10月16日(土)第169回例会報告

10月例会のテーマ

0.①英文の招待状

0.②エッセイコンテストの審査委員

0.③日本の英語教育の悲しい現状

1.故・稲岡章代先生の授業ビデオ研究

2.北原先生全英連公開授業ビデオ研究

0.①英文の招待状

●「英文の招待状」 ・・・結婚式直前に「参加します」と連絡してくるのが多いというアメリカで、結婚式招待状に書かれたメッセージ。 If you do not RSVP by September 10th, please bring a chair and a sandwich. ⇒RSVPは、「返信をお願いします」という意味があるとのこと。

●英文の招待状  「出欠の返事がない人は椅子と食事持参で」の招待状が大ウケ(日刊ゲンダイDIGITAL) 招待状には   If you do not RSVP by September 10th, please bring a chair and a sandwich. DECLINES WITH REGRET ACCEPTS WITH PLEASURE とあり、話題になっているそうです。  RSVPとは「ご返答お願いいたします」という意味のフランス語「repondez s’il vous plait」の頭文字をとったもので、最近は「I RSVPed.」などのように、動詞として使うこともあるそうです。

0.②エッセイコンテストの審査委員

●「北原先生の書かれたじゃれマガエッセイ2点」  〇北原先生はエッセイコンテストの審査員になっていたとのこと。コンテストに参加する生徒へのメッセージを込めたエッセイ、また熊本の露天風呂で見た蜘蛛が巣を作る様子を描いたエッセイの2つを読みました。(ちなみにじゃれマガの記事をグーグルで翻訳したものは、不自然な日本語になっていました。)

●じゃれマガ・エッセイ・コンテスト2019  北原先生がじゃれマガ・エッセイ・コンテストに向けて投稿したじゃれマガ。「温泉に入っていたら蜘蛛が自分の巣を破壊しているのを見かけ,しばらくしてからもう一度見るときれいな新しい巣を作っていたという話」最後には長いこと見続けて,ゆでだこのようになってしまったというオチつき。すごく面白い模範エッセイだと思いました。これを読んだ中高生が個性豊かなエッセイを送ってくれることを期待し,読んでみたいと思います。自分も身の回りをよく観察して,何か面白いエッセイを書いてみたいとも思います。

●北原先生が書かれたじゃれマガの記事2点 熊本の露天風呂で見た蜘蛛が巣を作る様子を投稿されています。子どもの頃ともだちや妹とよく木の枝に蜘蛛の巣をからめとって綿あめ状にして遊んだものですが、蜘蛛が縦糸を伝って歩いていたことや、古くなった巣を壊していたことなどは知りませんでした。ほこりだらけになって放置されていた古い巣はよく見かけました。田舎過ぎて古い巣を壊さなくても他に新しい巣を作る場所がいくらでもあったせいかもしれません。じゃれマガの記事をグーグルで翻訳したものは、不自然な日本語になっていました。技術が進歩しても人間による翻訳の仕事は無くならない、と言われたことがあります。ポケトークなど便利な道具が開発されていますが、時々変な翻訳がされるときがあります。本校には日本語が通じない外国人生徒もいて、英語が苦手な先生が外国人生徒とコミュニケーションを取るときにポケトークを使ったことがありました。しかし微妙な言葉のニュアンスなど伝えるのは難しいようです。

0.③日本の英語教育の悲しい現状

●〇教育実習を見に来た大学の先生が学生の授業を見て、「文法重視でやるべきだ」 と怒って帰られた。 〇教育実習を直前に控えた大学生が、北原先生の授業を見ての感想 ⇒「今まで受けてきた授業と180度違った」「発音重視で驚いた」「楽しさや笑いの中で英語を学べることができて素敵だ」等々 実習生の授業を見ていた実習生の大学教授が「なぜ文法説明をしないのか、すべきだ」と言ったという一件。そういうことを言う人に久しぶりに会いました、と驚いたお話。一文一文教えたほうが良いと思っていたり、学校の授業では英語を話せるようにならないと考えている生徒もいます、とのこと。

●日本の英語教育の悲しい現状  実習生が授業をしたので大学から先生が授業を見に来られた時の様子を教えていただきました。 まず授業を見ながら大学の先生が怒り始めた。

◯読み物を扱っての授業であったが。。。 怒りの内容は・・・まず、なぜ一文一文深く読んでいかないんだ。なぜ、文を板書して文法説明をしっかりやらないんだと。北原先生は「久しぶりに一文一文にこだわる人に会いました」と仰っていました。 「実習生の中には一文一文教えるのが正しいと信じていたり、学校の授業では話せるようになるわけがないという学生もいてびっくりしますよ」とのこと。

2018年春教育実習を直前に控えた愛知淑徳大学・岐阜大学学生感想抜粋を掲載します。

〜〜4月29日生徒の映像とAパターンの授業を見て〜〜

・私自身が中学の時に経験した授業とは違う部分が多く、驚いた。本物の音になるまで発音にこだわったことなど私には無かったし、それでいて、読み書きどちらも出来るようになるなんて不思議に思っていましたが、実際に授業を受けていると楽しさや笑いの中で英語を学べることができて素敵だと思いました。

・ここまで発音を重視する先生は初めてです。今日、中学生の本気を知りました。あそこまで発音良く、スラスラと話せるようになるのだと正直初めて映像を見た時、鳥肌が立ちました。きっとここまで話せるようになると、生徒も楽しいのだろうなと思います。

・音を大切にすることがいかに大切かが分かり、先生の授業を私も受けたかったと思います。

・今まで自分が受けてきた英語の授業とは180度違った授業の方法を見てとても驚きました。

〜〜5月5日Bパターン〜〜

・日本語を使わなくてもジェスチャーを使えば内容理解までもっていけるという考えはすごく新鮮でおもしろいなと思いました。

・自分よりスラスラ話している生徒がいて驚きました。全員がのびのびとやっている姿を見て自分もこのように出来たらいいなと思いました。

・中学生でこんなに話せるのかということと発音の良さに驚きました。

*このような大学生の現状を知り、日本の英語教育はまだまだなのかと驚きました。が、地道に自分から、自分の周りからと思いました。

●日本の英語教育の悲しい現状  ある教育実習を指導した先生からのメール。北原メソッドの授業を教育実習生がしていたら,「なぜ,一文一文深く読んでいかないんだ。なぜ, 文を板書して文法説明をしっかりやらないんだ」と怒ったという話。今でもそんな考えを持った大学教授がいるのですね。私も実習生がBパターンの授業を行ったときに参観していた教授は「4技能をバランスよく鍛えられて素晴らしい授業だ」と大絶賛してくれました。教授によって全然考え方が違うので,大学生も教授によってこれからの教師人生が変わってしまいますね。

1.故・稲岡章代先生の授業ビデオ研究

①挨拶、Q&A 日付、曜日の確認、教室に貼ってある手作りカレンダーについて  

②チャンツ    She saw a sea shells by the seashoreやEeny, meeny, miny, moが入っているものをリズムに合わせてみんなで言っていく   →滑舌と声だしのため  

③英語で書かれた姫路のガイドブックを使って    What are these books? This is written in English. This is written in English too. It is written in English.と4枚のガイドブックを黒板に貼っていく    全体でリピート、個人に当てて確認、ペアで言えているか確認→個人に当てる と常に生徒と確認しながら    These books are written in English. Those books are written in English. Who built? When was the castle built? The 5 story Tenshukaku was built about 400 years ago. The 5 story Tenshukaku was built by Ikeda Terumasa about 400 years ago. Himeji castle is called Shirasagi-jo. I love Himeji castle. It’s beautiful. This castle is loved by many people. These pictures were painted by ~  受動態をどんどん使いながら姫路城についてのお話    TorFで確認 ”Do you want me to repeat?” “Is he right?” と全て英語   「今日は○○される、をやります」とここで初めて日本語を使われていました。   

④さらに受身を使った色々な文を提示(先生が紙袋に入れて持ってきた色々なものを提示しながら)    黒板にもis,are was, were,spoken, made, writtenと提示していく    Is English used at home? Japanese is used at home. What language is used in America? English is spoken in many countries. What language is spoken in Canada? English and French are spoken in Canada. It was made in Australia. It was made in Australia too. It was made in Japan. It was made in Russia. Do you think this is the smallest? It was made in Germany. This was made in Taiwan. 提示したい文が日本語で聞いても興味深い文脈の中で使われていたこと、インプットの量の多さに驚きました。また、コアラのぬいぐるみや国旗、マトリョーシカなど世界の色々なものが出てきて、「次は何だろう」とワクワクしました。

⑤色々な人が好きな言葉を書いたカードを使って    Who wrote this words? Was it written by ~? No, it wasn’t. It was written by Mr. Jingu.など    最後に、言ったことを書く(1名は黒板に)   

⑥CMスキットの作成→発表    初めに音楽をかけながら稲岡先生のお手本→ペア・グループで作成・練習(3分!)→発表     本当に3分で作ったのか、その前に仕掛けがしてあったのかはわかりませんが、生徒たちが生き生きと発表していました。

●故・稲岡先生の授業ビデオを拝見 パーマー賞を受賞され、中嶋洋一先生からは英語教育界の宝と称賛された方。チャンツから始まり、受動態の導入、スキットへ展開していくなかで、生徒たちがどんどん稲岡先生とのやり取りに引きつけられいく様子がありました。生徒を引き込みために英語で生徒とのインタラクションが素晴らしいかったです。生徒を見る視線、心に響く声の強さに圧倒されました。前回の北研で予告があってから、稲岡先生の著書を拝見しました。 「自分で学んでいける生徒を育てる 学習者オートノミーへの挑戦」ひつじ書房 中田賀之編著 p59~69に稲岡先生が、自分の授業中学校1年生の「canの指導」の授業を紹介・分析されていました。生徒と先生が行ったチャットのスクリプトなども載っています。また最後に著者座談会の内容があり、そこでも稲岡先生の英語教育に対する思いがあふれていました。 著書の中で「授業において一番大切なことは、生徒と一緒に授業を行っていくことであろう。教師も生徒も自分のことば(My English)を使い、自分の個性や創造性を大切にした授業づくりをしていきたい。」とおっしゃっている先生の言葉はビデオの中の授業に溢れ出ていました。

●故・稲岡章代先生の授業ビデオ研究  中嶋洋一先生が、「日本で数人しかいない授業名人」と呼ばれる稲岡先生のビデオ映像(2000年度パーマー賞受賞者) 見ての感想は、とにかく先生がエネルギッシュ。声が大きくよどみなく通る。姿勢、目の配り方が素晴らしい。授業の4分の3は先生の英語を生徒がパターンプラクティスのようにリピートを重ねていく。リピートの内容は文法の復習から新出文法の導入、練習、ペア練習までとにかく何度も何度も繰り返し。教具(姫路市の英文パンフレットなど)を見せながら ・This book is written in English. These books are written in English. ・Himeji Castle is called shirasagijo. Himeji castle is a beautiful castle, so it is loved by many people. *リピートさせる英文が単数、複数、受動態、能動態、様々に網羅している。長い文を生徒は言うことができている。  Teacher talkが長いが、その境目なく生徒がリピートしている。生徒はよくついて行っている。  先生が随分目立っていて「生徒主役の授業」からちょっと遠いかなと思って見ていたら、やっと最後の方になり、生徒がコマーシャルスキット  を作り発表の場面になって「生徒主役」の部分を見ることができたなと思いました。ただ、これを19年前にやっていたと思うと、コマーシャルのスキットを作るであったり、先生が見本をバックミュージックを流しながら演ってみせたりとゴールをこんな形にするところはやはりすごいなと思いました。 懇親会で北原先生から教えていただいたのですが、稲岡先生のやられたこの授業は「語研の鉄板だ」と。まずは音から入り、どんどんリピートさせ、文字はその後で提示。という流れ。

●追悼・稲岡章代先生の授業ビデオ研究 長先生所蔵のライブラリーからの提供により今回の企画が実現。北原先生によると、このビデオがパーマー賞受賞の審査に使われた可能性が高いとのこと。田尻悟郎先生の研修会では、「あんなに見事なreading指導は見たことがない」と聞いたこと、中嶋洋一先生の研修会では、「目指すものが同じだったからこそ私たちは出会えた」と、北原先生を含んだ数名の先生方を紹介していただいた中に稲岡先生が含まれていたことを覚えている。 動画を見ながら、昔のことを思い出した。私が駆け出しの頃、コミュニカティブ・アプローチが盛んで、普段から実物教材を日頃から集めたり、図書館に行っては大型の写真集や児童用の紙芝居を借りたり、毎時間、授業に向けて、授業で使う英文やい分が授業で使う言葉をノートに書きだして吟味したり、若いエネルギーで労力をかけた日々。当時目指していた形の極めて完成度の高い授業を見せて頂いて、正直なところ、大きな感動を覚えた。特に際立っていたと思うことは二つ。

・何を目指す授業なのか生徒にとって分かりやすい。 ・先生自身が一人ひとりの生徒の力をよく知っていて、言葉以上のコミュニケーションをとっている。 中嶋先生は、「アクティブラーニングの授業では最後の10分が重要で、授業で目指していたものがどれだけできるかを確かめる活動をするべき」と研修会でおっしゃていた。まさしく最後の10分、稲岡先生は、明るいバックミュージックを流すと、「自動的に答えを書いてくれる美しいペン」のコマーシャルを始めて生徒に例を示し、「コマーシャルは日本の文化の一つ」と生徒にやる気を起こさせながら、グループごとにコマーシャルを考えさせて、一気に全部のグループを発表させていた。私のグループの先生方は一様に、「まさかここまでやるとは」と驚いていた。

【1】授業の流れ(中3の1学期終わり頃、受動態の最初の授業か?)

①準備体操 まるで英語で雑談をするかのようにしながら日付や曜日などを生徒から聞き出し、 カレンダーに使われているスポーツ選手に触れながら、同じ種目の部活に所属する生徒を励ましていた。早口言葉を含んだ、リズムに乗せた口頭練習はコーラスから単独、再びコーラスへ。北原先生「声出しとアーティキュレーション練習。演劇をする前に役者が声を出して練習するようなもの。」

②新しい文型(受動態)の導入 Is this written in English?多分、観光インフォメーションで入手したと思われる英語のパンフレットを4冊使い、同じ質問を繰り返す。この文が基本になるので複数繰り返したのだと思う。These/Those are written in English.定着が悪いthese/thoseだけではなく、four guide books of Himejiと耳に入れていることから、複数での練習であろう。この文は、ペアでも練習。北原先生「全体の前では声を出しにくい生徒がいるから。」 Who, Whenを使いながらさらにハードルを上げるが、神奈川県西部では小田原城が北条氏を関係が深いことが地域で知られているように、 姫路城をだれがいつ作ったのかは、知っている生徒もいるであろう。Who built it? When was it built by Ikeda Terumasa? The five stories tenshyukaku was built by Ieda Terumasa about 400 years ago.文が段々と長くなっていく。 Himeji castle is called “Shirasagi-jo.”と別の動詞も登場。個別に文を言わせながら、時々、Is he/she good?とみんなで聞いてチェック。 さらに、地元の現代アーティストによる絵画を取り出す。These pictures were painted by ….複数形の過去の文。ここまでの内容をT-F Quizで確認。 1) These books are written in English. 2) Himeji castle is called Shirasagi-jo. 3) Ikeda Terumasa built the five-story Senshu-kaku about 800 years ago. 4) Himeji castle is a beautiful castle, so it is loved by many people. 5) Some artist painted the pictures of Himeji castle. 1回ずつ先生が言うのを聞きながら生徒はTかFをノートに書いている。 Do you want to listen again? Which number? Raise your hand. 生徒達は流れをよくわかっていて慣れた様子。生徒が目にするのは実物教材のみ。ここまでは新しい文型の文字は見ないし書かない。 北原先生「ここまで18分33秒」「3と5は初めて能動態で生徒が聞いたので、生徒の手の上り方が少なかったでしょう?Do you want me to repeat?という文型はなかなか、皆さん、使わない表現ではないでしょうか。」

②-1  byを使わない受動態 ここからは生徒が文字で文型を確認。あらかじめ用意していた細長い紙を黒板に貼るが、その数は最小限にとどまっている。 Is English used in your house? No? What language is used in your house? Japanese is used at home. What language is used in the United States of America? English is used/ spoken in many countries. Is English spoken in Japan? Yes. What languages are spoken in Canada? English and French are spoken in Canada. という感じで始まり、次々に紙袋からwaich, dish, doll, TVなど、 実物を取り出してbe made inの文を次々に練習。

③byを使う受動態 Who wrote this?「情けは人のためにならず」など、他の先生やクラスの生徒が書いた言葉を紹介して誰の作かを当てる。 次々に繰り返した後、先生が直線を3本書いた部分に、生徒が前に出てきて文を書く。 Was it written by Yuji? No, it wasn’t. It was written by Jingu.

④応用練習「コマーシャル」(最後の10分) I want you to make a commercial.ここでもSVOCの文! 先生が示したモデルに入っていて、意図的に生徒が苦手とするフレーズを入れていると思ったのは、 something special, Have you ever heard…? など。宣伝しているペン。 The beautiful pen automatically writes answers.生徒の準備時間はたったの3分半。移動して立ったまま話し合っている。 人数は色々で、男子だけ、女子だけのグループだったので、北研では、「どうやってグループを作ったのだろう?」という声があった。 一つひとつの発表の後で、先生が評価していく場面で、入札して金額を上げる場面が今回が始めではなさそうなことから、 「生徒はある程度の決まった形を持っていて、新しい文型を習う度に繰り返し使っているのでは?」という意見もあった。

【2】全体を振り返って 稲岡先生の明るく健康的なプラスのエネルギーは、生徒達に元気を与えていたと思う。吟味された英文も健康的。教卓の背後ではなく前、教卓に背を向けて何も原稿を見ずに、生徒をよく観察しながら授業を進める姿は実に素晴らしい。古い動画なので視線ははっきりとしないものの、体の僅かな動きから、生徒をよく見ているのがよくわかる。生徒への個別の呼びかけをよくやっていた。全体と個人をよく観察しながら、あらかじめ準備した流れを、必要性に応じながら微調整して進めていたのだと思う。昨日の帰りに授業を振り返りながら蘇った歌を稲岡先生に。 https://www.youtube.com/watch?v=P_fh8sMoXx8

●稲岡先生の授業ビデオ 日付の確認Casual Talk English Chants・・・Today’s lucky number. →教師がその日の日付の番号の人を当てるのはダメ 受動態の導入・・・(姫路の紹介パンフレットの英語版を見せながら)This is written in English. This is written in English, too. It is written in English. These books are written in English. →ペアで発音練習?? Story about Himeji-jo castle…Himeji city is seen here. / The five-story tenshu-kaku was built by Ikeda Terumasa about 400 years ago. / Himeji castle is called Shirasagi-jo. / Himeji castle is loved by many people. / This picture was painted by xx . These pictures were painted by xx. T or F quiz… 1) These books are written in English. 2) Himeji castle is called Shirasagi-jo. 3) Ikeda Terumasa built the five-story Senshu-kaku about *800 years ago. 4) Himeji castle is a beautiful castle, so it is loved by many people. 5) Some artist painted the pictures of Himeji castle.→もう一回言ってほしいものはある?(Do you want me to repeat?) →生徒もすぐに反応する 日本語で説明「書かれている」「呼ばれている」→教師の英語が突然日本語発音になるのはダメ(ここまでで18分33秒) ーーーーーーーーーー

・プラスとマイナス 様々な主語や動詞の形が出てくる。バリエーションが豊かである。 教材が地元志向で良い。 生徒にリピートさせるときに、声が出ない場合は先生は待つ。口パクで待つ。 生徒が授業の流れを知っているので安心して参加できる。 生徒の発話をRecastして修正している。 ティーチャートークで生徒が圧倒されている→インタラクションが少ない→→提示する場面だから。

●北原先生のチェックポイント TFクイズが工夫されている 先生が言ったのは受動態だが、クイズは能動態で出題している→能動態と結びつくかどうか

ーーーーーーーーーー Is English used in your house? No? What language is used in your house? Japanese is used at home. What language is used in the United States of America? English is used/ spoken in many countries. Is English spoken in Japan? Yes. What languages are spoken in Canada? English and French are spoken in Canada. My watch was made in Japan. This koala doll was made in Australia. Where was this dish made? It was made in Australia, too. Where was this TV made? Korea? It was made in Japan. This glass was made in Germany. This is an Australian flag, but it is made in Taiwan. This morning one teacher wrote these words “情けはひとのためならず” in Japanese. Was it written by Mr….? He is one of the new teachers here. Guess who? Mr Jingu. It was written by Mr. Jingu. Look at these words. This was this written by…? She has a long hair, and belongs to English club. Bingo! This was written by Satoko. 板書して説明…Was it written by Yuji? No. It was written by Mr. Jingu.→ノートに書き取り(ここまでで35分38秒) 生徒が黒板に正解を書く…Was it written by Yuji? No, it wasn’t. It was written by Mr. Jingu. ーーーーーーーーーーー I want you to make a commercial. (funny or ugly, any commercial is OK)

2.北原先生全英連公開授業ビデオ研究(1993年2月18日杉並区立和田中学校にて。2年生。都中英研研究部公開授業)

●研究発表会でのリスニングの授業。当時,見せる授業と言ったらスピーキングはかりだったけれど,あえてリスニングを扱った。今と変わらず指示は少ないが,生徒は動いている。リスニングスクリプトを聞かせるときに,英語ではない言語が流れるように仕掛ける。韓国語だったようです。大きな概念からつかんでいく授業。新出単語を学習する前にまずは聞かせる。分からない単語があったら生徒はStop!と言う。その後並べ替えや(  )抜きにしたところに単語を入れる活動へと進んでいく。このリスニング活動は,後にリスニング教材のListening Training Poweredに繋がっていったそうです。 ● [気付いたこと・学んだこと]  ・ 当時は珍しかったリスニング力の育成に焦点を当てた公開授業。大きなストーリーをつかむことが主題。  ・ この時期の研究の成果がListening Powered.    ・ All in English. 本当に素晴らしいTeacher’s Talk.  ・ 英語ではなく韓国語が流れる。「あれ?」という感じの北原先生だったが、これも全て演技。計算されつくした授業の流れ(First Listening)  ・ 絵の並び替えでストーリーの把握、VTRの視聴で確認。(Second Listening)  ・ フラッシュカード。意味が分からない時は、生徒が”Stop!”というとフラッシュカードの反対面の日本語を提示。意味はジェスチャーを使って表現。(映像は生徒の活動を中心に撮影されていたので先生の動きは直接見えませんでした。)  ・ キーワードがブランクのワークシートに適語を入れる。(Third Listening) 確認。

●北原先生の東京都中英研研究部公開授業(1993年)  リスニングを主に扱う研究授業はあまりないのでアンチテーゼとして挑戦されたとのことでした。中英研の「語いと英語教育」  だったと思うのですが、以前にもこのようなリスニングの活動のレッスンプランを拝見したのを記憶しています。その時によく  分からなかった手順が、今日見せて頂いた映像でよく分かりました。ありがとうございます。

●後半は、北原先生の全英連の公開授業ビデオ視聴でした。 こちらは、さらに歴史をさかのぼり、28年前の授業です。 最初は、何をやっているのだろうかと想像がつきませんでしたが、 なんとリスニング問題でした。 しかも、流すテープを間違えたフリをしたり、いきなりハングルが流れたり(すべて筋書きどおり) スピーキングが定番の公開授業であえてリスニングをやる(しかも全国大会!)、わざと間違えるなど、 予定調和をよしとしない北原先生の反骨精神というか、批判的精神が前面に出ていました。

●北原先生の東京都中英研研究部公開授業の映像 *それまでの研究授業では多くの先生がSpeakingが主の授業を行っていたので北原先生はアンチテーゼで Listening を主に行ったとのこと。  場所は体育館。教室のように並べられた机と椅子に生徒は着席し静かな雰囲気。26年前の先生はとても可愛らしく、ご本人がビデオを  見ながら驚かれていましたが、「靴を履いている!」(サンダルではなく、靴を履いていた)また、生徒の中には現在、大学で教職を教えられて  いる人もいるそうです。生徒は一生懸命先生がセットしたCDの音に集中して聞いていた。もちろん、オールイングリッシュで、先生の言う英語を  生徒は集中して聞き、new words提示の場面では先生のジェスチャーを見て意味を理解していく。また、ある活動が終わったら、その場で生徒は起立するという点も現在の北原メソッドの元だなと思いました。 11月の北研では1991年全英連での研究授業のビデオを見せていただけるそうです。

●北原先生の東京都中英研研究部公開授業ビデオ研 リスニングの授業。トップダウンリスニングと言って,リスニングの内容を掴んでいく活動。現在のリスニングパワードの原型となる活動。 リスニングの活動なので全体的に静か,これは公開授業と言えばスピーキングで活発に活動している授業が多かったのでそれに対するアンチテーゼとして故意に北原先生が仕組んだ。ただ,授業の最後にはグループ活動もあり,活発に活動する場面もきちんと用意してある。生徒の授業規律ができていて,話を聞く姿勢や教科書を読む姿勢も全員がきちんとしている。 このときの和田中学校は北原先生が赴任直後は都内でも最下位に近い学力だったが,赴任5,6年目で都内のテストでトップになるくらいになった。  北原先生もきちんとネクタイと運動靴を履いていて,本人が一番驚いていた。ネクタイはともかく運動靴を履いて授業をしていたなんて記憶はなかったそう。

●参加したALTの先生のコメント Comments on the “Kitaken”, October 5th: Greetings all,I’m sure that those who unfortunately missed the last “Kitaken” on October 5th had good and legitimate reasons for why they couldn’t make it, but I have to say honestly that you missed out on a lot of great material. We learned a little about araneology (spider science) in the “じゃれマガ” article, which was quite interesting. The rest of the workshop continued to be about spiders. Just kidding! Mr. Kitahara presented examples of teaching plans (in English), which came just at the right time for me, since, at work, I had just been recently asked to work on a project to create sample lesson plans of my own. These plans have already proven to be invaluable resources to me. Mr. Kitahara also let us watch a full-length English lesson on video taught by the late Ms. Inaoka, a brilliant educator who won the Palmer Prize in teaching. The lesson was a superlative example of the “oral method” method of teaching, and it was nothing short of amazing—Ms. Inaoka was clearly a phenomenal teacher (we took a moment of silence to honor her memory). We were also able to watch a video of one of Mr. Kitahara’s own lessons from the early 1990’s, an observation lesson to be exact, which was attended by hundreds of other teachers in the school gym. My hand was busy jotting down notes during this segment of the “Kitaken” as well, and I only have room here to say that I’ve hardly ever seen a lesson go more smoothly than the one I saw on the video.Forgive the brevity of my comments this time–believe me, they are not in proportion to how much I learned, which was quite a lot. I hope they will at least encourage more people, particularly ALTs to join the next “Kitaken”!