6月18日(土)第195回例会

1.スピーキング指導の実際(上巻第8章 スピーキング指導)第1節スーパーペアワーク

1989年北原先生がイギリスに留学時、気にかけたテーマの一つ。イギリスで役立ちそうな本をたくさん集めた。役立ちそうなページが5ページあったら購入した。

★スーパーペアワーク:実際に生徒に指示されたものばかりを集めて1995年に刊行した。(正進社から出版されたが、現在は絶版)生徒にやらせる活動はすべてMeaningful

drillsであることが必要。

★S先生はプリントに印刷しないでタブレットに直接送って行っている。生徒40人の赤坂中でも年間6000枚の紙の節約になる。何より時間の節約。S先生のお話ですと、PDFの形なので、Googleクラスルームに送ることができるはず。(A先生は、teamsにまとめてあげているそうです。)各校に配置されているICT支援員に聞くと良いとのこと。次回は生でタブレットを使ってS先生のやり方を見れるかも?

●【わくわくペアワーク体験】

・少年少女実業家ゲーム

隣の人とワークシートを交換し、自分の順番を書き込む。紙を戻してから10日持っている人を探して始める。

How many cards do you have?

I have 5 cards?

★北原先生はクラスルームイングリッシュをたくさん使いながら楽しく進めていかれました。自分のやり方を振り返って、日本語の説明を減らせるよう、出来るところは英語に切り替えてやっていこうと思いました。

Who has ten diamonds?

Do you have 〜?

〜さんhas ◯◯.

黒板に列ごとに正解数を数えさせ、列で正解が少ないチームが掃除をする。

ABCDEF←列の名前

22 0012←正解数

★生徒が活動する間、教師はモニタリングをするのが大切。生徒が間違えていたり、YES

NO疑問文なのに語尾が下がっているものは訂正する。正しく言えていたり、上手なものは褒める。「◯◯さんはIt’s my

pleasure.って言ってたよ〜。こう言えるといいよね。」新しく習った物を言っていたら褒める。

★Try to be different.を奨励する。

・デートしましょうか!

曜日と出かける先が合う人を探す

・もしドラえもんのひみつ道具を持っていたら?

仮定法過去

What would you do if I had Dokodemo-door?

If I had Dokodemo-door, I would travel around.

生徒にはタブレットに答えを打ってもらって映し出すと良い。(北原先生の提案)

「家に帰ってノートに書いてごらん」と勧める。言ったことを書くことが大切。

終わったチームはライティングノートに書くシステム。(ひまな時間を与えない)宿題はちょっとやらせると休み時間もやる。これは長先生が教えてくれたコツ。

●第2節クイックQ&A

即興発話の練習になる。

パート1(先生対生徒 片道)

パート2(生徒対生徒 1往復)5問ずつ質問し合うか

パート3(生徒対生徒 1往復半)

パート4(生徒対生徒 2往復)

上巻によると2年生の1学期までやる、という活動なので、きっちりやりたいと思いました。

●ピクチャーカードを使ったQ&A

●Picture Describing

He looks tired.

He is busy.

He is wearing pink pants.

間違えた時はブー。「チャンス!」と Student must correct her/his mistake. 必ず間違いを訂正する。

●ビデオ(パフォーマンステスト)

・職場体験スピーチ

・有名人にインタビュー

・道案内

・買い物

Where did she go?、、、2年生レベル

Where has she gone?、、、3年生レベル

(感想)久しぶりに見た赤坂中の生徒のパフォーマンスはとてもイマジネーションとクリエイティビティに富んだものばかりでした。楽しくやることが大切。出来ないこと苦手な子のペアでやることで、助け合いが出来る。ということがよく分かりました。大変な学年だったとのことでしたが、生き生きと楽しそうに演じていました。

・CM(アメリカのCM)

何度も繰り返して売れるためのフレーズを使う

You must be expensive, I guess.

昔はプラスワンスキットがよく行われた。

NHKスキットコンテストがあった。

最近はスキットが減ってしまったのが残念。

中3 素材なし、3人で自由に作る 授業では扱わず、◯月◯日にやるよ〜、と告知しておく。

(感想)確かにサンシャインにもスキットが減っているので、学期に一回はパフォーマンステストを評価に入れるため、私は中2のパワーアップ2の電話でのやり取りをスキットにして来週金曜日に発表させる予定です。

研修会にいらしていたK先生もまさに同じ部分をスキットにして発表させる、とおっしゃっていたので、北研の方でサンシャインの中2を指導されている方は是非この部分をスキットにすると良いかと思います。

私は子供たちが楽しめるように前のサンシャイン2年生にあった、有名人にインタビューを思い出して、ミックスさせ、ドラえもんに電話する場面とか、ドラえもんとのび太くんの会話とか、学年の先生同士の会話など、面白い場面にするといいよ、とアドバイスしました。

★Be authentic

絵本の読み聞かせを小学校ですることでモチベーションをあげる。

・グランマバーバ紙芝居

平成5年から北原先生はサンシャインの著者になった。平成24年度からグランマバーバを採用した。

BGMを加えることで臨場感が増す。動きをつけ、ただ読むだけでなく演技しながら行う。

★場面と人間関係が大切。

・ALTにインタビューする(初めて会った場面)

2分間話せたらOK

What are you?

What do you think about teaching?

What brought you to Japan?

クイックQ&Aが生きている。

・中3修学旅行の後にALTに話す

Kiyomizudera is the place where many people come.

時間がなくなり三十三間堂をスキップした話をした後、ALTが質問。Why do you skip 33gendo(三十三間堂)?

帰ってからなぜスキップしたのかを怒られたことを熱く語っていました。Ms. ◯◯ scolded us about it, she is a wired

teacher、(I was got )an accusation. などの悪口の英語も話せていました。

★ALTの教育をすることも教師の大事な仕事。

前のALTのやり方を見せて「こうやってくれ」とお願いする。話が途切れないように質問をしてもらう。

★生徒には試合をさせないとダメ!

中2のp.5をみながら、今のサンシャインはListen &writeになってSpeakが少ないし、Tryが無くなった。使わないと言えるようにならない!

Mock communication (擬似コミュニケーション)が大切。

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1「スピーキング指導の実際」幹の本上巻第8章p180〜

・ 『スーパーペアワーク』の歴史についてお話しがありました。現在の教科書は、開隆堂にしても、他社にしても、文法を学習した

後のpracticeの部分が非常に少ない。リテリングばかりに思考がいき、つまり一人で活動することが多い。

Sunshineの23年度版から北原先生の意向が大きく取り入れられて、そういった口頭で相手と一緒に練習する(Practice, Let’s Tryなど)

場面が多く設定してある(Sunshine28年度版が北原メソッドの教本と考えれば良い)

(1) クイックQ&A

・1年生の12月から始める。2年生1学期末で終わる。

・レベルが4つある。学年進行に従って上のレベルに挑戦する。

・新学習指導要領にある話すことの技能「やりとり」(即興会話)の練習になる。

・2年生はチャイムが鳴る前の自主学習として実施。

実際に生徒役になり、参加した先生方と活動しました。次回のペアを決めて、対戦表に日付、対戦相手の名前を記入するところまでやっておく。

次回の相手を決めるときも、さっさと決める。時間をかけない。レベル3では、一往復半になり、レベル4では出題者がもう一言言って、相手も何か言い返す。

とっさに何かを言い返すという活動は、本当に脳をフル回転させないとできない活動で、大人でもなかなか難しいなと感じました。これを

毎回やっていれば、相当な力のつく活動だと改めて確認できました。

(2)「わくわくペアワーク」高校から降りてきた仮定法過去(一般動詞)の活動

Q) “What would you do if you had Dokodemo-door?

A) If I had Dokodemo-door, I would travel around the world.

・先生の後にリピートし、Vocabularyもリピートし、「やりかた」を生徒一斉音読させ、スタート。これだけ複雑な文章も、これだけ生徒が言う実際の

 場面が設定されていれば、口頭で言えるようになり、またその文法が定着していくのだろうなと実感。

・1年生用の「記憶力レース」なども楽しく、グループ対抗の競争力を仰ぎわくわく感がある。

・2年、3年生用の「デートしましょうか!」Shall we~? も語彙力を増やすし、Shall we date at Ueno Zoo?

Shall we date in Disneyland? や、Shall we date on the beach?など前置詞の使い方も自然に練習できるところが良いと感じました。

 また、この活動中にmonitoringをすることの大切さも再確認できました。例えば、回っていて、ある生徒が”It’s my pleasure”など、言っていたのを聞いたら

 それをクラスの皆に披露してあげる。こんな生徒がもしいなくても「誰かが、こんないい表現使ってたよ〜」と言ってあげればよい。と北原先生は仰ってました。

 Try to be different!

(3)ピクチャーカードを使ったQ&A 上巻p186〜190

・1、2年生は先生のQに生徒が答える。3年生になるとPicture Describingをする。どちらも生徒役になり体験しました。

 ここでいつも感じるのは、自分の英語力のなさを実感します。”He is wearing pink pants.”が一番いいのだけれど、a pantsと言ってしまったり、the pantsと言ってしまったり。。。

(4)生徒のパフォーマンス映像

・1、2年のスキットは教科書を元に作る。

・3年生・・・3年2学期のスキット(最後の)は素材なし、ゼロからのスタート。2人だと大変だから3人グループでやりなさいと。

 授業の中では全く練習させない。ー>生徒は休み時間等を使って素晴らしいものを準備する。9月に「3人グループ作れ!」で、10月末に発表。

 実際の3年生のスキットは10分にも及ぶもので演技力も素晴らしい。本当に見応えのあるものだった。(英語苦手な生徒が含まれていても)

 いつもショートメモリーを鍛えて3年間の蓄積があるからできるのだと感じました。

いつも大切にしていること、生徒に言っていること・・・・・Be authentic ・imagination ・Creativity

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【1】わくわくペアワーク

・自信がある人は半分に折って、下半分だけを見てやる。

・生徒がクラスメイトから得た情報を、生徒に問いかけて言わせる。 Who has 10 cars?

・『デートしましょうか!』No, I’m not. 「相手によって言い方を変えてもいいよ。」

 「Sorry. とI’m afraid I can’tはどちらが丁寧?」列ごとに競わせる。

・モニタリングは、ダメな時にGo back to your seat.と全体を止めて指導するだけではなく、

 It’s my pleasure. など、生徒の良い発言をシェアするために行う。

・『模試「ドラえもんのひみつ道具を持っていたら「のび太君」?』「友達や自分が言ったことを家でノートに書いてごらん。」

・先に終わったグループはノートに書かせる。

・「宿題をやらせる時は、授業の最後に少しやらせる。」(長先生)

【2】クイックQ&A

①即興性を生み出す工夫

・1年生12月(教科書が1冊終わる時期)から始める。2年生1学期末で終わる。

パート1(先生対生徒 片道)2019.4.11-4.20 1週間

T:

S1:

パート2(生徒対生徒 1往復)5問ずつ質問し合うか  2019.4.22-5.11  2週間

S1:

S2:

パート3(生徒対生徒 1往復半) 2019.5.13-6.7  4週間

S1:

S2: 答えに一言付け加えることで即興性が生まれる。

S1:

Do not overuse.「Me too. 人間か?」「So do I. So am I なんて言っていったよ。」

パート4(生徒対生徒 2往復)  2019.6.11-7.19  5週間

S1:

S2: 答えに一言付け加えることで即興性が生まれる。

S1:

S2:(答えに一言付け加える)

②パートナーを変える

・勝った生徒が立ち上がり、生徒同士で目が合ったらペアを組んで座る。

・座ったら前を向かせる。

【3】パフォーマンス動画

・Be authentic. 現実に近いように場所を変えたり、小道具を用意するなどする。

小学校に訪問するなどして、聞き手を意識した練習をさせる。

・「二つのソウゾウリョクimagination・creativityを育ててきた。」

「CMで必要なことは何か?売れること。どうしたら売れるのか?

耳に残るような短いキャッチフレーズを考える。同じことを繰り返し言う。」

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1 「スピーキング指導の実際」

第1節 スーパーペアワーク

今回の例会では、スーパーペアワーク改め、わくわくペアワークを実際に体験しました。

紙版のスーパーペアワークが絶版になり、タブレット版のわくわくペアワークが今年リリースされたので

すが、私はタブレットでの使用に若干ビビって、採用していません。勤務校では、タブレットを毎日持ち帰っ

ていますので、毎日、2,3人の忘れがおり、全員がタブレットを持ってきている状態ではありません。調べ

物をさせるのなら隣と共有して使わせるのですが、紙のプリントと同じようにタブレットを使わせるとなる

と、タブレットの家への持ち帰りは少し問題があるように感じます。

わくわくペアワークは4つ行いましたが、どの活動も気づけば必死に話しかける相手を探していて、大人で

も夢中になれる教材でした。リテリングやスピーチなどが隆盛でペア活動が減っている現在において非常に

貴重な教材だと思いました。やっぱり楽しく力がつく教材は最強ですね。

第2節 クイックQ&A

私も実際に2年生の1学期に実践している活動です。やりとりのレベルが4つに分かれいて、スモールス

テップで即興のやりとりができるようになっていきます。レベル1、レベル2は広く流通している「すらすら

英会話」と同じような形式の活動です。プリントに書かれているQ&Aをペアで片方が質問し、もう片方が答

える。どこの学校でもよく見られる活動だと思います。しかし、そこで終わらないのが北原メソッドです。レ

ベル3は質問→答え→質問者がアドリブでもう一言言わなければなりません。レベル4では質問→答え→も

う一言→相手ももう一言の2往復の会話を求めます。レベル4まで行くと十分に即興のやりとりになります

し、その「もう一言」が2年生の2学期以降の言語活動に生きていくことにもなります。要するに、会話の広

げ方を生徒達が自然と学んでいくのです。

第3節 ピクチャーカードを使ったQ&A 

本文を扱う授業の最初にオーラルイントロダクションを行う先生は多いと思います。と思っていましたが、

意外とCDを流すだけ、ビデオを見せるだけで、自分の英語でオーラルイントロダクションをしていない先生

が多くいることを知り、驚きです。そんなんじゃあ、教師の英語力は永遠に伸びないだろうと思います。

話を戻して、ありきたりのオーラルイントロダクションをして、生徒が「そんなこと言われなくても分かっ

ているよ」と思うのを防ぐために考えられたのがこの「ピクチャーカードを使ったQ&A」です。生徒が言え

ることは生徒に言わせればいい。教師は生徒が言えないことだけを説明する。すごく生徒を能動的にさせる活

動だと思います。それにこの活動には教師の英語力もかなり必要です。生徒の発表した英語を瞬時に正解かど

うかを判断する。ライブなやりとりは見ていると簡単ですが、実際にやってみるとかなりの英語力と指導力が

いることに気づかされます。

第4節 スピーチ

2年生が職場体験レポートを行っている映像を見ました。久しぶりに北原先生の生徒の映像を見ましたが、

上手だし、生き生きとしているし、目指すべき目標だと思います。

第5節 スキット

新しい教科書になり、「スキットの活動がどの社の教科書からも減った」と北原先生が嘆いておられました。

北原先生の生徒達は想像力を駆使して面白いスキット作り上げます。それは、英語を身につけるより大事なコ

ミュニケーション能力や社会性を育成することに繋がるのだと思います。ただ英語ができる生徒ではなく、英

語を使いこなして面白いことをしようとしている生徒を育てる。とても憧れることです。赤坂中の生徒の独創

性が育つ背景には先輩の映像を見て、ゴールをイメージできるというアドバンテージがあるからだと思いま

す。私は、学校の伝統を重んじるという考え方が好きではありません。古い伝統に縛られ、無駄ばかりがあり、

教師を疲弊させるだけだと思うのです。伝統を大切にするなら北原メソッドのような先輩からの繋がりで生

徒のパフォーマンスが磨かれていく伝統がいいと思います。

第6節 紙芝居・絵本の読み聞かせ

小学校へ赴き、小学生に英語の絵本の読み聞かせをする。スキットもそうですが、北原先生は生徒の活動に

Authenticityを大事にしています。その方が生徒のモチベーションアップに繋がりますし、生きている英語の

習得にも繋がると思います。

第7、8節 場面を与えて言語形式を自分で選択するスピーキング活動、即興スピーキング

2年生最後のスピーキングテストと3年生2学期のスピーキングテストである。2分間、ALTと一対一での

会話であるが、多彩な表現を使っていた。2年生はALTにWhat brought you Japan?と言っていたし、3年生

は修学旅行で担任に叱られたことの愚痴を英語でALTに話していました。英語が苦手な生徒の映像も見せて

もらえましたが、クイックQ&Aで練習した「一言プラスする」がここで生きていて、言いっ放しで黙ってし

まうことがありませんでした。北原先生はよく3年生の2学期から言いたいことが溢れ出してきてスピーキ

ング力が伸びると話されていますが、修学旅行のテストは「正にそうだな」と感じるものでした。

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1.「スピーキング指導の実際」 幹の本上巻P180~182

リピートした後、活動は3分(You have 3 minutes!) 全部合わせて5分

音楽を流して活動をする。この音楽が止まったら、活動終了!と生徒にわかるようにしておく。Eye contact is very important!

T:ピンポンピンポン(ピンポンブーを使用して)

Ss :イェーイ!! 拍手

11 「少年少女実業家ゲーム」 ⇒ドラえもんの声で

基本文型をrepeat ※必ずジェスチャーを付けて!!

ゲームのやりかたを皆で音読(どこを見ているかわからない生徒がいないように)

10持っている人を探す。

T: Who has 10 cars? 

Ss: 〇〇さんhas 10 cars.と答えたら、〇〇さんに Do you ? などと聞く。

(〇〇さんdoes.など新しい言葉が出たら他の生徒に共有)

33「デートしましょうか!」

Vocabularyは単語だけrepeat するのではなく、パターンプラクティスを行う。

18「もしドラえもんのひみつ道具を持ってたら?」

簡単な英語を書くようになっているので、タブレットを使用した場合、オクリンクなどで皆の回答を映し出すとよい。

24「記憶力レース」

どのチームが早くフィニッシュできるか、昨日は、先生方も必死で仲間にジェスチャーをしてとても盛り上がりました。

生徒がペアワークをしている間、モニタリングをして、間違っている生徒がいたら、“Go back to your seat!”と言い、確認をしてからもう一度活動に戻る。

いいことも必ずフィードバックを行う。You’re welcome. のところ、It’s my pleasure.って言ってる子がいたよ。などと言うことで、表現が増える。Try to be different.

その日に会話した文をライティングノートに書く。(家でも書いてみる。)

宿題は授業の終わりにちょっとやらせてから終わると、そのまま休み時間にやる生徒もいる。家でもスムーズに取り掛かれる。宿題の内容がわからない生徒は、友達に聞いてから自宅で取り掛かることができる。家に帰ってから、全くわからないという事態を避けられる。

2.クイックQ&A 幹の本上巻P182~185

 ・1年生12月から始めて、2年生1学期まで。

 ・4つのレベルをこなすうちに即興会話力がつく

 ・チャイムが鳴る前の自主学習。

 ・その時間で勝った人は、勝った人同士でペアを作っておき、次の授業でそのペアで活動を行う。

 ・勝つためにはどうすればいいか⇒相手が答えにくそうな疑問文を聞くといい!

ここでもモニタリングを行い、Me,too. ばかり使うのではなく、So do I. So am I. などの表現を使っている生徒をすごいね。と言って褒めたりして他の生徒へもフィードバックを行う。

■Picture Card を使ったQ&A 幹の本上巻P186

 ・1年生は単語のみの回答でもよい。

 ・声が小さい生徒に対しては I can’t catch. Sorry.

・座っている生徒にもあてて、座っている生徒にも聞いていないといけない状況を作っておく。答えられなかったら立つ。

3年生からはpicture describing

あとでライティングするからよく聞いておいてね。と言っておく。

■パフォーマンス映像

 ・3年間で18個のパフォーマンステスト BGMを流して。

 ・アウトプットする機会を持たないと身につかない。スポーツで練習だけではなく、大会に出ないと身につかないのと同じ。

 ・Be authentic

本物っぽく道案内を道で行ったり、買い物をフリーマーケットでやったり。

 ・2年生3学期「CMを作ろう」

みんなとても生き生きしていて、見ている方も楽しかったし、生徒の潜在的な力を感じることができました。先生がCMで大切なことって何?に対して、耳に残る。同じことを何度も言う。知っているメロディである。などポイントを掴んで、本物のCMを見ているかのようでした。

日頃からshort memoryを鍛えているから、劇やスキットの発表で覚えることが苦にならずに発表することができている。

小学生に見せている紙芝居、私も前のSunshineでやりましたが、あの「ばばばあちゃん」は北原先生ご自身がお子さんに寝る前、読み聞かせをされていた思い出の絵本ということで採用されたという経緯を知り感動しました。

最後に上智大学の学生さんのリアクションペーパーを読ませていただきましたが、学生の段階でここまで現場のノウハウを理解していらっしゃる学生の皆さんがうらやましく思うのと同時に、そういう学生をたくさん輩出されている北原先生はすごいと改めて感じました。

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1「スピーキング指導の実際」

第1節 スーパーペアワーク

4つのアクティビティーを体験しました。(1年No11少年少女実業家ゲーム 2年No33デートしましょうか 3年No18もしドラえもんのひみつ道具を持っていたら? 1年No24記憶カレース)

○活動前にパターンプラクティスを行う。

○答え合わせをするときに、Do you? ____san does? Who has 10 (cars)?などと声をかけ、生徒がいろいろな英語に慣れる機会を作る。

○活動中は、教師は必ずmonitoring。生徒がどんな発話をしていたか。間違えている人がいたら、一旦席に戻して練習。いい発話している生徒をピックアップ、シェア。

○Try to be different!

○メモをとるような活動では、机を使わず、教科書等を持ってプリントに記入する。正確にメモしなくていい。家に帰ってから言えた英文をライティングノートに書く。

○グループで行う活動で、早く終わったグループの人たちは言えた英文をライティングノートに書く。ライティングの続きは宿題。宿題を少し授業でやらせ、「続きは家で」にするとやってくる生徒が多い。

○活動中にBGM。だんだんボリューム上げていき、合図の音で座る。

○誰かがつっかえたらジェスチャーでヒントをあげる。

○例えば、1年No24記憶カレースで、likesのsを言い忘れて誰もそれを直さなかったら最初の人からやり直し。

「わくわくペアワーク タブレット用」の小学校バージョンが欲しいと思いました。ぜひ、よろしくお願いします!

第2節 クイックQA

パート1(先生対生徒ペア 片道)

パート2(生徒対生徒 1往復)

パート3(生徒対生徒 1往復半)

パート4(生徒対生徒 2往復)

○パート4になると、リアクションの仕方で会話が弾んだり、2往復まで行かず会話が終わってしまうことがある。リアクションがMe too.ばかりにならないように、生徒の中のいいリアクションをシェアする。(生徒が言ったことにして先生が言ってもいい)

○2年生のQAは授業がはじまる前に行う。得だと思ったら生徒は早くきてやる。

○ペアの勝った人は立ち、その中で次のペアを決める。

○対戦表に記入し、記録する。

第3節 ピクチャーカードを使ったQA

活動のポイント

○正しい文で答える。

○手が上がっていないときは、座っている人にパッと当て、答えられなかったら立たせる。

○同じ意味のいろいろな表現を引き出す。

第4節 スピーチ

「2年職場体験レポート」

ジェスチャー、発音、話している様子などがわかるので、映像があるとわかりやすく、大変ありがたかったです。

第5節 スキット

○ 3年生2学期で、授業でスキットの準備や練習をしていなくてもあれだけできるのは普段からショートメモリーを鍛えているから。

○2つの「そうぞう力」creativity & imagination

○例えばCMをするなら、CMで大切なことを考える。そのためにどうするかも考える。

○Be authentic

第7節 スピーキング活動

○「場面と人間関係を選択して会話」ALTを育てる。ALTが生徒の英語を引き出す力が重要。

第8節 即興スピーキング

第4節〜第8節までの赤坂中学校の生徒のビデオをたくさん見せていただきました。やはり、生き生きと楽しんで英語を話しているのが印象的でした。何度見ても、すごいなと思います。

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1. スーパーペアワーク

高校から降りてきた文法事項もカバーされているということで、仮定法過去のペア

ワークも体験できました。

自由度が高い応答の仕方で、高校生も楽しく取り組めるはずです。

少年少女実業家ゲームでは、1~10までの数字をランダムに入れて、あるものを10

個持っている友達を探す

という内容でしたが、小学校1年生向けということで、もう少し高校生向きに変えて

使えると思います。

記憶力レースは、忘れた人にジェスチャーでヒントを出すところが、優しくていい感

じですね。

久々の北研で先生方の名前も覚えなければならなかった私には本当に助かりました。

高校1年生は全員タブレットをもっているので、さっそくサブスさせていただき、活

用します。

2. クイックQ&A

即興会話の練習になるというのは確かだと思います。高校生でもこのような基本的な

会話に慣れていなくて、

すぐに応答できないのが現実です。1か月間リテリングをさせましたが、自分の言葉

で言い換えることが

なかなか難しかったため、クイックQ&Aが定着するまで練習するのが今後の課題で

す。

試合形式でのQ&Aは生徒のモチベーションを上げますね。勝った人同士がまたペアを

組むのも

いい流れだと思います。

3. ピクチャーカードを使ったQ&A

ピクチャーディスクライビングという言葉は北原先生が初めてお使いになった言葉だ

とお聞きしました。

英検の練習にいいですね。2次試験に落ちることがないのはそのおかげなんですね。

普段からの帯活動で、何度も練習することでなれてくるのですね。

今回、GTECを全員受験して、その前1週間だけ、チラッと練習しただけの高校生は

できなくて当然です。反省しなくてはなりません。

4. スピーチ、⑤スキット、⑥紙芝居、絵本の読み聞かせ

どれも楽しさを第一に考えた、活動に意欲的になれる設定でした。成績には反映して

いないとお聞きし、

まさに生徒は楽しくなければ活動しない。楽しければ自主的にやるという英語学習の

王道がここにあると感じます。

最後に映像を見せていただいた3人組の男の子たちは、プロでコントでもできるので

はないかと思うくらい

聴衆にアピールする作品を創り上げていました。

北原先生、K先生がご苦労された3年間の働きかけがあったからこそ、ここまで鍛え

られてきたんですね。

現任校でも生徒が笑顔で取り組める課題をどんどん採用していきたいです。

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1. スピーキング指導の実際:『幹』上巻

① スーパー・ペアワーク

 No.11少年少女実業家ゲーム【小学校/1年】

 ➡ss:タイトル読み➡ss:モデル会話をRepeat after T+ジャスチャー

➡ss:ゲームのやり方(日本語)を音読する➡T&ss:パターン・プラクティス

➡ss:パートナーを探し、練習する

➡T: Yes/No疑問文、wh-疑問文を用いたQ&A

同様なやり方で、

No.33、No.33、No.33を練習した。

 ・ssが活動しているところ、Tがモニタリングする。

 ・T:ssの用意表見を拾い、ssに共有する。

 ・ssの間違いがあったら、席に戻らせ、もう1回練習とする。

 ・T:“Try to be different.”と呼びかける。

 ・表現や音声などによる違い(丁寧さなど)をssに提示、意識させる。

 ・言えた文を書かせる。授業内に書く時間を設ける(書けないなどスロー・ラーナーの発見、個別指導可能)。終わらない場合は宿題とする。

 ・タブレットによる送信機能などにより、大きいなスクリーンで情報共有することもできる。

 ・BGMの活用:音量を徐々に大きくし、終わりに近づくにつれ、音量を下げる。

(余談ですが、Today, my new adviser advised me to stop using BGM. He said the BGM was too noisy and it would be harder for the teacher to catch the students’ mistakes. Can you believe it?)

② Quick Q&A

パート1:T➡ssペア

パート2:s➡s、1往復

パート3:s➡s、1往復半

パート4:s➡s、2往復

※生徒活動中、Tがモニタリングする。よい表現を拾い、共有する。

※毎日実施することにより、インタビュー活動の質問、やりとりの力を鍛える。

③ ピクチャーカードを使ったQ&A

・生徒が知っていることを生徒に言わせる。T:Q➡ss:A

・Sunshine教科書の登場人物の情報は、ホームページからダウンロードできる。

・答えたら、座る。間違ったら、黒板消しの仕事をさせるとか。

・2年生になったら、Picture Discribingさせる。

④ DVD鑑賞

スピーチ、スキット、絵本の読み聞かせ、即興スピーキング

・ジャスチャーを付けているところ、

・authenticな題材、場面の設定

・CM作りの際、ssにポイントを提示し、考えさせる。➡耳に残る音、同じセリフの繰り返し

・3学期が終えたら、成績に関係ない活動―英語を楽しむ活動など

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1:スーパーペアワーク

2021年に廃盤になったが、デジタル版で出た。生徒のタブレットでできる。

○活動の間に教師は聞いて回るMonitoringすることが大切。

(良かった例や、多いエラーを全体に伝える。)

○「Try to be different」が大事

○18どらえもんの秘密道具で何をするか(仮定法過去)

→終わったら教員用タブレットに聞いた報告を送ってもらう。&映し出すと生徒は嬉しい。(コラボノートなどで試したいと思いました)

○活動中は音楽をならしておいて、最後に近づくと音を上げていく。終わりはカンカンする。

○言えたことを書くことが大切。

○宿題は、最後にちょっとやっておく。そうすると、家でできるようになる。

→実際に生徒役でやってみて、とてもためになるし、楽しい!様々な北原メソッドを体験し、これは取り入れたい!ということが多くありました。

2:クイックQ&A

○1年の終わりの目標は、英語の疑問文と答え方を習得すること。

○北原先生はクイックQ&A、3週間ごとにレベルを上げていった。

○スキットがどこの教科書からもなくなっている。Sunshineではリテリングになった。リテリングは1人で行うもの。

○ペアは、「目があった人とすぐに組む」

⇒実際に生徒役でやってみたところ、「これなら、ペア作りが早い」と思いました。

パート4までいったら、ほぼ会話をしていて、即興にとても良いと感じました。

3:ピクチャーカードを使ったQ&A

○座った子は、他の子が言えなければまた当てる。答えられなければまた立つ。

○「一度でも手を挙げた人は座って」挙げてない生徒への意識づけになる。

4:Picture describing

○北原先生が始めた。

⇒英検対策や、リテリングへのステップとしてもとても良いと感じています。

5:スキット

○Be authentic→本物っぽくやることが大切。(買い物の場面では、外で実際に服を置いて映していた。)

○「CMを作ろう」のスキットでは、CMで大事なのは何?と生徒に問いかけ。「売れないとダメ、耳に残る」など引き出す指導を行ったとのこと。

⇒ビデオでは、ジェスチャーをどの子もずっと使っていました。また、7分ほどのスキットを全て暗記してすらすらと言えていて、すごいと思いました。

 私も北研で北原先生の生徒のビデオを見てから、それを目指してスキットをしていますが、まだまだこのレベルにはいきません。

6.絵本読み合わせ(「ばばばーちゃん」1年生3学期)

○小学校で見せる。「小学生にわかりやすくやって。」

1年生の最初から「星読み⇒暗記&ジェスチャーをつけて全員出来るまでやらせる⇒暗写」を行ったため、先日行ったばばばーちゃんの発表では、全ての文を暗記している子も多くいて、北原メソッドの多くが繋がっていることを感じました。

7.即興スピーキング

○場面と人間関係 カードで選ぶ 2年3学期

○2分間話し続ける。Quick Q&A が生かされている。

○ALTの引き出しが大事→最初にALTに前のビデオを見せて指導したとのこと。

→これはやりたい!と感じました。今2年生を教えているので、学年末のスピーキング目標をここにそえて、普段の授業を行っていきたいと思います。 

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1「スーパー・ペアワーク」を使った指導の実際

タブレット用サブスク販売がされています。

我が校では、在庫分を販売してもらい、本年度も1、2年生は冊子を購入済みです。

タブレット版のよいところは、生徒が記録したものを電子黒板に表示してシェアできるところです。

書くのに時間をかけないように「適当でよいよ」と指導し、時短をするのがポイントです。

タブレット版はまだ導入していないので、今度、3年生の新文法でやってみようと思います。

2クイックQAの実際

1年生の12月から開始。

レベルが4つあって、だんだんと即興スピーキングに近づいていきます。

同じようにやっているつもりでも、北原先生の生徒と最終的な出来に差ができてしまいます。

それは、「圧倒的なスピード感」です。

コツの1つは、ペアの組み合わせです。その日のうちに、次の日のペアを決めてしまいます。

勝ったもの同志で立たせ、ペアを目くばせで決めたら座らせる。つぎに、負けたものとあいこのペアを立たせ、

目くばせやエア握手で決めたら座らせる。決めたペアの名前は、ワークシートに記入させておきます。

これなら次の導入がスムースです。

勝負をするので、生徒は苦手な質問、答えにくい質問を自然と相手に質問するようになります。

「いつも同じペアはダメ。」「勝てると思う相手を選んで。」など、自立した学習者を育てるための声かけ

が、入っています。この追い込みの積み重ねが圧倒的なスピードにつながるのだと思います。

もう1つが、モニタリングです。「”So do I”.って使っていたよ」などと、表現の幅が広がるように、生徒の答え方をシェアします。

言っていなくても、あえて言っていたかのように、全体にシェアすることもあるそうです。

これも仕掛けの1つです。

3上智大生のリアクションペーパーより

・評価基準を細かく設定し、生徒に提示することが大切。

・評価が細かく設定されている。何ができればどの評価をもらえるのかが具体的でわかりやすい。

・テストは点数や評価の数字に目が行きがちだが、本来は自分にどの程度学んでいる事柄が身についたかを確かめるための機会

→これこそが、新学習指導要領がめざす新しい観点の評価の仕方だと思いました。

さすが、上智大生です。

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1 スーパー・ペアワーク

 「11少年少女実業家ゲーム」

例文をジェスチャーと共にリピートさせた後、パターンプラクティスへ、数分間設定し、BGMを流し始めて活動スタート。BGMが止まったら活動も終了。

活動中のルール

・英語のみ

・ジェスチャーつきで

・ノーがん見

・書くときは机の上で書かない

T : Who has ten cars?

S : 〇〇さん has ten cars.

ここで T : Do you? / 〇〇さんdoes?を仕込んでおく。

「33デートしましょうか!」

A : Shall we date in Disneyland?

B : O.K. (Yes, let’s) ←相手によって言い方を変えていいよ

B : Sorry. (I’m afraid) I can’t. ←ってどんな感じ? どっちが丁寧?

活動終了後、列ごとにポイントをカウントさせる。

ちなみに本日本校のALT, T先生にこの状況におけるシンプルな英語による指示を聞きました。Count the points / numbers starting from the back.だそうです。

モニタリング・・・活動中、生徒が正しい発音をしているか確認する。良い表現を称賛し、間違っていたら修正する。活動を止め、それを全体にシェアする。表現がシェアされたら生徒も嬉しい。そうするとどんどん他の言い方を試すようになる。

「18もしドラえもんのひみつ道具を持っていたら?」

メモを書くときは適当に書く(タブレットで実施する時も、タイピングさせず、適当に時間をかけずに書くように伝えています)。

言ったことを書いてごらん、口で言ったことをライティングノートに書く。

「24記憶力レース①」

上記同様に、早く終わったチームはライティングノートに書く。宿題をやらせるコツは授業が終わるちょっと前に宿題をやらせる。そうすると家に帰ってからやるようになる。一人でできないものはやらない。確かに・・・。

2 クイックQ & A

1年生12月から始める。2年生1学期で終わる活動。

新学習指導要領にある話すことの技能「やりとり」(即興会話)の練習になる。

2年生はチャイムが鳴る前の自主学習として実施する。←早く来て得だと思ったら来る。

パート1(先生 対 生徒 ペア 片道)4.10. ~4.22.

先生のQ(10題)に素早く答える。相手より早く正しく言い終わった人が1点。1年生の時と同じやり方。

例:T :What time is it?

S1:It’s ten forty.

Winners, stand up. Make a new partner.

(勝ったもの同士 目が合ったらエア握手をして名前を記入する)

Everybody else.

(それ以外の生徒たちでペアを作る)

次の授業は新しいペアで座っておく。

パート2(生徒 対 生徒 1往復)4.24. ~ 5.20.

ペアの片方が出題する。相手が3秒以内に答え始めて正しい答えだったら相手に1点。3秒以内に答えられなかったり、間違った答え方だったりしたら出題者に1点。5題出題したら交代する。1年生の時と同じやり方。

例:S1:How’s the weather today?

S2:It’s sunny.→S2に1点

S1:How’s the weather today?

S2:It’s Sunday.→S1に1点

パート3(生徒 対 生徒 1往復半)5.22 ~ 6.9

ペアの片方が出題する。相手が答える。そしたら出題者がもう一言言う。相手が3秒以内に答え始めて、正しい答えだったら相手に1点。3秒以内に答えられなかったり、間違った答え方だったりしたら出題者に1点。5題出題したら交代する。2年生バージョン

例:S1:Where did you go yesterday?

S2:I went to Harajuku.

S1:Really? / Me too. . I love Harajuku. / What did you buy there?

モニタリングしてこんな言い方あったよ。So do I. / So am I.

パート4(生徒 対 生徒 2往復)6.12 ~ 7.14

ペアの片方が出題する。相手が答える。そしたら出題者がもう一言言う。それに対し相手も何か言い返す。3秒以内に答えられなかったり、間違った答え方だったりしたら出題者に1点。5題出題したら交代する。2年生バージョン

例:S1:Do you have any sisters?

S2:Yes, I do. I have a sister.

S1:Really?

S2:Yes. She goes to Hibiya High School.

S1:Do you have any sisters?

S2:Yes, I do. I have a sister.

S1:How old is she?

S2:She is sixteen years old.

3 ピクチャーカードを使ったQ & A

Oral introductionで先生が全部説明するのではなく生徒にやらせてみようという発案。

全員立たせ、英語の質問に英語で答えられたら座る。

T : What are these?

S : They are 〇〇.

アクセントや発音の指導

誰かがミスをしたら、次の回答者である本人または他の生徒はそのミスを修正する。

4 パフォーマンス映像

・有名人にインタビュー

生徒が喋り続けられるように、J先生が良い感じに合いの手を入れたり、生徒に質問したりしている。「生徒が止まらないように質問を引き出さないといけない。ALTを育てる必要がある」

・道案内

・買い物

・CMづくり

・スキット「オリジナル」 想像力(imagination, creativity)が大切。

・絵本「Grandma baba」

・場面と人間関係

現任校の生徒たちと比べるとやはり赤中の生徒たちは本当によく英語を綺麗に喋るなぁと思いました。

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●クイックQ&A

質問をゆっくり進行して、相手が答える問題数を減らす!という汚い手を考案したが、勝っても自分の得(英語ができるようになる)にならない、だめかあ。彼らは効果があることがわかってやっているもんね。おもしろくて楽しんで、コスパ抜群に伸びて、仲間と育つことも覚える。これぞ義務教育時期に習得するべき、と毎回思います。

●記憶力レース(どうも「カレー」に見える…)

>

> He/She likes ●●food.を間違うと、グループ内のみんなが必死でジェスチャー(でないとダメ)で教え、正しく言えたことに喜ぶ、合計数百歳の我々の姿に気づき、初めてじゃないけど、ああいいなあとみんなが実感。

●様々なパフォーマンス

基礎を細かく指摘されながら繰り返した結果。「こういうワザをやっていくことが大切」「QAがきいてる」「試合させなきゃダメ、そのためにこれ(基礎錬)やってる」

いつもおもろい!!

基礎錬やっているうちにも、彼らに「何かしてやろう」「おもしろくしたい」…いろんな「●●心」がむくむく沸いてくるのでしょう。

>

> そのうち、創作のスキットなどで、違う自分になることを覚える。もっとおもしろくなる、もっといろんな内容も言い方も使える。相手との相乗効果もさらにアップ。

実社会のシミュレーションである学校で、こうやって育てば強いわ、10歳も違わない大学生がそりゃあ羨ましがるでしょう。みんながんばれ!まだ先はあるんだなー。

おまけ)

記憶力ゲームの一つで、小3くらいのとき、数字バージョンをよくやりました。前の人が言った数字に1ケタ足して言って…間違えると円から外れ、最後は一騎打ち。あれは暗記力・集中力を鍛えるものだったのだろうか?そんなに楽しくないけど、教えあいもないけど、スリリングでそれなりに盛り上がった。私はその後、無意味な数字の羅列を覚えるのが得意になりました(何に役立ったか→校正…)。

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1.スピーキング指導の実際

第1節 スーパー・ペアワーク

11.少年少女実業家ゲーム How many ~s do you have?(小学校、1年)

18.もしドラえもんのひみつ道具を持っていたら? 仮定法過去(一般動詞)(3年)

24.記憶力レース① Kumi likes ~ (1年)

33.ゲートしましょうか!Shall we ~?(2年、3年)

・タイトルはドラえもんの声で読むことで、楽しくなる。

・活動中は生徒の様子を観察し(Monitaring)、発音等の間違いがあれば活動を止めて席に戻らせ、全体で確認する。また、すばらしい表現があれば全体に共有する。そうすることで、教えられたという感覚がなく、生徒たちの言える表現が増えていく(Try to bi different)。

・英語力が高い生徒は半分で折らせて、何も見ずに会話する。

・活動が早く終わった生徒はライティングノートに書く。活動を通して言えるようになったことを、ライティングノートに書く。言えるようになったことを書くことが大切。

・授業が終わる前に少しでも宿題をする時間を取ることで、英語ができる生徒はもっとやりたくなり、英語ができない生徒にはフォローすることができる。

第2節 クイックQ&A

・1年生12月から始め、2年生1学期末で終わる。

・即興で話す力を鍛えることができる。

・勝負にすることで、自分が言えない難しい表現を言いたくなる環境を作る。

・ちょっとした小技で、生徒たちの活動が変化する。

・2年生ではチャイムが鳴る前の自主学習として実施。

・レベルは4つある。

 ①生徒対生徒ペア、片道 

 ②生徒対生徒、1往復

 ③生徒対生徒、1往復

 ④生徒対生徒、1往復半

・観察をして、生徒の表現を共有する。

第3節 ピクチャーカードを使ったQ&A

・知っていることを言わせることで、即興性やショートメモリーを鍛えられる。

・I don’t know.も一回のみに限定することで、違う表現が出てくる。

・誰も手が上がらないときは、座っている生徒を指す。答えられない場合は再度立つ。そのため、座っている生徒もよく考える。

・間違ったら、その問題が解決するまで、次には進まない。

・先生は王様で、先生に聞こえなければ意味がない。

第4節 スピーチ

「2年生職場体験レポート」

動画や写真を見せながら、スピーチしていました。

第5節 スキット

「2年スキット作りを楽しもう」「2年道案内」「2年買い物」「2年CMを作ろう」「3年あの人にインタビューしよう」「3年オリジナル」

「CMを作ろう」では、CMの目的や、商品が売れるようにするためにはCMではどんなことが大切かを生徒から引き出し、演じさせる。

「3年オリジナル」は授業で一切準備の時間をとらず、生徒たちが時間を見つけて作った。5分を超える超大作があった。

Be authentic.

第6節

「1年生Grandma Baba and Her Friends on a Sleigh」

BGMをつけることで、雰囲気を出していた。

第7節 場面を与えて言語形式を自分で選択するスピーキング活動

第8節 即興スピーキング

「3年修学旅行土産話」

話すことの技能は「やりとり」と「発表」に分かれる。

ALTを育てることが大切。やりとりが止まらないように工夫してもらう。

第8.5節 英語劇

第9節 Picture Discribing

上智大学生のリアクションペーパー

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1「スピーキング指導の実際」

第1節スーパーペアワーク

初めに、スーパーペアワークの誕生から現在のわくわくペアワーク(タブレット版)に至る経緯の説明がありました。北原先生はイギリス留学の際に、参考になりそうなものを書店で探し、「これぐらい(両手を広げたジェスチャー

—幅1メートル以上!)」持ち帰られたそうです。それらを参考にしながらALTとペアワークを作成して使い、評判の良かったものを精選していき、1996

年にスーパーペアワークとなりました。2014年に復刻リニューアル版をだしましたが、2021

年に廃版となり、その後内容を発展継続し、高校から降りてきた文法事項もカバーして、「わくわくペアワーク1年、2年、3年

タブレット用」として出され今に至っているとのことです。

この後、実際のワークシートを使ってペアワークの体験。手順は次のとおり。

1)タイトルを読む:例「11 少年少女実業家ゲーム How many ~s do you have?」

2)例文の練習:先生の範読 A:How many cars do you have? →生徒リピート(ジェスチャーつけて) B: I have

five.

3)「ゲームのやり方(説明)」を生徒が一斉読み ①~③(どこを読んでいるのかわかり、全員が一緒に内容を理解できるように)

4)ワークの準備:生徒はペアになりシート(タブレット)を交換し、carsと入れ替える語 stores/ restaurants/ credit

cards/ houses/ diamonds/ golf courses/ hotels/ horses/ boy[girl] friends

に1~10の番号をランダムに記入(この数字はそれぞれのアイテムを所有している個数となる)し相手にシートを返す。

5)手順の③ペアの相手を変えながら対話(すなわちHow many 〇〇s do you have?とたずねて)、あるものを10

個持っている友達を探し、その人の名前を下線に書く。(つぎのような記入欄がある)所要時間3分または2分で。

1. ( ) has 10 cars.

2. ( ) has 10 stores.

3. ( ) has 10 restaurants.

4. ( ) has 10 credit cards.

6)5)のペアワークがおわったら先生がクラス全体に

Who has ten stores/ restaurants / credit cards?などと問いかけ

S1:〇〇さんhas 10 stores. や

S2:□□さんdoes.と 語句の繰り返しをさけてdoesをつかって答えられた子(できる子)がいたらほめてあげて、それを全体で共有する。またはOh,

does she/he? などと反応してあげるなど、して表現をteacher talk を通じて未習の表現を仕込んでいく。

つづいて2/3年生対象の「デートしましょうか」では、つぎの2つ、

Are you free next Sunday? (曜日を入れ替えの語群あり)

Shall we date in Disneyland? (場所を入れ替えの語群あり)

を相手に質問し、曜日と場所が一致したならデートできる。一致した相手から所定の欄にサインしてもらう、というもの。この活動が終わったら、教室のタテ列をひとチームとし、みつけられたデート相手の合計がすくなかったチームが、授業後黒板を消す。

実践上の留意点として、生徒がペアワーク中、教師は生徒の様子をよくモニターすることが大切。間違った使い方、発音などが聞こえてきたら、Go back to

your seatと言って全員座らせ、全体に指導。Ok/ Yes, lets.以外の良い表現、例えば My pleasure

など聞こえたらこれをほめてあげて全体に共有して積極的な態度を伸ばす。

次のペアワークは「もしドラえもんのひみつの道具をもっていたら?」というテーマ。仮定法過去を使いながら修得するもの。冒頭のタイトルを読むとき「ドラえもんの声で!」「こんなちょっとしたことでも、教室はもりあがるでしょう」と北原先生。

早くおわったペアは、言えた表現を書いてみる。長先生の教えとして、宿題は授業の最後にちょっとやらせると、鐘がなってもやり続ける。できない子はこの段階でわかる。

得と思ったら生徒はやる。1年生のテキストも、もってくるようになる。

第2節 クイックQ&A

何ができたら1年生を卒業か?疑問文とその答え方が修得できていること。2年で、1年次にででてきた文を復習して習熟するため。

「あいさつ、天気、名前、出身、年齢、身長、職業」などのカテゴリーで基礎的な疑問文と答えのリストがあり、練習の仕方としてパート1からパート4まで徐々にタスクに負荷がかかり、最終的にほぼa

uthenticな会話ができるようになっていくというもの。

パート1は先生のQ(10題)に生徒がペア内で相手より速く正しく言い終わることを競う。

T: What time is it?

S: It’s ten forty.

パート2 ペアの片方が出題し相手が3秒以内に答え始めて正しい答えだったら相手に1点。5題出したら交代。

パート3 ペアの片方が出題し相手が答え、さらに出題者がもう一言言う。

例 S1:Where did you go yesterday?

S2:I went to Harajuku.

S1:Really?/ Me too./ I love Harajuku. / Let’s go together next time.

/ What did you buy there?

パート4 ペアの片方が出題し、相手が答え、出題者がもう一言い、さらに相手が何か言い返す。

例 S1: Do you have any sisters?

S2: Yes, I do. I have a sister.

S1: Really? / How old is she?

S2: Yes, She goes to High School. / She is sixteen years old.

それぞれの段階に2~3週間かけて習熟しながら徐々に進んでいく。このように、既習の文法事項、語彙を含んだ疑問文に繰り返し触れながら、徐々に負荷を増やして

Authentic

な会話ができるまで成長させる。「こういう小技を毎日やっていくことが大事!(なにかに特化した大きなプロジェクトでなく)」という北原先生の言葉が印象にのこりました。また活動中の生徒をモニターしながら、良いリアクション(たとえば、Me,

too. と言えるところを、So do I.とやった生徒がいた場合など)は、ほめてあげて全体に共有する。あるいは、たとえ実際に言って生徒がいなくても「

〇〇って言っているひといるよ!」と言ってあげて生徒の学びにしてあげればいいと、北原先生。Try to be different!

休憩をはさんで、

第3節 ピクチャーカードを使ったQ&A

まず全員起立。先生がカードの絵をみせながら、登場人物や場面について英語での質問に、生徒は挙手をして当てられたら回答。回答できたら座る。新しい単元に入るところで、先生のオーラルイントロダクションの前に、まず、生徒に既習の表現を使わせて即興で話す力を鍛えながら、(生徒同士学び合わせながら)新しい単元の内容への関心を高め予測させるもの。併せて、このなかで、基礎的な事項の理解や習熟の弱いところが発見され、それを鍛える機会にもなっていく。たとえば・・・・

・What are these/those? にたいしてthey でうけられるそのままthese、thoseを使って答えてしまう。

・(人物描写で着ているものを表現するとき)×He wears green pants. →〇He’s wearing green pants

・活動するなかで、立っている生徒のなかから答えがでなかったら、座っている生徒を再度あてて、できなかったらもう一度立つ。

・一通り終わった段階で、クラスに「一回でも手を挙げた人は」Sit down。まだ立っている生徒が黒板を消すことにするなど、

積極的な発言を促していく働きかけ。

この後、つぎのような生徒のパフォーマンステストの記録映像を見ました。

〇「2年職場体験レポート」

Exchange business cards などの表現を自然につかわれていた。

〇スキット 「2年道案内」「2年買い物」「2年CMを作ろう」「3年オリジナル」

一つ一つが、単に英語がすばらしいだけでなく、ユーモアにあふれ、表情豊かに演じていてとてもCreative

・道案内などは表にでて行う。机の間を道路に見立てたようなやり方では入ってこない。Be authentic.

〇有名人インタビュー

・ドラえもん May I ask why you are so blue?ときかれ大嫌いなネズミの話をしていた。

・Statue of Liberty 部品ごとに船にのってきて組み立てられた、と自らを語る自由の女神。夢はto travel around the

world!

〇フリーマーケットでの会話

・外に出て、洋服などがハンガーラックに下がっている状況で展開。

〇CM

シャープペン、スマホ(waterproof, ubreakable)

・二つのそうぞうりょく 想像力&創造力”

・CMで何が大事か? 耳に残るフレーズ、繰り返し、みんなが知ってるメロディを使うなど

〇3年生の自由スキット

10分近くもありそうな、抱腹絶倒のスキット。

・男子3人で0から作成。9月に告知。二人だと偏るので3

人一組。10月〇日に発表、というだけで授業時間などは練習や準備に使わない。それでもショートメモリーを鍛えてあるので(頭のなかに英語の世界ができている、ともいえるのでしょうね)長いスキットも続けられる。

(パフォーマンス映像のつづき)

〇紙芝居・絵本の読み聞かせ 「1年紙芝居 Grandma Baba and Her Friends on a Sleigh」

北原先生が子供さんに読み聞かせした、雪の日のそり遊びの楽しい物語。2024年版Sunshine

所収(このサンシャインは北原メソッドの教本のようになっている――かつてはアイデアを提案しても受け入れられない多かった)ジェスチャーたっぷりに生き生きと楽しそうに発表。役柄をテンポよく変わるチームワークも素晴らしい!

・「小学生にわかりやすく聞いてもらう」というAuthentic な設定が、やる気、集中力を高める。

〇場面別インタビュー

10枚のカードに、人物と人間関係・シチュエーションで、ALTのJ先生2分間の会話をつづける。

What brought you to Japan?など教科書にはでてこない英語らしい表現。

〇修学旅行の土産話

3年生によるauthentic な表現。

清水寺 Nothing is better than Kyomizudera.

といった英語らしい表現や、時間が押してしまい計画していた箇所(三十三間堂)をskipped したら、ある先生にscolded

されてしまったことが納得いかないと英語で語っている。

・「人の悪口をいうaccusation」なんていう授業ではでてこない言語機能を使いこなしている!と。

・こういうとき、会話を続けさせるよう引き出すのがALTの大事な仕事。(Joelは日本一のALTーー北原先生が育てたのですね)

パフォーマンス映像のまとめとして、北原先生は、「アウトプットさせなくては身につかない。「試合」をさせないとだめ。

最後に「スピーキング指導の実際」の講義をうけた大学生のリアクションペーパー(レジュメに掲載)を読みました。

北原先生が、「4年間で最高峰」と称賛する学生さんのものから、とくに大事だと感じた点を以下に書きます。

・即興で発話すること」と「be authentic」を徹底しているから、あそこまで自然に英語がでてくる

・生徒が楽しめる工夫。スーパーペアワークがよい例。生徒が本当に伝えたいから話す活動になっている。

・クイックQ&A

ゲームの要素がはいっていて相手に勝ちたい気持ちがでて自主的に勉強するようになり、ゲームをやっているようで、気づいたらら話せるようになる」

・生徒の潜在能力を信じて、迷いや諦めがまったくない。先生が自分たちを信じ、全力を尽くしてくれているとわかるから生徒もついてきて結果がでるという信頼関係が北原メソッドの大事な要素。

<懇親会にて>

初めて参加した懇親会で北原先生に、日頃悩んでいることについて質問しました。専門学校なので、19歳、20歳になる学生にも、北原先生が中学生に対してされるのと同様に、発音をしっかりと指導するべきか、というものでした。北原先生は、「それはやっぱりなによりの財産になるから。方法はわからないけれど、いい発音をすることが『かっこいい』とか『得だ!』と本人が本気で思うようになれば、おのずと修得していく」とのお答えをいただきました。またK先生にもこのことを話したところ、あの静哲人先生も大学生を相手に発音をガンガン指導しているし、それで身につけさせているのだから、やってあげるべきでしょう、と。

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