1月28日(土)第202回例会

今回の北研では、授業をさせてもらうことができて、貴重な機会になりました。ありがとうございました。北原先生に見てもらっての授業、北原先生と組んで授業をしていたS先生がやる前の模擬授業ということでめちゃ緊張しました。あんなに緊張したのは久しぶりかもしれません。しかし、こういう機会を自分から作っていかないと10年以上も教員をやっていると「なんとなく」で毎日が過ぎていってしまうので、自分の授業見つめ直す良い機会になりました。

1 Kのマイクロティーチング

 私のマイクロティーチングは、2年生10月を想定した授業。コンポーネントは、

 ①オーラルイントロダクション ②新語の導入 ③本文の内容理解

 という構成で15分間で行いました。

 新語の導入や本文の内容理解の指導の順番は北原先生の授業を何度も見て、同じようにやっているつもりでしたが、実際に北原先生に見てもらうと勘違いしている部分や「やる理由も考えずに機械的にやっている部分」が見えてきました。

 本文の内容理解は「教師の範読 → 教師の後をリピート」という順番でスタートさせましたが、2年生の後半にさしかかるころなら、まずは生徒が自分で読む時間を持たす方が良いと言われました。私は、「教師の範読 → 教師の後をリピート」を全ての学年で機械的にやってしまっていたので、もっと生徒の立場になって授業の構成を考えないといけないことを学びました。

 また、新語は「excited, each other, throw, start(ed), gather(ed), amazing」の6つの単語を導入しましたが、生徒の既知の知識をもっと引き出させる工夫をすべきだと思いました。throwなら野球部から「throw a ball, under throw」サッカー部から「throwing」など引き出す。amazingなら「wonderful, surprising, astonishing」などを引き出す。もっとstudent centeredな授業作りを心がけないといけないなと思いました。

授業を見ていただいた北研会員からいただいたメッセージを紹介します。

「Nice lesson! I liked your enthusiasm and how you always praised your students. I was also impressed you conducted your class all in English. Great job!」

「1人ひとりにthなどの発音を確認しているのがよかった。(授業の)流れがスムーズで、とても分かりやすかったです。Picture cardやFlash cardを手元で見せていて、前の人の頭で見づらかった。手を上に上げて見せるといい。実際に生徒にアンケートでも書かれたことがあります。」

「楽しくreadingすることができました。自然にジェスチャーも加えて何回も練習ができました。New wordsをもう少し1人ひとりで練習できたら良かったなと思いました。」

「teacher talkが良い。教科書の内容をもう少し入れても良いかも。生徒に教科書を見せながらの初めてのlisteningは問題あり、教科書を見せないでlistening→生徒自身が音読&QA→teacherの助けで生徒が読むの流れにすべき。」

「オーラルイントロダクションはもう少しゆっくり紹介すれば、よりイメージが膨らみやすいと思います。単語・本文ともジェスチャーを取り入れてイメージしながら発声練習できたことがよかった。New Wordsの空書きがちょっと難しい。」

「ジェスチャーが良い。注意しなければならない発音などに言及していてよかった。New Wordsのカードを一定の場所になるべく固定すると見やすかった。」

「緊張されていたせいでしょうか、ゆっくり話している感じがしました。いつもこれぐらいのスピードで速さでお話されているのでしょうか。もう少し速くてもナチュラルスピードに慣れるためにはいいのかなと思いました。とても生徒に合わせて優しい話し方で分かりやすかったです。Paced readingから本文暗記に近いところまで持っていくのはさすがだなと思いました。」

「生徒をよく見ているのが分かり、安心して授業を受けられました。普段はもっと生徒をいじったり、ツッコんだりして、楽しい授業なんだろうと想像されます。単語の発音が少しだけ崩れたところがありました。新出語中心に押さえるとよいかと思います。」

「Oral Introductionのときにpictureを指さしながらなど、visualに訴えていくのも生徒の理解の助けになると思います。Q&Aしながら、内容を推測させて、次に英文を聞かせて進めると生徒の理解がよりスムーズになると思いました。本文の内容理解をどれくらいできているかを測る場面があると良いとも思いました。」

「K先生の雰囲気がとても柔らかく、授業全体の雰囲気も優しく、楽しい始~終でした。生徒もとても楽しんでいるんだろうなと感じました。フランスカードも丁寧にやっていて、私のペースは速すぎたと生徒役になって初めて気づきました。最初の導入も生徒とやりとりしながらスペインフェスティバルに導いていてワクワクしました。1つあるとすれば簡単な指示は英語でも良いのかな、そしてペアで話す時間を作ってもいいのではと思いました。」

2 S先生のマイクロティーチング

 S先生のコンポーネントは

 ①Q&A ②オーラルイントロダクション ③新語の導入

 S先生の授業を受けての感想は、まず授業するのが上手いなということです。ペースが安定していて大きな声はないがよく聞き取れる話し方でした。

 Q&Aは生徒の間違いを正解に導いていくのが大変なのですが、どんな答えにも上手く対応して答えに導いていてS先生の英語力の高さを感じさせました。S先生の学校では学期ごとに担当教員が入れ替わるシステムらしく、授業規律をつくるのに苦労していると話されていました。スピーキングの活動は授業規律がないと成立させるのが難しいので、そういう状況の中での指導を通して鍛えられていっているのかなと想像しました。

 オーラルイントロダクションはかなり長いものでしたが、2人のキャラクターを上手に使い分けて、聞き入るものでした。そして、締めくくりの言葉が教科書を早く見てみたいと生徒の興味を引き出すもので、よく内容が練られているなと思いました。

 新語の導入はデジタル教科書のフラッシュカードを使っての指導でした。スクリーンに映す形にするとどうしても画面の方を見てしまい、生徒の方を見ないことが多くなります。S先生も普段の慣れた学校での機器と違うので画面を確認する場面もありましたが、基本的にこちらをよく見ていたと思います。

 私の授業したコンポーネントと被っている部分が多かったので、自分の授業を振り返りながらS先生の授業を受けられたので、学びも多かったと思います。ありがとうございました。

自分が授業をしたことで今回の北研での学びは多くなりました。まだまだ自分の授業に改善する部分があることを確認できたので、また研鑽を積んでいこうと思いました。40歳も過ぎるとあまり自分の授業に意見を言われることがなくなるので、こういう機会は自分から作っていかないといけないなと思います。ありがとうございました。

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今回の北研で授業をさせていただき、貴重な経験となりました。2週間前に小中一貫の研究授業を本校で行ったのですが、今回その時の50倍は緊張しました。胃が痛かったです。家を出るとき、「猛者たちに会ってくる」と家族に告げ、家を出ました。まさに戦場に出向くかのような気持ちで北研に参加しました。

K先生マイクロティーチング

マイクロ・ティーチング相互評価用紙

学年とレッスン:中学2年生 5-2(Blue Sky)

言語材料:to+動詞の原形 副詞的用法②

発表内容:Oral Introduction , 新語の導入 , 本文の内容理解

以下各観点5点満点、総計20点満点

視点①:英語の発話(Teacher Talk / Student Talkの割合も含む)

視点②:授業の流れ

視点③:生徒目線から見て

視点④:教材・教具

視点⑤:指導案(今回評価はなし)

感想

生徒のジェスチャーを拾って、前向きな言葉かけをしているところが印象に残りました。失礼ながら、一見強面ですが、そういった前向きな声かけや明るい表情での授業運営がクラス全体の柔らかい雰囲気を醸成し、生徒が活性化するような授業を日頃から展開しているのかなと勝手ながら感じました。K先生も緊張したと仰っていましたが、それを感じない安定感と安心感のある授業でした。ありがとうございました。

北原先生より

・(K先生の授業に対してというより全体への確認として)一回目の音読はどのくらい生徒が本文を読めるか教師が把握するために行うもの。

・ジェスチャーをつけての音読が複数回あったことに言及(K先生「定着度の低い生徒へのサポートのため」)。

・教科書を教師が見ないで覚えておいて授業をするのが基本。

・Oral Introductionの時のピクチャーカードの提示の仕方について。絵がショッキングなものならWhat’s going on here?と問いかけ、生徒に英語で言わせてあげたら良い。喋りたい、知りたいと思わせるかどうか(スキーマの活性化)。

・New Wordsについて。日本語をフラッシュする前にeach otherなら〇〇 and △△ love each other. throwならフリースロー、アンダースロー、サイドスローなど実生活と結びつけて導入する(野球部喜ぶ)。こうして言葉を広げていく。

Sマイクロティーチング

マイクロ・ティーチング相互評価用紙

学年とレッスン:中学2年生 Lesson 7-1

言語材料:現在完了形 完了用法

発表内容:Q & A , Oral Introduction , 新語の導入

観点と内容は同上

まず授業に生徒役として参加してくださった先生方、ありがとうございました。温かいメッセージをいただきまして、とても励みになります。

感想

・Q & A

生徒を相手にしたとき

T:What can you see in this picture?

S1:I can see Mark.

T:Tell me about him.

S2:He’s from America.

S3:He’s ~.

S4:His favorite food is ~.

という流れが定番です。

生徒たちは登場人物の情報が記載されているプリント「登場人物Q & A用」を使っています。そこに書かれた情報をTell me about him / her.のあとに続いてどんどん答えていく流れが定番です。流れが悪かったりした時はそこに書かれた情報が答えとなるような質問を投げかけます。

T:What sports does he like?

S:He likes baseball.

ある程度情報が出きったら、ピクチャーカードについての質問に切り替えてQ & Aを行っています。質問にもありましたが、どうしても答えられない生徒には

T:Does Mark speak English?

S5:Yes, he does.

T:Do you speak English? (How about you?)

S6:Yes, I do.

T:Does 〇〇(直前にYes, I do.と答えた生徒S6) speak English?

S7:Yes, he does.

といったようにYes-No questionのやりとりを繰り返し、なんとかみんなが答えられるように工夫しています。

当日は、What can you see in this picture?に対してThere is a boy sitting next to 〇〇 ~.等の解答がありまして、ご指摘にもありました通り、Picture Describingのような流れになってしまったので、さばくのに手こずりました。また、合っていたらリピートして、その後合っていた人は座るなどのQ & Aのやり方を出席された先生方が熟知していると思い込んでいた節もあり、その点少し驚きました。

・Oral Introduction

緊張してMarkのセリフを少し飛ばしました。個人的な意見ですがMonologよりDialogの方がやりやすいです。

鳥取合宿の時に北原先生が仰っていたことを意識して毎授業準備しております。教科書本文はスケルトンな状態でそこにMother Talkのように肉付けしていく。本文や単語の言い換えだったり、繰り返しだったり。

・新語の導入

日頃、授業をしていてこの部分が薄いな、薄いどころか面白くないなと思っていたので、ご指摘いただいて「そうだよな」とまっさきに思いました。具体的なアドバイスをいただきましたので、これからの授業に反映させていこうと思います。

北原先生より

・Picture Describingだとリピートするのは難しい。今考えていること、話そうとしていることと人が言ったことが違う時があるから。

・デジタル教科書を使っていて不便があれば、それを作っている会社に言わないといけない。そうじゃないと改善されない。

・新語の導入の前に本文の読解は難しい場合がある。例えば本文の中に10個知らない単語があったら読めない。一方で、新聞やら本を読む時に知らない単語があるのは普通のことなので、教科書本文の中に知らない単語がいくつあるかによる。

・教員がタブレットを操作する時に教師の目線が下がり、生徒の動きや様子を把握できない時があるため注意が必要。

・単語の導入の時、frontならWhat’s the opposite word?と問いかけ生徒からbackと引き出せれば良い。そうすると日本語を介さずにいける。Lucky you.他に形容詞+ youはPoor, you.など。Someoneはsomethingとの対比。Why don’t you ~?の他の言い方は?など(こうすることで、ただフラッシュカードの日本語面をフラッシュするだけにならず、なんならその日本語面に書かれた日本語訳ですら補助的なものに過ぎなくなる。そんな指導ができるようになりたいです)。

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*Micro-lesson #1: *Mr. K.

*Summary: *

The goal of Mr. K.’s lesson was to build students’ vocabulary and help
them understand the content of the textbook (grammar point: infinitive).

Feedback:
I was very impressed by Mr. K.’s energy and constant praise of his
students, even when they got the wrong answer. While introducing vocabulary
via flashcards, he actively gestured and often made references relevant to
students’ interests (e.g. “amazing” → “The Amazing Spider-Man”). Being
able to relate a word to something students know helps them remember
vocabulary more easily. The variety of activities to practice vocabulary
(gestures, English ⇔Japanese definitions, finger-spelling) ensured
students took in the new words in various ways without getting bored by
repetition. When we went on to read the text, I felt more confident having
practiced the vocabulary several times. After reading the story in
different ways (repeating, read-look up-repeat, gesturing), I was surprised
that I was able to memorize the whole story!

Mr. Kitahara’s Feedback:
Mr. Kitahara suggested providing more examples of using the vocabulary
words in sentences. With the word “exciting,” it’s important to explain the
difference between “excited” and “exciting,” as they are often mistakenly
used interchangeably by students. Teachers could also elicit students’ past
knowledge by asking questions such as “what are some other examples of the
word ‘exciting?'” Also, when using flashcards that have both Japanese and
English, it’s best to just briefly show the Japanese since students will
immediately know the word from the kanji.

*Micro-lesson #2: *Mr. S.

*Summary: *
The goal of Mr. S.’s lesson was to practice the vocabulary and
conversation from the textbook whose grammar point was present-perfect
while using Q&A, oral introduction, and flash card practice.

Feedback:

I really enjoyed Mr. S.’s active all-English lesson. He immediately had
us stand up for picture-describing which made me excited to learn. I liked
how he had us repeat what our classmates said because often during these
kinds of activities, students tend to only focus on their own answer and
not listen to their classmates’ responses, especially if they already
answered. This is a good technique that makes students pay attention more
carefully to their peers (and in turn, learn from their English). Mr. S.
also allowed classmates to correct each other’s mistakes, which again
emphasizes the importance of listening and builds teamwork in addition to
motivating students to help and try again. I liked the combination of
asking questions and allowing students to imagine the situation in the
picture because we never ran out of things to talk about. When reading the
text, Mr. S. was very enthusiastic and his passion helped the students
remember the story and meaning of the vocabulary words.

Mr. Kitahara’s Feedback:
While tablets are useful, sometimes having to stand in front of them to
click them is distracting for students if it blocks the view of the
whiteboard. It’s important for teachers to be cognizant of their location
and body movements, so it’s recommended to use wireless devices such as a
clicker. Similarly to his feedback for Mr. K., Mr. Kitahara encouraged
asking students what the opposite meaning of a word is to draw out the
students’ past knowledge. Doing so helps them better remember their
vocabulary and make more connections with words.

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北原先生より、「北原メソッド100%で授業をしていても、もし足りないことがあるとしたら形成的評価では。」北原先生は少人数なら、つぶやきでも聞き取る自信がある。とおっしゃっていました。

1:K先生のマイクロティーチング

<北原先生より>

〇Gestureを一緒にやろう、というときに生徒を見てなかった。教科書は暗記するのが当たりまえと言われた。(田尻先生や長先生より) 

〇ショッキングな絵(トマトフェスティバル)なので、それを使って「What is going there?」で引き出してもよいのでは

〇「教科書を見ないで言ってみよう」は良いのだが、この段階で言える?⇒先生のジェスチャーを見ながらそれをキーにして言わせるのは。

〇単語 Throw⇒スポーツのFree throw など引き出すと実生活とつながる。

Amazing⇒In other words? で引き出す

Gather⇒In other words?「Collect」など引き出す。

☆とても温かい雰囲気の授業でした。ペースが私にはちょうど良く、頭に入ってきました。英語もとても分かりやすかったです。何より北研メンバーに評価されるという大難関の中、最初に手を挙げてくださりすごいと思いました。大感謝です・・・!

2:S先生のマイクロティーチング

〇最初のPicture describingは結構時間がかかり、10分くらいかけてやることがある。

〇フラッシュカードのアクセント記号があってもよいのでは

<北原先生より>

〇Picture Describingという言葉を最初に考えたのは北原先生。

〇Repeat させる(言えたら座るが、全員リピート)のはQ&Aの時でもよいのでは。

〇デジタル教科書では、絵に行くのに時間がかかる。何かあれば意見を教科書会社にいうべき。

〇まず教科書は黙読させないといけない。

〇PC使うと目線が下に行く。なるべくPCから先生は離れてほしい。

〇新単語はみんなの知っている単語とつなげてほしい。

☆ほぼオールイングリッシュで、最初全員立たせて言えたら座る、まさに北原先生のやり方で「最後に座りたくない!聞こう!言おう!」という緊張感から始まりました。その流れで授業をすると、必死に取り組もうとするんだ、ということを生徒役になり改めて感じました。私はペアのうちどちらかが答えればよいというやり方をしてしまっていましたが、この緊張感を全員に与えるべきかも、と考えが改まりました。座ったらフラッシュカードの後にS先生の一人2役のストーリを聞き、教科書に書いてあることがなんだろう、というドキドキ感で初めて教科書を開け、読みQに対するAにアンダーラインを引くというとても良い流れでした。

生徒役になり、改めて自分の授業を見返して授業の改善点が見えました。&自分が中学の時にお二人のような先生に教わっていたらな、と感じました。先生方授業をしていただき本当にありがとうございました。

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まず、本日、朝の北研メールより北原先生のお話がありました。

形式的評価は子供たちにとって、とても大切である。北原メソッドで100%の人でも、もしかしたら、足りないのは形式的評価かもしれない。型だけ真似しても一人一人を救うことにならない。生徒の声を拾ってそれを褒めてフィードバックすることが大切。

IPA=International Phonics Association とは何か?

北原先生はいま、フォニックスについて再考している。松香フォニックス、ジョリーフォニックスなどいろいろあるが、日本人にあったものを扱わなければならない。

【大学授業シリーズ14 マイクロティーチング①Bパターン】

K先生とS先生のマイクロティーチング

10分ずつの授業のあと話し合いを四人グループで行い、リフレクションをする。

声の大きさ、発音は基本的なものは2人ともできている。それ以外のことをコメントして下さいと北原先生よりありました。

【K先生のマイクロティーチング】

●中学2年生program 5-2 Blue Sky

言語材料:to +動詞の原形 副詞的用法②

Q&A, Oral Introduction, 新語の導入,本文の内容理解、音読

視点①英語の発話(Teacher Talk/Student Talkの割合)

視点②授業の流れ

視点③生徒目線から見て

視点④教材,教具の使用

(S先生より)

授業のNew Words のジェスチャーへのポジティブな声かけをしていたのが良かった。

(A先生より)

Thの確認が良かった。マスクごしにも音は聞こえたので、自分もやってみようと思う。

(K先生)

普段は生徒にさせていない。

範読から、教科書の内容を理解させてから、自分でジェスチャー出来ない子のために一緒にジェスチャーしている。

(Sa)

ゆっくり話していたので下位の子もよく理解できたのではないかと思う。でもリスニングのためにはもう少しナチュラルスピードにしてもよいかも。

【北原先生の講評】

教科書を見て生徒を見ていなかった。

立ってやることに意味があるか。

絵を見せてWhat is going on here?などと聞いて,

トマト祭りのショッキングな絵を話したいはず。

スキーマの活性化をさせることが大切。

シャドーイングから一回で言えるか、難しいのではないか。それよりも先生のジェスチャーで言えるかが大切。

New Words について

each other 熟語だけでなく、センテンスを使うとよい。◯◯ and ◯◯ love each other.など。

Under throw , Over throw, Free throw, Throwing

Amazing , wonderful, surprising

Gather=connect

別の語で言い換えさせて語彙を増やす。フラッシュカードをフラッシュさせることがなかったが日本語をチラ見させるとよい。

【S先生のマイクロティーチング】

中学2年生、program 7-1 New Crown

言語材料:現在完了形,完了用法

(T先生の紹介のY先生より)

ゲーム感覚で面白い

質問:全員クリアするまでどれくらいかかるのか?

(S先生)

学期ごとにクラスが変わるので授業規律が大変

Do you like 〜?とかCan you 〜?で自分の答えを言わせる10分くらい。長くても15分。

(A先生より)

オーラルイントロダクションの声が素晴らしかった

Sマジック。

(K先生より)

子供の捌き方が上手。反発を招かずに訂正するのが大変だけど良かった。

(G先生より)

たくさんの質問していた

生徒同士で訂正させることは大切。

(T先生より )

全体的に良かった。2人の先生ともフラッシュカードのデザインで改善の余地がある。英語は強弱の言語なので、アクセントのポイントにマークをつけるべきではないか。

T先生のスタイル

パワポでアクセントは赤、綴りまで覚えるは青

北原先生は逆

(K先生)

最後にI love you.と言っていたので、思わず教科書を確かめてしまった、そのテクニックが面白かった。

【北原先生)

デジタル教科書の使い勝手が悪いところは教科書会社に伝えるべき。言わないと改善されない。

サイレントリーディング

まず読ませないといけない。

11月か12月には、やらせるべき。

新語を知らなかったら読めないので、導入のあとにやらせる方が良い。

無線のマウス。15メートル範囲に限界があるが、フラッシュカードから先生の口が隠れなくて良い。

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【1】イントロダクション

2人のマイクロティーチングについて、「北原メソッドを実践する2人にとって、足りないものは何かを思い起こしてみると、MLのやりとりがあったばかりの形勢的評価ではないかと考えた。クラスサイズが、私(北原先生)とは違って大きいからである。私のような少人数であれば、生徒のつぶやきさえも聞くことができて、それが授業に大きく役立つことが少なくない。」

「フォニックスを再考している。」

< >は私の実践

<中1の最初から教えることが前提となっている北原メソッドでは、母音の発音が自然に身についてしまうが、高校生以上の年齢層を教えて感じることは、母音の発音の曖昧さが教科書の音読やリスニングに悪影響を及ぼしているということ。それゆえに、フォニックスラップで子音をトレーニングする以外に、母音のトレーニングが必要と考え、独自に考えた方法を実践している。>

【2】マイクロティーチング①

生徒を集めるのが大変で、マンツーマンまたは少人数で授業をして、オリジナルの形を変更せざるを得ない状況下で、私がどう工夫しているかをここで述べることによって、2人の授業発表者に伝え損なったことを補い、発表してくださったお礼を返したい。

(1)オーラルイントロダクション

一般的に知られている、生徒が立って手を挙げてQAをする形ではなく、生徒は座ったまま。どちらかというと先生の発話量が生徒よりも多すぎる。

<やはり生徒が立ったり、全員が必ず何か言わなければならない状況下で、短い文単位を、教科書の写真を見せながらやり取りを始める方が、有意義な活動になると思う。その後に、教科書本文そのままか、幾らか行間を埋めるような形で、先生の肉声で教科書本文を「音だけで」理解させる。初めての教科書本文の時には、生徒は教科書を見ずに音だけで理解しようとする。つまり、教科書は開かせない。教科書を開くのは、先生の肉声の後。>

(2)新語の導入

手書きの紙フラッシュカード(FC)。

<不規則動詞が出てきた場合、私は3本指を示す。そうすると生徒たちは、中1の過去形をやった時期に、帯活動で読んだ不規則動詞変化表を思い出して原形・過去形・過去分詞を言う。経済事情で紙FCが用意できないので、パワーポイントで作っている。FCには3つの変化を書いた画面を割り込ませて、生徒に文字でも確認させている。中1はsing, sang, sungのような母音の違いを、間違えても簡単に修正することができるが、音を学校でやっていない高校生は、違いに気づく段階で四苦八苦している。>

(3)本文の内容理解

ジェスチャーをしながら本文を理解する。

「長先生から、先生は本文を覚えてしまうのが当たり前と教わった。最後の方の北原は、記憶力が衰えて教科書をチラ見していたが、それが多いと生徒の様子を見れなくなってしまう。先生のジェスチャーを元に、生徒が教科書を音声化する過程の中では、スピードの速さを要求してはならず、生徒のペースを尊重しなければならない。」

<音読トレーニングは、大人数と私の教室では、結果的に大きく変わってしまった。家で生徒が自力で教科書を音読できるようになることがゴールと考え、今でもより良い方法があるのではないかと考えている。今は、読み初めの段階で、先生の音読に、シャドウイングするように読ませているが、これを大人数でやると、大人数の音読が混ざって訳が分からなくなってしまう。それぞれの活動で何を目指すのかを念頭に指導することが大切。>

【2】マイクロティーチング②

(1)Q&A

今までの研修で見てきたような、生徒が全員立って手を挙げて質問に答えて、正解したら座る形式。

「正しいと思った文をリピートしなさいというのは無理がある。」

<少人数かマンツーマンの私の教室では、誰が発言したかが、すぐに全員がわかるので座ったままでやっている。私の教室には、英語が完全に嫌いになって、すっかりと自信を失ったまま塾生になるケースも少なくないことも、そのように形を変えた理由だ。よりリラックスした環境下で、先に発言した生徒が、何らかの助け舟を出すことが日常化している。私の教室の中では、ずばりの答えは言ってはならず、答えを引き出すための上手なヒントを出すことがルールになっている。>

<すぐに全員言い終わってしまうので、いくつかの変化形で実践している。私が他の生徒がリピートしたり、さらにはその後で、ノートに書く価値がる程の答えと思い、時間にもゆとりがある時には、発言した生徒を褒めて、もう一度言ってもらうようにお願いして、それを他の生徒がリピートしている。By the way, can you write the sentence? Why don’t you try it in your notebook?>

(2)オーラルイントロダクション

生徒は本文を見ずに、先生が行間を埋めた本文を音で生徒に聞いてから、ディジタル教科書の本文をスクリーンで見ながら、男女のディジタル音声を聞く。

<それにしてもディジタルの音は音質が悪い。どれだけ技術革新が進んでも、この数十年、音楽のレコーディングの音質にもほとんど進歩が見られないのは不思議。音の強弱など、肉声に比べて分かりにくいので、肉声とディジタル音声は、今回のように使い分ける必要がある。>

(3)新語の導入

(本来は(1)の前にやるべきで、順番が悪いので)北原先生に突っ込まれると思ったら、突っ込まれたとのこと。

「FCでの音の強弱は、点で私は示していた。1音節の時は必要ないし、hotelのような日本語と大きく異なる時には役立つ。」

<私の場合、強く読むアルファベットの色を赤に変え、綴りを覚える単語は青〇。赤のほうがインパクトがあり、強さを感じると思うから。英検2級のFCを作っていた時には、アクセントはたまにしかつけなかった。プラスだったことは、作成当時の高校生は、赤いアクセントが示されていない単語については、より注意して私の発音を聞くようになったこと。ただし、音を学校でちゃんとやっていない高校生には負担が大きいとわかって、準1級、1級の単語には、すべてに赤アクセントを入れた。その後、中学校の教科書が改訂され、改訂版では、その習慣で、手間がかかってもほとんどの単語に赤アクセントを入れた。小学生が中学校の教科書で学んでいる私の教室の現状を踏まえながら、次の改訂版に向けて再検討したい。>

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「わかるが生まれる授業」にある形成的評価、KR情報からスタートしました。

誰がどういう発言をしているか、

北原先生は生徒一人ひとり聞き漏らさず、授業をされていたそうです。北原メソッドをまねるだけではなく、生徒へのフィードバックが生徒全員を救っていくことに繋がるとのこと。

私は、聞こえてきた声に対しては、拾って褒めたりしていますが、100%生徒の声を拾ってるかあまり意識してなかったように思います。

【K先生のマイクロ・ティーチング】

Bパターン 15分間

教科書 Blue Sky 中学2年Program 5-2

言語材料:to +動詞の原形 副詞的用法②

Q&A、オーラルイントロダクション、新語の導入、本文の内容理解、音読

視点①:英語の発話(TEACHER TALK/STUDENT TALKの割合含む)

視点②授業の流れ

視点③生徒目線から見て

視点④教材・教具の使用

北原先生が視点を提示してくださったので、さまざまな視点で先生方の授業を見ることができました。

生徒のジェスチャーに対して、いいねとポジティブな声掛けをされているのがよかった。

thの発音をマスクをしたままで一人ひとりに確認されていた。コロナ後、マスクをしているから発音の確認ができないと尾母っていたが、意外とわかるものだと思った。

流れがスムーズでわかりやすかった!

初見の音を読めるかデータとるために、先に教師が範読するのではなく、生徒が読む活動があった方がいい。

生徒がcomprehensionをしているとき、先生は下を向かず、生徒の方を向いて、良いジェスチャーを褒めたりするのが良い。そのためには、教師は本文を丸暗記しておかないといけない。

内容理解

ピクチャーカードを見せて生徒に教師が説明するのではなく、教科書を見せる前に、ピクチャーカードを見せて、What is going on here?と聞いて、生徒に英語で答えさせるといい。

先生が絵の内容を説明するより、日本語でもいいから生徒に言わせる方が、スキーマの活性化には効果的。

■Shadowing

まだ何度も読みをやってないから、いきなりは難しい。家で読んできて、次の時間にさせた方が。

先生のジェスチャーを見ながら言わせるとよい。

■new words

each other: sentenceで例文を紹介

実生活と結びつける→throw

スポーツでthrowが出てくるものを生徒に言わせる

free throw, throw inとか言わせる。

amazing: 同じ意味の単語は?

surprising astonishing

gather と似たような意味の単語は? connect

フラッシュカードをフラッシュさせるとなお良い。

英語を見せて裏の日本語もちらっと見せながら、フラッシュさせる。

【S先生のマイクロ・ティーチング】

Bパターン 15分間

教科書 New Crown 中学2年Program 7-1

言語材料: 現在完了形 完了用法

Q&A、オーラルイントロダクション、新語の導入、本文の内容理解、音読

S先生の声色を変えての行間の内容も含めてのOral Introductionが素晴らしかったです。内容も面白くて、ずっと笑ってました。生徒も楽しめるし、

英語力がないとできないと思いました。

ピクチャーディスクライビングのリピートはしない。

ピクチャーQ&Aは、リピートさせるといい。

全員に当てている。10分。

紙の教科書ができてから、業者がデジタル教科書を作る。

色変えられない、フラッシュカードの順番変えられない等、デジタル教科書を作ってる人はその利便性を考えずに作ってるので、そういう声を業者に伝えていかないといけない。

Silent reading

まずは個人で黙読させる

New Wordsの後で黙読させるとよい。

New Wordsの前に知らない単語があるある上で読ませてもいい。

テレビの場所と先生が立っている場所が離れていると、生徒がどちらを見ればいいかわからないのと、生徒が先生の口もとを見られない。

■New Words

front

反対語は?と聞いて、backと答えさせるといい。

someone

somethingを出して、someoneは人のことだと説明するとよい。

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【K先生】

・前時から本時の内容へインタラクションで「どこの国だと思う?」。 

単語ジェスチャーから本文ジェスチャー。複数回やり、先生が見ていて褒めてくれたのがよかった。 

・生徒を見る(モニターし、できていなければやり方修正する。教師のジェスチャーを見てヒントにして言うようなプロセスを挟む等)。 

・新語の導入では生徒の既存知識を引き出し、実生活とリンクさせる(throw…free throw) 

・単語を言い換えて表現を復習したり拡充したりすることは納得や使ってみようとする気持ちに繋がるし英語に対するアンテナが立つきっかけになるだろう。 ・I’m excited./It’s exciting.

生徒が迷うところ、端的に説明をはさむ。 

・生徒が自立して読む黙読の時間を確保する。 

・教科書本文は覚える(教師)。 

・生徒目線でイントロダクションを考える(トマト祭り写真のインパクトを使う) 

・生徒の発話を増やしたい。周りの人と相談、確認、ちょっと練習、など入れてもよいかも。 

【S先生】

・教科書イラストを使ったpicture describing。言えたら座る。リピートする(生徒には難易度高いか)。時間かかる。 

・教師による一人二役スキットで本文導入。これは楽しい。実際の本文はどうなの、と開本したくなる。 

・デジタル教科書の使い勝手、教室使用目線で再考。機器に目線が行ってしまいがち。生徒見る。

 北原先生はじめ先生方があたたかく、グループで振り返り深める時間や北原先生のお話がとても勉強になりました。生徒の立ち場から授業を体験し点検する機会となり多くの発見がありました。お仲間に入れていただきありがとうございました。翌日早朝から宿泊引率だったため早々に失礼しましたが今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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北原先生からの講評

1) KTのレクチャー

 ピクチャーをもちいたOral Instructionの際に、” What’s going on here? ”と生徒に問いかけるのもいいのでは。。。

 Shadowingに付いていけるになるまでには、音読の回数を増やす。。。

 フラッシュカードを英語だけではなく、訳語を見せる工夫も必要、、、日本語は表意文字なので一瞬見せるだけでも効果あり、、、ジャスチャー付けも有効である。。。

 フラッシュカードによるNew Wordsの導入では、使う具体例を提示することが有効である。。。

 指導例:

 each other➡使用例:help each other

 throw➡実生活の例や、サッカーと野球にはそれぞれの例(この辺の知識が乏しいため、ついていけなかった。)

 gather➡同意語、collect

2) STのレクチャー

 黙読:New Wordsの前にやるのには無理があり、、、

 New Words:

 デジタル教科書を用いることで、クリック操作をするため、目線がパソコン画面に、、、

➡対処法:無線マウスの使用も

 デジタル教科書では、日本語・英語の切り替え表示が良い

 指導例:

 front➡opposite:back

 rakugoの経験についての質問➡Have you ever been to rakugo?

 座席の列、行について:横(行):row、縦(列):collum

 Someone➡something

 yet➡New Wordでの説明よりも、教科書の本文で確認するのほうが良い

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先週のマイクロティーチング、「あ、2人とも緊張してるんだ」ってのが新鮮な驚き

でもありました。

私も、身内の歌の会が大きなステージより緊張します。目の前に師匠はいるわ、仲間

だけど目利きばっかりだわ、いつもの伴奏じゃないわ…。

苦い思いもするけど、まな板の上に上がることで得ることは大きいですもんね、K

先生、S先生、お疲れさまでした。同じ仲間の実演は貴重、来月の方も気張ってくだ

さいね!

そのあと大学生の部をちょいと見ました。

映像だとそれだけで不利でかわいそうな気がします。

ついこの間中学生だった子が、欲張らずに中学生の実生活、興味、力と知識を考慮す

る。もしかしたら来年教壇に立つ?

何事も経験がモノ言う、と言ったらそれで終わりだけど積み重ねるしかないのも事

実、私も自分のこれまでの言語生活を基に辞典を作るわけだし(「列」の件は再考し

ます)、長い道のりだなあ…などと思うこの頃です。

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