9月7日(土)第168回例会報告

・今月の例会は高校での語彙指導がテーマで、普段よりも高校の先生が大勢参加されていたと感じました。再来年度より中学校でも教えなければならない語彙が増えます。沢山の語彙をどう扱うか参考になりました。

0 黒板に板書してあるものから間違いを探しなさい。

・最初に、黒板に10個(?)の英単語があり、間違いを探しました。

particulary, infulence, seminars, literature, methodology, intimate, techniques, appreciate, drastically, existanceが書かれていました。答えは3つ。particularly, influence, existence が正しいスペル。一太郎で赤線がついたもの。音を大切にスペルを書くが、さらっと打ち込むとこのよう誤りがあったりするもの。

・黒板に書きだされた10以上の単語に間違ったものがある。いくつあるか。ペアで話し合って、先生が数を問い、手を挙げる。(感想)難易度はおよそ高校以上の単語で、突きつけられると不安になった。ペアの方に「これが違うのでは?」と言われ、すんなり賛同したり、particularlyの最後“l”が抜けているのに気づかなかったり。あまりにショックでこの2つは今後絶対に間違えないだろうと思った。授業でもクイズ形式で生徒にやらせたら私と同じ気持ちになるはず。いくつか考えておいて時間がある時にやってみたい。

1 高校底辺校を対象としたオーラルコミュニケーションの授業体験(北原先生が行う底辺高校向けの授業)教科書:Revised ENGLISH NOW for English Communication Ⅰ(開隆堂出版)

英語1 を使った授業。タイトル→Lesson8-1. Marathon on Hope(高校生1年生2~3学期頃)

(北原先生から)本当は底辺校や教育困難校という言葉使いたくない。教育者が教育困難というのは悲しい。ある教育関係の社内用語では「進路多様校」とのこと。

(北研会員から)そこに通う生徒は決して自分の学校を底辺校とは言わないと思います。烙印を押されたようで良くない響きがあります。気をつけたい言葉だと思いました。

(英文)(Part 1)

Have you ever heard of Terry Fox, a brave young Canadian? He was a university basketball superstar. One day, he felt a sharp pain in his right leg. He had bone cancer and lost the leg.

In the hospital, Terry met children who also had cancer. He wanted to raise money for cancer research.

He decided to run across Canada with an artificial leg for a fundraiser.

(Part 2)略

~授業の流れ~(オールイングリッシュ)

(1)タイトルをみんなで読むMarathon of Hopeマラソンはどこから来た言葉?Marathonの起源を聞く。ペアでシェア。ギリシャのマラトンという地名からきている。

Q. Where Marathon come from? → Marathon comes from Greek.

(2)Do you like running?ペアで聞きあう

(3)速読WPMを計測

part1のみを読み、タイムを計る

part2のみを読み、タイムを計る

・1回目より2回目の方が良かった人は? → 大抵は2回目の方がよいはず。今回は内容の関係か1回目の方が良い人が多かった。

(4)先生の範読

(5)フラッシュカード13個ある新出からと本文から、生徒に身に付けて欲しいものを抽出した。

【指導手順】

1週目・・・先生はカードをめくり、まず生徒に次々と読ませる

2週目・・・生徒が読んだあとに先生が読み、正しい発音を確認する

3週目・・・語彙・注目情報の解説

4週目・・・ここで初めて日本語を見せる。 

5週目・・・もう一回英語を読む。 

6週目・・・日本語を見て英語を言う。 

7週目・・・空につづりを書いて確認。

(3週目の発問)

①Canadianどんな人?

②university行く人?小さいものは?college

③felt活用

④pain  ai と同じ発音?

⑤lost 活用、lost what?

⑥leg 触って。ここは?foot

⑦met活用

⑧raise  ai 、raise what?

⑨across ジェスチャー 2つ目にアクセント。aから始まって、2つ目にアクセントあるものは?

・New Wordsは3ページの読み物で23個。カタカナ付き。全部覚える必要はない。必ず使えるようになってほしい語を9個選び、Flash Cardを作成。発音、フォニックスルールに触れながら既習語の復習(例 pain ai を含む語は? rain など)裏面を示しながら意味の確認。leg: footとの区別。across : aで始まり、後ろにアクセントの語は?awayなど。)raise, across 意味をジェスチャーで表す。Canadian : -ian で終わる語。spelling など。23個から3分の2近くをバッサリ切って本当に有用な語に絞り、いろいろな角度から何度も丁寧に教えることが大切。Flash Cardにしなかった語はワークシートに日本語の書き込みあり。1対1で覚えるのではなく、文の中で理解する。何度も読む、いろいろなものを読む中で自然に身につけばよい。

・教科書のNew Wordsは14個ありましたが、北原先生のカードは9枚、しかもそのうち7枚(Canadian, university, felt, lost, met, raise, across)は教科書ではNew Wordsで取り上げられていないもの。確かにこれらの7枚は、絶対に知っておいてほしい、でも中学校では身についていない可能性が高い、わからないと英文が読みきれない語彙だと思いました。私は今まで、新出単語は全てフラッシュしていたので、語彙選びの参考になりました。

(6)本文のワークシート

Have you ever heard of Terry Fox, a brave young Canadian? He was a university basketball superstar. One day, he felt a sharp pain in his right leg. He had bone cancer and lost the leg.

In the hospital, Terry met children who also had cancer. He wanted to raise money for cancer research.

He decided to run across Canada with an artificial leg for a fundraiser.

*難しい単語には訳をつけておく。

brave勇敢な、sharp鋭い、bone骨、cancerガン、research 研究、decided決心した、artificial 人工の、

fundraiser 基金調達者など。

①この文が現在完了形である証拠は?-everがある。用法を指で表して!

②braveの反語は?-chicken 

③superstarってどういうこと?-“Mr. Kitahara!”(しばし北原先生照れて…「予想していなかったので」と^^)

④One day:意味わかったら立って!わからなかったら辞書を引く!全員立ったら座る!

⑤sharpってどんな痛み?

⑥boneとbornの発音の違い:I was born in Hawaii! →I was bone in Hawaii! (私はハワイの骨だった?!)

⑦ 関係代名詞の英文を読み取る:What kind of children did he meet?

※文法の扱い方―教科書の文法ページを開き、説明と例文を全員で声に出して読む。ドリル問題を解いたら、まだ終わらない人の邪魔にならないよう配慮し、後ろに行ってペアを探して答え合わせをする(先生は問題の答え合わせはしない)。

※文法は最低限の説明(関係代名詞who主格 人を説明するときに使う)で、使わせてみることが大切。

・文法事項の確認はとてもさらっと短時間で済ませ、教科書の練習問題を各自解いて、終わった人から後ろで答え合わせをしました。授業で生徒にやらせる練習問題も、全部が全部黒板で確認する必要はないのだなと思いました。

・教科書のKEY POINTでまとめられているページを活用して確認をする。

現在完了:(継続)(経験)(完了・結果)のそれぞれの用法について、解釈の根拠となるマーカー(「継続」であれば、”since”など)を各例文ごとに確認し、後に用意されている演習問題(主に現在完了と過去形をの使い分け)を解答して、できた生徒は教室の後ろに集まって答え合わせをする。

関係代名詞:人、ものを説明する関係代名詞を確認した後、現在完了の時と同様、後に用意されている演習問題(”who” “which”の使い分け)を解答して、できた生徒は教室の後ろに集まって答え合わせをする。

先生が説明すると言葉が多くなり、言葉は使いすぎると記号化する。そこで、全体で答え合わせという形でなくても、できた生徒同士で確認する、できていない生徒はできた子に聞くなどの形ですすめ、早くできた子たちにはまだやっている子に配慮させるため、教室の後ろに移動して答え合わせをさせるということでした。

【授業終了(約40分)】

(北原先生のTeacher talk)

T: Look at the title.  Marathon of Hope.

Mara”th”on(発音を意識させる)

Where does the name come from?

Does anyone know?

S: Greek

T: Place name ですね

Do you like running? Or not?

Please read.   After you read it, check the time and take a memo.

Don’t move next section.  If you finish now, calculate your score.

Is K kun using a tool?(WPMを電卓で計算している先生に対して)

Is that OK?(みんなに聞く)

Section 1 = 92 words  Section 2 = 74 words

Who was able to read faster than before?

Who has better score?”

普通は前回よりも速くなっている。なぜなら、背景知識があるから。

Listen to my reading.  Please look at the handout.

(New words)

Pain = similar word = ache

What’s Genkei ?

Raise = collect money

(Look at the handout.)

Line 1, Have you 何形?現在完了形

What’s the evidence? – ever

Key Point1 現在完了形

例文を読む、現在完了形の用法の確認。マーカーはどれかを聞く。

「ドリル」を解答し、終わった生徒は、教室の後ろに行って、友達と答え合わせをする。

ベルをチンと鳴らして、生徒は戻る。

How many have you got?

Handoutに戻ってQを通して内容理解・解説をする。

What is the opposite meaning of “brave”

Did you watch back to the future?

“Chicken”

Who is the superstar for you? – Mr. Kitahara is.

Sharp pain = Sudden short time

Born bone(発音の違いを指導する)

He wanted to raise money.   He decided to run.

1行目なんでbraveなの? 根拠の部分を確認する。

The government doesn’t pay.  To run across.

(北原先生の発問)

「marathonってどこの言葉?(thで舌を出すのを見せながら発音)Beethovenは同発音する?」

「1ページ目(92語)よりも2ページ目(74語)の方がWPMは良くなっているはずですよね?」

「aから始まる単語の多くは二つ目にアクセント。」

「braveの反対は何?Back To The Futureを見た人。そう、chicken。」

「(現在完了について)用法は?What’s the evidence / marker?」

「Have you ever ~?を使ってペアできいてみよう。」

「この教科書の文法のまとめはよくできている。」

「(文法ページについて)継続の文をみんなで読んで。」

「下の問題ができたら教室の後ろの方に行ってお互いに答え合わせをしなさい。(「教室の後ろで」の意味は、やっている途中の生徒への配慮という解説)」

「superstarの定義をしなさい。あなたにとってのsuperstarは誰?」

「one dayの意味が分かる人は立ちなさい。わからない人は辞書を引いて調べたら立ちなさい。(全員立ったら自分たちで自主的に座るルールを作っておくことによって、言葉が単なる「信号」にならないことや、教師が無駄なことを言わずに済むことになる。)」

「なぜbraveなの?」*教科書の下にDid he decide to raise money for himself?という質問が書かれており、同じ内容についての違った問いかけ方法のように思った。

(北原先生より解説)

・本当に身につけて欲しい単語だけ自前でフラッシュカードにした。(素材によってめくりにくい様子)必ずしも新語ではなくてよい。北原先生は今も中学校でも要らないものは使わない。たくさんすぎて子供達が死んじゃうから。このプリントはスパイラルワークシートに似ているが、宿題にはしない。

・教科書の新出語彙が多いでしょう?artificialやfundraiserは、この教科書を使う生徒が卒業した後に必要でしょうか?(綴りまで覚えさせる)単語を絞ってフラッシュカードを作り、残りは(スパイラルワークシートのような)プリントの本文に下線を引いて意味を書いてあげればよい。人生に関係ないものは省く。(研修でたびたび話題になっている)単語リストのようなものは、私は使いたくない。

(高校の先生達の感想)

都立F高校 T先生

・このLessonにしか出ない言葉としっかり覚えること言葉を分けることで自分も生徒も楽になった。

都立N高校

・やっぱり生徒がわからないと言うところや 最低限の所は教えたい。

都立N高校

・手法がいろいろあることはベネフィットだと思った。40人のクラスで後ろで答え合わせは難しいかも。

神奈川 T先生

・単語を絞るとなると複数教員が関わる場合、学年の先生との共通理解が必要かものこと。

(授業を受けての感想)

・単語を色んな手法で引き出しているのがいい。これで4p終わったことになります。教員によっては、現在完了と関係代名詞の文法のページ1Pずつで練習問題やったり、黒板に書いたりで2時間使う人もいるだろうなと思いました。文法もこのくらいさらっとだけど、その分半年後1年後ではなく定期的に何回も触れてあげる機会があると生徒も分かってくるのかなと思います。導入して、その文法を振り返る機会ってなかなかないと思います。まじめな私たち教員にとっては「適当に何度も」ってかなり衝撃的です。

・自分の学校の生徒の進路先を考えて生徒にとって「何が必要か」を考えることが重要。英語が苦手な生徒が集まった学校では、元々頭に入っているものが少ないので、速く大量に入れることが可能な音声を上手に使って、クラスメイトでシェアし合いあいながら入れるべきものを入れる。生徒が笑顔になるような楽しい活動を仕掛ける。

・単語の意味や本文の内容を十分に分かっていない生徒も気づくことができる仕掛けがありました。すべてを終えて、およそ40分。授業時間はまだ10分余っているという流れ。生徒は色々な角度からの先生の投げかけに、常に集中していなければならない状況がありました。そして、体を動かしたり、ペアで話したり、教室内で移動して答え合わせをしたりと充実した時間を過ごしました。これなら英語が苦手な生徒も「苦手~やだ~」と言っている暇もありません。長い読み物の新出単語に溜息ばかりついていた生徒も、厳選された単語だけなら自信をつけていくのだろうと感じました。

・底辺校、教育困難校という表現にあたる学校で、どのような授業をすれば生徒が授業に参加するようになるのか。そのヒントを与えていただきました。本当は、中学校でできる限り、英語嫌いを生まない授業を私たちがしなければならないと思います。小学校で英語嫌いは、北原メソッドで指導すれば中学校でかなり減っていくと実感しています。しかし、入試で選抜された偏差値の下位の学校にはどうしても英語嫌いな生徒が集まってくる現状。彼らをどうやって授業に参加させるのか、これまでの旧来型の英語授業では彼らはついてこられない。そんな彼らにどういう授業がいいのか考えさせられました。

・プリントを使って一緒に読んでいく活動は生徒の理解度などに応じて、習得できた英語の日本語訳は外してみるなど工夫ができると思います。それを授業後に生徒に聞いてみて、問題なく読めたのであれば、褒めてあげるなど、生徒の成長をみながらアレンジ出ると感じました。東京都では中学校は少人数クラス制で、今の学校は単純分割ではなく、習熟度別でやっています。習熟度に差がある場合は、プリントを使った本文内容理解の活動ができると思いました。

・実際に授業を受けると、読む時間、考える時間、話す時間、問題を解く時間、と沢山のことが流れるように進んでいき、1時間で1ユニット終わっていました。実際高校ではこの日に北原先生から教えていただいたようなことを何時間もかかって教えられている方もいらっしゃるそうです。

・タイトルから質問をして、レディネスを作り、まずはFCでの語い指導のように自力で本文を読ませていました。①自力で読む(WPM計測)→②北原先生の範読→③語い指導→④新出文法の確認→⑤ハンドアウトのQAを通して内容理解の流れだったと思います。繰り返し本文に目を通すことになりますが、違う形での繰り返しなので、飽きずに、違うことを意識しながら、本文を読むことになりました。しかも、展開がスピーディーなので、理解した内容を忘れずに、ストーリーを追うことができました。中学校の教科書にもあるReadのページもこのように進められているのだと思いました。教科書が変わっても、「適当に何回も」というスタイルは同じなのだと思いました。

・北原先生は、教室中をいつもよーく見渡しています。今回、先頭の列の一番左に座っていたのですが、先生と何度も視線が合いました。授業を型どおり進ませることに集中していると、生徒を見る余裕がなくなります。流れを自分のものにして、生徒に発問したら、必ず教室全体を見渡す!そして、一緒に楽しむ!

・現在完了形、関係代名詞whoが出てきた2箇所では、教科書の文法を説明箇所にとんで、本当にさらりと確認。教科書の練習問題4問を各自でやる → 終わったら後ろにいって、友達と静かに答え合わせ(今週の授業で早速、使わせていただきました!)本当にあっという間で、私もわからない問題もあった中、「自分にとってのsuperstarは?」など正解がない問題が、授業を受けていて、特に楽しかったです。「1回で説明しすぎず、何度も」が大切ということでした。

・高校の教科書(”Revised ENGLISH NOW for English Communication I”(開隆堂出版))を高校1年生の2学期から3学期頃を想定してどう教えるか北原先生が実演して下さいました。じゃれマガのように本文に注をつけたハンドアウトに、①新出語、②新出文法、③下の質問にある語、④既習だがFCに入れてある語 を、下線を引くなどして強調し、また、内容に関する質問を6つほど設け、要点を理解しているか確認ができるようにされていました。語彙については、中学で習うような必ず覚えてほしいものだけをピックアップしFCを作成し、中学校でのnew words の導入と同じように練習をさせ、それ以外の使用頻度の低い単語はプリントにしてわたせばよい、ただし文脈を与える必要がある、ということで、このようなプリントを使うと良いのではないか、と提案をして下さいました。

2 都立A高校生徒アンケート

・4月と12月に実施し、英語が好きな生徒が増え、嫌いな生徒が減っていることがわかる。生徒自身の声で12月の「できるようになったこと」より、1)記憶力の向上 2)オリジナルの文を考えられるようになった。3)外国の方に対応できるようになった とありました。

・生徒自身が自分の成長を感じられていることが何より大切なのだと思いました。また、“教師から見た変容”にこんな記載がありました。「他の教科の先生から自分の授業の2倍速で生徒が動いていると言われた。」とありました。生徒の力を最大限にまで伸ばせている証拠だと感じました。これでいい、これ以上できない、難しいだろうと線引きしてあきらめることは簡単ですが、生徒が魅力的に感じて「やりたい!」と思えば力を伸ばしていけるし、それが役目なのだと改めて考えさせられました。

・(感想)北研で学んだ様々なことに取り組まれているし、細かくデータがとられているので、変容が大きくわかった。生徒から人気の活動も載ってあってとても参考になった。

・すばらしいアンケートの結果 4月→12月 英語の授業が大好き・好きと答えた生徒が30人台→ 60人台へ!嫌いと答えた生徒が30人台→10人台へ!

・レジメ「データの考察から」の中から心に残った言葉「じゃれマガで読むスピードがあがった。」「北原先生のように対策なしで英検に受かる授業を考える。」「生徒からの反響―音声から基礎を学びなおし、書くことは話せたことのみというスタイルを続けてほしい」「インプットした英語を発する機会(Performance Test, Basic Dialogue)を増やすと記憶力が向上していく」「保護者からーアクティブな形式の授業でいい」「スキット作り, Q&A, ALTとのテスト, Writing Noteにより自分の話したいことを英語にできた達成感や楽しさを実感する。」

・この他にもT先生のレジメには具体的に北原メソッドで生徒が英語を好きになり、アクティブに学んでいる様子がうかがえます。私も高校1年の習熟度別のLowerクラスを受け持っているので、T先生・G先生の実践報告が、大変参考になり、心のよりどころになりました。ビデオだけでなく、今回このように詳細に実践報告をしていただいて本当に感謝です。

・T先生が生徒を思い、北原先生について授業指導を学び、ご自身も東京都の事業でオーストラリアで学ばれ、自分自身の英語を日々Brush upされ、そして同じく勉強家で真摯に生徒と仕事に向き合うG先生との出会い!生徒たちはなんという幸運に恵まれていることでしょう!!

3 都立底辺校が北原メソッドで激変したレポート(JTE、ALT)

「英検受験者が30倍増加?!偏差値38都立F高校の取り組み」

・実践者のT先生は新採。北原メソッド実践4年目。

・生徒の変化の例: 1年目英検やハロウィンなどを呼びかけてもほとんどゼロ。最近は英検の申し込み説明会の教室の椅子が足りなくなるくらいの盛会。

・授業内での北原メソッドの実践「Be authentic 意欲が低い生徒だからこそ発展的な活動を」

(映像①)ディベート

・4月に教え始め、6月実施。ディベートを楽しんで行なっている。ポイントが入った時に喜んでいる様子。実施した成果:生徒が活発だった、辞書を引くようになった。ユニークな発言が出たらポイントアップ。言い返せたら、2ポイント、ルールがモチベイトさせる。後輩に映像を見せて取り組ませる。Google翻訳などを使って、簡単に準備ができる。

・生徒が活発に発言している。特典が関係すると辞書を引く。ユニークな発言は3点、反論したら2点。同じことを言ったら点数にならない。先輩の映像を見せて次の学年はこういう風にやるよと言って次にやる。

・コミュ英Ⅱ(週4)ディベート 年2回実施 “Which do you like better, winter or summer?” やる気引き出すポイント⇒ユニーク3点(Be different.の実践)理解2点反論2点/同じ発言0点⇒生徒は、考える、辞書も使い調べる。相手の意見を聞く。

・夏と冬、どちらがよいかというテーマで、意見がガブリエル先生に伝わればポイントがもらえる。どんどん手が上がり、「ピンポン」がなると「よっしゃ~」ととても喜んでいました。同じ意見だと特典がもらえず、反撃できると2ポイント、ユニークな意見には3ポイント、という仕掛けもあったそうです。本当に活気のある雰囲気、そして、授業ではほとんど準備の時間をかけずに、生徒たちが自分たちで調べて話していた、ということにも驚きました。

(映像②)スキット

・1年英会話(週2)「買い物、道案内」苦手な生徒(英語が読めないレベル。)と得意な生徒。ペアで同じ評価。⇒生徒は助けあう。自力で読む、覚える、楽しそう。

・年に5回実施している。英語が苦手な生徒と得意な生徒がペアになり、同じ評価になるから助け合う (スキット作りは私も好きな活動でSunshineにはたくさんありましたが、New Horizonの教科書にはほぼないんだなあ、と思っていました。)

(買い物)

・日本語を使って「いらっしゃいませ」を言いながら、海外の人が来た設定で英語を使う。Be authenticであるように、服などをたくさん用意しておく。

・リアルな場面,Be authentic! 店員役女子→下位層とは思えない自然な英語

(道案内)

・学校の渡り廊下で撮影する。教科書を読めない、書けないが、スキットだと自分たちで作り、一緒の成績にするからね、助け合うようになる。宿題をしないが、自分たちで練習するようになる。

・ゾンビ役男子も下位層→リアルに楽しんで演じていた。

・G先生より・・・放課後に練習に来たり、間違いを教えてもらいに来ていた。北原メソッドはモチベーションを上げる活動が多い。

(映像③)アフレコ

・ハリーポッターの映像にアフレコをする。ゴールとして英語を楽しいと思ってもらえる、自分で勉強できることを体験させる。

・ハリーポッターを使ってリスニング→You Tubeから撮れる。英語係がビデオ撮り。先生は授業をしている裏で行なった。

(映像④)日本文化紹介

高校2年生の活動

(映像⑤)ALTに自己紹介

・ALTを笑わせたら加点。生徒がどう思っているか。一発芸をするなど楽しんで会話をしている様子が伝わってくる。

・1分間、止まらないで話す。ALTを笑わせたら加点。ポケモンの話。マスクの男の子は、塾の先生にスクリプトを作ってもらい、聞いて覚えた。普段つまらなそうな態度の男子生徒も生き生きしている。

(映像⑥)課外活動

・夏休みにも生徒が英語を話すために外国人に話しかけている姿が素晴らしかった。中学校レベルの英語は頭の良い悪いは関係なく、まず好きになることが大切。高校生になり、これだけの笑顔、大きな声で早く話せるようになったこと。

・英検のライティングの他に、T先生自身がやってみたかった活動とのこと。①渋谷該当インタビュー②F高校の敷地内にある茶室をアメリカの大学生に紹介。

(T先生のハンドアウトより)

・もっとやりたい生徒にはもっと挑戦する環境を!今回紹介したもの以外にこれまで課外活動としてHom aloneの手作り映画、卒業スピーチ、近隣のALTを招待したお茶室ツアー、G先生の家族とSkypeなど色々行なった。

・学期末のコンサルテーションを大切にした。JETとALTそれぞれ行う。G先生は4月からのビデオを見直してものすごくほめてくれた。G先生と接する機会を増やした。

・英検受験の奨励。水泳部と茶道部が増えたのは、T先生の顧問の部活なので、G先生を誘って部活でも関わってもらった。

・個別指導・・・中学校の時の分まで教えようと考えるのをやめた。丁寧に教えるのをやめる。

・学校の実態と取り組みの方針・・・3単現で躓いている生徒達⇒高校の内容を説明すればするほど生徒の活動時間は減り、表情は暗く。意欲を高めるために!⇒今は、できていないからこそ生徒の発話を保障。教師の発言(丁寧に教えるなど)は思いきって辞める。⇒その成果が、生き生きと活動する生徒の姿。発音も堂々として聞き取りやすい、クリア。声量が大きく。自信がある声。

・学校としての取り組み

①英検:T先生着任当初1~2年は英検受験者が全校で1~2人。北原メソッドを実践するうちに3年目に受験者が突如約30倍!になる。生徒が自信を持ってきた証拠だと思います。

②コンサルテーション:ALTのJETそれぞれがFEEDBACKを行う。1対1でほめる。だから、生徒はコンサルが好き。その時英語の手紙を渡す。生徒は必死に辞書を引く。G先生は全校640人の名前部活英語の力が頭に入っている。英検の声掛けも会うたびにする。素晴らしい。

③個別指導:北原方式で補講はしない方針。しかし、ALTにライティング1題を短冊になったものをもらって提出する。10本やる。生徒はG先生が好き。だから直接コメントをもらうのが嬉しい。モチベーションアップ。その他PC室を開放して英検ソフトなどを自由に使えるようにしている。

(北原先生より講評)

・北原メソッドで教えた子供たちがどうなったかの追跡調査をしたところ、下位層ほどトップになっていた。10年後も同じ結果。痛めつけられている子供達のため、中学校レベルは勉強が「出来る」「出来ない」は関係ないよ。と伝えたかった。北研があるのはそのため。

(参加者からの質問)

・高校では教えることが先生によって違うというが、どうしているのか?

T先生の答え:「G先生に50分の授業を立案し行う力があるから、G先生がT1で北原メソッドを取り入れることがきている。他の先生たちはやってなくてもまず、自分のクラスだけでどんどんやらせる。生徒もテストに関係なくても、アンケートでは90%の生徒がこの活動は力がつく、続けて欲しいとアンケートでも答えている。

追加情報:発表では言わなかったのですが、生徒に本文の詳しい説明が欲しいか?という無記名でアンケートを取りました。「解説して欲しい…0%」「解説プリントが欲しい…約10%」「いらない…約90%」私の説明が下手なだけという可能性がありますが、うちの生徒は「ここが現在完了で~」といってもそもそも「現在完了ってなんだ?」というところなので説明を聞くのがかなり厳しいと思うのでこの結果になったと思います。北原先生のじゃれマガのように下線を引いて文法書のP.○○参照、下線に注釈を書いたプリントをあげたらすごく喜んでいました。あのディベートの元気な動きが多めのクラスは、配ったら拍手されました。

(実践報告をしたT先生から)

・私にとって衝撃の例会は2017年1月22日のT先生の実践報告でした。若くて保育園の送り迎えしながら、すごい結果を出されてデータや根拠、やられていることも細かくて授業もスピーディーでとにかく感動しました。改めて神回のレポートのまとめを読み返しましたが、やっぱり真上にいらっしゃるなと身を引き締めました。もっともっとできることはある。T先生が1年に1つずつ北原メソッドを取り入れて今があるというお話をいつも思い出します。焦らなくていいんだと自分に言い聞かせながら少しずつやっていこうと思います。2学期は新企画に2つほど挑戦します。また、うまくいったらMLでご報告させていただきます。

(北研会員の感想)

・T先生、G先生の北原メソッドを愚直に実践するご指導から、たくさんのことを学びました。英検の受験者数の伸びや、T先生の情熱、周りを巻き込む力、G先生が全校生徒(640人)の名前と部活、英検奨励リストが頭に入っていることなど、北原メソッドと生徒一人ひとりを大切にされている愛情がこの成果につながっているのだと感じました。お話をうかがうことができて、とても勉強になりました。本当にありがとうございました。

・最も驚いたのは、G先生の生徒へのコンサルテーション。生徒の過去のパフォーマンステスト映像を見直して、コメントしたり、手紙を書いてあげたりしているそうです。ここまで丁寧に取り組んでいるALTに会ったことがありません。今回の発表から多くのことをインスパイアされました。

・素晴らしいの一言です。北原メソッドをまさしく「幹」として生徒の現実を見て、JTE, ALTの個性を加えた実践だと思います。また、始め1~2年大変なこともあったでしょうがめげずにやり続けたのが実を結んでいるのだと思います。生徒の皆さんの自信を持った態度、目の輝き、堂々とした声に心から感心致しました。どうもありがとうございました。

・授業ももちろんのこと、部活にもG先生は参加されており、全校の名前、部活が頭に入っているとのこと。映像のチョイスが非常に良く、子供たちが楽しんでディベートやスキットやアフレコに取り組んでいることがわかりました。T先生とG先生は授業でももちろん良いパートナーとしてご活躍されているのだと思いますが、今回の北研での発表も非常に息が合っていて、わかりやすく、目の覚めるような発表でした。私自身も子供たちにもっと楽しく活動させられるような取り組みをしていきたいなと思いました。

・今の勤務校は、偏差値38の都立校よりも英語を理解できている生徒は多いと思います。だけど、英語を使いたい、話したい、英検受けよう!と思う生徒の割合は、T

先生の学校の生徒よりも低いです。生徒のコミュニケーションへの関心意欲を高める工夫をもっともっとやっていかなければならないと痛感しました。T先生、G先生、ありがとうございました。先生たちの報告からまた大きなモチベーションとアイデアを頂きました。こういった学びの機会をいつも提供してくれる北研の存在は本当にありがたいです。北原先生ありがとうございます。

・G先生も全校生徒の名前と所属の部活を覚えて、生徒理解にも努めていらっしゃること、これまでのパフォーマンステスト等の映像を見て、丁寧にフィードバックをされているそうで、生徒さんたちがG先生のことが大好きだし、G先生と英語で普通に話せるようになりたいと思って英語を頑張っている生徒さんもたくさんいらっしゃるのではないかなと伺えます。高校生でも、先生方と生徒さんたちの信頼関係がこのように学習へのモチベーションまで変えてしまうという影響力はやはり大きいと思います。

・今回の例会は高校の先生が5人もいらっしゃっており、小・中・高の連携という部分をもっと強く意識していかねばならないのだと気づきました。

・パフォーマンステスト前には前回のパフォーマンステストの映像を確認し、上達した点を生徒に伝えられるようにしているG先生に感銘を受けました。

・T先生、実践発表をありがとうございました。合宿でもT先生の実践発表をお聞きしましたが、今回はさらにG先生からのお話もあり、お2人が協力して今の結果を出していらっしゃる様子がよくわかりました。T先生は北原メソッドを上手にご自分の勤務校の実態に合わせて実施しておられるところも素晴らしいと思います。出来るところからどんどん当てはめて行くことは、小学校で教えている私も心がけていますが、とても参考になりました。T先生は部活にALTを誘うことやALTを最大限に生かすところも素晴らしいですね。だからこそ成果がこんなにも現れているのだと思います。中学校では英語嫌いだった生徒でもたくさんほめられ、やる気を出して英語が好きになって行く様子を生き生きと伝えて下さり、ありがとうございました。

・「英語が使えた」と、達成感を感じられるように、生徒の実態も考慮に入れながら様々な活動に取り組まれていて、生徒たちにとって、本当にありがたいことだと思いました。生徒の生き生きとした表情が印象的でした。学期末のコンサルテーションにはALTからもコメントをしてもらい、学習意欲の向上につながっているようすを伺うことができました。普段から熱心に教えて下さる先生のコメントだからこそほめてもらえてうれしくてまた頑張ろうと思うのだと思います。

・最も新鮮だったのはYouTubeを使ったアフレコ。

ハリーポッター映画から英語を勉強しよう!Learn English from Harry Potter – YouTubeどうやって英語の勉強は楽しくなるのか?海外の映画から英語を勉強しましょう!今回は:Harry Potter and the Philosopher’s Stone My name is Rupa sensei and …www.youtube.com役になりきって、声優になったかのように楽しめると思う。

・ディベートについて、さらに上を目指す活動への提案。

You said ….

But I (don’t) think …

という定型フォームを使うことによって、相手の発言をしっかり聞いた上での発言になり、連続性のある流れが生み出されると思う。

・拝見した映像は北研の合宿でも見させていただきましたが、やはり何度見ても「すごい」と感じました。生徒が生き生きしており、楽しそうに英語を「使って」いることが伝わってきました。先輩の映像を見せるとゴールが分かり、しかもここまでやっていいのだと分かるので、やりやすいとのこと。長い時間、文法の説明をする授業ではなく、活動時間を多くとり「使わせる」。T先生もG先生もコンサルテーションを丁寧に行っていらっしゃり、生徒一人ひとりを大切にしていることが伝わってきました。G先生は、全校生徒640人の名前・部活、英検奨励リストも頭に入っているとのこと。お二人が協力しながら足並みをそろえていらっしゃいました。

・ハリーポッターの映像を使ったアフレコはT先生ご自身のアイディアで実践され、映画を使ったリスニング活動からアフレコに発展させたそうです。ここではYoutubeの映像を使用されていますが、その他に家庭学習等で使えるツール(NHKのアプリなど)も授業で紹介し、活用を促して学習を継続するように指導されているとのことでした。T先生とG先生の同僚性も素晴らしく、お二人で協力して北原メソッドでの指導を進め、英語が好きになった生徒も多く、T先生が顧問をされている水泳部やお茶室紹介に参加した茶道部の生徒たちを中心に英検を受験する生徒が増えているそうです。

・G先生は、生徒との信頼関係を築くためのアクションがすばらしいだけでなく、全校生徒の英語のデータ(英検受験級など)が頭に入っているそうです。さらに、北原先生のメソッドで生徒が変わる瞬間をたくさん目の当たりにされ、T先生の北原メソッド方式の授業をさらに理解しようと例会にもたくさん通ってこられています。パフォーマンステストの映像を見て授業ではとにかく英語を使わせ、ALTの先生としゃべる機会をたくさん作っている。英語が得意じゃない生徒でも、英語を話す機会を与えることで徐々に英語を使うことに抵抗がなくなっているように感じました。しゃべったことをALTの先生が評価してくれる。生徒にとってこんなにうれしいことはないと思います。

・高校の英語授業では、まだ日本伝統のトランスレーション・メソッドがゾンビのように生き残っていると聞きます。また、40人のクラス規模にも関わらず、北原メソッドで生徒を引っ張っていることがすばらしいです。赴任1年目はほとんどいなかった英検受験者が急増したとのこと。これは、北原メソッドをとおして生徒が「英語は楽しい・力がつく」ことを生徒が身をもって理解した結果ではないでしょうか。

・高校3年間で「英語を好きになる」という目的のもと、生徒たちのモチベーションを高める活動や工夫が詰め込まれた授業だなと感じました。先生方の働きかけだけではなく、生徒たちが次第に「これがしたい、できるようになりたい」という目的感覚を持って英語と向き合うようになっているところが印象的でした。また、G先生が生徒全員の部活や学習状況を把握していること、お二人の先生方の連携の取り方など、自分もこうなりたいなと感じる部分がたくさんありました。生徒が授業や学校以外でも学習することができるように、スマホで使えるツールなども紹介しているそうです。生徒の英語に対するモチベーションを高めるため、また学年が変わったり卒業した後も続けて行くことができる英語の学習方法を教えることは、生徒が自立した学習者になるために不可欠なことだと思います。これぞ愛だな、と思いました。

(参加した高校の先生の感想①)

T先生にお誘い頂き、初めて参加させて頂きました。高校生対象の授業ということでしたが、中学生にも応用できることが多く、大変勉強になりました。

また、T先生とALTの先生の実践報告も大変素晴らしく、限られたカリキュラムの中でも、あれだけ多様なことが出来るのだなあと思いました。

また、私は特別支援教育に関心があり、おもに読み書き障害と呼ばれる、ディスレクシアの生徒・児童への英語指導について勉強を深めている最中です。このような分野にご関心のある先生方がいらっしゃいましたら、是非お話をお伺いしたい次第です。

また機会があれば是非参加させて頂ければと思います。

(参加した高校の先生の感想②)

前半の北原先生のモデル授業を受けて、いわゆるスローラーナーと呼ばれる生徒たちへのモチベーション向上に働きかけられる授業だと感じた。当校では中学既習事項が身についてない生徒が多く、高校の教科書についても自力で読むことが難しい生徒も多い。音読も学年が上がるにつれ、声が出なくなる中、やはり事前に単語練習を何回もする事で、生徒が自信を持って発話できる土台づくりとなり、読解にも必要とされるものであると再確認した。また、折に触れペアワークを取り入れ、それが、生徒が能動的に働きかけるトレーニングにもなっており、それを一年時から習慣づけておくと上級学年にかけて自発的な学習ができる生徒の育成にも繋がるのではないかと思えた。今後の日々の授業に取り入れられそうなことは明日にも入れていきたいと思う。

後半のT先生のこれまでの実践についても、色々なアプローチで生徒に働きかけることで生徒が変わる様子を見て、教員側の諦めない姿勢が生徒に伝わることに感銘を受けた。英語のみならず学習全般に意欲が低い生徒に対しては、教員が伝えすぎてはいけないことは理解していたが、やはり小さなことから生徒に達成感をもたせ、自信をつけさせることが今後彼らの人生で必要な成功体験であると考えさせられた。JETのガブリエル先生としっかりコントロールされた授業は、条件を整えたり、授業準備等も慣れるまではかなり必要かと思うが、ぜひ都立高でシェアして多くの学校でも実践できると良いと思う。

講師の先生方には貴重な時間を割いてシェアしていただき、ありがとうございました。

(参加したALTの先生のレポート)

Below is my report from the 168th Kitaken study session, which took place on Saturday, September 7th 2019.

*Part 1: Oral Communication Classes for Low-Performing Schools*

Using “Revised ENGLISH NOW for Communication I,” Mr. Kitahara introduced various activities that can be used to teach high school Communication English.

① *Introduction *

Lesson 8 is titled “Marathon of Hope.” As an introduction to the reading, Mr. Kitahara asked us to think about the title and where the word “marathon” comes from (Greek). We then discussed whether or not we like running in pairs. Oral introductions to the text are important because they allow students to think about key themes before they begin reading.

② *Reading*

We read the passage to ourselves and calculated our WPM. Afterward Mr. Kitahara read the passage aloud.

③ *New Words*

Mr. Kitahara introduced the new words to us on flashcards. He not only taught us the meaning and translation of each word, he also gave us little “challenges” for each word to help us better understand them. For example:

   – Pain → “What are some other words that rhyme?” (main, same, chain…)

   – Across → “What are other words with the same stress on the letter ‘a?'” (avoid, amend, appreciate)

   – Brave → “What’s the opposite of this word?” (“chicken,” cowardly, fearful)

   – Leg → “Touch your right leg.”

   – Met → “Name the present tense, past tense, and past-participle.” (meet, met, met)

   – Raise → “Gesture this word.” (*raise hand*)

   – Raise → “What are other expressions in which this word is used?” (“raise taxes,” “raise salary”)

I really like this active approach of teaching vocabulary to students. It keeps them busy and activities like gesturing and thinking about words with the same meaning really helps with retention.

④ *Grammar*

The target grammar point in the passage was the present-perfect tense. We did different drills pertaining to this structure and also examined various “markers” (e.g. “ever, many times, since, yet”) that indicate the present-perfect tense.

⑤ *Comprehension*

We answered comprehension questions in pairs.

*Part 2: Adapting the “Kitahara Method” for High School*

Me and my co-worker, Ms. T made a presentation about how we use the “Kitahara Method” in our high school.  While she gave the same presentation during the special study session in Ibaraki, there was more time to elaborate and I could provide some additional comments.

For me, Mr. Kitahara’s method of teaching has been essential in helping me find a routine that works for my students and provides evidence of success. From activities like debates, skits, and one-on-one oral exams, my students have become more motivated and assertive in pursuing their own learning. This can be seen in how students make the effort to prepare for the oral test and how they automatically refer to their dictionaries in preparation for and while correcting themselves during debates. We also went from having almost no students take the Eiken exam to having so many students attend the information session that we needed to bring extra chairs into the room.

Our main points are the following:

– *Be authentic: *Introduce students to *real *English. Present them with movies, songs, and other examples of cultural exchange. Have an opening dialogue between the JTE and ALT each to show students how a real conversation in English occurs.

  – *Challenge students: *Regardless of their level, always have high expectations for students. Evidence shows that they will almost always rise to the challenge and succeed.

  – *Give feedback:* Students can’t make progress if they don’t know the next steps they need to take. Try to keep inventory of their progress (e.g.videos, excel spreadsheets, general notes) so that you can let them know what they have accomplished and how they can improve. Challenge them to take achievement tests like Eiken or TOEIC if you think they are ready.

Thank you for a great study session. I really appreciate all the feedback you have given me throughout the reports I have read so far. If you have any questions about how to adapt the Kitahara Method to high school or about how to improve collaboration between the JTE and ALT, please do not hesitate to email me!

I hope you all had a good summer vacation and that your second semester is off to a good start!

PS: Like Mr. K mentioned, when I went back to visit my family this summer, they made fun of the way I spoke (especially my younger sisters)! Apparently, I speak more slowly and carefully enunciate all letters in each

word.

For example: My Family → “Are ya gonna come widus ta dastore?”

       Me            → “Are you going to come with us to the store?”

Even though they laughed at me, I’m glad I was able to slow down my speaking speed to better meet the needs of my students.

(K先生のレポート)

「懇親会にもG先生は参加されて,英語での会話に花が咲きました。また、G先生のプロフェッショナルなエピソードを聞けました。それはG先生がアメリカに帰国したときに家族から「発音が変だ」と言われたということです。授業で子音を強調する話し方をしていたら、それが日常会話でも出てきてしまったそうです。こんな風に発音を凄く意識してくれるALTの先生って最高ですね。」

(このレポートへの別の会員からの返信)

K先生のレポートの最後の部分を読んで、以前、一緒に勤務していたALTの先生も似たことを話してくれたことを思い出しました。「久しぶりに友達と話したら「お前何でそんなにゆっくり話すんだ?」って言われた。」 ・懇親会は会新学期が始まった週ということで参加者は全員で6名でしたが、密度の濃いお話会いができました!居酒屋で向かい側にG先生が座られたので、生徒さながら緊張しましたが、先生方の生きざまに触れ美味しい料理を味わいながらいろいろな話題で話せ、最後は北原先生が首からかけていた扇風機を一人ひとりかけさせてもらい、居酒屋の外で円陣を組ませていただき、私的には夏の合宿を経て具体的な事例をたくさんうかがうことができ、北研がさらに近くなった気がしています。また新たな気持ちで日々生徒たちに、そして英語に向き合っていきたいと思います。 大変お世話になりました。