平成30年2月17日(土) 北研151回例会
(北研開始前、ホワイトボードに書かれていた事柄)
1年オリビア
3/5(月)練習① 6(火)練習②
3/7水 ビデオ撮り 3/8~13どこかで赤小講演
2年絵本ノ読み聞かせ
3/2(金)、5(月)、6(火)
ディベート3月末
3年PC入力2/17(土) 文集2/19、20
(北研開始前、上映中のビデオ)
2年生 ALTを相手にスピーキングテスト 場面と人間関係を与えて (幹本 テスト編P244参照)
全員原稿を使わずにALTと2分間話したそうだ。
日本で普通に生活していてこれだけ話せれば困らないレベルと感じた。ALTのジョークに笑いながらも楽しそうに切れ目なく対話が続いていた。話しているときに時々ジェスチャーが出る。1年生からの積み重ねの成果である。その後、北原先生が成績表を貼りだしてくださった。前回のパフォーマンステストで成績上位者から順にテストを行うのであるが、確かに満点だらけのレベルの高いパフォーマンスが続いていた。コメントにExcellent Lots of Reaction など書かれている。
0 赤坂中の英検合格率の秘訣を大公開「目で解くな」
中2に入試問題を解かせてみた。
She ( )math at high school now.
ア、teach. イ、teaching. ウ、teaches. エtaught
正解はウであるが、生徒の回答数以下の通り。
・ ア イ ウ エ
1回目 2 10 7 0 (普通に解いてごらん)
2回目 0 9 10 0 (声に出して読んでから解いてごらん)
3回目 0 0 19 0 (正解の順位を考えて1 ○ 2 △ 3 ×をつけて声に出して読んでごらん)
nowがあるためにイの現在進行形だと勘違いする解答が多いが、テスト中であっても、 心の中で黙読することで1割は正答率が上がる。(目で読むな)
音読に力点を置いて指導してきたからだと思う。鍛えられた耳は裏切らないことがわかる。
目で見て解いてしまうとnowにひっぱられteachingを選んでしまう生徒がいる。音に出して確認すると、正解できる。英検の正解率も音声と共に解くと、1割あがる。音声が大切であることがよくわかる。 音声で英語の回路を作ることの大切さを改めて感じた。
英語を音で覚える→頭の中の英語の音のストックをたくさん作れるかどうか、頭の中にある音を引っ張り出せるかどうか
「英検などを受ける際にも、頭の中で読んでみて解いてごらんと言っている。」このアドバイスが役に立つということは、いつも音から離れない指導をされていて、生徒にそのことが浸透しているということがよくわかった。
・音声が大事、と言ってしまえばそれまだが、ここから考えられることをいくつか。
①音声も記憶であるということ
どうも日本人は漢字という表意文字を使っていることや、同音異義語が多いせいか文字で書いたものしか信用しない傾向があるのではないか。しかし音声も立派な記憶なのであって、その証拠に人間はテキストデータ化できない楽曲や鳴き声もちゃんと再生できる。 ALTにこの表現は適切かと問うと実際に口でつぶやいて確認していることが多いのもこれに通じているのではないか。だから She teaching~とやってしまうと何となく違和感を感じる、というのも文法の理詰めで判断するのと同じ価値を持っていると考えて良い。
②黙読する時の特性から誤答が出やすいタイプの問題であるかもしれないということ
音読と黙読は単に音声化するかしないかの差だけではない。音読では通常前から順番に言葉を再生していくので単語を飛ばしてしまうことはない。しかし黙読で、なおかつこの問題文のように平易な語彙・内容の文だとキーワードとなる語を拾い読みしてしまう。この場合ではmath at high schoolはほぼひとかたまりで理解し、nowとteachingを結びつけてしまうだろう。
ただこれには考えなければならない面もあって、この問題に正解できなかった生徒に穴埋めではなく素で同内容の英文を書かせると正確に書く可能性があるということだ。文を書く時には前から順番に語を発想していくからだ。このように考えると穴埋めであるが故に誤答を生みやすい問題というのは試験問題慣れが反映してしまうので、いかにも選抜入試的であり、定期試験や検定試験にはそぐわないものなのかもしれない。
1 教師の英語力⑨
(1)文法力
苦手な食べ物をどう訳す?(入試問題より)
○、×、△をつけて、実際に解きました。
生徒A:your dislike food×
生徒B:the food you don’t like〇
生徒C:the food you hate△(否定が強すぎる)
生徒D:the food you dislike△(否定が強すぎる)
生徒E:the food you can’t eat well×(食べ方がわからない)
(dislikeやhateは文法的に間違いではないがALTからすればtoo strong! 苦手ではなく嫌い、大嫌いになる。)
語感をつけるために、ネイティブと日頃から違いを話すとよい
・the food you don’t likeが生徒Bの考えた4つの中では一番適切。「場面に合った、より自然な英語で表現すること」を意識した指導が大切だと感じました。
・生徒E the food you can’t eat well は、ジョウル先生が、食べ物を口にうまく入れられずに、顔や服にぶつけてしまう人を演じて見せる。北原先生はお箸が上手に使えず困っているジェスチャーで、文意を表現されていた。
このようにただ説明するだけでなく、演じたり、わかりやすい例を示すことで言葉の持つイメージが鮮明に伝わり、生徒の記憶により深く残ると思われる。また、授業中に使われる言葉や文法についてALTに質問することで、言語のみならず、その言葉の与えるイメージまでもより鮮明に理解することができる。
・ 「表現には敏感でないと。この表現どういうんだろう、自然な言い方はどうなんだろう」
とすぐにALTに聞きましょう。」と言われました。
・自分自身も、授業中の表現や生徒の解答で採点に迷うものなどは、辞書で調べることが多くあります。しかし、せっかくALTが近くにいるのですから、自分ではわからないネイティブの感覚を尋ねるとよいと思います。ALTの存在は、自分の英語力のブラッシュアップにつながります。
・ALTがいるときにこのような活動を行うことで、適切な表現を学ぶことができる
(2)語彙力
語彙力王・女王ランキング
第3回高校初級レベル接頭辞・接尾辞に挑戦。
生徒たちは30分のテストですが、今回は10分で行いました。
(実際の生徒用プリント)
「赤坂中学校語彙力王・女王ランキング試験
第3回 高校初級レベル接頭辞・接尾辞 2018.1.31
解答時間30分
( )年( )組 ( )番( )
問題 次の接頭辞・接尾辞の語をなるべくたくさん書きなさい。ただし、illusionのようにil-をとって成立しない語は除きます。つづりが合っていて正解とします。」
1. anti- 2. extra- 3. il- 4. ir- 5. mis- 6. over- 7.post- 8.pre- 9.pro- 10. under-
11. inter- 12. kiro- 13. mega- 14. micro- 15. mini- 16. multi- 17. -made
・今回、赤坂中ではALT先生が115で1位、2位がS先生で80、生徒のトップが72、4位は46、5位は44で生徒平均は20でした。私は今回は45でした。
・前もやった内容でしたが、自分の英語力向上のために復習しないといけないと深く反省させられました。北原先生は残りの20分を家でやって下さいとおっしゃいました。がんばります。
(本日のレジュメより抜粋)
「赤坂中では単語テストをしません。それはなぜでしょう。よその学校では「単語は書いて覚えるもの」という指導をしています。でもそれは大変辛い作業です。英語嫌いの始まりはその単語テストという人が多いのです。そこで赤坂中では発音を重視して「きちんと発音できたらつづりも書ける」という指導をしています。ネイティブがしているように「発音からつづりを書く」のです。
・自分もやってみましたが、思った以上に難しく、なかなか書けませんでした。反省です。高校生の語彙力強化に使えそうなので、実施してみたくなりました。
・10分でしたが実際体験してみると、苦戦しました。「成績に入れるのではなく、そういう意識をもって勉強してほしい。高校でも語彙力をつけよう」という北原先生のこの活動への目的を述べられた言葉が印象的でした。
・実際にやってみると、自分の語彙の少なさがよくわかった。周りの人のワークシートと比べることで、「なるほど」とか「あ、残念、それ知っていたのに!」というような気持ちになり、次へのモチベーションとなる。もっと勉強しようと思う。
・北原先生が授業中よくやられるように、「eeの付く言葉、5つ見つかったらペアで確認、その後、他のペアと出し合ってごらん。自分の知らない単語を言ったら『頭いい!』と言ってほめるんだよ。」「辞書は縦に読む」などの日ごろからの活動の積み重ねが中学生には大切なのだろうと思う。
・集計してデータ化することで、ここに至るまでの指導の評価につながる。ふと、自分が担当している1年生の2年後を考えた時に、このままの自分のやり方ではよいのか不安を感じる。
・日頃から自分自身も英語をしっかり読んで勉強しておき、いつでも引き出しから出せる状態にしておくことが重要だと感じました。
・あまりの不出来に自宅でやりなおしましたが、時間ばかりが過ぎましたので、ついに辞書をパラパラめくりました。 沢山載っており、語彙を増やさねばと思いました。
・中学3年生で高校レベルの単語も知っているのに驚いた。普段の授業で指導されていることの表れ。 「家で調べ解いて」と言われていた。 生徒も家で調べどんどん語彙を増やしているのだと思う。3回行われることにより、 「次はいい点を取ろう」と自学する生徒を育てられている。
・私は10分間で20個程…でもこれ以上は時間があっても無理そうです。ちなみに3回目の生徒平均は20個。。。 北研に参加させていただき、危機感をたくさん持つのですが、その大きな一つが自分の英語力に対して、です。 積み上げの大切さをここでも痛感します。
・この遊び心に溢れたタイトルのネーミングや予想より長い時間設定、はっとする問題の指示内容に惹かれた。 「これを成績に入れるのではありません。こういう意識を持ってやって欲しい。」語彙力を高める秘訣だと思った。
・(赤坂中勤務S先生)第3回の結果はALT先生が115語、僕が80語でした。焦ったことに、第1回と第2回よりも遥かに成績を上げて生徒1位の子が72語と、僕よりもたった8語差に迫ってきたことです(僕は去年北研でこのランキングテストをやったにも関わらず)。精進が必要ですね。ちなみに毎朝行きの電車内では英単語を勉強していますので僕が書くことができた単語の傾向はTOEIC寄りの単語でした(TOEIC TEST究極単語advanced 2700)。CDをiPodに取り込んで車内でぶつぶつ練習しています。今回北研での10分間の成績は53語でした。どうでしょう。教師のaverageは果たして・・・。
・全然書けませんでした。帰った後、復習してみたら書いたものも間違っている始末、最近は自分の発音練習にばかり気を取られていましたが、語彙に関してはまだまだでした。鍛えなおします。
・接頭辞・接尾辞という意識をもって語彙を学習することが大切だというメッセージが伝わる。単語に対して、発音、フォニックス、意味、使用場面、ジェスチャー、接頭辞・接尾辞、類語・対義語など色々な側面からアプローチすることで、語彙が広がっていくと考える。単語にアクセスするチャンネルが多い方が頭にひっかかるチャンスが多い。
・今まで学習してきたことを思い出すために、頭の中をフル回転している感覚だった。
・同じ接頭辞・接尾辞の単語を書けるだけ書く。やたら思いつく単語とさっぱり出てこないのがある。原因は中学英語と高校英語の違いであるような気がする。il-とirは比較的、高校の語彙が多いのではないだろうか。普段使ってないと意識に上って来づらくなる。自分の学校種の教材だけにどっぷり浸っているとまずいなと感じた。
(3)フォニックス力
2年生発音王・女王ランキング試験問題集
第1回 最重要 フォニックス 1年生レベル(20分)
中2の4月に配って、3月にやるよと予告。このプリントに習ったものをまとめておくといいよと告知しておく。サンシャインの巻末には、単語を表に埋めていく発音のまとめのページがある。
語彙を発音でくくって、教えていく。先生が知らないとだめ。
- name (aとeに下線) 2.like(iとeに下線) 3.these(eとeに下線) 4.home(oとeに下線)
5.use (uとeに下線) 6.eat(eaに下線) 7.meet (eeに下線) 8.play (ayに下線)
9.book (ooに下線) 10.room(ooに下線)
・発音からつづりを書く、という意識を生徒に身に着けさせる。反対に、単語テストは英語嫌いのはじまり。
・この活動も10分体験し、苦戦しました。北原メソッドの「発音からつづりを書く、英語嫌いの始まりは辛い単語テストから」ということを再認識しました。
・4月21日に予告して3月にテストを行う。このように長い準備期間をかけて単語テストを行う感覚は、常日ごろから単語テストを生徒に課して自分の指導に不安感を解消しようとしている教師にはあり得ないと思う。単語テストは行わなくても十分力を付けることができること、これも長年のデータの積み重ねのなせるワザ。普通の中学校ではあり得ない。
・赤坂中では単語テストしない。発音を重視して、「きちんと発音出来たら綴りも書ける」と指導している。ネイティブがしているように「発音からつづりを書く」指導である。
・知っているつもりでも、思い出して書くのは大変でした。日頃から自分でも同じ様な表を作り、書いていこうと思います。
・新しい語が出てくるたびにこのプリントを利用して同じパターンの単語を記録していくように、と指示されます。 「3月に発音王テストをします」との指示が4月に既に出されています。「何をするかが明確」で「見通し」が持てれば「やろう」という気持ちにさせることができると思いました。
・赤坂中では単語テストをしません。それはなぜでしょう。よその学校では「単語は書いて覚えるもの」という指導をしています。でもそれは大変辛い作業です。英語嫌いの始まりはその単語テストという人が圧倒的に多いのです。そこで赤坂中では発音を重視して「きちんと発音できたらつづりも書ける」と言う指導をしています。ネイティブがやっているように「発音からつづりを書く」のです。
・「2年生発音王・女王ランキング」(参照:「幹」の本「授業映像編167ページ~)
・ 赤坂中では単語テストをされていない。英語嫌いの始まりは、単語テストという人が圧倒的に多い。そこで、赤坂中では発音を重視していて、「きちんと発音できたらつづりも書ける」という指導をされている。
・どちらも早い時期にランキング試験があるとアナウンスしている。生徒は長い時間をかけて準備できる。自分の語彙でよい。単語テストとは違う。勤務校ではカテゴリーゲームをやっていますが、接尾辞、接頭辞やフォニックスでもやってみたいと思います。
・同じ発音と綴りを含む単語を書けるだけ書いていく。発音と綴りの関係に気づきがないといわゆる「何回も書いて覚える」という愚かな学習法に陥る。見識ある国語教師が漢字を偏と旁の意味から理解させ、どの部分が意味でどの部分が音になっているかを示す。(2)と(3)はこれに通じている。
1.5 パフォーマンステスト視聴
(1)2年生のマイプロジェクト③
(CMを作ろう!)
・BGMをつけることで、楽しい雰囲気をつくることができる。
・生徒には、奇抜な商品を考えてということ、会話についてはあまり変えなくていいよと言って作らせたとのこと。そのため会話の流れはそれほど大きく変わってはいないが、パフォーマンスには勢いがあり、見ている人を引き付けるものだった。
・北原先生のドラえもんの真似に似た声で、「どこでもお着換え~」とアイテムを出していて、笑いを取っていた。内容は教科書と同じでいいから、とにかく面白い発想のものを考えるようにと指導されたようです。
・TVのジャパネットたかたのようなCM。いかにもそれらしい音楽の後、テレビの通販番組を真似した番組を演じる
・「どこでもお着替え」
インチキ臭くわざとらしく元気に説明する女子生徒の横に、両手を当てて大げさに驚く男子生徒の動きが面白い。 「今買えば、もうひとつスペシャルどこでもお着換えが付いてくる」
・北原先生は、Sunshineのこのパフォーマンスをさせるために、生徒分の教科書を買ったそうな。すごい!
・軽快なBGMに合わせてまるでどこかのTVショッピングみたいでした。生き生きと商品を説明している生徒と値段を聞いてびっくりしている生徒が面白かったです。
(2)場面と人間関係の設定を与えてのインタビューテスト
成績上位の生徒の映像を視聴したため、設定は全部「テレビ局の人という設定でALTへのインタビュー」
評価基準→発音、ボキャブラリーの豊富さ、コンテンツ、2分間続いたか否か
4つ〇つければ、A。 発音がよければ、A+。
原稿を書いたか否か→全員書いていない
スキットやスピーチは原稿を書くが、今回は書いた生徒はいなかった。より即興的な活動。
いかに日頃から音読でインプットし、毎週やるtalk and talkやピクチャーディスクライビングで言いたいことを即興で表現する活動をされているかがわかります。
(これは、英検でも強い。対策なしでの脅威の準2級40%越え。)
・良い質問はALT先生からnice question!と褒められていたので、生徒たちはニコニコしてインタビューしていました。 外国語習得の段階で言葉が出なくて、ジリジリしたり、頭がフル回転したりする様子が赤坂中の生徒には見られた。→語学習得の段階では不可欠
When did you come to Japan
How is your life in Japan?
What do you think of Japan?
When did you become a teacher?
What do you think about Akasaka Junior High school?
What do you think?
What kind of Japanese food do you like?
What do you like AKJH?
Do you like teaching AKJH?
Do you like school lunch?
I am going to interview about your life.
・ジョール先生は、同じ質問を生徒にすぐ返していました。そして、驚きはそれに対して生徒は即興で何文もの文を返していました。
・場面と人間関係を与えてALTとスピーキング
ALTの合いの手がすてき
S : What do you think about Akasaka Junior High School?
S : When did you come to Akasaka Junior High School?
S : What do you like in Akasaka Junior High School?
S : Do you like teaching in Akasaka Junior High School?
どきっとするようなことをみんな聞くんですね。でもALTは慣れてます。北原先生に鍛えられています。 生徒が質問するとALTは自分のことを表情豊かに述べた後、同じ質問を生徒に返している。 それに対して生徒の視線は上に行かず、リラックスしてそのまま話している。ALTは生徒が英語を発することを喜んでいる、さらに生徒の成長を支えようとしている姿勢が感じられて、彼の英語を聞いていてとても心地よかった。きっとこれまでに北原先生と指導方法等で十分にディスカッションをしてきての今かなと思う。
・原稿を見ずにすぐに対話、質問 流れがとてもよい。生徒は気張らず普通にインタビューしている。
What do you like in your Japanese life?
ジェスチャーを上手に活用してというか、自然にジェスチャーが出てしまうかのように演じている。 自分がやってあれだけ話せるか自信がない。また、生徒は自然につなぎ言葉、接続詞 for example because I think thatなどを多用している。また、ALTが 生徒の excited とexcitingを間違えるとそっと言い直して上手に伝えている。
・一文で終わらせずにまだ話そうとしている生徒の姿勢にびっくりしました。一文答えて満足しないところに、大変驚きました。
・録画しているとやはりよいですね。ALTが生徒に質問されて同じ質問を返していたのも良かったです。終始楽しそう。時間過ぎても会話を続けていた。評価に関しては勤務校でスピーキングテストする際に幹の本を参考にさせていただいています。ありがとうございます。
(3)日本の学校システムについて即興で説明する(副教材talk and talkより)
教室内で動き、赤坂中の決まり、学校生活について5文でALTに伝える。
ルール1。2分間続ける
ルール2。発音
原稿は書いていなかった(頭で組み立てた)が自由に質問を考えて即興的な会話をしていました。
・北原先生はジョウル先生に質問する前に練習を自分にしなさいと後ろでアドバイス役に回っていました。
・座っている生徒を北原先生ともう一人の先生が゛指導している。 教室の後ろでALTはカメラを手持ちで生徒と対話 生徒は自然にジェスチャーが出ている。座っている生徒は自分が言うことを考えている。でき上がった生徒から一人ずつALTの前に行く。
・制服のことを言っていたり、歩いてくる子もいれば電車の子もいるなど色々な情報を説明してくれました。
・We wear uniforms. We have to clean our classrooms.など
→しっかり特徴をとらえて英語で説明していて感心しました。
2 失敗から学ぶ
(1)前代未聞!絵本の読み聞かせで、1年生7チーム中4チームが不合格。
◯2学期
毎週のWednesday lesson(国際科)、試験直前、パフォーマンステストなどは合同クラス。状況は1学期よりは少し良いが、やはり大変な状況。北原先生はしょっちゅう大声をあげたとのこと。出来は良いが、注意される生徒がたくさんいた。
国際科は例年よりずっと進度が遅い。(なかなか時間内に合格しないため。)
◯3学期
パフォーマンステストの時には例年より時間がかかる。
Granma Baba合同リハーサルでは合格チームなし。前例なし。
本番でも4/7が不合格。リハーサルで失敗したチームのうち、金曜の放課後に残って練習したチームは合格した。しかし、それもわずか。
・他の先生方もおっしゃっていましたが、不合格グループの生徒たちも含めて、活動を嫌がっている様子はありません。元気がよく、楽しそうに活動しています。
(自分自身の失敗の経験では、パフォーマンス活動を始めた頃は、生徒も取り組み方がわからず、「どうしてこんなことをしなければいけないのか」という雰囲気を持たせてしまいました。活動自体が暗い空気に包まれてしまうことがよくありました。ねらいをはっきりと示し、過去の映像を見せることで、生徒自身が楽しんで臨むようになりました。上級生の映像は本当に貴重です。)
(2)立て直し
2月6日(火)の授業で前日に撮ったビデオを見ながら相互評価
自分たちのビデオを見せることが大きな効果となった。自分たちがいかにひどいか自覚で来た。
ビデオには2つ役割がある。
①缶詰効果(あとで見直したり後輩にみせたりできる)
②ミラー効果(自分の姿を見せる)←見れば自分たちの様子が客観的にわかる
北原先生→「このまま1年が終わっていいのか?」
生徒→「No」
北原先生→「もう一度チャンスをやろうか?」
生徒→「Yes」
赤坂中の生徒は赤坂小に学校紹介に行く機会があるのでその時に、「新年のお雑煮の劇」「ばばばあちゃん(Grandma Baba)」「 OLIVIA(絵本の読み聞かせ)」を実演する。
・Oliviaの読み聞かせの先輩映像を見せる。このビデオの効果は絶大で、小学校の学力向上で有名な陰山英男先生もかつて「くどくど説明するよりビデオみせてあれやれって言えば一発でっせ」と仰っていた。なにしろ「無理だ」「できるわけない」というのが一切封じられてしまうし、視覚で成功イメージがつかめてしまうからだ。行事や部活や一部の教科の作品展示だと学年がまたがるのでこれが成立しているのだが、一般の授業というのは学年ごとに部屋の中で行うのでなかなかこれが難しいということなのだろう。
こうして立て直しがはじまり、2ラウンド目に入った教科書の指導でもColumbus本文にあるバンド練習シーンの実演で生き生きと演じだすクラスが出てきた。
座学や文章表記が苦手な生徒でも音声表現、身体表現でエネルギーを正の方向に向けていくことができるということなのかもしれない。
(3)今回の状況から学ぶこと
①1年生の帯活動のクイックQ&A。
クイックQ&Aでは、やる所がわからないと生徒がさわぐので、クイックQAを行う際には、ALTに問題番号 を言わせ、生徒にも言わせる。そうすると何をすればよいのかわからなかった生徒もみんなわかるようになる。
ゲームのやり方、教科書の説明なども声に出して読むことで、日本語が苦手な生徒もわかるようになるのと考え方は同じ。一人として逃がさないやり方だと感じた。
間違った答えが多いと問題番号をALTに言ってもらい、リピートする。そうすると全員がどこを見ればいいかわかる。ついていけない人がいなくなる工夫をそこから思いついた。
②Aパターンの授業
自分の生徒を最悪等と言うのはしてはいけないこと。
Aパターンが出来たのは出来が悪い生徒がいたから。
出来ない生徒は沢山学ぶ機会を与えてくれる。
難しいクラスや生徒からは新しいアイディアが生まれる。
「自分の生徒は最悪」という言葉は、その生徒たちを教えているのは自分なわけで、本当に言ってはいけない言葉だと思い、身に沁みました。自分の学校は学力的に恵まれない生徒が多いので、そういう生徒こそしっかり教えなくては、と思いました。
・北原先生は「『うちの生徒は最低』などと自身の生徒の悪口をいっている人は教師を辞めた方がいいと言ってきた。かつて成績の良い学校から、授業が始まっても2,3人寝そべっているような学校にうつった。そこで学んだから1年次にもどる文法導入のAパターンができた」
③教科書の本文を使ってエアバンド
生徒の元気さをうまく利用する。*
・最近の授業で生徒が早く課題をやり遂げ、時間が余ったときがあった。時間が余ったことは、大いにほめてあげ、急いでギターとベースを持ってきた。本文が音楽をみんなでやろうという内容だったので、4人組で練習してなさいと指示を出した。そこで、楽器を持たせ、バックミュージックをかけ演奏している演技をさせ本文の内容を演じさせた。また北原先生のteacher’sバンドの映像を事前に見せていたから、大盛り上がり。
・生徒は、楽しそうな様子でした。
・落ち着きがない生徒もこうやってショーアップしてあげると一生懸命取り組んでくれる。 生徒は悪気があるのではなく、ただ元気がよく、むしろ黙って座っているのがダメ。北原先生のこの活動をもう一つのクラスの生徒が聞いて、「いいなあ。自分たちもやりたいなあ。」
・ルーティーンの歌やクイックQ&Aがはやくおわり20分あまったので、「バンド演奏」のシーンの教科書本文の実演を、楽器をそろえてあげて(「エア演奏」できるように)前半にやらせたそのビデオを見ました。実に楽しそうに見事に演じていました。(Billy JoelのMy Lifeは私のような年代にツボでしたが)北原先生は「すわって話しを聞くのは苦手だが、こうやってショウアップしてあげると喜んでやってくれる。元気はいいのでそれを利用してあげるといい」といっていました。また、この実践ができなかった他のクラスがこれを聞いて、「いいなー」と。(これを機に他のクラスも立て直されていく予兆?)日頃から生徒を良く見て、どうしてあげるのが一番いいか、という知恵が自然と湧いてくる北原先生のような実践者になりたいと改めて感じました。
(4)Grandma Babaのパフォーマンステストを視聴&感想交流
北原先生は「本当は見たくないけれども…」とおっしゃりつつも、
北研メンバーと一緒に動画を見ながら、とても良い表情で大笑い。
「一応、最後まで行ってはいますが、これを合格として良いのでしょうか。(わっははは)」
・6人1グループで行う、話す人は前の椅子に入れ替わりで座り、後ろの4人はその情景にあった動作を行う。例えば、ベッドでジャンプすると言ったら、後ろでぽんぽん飛び上がる。ベッドのそりに乗って雪山を降りていくのは躍動感ある演技をしているグループもあっていいなと思いました。
・今回の1年生の状況は過去に授業見学で見てきた生徒からはイメージできない。どのようなものかと興味を持って今回、実際の映像を見た。
ところが意外にも元気が良いし、嫌々やっている感があまりない。いわゆる困難校にありがちな荒んだ雰囲気でもない。うるさいが活力や生命力はあるという印象。これは自分が2校目で持っていた学年と近いな、と感じた。静かに座っていろ、黙って聞いてろ、という強制をしつづけると持て余した力でぐちゃぐちゃになるタイプが多いような生徒が多いのかもしれない。
・個人的には今年度の赤坂中の1年生はごく一般的な学校の実態に近いのではないかと思います。落ち着いて授業を受けられない生徒を力で押さえつけるだけでなく、活動させて力をつけさせる北原メソッドの進化、1年生のこれからが楽しみです。
・5~6人の先生方でグループで話し合い、立て直しの方法など経験を話し合いました。様々な話が出ましたが、生徒との人間関係の構築や、活発な生徒をうまく利用する、同僚との協力、などの意見が出ました。
・「5、6人の先生方と経験談や立て直しの方法について話し合い」北原先生が普段されているようなしっかりとした授業規律や生徒目線に立った声かけやテクニックの積み重ね、すぐ怒ることなく粘り強く生徒をのせていく指導が大事という意見が出ました。その後、北原先生からも1年生の授業で教科書本文を4人で元気よくスキットをしている映像を見せていただき、のせ方次第で生徒が生き生きしてくるのだと感じました。
・確かに歴代の先輩たちに比べるとずっこけた作品なのかもしれないが、自分の学校と比べると発音はずっといいし、しらけずに元気に取り組んでいることがわかる。また、ジェスチャーが出ているし、役になりきろうとしている。男子3~4名女子1~2名 面白く感じる。田尻悟郎先生のCDに乗ってジェスチャーを入れるなど、動きに工夫が見られる。北原先生の笑い声や、ダメ出しの「ブ、ブ、ブ、ブ、ブ~」を聞いても生徒はふてくされず、ただただ残念そう。生徒もやっていて楽しそう 女子はいずれもまじめそうで発音もよい。ただ、役割交代の際の入れ替わりがぎこちない しばらく黙ってしまい、目を見合わせて初めてあっと言う顔をして話始める生徒。英語が苦手そうではあるが、発音はきれい。堂々と英文を手の平に書いてある男子生徒がいて大爆笑。でもこんな生徒は普通の学校にはもっとたくさんいる。
・その後のグループセッションでは、「大人になる過程」という言葉がありました。いつまでも待ってられない(いろんなケースがるとしても)初期の指導はとても大切、これをきちんと段階踏んで進んでいかないと、高校に行ってからでは遅い、というのを今の部署の私はよーくわかります。同じくグループセッションで「正攻法でいくしかない」「できない事実(を理解させる)」「人間関係作ってほめる」「投げない」。対応が難しい子はこれからもっと増えるでしょう。でも仲間がいるから確信できる、と思った2月例会でした。
・みんなジェスチャーをつけて生き生きと発表していた。とても楽しそうだった。発音も美しいし、大変な学年とは思えなかった。落ち着きがない生徒ほど動くことが好きだから、このような活動を楽しんで行えると思う。小学校公演もあり、自分たちだけの発表会の先に、さらに発表の場が設定されている。参加の先生方が4、5人のグループに分かれ、落ち着かないこどもたちを受け持ったときの経験などを話し合った。落ち着かないこどもたちはじっとしていることが苦手だから、たとえ、賢く座っていたとしても、脳が動いているかどうかはわからないし、ただ座っているだけの可能性がある。動かして活動をさせたほうが特性を生かせる。
・過去の絵本の読み聞かせビデオOliviaを見せ、やるきがあるなら図書室へ行って選んでくるように指示し、チャンスを与えられる。→3月7日にビデオにとる生徒たちに「不十分」であることを認識させ、挽回のチャンスを与えておられることにより、 生徒たちの「やってやろう」という自発的な挑戦につながる。きっと、これも先生のシナリオ通りであると思うが、生徒たちはそんなこととも知らずに、合格目指して、「やらされている感」もなく、 取り組むことが目に浮かんできた。目指すレベルに向けて生徒を後押しするための足場かけをたくさん丁寧に作られていることを感じた。「失敗から学ぶことは多い」と北原先生。 Pattern A も失敗から生み出された。やりっ放しにせず、「その先」を設定することが私自分の課題であると感じた。
・生き生きと生徒たちが学べるように授業を創っていこうと気持ちを新たにしました。
・今回北原先生がおっしゃったことで一番刺さったのは「自分の生徒を悪く言う教師は最悪だ、と言ってきた。そういう生徒たちからこそ学べることが沢山ある。自分もそんな生徒達から学んだ。」という言葉です。
・現在持ち上がりで担当している2年生も、校区の小学校のうち1校は無政府状態、1校は突出生徒が際立つ、という歴史を持って入学。1年以上の中学生活を経て無政府状態の中心だった生徒が「センセイ、勝つも負けるもやっぱり監督の責任が大きいからな。頼むで、俺らを頑張らせてや。」といっちょまえの口を叩くようになりました。頑張らねば、です。
・確かにこれまで様々見せていただいた歴代の1年生の様子とは随分違っていました。(カンペを堂々と見る生徒も!)7グループ中、4グループが不合格!しかし、自分の担当する集団だと「めっちゃ頑張ってる」と言えてしまうレベルでした。
・「自分の担当する集団なら、よう頑張ったやんと言えるレベル。まずその価値観がダメだと思う」と申し上げたところ、「こっちがレベルを下げちゃうともう生徒は一気に挑戦しなくなる。」「例えば先日行った暗唱、『ちょっとなら見てもいいよ』と伝えると、多くの生徒が『見るのが当たり前』という状態で発表してしまった。」「何が何でもここまでやる、ということを宣言してそこまでもっていく決意をブレささない。」「そのためには、教科書の中身をやる時間をスリムにしてでも、しっかりとパフォーマンス課題を行う。その課題は単元の最初に言っておく。」「1年生の最初に、これまでの3年生の姿をゴールがここだよ、ということを示すために見せる。次にその生徒達の1年生時の映像も見せる。頑張ればこうなれるんだよ、をこれで示せる。」と話してくださいました。BWDがしっかりできているこの先生たちのもとでなら、見通しをもって安心して生徒たちが活動できるんだなぁと痛感しました。ゴールが決まればそこに向かっての足場かけを意識して考えていけると思いました。また、私以外3人のその先生方は「映像は絶対に撮っている。絶対に撮っておくべき。」とおっしゃっていました。北研ベテランメンバーの先生方と討議させていただいたこの30分程の時間で勇気と元気とやる気をいただきました。
・グループでは、「笑ってはいけないことに対して笑う生徒がいるのは今までにないこと。心配。」という声はでたものの、みなさん一致して、予告で予想したよりも遙かに素晴らしく、紙芝居をジェスチャーと劇の演技を入れて楽しい作品にしているのを、「一般的には普通以上」という意見だった。ジェスチャーと演技に共通点が見いだせることは、1年生からのジェスチャーの指導の積み上げと、「内容理解の際に、北原先生が楽しく生徒を盛り上げている様子が、生徒の演技から想像できた。
・私たちのグループで出た内容の要約を下に書きます。
①Sunshineの教科書はバックデザインが分かりやすい。
今している勉強がどういったことにつながるのか、どういったことができるようになるのか。たとえば、Sunshineの教科書であれば今やっていることが、緑のページのMy Projectでどんなことができるようになるのか計画されている。My Projectをする際、教員は「発表の際、原稿は見ない」と強気で言い切ってしまうことが必要。生徒はレベルの低いことはやりたがらない。教員側が想定した「何が何でもここまでやる」ということを宣言し、取り組ませる。
②メタ認知
北原先生の授業では、映像を見ることが多い。
ある先生は、新入生の最初の授業で、卒業した3年生のスピーチしている姿とその生徒が1年生のときの3学期の姿を映像で見せると言われた。1年生の最初に、卒業時のゴールの姿と、1年後にがんばればこうなれるんだよとイメージできるように見せる。映像を見せることで、「あんな先輩のようになりたい」と思うことや、自分の姿をメタ認知することに有効ではないかという話をした。
・私の率直な感想は、確かにいままで見せていただいた過去の生徒さんのパフォーマンスからすると、大きな差を感じますが、それでも大きなジェスチャーや豊かな表情、楽しそうな雰囲気、そしてキラリとひかる発音の良さ、など北原メソッドで教わっていない子どもとくらべれば、ずっとマシなだと思える点が多い、というものでした。
・断片的ですが、私のグループでは以下の様な話しがでました。
○(パフォーマンステストで)覚えるところまでいかなかった生徒に放課後やり直し刺せたら親からクレームがきた。
○途中から(2年次、または3年次)から受け持つ場合、北原メソッドでも、軌道に乗せるのにとても時間と手間がかかる。何もかもに反発してくる子がいる。「なんでそこまで暗唱するのか?」「ビデオとるな!」、「単語テストやっていくれ」等々。
○(パフォーマンステストでできが悪かったとき)教師のほうからから「やり直し!」でなく、ビデオみせて相互評価させ、「これでいいの?」となげかけ、考え、決めさせることが大事。
○ビデオで先輩のを見せて、「自分たちには無理!」と言えることを封じる!
○パフォーマンステストのダメだしについて、なかなか暗唱できない生徒がいたときなど、こちらがだきょうしてしまわないか、と尋ねたところ、北原メソッド100%の先生たちは、「こちらが基準を下げたら生徒はそこまでしか来ない。だから妥協はしない」と淡々とかつきっぱり答えていたことも印象的でした。
・授業を成立させる上で大切なことは毅然とした態度で指導する。生徒への注意が増えると、生徒が反発しやすい。生徒の良い所を褒められる授業を展開する。悪気がないのに、しゃべってしまう子には何がいけないことなのか説明して理解させる。私自身、昨年度は悪気ありまくりの生徒に授業をしていました。ああ言えばこう言う、とばかりに約30人の生徒全員が私のあげ足をとりに向かってきました。発音に関する注意と態度面の注意を沢山していたため、まさに戦争。私も生徒もピリピリしていました。ある日、生徒が「できないものはできないんだ」とSOSを出す時もありました。その時はチャンスとばかりに、休み時間に一緒に発音練習してできるようになるまでつきあいました。次第に、生徒との関係が築けるようになり、先月とった授業アンケートでは。1学期に比べて英語が上達したと思う生徒は80%以上(できれば100%近くを出したかった…)、もっと発音がうまくなりたい、喋れるようになりたいと思っている生徒は90%以上いました。残りの数週間、こういう生徒の気持ちに応えられるように授業づくり頑張りたいと思いました。
・あの「中1男子はいちばんおもしろい」という北原先生がほぼ1年手こずっているという、1年生のビデオのことを。 私が最初に書いたメモは「とろい」でした(失礼!)。実例として「見合ってる(お見合いしてる)」。それから「でも一つ一つはちゃんとしてる(しようとしてる)、声が小さいかな」と。その後、メモせずに見続けました。そう、「発音をちゃんとしようとしている」のは見受けられ、仲間を助けようとする態度もあり(「でももうっだめ~」みたいな感じもあったかな)、雰囲気は温かく、楽しんでいるもよう(ノルとすごい。ALTも大受けだった)。だから見てても楽しいし気持ちいい。
3 例会感想
・赤坂中学校の生徒さん達が発する英語は「生きている」と感じます。「生き生きしている」という単語はまさに「生きている」から来ているのでしょうか。次の例会までに1つでも自分の授業のコンテンツをちょっとでも充実させる、取り急ぎは語彙とフォニックス、と思い、明日からやってみます。貴重な学びの機会をいただき、ありがとうございました。
・北原先生がおっしゃっていたことと関連しますが、その生徒たちの良さを引き出して授業を作っていくことが教員の力量でありますし、同時に授業力の向上につながっていくと思います。失敗は本当に苦い思いをしますが、それを恐れず、目の前の生徒と向き合い、よりよい授業を作っていきたいと感じました。
・先月に続いて、今月も北研に参加できました。しかし、しばらく現場(英語自体からも)を離れているせいでしょうか。語彙力を試す実演などでも、なかなか単語が出てきません。「教師の英語力」ではありませんが、自分から求めていかなければ、英語力はどんどん落ちることを痛感しています。4月の復帰に向けて(実はまだ娘の保育園が決まらず、焦っているのですが…)、教科指導の感覚を取り戻すと同時に、自身の英語力を少しでも磨いていきたいと思います。勤務校でも来年度からいよいよ少人数授業が始まると、先週聞いたばかりです。自分自身は一斉授業とティーム・ティーチングの経験しかなく、不安でいっぱいです。他の英語科の先生と意見をぶつける場面もあることと思います。北研や「幹」の本で学んだことをもとに、自信をもって北原メソッドを他の先生方にも少しでも浸透させてまいります。北研の先生方からも少人数授業のご経験をぜひ伺いたいと思います。
・今回、北原先生の授業を見させていただき感じたことですが、北原先生は生徒にどんな力をつけたいのか、そのためにどんな授業をしないといけないのかを事前に計画され、厳しく実践されているから生徒が育つと思いました。授業中のBasic Dialogスキット、本文暗写、教科書暗唱など、授業中の課題ができなければ、昼休みに再度する、それでもできなければ放課後、だめなら翌朝に再度挑戦させると聞きました。生徒の将来を考え、覚悟して生徒と対峙されている。
1年生も2年生も授業中にBasic Dialogと言われると「いえーい」と生徒が笑顔で言っていました。 周りの生徒と授業のゴールに向けて安心して取り組めるから面白さを感じているのだろうと感じました。今回も北原先生と北研に参加された先生がたのおかげで、生徒たちが生き生きと学べるために自分の課題の認識と、決意を新たにすることができました。
・私にとってもう一つ印象に残ったこと。それは、文法導入(Aパターン)の後につづく北原先生作成の4行対話のファイルを「メッチャ時間かかった」といって見せてくださったこと。「そこかー」と思われる方もいるかもしれませんが、北原先生がかねがね「ショートメモリーを徹底して鍛えている」といわれ、見事なパフォーマンスの土台を築く(と私が思っている)、この4行対話をつかってピンポンブーでダメだしをしていく活動。北原先生が、昨年春先に、新教材をもとに時間をかけてやっと新学期の資料を仕上げた、とメールで書いておられ、「どのように具体的に用意されたのだろう」と私自身がそのことに関心をもったことを、あらためて思い出し、これだったのか!と思ったのでした。私も、使用テキストをもとに、学生がより集中してやりがいをもって取り組める対話集づくりを新年度にむけて行いたい!と思いました。
・北原先生ほどの方でも、毎年新たになるクラスのメンバーに、時には戸惑い、ご苦労され、でも生徒をよく見ながら、最善の手を常に考えて、長年大きな実績を上げきた方法でも、そこにとどまらず、新たなものを発案し取り入れ変化しつづけていく、そのご姿勢に感銘をうけました。見習いたいです!
・「生徒から学ぶ」ということは、「生徒から学んで、自分が変わる」ということを意味しているのだと感じた。生徒から学ぶと口だけでは言っておきながら、実のところ我を通してきたことが数多くあったと気づかされた。
・今回の会の中では、参加されている先生方と、困っていること、どのように対応しているのかなど情報を共有することもできました。久しぶりの北研への参加させてもらい、北原先生のスピード感のある授業で暇な生徒を作らせないこと、また音を大切にしていくことの大事さを再確認させてもらいました。また、生徒に力をつけさせたいと考えるのと同時に、自分自身の英語力をしっかりと磨いていき、常に学んでいく姿勢を一緒に高めていきたいと思いました。
・私も今年度受け持った1年生が本当に大変で1学期は授業もままならない状態でしたが、ようやく3学期になって落ち着いて授業に向かう姿勢が身についてきたようです。先日授業の際に、「久々に先生の授業受けて、先生の授業わかりやすいって思った」と言ってくれた生徒がいて、北原メソッドに大変感謝しました。自分からわからないから教えて下さいと聞きにくる生徒も増えてとても嬉しく感じています。また、今月の研究授業で管理職と指導主事に、「とても流れがよかった。いうことはありません。」と言われ、まだまだ北原メソッドは習得できていないものの、北研で勉強させて頂けることが本当にありがたいことであると思いました。やはり信頼関係構築と授業研鑽は続けて努力していかなければと感じています。悩んでいるのは自分だけではないと感じられてとても良い時間となりました。ありがとうございました。
4 次回例会の連絡
・ 北原先生は、最後に次回例会の英語劇の案内のなかで、大学時代ESSで英語劇を経験されたことについて語られました。(TIAF――東大、ICU、青山学院、外語大の頭文字!――で行う英語劇の会があったそうです。教師になってからも、奈良橋陽子さん主催する、劇をとうして英語を教える学校のワークショップにも、お安くない授業料を払って参加され、そこでの方法が大学時代と同じやり方だったと。この英語劇の経験・学びが、現在のジェスチャーやパフォーマンス活動の指導に生かされているということでした。
・まず始めに、次回3/3(土)の例会についてです。
次回は、北研会員による英語劇を予定しているそうです。昨年度、行った英語劇の映像を拝見しましたが、セットや小道具にもこだわり、来月が楽しみになりました。私自身、中学生の頃にスキットをやったくらいなので、素人同然ですが楽しんで参加させていただきます。
次回の日程が3/3の為、男性は美味しいお菓子を持参します!
・昔、研修で奈良橋陽子MLS英会話学校に通った。2日間の講座で内容は授業で使える英語劇。TIAF(東大、ICU、青山、外大)という英語劇体系と関連した内容だった。卒業生には中村雅俊が3期目。鈴木亮平(英検1級)などがいた。 先生の授業は英語劇から影響を受けている。ジェスチャーリーディングなど。生徒がやったFriendsという劇が、大人向けだったので北研でやってみた。その劇の一部を3月の例会では体験できます。
(番外)今回の例会にもALTの先生が参加してくれ英語でレポートを提出してくれました。以下がそのレポートになります。
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Kitaken | February 17, 2018
ALT – Student Interview:
I’m interested in using this activity in the future. Some of my students don’t have time to talk with me casually, so I think it would be a good chance for them to ask me whatever they want. It would also be a good opportunity for cultural exchange.
Story-telling (Grandma Baba)
This activity had a good purpose: for students to be able to actively tell a story to others. Kitahara-sensei’s students had different roles and memorized their lines while using gestures.
The good points were that the students looked like they enjoyed using English and had a chance to be creative. The negative points were that some students were not smooth and got distracted by the gestures. They also might have only memorized their own parts instead of having an understanding of the whole story.
As teachers, we will have times when lessons are both successful and unsuccessful. But watching Kitahara-sensei’s students’ performances reminded me that the most important thing is for students to be taught in an environment where they can enjoy learning actively.
⭐ It was nice to talk with everybody at the after-party! I enjoyed exchanging challenges, ideas, and experiences with all of you. Thank you for your kindness and support. ⭐