7月20日(土)第219回例会

7月例会は授業を見ていただきありがとうございました。北原先生、田口先生、川﨑先生、北研の先生方、たくさんの素敵な縁を感じることができました。北研に入っていなければ、中学時代そして大学時代に教わった恩師に授業を見ていただける機会はなかったと思います。改めて北研に入ってよかったです。長先生から始まり北原先生、田口先生、川﨑先生へと続く英語教育を大切にし、これからも学んでいきたいです。

7月例会のレポートを送らせていただきます。レポートでは先生方から教えていただいたことをもとに、振り返っていきます。

Stage0
5分前には入室して準備を行うことを、大学時代繰り返し教えていただきました。特にパワーポイントなどICT機器は、テレビとうまく繋がらないなどの問題が発生する場合もあるため、事前の確認が欠かせないと思います。また休み時間に音楽をかけたり、ときには映画を流したりして、英語の雰囲気と会話のきっかけづくりなどにしています。以前スティービー・ワンダーの “Sir Duke” を流した際、スローラーナーの子が食いついてきて、「その曲めっちゃ好き。なんていう曲か教えて」と聞きに来ました。歌をひとつの入り口として、英語に興味をもってくれたら嬉しいです。

Stage1
挨拶と帯活動を行っています。歌は好きな生徒が多く、男子を中心に歌ってくれています。6月は “A Whole New World” で、ディズニーの曲であることから生徒にとって歌いやすかったと思います。いつも立って歌っているのですが、友だちのところへ行くなど動いてしまう生徒がいる場合もあるので、席の移動をさせないなど授業規律を守ることも心がけるようにしています。
歌のあとは、ビンゴとTwo Minutes Chat(インタビュー・マッピング)という活動を行いました。ビンゴは両国附属中で長らく教えていらした杉本先生の実践を真似しています。杉本先生はビンゴを行う前、浜島書店のWord Flashを使ってビンゴで登場する語彙の口慣らしを行っているのですが、私の場合windowsのパソコンが使えなくなってしまったのでスキップしてしまっています。見ていただいた授業では、インタビュー・マッピングも行いました。インタビューマッピングは、昨年夏出版された中嶋洋一先生の本を参考にしました。ただ時間がかかってしまって授業後半の方で苦しくなってしまうときがあるのと、スローラーナーへの支援で工夫が必要なのを改めて感じました。T先生などにもレポートで書いていただきましたが、チャットではエラーが繰り返し練習されてしまうことがあります。だからこそ活動後に全体で表現を確認するなど、教師による適切な指導が必要であると思いました。また、チャットの代わりに旬の話題などを取り上げたTeacher Talkも効果的であると教えていただきました。Teacher Talkは大学時代にも紹介していただきました。ホットな話で場を盛り上げたり、新たに学ぶ内容の伏線に使ったりと様々な活用方法がありました。生徒の様子を見ながら、チャットが苦しそうな場合Teacher Talkを行うなど取り入れていきたいです。帯活動に限らずやりたいことがたくさん出てきてしまい、too muchになってしまうときがあります。活動を行う目的をしっかりと考え、活動が多い場合には精選を行うことが大切であると改めて学びました。

Stage2は、復習です。発音・スペル確認、Overlapping、Dictation Testの順番で行いました。発音・スペル確認について以前は教科書太文字の単語を扱ったり、New Wordsとして出てくる語彙全てを扱ったりしてしまうことがありました。ただ語彙の選別をしないと、単語数が多いので時間がかかってしまい、生徒の負担にもなっていました。現在は北原先生が出してくださった中学校発信語彙リスト三種を使って、発信語彙と受容語彙を区別して指導しています。Overlappingは音声と同時に読むことができるので、ミムメム練習より短い時間で行うことができるとのことでした。ただ生徒が本当に読めているか確認するのと、適度な緊張感をもたせるため、overlapping後に1人1文ずつ程度指名して読ませると良いと教えていただきました。Dictation Testは、もう一度勉強します。今回、1. People have been writing haiku. と 2. Today is less cold than yesterday. の2つを出題しました。前者については、現在完了進行形なのでforやsinceなどの期間を表す語を入れた方がいい。そもそも教科書には直接出てこない文なので、プリントにある本文を繰り返し練習する必要性があまり出てこないのでは。後者については、lessの使い方についてless coldという表現はあまり使われないので、わざわざ覚えさせる意味がないのではないかなどの助言をいただきました。今回のDictation Testは選択のミスとなってしまいました。2学期以降実施する場合は、生徒が使いたいと思えるような価値のある文を取り入れます。

Stage3は新出言語材料指導でAパターンではなく、今回は田口先生に教えていただいた形で指導をしました。オーラルインタラクションで指導する表現が、どんな場面で使われるか、さらにアクティビティを行う場合、団子の串のように文法指導と言語活動の活動間をつなげることができるかなどを念頭に考えています。ここでは、it is toの「一般化」と今回の新出であるit is for toの「限定」で、区別をよりつけることについて主に助言をしていただきました。例としてwatchとplay(人によって観ることが面白いのか、プレーをするのが面白いか違う)、水泳が得意な生徒とのやりとりでバタフライの例文(水泳が得意な人にとってバタフライはeasyかもしれないが、自分にとっては不可能など)を出していただきました。また、It is easy for me to cook curry and rice. でレトルトのカレーを出すのも面白いと思いました。クスッと笑えるような遊び心ある場面も大切にしたいです。加えて、せっかく基本文を口頭でたくさん練習したので、生徒が自分のことについて表現する場も設けられたらなと先生方からの助言をもとに反省です。日本語による説明も、もう少しコンパクトにできたらなと思います。(KISS = Keep It Short and Simpleを心がけてはいるのですが、あれもこれもと、ここでもtoo muchになってしまいます)

Stage4では、「わくわくペアわーく」を使わせていただきました。去年度から使わせていただいていて、楽しみながら活動に取り組んでくれています。ちなみに生徒たちに聞いたところ、「婚活ゲーム(2年㉟Which do you like better, A or B?)が一番面白かったとのことでした。婚活ゲームを行なった際は木村カエラさんのButterfly(英語でカバーされたもの)をBGMにして行いました。
今回も楽しみながら行うことができましたが、活動前の代入する練習が抜けてしまっていたこと、いろんな人と話してもらいたかったことから5人以上の異性に声をかけることと言ってしまいましたが配慮が必要だったこと(違う生活班や去年同じクラスではなかった子に声をかけるなど、他の声かけの仕方をすればよかった)、活動前の日本語による説明がここでも多かったなど私自身改善すべき点がありました。

Stage5はまとめの時間でした。北原先生に今回教えていただいたように、指導案にある「Today’s Pointを示しながら、再度ポイントを確認」の部分で、音声面での指導(強弱を意識して内容語は強く読む、機能語は鼻歌程度に)が必要でした。コミュニケーションでは、実際にどう読まれるかなど音声は大事な要素です。文法指導に限らず、本文指導などでも音(おん)は大切にしたいです。
またICTの普及とともに紙のノートが使われなくなっているというケースを聞きますが、手で書くことが記憶の定着を促すため有効であるという話をしていただきました。デジタルが進んでいくなかでも、「手で書く」という基本的な行為を大切にしたいです。またICTについては川﨑先生から英語はコミュニケーションの仕方を教える教科でもあるため、目を見てやり取りをすることが大切であると話がありました。これは生徒だけではなく、教師にも当てはまります。私自身日々の授業を振り返っても、パソコンやiPadの操作で忙しくなってしまい、生徒とアイコンタクトできていない場面があるので気をつけなければと思います。

実際に授業を撮って見ていただけると、自分ではなかなか気づけなかったことや忘れてしまっていたことがたくさん見つかり、良い学びとなりました。貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました。目の前にいる生徒たちに寄り添った、そして英語が楽しいと思ってもらえるような授業になるよう、これからもたくさんの学びと刺激が得られたらと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

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まずはM先生、本日は恩師が2人と多くの目の肥えた教員に囲まれてプレッシャーがある中、授業を公開してくださり大変ありがとうございました。私も両国高校の授業研で長先生、杉本先生、鈴木先生、布村先生そうそうたる先輩方に自分の授業のビデオを見て検討してもらったときかいた変な汗はいまでも忘れません。

元指導教官の先生方が休日に2人も駆けつけて、北原先生も大絶賛な期待の新人の先生ということで楽しみにしていた。田口先生からの「チャイムがなってから職員室を出る教師になるな!」「教師はアクター」などプロフェッショナルの気概を大学時代から叩き込んでもらったのは大きな財産になっているはず!小手先の活動を真似することよりも一流教師から、心意気を学ぶのが重要。

[よかったところ]

・3年目とは思えない落ち着いて安心して、この人についていこうと思って受けられる授業。

・ほぼオールイングリッシュでも、生徒の集中を集めていて、生徒の反応もすごくよかった。

・イントロダクションの際、話す際の感情の込め方や感情の込め方がうまい。田口先生も講評の際に同じように言葉に感情がこもっていて緩急があるスタイルで、田口先生のプラスの影響をたくさん受けているといるのだと感じた。

・1位だった生徒に対して称えることができる空気が作れていたのがいい

生徒のために、上を目指されるM先生は絶賛だけだと満足しないはず!と信じていかに意見を3点述べる。

[意見]

・Stage 2から生徒がクリエイティブになれる瞬間が欲しい

活動をまとめると、「理解と繰り返し」のみにとどまっているのではないかと感じた。足場がけをして、繰り返しさせるのも重要で基礎を身に付けるのは意義があるが、クリエイティブな瞬間が合間合間に少しでもあればいい。例えば、バスケの写真を見せて、easy
or difficultの時は、生徒はYes
かNoしか答えられないのはもったいない。バスケに対して感じる形容詞を引き出せたら、面白い発言がでてきそう。北原先生が、色んなユニークな語彙やアイディアを生徒からどんどん引き出す「Be
different(他の人と違う意見を言おう!)」を生徒に求めるようにすると生徒、特に上位層が新しい語彙を試したり覚えたりと吸収する速度が加速しそう。

・「異性にインタビューしたらポイント倍」は私もやっていたが、センシティブな問題をかかえた生徒がいることがあることを考慮するとやめた方がいいかもしれない。

・ReviewのDictationの活動の意図が気になった。もし、本文を覚えさせて、書けるまで復習を促すことが意図だったら、出題する英語は本文のままではいいのではないかと思った。丸暗記になるのを防ぐために文をあえて、本文と変えて出題しているのか?そうすると、どうせ違うものが出るから教科書を覚えるまで音読したり復習したり意欲はなくなる可能性があるのかなと感じた。

最後に・・・

北原先生からの講評も聞きたかったなと思ったところ、最後の2分でM先生へのフィードバックがあった。その2分間の凝縮されたフィードバックのレベルが高すぎて、「この人は本物だ」「この人みたいになりたい」と改めて思ってしまった。私が欲しいのは、名誉とか地位とかそんなものではない。圧倒的な本物の指導力。北原先生の授業への視点の数と考察の深さがやっぱり一流だなと思えた例会だった。

フィードバックの内容は3点。1.It is – for 人to do.の発音。It is
forが導入で覚えるために機能語にも関わらず強調されているので、授業の最後に、本当の発音をきちんと伝えておく。機能語のところは鼻歌程度の弱さで。2.日本語での説明が丁寧すぎてまどろっこしい。もっと時間を減らせる。3.わくわくペアワークは、代入するところが重要だから入れる単語をキューとして生徒に代入させ言わせるのも省略させない。

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新任から3年目、東京都のM先生の授業を動画で見て、区切りの良いところで、グループ討議をする内容。

教職課程の指導教官だった東洋大学の田口徹先生の教えを忠実に守った授業。田口先生だけではなく、第1期東京教師道場の縁があり、M先生の中学時代の英語教師、川崎慶介先生も駆けつけて下さった。

私にとって、久しぶりに、北原メソッド以外の授業。

無駄のない北原メソッドのA・Bパターンの前、帯活動で、どんな復習をするかの検討、また、北原メソッドがきちんと動いているかを見極める視点を確認することで、有益だった。

【1】私ならこうする

*学校では、他の先生のやり方に合わせなければならない場面がある。それを想定した。

①授業のスタート

時間ピッタリに、歌を始める。

学校で挨拶を必ずやらなければならない縛りがあるのなら、それに合わせるしかない。しかしながら、実際に英語を運用する場面を想定すれば、全員が起立して挨拶するのは、英語の授業には合わないと、私は思う。挨拶は、先生が教室に入る時が自然。

②与えられたトピックについて、生徒が自由に2~4分話す

生徒のエラーが繰り返し練習されるリスクが高いので、やっても限定的だろうが、私だったら、トピックから、多くの生徒が使う文法の文が想定できるのであれば、途中または、話した後で、モデルになる文を生徒に提示して、それを元に、自分が話したい内容を言わせる。

③教科書本文からのディクテイション

基本的には、the last sentence dictationをやる。本文が長い教科書を使っているなど、時間を他の活動に配分する必要があるなら、教科書の本文に、手を加えることなく、一つの文全体をそのまま教師が読み上げる。そうすることによって、生徒自身が、自分で教科書を開いて、自分の書いた文が正しいかを、自分で確認できる。生徒が自分で、自分自身の間違いを、自分でなおす力は、北原メソッドを動かすために極めて重要。

④It…for~toの文

*北原メソッド Aパターンをしない、今回の方法でやる場合。

・新文法の導入

黒板には、何枚かの絵が貼ってある。

Teacher: Is ~ing fun?
Student: Yes, it is./No, it isn’t.
何種類かを質問する。

T: Oh, it’s FUN for you. It’s FUN for you to PLAY TENNIS.

別の形容詞で上記と同じやり取り。

T: Oh, it’s DIFFICULT for you to COOK OKONOMIYAKI.

板書:

It’s fun

一番、言いたいfunを先に言ってしまう。

It’s fun to swim in the sea.

何が楽しいかは、重要度がfunより低いので後から言う。

It’s fun for you to swim in the sea.

・全体・ペアでの口頭練習:わくわくペアワーク

interesting, necessary, importantなどを使ってパターン練習をして、ペアで練習。

・応用練習:What’s interesting for you?

Yes/No Questionを通じて、to~の色々な表現を言いやすくなっているので、Whatではじまる質問をすることによって、自分自身の表現を生徒がしてノートに書く。

【2】印象に残ったこと

川崎先生

「生徒は誰もが勉強ができるようになりたいと思っている。」

「生徒は、授業力のある先生の指導に従う。良い授業をすれば、生活指導もうまく行く。」

「英語は中1~中2が重要。この2年でしっかりと基礎・基本を固めながら、英語の授業が楽しいと生徒が思うようにする。」

田口先生

「文科省が求めている現在の評価観点は、先生が証拠を残すために記録をするために疲弊するばかりで、生徒にとっても、どの分野を弱くて、頑張らなけでばならないのかが分かりにくい。」

「授業が始まる前の時間は、教室内での準備など大事なので、指導案にも書くべき。」

「自由talkは、毎回の授業でやらなくてもよい。代わりにteacher talkをして、生徒のリスニングの時間にするべき。」

ここで見せて下さった、teacher talkは、クラスの生徒がどの部活動に所属しているかを把握した上で、for youを使う必然性が分かる見事な内容だった。

「dictationで書かせる文は、authenticでnaturalであるべき。生徒が覚えて、価値があると思える文であるべき。」

*この言葉を聞きながら、私の教室で、入塾したばかりの小4の授業を思い出した。辞書を引くのがとても速くなって時間のゆとりがあるので、辞書の例文を私と一緒に読んでいる。小6二人・中1二人からなる中2クラスの一人は、辞書の中の読んだ例文を後で使いたいと思ったらしく、ノートに素早く書き写していた。そして、タイミングを見計らって、ニコっと笑いながら言った。Speak more slowly.

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東京都で中学校の英語教員として3年目を迎えたM先生の中学3年生の授業を見せていただき、皆さんで意見交換を行いました。

その際、文法事項がちらつき、実際に話す際の躍動感を忘れていたことに、後の指導者のご意見で気付かされました。

M先生の恩師であられる川崎先生と田口先生、そして北原先生のご指導から、私の胸に刺さったワードをまとめたいと思います。

川崎先生 <M先生の中学時代の英語の先生、更に教育実習の指導教官でもあられた、現在都内中学校の副校長先生>

〇「勉強ができるようになりたいと思わない生徒はいない」

ビデオでは、一見4分間の英語のやりとりを全員が嬉々として取り組んでいるように見えたが、ビデオに映っていないslow learnerの子がいるはず、彼等にとっては、苦痛の時間なのではないか?今後は、そういう子たちを救っていかないと。

上記のことを、懇親会でもM先生に熱く語っておられました。その時の川崎先生の眼差しが強く優しく、素晴らしい恩師だなと思いました。

〇「好きになったら、自分で勉強するようになる」

ベネッセのアンケートによると、英語が好きと答えた小6生は71%、中1生69%、中366%と徐々に右肩下がりになる。

小6、中1の時にどれだけ好きにさせるかが勝負。生徒は授業力のある先生にはついてくる。英語はコミュニケーションの教科。

田口先生 <M先生の大学時代の恩師 現在東洋大学、神奈川大学非常勤講師>

〇「英語の授業は、楽しくなければ授業でない」

長先生の名言。これを長年実践してこられた。

〇授業案で常に考えること

(1)授業や各活動の目的は何か、活動間に関連をもたせているか

(2)授業の山はつくっているか

(3)達成感や満足感を保障できるか

(4)生徒に活動させる授業となっているか

M先生の指導案の一番最初に掲げられていました。「楽しい授業づくり」はよく耳にしますが、(3)達成感や満足感を保障できるか、という「保障できるか」に強く揺さぶられました。そのくらいの覚悟をもって臨まなければならないのだと思いました。

〇「チャイムがなってから教務室を出るのは✖️」

授業5分前には入室して授業準備、チャイムと同時に授業開始

授業が始まる前から、英語の空気に馴染ませるという意味でも大事なことだと改めて思いました。

〇「英語は繰り返しが必要」

前時の復習の時間が大切、学んだことをのりづけしながら、新しい内容に入っていく。

ジェスチャーを加えながらお話しされ、それを見た私は、ミルフィーユのように重ねていくことが美味しさ(英語力)につながるのだなと納得しました。

〇「家庭学習の必要性」

ディクテーションは授業で必ずやる、そうすると、生徒は家庭学習をするようになる。また、覚える価値のある文、生きた文でないと意味がない!

〇「生徒に気づかせ、最後は教師がまとめる」

楽しい活動をして終わりではなく、きちんと丁寧な日本語でまとめることが大切。英語力をつける授業でないと意味がない。

北原先生

〇音声重視

It’s 〜for〜 to〜文の、It’s, for, toの発音は弱く言う。そうするとfor〜の部分がより鮮明に際立たせることができる

○Teacher Talkが丁寧すぎないか

日本語をもっと減らすことができる

〇英問英答の活用

生徒に英語で答させる場面をつくった方がよい

M先生へ

3人の先生方の温かく鋭いご指導にうなづく先生。これから大きく成長されるだろうと確信しました。

授業の構想から例会までの長い準備期間、大変お疲れ様でした。

川崎先生、田口先生、北原先生、例会に参加された方々皆さんが、笑顔で満足そうな表情をされていました。

私はその空気を一緒に吸っていることが幸せでなりませんでした。

「楽しくなければ研修の意味がない!」を深く実感した次第です。

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今回はビデオによる授業研究で、
都内の公立中学校で教える、教員3年目のM先生の授業の映像を
見ながら、小グループで気づいてことを共有し、
終わりに、かつて指導に当たられたお二人の先生から、
講評をいただくというものでした。

Stage1 Greeting and warm up
Greeting のあと立ったまま
A Whole New Worldを歌う
男子生徒もよく歌っていていい雰囲気

*そのあと単語BINGO
別の研修会で先輩教員から伝授されたもの
北原先生はもうだいぶ前にBINGOからは足を洗った、
ほかにもっといい方法があるからと。
BINGOトラベル(世界地図上のでBINGOの進捗を表すもの)
で自由会話
次回のためのBINGO用紙の記入
*次に Two Minutes Chat
ペアで以下の与えられたトピックから

My favorite person

My foavorite(subjectやfoodなど自由選択)

Which do you like better, summer vacation or winter vacation?

会話しながら、テーマにそった語彙のマッピングを広げていく

ここまでで、指導案では9分の予定が15分ほど経過

Stage 2 Review

1)発音。スペリングの確認

前時学んだ語彙のなかから発信語彙のみ

become, less, either の3語のみフラッシュカードで、

指書きさせてスペリングの確認

2)Overlapping

Unit 2 Read and think

*本文の分量が多い(とくにNew Horizon!)ので短くしたものを配布して

音声をながし、生徒は同時に合わせて読む

3)Dictation Test No.9

いかを教師が二回音読して生徒は書き取り

  1. People have been writing haiku.
  2. Today is less could than yesterday.

終わった後に正解を板書し、解説

1は過去から現在まで継続して行っていることを表現する形

2 lessの反対はmore

・田口先生の講評のなかで、ディクテーションは言えるようになった文を、書かせてから、その定着を確認する(自学を促す)大事な活動。

ただ、それなら、本当に使える表現を選んでさせるべき。less cold などはあまりつかわない!との指摘。

川崎先生からは、ディクテーションの目安7語なので、もう少し語数を増やしたほうが、とくに上位の生徒は刺激になるのでは、と。

・参加者からも、現在完了進行形なら 期間 for ~も含めるべきでは、との意見があった。

Stage 3 Introduction of target sentence

Target sentence: It is fun for me to swim in the sea.

いわゆる it for toの構文

1)Oral introduction

6月上旬の授業。2か月さきの夏休みのことを話題にして、生徒から夏にやることを引き出しながら、海で泳ぐ人の写真をテレビに提示して、

T: What is he doing?

S: He is swimming.

T: Good.

I like swimming in the sea. It’s fun.

Everyone please repeat ”It is fun to swim in the sea.

S; It is fun to swim in the sea

と展開し、

何人かの生徒に Is it fun to swim in the sea?

とたずね Yes, とNoがいることを確かめ、

S: Some students don’t like swimming in the sea.

So I need to change the sentence like this.

Everyone, please repeat.

It is fun FOR ME to swim in the sea,

と新出事項を導入していく。

そのあとバスケットボールを面白いと思う生徒

カレーライスづくりは簡単と思う生徒、

など、英語で尋ねながら、it for to を活用して、

リピートさせ、表現をなじませていく。

つぎに、

Today’s point として、

It is fun to swim in the sea.

It is fun for me to swim in the sea

の違い--前者が、泳ぐのは「人々(一般)」、後者は「私」

の違いを確認。

そのあと、

It is fun for me to swim in the sea.

     A                       B

とモニターに表示して

次のようにsubstitution Drill が展開

教師が「A easy, go!」というと

生徒がIt is easy for me to….と発話し、

「B play basketball」 というと、

生徒は、

It is fun for me to play basketball.

とsubstitution drill を展開

Stage4 Communicative Activity

わくわくペアワーク「どう思う?」で

Is it …for you to…?で相手の意見を聞く

Stage 5 Consolidation (10min)

Today’s Point を板書し、生徒がこれを映す。

モニターに示すでもなく、データをタブレットに送るでもなく、

このように手書きさせることは、定着を促すとてもいいこと、

と田口先生。

一通り視聴した後の

川崎先生の講評より、

・英語を好きにさせることが大切。歌は有効。(北原先生が「歌はやめないで!」といっていた)

・2minute chat は一見みんな楽しそうにやっているが、苦手な子もいるはず。そうした子への支援に心をむけるように。

・It for to で自分自身のことを、easy, difficult, fun などで言わせたい。

・最後のほうで時間切れなのは、Warmupで欲張りすぎ。楽しい活動は充実感もあるがメインの活動が犠牲にならないように。

田口先生の講評より、

指導案が、かつて大学で教えた通りの指導案(九段中等のときのフォーマット)の書き方でうれしかった。教師がやるべきことと目的が端的にわかるようになっている。文科省から言われている三観点別とは違う。(これが一番教師を疲弊させている!手間がかかるが効果がうすい!)

指導案の冒頭にいつも忘れないように網掛にしてある。(以下の4点)

<指導案で常に考えること>

(1)授業や各活動の目的は何か、活動間に関連を持たせているか

(2)授業の山はつくっているか

(3)達成感や満足感を保証できるか

(4)生徒に活動させる授業になっているか

・Stage0も書いてくれているのがうれしい。

早めに教室にはいり必要な準備をしておくこと。

・WarmupでペアでのChatに4分もとっているが,Teacher Talk で自然な英語を聞かせるほうがいいのではないか。

・Stage2のReviewもよかった。英語は積み重ねの教科、前時にやったこと必ず復習して、本時とのりしろを重ねるようにつなげていくこと。語彙や本文の復習が大事。しっかりやっていて安心しました。overlapping
させるのもよかったが、そのあと一文ずつでも別々に生徒に読ませて確認しできたらよかった。

・tatget のit for to はたとえばスイミングに言っている生徒にbutterfly ができるかたずねて、

It is impossible for me to swim butterfly one hundred metersと for me
の部分がより生きるような展開もありえた。

・口頭ドリルは、部活でいえば基礎練習。これは学習活動。でも練習した表現をつかって、自分のいいたいことをいうのが言語活動。言いたいことを言わせるところまで行きたい。

・最後の手で書く作業は大事。手は頭の外にでた脳ともいわれる。手がおぼえる、

北原先生から、

・まず音声、ドリル練習のとき、生徒の発音がmonotonousになりがち。一通り文法になじんだらあとで、最後に、これからはIt is fun for
me to swim in the sea, のなかではfun, swim, seaの内容語を強く、それ以外は弱く言うようにしよう、といった説明も大事。

・わくわくペアワークの導入で表現をsubstitution
するところ飛ばしていた。先生がキューをだして、形容詞部分やto不定詞のところの入れ替え練習をさせるべき。

川崎先生は、M先生の中学時代の先生であり、かつ、M先生の教育実習の際の担当教官というご縁のあった方。中学生のとき真面
目で実直で目立つ方ではなかったタイプのM先生が、いまは、英語教育において、全身をつかって表現しながら熱心に指導している様子に、
その成長ぶりを喜んでおられました。田口先生は、大学でM先生の指導をされた先生で、(北原先生とは長先生という共通の師をもつ間柄)「
3年目でこれだけのオーラルインタラクションができるのはすごい。自分が3年目のときなんて、部活(卓球)
のことしか頭になかった。ねー北原先生!」といわれていました。

北原先生も言われていましたが、このような温かい目で見守る師と、その指導を熱心に現場で実践する弟子との素晴らしい関係が感じられる、ワークショップとなり感動いたしました。

また、私は最近、思うところがあって、長先生の「雪の日の授業」のDVDを再度視聴したところでした。

M先生の授業をみていて、その導入や、絵を見せたり、生徒とやり取りしながら、ターゲット事項を、意味のある文脈でのやり取りのなかで丁寧に繰り返していく様子を見るにつけ、頭のなかで、つねに「雪の日の授業」がそのルーツにあることを感じていました。

私自身の授業を、改めて観点から見直し、夏休み以降の授業の組み立てに生かしたいです。

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今月は新採3年目、M先生の3年生の授業を拝見しました。M先生の大学時代の恩師である田口徹先生、中学時代の恩師で、教育実習指導教官である川崎先生が講師として来てくださいました。川崎先生は教師道場で、北原先生や田口先生のもとで学ばれたご経験があり、繋がりを感じました。

教科書 New Horizon3

Stage 0

授業のセッティング

Stage1

帯活動として挨拶の後、歌、この日はA Whole

New Worldを歌いましたが、男子の声が大きくて、皆、楽しそうに歌っていました。

ビンゴ、two minutes chatで話したことをマッピングシートに書くなどの活動があり盛りだくさんでした。

chatは、いくつかのお題の中から、生徒たちが自分たちで選んで発話

Stage2

前時の復習

復習なので、単語は発信語彙だけに絞り、spell in the airで手を挙げさせて確認していました。

(こういうこともフラッシュカードだからできる技ですよね。)

教科書のoverlapping

dictation test

Stage3

Oral Interaction

生徒とのやりとりをしながら文法の導入

It is 〜for to ・・・.

パターンプラクティス

Stage4

わくわくペアワーク

Stage5

Consolidation

板書内容をノートに写す

川崎先生から

平成2年初任の頃 授業準備になかなか時間をとれなかった。教師道場に通うことになり、北原先生、田口先生、本多先生など偉大な先生方と出会う。授業が変わってきた。

島に異動して、3学年分の授業、テスト

18人中9人が準2級に合格。

テニス部、英語の授業でM先生を指導。

子どもたちが生き生きしている。

歌とビンゴとチャット

1・2年で英語を好きにさせないと

中3だと英語好きな人66%くらいになってしまう。

勉強ができるようになりたいと思わない生徒はいない。

歌は続けたほうがいい。

ビンゴは英語を苦手だと感じている生徒がノリノリになれるので、スローラーナーにとってはいい。

チャットは、苦手な生徒にとって、4分間はきついので、側についてあげたり、

スローステップにしてあげて、負担を減らすとよい。

デジタルより、フラッシュカードのほうが使いやすい。

Dictation

人は、7ワーズまでしか覚えられない。

もう少しチャレンジングなものにするとハイレベルの生徒が喜ぶ。

パターンプラクティスの後に、

自分のことを言わせたり書かせたりさせたほうがいい。

・いくつかけるか

・easyなこと、difficultなこと書けるだけ書く

今日できるようになったことの振り返り必要

教師道場で学んだこと

生徒は授業力のある先生についてくる

部活や活動でも授業力のある先生に生徒はついて来る。

好きでさえあれば、自分で学習勝手に学習する。まずは英語を好きにさせることが大切。

コミュニーケーションの教科たから、人の顔を見ながらやりとりできる生徒を育ててほしい。

田口先生から

英語の授業は楽しくなければ授業ではない 

コロナ渦、Zoomの授業では、

インタラクションができない

マスクして顔がわからない

観点別評価、読む書く、話す、聞くであれば意味がある。

ステージ0 先生は5分前には教室に

ステージ1

盛りだくさん

楽しく英語を始めるために歌はいい

男子がちゃんと歌ってる

安心していい雰囲気で人間関係ができている

ビンゴ

時間をかける割には、得られるものが少なく時間がもったいない

1分から1分半の生徒とのインタラクションがいい

ステージ2  レビュー

前にやったことを復習5分くらい

語彙、本文など必ず必要

本文の読みは、リピートだと時間かかるので、オーバーラッピングがよい

ポイントの文をディクテーションさせるのは大事

その文だけでも意味のある文章でないとダメ

あまり使わない文を書かせても意味ない

意味のある生きた文を使う

タブレットより書く作業の方が定着すると言われている。

ステージ3

オーラルインタラクション

今日の表現がどんな場面でネイティブに使われるか。教室で再現するにはどう指導すればよいか。

to watah basketball は楽しいけど、では、

to play basketballは?

誰かにとってはeasyだけど、僕にとっては難しいといった比較をすると理解しやすい。

楽しいだけで終わってしまったら英語力はつかない。

今日の表現を、ノートに手で書くことが大事。

北原先生から

音声中心の授業

生徒の発音で、

It for to〜は弱く小さく

意味語を大きく、はっきり話すことが大事。

日本語の説明が多い。

ビンゴ

単語だけになってしまう。文で覚えないと使えるようにならない。

dictation

現在完了進行形

期間をしっかり説明する必要あり

less  → 発信語彙

もう少しメジャーな使い方!実際の場面てよく使われそうな例文を用意すべき。

本当に3年目?と思わせるような、生き生きとした、生徒とのあたたかいやりとりのある授業だったと思います。

夏休み初日、学びの多い良い1日となりました。M先生、お疲れ様でした。

北原先生ありがとうございました。

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今回は第1回ビデオ研修会として「M先生の3年生の授業」から学ばせて頂きました。M先生は、中学生の時、北原先生の弟子である川崎慶介先生から学び,大学時代には北原先生の盟友である田口徹先生に師事したという背景をお待ちで、北研については自分自身で調べて参加されている、とてもやる気のある3年目の先生です。いつも穏やかなM先生が、とてもテンポ良く授業されていました。それでは例会レポート致します。

1、 講師紹介
2、自分ならどういう授業をやるか(ペア討議)
伊藤るみ子先生とお話させていただき、北研で学んでいる者としては文法はAパターン、本文はBパターンでやりますよねー、そんなに悩まないですよねーと話しました。
3、指導案を読む
4、授業者自己紹介およびこの授業の狙い
5、ビデオ視聴①グループ討議→全体
6、ビデオ視聴②グループ討議→全体
7、ビデオ視聴③

指導案は九段スタイル
《stage0》
あらかじめDictationの通し番号などを板書しておく。pcなどのセット。

《stage1》(9min.)
Greetings and Warm up
⚫︎Song :A Whole new world生徒を起立させて歌っている。→3年生だが、よく歌っている。歌い終わったら座る。
⚫︎Bingo No.20 Bingoのやり方を久しぶりに見た。O、o 、season
、s、e、aのように最初の三文字をいう。→とてもリズミカルでテンポが良い。
5列揃ったらビンゴ!クラスで1番の人は2マス、隣より早い人は1マス進める。
⚫︎Map talk
ビンゴでトラベルを元に隣の人と自由に会話を1分。次回の1分間ビンゴ用紙記入。→3年生でビンゴをやるのかについて,グループ討議結果、やりたいことが他にたくさんあるため、やっておられない先生が多かった。また、有名な教科書には大体あっているがないものもある?ビンゴをやっていても1、2年生のみ。生徒には人気があるが、発達段階に合わせて行うと良いかも?(師匠のお二方はビンゴ推奨派とビンゴは不使用派、北原先生は現在不使用)
⚫︎Two minute chat(インタビューマッピング)
1人1枚赤ペンで広げる。→教師はスローラーナーのところに行き、Do you〜?の質問などのフォローをする。インタビュー内容には4つトピックがある。
My favorite person
My favorite Subject
Which do you like better, A or B(たけのこの里かきのこの山か)など

《stage2》Review(8min.)
Unit2 Read and Think 2
⚫︎Dictation Test
本文の内容を短くした文章を教師が読み、ディクテーションさせたい文を読む。答え合わせする。
1 People have been writing haiku.
2 Today is less cold than yesterday.
haikuはあらかじめ黒板に書いておく。
黒板に正解を書く。
解説後,回収してハンコ押し

できたかどうかを友達同士で確認。説明は日本語。
have been 〜ingを使うと躍動感がでる。
Lessって?より少ない、など、

【グループ討議で出た話題】
要約した本文よりさらに要約されている文と、全く違う文なので、なぜこの文をディクテーションするのかな?Dictation
といっても北原メソッドの1、2年生の教科書の復習のラストセンテンスディクテーションではないので、ハードルが高く、スローラーナーが書けるのかな?また本文と違う文をあえて書かせるのはなぜなのかな?違う文なので要約した本文を読む必要がないかな?など話が出ました。

【北原先生よりアドバイス】
本文ではless strict だが、moreについての説明もあった方がよいのでは?
People have been writing haiku.は期間についても触れた方が良い。

《Stage3》Introduction of Target Sentence
指導案にはTeacher Talkが細かく記載されている。
海で泳ぐ、バスケをしている、カレーライスを作る

「(人)にとって」のfor +人を加えることで、特定の人に限定した表現になる。パターンプラクティスを行って練習。

《stage4)Communicative Activity)
わくわくペアワーク#1生徒たちは楽しそうに活動していた。ただ活動前の日本語の説明が多い印象。

《stage5》Consolidation
8指導・講評
【川崎慶介先生からの講評】
現在世田谷区立芦花中学校で副校長。江戸川区葛西2中で採用。当時やったこともないのに野球部顧問をやったり、授業者として悩んでいたりした2年目の時に、東京の教師道場に2年間参加することになる。北原先生、田口先生、本田先生、相澤先生に教わり、その日から授業が変わった。都の中英研にも参加。しかしその後新島に5年間赴任。18人一年生からから3年生まで教え、18人中9人準二級を取得したのは自分の中で自信につながっている、

世田谷区富士中に帰ってきて2年目に会ったMくんは、テニス部だが、テニスもそんなに好きじゃない、ポカリスエットのジャグの前にずっといる、発展クラスでも目立たない、成績も3の、どノーマルの生徒。2013年の頃の話。都内の公立中は教育実習生として、卒業生は受け入れないがなぜか受け入れた。令和3年。自分で授業を作って行ける先生でなぜかと思ったら,明治学院大学で田口先生に教わったことがわかった。M先生は翌年採用された。

[授業について]
歌をあれだけ歌う3年生はすごい。しかしビンゴと2ミニッツチャットは通常2年生までで終わる。

ディクテーション
1、2年生で英語好きを固めることが大切。小6では70%、中1では69%台、3年生になると66%と下がる傾向がある。北原先生に教わったことで印象的なことは、「勉強が出来るようになりたいと思わない生徒はいない。」ということ。
現在、渋谷区は45分で、5分で探究的な学びをする。でも「歌はやめないで」という北原先生の教えを今も続けて欲しい。

・ビンゴは英語が苦手な子も好き(3年生は苦しい→やらなければいけないことがたくさんあるから)
・スローラーナーの生徒のためにどんな支援したか
・うまくいっている子ばかりではないので、ハードル下げる視点が大切
・紙のフラッシュカードの利点、遡れる
・ディクテーションで一回で聞こえるのは7語程度なので、全部書かなくてもいいからもう少しチャレンジングな問題を使ってもいい。
・パターンプラクティス(メカニカルドリル)は必要
・もう少し自分のことを言わせてもいい(自分が本当に言いたいこと)。いくつ書けるか,言えるか
・時間切れになったのは、なぜか。
ウォームアップで欲張ったので、時間切れになった
・今日は何が出来るようになったのかを振り返る時間が大切

道場で学んだこと
「生徒は授業力のある先生についてくる」
確かに部活でも行事でもついてくる。でも、授業で給料をもらっているので、授業で、勝負するべき。
「『タブレットを使いなさい』と言い過ぎ」
タブレットに向かうより人対人でコミュニケーションを取れる授業をしたい。

【田口徹先生からの講評】
長先生から学んだ。授業者になると給料アップと言われていた。九段中等高等学校、法政大学、明治学院大学で教鞭を取られる。現在は東洋大学など。

コロナ禍で教員養成は大変だった。教科の3観点別評価が教員を疲弊させている。言語を教える英語では無理。

評価材料。テスティング
読む書く聞く話すなどの簡単なら納得するのでは?

指導案
九段の時のフォーマットを使ってくれていて嬉しかった。

授業や各活動の目的は何か
活動間に関連を持たせているか
授業の山は作っているか
達成感や満足感を保障できているか
生徒に活動させる授業となっているか

いつも吟味する

ステージ0
あらかじめディクテーションの通し番号などを板書しておく。PCなどのセット。
歌はjust for funで良い。男子がちゃんと歌っているのがすごい。
田口先生は、長先生を超えるため絶対ビンゴはらなかった。それよりも1分間から1分半のTeacherTalkの方が効果的。Review
をしてからやるのは良い。復習をおろそかにしない。復習をやらないのはあり得ない。オーバーラッピングだと。CDの音声に合わせて読むと時間短縮になるが、一文ずつ復習するのもいい。高校のコミュニケーション英語では、サマリーを書かせたものを読ませる。前の時間にやった内容の復習を家庭学習でやらせるためにディクテーションテストは必要。後で見た時に覚えるべき文を書かせるべき。書かせるまでにする大事な文なので覚えさせる意味があるものでないとだめ。東京大学の研究でも書く作業の方が定着すると科学的に証明されている。
It 〜for …to
について一般化するとともに差別化する内容を言わせたり書かせたりすると良い。スイミングに通っている生徒がいるなら、その子に言わせる。バスケについてもplay
とwatchでより鮮明に気づかせることが大事。「カレーを作ることは私にとっては簡単」と言ってレトルトカレーを出しても面白い。

「生徒に気づかせて説明する」
そうしないと文法が定着していないで、わかった感じで終わっちゃう危険がある。そのためにはきちんとしたわかりやすい日本語で説明が必要。高校の先生がよく、中学校でもっと文法指導をして欲しいというが、なんとなく言えたで終わりではダメ。楽しいだけで終わってはダメ。英語力がつかないとダメ。日本語力も大事。ドリルも大事。

学習活動として口頭ドリルが基礎練ならば、言語活動は自分がいいたいことを言えるようになること。練習だけでも勝てない。練習試合も必要。

最後に板書内容をノートに書かせるのは大事。

「手は頭から出た脳だ」と言われるが「手が覚えている」ということもあるので、書かせるのは大事。

【北原先生より】
・音声を大事にすること
・It for to を強く言うため、モノトラス(1本調子、単調)になってしまうので、fun 、me 、to swimが強く言うといいね。と教える。
・日本語を減らすといい。
・新しい文章にサブスティトゥーション(交換,変換)する。

2分の講評で凝縮されたアドバイスがありました。

今回の感想
【M先生の良かったところ】
・先生が自信をもって教えている。
・ほぼオールイングリッシュ。
・ピンポンブーを切り替えにタイミングよく使用。
・フラッシュカードの使い方○復習で3枚の発信語彙のみを行っている。
・全体のムードが穏やかで焦らず次の活動を行っている。

多くの先生方の繋がりを感じました。M先生は、これからますます成長していかれるのだろうな、と将来性を感じました。
でも、北原先生に師事する者としては、シンプルで無駄のないAパターン、Bパターンは誰にでもわかりやすく真似しやすいので、北原メソッドのありがたさを感じた会でもありました。
それにしてもたくさんの先生方が、これまで英語教育に力を尽くして来られましたが、まだまだ、一般的な教育を受けた日本人が英語をすらすら話す環境になっていません。
従来の伝統的な訳読式授業の悪影響の根強さには驚きを隠せません。でも諦めずに、これからも自分のできる範囲で草の根運動を続けていきます。

Y先生が、懇親会で,「力をつけ,大学入試を変えたい」とおっしゃっていました。エネルギッシュにアクティブに、かつエレガントに成長された姿が眩しかったです。

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①M先生の授業ビデオ視聴

M先生の授業ビデオをステージごとに区切って視聴後、小グループで話し合い。

私はM先生、川崎先生と言うスペシャルなグループでM先生に質問しまくりでした。私が一番聞きたかったのは歌をどう取り入れているかと言うことでした。M先生によると、1ヶ月毎に曲を変える、新曲導入はさらっとやる、今回の曲はノリノリだが、古い曲だと乗らないこともあるとのことでした。

私も10年ほど前は毎時間歌を聞かせていて、成人式で会ったときにそのことが印象に残っていると卒業生に言われました。

しかし御多分に洩れず、
新指導要領スタート&少人数クラスの学校に異動&生徒みんなが知っている曲がないなどなどですっかり扱わなくなってしまいました。

北原先生の「歌はやめないで欲しい」、田口先生の「歌はjust for funでやっていた」と言うお言葉を聞き、歌復活の方策を模索してみようと思いました。

何よりM先生クラスの男子生徒の歌いっぷりを見て(聞いて?)、私の生徒たちも歌わせたい!と思いました。(北原先生曰く、もう3年ですが、一番面白い人種である中学生男子たちなのです。)

②川崎先生の講評
・BINGOは英語が苦手な生徒が唯一主体的に取り組める活動であるが、3年生ではもうしなくて良いかな?(北研ではやっている人は少数でした。実は私もまだやってますが、夏休み後は足を洗おうかと思っていたところでした。)
・ペアでの4分間のやり取りは苦手な生徒にはハードルが高いので、時間を短くしたり、使える表現を黒板に貼ったりしてみとは?(生徒同志の自由なやりとり、私は正直言うとほとんどやっていません。そこまでできる生徒を育ててないことと間違った表現でやりとりをしていてもフォロー仕切れないし、良いのかな?と思うので…)
・パターンプラクティスの後に自分の言いたいこと、書きたいことを言わせたい、書かせたい。
・タブレットで誤魔化してないのが良い。
・consolidationを削ってはいけない。楽しかったーで終わってしまう。(私の目下の課題です!)
・「どんな生徒だって勉強ができるようになりたいと思っている。」「生徒は授業力のある先生についてくる。」と教師道場で北原先生から教わった。
・Mくんは目立つ生徒ではない普通の生徒だった。そんなMくんが表現力たっぷりに生き生きと授業をしていることに感動した。(やはり教育とはすぐに結果が出るものではないんですね。川崎先生の撒いた種が10年を経て芽が出て花開こうとしているのですね。)

③田口先生の講評
・観点別評価と言うものが教員を疲弊させている。
・この指導案は九段フォーマット。忘れないように「指導案で常に考えること」が記載してある。
・stage0が大事。チャイムが鳴ってから職員室を出るような教員は✖️
・reviewは必ずやる!
・「生きた文」を書かせる。「言うかなー?」と言う文は価値がない。
・書く作業はタブレット入力よりも記憶が定着する。(実は高1の息子の中学時代の英語の先生がノートなし、ワークなし、全てタブレットでした。しかし、いつかの学年通信で「やっぱり書かせた方が良いかなー」とつぶやいてました。結局ずっとタブレットでしたが…)
・新出の文と既出の文の違いをより鮮明に。生徒情報を使いながら。
・最後に先生のことばで文法を説明していたのが良い。中学校の授業はやりとりや活動で分かった感じで終わりがち。ゆえに高校の先生に文法をやってないと嘆かれてしまう。教員の丁寧な分かりやすい日本語で説明することが必要。

④北原先生の講評
・It is 〜 for 〜 to 〜.の読み方、一本調子ではない自然な読み方をさせると良かった。
・わくわくペアワークのsubstitutionははしょらないこと。(私もつい活動を早くさせたくてはしょってしまうことがあります…反省)

特に印象に残った点を書かせていただきました。

久々の例会でしたが改めて自分の授業を見直す必要性を感じました。

ご自分の授業を提供してくださったM先生、ありがとうございました。

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 今回は第1回授業ビデオ研修会としてM先生の授業から多くのことを学ばせていただきました。使用教科書はNEW HORIZON 3で対象学年は3年生、取り扱った文法はIt is 形 for 人 to do です。講師の先生方には、川崎慶介先生(M先生の中学時代恩師+教育実習指導教官、第1期東京教師道場での北原班で学ばれた)と田口徹先生(東洋大・神奈川大非常勤講師、M先生の大学時代恩師、第1期東京都教師道場指導助言者4人の内の1人)が講師として来てくださいました。

 まず「自分ならこの文法事項を用いてどのような授業をするか?」というテーマでペアで話し合いました。私は言語活動や形容詞の復習から行う旨をペアの方とお話しました。ペア活動後、北原先生から「不定詞の復習や動名詞の復習からつなげていく事が考えられるよね」と一言頂きました。このあとに出てくる文法事項やIt is構文で使われる形容詞の種類を考えると北原先生の仰る通りだと思いました。

 その後、指導案を読み、ビデオ視聴→グループ討議の流れで進んでいきました。私が驚いたのは指導案の形式でした。教師の発問や発言が事細かに英語で記されており、指導案を見れば授業の流れが一目瞭然というものです。さらに、指導案ナンバーは21番。あれだけの英語の指導案を今年度たくさん書いてきたM先生の熱意に脱帽です。概要は以下のとおりです。
__________________________________________
【指導案で常に考えていること】
(1)授業や各活動の目的は何か、活動間に関連はもたせているか
(2)授業の山はつくっているか
(3)達成感や満足感は保障できるか
(4)生徒に活動させる授業となっている

I〜V Date, Class, Textbook, Goal, Target sentence

V Teaching Procedure in Detail
 Stage 0 →授業開始5分前には教室で準備
 Stage1 Greeting and Warm up (BINGO、歌、4分間のペアトーク)
Stage2 Review (前時の復習とディクテーション) 
Stage3 Introduction of target grammar
    (スライドと生徒とのやりとりで導入→ドリル練習、説明)
Stage4 Communicative Activity (わくわくペアワーク)
Stage5 Consolidation (まとめ、板書を書き写す)
_______________________________________

 どのステージも細かな指示、発問、生徒の反応が記されていました。授業作りの4つの視点を今後授業づくりをする上で必ず実践したいです。
 以下、授業を見た感想と学びを書きます。
感想
・英語の歌を男子が大きな声で歌っていてとても楽しそうな雰囲気であった。普段から継続して行っていないとあの雰囲気は作れない。また、先生が笑顔でたのしそうなのがとても良い。
・BINGOのリズムとテンポがよく生徒がダレる間がない。スペルを最初3つまで言ってあげる形式。発音や熟語の指導をするときもあるのか気になった。
・指示が大きく、ジェスチャーや表情も豊かで勢いや熱意を感じる授業であった。私自身、方法や技術ばかりに目が向いてしまい、M先生の授業をみて改めて熱意、躍動感を大切にしたいと思った。
・4分間トークでは、テーマ4つの中から自分で選ぶ形で楽しそうだった。しかし、エラーの確認や活動がしっかり行えているかの確認がしにくい部分があると感じた。また、4分は長いため、会話を続けさせる補助や指導が必要である。
・Dictationは生徒のモチベーションにつながるが、覚えさせる英文の正当性や採点方法については検討が必要である。現在完了進行形についてネイティブと話したときに、期間(for,since)を入れないとナチュラルではないと言われたことがあった。
・It is… for ~to doの導入は生徒とやり取りをしながら、テンポよく何度も練習をしていた。形容詞や動詞を次々に変え、リズムよく行っていた。個別に指名し発音をさせる場面もあった。生徒も慣れているようで何度も大きな声で発音できていた。日々の指導の賜物であり、あのテンポで指導できるM先生はすごいと思った。北原先生からイントネーションについてのご助言がありましたが、個別に発音させたときにその生徒を褒めつつ、「さらにアドバイス」という形で指導ができると思った。

次に川崎先生、田口先生、北原先生の指導・講評をまとめます。

川崎先生
•先生がノリノリなので、子どもが生き生きしている。
•英語好きは1、2年のうちに作っておきたい。3年生は受験のことも考えて指導する必要があるため。
•あれだけ歌う3年生はすごい。北原先生からは「歌をやめないで」と言われていた。歌が好きで英語の授業が好きな人もいるはず。
•北原先生に頂いた言葉で印象に残っているのは「勉強ができるようになりたいと思わない生徒はいない」とのこと。授業中に突っ伏している子でも本当は勉強ができるようになりたいと思っている。
•ビンゴは1、2年の時は良いが3年は時間もないので厳しい。やらなくてはいけないことがたくさんある。
•4分間チャットはできている生徒もいるが、できていない生徒やその時間が苦になっている生徒もいるはず。そのような生徒への支援を行うことが大切。具体的には、Filler wordsを黒板に貼っておいたり、スモールステップで指導したりする。
•ディクテーションは7語までなら聞き取れると言われている。できる生徒の刺激にもなるので語数を増やしても良い。
・It is 構文は自分のことで英文を書かせても良い。例えば、「funを使っていくつ書けるか」のような活動も効果的である。
・黒板を使ったり、ノートに書かせたり、ICTばかりを使用する授業ではないのが良い。ICTの良い面もあるが、英語はコミュニケーションの仕方を教える教科でもあるため、目を見てやり取りをすることが大切。

田口先生
・生徒の名前を覚えて、ファーストネームで授業をやるのが田口先生の大切にしていたこと。
・観点別評価はなくした方が良い。生徒と保護者にとってわかりにくいため、次の学習に活かしづらい。であれば、教科毎に別の評価基準のほうが良いのではないか。「話す」「聞く」「読む」「書く」の観点であればどこを克服しなければいけないのかがわかりやすい。
・Stage0を書いていて偉い。Stage0こそ大切。チャイム5分前には授業の準備や雰囲気づくりをする。チャイムがなってから職員室を出るなどもってのほか。
・Stage1が少し盛りだくさんであった。歌はJust for fun、楽しんでやれば良い。
・4分間チャットは長い。1分でもしっかり話せばきつい。また、必ず先生と生徒でのやりとりやTeacher talkをすることを心がけてほしい。
・前時の復習の時間を入れていて良い。必ず入れてほしい。英語の授業は一つ一つを糊付けするようにつなげていくことが大切。今回はRead & thinkの音読活動であったが、文が長い場合には今回のようにoverlappingすることが有効である。しかし、やらなくても済んでしまうし、一人ひとりの確認ができないのも難点。そんなときは一人一文ずつ指名して読ませ、読めているかサラッと確認する方法もある。
・Dictationは覚える価値のある英文を書くこと。その文を覚えるだけで後々の生活で助かるものにする。I’ve been waiting for you for ~~~~minutes! など。
・授業中に手で書かせることはなくしてはならない。ICTよりも記憶に残りやすい。
・文法の導入には、まずその言語材料がどんなときに使われているのか、ネイティブが生活でどうやって使っているのかを考えることが大切。そして、それを教室でどのように再現するかである。
・今回の言語材料では、It is とIt is for 人の違いをもっと意識して教えられると良かった。生徒の部活や得意なことについてやり取りの中で触れながら導入するなど。
・中学校は高校に比べて文法の説明が弱い傾向がある。活動などでたくさん英語を喋ったとしても、授業の最後は教師のわかりやすい日本語で説明をしてあげる。「わかりやすい日本語」がポイント!

北原先生
・It is の形をドリル形式でテンポよく口頭練習していたが、どうしてもmonotonousになってしまう。It is は鼻歌程度で fun やme,to doの部分は強く読むことを最後に指導すると良い。→幹本やDVDで見る北原先生のご指導が実際に見られて嬉しかったです。
・日本語での説明が丁寧すぎるのでもっと短くて良い。
・ワクワクペアワークは代入するところを省略しないほうが良い。

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7月の例会は新採3年目のM先生のビデオ研修会でした。

綿密に練られた指導案と照らし合わせながら授業を見ることでより学びが深まりました。

そして,豪華な講師先生のアドバイスは本当に勉強になりました。

皆様ありがとうございました。

今月の例会のレポートを送付いたします。

〇授業案

細かいところまで記載された指導案で,授業の最後までイメージができてる素晴らしいものでした。

一読すれば授業全体の流れが誰でも分かります。

これをほぼ毎回準備するのは大変だとは思いますが,M先生の1回1回の授業に対する熱意を感じました。

チェック項目とされる「九段の指導案≪指導案で常に考えること≫」を念頭に置いて指導案を作成されているため,毎回授業の展開のブレが少なく一貫した指導ができているのだろうと感じました。

〇授業

授業案にもありますがStage0(授業前の準備)を大切にされていました。

チャイムが鳴ったら1秒も無駄にしないで授業がスタートしていましたが,このような姿勢は生徒にも雰囲気として伝わり,生徒も集中して授業を迎えたのではないかと思います。

授業では先生の表情や身振り手振りの豊かさが大変際立っていました。

そして感動したのが,なにかと多感な中学3年生の男子生徒があんな大声で“A Whole NEW World”
を楽しそうに歌っているなんてあるんですね!これを見た時に,M先生は普段から活動しやすい環境作りをされているんだなとわかります。

講師の先生方もご指摘ありましたが,ビンゴのMap Talk
と4分チャットを行うと後半のメインで時間に余裕がなくなるとありましたが,確かにここは同じような活動が続いたと思いました。

単語のチェックは紙のフラッシュカードの利便性を再確認しました。

即時性や提示の仕方にバリエーションが持てます。

ディクテーション問題に関しては,これも講師の先生方からご指摘がありましたが,テストをする英文の正当性は考えて出題するべきものだなと感じました。

Stage3
のターゲットセンテンスについては,テンポよく練習ができていると感じました。モニター活用についてもスムーズでオーラルインタラクションがしっかり行えていました。

〇講師先生のアドバイス

M先生の恩師が講師陣として出席するビデオ研修会は北研だからできる奇跡のめぐり合わせと感じました。

それぞれの講師の先生方の想いがこもったアドバイスでした。

懇親会であった田口先生の「守破離」の話は本当に心に沁みました。

まず型や技を忠実に守り実践する「守」の段階があり,次に色々な良いものを取り入れ発展させる「破」,最後は独自の新しいスタイルを生み出す「離」につながっていくというもの。

M先生の益々の成長を願っている講師の先生方の表情は本当に良いものでした。

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【今回の北研で学んだこと】
川崎先生のお話より
「生徒は授業力のある先生についてくる」
川崎先生の講評の中で、以前北原先生がおっしゃっていたこととしてこの言葉があったそうです。やはり教員の授業力があって、尚且つ努力して研鑽している姿を子供に見せることが、生徒に信頼される一番の要因ではないかなと思いました。ディクテーションで子供たちが1回に聞き取れるのが7語。今回のPeople have been writing haikuという文とToday is less cold than yesterdayは文字の数としては良いが、期間など具体的な内容が欲しかった。というお話が個人的にはとてもためになりました。

田口先生のお話より
今回、指導案が九段下中高一貫校のフォーマットで作成されており、授業が始まる前の準備から、先生がどのようなやりとりを生徒とするかどうかという細かいところまでの記載がありました。それぞれの展開をStageで区切られていましたが、その中で田口先生が特に嬉しかったことはStage0を書いているということだそうです。Stage0に書かれている内容は「あらかじめDictation Testの通し番号などを板書しておく。PCなどのセット。」でした。田口先生曰く、「先生が、チャイムが鳴ってから腰を上げて教室に向かうようではだめ。先生が5分前には教室にいて準備をしておくべき」とのこと。自分も早めに教室に行って準備しがてら子供達と会話を楽しんでいますが、今後もその習慣をつづけていきたいと思います。「楽しいだけで英語力は身につかない」言いたいことを言えるようになるにはドリルが絶対必要。地道な練習が大事。まとめで板書させるのは良い方法。手は第二の脳というように、手が覚える。Stage1 4分間インタビューマッピングは長い。もっと短くして、余った時間に1分から2分のティーチャートークを入れると良い。
Stage2 英語の授業で復習がないのはあり得ない。英語はのりしろにどんどんのりを貼って積み上げていく教科。必ず復習の時間を入れるべき。Introductionに関して。どんな時にネイティブがその表現を使うのか、ネイティブが使う場面を作り出すのが大事。Dictation Testに関しては後で見た時にその文だけを見て振り返る価値があるかどうかも大事。書くものの方が絶対に定着するので、タブレットがあっても書くことをやめるべきではない。

北原先生のお話
音声について 生徒の発音を聞くと、キーセンテンスのIt is for〜toが強調されてしまっている。これらは機能語であるため、内容語のfun/swim/seaが強調されていなければいけない。日本語の説明が丁寧すぎる。先生の言葉はもっと減らせるはず。わくわくペアワークについて。大事なところは新しい文章にsubstitutionすること。先生がQを出して考えさせるべき。

M先生の授業を見ての感想
良い授業をしたい、という先生の熱意が伝わってくる授業だなと思いました。子供達との人間関係が出来ているのだろうなと子供達の反応や授業の流れを見ていて感じました。自分なら後半にもう少し表現の時間や、自分の言葉にする時間をつくるかな、と感じました。パターンプラクティスはとても大事だと思うのですが、さらにもう一歩創作することができれば、子供たちもさらに達成感を感じ、楽しむことができる気がします。先生の授業を見ることで、自分の授業でああしたいな、こうしたいなと考えることができる良い機会になりました。また、講師の先生方や、北原先生のお話がとても勉強になりました。貴重なお時間をありがとうございました。

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今回は初の北研参加でした。中学校で3年目のM先生の授業を見せていただきました。
私も新卒4年目で年齢の近い先生ということもあり親近感を覚えたのですが、準備している指導案を見て圧倒されました。ここまで細かく準備をすれば、他の担当の先生方と足並みを揃えて授業でき、また他の先生も安心して授業ができると思います。

授業の中でM先生は明るく、全身を使って英語を表現し、生徒を引っ張っていました。
授業の流れは

  1. Stage 0 準備
  2. Stage 1 帯活動(歌,Bingo,talk,Two minute chat)
  3. Stage 2 Review
  4. Stage 3 文法導入
  5. Stage 4 文法活用
  6. Stage 5 まとめ

と盛りだくさんの内容でした。生徒があっぷあっぷになるかと思いましたが、流れが体に染み付いているようで、生徒からどんどん次の活動に移っていく姿が見られました。

今回の文法事項は It is ~ for 〇〇
toの文で、生徒とのやりとりを通して、英文を聞かせ、意味を気づかせ、使わせるといった流れがとても自然で良かったです。

授業と講評を通して、

① 生きた英語をいきいきと表現する

M先生は全身でジェスチャーも加えながら英語を表現していました。生徒は教師をよくみて、真似し、練習しているため、教師は動きも発音も大げさにやってこそ生徒の身についていくのかなと思います。そこに、田口先生が仰った「生きた英語表現」が乗ってくると、どんどん生徒がやりたくなる授業になっていくのかと思います。2学期からここは意識したいところです。

② Stage 0という考え方

5分前には教室に入って準備をしておく。教員の心構えとして大切だと思います。

③ 歌を取り入れていくこと。
生徒がノリノリで歌っているのを見て、やっぱり歌はいいなと感じました。発音練習ができる、英語の表現に触れられる、気持ちが英語に切り替わる、いいとこ尽くめだなと改めて思います。

④ 授業はなまものであること
Oral introduction
や生徒とのやりとりを通して、生徒と会話していくことで生徒から思いもよらぬ返答があったり、思ってもいない方向に話がいくことがあります。そういった場面でも、生徒が表現したいことや思っていることを学んだ英語で表現できれば、より生きた英語が身についていくのかなと思います。その点では、やりとりを限定するのではなく、多少の遊びや先生の個性に任せる部分もあっていいのかと思いました。

⑤ 文法導入の流れ
英語の表現を聞かせる→意味を気づかせる→わかりやすい日本語で説明する→口頭練習する→使わせる活動をする
必要なときには日本語を使いながら定着を促す必要がある。

ということを学び、考えました。やはり、英語は授業で使わせてなんぼなのだと思います。最近の自分の授業では、自分ばかり話す時間が長かったなと反省しました。授業中に生徒が英語を話す時間をたくさん取れる授業にする、そんなヒントをたくさんもらえた研修でした。

初の参加にも関わらず、皆さま優しく受け入れていただきありがとうございました。また参加させていただきます。

************

M先生、授業ビデオ研修会をありがとうございました。直接お礼をお伝えしたか
ったのですが、学校に戻らないとならない案件がありすぐに失礼させていただきました

・3年生の授業で英語の歌をノリノリで歌う授業を久々に拝見しました。自らはもった
り、気持ちよさそうで、きっとM先生も普段は誰よりもノリノリで歌っているんだろ
うと想像しました。

・また、英語での生徒とのインタラクションが書かれている指導案を見て、少人数授業
なのでペアの先生に提案すると言う話を伺って、自分の授業の準備のためだけでなく、
授業内容を共有すると言うことの1部だと知り、素晴らしい配慮だなと思いました。使
用したパワーポイントも共有していると言うことで、相手の先生もきっと助かっている
と思いました。

・指導案で常に考えること  (大学時代の恩師、田口徹先生の指導案の型)
(1)授業や各活動の目的は何か
   活動間に関連を持たせているか
(2)授業のやまは作っているか
(3)達成感や満足感を保障できるか
(4)生徒に活動させる授業となっているか

どの指導案にも必ずこの言葉が書かれていて、肝に銘じながら指導案を作成していると
のこと。勉強になりました。

・Bingoはテンポよく始めの3文字を伝えて、どんどん進んで行きました。一度もビン
ゴのやり方を知らなかったので自分は大変勉強になりました。また、1、2年生には活
動としてはいい。全員が参加できるし、学力のそれほど高くない生徒も参加できる活動
となるので。しかし、3年生でBingoに時間を割く余裕はあまりないだろうと言う意見
もありました。参考にさせていただきたいと思いました。また、生徒が単語の発音をす
るタイミングがあった方がいいと言う意見もありました。Bingoのやり方は長先生のや
り方そっくりと言う意見もありました。

・その後「Bingoでトラベル」をもとに隣の人とチャットを1分間行ったり、その後、
さらにチャットを続けたりする活動が入っていました。①My favorit (person) is ?
 の  ②(    )内の語を変えて話をしたり、③Which do you like better,
summer or winter? からの④ Which do you like better, a or b? へ発展させてチ
ャットをしてそれをマッピングシートに記入して広げていくと言う活動を帯びでしてい
るとのことでした。個人的にはとても良い活動だと思いました。

・その後、Dictationが2文ありました。前回の授業の中で扱った英文を書かせたりする
のは家庭学習とリンクできるのでいいアイディアだと思いました。聞かせて、さらにそ
れを書きとらせると言うことで、重要な文であったり、意味のある文である方が良いと
言う意見がありました。意図的に文を選ぶことが教師の役割なんだろうと教えていただ
きました。自分も授業の中で、 Dictationを始めようと思っていたので、大変勉強に
なりました。

・Oral Introductionでターゲットセンテンスを導入するときに、PPTを使用して、生徒
と英語でやりとりしながらIt?for ? to の文へ繋ぎ、文法の説明を黒板に書いて
、パターンプラクティスをしていました。それから、わくわくペアわーくに取り組ませ
ていました。流石に同じ文型を使ってここまで口頭でやりとりをしたら、今日のポイン
トは何なのか生徒も理解していると思いましたが、最後にConsolidationとして板書を
ノートに写させてまとめることが大事だと言うことでした。東大の調査で明らかになっ
ていると言うことで、手でかく作業とタブレットを観てわかることとでは大きな違いが
あると言うことを、田口先生がおっしゃっていました。『英語教育』(8月号?)に書
かれているとのことでした。
また、パターンプラクティスなどを終えた後、生徒が言いたいことを言わせる機会を作
るといいとのことで、例えば、It for. to. の文を幾つ書けたかを時間を決めて書かせ
たりすると良いとのことでした。

・川崎先生(M先生の中学校時代の英語の先生、教育実習生の時の先生)
英語好きを作るには1、2年生で作るしかない。好きにさせれば自学する生徒になる。
英語はコミュニケーションの教科なので、ICTの導入で、向かっているのがP C場面なの
か、人なのか重要だと語っておられました。チャットで4分かかっていたが、英語が苦
手な生徒への手立ては?Dictationは人間が1回聞いて覚えられる数は7つなので7単語
程度の英文にチャレンジさせることもいい。M先生と生徒との関係が良いので、反応
がとても良い。最後の押さえが短いのは、前半ボリュームがあるため。何かを削る必要
あり。

・田口先生(大学時代の恩師)
ファーストネームで生徒の名前を呼ぶことにこだわりを持って授業をしていた。授業に
は必ずReviewが必要。5?7分、語彙、文法など。Min-Menは長くなる。オーバーラッ
ピングは良い方法。Dictationテストも、前時の内容で、口頭で言えるようになったら
、書けるようにする。活きた文を書かせる。

・北原先生
It for. to の文は、音声では強調しない と言うことを最後に伝えておくとよい。
Teacher talkが丁寧なので、もう少し減らせないかな?  less の反対はmore →
less cold → more cold なっちゃわない? 例文もチョイスは難しいなあと改めて感
じました。

M先生、ありがとうございました。授業について、もう一度考えるきっかけになりま
した。

自分は休み時間から英語の歌を流して何とか歌の時間を確保しているので、チャイムの
なる前に教室にいると言う部分だけは大丈夫だと思いました。

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第1回ビデオ研修会「M先生の3年生の授業」
1 M先生の授業から私が学んだこと
(0)当日の先生方+MLの各先生方の講評を咀嚼して早速MLにレポートを載せられている点。学ぶ姿勢が素晴らしい。生徒さん達(以下、生徒)にも同僚の先生方にも伝わっていると確信します。
(1)発音が良く、分かりやすい。
(2)gestureを多用し、全身で表現している。言葉を自分のものとして生徒に語っている。生徒は日本語を通さずダイレクトに先生の言葉を理解している。その結果、反応がよい。先生がカレーを作ったお話を英語でされた時、すぐに拍手がでた。先生の英語を使う態度から生徒も学び、自然にgesture, facial expression, eye contact などを習得する。「ジェスチャーをしなさい」なんて言わなくとも、生徒は良いと思ったことは自ら真似る=習得する。
(3)3年生の6月で男子があのように歌うのは素晴らしい。歌うことが楽しい、が伝わる。
(4)Stage2 Review (1) 発音・スペル確認(発信語彙のみ)は、スッキリとしていて良かった。
   Air writingの意味、効果を生徒が理解していることが大切。
(5)Stage 1について。私は、あれだけの内容を9分でまとめていらっしゃる、生徒がついていっていることがすごいと思った。生徒一人一人を良くご指導されている証左。
(6)全体として。指示の多くが分かりやすい英語であり、生徒自らが使う場面もあるので(もう少し増やせるかも)生徒の自己肯定感(私、できるみたい!)を高め、主体的に学ぶ力の種を蒔いている。
(7)M先生へ。授業を拝見して考えた事。
今後のますますのご活躍を心から期待し陰ながら応援しています。英語教育についてはいろいろな説が出たり消えたりしてきました。けれども、M先生は、先生が今、「良い!」と思うことをぶれずにお続けになること、ご自分の感覚を信頼すること、が結局は近道=王道かと存じます。北原先生が勧めるデータを残すことはご自分の活動を支える上で重要です。世の中がどう変わろうと人にとって本当に大切なことはそんなに多くはなく、そしてそんなに大きくは変わりません。だから、今でも源氏物語に惹かれるわけで。40年位前(!!)からやっていた私が言うのですから間違いありません!

2 川崎先生から学んだこと
(1)教師道場で北原先生に学んだ後、島に着任。北原メソッドで3年間育てた3年生18人中9人が英検準2級取得。素晴らしい。先生のご尽力の賜。そして、北原メソッドで3年間教えきった時の効果。
思い出したのは、自分が2クラス3展開の少人数になってからいろいろ思う通りにいかなかった日々。高い税金を使っている2クラス3展開の少人数制がどこまで学力向上に寄与しているかの検証を私は見たことがない。しかも、当初は習熟度のみ。これを打ち破って学力ごちゃ混ぜの現行東京方式その1を都教委に認めさせたのは北原先生+同士の先生方です。若い先生方、覚えていて下さいね。都教委が決めたことを教員が変えさせるなんて本当に大変なことなのですから。
(2)北原先生の言葉として「生徒はみんなできるようになりたいと思っている」「生徒は良い授業の教師にはついて行く」をご紹介。どちらも箴言。けれども、2クラス3展開では担任の生徒も一年の3分の1の期間しか授業はできませんでした。私には良くなかったです。

3 田口先生から学んだこと
(1)現行の観点別評価は教師を疲弊させている。一方、生徒、保護者には学習の現在地が見えない。
聞く、話す、読む、書くの4観点ならば意味がある。英語は他教科とは異なる。にもかかわらず、他教科との横並びで現行の観点別評価を行っているところに問題がある。
(2)東京の2クラス3分割方式は煩雑。そこにエネルギーを使ってしまう。1クラス2分割なら効果があるが。
(3)(1)、(2)共に私が考えた事、ズバリです。(1)の「他教科との横並び」という点になるほど、と納得しました。
(4)極めて個人的なことですが…勇気を持って田口先生に「1990年代に田口先生の研修に参加。インタビューテストのビデオを拝見。豊かなジェスチャーと表情、親しみを込めた励ましの言葉で生徒の発言を促している様子に感銘を受け、すぐに真似しました。あの頃としては、新しいことだったので生徒は喜んでくれました。ありがとうございました。」と申し上げました。「がんばられたのですね。」というお言葉を頂き私は、とても嬉しかったです。自己肯定感上がりました!すぐ真似できたのは少人数制になる前だったからです。

4 北原先生から学んだこと
  今更ですが…さすがです。短時間に、さらりと、核心を突くアドバイス。感嘆!前人未踏の境地!

5 最後に
  最近、私事多用につき、7月例会はどうしようかとチラリと思いましたが、あのM先生が研究
授業、田口先生もいらっしゃる、ということで、参加しました。やっぱり良かったです。
北原先生、今月も豊かな学びの機会を与えて下さりありがとうございました。感謝感謝です。

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M先生の授業の録画を視聴し、検討する形で実施されました。

M先生は学生時代の教科教育法で田口徹先生(東洋大学、神奈川大学非常勤講師)のご指導を受けられ、

また中学校では川崎慶介先生(世田谷区立中学校副校長・東京教師道場の第1期生として、北原先生の下、学ばれたそうです。)に

中学校時代、および教育実習でご指導を受けられ、お二人の先生方もご参会でした。

録画視聴の前に、当該の教科書本文およびKey Sentenceに目を通し、どのように導入するか、

3~4人程度の小グループで話し合いました。(教科書:New Horizon Engflish Course Book 3 

Unit 3 Animals on the Red List Scene 1 言語材料:It is … for + 人 to ~)

指導案は九段中等教育学校で使用されている指導案の書式で作成され、見開きA3のシートに、

全体の流れと、Teacher Talkと予想される生徒の反応が書き出されています。

途中で録画を止めて、各グループで話し合いや意見交換などを挟み、最後まで視聴した後、

川崎先生、田口先生、北原先生から講評をいただく流れで進められました。

以下、指導案・授業の流れに沿って書かせていただきます

Stage 0

Dictation Test の通し番号の板書、PCなどのセット… などが記載されていました。

(授業開始前の最終確認と理解しました。)「チャイムが鳴ってから教室へ移動ではダメ」と田口先生からお話がありました。

チャイムと同時に授業を開始し、使用する機器類も、操作や立ち上げに時間をかけず、

すぐに使えるように準備しておくことは、授業者としての大事な心得の一つだと思います。

Stage 1 Greetings and Warm up

挨拶の後、英語の歌“A Whole New World” を全員で歌い、Bingo、「Bingoでトラベル」で話す活動をしていました。

男子生徒がよく声を出して歌っている様子もとても印象的でした。

田口先生、北原先生より「“Just for Fun”だけれど大事、英語の歌が好きで英語が好きになる生徒がいる」

「クラスの中で声を出せる安心感がある」ことが挙げられていました。教科書の本文が多くなって、自分の実践の中では、

歌を導入する時間が無くなってしまっていることもあり、また大きな声で歌うことができる前提である、

集団におけるの心理的安全など、改めて考えることがありました。

Stage1後半で、Two Minutes Chatの時間があり、2分×2人=4分の時間については、長いとの指摘がありました。

確かにやり取りの間で挟まれる間が短ければ、1分ずつ話すだけでも結構な情報のやり取りができるので、

1分間でたくさん話して「もっと話したかった」という思いで次回につなげると、

「もっとスムーズに話せるようにしよう」という気になるかなと思います。

Stage 2 Review

前時の復習として、発信語に限定して、新出語の確認(フラッシュカードを使用し、発音練習、そのあとでつづりを宙に書く。)した後に、

Overlappingで音読してDictation Testを以下の英文で実施。

  1. People have been writing haiku.
  2. Today is less cold cold than yesterday.

家庭学習をさせるための復習の活動(家庭学習で確認・定着した学習内容が活かされる活動)としての位置付けを考慮し、

またターゲットになっている言語材料がない等の場合は、「生きた英語表現、実際のコミュニケーション活動で使われる表現」を選ぶ、

今回の”less + 形容詞”の表現は、発信語彙としてはあまり用いないことを考えると、他の表現を選んだ方がよい、

というご助言が田口先生、北原先生からいただきました。

また復習の活動の音読についても、本文が長くなった分、個別に音読する等の進め方では時間もかかるため、

今回のようなOverlap Readingの形で一斉音読させたり、生徒に一部ずつリレー形式で読ませたりなどのように、

音読活動の進め方を工夫することも田口先生より紹介されました。

Stage 3 Introduction of Target Sentence

“It is … for + 人 to ~.”の導入 から説明・確認

1) Oral Interaction

既習の”It is fun to swim in the sea.” のセンテンスから、

自分にとっては“fun”であっても、そうでない人もいることを確認した上で、

”It is fun for me to swim in the sea.” の形で導入

その後、”It is interesting to play basketball” から

 "It is interesting for me to play basketball.

“Do you know how to cook curry and rice?” ”Who think it is easy?”のようなインタラクションを経て、

      ”It is easy for me to cook curry and rice.”

          "It is difficult for me to cook curry and rice.”

の形で進められました。

オーラルイントロダクションで扱う英文をどのように用意するかについて、

田口先生が以下紹介してくださいました。

(各クラスにスイミングスクールに通っている生徒、バタフライが得意な生徒がいる場合)

Who is on the swiming club? / Who goes to swimming school?

→水泳部やスクールに通っている生徒を把握

Do you swim in the breaststroke / butterfly stroke ?

It is easy for ○○ to swim in the butterfly stroke.

  difficult for ×× to swim in the butterfly stroke.

のような流れで、

① 言語材料を使う場面を用意する。

② 一般的なところから個人による差別化で “for + 人” の部分に気づくよう

仕掛ける。

2) Explanation of the target sentence

日本語でも発問しながら、Oral Interactionでのやり取りを振り返り、Teacher Talkの内容とそこで用いられた表現の確認が行われました。

3) Substitutional Drill

先生からのCueで “It is … for + 人 to ~.” の形のセンテンスの口頭練習を行 い、Chorus → Individual の流れで進められました。

個別指名することで、「自分も当たるかもしれない。」「自分一人でも言えるようにしないと」という緊張感を持たせることにつながり、

全体で声を出して終わりにしないことも大事で、指導しながら、指名されてきちんと言えているか確認する、

そして生徒にも「その日のケーセンテンスを言えた。」「課題を1つクリアできた」という感覚になると思います。

Stage 4 Communicative Activity

わくわくペアワークで、“Is it … for + 人 to ~?”質問文の形を用いてペアを組ん だ相手にたずねる形で進められました。

Stage 5 Consolidation

以下の板書で、授業の振り返り、次の授業の指示をして終了

  It is fun    to swim in the sea.

   It is fun for me to swim in the sea.

以下は3名の先生方のの講評になります。

指導案の流れに沿って、メモをしていたため、既に書かせていただいた内容は省略させいていただきます。

川崎先生からの講評

生徒を英語好きにするには、1・2年で固める必要がある。どの生徒もできるようになりたいと思っている。

3年生ではBingoもよいが、もっと時間を充てなければいけないことがある。

今回のターゲットである”It is … for + 人 to ~.” の形の口頭練習と言語活動もしているので、

”It is … for + 人 to ~.” の形を使ったセンテンスをたくさん書き出すライティングの活動があるとよかった。

デジタル端末を使うことが強調されるが、本来は端末に向かってメッセージが発信されるのではなく、人に向かって発信されるはずである。

田口先生からの講評

今回の指導案では、九段中等教育学校での書式で書かれ、指導案の左上冒頭のグレーの背景の囲みには、

授業計画・準備で忘れてはならないことが盛り込まれている。復習を省略する指導案があるが、前時の復習は必ず入れるべきである。

現在の観点別評価は教員を疲弊させている。勿論評価するにあたって、観点は必要であるが、現行のシステムは評価の根拠を示す証拠集めでしかない。

言語材料の指導で、導入後、口頭練習によるドリルを経て、自己表現を含む言語活動へつなげる流れができていた。

ICTやタブレット端末が導入されても、生徒が自分の手で英文を書く活動は必要である。

東大の研究でも、手で書いた方が記憶に残り、定着もよいことが証明されている。

北原先生

”It is … for + 人 to ~.” の形を強調しすぎると、センテンス全体のストレスや強弱などのバランスが悪くなりがちである。

強く発音するところを示した方がよい。わくわくペアワークの活動で、subsutitutionの確認を省略していたが、それは大事なところで、抑えた方がよい。

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しばし浸っていました。

(数度ここで書きましたが)私の最初の英語の先生は、50年前に英語で授業をしてい
ました。歌をやり、基礎英語を勧め(授業でもやったか?)、フラッシュカードもあ
り、そして発音が抜群によかったし留意すべき音を指導していた(と、初めて英語を
習う中1の私も気づいた)

彼は当時27,8歳。M先生はもう少し下だけど、

そうやって育った生徒がいますよ、次のことを考えて。

めいっぱいのエールを送ります!

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