.
B: Reading a magazine?
A: Oh, not any more. Now he’s….
ペアは向かい合せになり,アイコンタクトを取りながら対話をするが,
① それぞれの声の高さを変えて対話する。(高いと低い)
② それぞれのスピードを変えて対話する。(速いと遅い)
③ それぞれ発話する前に一回転して発話する。
④ でたらめで発話で身振り手振りを加えて発話する。
など,バラエティはたくさんあり。(時間の関係でできたのはここまで。)各活動後に,2組程度のペアに発表してもらう。
なぜ上記のような活動をするのか。その目的は,「アイコンタクト」を取ること。
日本人は,これが苦手。「アイコンタクトを取ろう」と言わなくても,この活動をすることで,自然にそれができる。Talk&Listenはブロードウェイでも取り入れられている。
活動後,指名,立候補されて発表した先生方,どの先生も上手で,素晴らしいモデルを見せていただきました。英語劇等をかつて経験されてきた先生方も多かったようで,短時間のスキットでしたが,時に圧倒されました。「殻をやぶる」というのは,こういうプロセスなのだろうな,と感じました。
Part 2 (太田先生のワークショップ:理論等)
MLSの演技に対する考え方
① Acting is not showing, but doing.
大げさな演技は必要ない。誰にでもできる。 ※actingとは言いたくない。
② If you were in this situation, what would you do?
「あなた」が大事。「あなた」の考えで演技(行動)することが求められる。
③ Acting is not about imitating and make- believe, but about the ability “to experience real emotions.”
「学習」ではない「経験」を。
・授業で実際にTalk&Listenをするときには,前回やったものの1つを復習として行う。
・Realityが大切。現実に近い形にするために,劇に出てくる小道具などを用意する。
・acotorではなくdoerになる。
・演技はnaturalだけでは不十分で,真実性を出すことが大切。
・映画監督の濱口隆介さん(Drive My Carなど)はStanislavskiの手法を取った作品作りで大ヒット。(監督は,Talk&Listenの手法を取り入れている。まずセリフを覚えて,感情を入 れて演じるのは後から行う。経験の少ない若手を起用。)
例会の2時間半、盛りだくさんの内容で、すごく濃い学びをさせていただきました。いまだに内容が消化しきれていません。(もう一度本を読み直しながら、研修会の内容を振り返ろうと思います。)それでも太田先生の著書「英語劇ドラマメソッド」を読み、ワークショップに参加させていただいたことで、学びが深まり、立体的になったというのでしょうか、風船が膨らむような感覚でした。”経験する”ってやはり最大の学びがありますね。
これまで私はなんとなく音読とスキット活動に”ドラマ”を入れたきたつもりでしたが、全然足らないことも認識させていただいたので、この学びを活かし、これからは、もっともっとドラマメソッドを授業に取り入れていきます。(ドラマメソッドは,教室で,群読・日常英会話劇,ダイアローグを教科書を使ってもできる!)特に意識をしたいと思ったことは…
・「楽しく」というところ。(真剣の中に「楽しい」を生み出す工夫をしたり,つまらないと思ったら,面白くなるようなものになるよう工夫する。)
・小道具等,できるだけ本物を用意したり,場面や状況を設定を考えた「リアル」を実現できるよう努める。(そこにこだわる。)
・言葉を大切にする。(指導者として「言葉」への意識が、自分は不十分だなあ、とも感じたので。)
北原先生、I先生、H先生、今回のような機会を設けてくださり、ありがとうございました。第2弾を期待したいです。(奈良橋先生、来てくださいますでしょうか。)
毎度例会で多くを学ばせていただいておりますが、今回のこの初めての「ドラマメソッド」の学び、私の財産の1つになりました。
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今回の北研はすべての机を端に寄せ、椅子だけを半円状に並べた形で始まりました。予想はしていましたが、これは逃げも隠れもできないぞ…と覚悟をきめて臨みました。久しぶりの北研でしたし現在休職中の身ですので、みなさんについていけなかったらどうしようかと思いましたが、過剰な心配だったなと思います。北研の先生方は熱心で温かな方ばかりで、教室に良いエネルギーが溢れているのを感じました。遠方から飛行機や新幹線で来られている先生方が何人もいらっしゃり、その情熱が良い刺激をくれました。
さて、今回の研修で学んだ内容についてですが、紹介のあった指導法のいくつかはすでに北原メソッドや北研で実践しているものでした。例えば、ペアワークでペアの距離を離していくと、自然と大きな声が出てくるというテクニック。北原先生が先にレポートで書かれていたように列の組み合わせを変えて実践できますし、北原先生はスーパーペアワークの最中に音楽を大きめに流しておくことで、自然に大きな声を出させるという方法を取り入れていました。また、スキットの一部を変えてオリジナリティを持たせる活動がありましたが、これは北研の先生方には定番の活動かと思います。オリジナルスキットを考えている最中、私の脳裏にはかつてビデオで拝見した赤坂中学の生徒たちのユーモアあふれるスキット発表の様子が思い出されていました。
北原メソッドを学び始めてもう10年以上になるのですが、実は今まで北原メソッドにおけるジェスチャーの重要性をしっかり理解できずにいました。なぜ単語練習や音読において体も一緒に動かす必要があるのか、納得のいく答えを出せていませんでした。しかし今回の研修でドラマメソッドを体験し、また演技のいろはを学んだことで、身に染みて理解したように感じます。言葉はコミュニケーション方法の1つであり、身体全体が表現手段になるということ、身体を動かすことで心や脳みそも柔らかくなり吸収力が倍増すること、これらが今回私なりに得た答えです。北原先生、今回はこのような研修を企画してくださり本当にありがとうございました。またご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
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Drama Method Workshopについて報告させていただきます。
1. Introduction : Ice Breakers
ペアワークの前のwarmer として様々な活動が紹介されました。
2人で向かい合い、離れながら会話を続ける活動や、ジェスチャーで自分の動きを説明する活動など、体を動かしながら、相手とコミュニケーションを深める活動などなど。全ての活動は、相手とのEye Contact をねらった活動です。英語圏の人がいかに相手と目を合わせて意思疎通することを重要視しているかを教わりました。
学校の英語授業で、ペアワークを行う際、打ち解けにくい生徒や声が非常に小さい生徒などを、より活動的にさせる効果があり、たいへん有益な活動だと思われます。
2. How to Teach a Dialogue with the “Talk & Listen System”
Information Gap を用いたrole play。セリフが決まっているcontrolled practice から、徐々に即興性や創造性を求めるfreer practice に移行する。
同じcontext を意図的に繰り返したり、少し発展させたり、と発展的反復練習を繰り返しながら、発話量をどんどん増やして、自然と話すことに慣れさせていく手法は見事だと感心しました。
3. Play Making
参加者7人で、いきなり寸劇のscript を読み、読み合わせをしながら、劇を作り込んでいく面白い活動。
書かれたセリフを単に発して「ごっこ」をするのではなく、英文をしっかり解釈して、登場人物の人となりを想像し、読み方にもキャラクターをにじませて声にする、という作業は、drama method ならではだと思います。
グループが7人いると、意見の違いも出ましたが、そこでnegotiate したり、compromise することも協同学習の醍醐味であり、生徒にはぜひ体験してほしいと感じました。
<まとめ>
私は、もともと大の演劇・ミュージカル好きです。大学時代にはE.S.S. のDrama Sectionに所属していました。イギリスの大学院に留学した際は、Dramaを取り入れた英語教育法に関してdissertation を書きました。そのときにDrama や Role Playに関する本や論文をたくさん読み込み、現地の学校訪問で劇を通した教育が盛んになされているのを目の当たりにして、「自分が英語教員になったら、ぜひDramaを使った授業がしたい!」と思っていました。実際、英語教員になってから今日まで、自身の英語指導に劇やRole Play, Skit, Story Telling, 紙芝居などを多用してきました。
今回のワークショップでは、様々な活動をご披露いただき、忘れていたことなども思い出させていただきました。
改めて、やはり劇は有益な教材だと再認識しました。
特に、ワークショップ前半でのペアワークの数々は、授業でのwarmer として、生徒の活発な発話を促すものとして優れていると感じました。すぐ使いたいです。
後半の、Beat 7 (7人でScript を読み合わせながら劇を作っていく活動)は、英語を解釈しながら演じるというinput とoutputを同時に行う面白い活動でした。上にも書きましたが、7人もいれば意見が分かれるのは当然で、そこで互いにnegotiate したり、compromise しながら、1つの劇を創り上げていくことは、たいへん良い協同学習の側面だと思われます。
その際、K先生の「周囲を見渡して皆に配慮しながら参加する」理想的なparticipantぶりを拝見し、「さすがだなぁ」と思いました。K先生が教師として生徒の活動をmonitorされる際も、きっとこのような細心の心配りで見守っていらっしゃるのだろうなと感心いたしました。
Drama Method は、太田先生もおっしゃっていたように、非常に楽しく、実際的で、real な英語学習法だと思います。
教員が注意すべきは、与えられたセリフを覚えて発するだけの活動に終わらせることなく、さらに生徒が自身の考えと語彙を活用するfreer practiceにまで発展させることが重要だと考えます。学習指導要領でも強調されている「即興的なやりとり」を養成するのは、まさにこの段階の練習だと思われます。
今回ご披露いただいた活動は、どれも楽しく、授業で活用したいと思いましたが、通常授業にどれだけ取り込めるかは、正直、疑問です。
それは、単に時間の問題のためです。私の勤務校では、英語は週に5時限(1限50分)ありますが、Sunshineの教科書を徹底して使い切る方針では、warmer をちょこちょこと取り入れるくらいになりそうな気がします。
もし可能ならば、総合学習の時間に「Drama Method で学ぶ英語」の授業をすれば、体系的にかなりいろいろなことができるかもしれないと思いました。
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始めのウォーミングアップで、2列に並び、ペアごとに英語で話をする活動をしました。その際、話をしている最中にClaudia先生がペアの間を通り距離を意図的に開けさせるようにし、大きな声で話すように仕掛けるような工夫がありました。また、別のパターンでは、ペアが背中合わせになり話す活動がありました。これが思ったよりも相手の声を聞き取ったり自分の声を相手に伝えるのに普段よりも耳を澄まし、大きな声を出す必要がありました。このウォーミングアップの活動の後に北原先生から授業の中では、1列目と2列目でやった後に1列目と3列目など工夫してやってみると良いとアドバイスがあり、なるほどと思いました。
また、日本人と外国人のコミュニケーションの取り方の違いとして、アイコンタクトや言葉ではない部分での伝え方や相手とのやり取りが大切であると改めて感じました。Dialogue Dynamicsでは、AとBのセリフを話す前に一回転してから話すという活動もしました。その目的が回転した後に相手の目を見て伝えるということ、回転したあとに相手の目を必然的にふと見る瞬間があるということ、アイコンタクトが苦手な日本人でもお互いがアイコンタクトを取れるような工夫があり、授業にも取り入れてみようと発見がありました。また、ただセリフの練習をするのではなく、場面や条件を設定することで、練習の幅が広がったり、英語が苦手な生徒でも楽しく英語を話すことができると感じました。
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今回はMLS(Model Language Studio)によるドラマメソッドの研修会でした。
北原メソッドの中でもKey Sentenceをジェスチャーを入れて覚えたり、ジェスチャーリーディングで教科書の内容理解をしています。これを編み出した北原先生は、大学時代にMLSでドラマメソッドを学んでいたということです。この効果のある北原メソッドの基礎は、どんなものなのかジェスチャーの苦手な私は、基礎を勉強したくて参加しました。
1.Ice Breaker
(1)Greeting
①参加者を半分に分け、円の中心に出ます。→その中で2列になり、相手を決める。→その相手と自己紹介をする。→どんどん相手と距離をとるよう指示→それでも話続ける。→距離を戻すよう指示。
※効果:大きい声でと言わなくても声が大きくなる
②ペアと背中合わせになる→会話する→距離をとる→話続ける→距離を戻す
(2)Way of Walking
いろいろな歩き方をしながら自己紹介をしていく。
Stride(大股で) Stagger (酔っ払いが)よろよろ歩く Wobble about(よろよろ歩く)
Stroll(ぶらつく) Walk on Toptoes(つま先歩き)
(3)”What are you doing?” Game
ペアになる。A:Move!(Bはいろいろなジェスチャをしながら歩く) A:Freeze!(Bは動きをやめる)A:What are you doing? (Bは、自分の動きを止めた体勢をみて何に見えるかを表現する) それを交互にやる
2.Talk and Listen System
(1)ペアになる。AとBに自分の話すことだけが書かれているシートを渡す。→感情を入れずに読む。
(2)A:高い声で読む B:低い声で読む A:ゆっくり読む B:速く読む
※効果:expression in voiceを高める
(3)A:一周回ってから読む B:一周回ってから読む
※効果:eye contactをするようになる。話すときは相手の目を見る。
(4)ジブリッシュ でたらめ言葉を言いながら会話する(実際は何をいってるか意味不明)
※効果:express yourself
(5)Choose Ending #1 or #2
うまくendingに合うように、ペアで相談してdialogを変えて発表する。
(6) An interpreter 3人一組
A:英語 B:Aの英語を日本語にしてBに伝える C:英語で答える
B:Cの英語を日本語にしてAに伝える。 これを繰り返す。
3.Play Making
ドラマ作りの基礎を教えてもらう。その後、2つのグループに分かれて練習する。Talk and
Listenで学んだことを実際に台詞練習に取り入れながらやる。
久しぶりの北研。今回は北は福島、西は長崎から先生方が集まりました。みなさん一つでも多くのことを吸収していこうと前向きでした。私はドラマメソッドに初めて触れました。授業ですぐに使えるメソッドが多くあります。最初から完璧を求めるのではなく、何度も手を変え品を変えながらスキットを練習していくと自分のものになっていくということがよくわかりました。
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MLS(Model Language Studio)によるドラマメソッド研修
・MLSとは?
英語を自分の言葉として堂々とコミュにケーシングできる人を育てることを使命として1974年に創業
多くの日本人は、「学んだことを、頭で覚えただけ」で止まってしまっている
日本の英語教育で、一番欠けているのが、「英語で自分のことを話し、会話する経験」
ドラマメソッドによるレッスンでは、英語で「自分のこと」を話す経験をたっぷりする
気づいたら、少しずつ英語を「自分の言葉」として話している自分に気づくはず、それが英語コミュニケーションのスタートライン
言葉は道具であり、単に「英語」を学部のでなく、英語を「自分の道具」として英語コミュニケーション力を高める
英語コミュニケーション能力を活かして、真のグローバル・パーソンを育てることがMLSの使命
・MPとは?
MLSの最高顧問であり、ドラマメソッドを見いだしたRichard A. Via氏は、東京学生英語劇連盟を組織
リハーサルから一つの劇を作りあげるまで、キャストもスタッフもすべて英語で会話する方式をとった
他の英語劇グループの規範となるよう、Model Production ( M.P. )と名づけられた
1️⃣ Ice Breaker
①Greeting-Create two lines and talk
ペアで顔を合わせて自己紹介→お互いの距離をとって自己紹介→背中合わせで自己紹介
距離ができることにより、自然と声が大きくなり、顔が見えないので、見ようとして自然にアイコンタクトをするようになる(声を大きく!、目を合わせて!と指導しなくてもよい)
②Way of Walking
Stride, Stagger, Wobble about, Stroll, Walk on Tiptpes ーそれぞれの歩き方で、相手と挨拶をする
③”What are you doing?” Game
ペアの一人Aが”Move”と言ったら、相手のBは大きなアクションをする。更にAが”Freeze”と言ったら、Bは動きを止める。そしてAの”What are you doing?”という質問に、Bは”I’m 〜ing.”で答える。
2️⃣Talk and Listen System
ペア(A&B)になり、決められたセリフを言う。その際、以下の指示に従う。
・Aは低い声、Bは高い声で
・Aはゆっくり、Bは早口で
・セリフを言う前に一回転する
・意味のないメチャクチャな言葉で
・プラスαのセリフを追加
上記のように楽しくセリフを言っているうちに、最初の緊張感が薄れ、アイコンタクトや表情も自然にできるようになったことを実感しました。日本人にとってお辞儀をすることと同じように重要視されるアイコンタクト、「相手の目を見なさい」と言う一言よりも効くと思いました。ペアの発表の際は、Action!で初め、まるでドラマの1シーンを撮影するかのようでした。発表後の拍手も温かかったです。
3️⃣Play Making
MSLの演技に対する考え方3つ
①演技は見せびらかすものでなく、想像上の環境の下で、真実性を持って行動すること
②よく演技は他人になることだと言われますが、「あなた」の考えで演技(行動)することが求められる
③演技とは人の真似をしたり、見せかけの演技をしたりすることではなく、本当の感情を「経験」する能力のこと
演技(行動)をすることは、その英会話を「経験」したことになる
演技をすることが役者だと思っていた私は、actingからdoingができ、はじめていい役者になるというお話を聞き大きく頷きました。英語学習者にとっても同じことが言えると思いました。どんな状況で、”I’m thristy.”を言うか、そこまで考えて指導してこなかった自分に気づきました。
Talk&Listen
7人グループでFriday the 13thという対話文を読む。
1から10まで番号が振られた文を、それぞれ順番に、早く読んだり、遅く読んだりして、内容理解しながら読み進める。
内容に関して、お互いに疑問に思うことを話し、内容を解釈していくことがTalk&Listenなのだと思いました。
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今回は、MLS(モデル・ランゲージ・スタジオ 本部:東京都渋谷区代々木)の太田代表、クロージャ副代表による「ドラマメソッド○R(MLSの登録商標)」ワークショップ。MLSでは、通常、教員向けワークショップを2日間、約13時間~かけて実施。そのエッセンスをギュッギュッと2時間半にまとめて頂きました。
私は何回か受講したことがあるのですが、今回初めてのワーク(もしかして、忘れているのかも???)や、ようやく腑に落ちた点がありました。自分の理解力不足の面は否めませんが、『基本に戻って何回も繰り返す』北原メソッドは、私にも有効!でした。
今回のワークショップのポイントを私流キャッチフレーズにすると
『ドラマメソッド○Rとは…全身で経験してcommunicative な言葉へ。“to experience real emotions”』
(テキストP.7参照) です。
[学んだ事]
1「ドラマ・メソッド○R」とは、教室で、教科書を含めた日常会話を劇化し、クラスメイト同士で高め合うことができるメソッド。教科書の内容を生徒自身の中に染み込ませ、話せるように導くメソッド、と解釈しました。
2 太田代表によるIce Breaker
やはり、教えるより学ぶ事の方が楽しい。すっかり生徒気分でall Englishの活動へ。ワクワクが止まらない。
(1)Greeting -Create two lines and talk
2列に並び、向き合い、挨拶と自由なおしゃべり。相手との距離を突然に広げられたり、狭められたり。次は背中合わせで。相手の声への集中が高まる。大きな声を出す心の抵抗を低め、必要に応じて自分の声量をコントロールする体験。
(2)Way of Walking
Stride大股で、 Stagger(酔っ払いが)よろよろ歩く, Wobble about (よろよろ歩く)、Stroll (ぶらつく)、Walk on Tiptoes(つま先歩き)などの歩き方の指示がでる。その歩き方で出会った相手と挨拶、短い会話。羞恥心が消えていく。
(3)”What are you doing?” Game
自分で考えた動作のジェスチャー中に”Stop!” の声。その瞬間、Freeze(凍り付いたようにその動作の途中の形で固まる)”What are you doing?”と尋ねられ答える。片腕を前へまっすぐ伸ばし、片足立ちだった方は、”I’m playing Kabuki.” 見得を切る直前の様子。次の方は、両腕を上げ、やや外股立ちでStop! ”I’m dancing at the summer festival.” 盆踊りですね。参加者は、いつの間にか自由な表現の世界へ。
3 クロージャ副代表による「MLS英語劇・ドラマメソッド○Rワークショップ」スタート
Part 1: Talk and Listen System
The First Step
(1)Dialogue使用。ただし、左ページはAの台詞のみ。右ページはBの台詞のみ。相手の台詞は見ない。
(2)自分の台詞をまず黙読。覚える。相手の目を見て言う。相手も目を見て聞く。
この時は、理解が必要な段階。時間をかけてよい。ただし、相手の目を見て言う、聞くは守る。
相手が何を言っているのか、理解しようと努める。その上で、自分の台詞を言う。まだ、完全に理解していなくてよい。感情は入れない。
(3)(2)の対話を下記の様にいろいろな設定で言う。これがDialogue Dynamics (=DD)
①(Aが)low :(Bが)high 男性の高い、可愛い声に思わず笑いも
② slow: fast slowは自然と低く威厳あり。fastは高く軽やかに。
(当日は、ここまで、実際はたくさんあり*1)
③ くるっと一回転して台詞を言う。教室では運動神経が良い子が喜びそう。
(4)(3)の練習の意図を考える。
①、②⇒実際の会話は状況に応じて声の高さ、速さは変わる。実際に英語で対話するときに自然と自分の声を変化させるための訓練
③⇒くるっと回ってふらついても必ず相手の目を見る。アイコンタクトを取るための訓練。欧米人はアイコンタクトを取らないと、不安になる。日本人にはない習慣を身体に覚えさせる。
(5)ジブリッシュ ( Gibberish)
言葉は意味のない、でたらめ言葉。表情、ジェスチャー、音調などで表現。生徒達が張り切りそう。楽しく解放感あり。
*1 他のDialogue Dynamicsの例は太田代表の著書『生徒の英会話力が向上する英語劇・ドラマメソッド』P.82~83に詳しい(当日、販売をしていた本)
The Second Step
対話をオリジナルな作品にする。
(1)対話文の一部をペアで相談して、オリジナルなもの、自分達の気持ちにピタッとくるものに替える。
(2)2種類のエンディングのうち一つを選ぶ。
(3)配役A, Bを決める。
(4)今まで学んだ手法で練習する。テキストを見ても良いが、言うときは相手の目を見る。
☆ポイント☆
ここで、Dialogue Dynamicsで学んだ事、声の高低、大きさ、速さ、eye contactなどが生きる。
Situation を自分達で作り、練習することで、「読む」から「演じる」になる。
○「演じること(行動すること)」はその英語表現を「経験したこと」
⇒ 真にcommunicative な英語になる。
4 太田代表によるPart 2: Play Making =英語劇を指導する上で押さえるべき点(抜粋)
(1)ドラマ・メソッド○R は、スタニスラフスキー(Stanislavski, Russia,1963-1938)から生まれた。
(2)演技に対する考え方
① Acting is not showing, but doing. Doing under imaginary circumstances. ⇒誰にでもできること。
② If you were in this situation, what would you do? =If magic (Stanislavski)
⇒あなたの考えで演技(行動)する。
③ “Acting is not about imitating and make-believe, but about the ability “to experience real emotions.”
⇒ここで演技(行動)をすることは、その英会話を「経験」したことになる。
(3)演技(行動)で特に大切なこと
① Reality
② Keep Freshness
③ Read between the Lines.(Sub-text)⇒サブテキストをどのように解釈するか、が大切
(4)映画監督 濱口竜介氏(監督作品「ドライブ・マイ・カー」など)の手法にはStanislavskiの影響あり。
(5)『現実に根付いた自然でナチュラルな演技、動き、感情の入れ方の方法で英会話を学習すれば、心からの表現・表情を引き出すことができる』
(6)「舞台の名称」と「舞台の位置による強さの違い」(日本の舞台とは異なる)
(7) グループ演習 (テキストp.13 “Friday the 13th”)
① 7人グループを4つ作成
② 最初は、感情を入れずに、ただし、目の前の人とアイコンタクトを取り、台詞を読む。
③ ②を繰り返し、場面、内容をグループで推測する。
④ 配役の検討、意味を考えながら読む。自然に感情が入る。このあたりで時間切れ。参加者で知恵を絞りながら初めての題材の理解を進めて行く作業は楽しかった。グループ学習は楽しい。
(8) 実際の英語劇の指導に向けてのアドバイス
① テキストP.15 “Overall Vision of the Rehearsal Process“
全体の日程の3分の2の頃に、” First Run Through”をするのがポイント。ここで” Break!“を起こす。
② テキストP.16 上 Special exercises: To Keep Freshness を役立てて下さい。
③ Conclusion テキストP.17
We stress “naturalism” for beginners, but for advanced actors, Lee Strasberg said,
“You are being natural but that’s not enough. Natural I can see on a street corner.
What we ask is that you be real.”
☆ まとめ ☆
英語科授業の活動で、母語(多くの生徒は日本語)ではない論理の言葉(英語)で感じる・考える楽しさと、そういうワクワクする体験でみんなと仲良くなれるきっかけを作れたら素敵です。これは、他者とつながるための言葉の学びであり、北原メソッドにつながると思います。
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まず、めちゃくちゃ楽しかったです。みなさんも楽しそうに参加していました。大人でも楽しく活動できるので、中学生も十分に楽しめると思います。
1 Warm up
ペアで自己紹介しながら2人の間の距離を離していく。もしくは、背合わせになってSmall Talkをしながら距離を離していく。「大きな声で活動しましょう。」と指示しなくとも自然に大きな声が出ていく工夫。
“What are you doing?” Game.
ペアで片方がジェスチャーを大きくゆっくりとしてもう片方のペアが“What are you doing?”と聞く。大きな動きをすることで心も解放されていきます。
2 Talk and Listen System
6文ダイアローグをいろいろな読み方で読んでいく。読むといっても、相手の目を見て話すのでスクリプトに目が止まっていてはダメ。
高い声−低い声、速く読む−遅く読む、1回転してから読む、gibberish(ジェスチャーをつけてちんぷんかんぷんな読み方をする)
1回転してから読むと相手の目をきちんと見て話すようになる。
上記の練習をした後で、さらに最初の6文と繋がりがある6文ダイアローグがプラスされ、その6文がオチになるように最初に練習した6文を少し変えてスキットを作る。
必ず、ペアで練習した後に全員の前で発表するペアを募る。私も発表させていただきました。私は、劇をした経験はありませんが、いつも夫婦でジェスチャーしながらふざけ合っているので自分の日常と何ら変わらない活動でした。
3 7人グループになって10文からなら会話文の内容を考えながら役割分担をして役になりきっていく活動、どういうストーリー展開がなされていくのかが同じ英文なのにメンバーの意見で変わっていくのが面白かったです。時間があれば他のグループと発表し合いたかったです。
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私自身は、東京外大在学中、大学1年の春、英国に短期留学していました。帰国して
すぐに、内向的で人前でうまく英語を話せない自分の欠点を克服するための手段を探す中で、奈良橋陽
子先生が主宰するModel Production(東京学生英語劇連盟)に出会い、すぐにオーディションを受けて合
格し、MPの舞台に立ちました。18歳の春に「3か月間、けいこのときも、食事も移動中もすべて英語で生活する」英語漬け人生に入りました。100名を超えるスタッフとはすべてファーストネームだけで呼び合い、コミュニケーション手段は英語だけでした。
泣き笑い怒り悩みなどのさまざまな感情や生活の中から体得する「English Through Drama」メソッドとの出会いです。
アメリカNYのブロードの役者さんたちの稽古のメソッドとして、Richard Via氏、そして陽子先生が指導した方法です。
そのメソッドを今日まで守り、深め、体系化し、多くの人に伝えてきた伝道者、太田先生ととってもチャーミングな奥様のクラウディアさんから2時間半、ライブでワークショップを受け、みんなでそのマインド、神髄にふれることができました。とっても楽しい、幸せな時間を体験することができました。
北研に向かう新幹線の中で、今はアメリカでドクターとして活躍している同期のM君とfacebookで連絡を取り合うと「え、雅がMLSの社長になったんだ。雅ならきっと楽しい会になるはずだね」とメッセージが届きました。MPは毎年3か月のけいこの中で、英語と芝居を体得するとともに、今もこののように楽しい友達関係が続く仲間を私たちにもたらしてくれました。
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●ワークショップの内容の詳細は多くの方たちがレポートしてくれた通りです。
私はこのワークショップで学んだ活動の中から、中学生たちの授業の活動にすぐに生かせそうな活動をいくつか選んで、さっそく6/17(月)、18(火)、19(水)にすべての英語クラスの生徒、演劇部の
練習に取り入れて実践しました。
北原メソッドとどう結びつけて、さらに効果的な活動へとバージョンアップできるか試みたのでご紹介します。わかりにくいところは、次のように表記します。奈良橋陽子先生から直接私が学んだ活動(=Yとします)。
北原メソッド(=Kとします)。今回のドラマメソッド(=Dとします)。Hの指導法(=H)今後の指導の参考になれば幸いです。
1 ドラマメソッドを取り入れた、中2(2年3組)の授業 6/17~19
(1) アイスブレイクで声を自然と出す練習(D)
6/17(月)あいさつ、small talkをペアで向き合って3〜5文言い合う。
→次に背中合わせになってお互いの好きな食べ物、朝食を聞きあう→1文話したらどんどん離れていく。
*後ろ向きで話すことや、どんどんペアとの距離をとって離れることで、自然と声が大きく、聞き取りやすい話し方を工夫していました。生徒「おもしろい」「自然と声が大きくなった」「より一生懸命聞き取ろうと思った」
(2) 「そのままスキット」(K)→「くるりん そのままスキット」(D+K)へと、ダイナミックにバージョンアップ!
大教室を使って、1回ジャンプしてからセリフを言う「そのままスキット」に挑戦し、全員が合格しました!
6・17(月)アイスブレイクの活動語、ALTとのTTで「そのままスキット」の前に1回転ジャンプをしてから英文を言うデモを見せる。
→生徒たち「おお〜」と拍手。→クラスでジャンプのきれいな生徒3名に見本を見せてもらい、みんなでジャンプを練習。
「ジャンプを入れるとどう変化する?」に生徒たちは、「楽しい」「わくわくする」「会話が生き生きしてうまくなる」
「アイコンタクトはどう?」「相手をしっかり見れる!」 →その後、けがをしないよう気をつけて、みんなでジャンプ練習。
1回転ジャンプを入れることで、相手にフォーカルすることができるのが、Dのポイントです!
この日は、ジャンプ練習しただけで、まずはU2パート4の「そのままスキット」をジェスチャー付きで全員合格。
(デモ)生徒A 1回転ジャンプ後、“Curry and rice is one blend of different food culture. Do you know that?”
生徒B 1回転ジャンプ後、“Right. California roles are …”
など、ぴょんぴょんとんで、相手にフォーカスしたところで、セリフを繰り出してきます。
デモでは最初ふらふらして転びそうだったALTも、だんだんとコツをつかんで回れるようになりました。
教師は、万事にそなえて、つねに体幹をきたえておかねばなりません!
6/18(火):ふつう教室の2倍の大きさの大教室の英語ルームを使って、「1回転ジャンプ+そのままスキット」に全員合格!
ドラマメソッド(D)の根幹は、Listen&Talk(相手の話をよく聞く→そして話す)です。(Yの表現では「Pinch&Ouchでした」
北原メソッドの根幹である「そのままスキット」の前に、1回転ジャンプを入れてから、英文を1文言う「くるりんスキット」と命名しました。
「ペアになって、1回転ジャンプして相手のほうに向き合ったら、そこでダイアログ を1文言う」に挑戦しました。
大教室の後ろのスペースで、できるまで練習。
パート4の「くるりん そのままスキット」(because)に合格したらスタンプ→暗写
その後、すでに「そのままスキット」として全員合格しているIFとWHEN(K先生オリジナル手作り)もあらたに「くるりんスキット」として全員が練習して挑戦→言えたら暗写を繰り返して→全員1時間の中で合格することができました。
うしろの練習スペースを見回ると、みなふらふらになりながら、よろよろしながら回っては英語のセリフを練習しています。
中には、勉強が得意でも、運動が苦手な生徒もいるので、力いっぱいがんばったことで合格を出しました。(やさしさは大切!)
こどもたち「ありがとうございます!」と心から喜んでくれました。
授業の最後には、「先生、英語って本当に楽しい!!」と叫びだす生徒もいました。
最後に感想を聞くと、みな「楽しい!」とコメント。いろいろな意味で「中2」の今の指導によく合っていたようです。
ちょっと疲れても、「ジャンプ+英語の暗記、発話」の体験は刺激的で、excitingだったようです。
脳科学的にも「体と感覚のすべてを使って、楽しい活動をする」ので、もっとも生徒が英語を習得しやすい活動になったと思います。
(実際のところ、本日の私は、見本を見せすぎて少々Dizzyです!)
6/19(水)2年 大教室で Let‘s Talkのダイアログを実演(Y,D,K、H)
生徒たち、5時間目も大教室なのでモチベーションMAXで開始5分前には集合。みんなで車座になって、授業前からStand by meを今日は特大ジェスチャー付きで熱演。特に男子がすっかり取り込まれ
て夢中に。
私を中心に、時間前から歌う様子に、自分たちも、まわりも「これは、もう宗教だね」「やばい、とりこまれている」と言いながら笑顔で歌う。
授業開始後、「くるりんスキット」の模範演技を見せ合う。→Let‘s talk2の「ていねいなお願い」では、ダブルデートしている4人が通りすがりの女の人に写真を1回頼む→目をつぶっちゃったのでもう1枚頼むを英語で実演。
通りすがりの女の人役は、H、ALT,選抜メンバー2名(カレーキングともうひとり)。
それぞれ2人の人に声をかけて、ダブルデートの記念写真を取れたら合格!としました。全員合格。
Y&D&K&Hのドラマメソッドによって指導をしたものです。
生徒の声「やばい、もう1時間終わったの? 」「終わるの早い!」「ああ、楽しかった!」
2 1年6組の授業でも、アイスブレイクのあいさつ活動→後ろを向いて離れるは好感触でした。
「くるりんスキット」をデモを見せると、2年と同様好反応でした。しかし「ジャンプ練習」するところで、楽しくなりすぎてうるさくなってしまったので、気持ちがまだ幼い1年より、2年あたりでやると効果的だと思います。
3.演劇部での指導に活用
演劇部の副顧問です。時間のあるときに練習を見て、エチュードや発声、演技指導をしています。
今週は次の指導を加えました。ちょうど前回「先生、どうやったら大きな声が出ますか」と質問されていたのでちょうどよい。
1. MPで毎日ルーティーンだった「ナームの発声とストレッチ」(MP, Y)
おそらくヨガを応用した腹式呼吸の声出しは、MPのけいこ中毎日最初に個人練習のルーティーンでした。あぐらをかいて、手と体を前に倒しながら「なーむ〜〜〜〜」と長い発声をします。
柔軟、ストレッチ、腹式呼吸、声出し、意識統一ができて、総合的なよい活動だと思います。
2. アイスブレイク(Y・MP→D)
・アイスブレイク ペアで英語で5文ずつあいさつ→背中合わせになって、好きなものを聞きあう。→離れていく。
さすがに演劇部。教室の2倍の大きさの長さに離れても、顔の向きを工夫したり、大きな声をよく出してコミュニケーションをとる。
・Way of Walking(D+Y)
最初、演劇の基本の歩き方、矯正のための「モデル歩き」ウオーキング(MP/D)→Dメソッドで様々な歩き方→その後、いろいろなキャラクターで歩く
3. アイスブレイク(Y+H)
・私がMPで初日にY先生の指導で洗礼をうけた活動を、コロナ禍後バージョンで。
お互いの手を握って見つめ合い→お互いの印象を英語で表現(全員、Cute!と叫ぶ)
→それを相手に伝えて、Hugをする。
中学生どうし、とくに演劇部どうしは、なにかというと、友達との接触をこころと体で求めています。
たまには、コロナ後はこんなプチ接触のある方法で、心を満たしてあげるのも、心の安定につながります。喜んでいました。
上のアイスブレイクの「背中合わせで離れたあと」も心理的にはフラストレーションがあるので、あとでぎゅっとHUGしてお互いを確かめ合いました。
4. What are you doing?ゲーム(D)
「Move」の命令で、大きなアクションで動く。「Freeze」と言われたらとまる。
What are you doing?と言われたら、何をしているか答える。
→その後、応用で、教師が「Heavy Rain」「Tulip」「3tulips dance」など即興でアクションをしました。
演劇のメソッドの即興エチュードです。
生徒たち、どの活動も、その意義と楽しさを味わっていました。次回はListen&TalkおよびJumpなどに挑戦します。
ということで、すぐに教室で使えて、生徒が楽しく効果的に英語を学べる内容がたくさんありました。
この3日間でもその効果が検証できました。ぜひ、気軽に全国各地の教室で、英語劇ドラマメソッドを実践に取り入れてみてください。そして実践レポートを見せ合いましょう。
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それぞれの活動の中で特に印象に残ったものを取り上げます。
Ice Breakers
1 Warm up
自己紹介をするのですが、向き合ったり背中同士を合わせたりしながら会話を続けます。先生の指示でどんどん距離を離していきます。
※私は、背中同士を合わせて話すものに挑戦しました。初めから声が聞き取りづらく、やりとりするには、顔を相手の方に向けないと聞こえないのだなと痛感しました。聞く姿勢と目を合わせる大切さや安心感をここで改めて理解しました。
2 Way of Walking
ペアで指示しあい、指示された方はそれに従って歩く。(例:大股で、よろよろ歩く、ぶらつく など)
※「演じる」ことは、体全体で表現をすることなのだと感じました。自分なりにそれぞれの歩き方に違いを持たせながら「歩く」ことは、言葉をどうとらえているかを試されるものでした。特に「ぶらつく」はどうしたものか考えました。
3 “What are you doing?” Game
ペアになり、相手の“Move!”という合図で「自分で決めたある動作」を始め、”Freeze!”と言われたら静止し、”What are you doing?””と聞かれたらその動作について答えるというものです。
※自由な発想と、そのアイディアをすぐ行動に移すことが難しかったです。私は「自由に」が苦手なんだなと思いました。アクションカードを学ぶときに、体でその動作をしながら発音をする活動を思い出しました。言葉と動きのつながり、Dialogue Dynamics(DD)の重要性、DDによりその後の生徒の表現が広がるのだと知りました。
Part1
Talk & Listen Systemで対話文を指導する方法を学びました。
AとBの会話ですが、AはAのセリフのみが書かれている台本、BはBのセリフのみ書かれている台本を使って、自分のセリフが終わったら相手に合図をして、次は相手が話すという感じで進めます。話すときは顔を挙げて、アイコンタクトを必ずします。
※相手のセリフが自分の台本にはないので、どういう状況なのかを知るために、よく相手の言うことを聞かないといけなくなります。Talk & Listenは普段の会話の中で当たり前に行われているはずなのに、それを再現しようとするとたちまちその姿勢が消えてしまうのだと思いました。教科書のスキットを演じるとき、相手のセリフを知っているからこそ、しっかりと聞く必然性がなく、適切な箇所で適切な間をとることもなくセリフを言っているのをよく見ます。提示の仕方次第で、興味・注目度が変わってくると思いました。
また文化の違いを教えることも大切だと感じました。日本人が思う以上に、アイコンタクトをとることが重要であり、相手の目を見ながら話すことは当然のこと。授業でも、対話練習では丁寧に取り組ませたいと思います。
Part2
Play Making
グループになって、用意されている台本を読み合わせました。ここでは台本に役が書かれていないので、適当な配役で毎度変えながら読み合わせていきました。そうすることで、登場人物の関係性、誰が何をしたのか、何かを隠したり何か秘密を知っていたりするのではないかと、グループの先生方と話しながら読みました。その登場人物の設定や場面などが決まっていないので、読み合わせるたびにセリフの言い回しや声のトーン、スピードが変わったのが、興味深かったです。座って読み合わせをしているにもかかわらず、色々な表現があっていいのだなと思いました。
今回の研修会で、初めから台本を覚えるのではない、Talk & Listen の姿勢を大切にということでした。演じるということはその気持ちを経験すること。それを繰り返すことで、最後には気づいたら台本を覚えているのだと。実際に経験してみたら、そうなりました。生徒にもそうやって言葉に命を吹き込んであげたいと思いました。聞かないと対話できないはずですから、Talk & Listenを心がけていきたいです。
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今回学んだMLSによるドラマメソッド研修会についてレポートします。
まずMLSは,場面に応じたリスニング力,スピーキング力が確実につく指導法と感じました。
教科書で学ぶような知識を習得=inputするのではなく,ドラマから得られる情報を吸収する・取り入れる=intake(太田先生の言葉を借りますが)する実感がありました。そのため実践的な英語が身に着き,応用力と瞬発力が鍛えられると思います。聞いて・理解して・即興で答えるそのような能力を高めるのに効果的だと思います。また,MLSは北原メソッドのジェスチャー指導にもつながっているんだとここで実感しました。ジェスチャーが話を補完してくれます。私の拙い表現でも相手に伝えることができました。
私としては「表現を間違えてでも相手に伝えようとすること」で恥ずかしさがなくなり,自信につながったような感覚になりました。
MLS
の指導法の「声の大きさの変化」や「話すスピードの変化」,「くるっと回って応答する」そして何より面白かったのが「ジブリッシュ」もそうですが,さまざまな方法を実践することで,恥ずかしさがなくなったと感じます。
英語の授業の冒頭のペアのスモールトークで実践するのが良いのでないかと感じました。
このようなMLSの指導を授業に取り入れていくことで,生徒たちは表現することが楽しくなり発信力の成長に役立つと思いました。
1つ要望を記載させて頂くとすれば,もっとグループで英語劇をやりたかったということです。時間が足りませんでした。
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今回は、30年前からずっと気になったまま、何もアクションを起こせなかったMLS(Model Language Studio)ドラマメソッドの研修会でした。北原先生、H先生、I先生のお計らいで、このようなご縁に繋がったこととてもうれしく思っています。
北原先生が東京外大ESSでドラマをされていた頃に舞台俳優のDon Pomesさんが来日して、学生たちに演劇の指導をしてくださっていた、その会に北原先生も参加されていたとのこと。当時使用されていた、サイン入りの「楽しい即興英会話 Playing with English」を持ってきてくださいました。
私もESSでディベートセクションに所属していましたが、ドラマセクションの先輩が、京都から東京までよくドラマの勉強に行かれていたのをふと思い出しました。もしかすると、Model Production に参加されていたのかもしれません。
1Greeting
まずは、ペアで自己紹介。2人の間を通るClaudiaさん越しに、必死に話す。徐々にペアの距離を離していき、更に必死に声を出す。次に背中合わせになって話す。北原先生も1列目と4列目など離れた距離で話をするなどの活動をされていたとのことですが、「大きな声で!」と言われなくても自然に大きな声が出ました。
2Way of Walking
・stride 大股で
・stagger 酔っ払いがよろよろ歩く
・wobble about よろよろ歩く
・stroll ぶらつく
・walk on tiptoes つま先歩き
指示に従っていろいろな歩き方をやってみました。
3“What are you doing?” Game.
一人がジェスチャーをして、ペアが“What are you doing?”と聞く。ジェスチャーをしている人が、自分がしていることを答える。
私は普通の行動しか思いつきませんでしたが、北原先生は、他の人の家に盗みに入っているところ、K先生は、歌舞伎をしているところなど、あー、なるほど、それいいなって思いました。人のを見ることで、今度はそういうのを考えてみようって思える気持ちを体感することができ、そうやって生徒たちがレベルを上げていくんだと思いました。北原先生が、先輩の劇の映像を見せるのと同じ効果ですね。
Part1 Talk and Listen System
相手の目を見ながらいろいろな方法で話す。
Dialog Dinamics(DD)
AとBに分かれて、high voice, low voice
slow,fast 、1回転してから読む(相手の目を見て話せるようになる)、gibberishといって、めちゃくちゃ語でしゃべる。
これも、私は少し照れて話してしまいましたが、北原先生とI先生のは、本当に何か会話をしているようで、すごかったです。これもlearn from your friendsでした。この活動は、body languageに繋がる。突っ立ったまま話す人はいない。whole bodyを使ってfreeになる。
英語という言語だけを教えるのではなく、日本人にはお辞儀文化があるように、海外ではeye contactをして挨拶をする文化があるということを伝えていくことも大事。
Dialogを通じて、生徒がここはどのように表現するべきか自分たちでsituationを考えることが大事。
更に、今まで練習してきたdialogをペアで内容を変えて、演じる活動を行いましたが、スーパーマリオや小池百合子など蓮舫が出てきたり、皆さんの頭の柔らかさに刺激を受けました。
最後に7人くらいのグループになって、今日学んだメソッドを使って劇の練習をしました。時間の関係で発表まではいきませんでしたが、グループで行間を読んで、ここはこういう状況なんじゃない?これはこんなふうにもとれるよね。など、みんなであーだこーだと言いながら、声色を変えてみたり、間をあけてみたりして演じることができ楽しかったです。
一度だけでは、学べていないことがたくさんあるので、太田先生とClaudiaさんのサイン入り「英語劇・ドラマメソッド」を読んでさらに深められるようにしたいと思います。貴重な機会をいただきありがとうございました。
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今回は、Model Language Studio(MLS)の実際の体験と、歴史を教えていただきました。
特に印象に残っているのは、太田雅一先生と一緒にいらした女性の先生が「自分は日本流の挨拶、お辞儀が5年近くできなかった。目線を外して頭を下げることができなかった。視線を外すことは、相手から、自分のことを『自信がない人』だと思われるから怖くてできなかった」と言う説明を聞いて目線を合わせたままのお辞儀の動作をして見せてくれたとき、確かに、そう言うお辞儀をするALTいたなあと思い出し、アイコンタクトの重要性を実感しました。逆に生徒がアイコンタクトが苦手なのは、当たり前で、意識して練習させなければ身につかないと思いました。
Ice Breaker:
・2列に並び、会話をし、少しずつ後ろに下がりながら会話をしました。段々声が大きくなり、近くで喋る時よりも大きな声で喋れるようになりました。これには、2種類あって、1つ目は向かい合って少しずつ後退りしてやりやすかったです。
2つ目は、背中合わせで少しずつ離れるので、後ろを振り向きながら、なんとかやり取りしていくので、難しそうでした。
距離が遠いと大きな声を出すので、学校教室場面では、1列目と3列目、2列目と4列目がペアになってダイアログを練習しても声が大きくなると北原先生も言っていました。
・次に、大股、よろよろ歩き、ぶらつく、つま先歩きなど様々な歩き方が提示され、スクリーンにその文字が映し出されたら、みんながその歩き方をして、出会った人と自己紹介しました。
・3つ目は、進行形の学習で使えると思った活動で、”What are you doing?”です。指示出し役と実行役に分かれ、
1指示だし役:”Move” というと
2実行役が動きます。野球のバットを振っていたり、料理をしていたり。ただし、すごくゆっくりスローモッションで動きます。
3指示だし役が”freeze” と言うと、実行役は止まります。
4指示出し役が”What are you doing?”と聞き
5実行役は”I’m playing baseball” の様に答えます。
みんなで笑いながら、楽しく実践できました。
・ジブリッシュというのもやりました。めちゃめちゃな言語を喋るのですが、これは実にやっていて楽しかったです。生徒もこれで笑いながらリラックスするんじゃないかと思いました。お題があったらそれはそれで面白いと思いました。「ケーキを子供に食べられてしまったお母さんの気持ちをジブリッシュでやって」など 英語で正しく表現することができないかも知れい生徒も、これなら表現することができるなあと思いました。
Talk and Listen System
これは1つのダイアログを様々な方法で繰り返し、飽きないように取り組めました。
Look at that man! I think it’s Steve Jones.
Steve Jones? What is he doing?
He’s reading a magazine.
Reading a magazene?
Oh, not any more. Now he is walking.
Walking? Which way?
This way.
このダイアログをVoice change ① High and Low(高い声と低い声)②Slow and Fast(早口、ゆっくり)
③ Turn and Speak セリフを言う前に1回転してから、セリフを言う。
これらの活動をしてみて、ゆっくりいうことや低い声を体験して、英語を発話する時
の自分の話す高さや低さの幅が かなり出たなと思いました。生徒ののっぺりした英語の発話にも効果があるはずと思いました。
この時に、文章を覚えるのではく、一瞬見たら、相手の目を見てセリフを言う様に促すことが大事だと言っていました。何度も様々なバリエーションで英語を発話していくので、面白いし、声の高さ低さも
練習できるので、日本語では使用しない音域も出る様にもなると思いました。
さらに、Endingのダイアログが付いていて、その場面をペアで考えて言ってみるという活動に繋がりました。
What shall we do?
Let’s hide somewhere.
Yes, we have to. Let’s run over there and hide.
OK. Let’s run. Quick!
(They hide behind a big tree).
(They hide and watch Steve pass by)
Phew!
He’s going away! We’re saved.
様々な状況設定ができて、やっていて楽しかったです。
・どの教材でもできることとして、Repeat ”I think it’s Steve Jones”とひとりが言ったら、
相手は、”You think it’s Steve Jones”というように、Repeat をする時に、IをYouに変えてrepeatしました。また、3人で行うAn Interpreterという活動でAさんはアメリカ人 Bさんは通訳 Cさんは日本人 という設定で、教科書のダイアログでも可能だと思いました。Aさんが英語 Bさんは内容を日本語にして伝え、Cさんは聞く。それに対して、Cさんの日本語をBさんが通訳し英語でAさんに伝える、という活動でした。
今週、早速授業でやってみました。6分間で3人でA、B、C役を回すことができました。面白かったです。
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Ice Breaker:
1. Greeting – Create Two lines and talk
2人で向き合って挨拶から軽いトークをする。その時に2人の間隔を広げたり
狭めたり、また向き合っている隊形から背中合わせの隊形に変えたりなど、立ち位置や向かい方が変わるだけで、声量がかわり、必要であれば大きな声で話すようになります。
2.Way of Walking
Stride(大股で歩く) Stagger(酔っ払いのようによろよろ歩く)
Wobble about(よろよろ歩く) Stroll(ぶらつく) Walk on Tiptoes(つま先歩き)
3.”What are you doing” Game
2人組で、片方が”Move!”、もう一方が何からしらジェスチャーをして、指示を出した側が”What are you doing?”とたずね、 ジェスチャーをする人は”I’m …ing ~.”の形で答えるやり取りです。体を動かしてジェスチャーするので、演技につながる基本的な活動であり、”Move!”と指示した側に、何を表すジェスチャーか、当てさせる、○回以内で当てたら指示した側が勝ち、などの別のルールも作って楽しめる指導法だと思いました。
Part 1: Talk and Listen System
ダイアログをペアで演じる際、大きな声で、囁くように、速く、ゆっくり、などバリエーションをつけて演じることで、場面に合わせた読み、演出が可能になることを体験しました。
A B
Look at that man! I think It‘s Steeve Jones.
Steve Jones?! What is he doing?
He‘s reading a magazine.
Reading a magazine?
Oh, not any more. Now he is walking …
Walking? Which way?
This way!
音読指導で、何度も繰り返し音読させる際、同じやり方では生徒たちは飽きてしまうため、ダイアログ形式の教材を、「お互いが見えるけれど、少し離れた場所で携帯電話を使って話している」「近くにいる人にあまり聞かれないように話す」などの設定することで、 生徒たちが読み方を変えることを意識し、飽きずに楽しみながら音読することができるという話を随分前に伺ったことがありますが、その指導にも繋がる点があると思います。
他、8人以下のグループで、スクリプトを読み、グループのメンバーとアイコンタクトをして演じる活動をしました。
Friday the 13th
1 ( ) Where is the envelope with all the money?
2 ( ) On the table over there.
3 ( ) I don’t see it.
4 ( ) How about on the floor?
5 ( ) There’s notheing on the floor.
6 ( ) May be it fell into the wastebasket!
7 ( ) But … but I threw the trash in the fire.
8 ( ) In the fire? All our money … burned?
9 ( ) Do you think the superstitions are true?
10 ( ) I‘m beginning to think I shouldn’t have broken that mirror.
11 ( ) I wish I hadn’t opened that umbrella in the house!
12 ( ) I have a bad feeling about this.
13 ( ) Nonsense! I refuse to believe in this kind of stupid stuff!
14 ( ) All our plans are ruined …
15 ( ) And all the money is gone …(All looks at A.)
16 ( A ) Why are you all looking at me like that? Do you think it‘s my fault?
17 ( ) Breaking all those superstitions was your idea.
18 ( A ) But you all thought it was a good idea. I only wanted to prove …
19 ( ) You proved it alright. The wrong way!
20 ( ) Come on, let’s go.
結構長めのスクリプトなので、一度に全部覚えてというわけにもいかず、自分のところ以外は発話者の先生とすべてアイコンタクトを意識するところまで行きませんでしたが、
やはりアイコンタクトを意識することで、より演劇に近づく気がします。
他、MLSの演技、演劇についての考え方をはじめ、演劇の簡単な歴史や舞台の名称、指導プロセス(リハーサルに至るまでの期間やその間の稽古などの進め方)などについて、太田先生からレクチャーをいただき、今回も中身の濃い月例会でした。ご著書も購入し、いただいたレジュメと併せて読み込みたいと思います。
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[ Ice Breakers]
1. Greeting – Create two lines and talk.
・2列になりお互いに目をみて自己紹介をする。
・後ろ向き(背中合わせ)になって自己紹介。だんだん離れていくと声が大きくなる。
※声がなかなか出ない生徒にとっては、必然性が生まれ、とてもよいpracticeになる。
2. Way of walking.
クラウディア先生の指示で歩き方を変える。このような行動を日常なかなかしないので、体を開放すると心も開かれる体験。
例. Stride, Stagger, Wobble about, Stroll, Walk on Tiptoes
※’We’re Going on a Bear Hunt’という絵本の中に、熊狩りに行く家族が、洞穴での中を“tiptoe tiptoe tiptoe”と言う場面があり、その物語を思い出してしまいました!北原メソッドのgesture readingにも繋がりますが、声の響きを体で表現する経験をすると永遠に記憶に残だと思いました。
3. “What are you doing” Game.
指名された先生方が前に出てやったのですが、即興なのにとても面白く、凄いなと思いました。こういうことがクラスでできると互いの個性を認め合い、褒め合いクラスの絆が深まると思います。
A: Move.
B: <Move Vigorously(大きく)>
A: <Freeze> What are you doing?
B: I’m just walking like Totoro. /stealing in some one’s house. (北原T)/playing Kabuki
[ Talk & Listen System]-
1. DIALOGUE DYNAMICS (表情の可能性を広げる練習)
■アイコンタクトの重要性について[クラウディア先生からの言葉] ※部分的に聞き取れたところ。
This is for eye contact. You are born in non-eye-contact culture through school. Always look.
Eye contact is very important ‥ he doesn’t have a confidence. You look, listen, it’s very basic in studio.
Express in your voice. This is what it is. Many different ways. Pick up few words and tell her.
■同じくアイコンタクトの重要性について[太田先生の著書「英語劇 ドラマメソッド」p.66より]
『(これは)強いコミュニケーションを促す方法です。アイコンタクト…言葉に柔軟性を与え、そのとき、その場、その相手に適切な表現・表情を生む疑似的に体験することを目的としています。英会話を体験する…本当の会話をしていることにつながります。』
<活動>
(1)ペアになり、お互い台詞を言ったら一回転する(Just turn around)
(2)Aは「高い声」、Bは「低い声」で話す。役割を交代。次にAが「Talk fast」、Bが「Talk slowly」で。
(3)ジブリッシュ(めちゃくちゃ言葉)
[指示]Do dialogue without words. You know how to express with your body. 単語がわからなかったら、act outしてください。
<感想>
・言葉を発しないで、音とgestureだけでの会話は大変でしたが、教室内が物凄い盛り上がりで、北研の先生方の熱量・演技力の凄さを感じました!中でも即興で指名されてやられた御二人の先生の「白熱のジブリッシュダイアログ」は楽しすぎて、面白過ぎて今思い出しても一人で笑ってしまい、おそらくこの楽しさは一生忘れないと思います!
・ダイアログの台詞をwith High & Low voiceや Slow & Fast speedで練習すると、少しやり方を変えただけで短いダイアログが生き生きとして、やっていてとてもワクワクしましたし、先生の指示・タスクに集中しているので、指名されても、見られていることを忘れていました。
・今教えている学生はおそらく将来海外の企業や外国人が働く日本の企業でエンジニアとして働く可能性が高いので、ぜひこのような練習を通して、コミュニケーションのスキルを高めたいと感じました。
[Play Making]ストーリーのキャラクターが設定されているショートダイアログをグループで練習
・MLSの指導法の基礎になっているスタニフスキーの演技法は、映画「ドライブ・マイカー」の濱口竜介監督が影響を受けているジャン(Jean Renoir)監督が影響を受けたそのタニフスキーの演技法。初めから感情を入れて読まない、という方法。なのですが、私達7人グループで読み合わせをして、しばらくすると思わずどんどん感情が入って来て、勝手に人物像を考え出してしまいました。途中、太田先生が「感情を入れないで読むだけです」とおっしゃった時には、もうそれぞれの台詞のキャラが出来上がっていて、逆に難しいものだと感じました。
<まとめ>
今回の太田先生、クラウディア先生をお迎えしてのMLSによるドラマメソッド研修が実現したのは、大学生時代にMLSで英語劇をやられた北原先生、H先生、そして今MLSに通って勉強されているI先生のおかげです。本当にありがとうございました。Shyな日本人にとって英語を自信を持って堂々と話すにはまず疑似体験を積み重ねて自然に話せるようになる経験を積み上げていくことだと思いました。太田先生のご著書はなんと今年2月に出版されたもので、なんてタイムリーに先生にお会いできて直接ご指導いただけたのだろうと、また御3人の先生方に感謝です。北原先生が「幹本」を書いてくださったからこそ、授業のバイブルとして、不安な時、確かめたいことがある時にはいつでも本を開きます。太田先生の「ドラマメソッド」も今後バイブルとして勉強させて頂きます。先生方、ありがとうございました。
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教科書にある対話文を扱う際、ただ書いてある英文を読み上げるだけではなく感情をのせたり抑揚をつけさせたりしてセリフに色付けをしたいのに、結局は音声化するにとどまってしまう。
まさしく“boring” になってしまい、どう指導すればよいか悩んでいたところでした。
今回の例会では、実際に様々な活動を体験しながら学ぶことができました。私にとってどれも新しいもので、楽しみながら参加することができました。
それでは、レポートさせていただきます。
1.
2列に分かれて自己紹介。しかしただ普通に行うのではなく、近づいたり離れたり、ペアで背中越しになったりして行いました。授業で「もっと大きな声で」と促しても、中学生ならなかなか声が出ないのが普通だと思います。
しかしあえて離れることで、大きな声で話さなくてはならない必然性が生じ、自然と声が大きくなりました。また私自身体験してみて、相手の発話を聞こうとより耳を傾けていました。
2.
状況を考えながら、動作をしました。中学生にとっては難しい単語ばかりですが、同じ「歩く」でも場面によって様々な表現があることを知ることができ、知っている表現が豊富になりそうだと思いました。
また動作とともに触れるので、すんなりと定着しそうだとも思いました。
3.
現在進行形が新出言語材料のアクテビティでジェスチャークイズが紹介されていますが、そこで導入してみたいなと思いました。中学生の相手を笑わせたいと思えるような創造性が発揮されそうです。
4.
Talk and Listenというものを初めて知りました。映画の「ドライブ・マイ・カー」のワンシーンでも登場していたとのことでした。教科書では登場人物のセリフがまとめて記載されていますが、登場人物ごとに分かれて書かれているのが特徴的でした。さらにただ読み上げるのではなく、Read and Look upのように、顔を上げながら英文を読む方式です。バリエーションも様々あり、high-lowやfast-slowなど味付けができるのも楽しかったです。また、回って読んだりデタラメなジブリッシュで読んだりするパターンもありましたが、明確な目的がありました。前者の方はアイコンタクトを促す。後者の方はミスを気にしなくて良い。また体全体で表現する必要がありました。この練習の後には覚えようと強く意識した訳ではないのに、セリフが自然と体に染み込んでいました。
最後にはペアでセリフを部分的に変え、セリフの続きを考える活動を行いました。
5.
比較的長いスクリプトを小グループで分担しながら、活動に取り組みました。実際に体験したことや教えていただいたことを意識しました。私は特にTalk and Listenのアイコンタクトと、演じるのではなくあなただったらどうするかの視点を心がけました。
大げさに演じる必要はなく、自然と「する」ことで肩肘張ることなく気楽に取り組むことができました。
今回の研修を受けて、ドラマメソッドは北原メソッドに通じるものがたくさんあるなと思いました。
大きなエッセンスのひとつに触れることができて、貴重な学びの機会となりました。
テスト明け、実践してみたいです。今月もありがとうございました。