2月24日(土)第214回例会

前半は宮崎県のスーパーティーチャーのT先生の講演は抱腹絶倒の面白いお話ばかりでした。

第1章 言葉って面白い

国により発音は様々でとても変な言葉になってしまう。スペインでの出来事。Busバスをブス、雌牛バカ、雄牛トロ、にんにくはアホ、牛肉のにんにく添えはアホ添えのバカになる。

フィンランド語ではうさぎをカニ、オオカミをすしという。

アフリカのコイサン語はクッとかチッという音が言葉にあるので、舌打ちされているかと思ったら,違ったという話。

はいといいえは難しい。

ネパールのある場所では首を横に振るとYesになる。

Noに見えるYesがある。

スパインを旅行した38歳の時、アフリカのモロッコまでフェリーで2時間と言われて行きたくなり、モロッコへ。2時間だからと気軽に渡ったアフリカにさらに南へともっと長くいることに。

モロッコでは、若いボロボロの服を着た青年がついてきて(ストーカーされ).食べるものくれ、マダム,マネーと言われたので、無視をしていたらしつこくついて来られた。それで,カフェに入って時間つぶしたが、ずっと待っていた!出たところで、いきなりポケットに手を入れられたので、頭に来て、追いかけた。捕まえてえり首を掴み、吊り上げるとサンダルを脱いで逃げたので、サンダルを投げつけたら頭に大ヒット!その先で青年はポリスに捕まる。T先生はこの時パニックだったので、マネー?と聞かれて、ノー!パスポートは?と聞かれてノー!と言ったので、ポリスは青年をその度に青年をパン!と叩いた。青年は「取ってない!」と訴えていたが、観光資源の国にとっては、観光客に被害を与えることは重罪なので、警察に捕まって逮捕された。観光客(T先生)に怖い思いをさせたので、青年は勾留されてしまった。アシュランをみたら、シャウエン、つぎはマラケシュ、、、とサハラ砂漠を見に南へ南へ。

トイレどこ?と聞いたら笑われてEvery where。日が暮れたら真っ暗だから誰も気にしない。

天気が刻々変わる。一瞬一瞬が美しい景色。

第2章 紛らわしいジェスチャーの数々

○と×は気をつけないと、大変なことに!

口を隠すと臭いという意味になる。

日本で美人の色白と小顔だが、海外では色白は不健康、小顔は脳みそも少ないという意味に!

ネパールの首長族

骨が伸びているわけでもない,増えてるわけでもない。肩の筋肉がなくなり、撫で肩になっているため、目の錯覚で首が長く見える。首輪は一生外せない。外すと頭が支えられなくて死んでしまう。

ネパールのモモとウズベキスタンのマントゥ。シルクロードを通って食文化も運ばれていることを知る。

一番不味かったのはやはりイギリスの食事。半年間文科省の派遣で行かせてもらったT先生は料理上手なホストマザーでラッキーだったが、一般の家庭料理は食べられたものじゃない!

ノッティンガム大学の学食

ファーンウッド中等学校のカフェメニュー

海外と日本の学校はこんなに違う!

8:40まで入り口開けない。

5年間担任は変わらない

15時になったらだれもいない。(部活はない)

私服デーに、生徒は2ポンドを支払って私服を着てくる。その集めた2ポンドは学校が使うので、WinWin

ポーランドの伝統料理ジュレック

酸っぱいライ麦スープ / ご飯はスイーツかおかず

インド,カレーは三本指で食べる。

ベジマイトという発酵食品はまずかった。

ベトナム ホビロン 孵化前のアヒルのゆで卵は閲覧注意⚠️

第4章 

マチュピチュは誰が撮っても良い写真が撮れる。

ポンペイでは高度に発達した国だったが、火山の爆発で滅びてしまった。日本の弥生時代で土器を作っていた時にモザイクで素晴らしい芸術作品を作っていた。

チチカカ湖

フィリピンのチョコレートマウンテンでは空中自転車に乗った。

ビクトリア湖では虹が縦になって見える。

ジンバブエのバンジージャンプ当時世界一10000円

2008年 44歳の時。装具を付けている時が一番怖い。

コスタリカのバンジーの時は引き上げは針金を自分で引っ張るだけ。

バンジーは体重が軽い人は出来ない。

腕に数字を書かれたので、受付番号だと思ったら、体重だった。

ペトラ遺跡7000円,保存料。インディジョーンズの撮影で有名。

この日のランチパックはきゅうり、トマト、りんご、ジャムとクラッカー、バナナ。

歩いて6時間。ロバにも乗った。

ペトラ遺跡は上から掘っている。

アンマンの天気予報は、ほこり(天気マーク)がある。

死海の朝の景色。

昨年ドバイに3度目の旅行。人工島のパームセメイラ。

世界一豪華なスタバとイリーというカフェがあるが、人はあまりいない。なぜ?

ニュージーランドのマウントクック 

先を見るしか興味がなく、先まで行った

1986年 ひと気がなくなり、不安に。ポツンと一軒家があって,ほっとした。

キリマンジェロ登山4670メートル

高山病になった。3泊4日、寒さ対策と高山病対策が必要。スペイン人3人とT先生のグループだったが,スペイン人は高山に慣れているので,平気。

サファリツアー

T先生が英語教師になろうと思った原点は、オーストラリアに交換留学で日本語を教えた時。

13歳の子達の笑顔を見て英語教師になろうと決めた。

インドのマザーテレサにチラッと会えた話

フィンランドの文通相手に38年ぶりに検索して会えた話エイヤさん(エンヤさん?)

涙,涙,涙の話

第7章 世界旅のまとめ

1、日本の常識は時には世界の非常識

2、発想,アイディアは好奇心から

3、物を違う角度から眺めてみる

サラエボに行った時

終わって何年経っても変わらないことはない

見に行くと言ったら心配された

4、名も知らぬ人の幸せを思え

止めてくれた人,バス代くれた人

身近な人の幸せを願うのは当たり前

T先生のお話を聞いて,68カ国を旅行された豊かな経験が,英語を教える上でも学ぶ上でも、生徒たちにも教員にも良いお手本を示しているな,と思いました。まさに学び続け,行動し続け、成長し続ける先生の姿は,生徒にも教員にも刺激を与えてくれます。最近のビールのCMに「丸くなるな。星になれ。」というのがありますが、まさに、T先生はSTARのように、✨生き生き✨キラッキラッ✨してました。

懇親会では、盛り上がって北研旅行部が出来ました。皆さんの旅の記録や経験をラインで交換するグループです。メンバーは,本日懇親会に出席したメンバーですが、興味がある方は私までお知らせください。今のところ女性のみです。いつか北研メンバーで,旅行したいね、と話しました。

中休みの後、中嶋塾のメンバーの中で北研と関わりのあるお二人の先生たちからの北原先生へ、サプライズメッセージがありました。

お1人は2005年から北原先生と関わっておられてサンシャインの著者の吉田喜美子先生(佐賀)、もうお1人は高知支部の、現在高知大学で教えておられる竹崎優子先生でした。北原先生との出会いは今から20年ほど前の、筑駒で6 way の懇親会だったとのことでした。
明るく楽しいお二人の先生方からもポジティブエナジーが溢れていました。

⚫︎じゃれマガカルチャーの実体験
新年について2人組になり、どんどん話す。たくさん話したほうが勝ち。勝敗がかかって、白熱しました。次に,目の前に外国人がいると思って、日本のお正月について説明する活動。今度は2人で協力して行う。これにより、即興性とチーム力や協力する大切さを学べる。

⚫︎千代田区立麹町中学校のK先生の教えておられる2年生のクラスでの北原先生の示範授業を見せて頂きました。
麹町中学校は私服で、自由な校風。前の校長の方針でチャイムも宿題もなし。今回の北原先生の示範授業で,初めて千代田区の3校が集まれた。T先生の九段中学校と神田一橋中学校。千代田区の3校が集まって連携が取れた。さらに今年度、麹町中学校に、神田一橋中学校の校長が移動してきたので、変化がある。来年度は宿題もチャイムも戻る予定。これまではスパイラルワークシートや音読も授業内で行わなければならず、表現を工夫するなど、K先生は苦心されていたそう。今少し戻りつつあるのでほっとしているとのこと。

麹町中学校の授業
[つかみ]
まずは、生徒の心をガッチリつかむ、延晃の名前の説明から。この後フラッシュカードの新語導入まで、ほぼオールイングリッシュ。さすがでした。

延….ever lasting 晃…sun riseもあるけどsun shine
だからサンシャインの教科書書いているんだよ。というと生徒たちは納得していました。

[Wake waku pair work]
Do you like pair work? Let’s do some pair work!
比較級

I think dogs are the best friends.
I think shopping is the happiest time.
In pair work, you don’t use Japanese. You can use English only.

初めてのワクワクペアワークとのことでしたが、説明も英語のみ。北原先生は生徒の理解できる語彙を用いているので、わからないという生徒はいない。
活動が始まってから、「言える子は見ないで言おうね。」と言って紙を折らせる。こうすることで、生徒のレベルにより、成長させることができる。終了のピンポンを鳴らしてもなかなか座らないくらい、夢中になっている生徒たち、興奮冷めやらぬ様子。

【Program 4 Think 1】
[P. 53 picture QA]
質問の中に少しレベルの高い質問も織り込む。
Have you ever heard this bird name?
先取りしているか,優秀な子はスラッとYes, I have.
答えられた。
How do you say Shinkansen in English?
生徒の知的好奇心をくすぐる知識も授ける。
新幹線…..Bullet train
Where is the Shinkansen going?…..Tunnel
What is the bird ?
Everybody (sit down )といって座れとジェスチャーし、半分くらいは座らせる。最後の1人まで答えなくて良い。

[Teacher talk]
Jack is Emily’s father. Emily is his daughter.
(カワセミのくちばしを真似して新幹線の騒音対策した話) カワセミ King fisher
Shinkansen makes a big noise.
Every body thinks “Oh, no!”
A very good diver doesn’t make splash.
Look at the beak. That beak is very good model for Shinkansen.

[フラッシュカードの新語導入]
・まず読めるか読めないか、知っているか知らないかをチェック。先に生徒に出来るかproduction(発話)させる。教師はモニタリングをして生徒の理解をチェックする。
○Loud・・・Ouはアウって言うよ。どんな言葉がある?About、Outがあるね。

○eaでイーという語をペアで6個見つけたらStand upしてごらん。立てたのは3〜4ペアでこの活動は終わり。2分〜3分くらい。
○活用形の確認。give gave given

○You enter the room.部屋に入るをドアの方まで行きジェスチャーで示していました。
You enter the high school.
玄関は?entrance

☆新語の練習で,北原先生は、例文をいくつも出して生徒の理解を深めていました。

○Without 辞書で確認
With +out
○Noiseはbad、いい音はsound

○Splash
Disney にあるね、splash mountain

・次に発信語彙だけ、言いながらジェスチャーさせる。生徒は普段からジェスチャーをしているので、自然に手が動いていました。
・日本語から英語
・スペリングの空書き
赤丸は絶対使えないといけない,書かないといけない発信語彙
スペルどれくらいかけてるか先生はチェックしてるんだよ,と生徒に伝えて,きちんと書けているかチェックする。

[スパイラルワークシート]
レセプティブボキャブラリーを上に上げていく活動。自分で、ああ,と思ったらできれば赤で書くといいよ。と伝える。

[Iceberg effect ]
Receptive word のうちsurface のものをProductiveに上げる必要がある。スパイラルワークシートはうってつけ。

北原先生曰く、教えない教育をしている教師の授業もみたが,教えないといっても教えなさすぎると生徒は何もわからない。スパイラルワークシートは自分でどこがわかっていてどこがわからないかを知ることができる。ここがわかる、ここがわからないを自分で確認できる。

(感想)
北原先生の示範授業を見せていただき、各活動の内容と濃さがまだまだ自分には足りないな,と反省しました。また、英語力ももっともっと磨いて行きたいです。毎回北原先生の授業から、学ぶことが多く、辿りがたいですが、道を極められるように頑張りたいと思いました。楽しく深く美味しく学べる北研,最高です!これからもよろしくお願い致します。

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1.T先生の講演
イントロから眼鏡と帽子で登場され、つかみはOK!という温かなムードでスタートしました。
第1章 言葉っておもしろい
第2章 ジェスチャーの話
第3章 世界の食事
第4章 世界の大自然・世界遺産
第5章 世界の子どもたち
第6章 やっぱりイギリス!
第7章 忘れられない人との出会い
第8章 世界旅のまとめ
たくさんの写真と共に、1つ1つのお話にオチがあり、
会場中が大爆笑で、あっという間の1時間でした。

2.じゃれマガカルチャー
じゃれマガを読んだ後、即興会話を2種類行いました。

3.北原先生の示範授業⑧@千代田区立麹町中学校
1) Greeting
流れるような話の展開から、
knob and a keyで「あー!」という声が生徒から聞こえました。
北原先生の自己紹介で、生徒たちは
「何かこの先生は面白そうだ」と思ったに違いありません。
2) Wakuwaku Pairwork
慣れていない様子もありましたが、ターゲットの文を使い、
楽しく会話をしているように見えました。
3) Picture Q&A
ピンポンブーを使うことで、生徒も教師も自然と笑顔になることを学びました。
懇親会の席で、北原先生がお話していました。
「教師が笑顔でいることが、生徒が楽しんで学習することにつながる。しかし、なかなか授業中に笑顔になることができなかった。それを助けてくれたのがピンポンブーだった。また、生徒の発言を聞いていると自然と笑顔になった。」
とても示唆に富んだお話をしていただきました。
4) Introduction of New Words
①生徒から
②生徒→教師+フォニックスの指導
eaで「イー」と発音する単語6つ見つけたら立ち上がってください。
③意味を定義する、英英辞典のような説明、派生語も指導
withoutを辞書で調べさせておられました。
④発信語彙のみを生徒から言わせる
⑤フラッシュさせる
⑥後ろから見させ、単語を認識させる
⑦日本語→英語
⑧空書き
語彙指導が本当に充実していました。
Receptiveな語彙をもう少しでProductiveになる工夫が随所に見られました。
特に②③の活動において、テンポの良さ、具体例を入れながら英語で説明するなど、生徒が飽きない工夫と、チャレンジングな問いかけで能動的に語彙について考えさせる指導をされていました。
「教師は教えた。だから、生徒はわかる・できるだろう」とはなりません。
このように毎回の授業で、語彙のリサイクルをする場面が保証されることで、語彙が定着するのだと改めて気付きました。

以上で時間切れとなり、懇親会へ参りました。
そこでは、T先生の旅行のお話、北原先生からうかがった生徒への愛情、日本の英語教育界への思い、本当に勉強になりました。お腹いっぱいになり、カレーまでたどり着かなったことが心残りでした。ぜひまた参加させてください。ありがとうございました。

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今回の例会には、常連になった新潟の先生だけではなく、熊本や宮崎、京都からもお越ししなり、コロナ禍以来、最大人数の参加者で教室が参加者が一杯になって、私もうれしかった。

2月は小澤征爾先生を失った喪失感が余りにも大きく、それを紛らわせるために、日々の授業準備をすると、授業が始まる1時間前までの隙間時間にモーツァルトのフルート作品に没頭している。日本が生み出した本物の巨匠が、まだ肉体的にも、芸術的にもバランスが良かったピークの時期に、小澤先生のセミナーで音楽を学べた時間は掛け替えのないものであるし、仕事への情熱や、物事を教える事で、現在の自分への大きな影響を感じている。

【1】宮崎県にたったの2人しかいない英語のスーパーティーチャーによる講演
内容:世界の数十カ国を旅したことで気づいたこと

・日本語として聞くと「えっ」と思う言葉が世界にはある。
・ジェスチャーが日本とYes/Noが逆な場合があるなど、外国ではジェスチャーが表す思わぬ意味に注意すべき。
・食事で一番おいしかったのはベトナム。
ただし、ホビロンは卵から孵る直前の卵の上部に穴を開けて食べる料理で、苦手な人も多いだろう。
・日本で過去に報道されたことが固定概念となった場合があり、実際に行ってみないと分からない。
・「名も知らぬ人の幸せを想え」と自分に言い聞かせるように、親切にされたことがある。

今回聞いた色々な場所を巡る国内旅行とは違って、私がやっていた、多くの時間とお金が必要な外国旅行では、お気に入りのウィーンとベルリンを軸にした旅行を繰り返し、行きつけのレストランを見つけたり、現地のオーケストラの団員と交流を深めてきた。

全く違う旅の方法からの興味深い内容であったと共に、スーパーティーチャーに認定されるにふさわしい話し方の巧さに感心した。

【2】北原先生による師範授業動画
対象:中学2年生
内容:最上級がターゲットになっているページのBパターン

本物の学生相手に授業をしている動画を使って、今回のように、一時停止して見所を北原先生に解説していただく形式がとても良かった。

古い動画から順番に研修で見てきた中で、「やっぱり意図的だ」面白いと思ったのはフラッシュカードを最初に使う瞬間。フラッシュカードの1周目。
小澤先生が、オーケストラの注目を集める一瞬の、僅かな緊張を生み出してから作品を始めるキューを出すのとは全く対照的。演奏では、全員一斉に揃う必要性があるので、英語の授業とは異なる。一方で、北原先生は、わざと無造作にフラッシュカートを、一定のリズムで一枚ずつめくって始める。

生徒は「あれっ始まっているぞ。ついて行かなくちゃ。」という様子で、柔らかい雰囲気で単語を音声化している。

今回、北原先生からも、動画を一時停止して解説があり、生徒自ら音を作らせる重要性について話があった。

私が北原メソッドに出会う前、職場で出会った唯一尊敬できる英語教師から、「英語以外の言語であっても」学習者自ら音を作り出すことが大事と教わった。これを教わった当時、彼は、教師をしながらコロンビア大学の修士課程で教授法を学び直していた。自分の教室を立ち上げてマンツーマン形式に北原メソッドを変換し始めたときからの基本になっている。

中学生の全学年をやってみて必要と感じた修正は、中学1年生の教科書を使う場合。入っている英語の音声そのものが少ない時期、少なくとも教科書の前半は、「従来型」北原メソッドのように教師のお手本にリピートさせるのを基本とする必要がある。ただし、フォニックスを意識させる時には生徒に先を歩かせながら一緒に音を作る。小学校の英語教育は地域差が大きいので、この方法も、今後は再修正を迫られる可能性がある。

【3】私が今考えていること
北原メソッドは、短時間の準備で最大の効果がある英語教授法という一面があるが、その神髄は、集団指導であっても、本物の帰国子女ほどの語彙力が無かったとしても、本物の帰国子女のように流暢に話す生徒を育てることができることにあると思う。

そもそも、私が教室を立ち上げたのは、赤坂中で自分の目で見たネイティブ・アカサカンのような生徒を、自分の教室で高い確率で生み出したいと思ったからである。

最近、そういう「帰国子女のように話す生徒」になったと私が判定した生徒は、授業中、ほとんど無意識に英語と日本語のチャンネルを切り替える、今までの他の例と同じような様子。最新の動画を撮る際にも、かなり長い、事前に用意した原稿を元にした内容を、それなりの速いスピードで、ジェスチャーを交えて「こんなものがあったらよいな」というCMのセールスマンになりきってやっている。最初に動画を取りながら、「こう言い換えるともっと自然」と、撮り直しを提案すると、いとも簡単に修正していた。

私は長い間、その最も重要な期間は中学一年生だと考えている。そして自分の教室を立ち上げて、小学4年生からシルバー世代に至る幅広い年代を教える経験を経た結果、中1の夏休みまでがタイムリミットだと突き止めた。つまり、それまでに英語の耳を作り、発音の基礎をやらないと、ほとんど手遅れに近い。私の教室では、中1の3学期までの入塾から、所謂、北原先生の指導下の赤坂中の生徒のように最終的になった生徒はいるものの、この生徒は相当な努力をした。例は悪いが、心肺停止に陥った人を救い出すために蘇生措置をして、実際に息を吹き返すには、一定のタイムリミットがるのと似ていると思う。

一度退塾して戻ってきた生徒を含めて、何人かの「帰国子女のように流暢に話す生徒」を生み出した経験を経て、その重要な第二の期間は、中2の教科書を使う生徒の指導であると思い始めている。高い頻度になるかどうかのkeyになるのではないかと思っている。

北原メソッドにおいて、1中はまずは英語の耳を作って発音の基礎を身につける。2学期後半からは、書く活動を増やす。

北原先生によると、「中3はリスニングは(できるから、それほど重要視しなくても)もう良い。とにかくたくさん読ませる」ことに重点を変えるべきだとのこと。これは、現在の私のやり方で間違っていない。

今回、長い北原メソッドの実践者達に問いかけると、共通して、発達段階として中2の指導が難しく、先生の言うことを素直に聞き入れにくい生徒がいると聞いた。となると、北原先生がおっしゃるように、中2生徒には、興味関心を惹く楽しい読み物教材を使うことが効果的ということになる。

今回、お酒の入った場ではあるが、もう一度、私の教室に行っても良いと北原先生が言って下さった。心が躍る言葉だった。瞬時に思いついたのは、現在、小5二人、小6一人からなる、古い版の中2教科書を使い始めたばかりのクラスを指導していただくこと。目下のところ、二つのクラスが統合したばかりで、「こんな取り組む姿勢で本当に良いのか!」と檄を飛ばされながら、新しい人間関係を構築しながら、温かい学びの雰囲気がある良いクラスがまさにできあがりつつある。生徒自ら、自分たちで作り上げていく新しい雰囲気を、英語道場の壁際から眺めるのはとても心地よいものだ。

中1教科書の後半にあった買い物ごっこを中断し、中2教科書を使い始めた時に再開すると、3人の内のある生徒は、次の買い物ごっこの時間までに、「これなんて言うのだろう」というセリフを自分で調べて作り直した原稿をノートに書いて持ってきたり、店員役と買い物客役のやり取りを見ながら映画監督のような役割を始めたりと、自主的にやり始めている。現実の社会で遭遇するタスクを協力してやり遂げる練習にもなっているのだ。金曜日の授業では、15分も早くやって来て、「買い物の練習をして良いですか?」と言って、自分たちで楽しそうに練習していた。

北原先生に、この興味深いクラスに来ていただけるように、自分自身の指導力をさらに磨き上げたい。

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①T先生講演

 最初の仮装からの導入で惹き付けられ、最後まで1時間笑いながらあっという間でしたが色々な国を旅した気持ちになれました。

特に、マザーテレサが亡くなる3か月前に会った話を生徒にしたら、「死神」と言われるようになった&バンジージャンプをしたあとに、肩にマジックで書いてある数字を他の人たちと見合っていたら、実は体重だったというエピソードが私には最も爆笑でした。T先生の授業をとても楽しく受けている生徒たちの様子が目に浮かびました。英語教師は自分自身が旅行や人と関わることなどを楽しみ、その楽しさを伝えることさらに良い授業につながっていくと実感しました。あのテンションを見習いたい!&旅したい!

②北原先生の麹町中での示範授業

改めて北原先生が麹町に来てくださった去年の映像を見て、様々思い出すことができ、改めて勉強になりました。

この時に千代田区の3校の英語科が北原先生がいらっしゃるということで初めて集まり、神田一ツ橋の校長(今の麹町中の校長)も実は来ていて、「3校での研修会を行いたかったが実現が難しいと言われていた。だがそんなときにこの研修会を見に行き、実現できることを知った。」とこの研修会のことを何度も校長とは話しています。北原先生のおかげです。

 2学年 Program4 『High-Tech Nature』Think2

  1.Greeting→先生のお名前の「knob and a key」から「晃」がSunshine、とつなげていく自己紹介はとても分かりやすく、生徒たちも「おー」とびっくりした声が。生徒たちが、惹きつけられていました。

  2.Wakuwaku Pairwork #18→本校では宿題がないため、音読やスパイラルワークシートをするのに時間がかかりわくわくペアワークまでいけてません。そのため、とても新鮮で楽しそうに取り組んでました。初めてですがわかりやすい英語の指示で生徒たちは理解していました。

  3.  P i c t u r e Q&A→生徒を立たせ、文を作れたら座る。(Picture Describing)

  4.Oral Introduction of the text →本文を発音し聞かせる(北原先生は全て本文を暗記していた)

  5.Introduction of New Words→「You read first」でまず生徒に発音をさせる。次に一つずつ丁寧に発音確認。「loud」ouのある単語を出させる。「beak」ペアでeaのある単語を6つ言えたら立つ。「dive」ほかにiをアイと発音する単語確認。「Show me a gesture」で一通りジェスチャーさせ意味を確認。「without」辞書で確認させる。見つけたら立つ。「without 」に続く言葉を出させる。「noise」の良い音は?「sound」「dive」「one of my hobby is diving」というと、「オー」と反応。フラッシュカードを少しチラ見させ、引き出す。日本語から英語とジェスチャーを引き出す。赤丸の単語「Spelling in the air」

6 . Answer Check of the Spiral Worksheet

   スパイラルワークシートを北原先生が作成したことを伝えると、生徒たち「おー」

答え分かる子手を上げさせる。「自分のワークシートに書いてない答えは赤で書こう。」

このあたりで時間が来てしまいました。残りの活動は以下になります。

7.Comprehension of the text

 黙読して、意味が取れたら立たせる。 大体立ったら座らせる。

8.Reading the passage aloud

 先生の後に続いて音読。

※麹町中では来年度の英語科講師募集中です!笑

懇親会では全国から集まった先生方とお話をし、とても良い刺激を受けることができました。

NZで会った墨田区勤務のF先生がまた参加してくれて、今回は懇親会も参加し、「北研メンバーに入ります」と言ってくださったのが嬉しかったです。今後も会員が増えていくと素敵だなと思います。北原先生にはこんな素敵な先生方と一緒に勉強する機会をいつも作ってくださり、本当に感謝です。

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〇T先生のお話
当日の行きの新幹線の中で、T先生の著書を再読し、期待感をさらに膨らませて参加させていただきました。
T先生の著書を拝読してから、いつかT先生にお会いしたいと思っていたので、念願叶って感激でした。T先生は宮崎のスーパーティーチャーをされているそうですが、お話を伺う中で、何をとっても「スーパー」な先生だと思わされました。(実物のT先生は想像以上でした。)それは、T先生の講演のスタートの登場からも伺えました。「これから何のショーが始まるのか?」とわくわくさせられるようなセット(面白めがねと個性的な帽子を装着され、ベイシティローラーズのSaturday nightのBGMで登場)で期待感を膨らませていただき、本来なら90分で話す内容を60分のマシンガントークでお話し、先生のお話にぐいぐい引き込まれました。T先生はまるで噺家のようでした。(とにかく持ちネタがすご過ぎます。)
T先生のお話からにじみ出ていらっしゃった「スーパー」なことは、その話術と面白さに加え、
・生徒への深い愛情と人が好きなこと
・人生を大いに楽しまれていること
・英語教師としてのアンテナの高さ
・半端ない行動力と機動力の上に感度の鋭さ
T先生の著書の続編も気になりますが、今後の動向について伺ったところ、これまた面白そうな計画をされていらっしゃり、次の講演会が楽しみでなりません。ぜひまたお話伺わせてください。

〇じゃれマガカルチャー(Happy New Year)の体験
・本文を読んだ後に答えない人はWPMは「なし」
・先生の範読後の内容確認で、this time of year⇒「何?」 old friends⇒「何?」
 twice⇒「ジェスチャー」「1,3だったら?」 first sunrise⇒「漢字で書いてください。」とさらりと終了。
・じゃれマガカルチャーの中には、86個の日本文化の記事があるので、これだけこの活動をしたらしゃべれるようになる。(はじめは個人で説明する。勝敗がかかっているので焦る。それが即興発話となり、次はペアで説明することで、内容がふくらんだり整理される。既知のことを話すので楽しい。)

〇示範授業【千代田区立麹町中学校】
・生徒は私服。チャイムは鳴らない。(昔のような校則が無いせいか、高校のような自由な空気感を感じました。)
・自己紹介:Knob and keyも今回は2年生対象の授業なので、延晃の「晃」から北原先生がSunshineの著者であることを伝えると、生徒は教科書の著者リストを見て驚く。
・わくわくペアワークは、初めての活動だったが、生徒はよく動く。英文を言えるようになった生徒には、プリントを折って(英文を隠して)言うように指示。
・オーラルイントロダクションでは、ピクチャーカードがなく、テレビ画面の左右に先生が移動しながら実施。それがとてもわかりやすかった。(ピクチャーカードがないなら、こうすればよかったのですね!)また、教科書の本文にかなり肉付け。(これくらいやるべきなのか!と気づきました。)
・語彙指導では、ジェスチャーで意味の確認後、発信語彙と受容語彙を分けて指導。(だからたくさんの新出語彙があっても時間短縮可。)
・スパイラルワークシートの答え合わせの途中で例会終了の時刻となり、映像は終了。語彙の話からiceberg effectについてのお話。氷山の下にあるreceptive vocabularyを大きくしないと上にあるproductive vocabularyは増えてこない。また、知らない単語やかろうじてわかる語彙を身につける必要がある。そのために「『あ、あった』というものはメモするといいよ」、それらの語彙を思いださせてやると階級はアップする。そうしないと語彙力はついてこない。
・先日の都英研で、復習や事前指導なしにいきなり教科書の内容を扱う授業を参観されて北原先生は驚いた。いきなり生徒にやらせても、生徒達は何もわからない、教わらなかったらできない。
・麹町中は、工藤校長の異動後から2代目の校長先生となり、「宿題禁止」から少しずつ変化している様子。スパイラルワークシートも音読も宿題にすることは禁止されていていたが、これからはできそうである。(以前から個人的に工藤校長の実践に興味があり、工藤校長が改革後の麹町中が今どうなっているのか気になっていたので、現在在籍中のK先生に学校の様子を伺い「えー!?」と驚くお話を懇親会でも伺いました。)

その他
・例会の途中で、中嶋先生へのサプライズビデオの撮影⇒北原先生へのお祝いのサプライズが大成功。(K先生、S先生、H先生や段取りやご準備してくださった先生方、ありがとうございました。T先生のサプライズ演奏もとても素敵でした。そんな貴重なサプライズシーンの一コマに居合わせられ、私も幸せな気分にさせていただきました。)
・懇親会にも参加させていただき、ただただ楽しい時間を過ごさせていただきました。北研の先生方はあたたかいです。面白いです。時間がいくらあっても足りないくらい、先生方に伺いたいお話がたくさんありました。北研旅行部にも登録させていただき、これまた楽しみが1つ増えました。すでに先輩先生方の「歩き方」にインスパイアされています。料理もおいしかったですが、話に夢中で「話」でお腹いっぱいになった感がありました。
・北原先生にスパイラルワークシートをうちの生徒がなかなかやってこなくて困っていることを相談させていただいたら、「さすが北原先生!そう生徒に伝えればいいのですね!」というご回答といただきました。北原先生直々にボイスレコーダーにメッセージを入れてくださったので、後日文字お越しをし、MLでシェアさせていただきます。

帰路の新幹線の中でふと思ったことがあります。いつでもそこに行けば会えるアイドルのAKB劇場と、北研は似ている、ということです。AKB劇場に行けば誰でもAKBに会えるように、北研に行けば必ず北原先生にお会いでき、直接ご指導いただけます。また、同志にも会えます。なんて素敵な場所なんだと改めて感じました。こんな場所があること、そこに参加させていただけること、そこに行ったら間違いなく元気がいただけることに対し、ものすごい幸福感を感じました。そんな場所がある限り、北原先生がご指導してくださる限り、私はもっともっと学ばせていただきたいと思いました。また、毎月は無理かもしれませんが(家族を説得して)、コロナ前のように「北研へ行こう」と決意しました。(場所をご提供してくださっていらっしゃる中川先生にも感謝申し上げ
ます。)北原先生、T先生、ご一緒させていただきました先生方、ありがとうございました。これからも学ばせてください。どうぞよろしくお願いします。

PS 余談ですが、AKB劇場と北研がどちらが先か調べてみたところ、北研が2004年、AKB劇場が2005年で、北研の勝利でした。

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今回は、北原先生のお誕生会、上智大学ご退職お祝い、中嶋先生の卒塾式お祝いビデオ撮影、T先生の講演、じゃれマガカルチャー、麹町中での北原先生の示範授業と盛りだくさんでした。全国から多くの先生方が駆けつけ、北原先生の人望の厚さを改めて感じました。

1T先生(宮崎県スーパーティーチャー)の講演

T先生のお人柄もあり、終始声を出して笑いっぱなしでした。熊本合宿に行けなかったので、今日聞くことができて本当によかったです。

懇親会で、北研旅行部なるものまででき、T先生パワーのすごさを感じました。先生は「旅バカにつける薬はなし」という本も書かれていて、今までに68ヵ国も旅をされてきました。

◾第1章 言葉っておもしろい

【スペイン】 

バス→ブス

バカ→雌牛 

アホ→にんにく

にんにく風味の牛肉料理は、アホ風味のバカ?

【フィンランド】

モイモイ→さようなら

kulkulpa(クルクルパ)→通行証

人の名前にこんな名前があるそうで、

アホネン、ヘンナ、アシカイネン、ヤリクリ、パーヤネン、アホカスなど、悪口にしか思えないような。調べてみると、他にもアホカイネンやパンツなどあるそうです。「鈴木ではなく佐々木です。」みたいな会話で、さんまのギャグ「アホチャイマンネンパーデンネン」みたいなことが起こりうるのか!?って思ってしまいました。

◾第2章 ジェスチャーの話

「はい」と「いいえ」のジェスチャーが逆の国もある。

OK👌 このジェスチャーが女性の性器を表す国もある

トイレのノック  急げ!と急かす意味

手で鼻を覆う 臭いという意味

色白=不健康

小顔=脳みそが少ない

◾第3章 世界の食事

・一番美味しくない国はやっぱりイギリス

・ちょっときつい食べ物

オーストラリア ヴェジマイト  臭い

ベトナムのホビロン=孵化前のアヒルの茹で卵

第4章 世界の大自然・世界遺産

マチュ・ピチュ

フィヨルド

南アフリカ ライオンズヘッド 喜望峰

アイルランド モハーの断崖

シルクロード クチャ

スバシ故城

サマルカンド

クロアチア 魔女の宅急便の舞台

ベルサイユ 宮殿の鏡の間

ポンペイ遺跡  日本は弥生時代

その頃にもう道路と歩道が分かれていた。

日本はまだ土器を作っていた頃、細かいモザイクアートの壁画が作られていた。

ヨルダンのペトラ遺跡 インディージョーンズの舞台

サハラ砂漠 同じ風景はない。そのときの景色は、その一瞬にしか見られない。

ミャンマー 首長族 首が長いのが美人の条件

骨が長くなってるわけではない。

金の首輪を5歳から着けているから、なで肩になり、筋肉がないから首輪をはずすと頭を支えられないので、死ぬまで首輪は外さない。

日本の常識は世界の非常識

物事を違う角度から眺めてみる

名も知らぬ人の幸せを想え

そうすれば、戦争なんてなくなりますね。

知らなかったことがたくさんあり、T先生のアグレッシブで探求心いっぱいの旅の仕方、見習いたいと思いました。

2 じゃれマガカルチャー⑨

Happy New Year!

①1分間黙読。かかった秒数をメモ

②読み終わったら、Qに対する答えの部分に下線を引く。

③1分後question を読み上げ、生徒は自分の答えを言う。キーワードがあっていればOK。

答えが間違っていたら、WPMは書けない。

④範読

⑤下線部の質問。日本語は使わない。

⑥即興発話練習

 先生が正月休みについて聞く。

1回目は、ペアで競って。

Which do you like better, the winter vacation or the summer vacation ?

2回目は、ペアと協力して、外国人に説明するつもりで。

Do you do something special on New Year’s holidays? What do you do?

3 麹町中での北原先生示範授業

まずは、生徒が私服で登校していることに驚きました。

北原先生の自己紹介knob and a keyに加えて、How do you translate 晃?

divide upper and lower

sun and shine

だから、この教科書を書いたんだよ。

私がなるほどーと納得すると同時に、

千代田区がSunshineを採用してるから言ってもらえるネタだと羨ましく思いました。

◾わくわくペアワーク(7min.)

比較級、最上級  #18 「親友を探せ!②」

・スキットのrepeat

・ボキャブラリー

・やり方確認

・activity(3分)

初めての活動だったにもかかわらず、

しっかり声が出ていた。紙を見ないでできそうなら、紙を見ないでやろうね。と言うと、紙を閉じる生徒がいた。

自己紹介のつかみで、なんか面白そうと生徒の中で感じるものがあったからこそ、初めてのactivity

に対しても積極的に取り組む姿が見られたように感じました。

◾Picture Q&A(5min.)

皆、積極的に手を挙げて答えていました。さすがです。

◾Oral Introduction(3min.)

北原先生がピクチャーカードを見せながら、英語で説明をされていました。

◾Introduction  of New Words (10min.)

・まずは、生徒にカードを読ませて、読み方がわかっているか、フォニックスがわかっているか確認。

・model pronunciationを見せる。

・意味、使い方、発音、アクセントなどの確認。

 ouがつく単語、マジックeで終わる単語

 eaがある語をペアで5つ見つける

・Iceberg effect

意識して使える語句(productive)は、氷山の上にある語句。

水面下のかろうじてわかる語句(receptive)を使えるものにしてproductiveに、知らない語句(unkown)をreceptiveにすることで、語彙を増やしていく。

・ジェスチャーをしながら、単語を言う

2周目

発信語彙だけ  英語→日本語 日本語→英語

カードに赤丸がついているもの

日本語見せて、Spell in the air.

◾スパイラルワークシート

今回はここまでで時間が来てしまいました。次回3月に続きから見せていただけるとのことです。麹町中では、宿題が禁止となっていたため、スパイラルワークシートを宿題にせず、授業内で解かせていたそうです。K先生は、音読も宿題にできないので嘆いていらっしゃいました。

私が教えているクラスでも、授業前に他の生徒のスパイラルワークシートをうつしている生徒がいましたが、『スパイラルワークシート』は、自分がどこをわかっていて、どこがわからないかをはっきりさせることが目的だから、わからないところは空欄にしたままでいいと伝えておく必要があるとのことでした。

今月も多くの学びと、来てよかったと思えるステキな時間をいただきました。北原先生、T先生、参加された皆さま、ありがとうございました。

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1 T先生の講義
 研修会場に入室した際、「こんにちは」とご挨拶させていただいた際、「初めて会う先生だけど、オーラのある方だなぁ」と思いました。しばらくして、宮崎のスーパーティーチャーのT先生だと知り、「やはりホンモノは挨拶だけでわかるものだ!」と妙に納得してしまいました。
 「世界68ヵ国を旅して 〜くすっと笑えてへぇ〜と驚くエピソード〜 」と題し、1時間の講話をしていただきました。 かぶりものと、博多にわかを思いおこさせるメガネ姿で、ご登場!
 ここから1時間ノンストップのお話が面白くて、お腹を抱えて笑いました。
各国での楽しいお話は、皆さんにご著書の『旅バカにつける薬はなし』を読んでいただくとして、最後に旅のまとめとして学んだ4つのことを伺うことができました。

1️⃣ 日本の常識は時には世界の非常識

2️⃣ 発想、アイディアの素は好奇心

3️⃣ ものを違う角度から眺めてみる

4️⃣ 名も知らぬ人の幸せを想え

 実は、私も一人旅が大好きで、他の人からは、無謀で危ないと言われるような旅を経験しています。

1⃣、2⃣、3⃣は、私も同様に感じていました。今回、この4⃣に衝撃を受けました。

 このように思ったことは、私はなかったのです。確かに、困って泣き出したい気持ちになった時、助けてくれた人は数知れず。だから困っている人を見かけたら、私もできることは手助けしよう、で終わっていました。
 海外旅行で飛行機から地上を見ると、国の境界線なんてないのに、国土を拡大したくて戦争するなんてバカげているなと思う程度でした。 T先生の「旅でお世話になった人の名前も、もう忘れてしまったけれど、その人が幸せに生きていてくれたらと思えば、世界に戦争なんておきないはずなんです。」という最後の締めのお言葉にハッとしました。心が揺さぶられました。

 例会懇親会後の夜と、翌日に会った仲間に、先生のバンジージャンプのお話を涙ながらに伝えました。そして、最後の4️⃣に皆ホロリ。新潟に帰ってきてからも、ご著書の宣伝もしております。本の売り上げが伸びて、先生に印税がガッポリ入りましたら、ぜひ北研旅部 〜旅バカ衆〜の運営資金にあてていただけますと幸いです。(な〜んてね!)

2 じゃれマガカルチャー⑨
今回のテーマは「新年」。
二人組になり、テーマについて話をしました。日本文化のテーマを使用することで、即興の力がつくという北原先生のお話に納得。

3 北原先生の参観・師範授業⑧<中学2年生9月> 千代田区立麹町中学校

1️⃣Greeting: knob and a keyは、いつもの導入でしたが、中学2年生には、更に『晃』は陽の光、英語で何という?という2つ目のQuesitonをされていました。回答のSunshineから、使用している教科書に繋げられていました。お見事です!
2️⃣Wakuwaku Pairwork: 初めてわくわくシートを使用したとのことですが、よく理解して活動していました。英文を言えるようになった生徒は、見ないで言わせていらっしゃいました。
3️⃣Picture Q&A: 全員起立した状態からはじめ、言えた人から着席。
4️⃣Oral Introduction of the text: 声色を変えながら本文を聞かせ、内容把握。
5️⃣Introduction of New Words: 二重母音のouのつく単語、ea綴りの単語、サイレントeの扱いについて細かく指導。ジャスチャーで言葉の意味も確認。
6️⃣Answer Check of the Spiral Worksheet: 指導の後半では発信語彙のみ扱い、最後は読ませないで空書きをさせ、覚えなければいけない語を示唆。
スパイラルシートの答え合わせで時間が来て、例会は終了となりました。

語彙力のつけ方として、iceberg effectについてお話がありました。いつでも使えるproductive vocabularyを増やすためには、icebergの下にあるreceptive vocabularyを増やしていかないといけない。「こんな語があったな」という語は記入させる。productive vocabularyに入れていく作業が大事。

何回かお聞きするお話でしたが、毎回メモを取っています。

このお話を聞く度に、私はシンクロナイズドスイミングの選手の姿を思い浮かべます。水面上は美しく舞っていますが、水面下では脚を動かし続けている、あの姿です。並外れた運動量のため、摂取する食事は10000カロリーくらいだとか。英語を流暢に話すためには、同じようにたくさんの英語に触れなければならないと感じます。

私は昨年4月から例会に参加させていただいています。今回は、今までで一番の盛況ぶりでした。

月に一回、ホンモノに触れたくて上京している私です。北原先生はもちろん、例会に参集される先生方に感化され、わくわくドキドキが止まりません。先輩先生方のキラキラしているお姿は、私にとって、真似したい素敵なお見本です。My東京ブギウギは、半年間では終わりません!毎回、北原先生が学び多く楽しい例会&懇親会を企画してくださり、感謝しております。末永くお元気で今後もご教授ください。来月もよろしくお願いします。
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今回のレポートの「視点」は大きく2つです。1つは例会、懇親会の当日のレポート。もう1つが、今回も師範授業のもとになった「教科書のつくり」そのものについてです。

Ⅰ、例会と懇親会の報告
(1) T先生のすごさ
今回の目玉、スペシャルゲストは宮崎が生んだスーパーティーチャー、マシンガントークとマシンガン海外旅行歴が冴えわたる T由美先生の「世界68か国を旅して」の60分ライブトークでした。

マシンガンのごとくT先生がお話されると、北原先生が大好きなおもしろネタが満載。みんなくすっと笑いながらトークに巻きこまれて行きました。ここまで行く! ここまでする! ここまで動く!すごい!の連続です。この続きはぜひ「旅バカにつける薬はなし」(宮崎中央新聞社)をお読みください。Amazonでも購入できます。
拝読していると、かつて誰しもが憧れた、沢木耕太郎さんの「深夜特急」の女性版のような感じがしました。
60分のお話だけでは伝えきれない内容の濃い旅行記が本から読み取ることができました。

先生は68か国を海外を弾丸旅行されました。私としては疑問①「ひとりの人が世界68か国も行けるの!?いつ、どうやって、何年かけて!?」でした。22歳で教師になって、ひと夏に1か国回ったとすると、もう90歳を過ぎてしまいます。直接お話をうかがうと「夏休みに行くの」とのこと。疑問②「それでも、どのように68か国を?」
著書、25話を読み進めると謎がとけてきました。T先生は超多動だったのです。「24時間で5か国」を回ったのです。「24時間で5か国、ボスニア・ヘルツゴヴィナ~セルビア~コソヴォ~マケドニア~ブルガリア」とあります。
まさに「深夜特急」のように、寝ている間も走行を続け、爆走の旅を経験されていたのです。

教師の登場の瞬間に勝負はついた!
教師の力量は、最初の30秒のつかみで決まります。先生は丸黒縁めがねに、派手なお帽子、BGMにベイシティ・ローラーズのSaturday Night♪の曲を流して、明るくさっそうと登場します。わたしもつい、元気に歌詞を口ずさんでお迎えしました。そのくらい先生の登場は「はっとして、明るいイメージ」なのです。みなさん、つかみはOKですか。このときの意外さやオーラが、英語の時間、空間をすべて支配します。さすが、素敵な陽気なスーパーティーチャーですね!
T先生を拝見して、最も感じ、学んだことは、
「先生は英語の授業、英語の教師であることを、とことん楽しんでいる。だから生徒も楽しい」ということです。
私たち英語教師は、世界旅行をしたり、日本を旅したり、たくさんの楽しい経験、貴重な経験を授業に取り入れ、生かすことができるラッキーな職業です。「先生が楽しければ、生徒も楽しい」「先生が笑顔なら、生徒も笑顔になる」
「先生が知的で豊かな経験をたくさんもっていれば、その豊かさ、知性はいやでも生徒に伝播する」ということです。
みなさま、T先生の授業の様子、著書を拝見して、英語教師としての楽しさを思いきり共有させてもらいましょう!

(2) だから、懇親会で作っちゃった「北研・女子旅行部」の巻
「世界68か国」を行脚してまわったT先生のライブトーク。懇親会ではバースデーを迎えた北原先生のお祝いモードとともに、T先生からパワーとお話をいただきたい女子たちで大いににぎわいました。
「じゃ、旅行部MLを作りませんか。入りたい方、挙手してください!」というと、まわりの女性の先生、みなさんすっと手をあげました。教師としての豊かさ、人生の豊かさ、貴重な旅や町や都市の歩き方や経験をシェアすべく、
即刻私たちは「北研・女子旅行部」MLラインを立ち上げました。その楽しそうな会話に、北原先生もうれしそうでした。
名誉会長・T先生、名誉顧問・もちろんの北原先生とし、発起人・H、発起人+事務局S先生といった布陣で、その場の勢いで発足してしまいました。気になる方、興味のある方は、北研例会や懇親会に参加されたときに、先生にお声がけくださいね! あ、かつて女子高だったけど共学になったから、男性もOKのような感じで、男性でも大丈夫。こわくありませんよ。いつかみんなで、北原先生のルーツのひとつ、ドイツなどにも行けると楽しいですね!
できるだけ、当日の例会や講演、懇親会のライブ感が伝わるようにレポートしてみました。

後半へと続きます。

 主に北原先生へのみんなの敬愛⇒師範授業⇒「世にも素晴らしき Sunshine教科書」についてレポートします。

~あたりを闇がつつむ頃、列車はするりと静かに雪景色へとすべりこむ。私は無心に1冊の本を読み進める。そう。それはひとりの女教師が60数か国を 「ひとり旅」する遍歴をまとめた本だ。タイトルは大変奇妙だが、センスがいい。 「旅バカにつける薬はなし」― そこに彼女のセンスと覚悟がうかがい知れることができた~
 新幹線で軽井沢に戻るころ、クリスマスの飾りのように、森の木々は雪をかぶっていました。楽しい本にくぎ付けになっていました。それは沢木耕太郎先生の本を彷彿させるとともに、昭和の黎明期「おんなひとり世界旅行」で活躍した、往年の兼高かおる女史を彷彿とさせました。(このおふたり、知らない世代の方は、Wikipediaで見てくださいね)

 Ⅱ 北研、そして「世にも素晴らしき サンシャイン教科書」
(1) 北原先生の愛~そして、北原先生への愛

北原先生のお誕生日にあたる2月例会。先生はゲストとともに楽しそうに準備をされていました。そして、「北原先生のお誕生日を祝う会実行委員会(仮題)」の面々もまた、例会のだいぶ前からこの日のサプライズの仕込みに余念がありませんでした。例会本番。北原先生が中嶋塾の閉校式へのどっきりスピーチとギャグの練習に余念のない中、わたしたちも密かに、どっきりバースデープレゼントを仕込んでいました。結果は大成功でした。北原先生の「お呼びでない」「こりゃまた失礼」のギャグは冴えわたり、本当にクレイジーキャッツのハナ肇さんのようでした。(これもまた知らない世代の方、調べてみてくださいね) よく似ていました。
参加のみなさんで、ミモザやチューリップ、ナランキュラスなど春の香りの花束を。思い出の写真をたくさん飾れるフラン・フランのフォトフレーム。たくさんの方からのお祝いメッセージの色紙をプレゼント。バックには北原先生も大好きな、タケカワさんの「走り去るロマン」をかけることを忘れませんでした。

「Passing picture, in my mind」~たくさんの思い出が、走馬灯のように、ぼくの胸をかけめぐる~

北原先生にとても喜んでいただけました。こんなにたくさんの全国の先生たちにお祝いされる先生はとても幸せだと思いました。先生、次回の懇親会ではチキンの後すぐにカレーをいただきましょう!

(2)師範授業

対象:千代田区麹町中学校2年生 (K先生が勤務される中学校)

都内屈指の名門伝統校、麹町中で颯爽といつもどおりに「ブレない鉄板の授業」を拝見しました。

生徒数:34名、私服のためか高校生のように落ち着いた生徒さんたちでした。

<オープニング>鉄板ネタ、先生の名前を英語で紹介するつかみから。「延晃」= Knob and a key。
前回同様「生徒へのつかみはOK」。そして、全員の視線と意識を前に向かせます。
生徒は先生に親しみを感じてきた様子がうかがえます。

<わくわくペアワーク> ワークシートをタブレットに配信して、いつも通りにやり方を示す。
生徒は最初慣れていない様子もありましたが、次第に動きながらさまざまに会話を楽しんでいました。

<Picuture Q&A> ~<Oral Introduction>~ <Introduction of New Word>へと流れるように続きます。
手慣れた動きで、いつものように単語カードをめくって語彙の紹介と練習を行う。

① 生徒から読む(知っている単語を確認する) ②生徒→教師 フォニックスの指導
③ 意味を定義する、派生語指導 ④発信語彙を生徒から言う ⑤フラッシュさせる
⑥ 日本語→英語 ⑥空書き → 一連の動きにブレなし。職人技です。指導に一定の型があることは大切!
アナログな「フラッシュカード」こそ、最も職人技が必要とされる、英語教師の基本であり奥義といえる。
生徒とのインタラクションの中で、一番単語が定着する指導だと思います。

北原先生:「Iceberg effect」表面に出てくるProductive words「発信語彙」(氷山の上)を大きくするには、水面下にあるReceptive words「受容語彙」やUnknown words「未知の語彙」などの語彙を増やすことが大事である。受容語彙、知らない語を積み上げることが、発信語彙を豊かに増やすことにつながるということでしょうか。
(今回の例会は、盛沢山だったので、ここまでで次回3月に続くとなりました)

(3)「世にも素晴らしき サンシャイン教科書」
今回、師範授業で使われたサンシャイン教科書(2年)を全員に配布してもらい、じっくり本文を読むことができました。教科書のpassageの内容と表現、読みやすい教科書のレイアウトと、理解を助ける数々の工夫に目が釘付けになりました。「目にやさしく、わかりやすい図版」、教科書の構成の素晴らしさなど、夢中で師範授業の内容をはじめ、全体を見ました。他社のテキストの構成、配慮、思想とは格段に違う。秀逸な点をまとめてあげてみます。

① 英語の内容、表現の素晴らしさ、画面、レイアウトの美しさ~ 
~日本人の気概、繊細な感性を技術にする、心に染み入る内容~
(Program4 High-Tech Nature)
Can you see that bird? Yes, it’s a kingfish(=カワセミ) →英文横に、美しいブルーの配色のカワセミの写真がある。
I think it’s the most beautiful bird of all. The bird gave a hint to a Shinkansen engineer.
Well, the Shinkansen is the fastest train in Japan.
The engineer modeled the Shinkansen after the kingfishers beak and head. →
新幹線500系の写真がある。
そぎ落とされた、すっきりした英文が、美しい写真とともに、「すーっ」と頭に入り、心に入ってきました。
このpassageを読んだだけで、作者、編集、編者はどれだけ深く「日本人の良さ、美徳」を知り、日本人の心と文化の豊かさを知り、日本人のひとりであることを誇りに思っている人だったかがわかります。下手にbulletとか言わずに、潔く、かっこよく Shinkansenというあたりもいいですね。

日本人として誇りをもって簡潔に研ぎ澄まされた文。どんな生徒にも読みやすい文字の配列(レイアウト)。
写真の美しさ(=写真の美しさで知られる「世界画報」レベル。その本に使われる写真は1枚100万円以上。
磨かれたセンスと技術でお金をかけて大切に大切に作られます)発達障害をもった生徒にも、すっと入ってきます。一切の無駄がなく簡素です。その簡素さは、文学でいうならば、島崎藤村の「簡素な文体」のような潔さです。写真が「英文の理解しやすさ、読み取りやすさ」のために、英文によりそって、そっと美しく配列されています。
「一度見たら、二度と忘れられない、心に深く残る写真と英文」がそこにありました。こんな教科書を使って、生徒に教えたいと思いました。今の世の中、余分なものがごちゃごちゃ入り混じった教科書のなんと多いことか。どれ程優れた編集者、デザイナーが作ったのでしょう。調べてみました。この教科書のデザインは「カラー・ユニバーサルデザイン」「日本色彩研究所」がデザインしていました。デザイン会社はdigさんというようです。「作り手」として、一流のデザイン集団です。(これから本を作られる方、このデザイン会社さんをマークしておくとよい本を作っ
てもらえると思います)また、編集委員には、「特別支援教育」の専門家の先生が2人入っていました。配慮されています。巻末には、「日本人の気概」を伝える「杉浦千畝」の~Visas of Hope~が掲載されました。これこそ日本人の魂をもった、生粋の日本人が作った教科書だと、憧れの思いでいっぱいになりました。美しい。こんな教科書を使って授業をしたい!!! どんな素晴らしい監修の先生が作られたのでしょうか。

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■T由美先生(宮崎県スーパーティーチャー)講演

「登場の仕方が大切!」とバックミュージックを携え被り物で登壇したT先生。会場のテンションが一気に上がりました。宮崎スーパーティーチャーで現在中2の担任。趣味は旅をすること。これまで68か国を旅行し、そこでの体験を本にまとめ出版したそうです。その一話(第61話 え?知らん(ポーランド ワルシャワ)のコピーをいただきました。本当は90分でする講演を1時間に凝縮してお話していただきました。

第1章 言葉っておもしろい

(1)見知らぬ人から「〇〇」と言われた話

スペインでの出来事。近くにいたおばさんに急に「ぶす」って言われた。躊躇したが、スペイン語でバスはブス。バスが来るよという意味だった。レストランに行ったら「ばか」と言われた。スペイン語では、牝牛をバカ、雄牛をトロ、アホはにんにく!

(2)フィンランド語クイズ

通行証は「クルクルパ」。さようならは「モイモイ」。他にも色々な単語を教えていただきました。日本語では別の意味になるけれどかわいい音の単語がたくさんありました。

(3)舌打ちしたくなる言語

南アフリカでは舌打ちされた。感じ悪い!実は、現地語には舌打ちのような音がもともと存在して、舌打ちしながら話すそうです。

(4)「はい」と「いいえ」の勘違い

ネパールでは、あごを上げるのがはい、横に振るのがいいえ。日本語と英語も「はい」と「いいえ」の返し方で誤解を生むことがあります。

(5)モロッコでの出来事

モロッコで若い男にストーカーされた話。いつまでもついてくる。「マニー」と言われ、ノーと叫んだ。レストランに逃げてもういいだろうと思ったらまだ外で待ち伏せしていた。とうとう乱暴され、周りの人に取り押さえられ青年はポリスに引き渡され、ポリスから「こいつか?こいつがやったのか?」と聞かれたから「イエース!」と答えたら、青年はぼこぼこにたたかれた。そんな思い出の反面、外国の若者たちと一緒に参加した砂漠のツアーは素晴らしかった。砂漠の風景は風が吹くと一瞬で変わる。トイレはどこ?とガイドに聞いたらeverywhere!と答えた。

第2章 ジェスチャーの話

・日本では指で〇を作りOKを表すが、日本以外では性的な意味を表すことが多い。

・〇はゼロ点、チェックは正解を表す。

・バツは挑戦的な意味になる。

・ノックするジェスチャーは「急げ」という意味。

・手で口を押えるのは「くさい」という意味。

・日本で美人の条件は「色白」「小顔」とよく言われるが。。。外国では、色白=不健康、小顔=脳みそが少ない

・ミャンマーの首長族の村に3ドルで入れる。首が長く見えるのは目の錯覚。肩の筋肉がない。究極のなで肩。いつ首輪を外すのか?一生外さない。外すと頭が重くて支えきれず死んでしまう。

第3章 世界の食事

(1)どの国の食事がおいしかったか?

・ベトナムのバインセオ、フォー、チェー

・台湾のまんとう、ふかふか

・インドのチャイ、素焼きは飲んだら床に落として割る

・ネパールのモモ

・ウズベキスタンのマントゥ(シルクロードはシルクだけでなく、食文化も運んだ)

・ウズベキスタンのプロフ

・サマルカンド ナン

・ポーランドの伝統料理、ジュレック。器がパン。酸っぱいライムギのスープ

(2)これは日本人には無理・・・まずい食べ物

・コスタリカ、グアテマラはごはんがスイーツ。

・台湾の周豆腐。

・オーストラリアのベジマイト。

・ベトナム料理、ホピロン(孵化前のアヒルのゆで卵)。

・最下位はイギリス。半年間イギリスに住んでいた。前半はホームスティで、ホストマザーが料理上手で食事は良かった。ヨークシャプディング。後半はノッティンガム大学寮に住んだ。大学寮の夕食は最悪だった。写真で見せていただきましたが、皆苦笑するほど本当に残念な食事でした。

第4章 世界の大自然・世界遺産

・マチュピチュは誰でもポスターの写真が撮れる。野生のリャマ。

・ノルウェーのフィヨルド。断崖絶壁ぎりぎりで写真を撮るばかものが大勢いる。

・ケープタウン、ライオンズヘッド。喜望峰。

・アイルランド、モハーの断崖。

・シルクロードではタクシーチャーター。オアシス都市のクチャ。クズルガハ放火台。

・スバシ古城。

・ウズベキスタン、サマルカンド。西洋と東洋の交差点。

・クロアチアのドゥブログニク。魔女の宅急便の舞台。

・ベルサイユ宮殿。50歳でとうとうあこがれの地へ。

・ヴェスヴィオ山。噴火で一瞬にしてなくなったポンペイ。日本は弥生時代で土器作っていたのに、当地は高度な文化が発展していた。美しいモザイクは男女の交わりが描かれていることが多い。

・ボリビア。チチカカ湖

・フィリピンのチョコレート自転車。空中自転車。

・ジンバブエのビクトリアの滝。バンジージャンプをした。ビデオを見せていただきました。54321バンザイ!で手に汗握りました。肩に書かれた受付番号。実は体重だった。

・ヨルダン、ペトラ遺跡。入場料7000円。インディジョーンズの舞台。

・ヨルダン、アンマン、死海。天気予報に「ほこり」、見たことない!笑

・ドバイ、人工島パームジュメイラ。世界一美しいスタバとイリー。

・ニュージーランド、マウントクック。

・キリマンジャロ山。4750m。高山病になり悔しかった。スペイン人3人。日本人1人。

第5章 世界の子どもたち

イギリスで日本語を教えていた。教育実習中の6月13日。その日はT先生のお誕生日。先生や生徒がサプライズでお祝いしてくれた。これはその時の写真。これが、英語を教えようと決まった瞬間。

第6章 やっぱりイギリス

 (時間の関係で割愛)

第7章 忘れられない出会い

(1)マザー・テレサ

インド・コルカタでの話。自分はインドの大学生。マザー・テレサに会えるから紹介するよ、と言われ待ち合わせるが来ない。カメラがなくなっていた。大学生なんて真っ赤なウソ。ただのすり。カメラなくなっていた。でも運よく、マザー・テレサに会うことができた。その話を生徒にしたら、あだ名が「死神」になった。

(2)文通相手のエイヤさん

中2のころの文通相手、フィンランド人のエイヤさん。7年ぐらい文通していた。それから38年経って会えることになった。フィンランドのエイヤさんを訪れ、サウナに入らせてもらった。ここで3回目のバンジー。腰にくるからもうバンジーは終わり。

第8章 世界旅のまとめ

 68か国を旅して学んだ4つのこと。

①日本の常識は時には世界の非常識

フィンランドの姓は選べる。夫婦別姓が認められていないのは日本だけ。

②発想・アイデアの源は好奇心

③ものを違う角度から眺めてみる。

メディアは全体の一部を切り取って報道する。サラエボに行くとき、そんな危ないとこに行ったらダメと言われたが、そんなことはなかった。

④名も知らぬ人の幸せを想え

困っているときに助けてくれた人、お金をくれた人もいた。あの人たちが今幸せだったらいいな、と思う。みんながそう思えたらこの世に戦争はない。いつも生徒に伝えていること。

■じゃれマガカルチャー⑨

じゃれマガカルチャーには、191のシートがあり、そのうち86回分は日本文化に関すること。しゃべる内容のある日本文化は即興発話用の練習になる。

じゃれマガを使った授業は、① 読む ②質問に答える ③ 答えが合っていたらWPMを書く ④先生の範読 ⑤クイズ、の順で行う。

今回は、正月休みをテーマにした内容で「日本では正月休みは何をするか」を自分の経験を交えて外国人に説明する体験をしました。

■千代田区麹町中学校(2年生)での示範授業

 2022年9月22日に行われた示範授業の動画を見せていただきました。北研のK先生の学校です。K先生は「千代田区には中学校が3校のみ。私服。チャイムが鳴らない学校。北原先生が来たことで一緒に研修することができた」とおっしゃっていました。

1 Greetings

knob and keyの自己紹介。麹町中でも手拍子が起こっていました。「晃」はどういう意味?Sun and sunset. That’s why I wrote Sunshine.

2 Wakuwaku Pairwork #18(比較の最上級)

What is the cutest, dogs or cats. — Well, I think dogs are the cutest.

意見が合わなかったらWe can’t be good friends.と言って別れる。

You don’t use any Japanese. Eye contact is very important.

言えるようになったらワークを閉じて言う。

3 Picture Q&A

P53の絵を見せてQ&Aを行う。

What is this? — It’s a bird.

Have you ever seen this bird? — No, I don’t.

What’s this? — bullet train. 新幹線

Where is the Shinkansen going? — tunnel

4 Oral Intro-duction

カワセミ(kingfisher)が新幹線エンジニアにヒントを与えた話をシンプルな英語で説明。トンネルに入るときに大きな騒音が発生する。それを軽減するために新幹線の全面は細長くしてある。飛び込みの選手がきれいに入水する(without a splash)のと同じ。

5 Introduction of New Words

① フラッシュカードを見せながら生徒だけで読ませる。

② 先生の後に続いて読む(単語の解説やクイズを出ししながら)

beak — eaでイーを6つ言ったらstand up

③ 生徒→先生の順で読む

Enterジェスチャーして。名詞は?Entrance

withoutで辞書引き。前置詞だね。I cannot live without you. without love~なしで

④ ジェスチャーしながら読む

ここからは発信語彙のみ。赤丸の語は絶対使えなきゃダメ。つづりまで書けなきゃダメ。

⑤フラッシュさせて読む

⑥スペリング

合っていた人は手を上げる

6 Answer Check of Spiral Worksheet→タブレットで送る

麹町中は宿題禁止であるため、授業中にやったそうです。

(時間の都合で示範授業視聴はここまで。続きは次回)

■都中英研 研究部公開授業の所感

2月22日(金)に研究部の研究授業が渋谷区立松濤中学校で行われた。公開授業を踏まえて、北原先生から以下の話があった。

アイスバーグエフェクト(iceberg effect)、氷山があって海面の上にあるのは、意識上にある単語(productive)。海面直下の氷山にうろうろしている単語(かろうじてわかる、あああれか~、というやつ。receptive)を増やし、productiveに上げてあげるのが大切。また、氷山外の海をゆらゆらしている単語(unknown)をreceptiveに移動していくことも必要。だから、「あ、それあった!」というのはメモした方がいいよとアドバイスする。

おとといの都中英研の研究部の授業は、新出文法のwas/wereの導入やらない、New wordsもやらない、文法も単語も教えない授業だった。授業者は「わからないことに耐える耐性をつけるため」と説明していた。でも何も教わらなかったらできるようにならないのでは?スパイラルワークシートは分からないことを明らかにするもの。

中島洋一先生へ、中島塾卒塾式お祝いメッセージを収録したり、北原先生のお誕生日会をしたり、楽しい例会でした。ありがとうございました。

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1.宮崎県スーパーティーチャーT由美先生による講演「世界68か国を旅して」
Bay City RollersのSaturday Nightとともに登場
この瞬間から、今から始まる話は絶対面白いと予感させる。そんな始まりでした。

言葉って面白い
忘れられない出会い

私自身も英語科教員になろうと決めたのは、大学2年生の時にオーストラリアにてインターンシップに行った時のことでした。子どもたちに日本語や日本文化を教えながら、お昼にはOrigami Clubを開催してプレスクールの子達に鶴や手裏剣を折ってあげるとハグしてもらえたり、中高生とは教室でたこ焼きを焼いたり、アニメのシーンを再現したり…とたどたどしい英語で交流した人々との出会いが、今の自分を作り上げているのだと改めて思い出すことができました。
そして、T先生はそんな出会いを68か国も旅をしながら一つ一つ、鮮明に、そして声を出して笑ってしまうくらいのエピソードと共に日本の中学生に伝え、世界と繋がることがどんなに素晴らしいことなのか全身で伝えられていました。まさにスーパーティーチャー!

2.じゃれマガカルチャー「日本の年越し」
読解だけでなく、T→Ssへの質問を経て、題材について即興でアウトプットまで持ってこれるハイクオリティな文章がこのじゃれマガの真髄です。
「今日はどんなトピックなんだろう?」と子どもたちにワクワクしてもらえるようにするには、T先生のトーク術とのブレンドを…自分ならどういう切り口でやってみようか…と考えてしまいました。トピックによっては、面白くなりそうです!

3.麹町中学校での北原先生師範授業
ニュージーランド海外派遣研修にて知り合ったK先生の現任校。映像を見るのは初めてでした。まず、驚いたのは授業前の子どもたちのリラックスした様子でした。私の現任校は2分前には着席、そして静寂。以前の荒れた校風と伝統的な風紀委員による、古き文化です。そして、現任校に赴任した時に、一番違和感を覚えたところでもあります。町田市の子供たちは、個々に関わってみると、本当に面白い!ユニークな発想もあって、Basic
Dialogやスキットは思わず笑ってしまう子たちもいます。なのに、授業の前は静寂から始まります。
麹町中の子たちは最初から、リラックスし、対話することを楽しんでいるようでした。そこで北原先生のknob and keyは見事にハマっていた。そんな瞬間でした。

1年以上も間隔を空けてしまい、なおかつ北原先生や他の先生方にもあまり挨拶することができずに申し訳ありませんでした。それでも暖かく迎え入れてくださり、そして、北原先生へのサプライズ企画にも参加させていただいてとても嬉しかったです。

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宮崎のT先生をゲストに迎えて、たくさんの先生方が日本各地から集まり、にぎわいました。
私も、久々に参加して懐かしい先生方とも再会できて、とても嬉しかったです。この雰囲気が私に元気とパワーをくれるのだと改めて感じました。では、レポートを送ります。

1 T先生講演
 登場からみんなの心をわしづかみ。帽子と眼鏡とBGM. 私もかつらをかぶって登場したことがありますが、BGMまであって、まだまだだと思いました。

 昨年夏の北研夏合宿 in 熊本での夜の懇親会二次会でも、T先生のドバイ旅行の話で大変盛り上がりました。さらに旅先でのお話を聞けて、とても楽しかったです。印象に残ったのは、「言葉っておもしろい」「ジェスチャーの話」です。日本語か?と思う「ばか」など、現地の言葉では全く違う意味をもつ言葉などの豆知識情報は、生徒もとても食いついてくると思います。また、ジェスチャーについても、Yes-Noなどは、全正解共通かと思っていたのですが、違うんですね。子どもたちが言葉や文化などに興味をもつきっかけになるだろうと思います。私は、夫婦喧嘩を避けるため、もっぱらツアーでの海外旅行なので、現地の人たちとの触れ合いが少なくて残念です。でもT先生のように、言葉やジェスチャーなど、もっと意識していたいなと思いました。最後に、先生が話された「名も知らぬ人の幸せを願う」という視点、私も胸に刺さりました。私も実際に少しでも触れ合ったことのある人があの国にいると思えば、その国の平和を願うことにつながると思っています。そのための一つの手段として英語があると思います。生徒にも英語を通して、さまざまな国の人たちと出会い、平和な世界を求め続ける人になってもらいたいと思っています。

2 北原先生サプライズ誕生日お祝い
 中嶋洋一先生の中嶋塾卒塾会のお祝いメッセージ撮影をしました。北原先生が考えられたシナリオの元、参加者全員で撮影をしました。そして、その映像を確認するかと思いきや、なんと、先生と古くからのお付き合いの先生方の映像が流れ、そして、この日のために実行委員の先生方が前々から準備してくださった花束やプレゼント、みなさんからのメッセージカードをお渡ししました。T先生からは、生のフルート演奏が披露されました。お世話になった北原先生の誕生日を一緒にお祝いできて、うれしかったです。準備してくださった先生方、ありがとうございました。

3 じゃれマガカルチャー
 じゃれマガカルチャーを読んだ後、ペアで①競って答える(Which do you like better, the winter vacation or summer vacation? Do you do something special on New Year’s holiday? What do you do?)
②ペアで協力して答える。「日本では正月休みは何をするか」を自分の体験を交えて外国人に説明しよう。
このような活動をすることで、即興性が養われます。②では、一人では難しい生徒にとっても、ペアでやることでだんだんとできるようになるのではないでしょうか。

4 師範授業
千代田区立麹町中学校2年生 Sunshine Program4-2
 ・まず、北原先生いつもの名前(Knob-key)でつかみはOK。
 ・わくわくペアワーク
 初めてとのことですが、北原先生の英語での説明もわかりやすく、スムーズにできていました。最初にルールを明確に伝える(No Japanese, eye contact, 言える生徒はプリントを折って見らずにいってみよう)ことで、読むのではなく、話す、伝えるということができると思いました。自分はできる生徒は見ないでというのを伝えていなかったので、次は伝えなくてはと思いました。

 ・Q&A using picture cards
 Have you ever ?など、3年生レベルのも入れている。できる子も伸ばす。
 ・Oral introduction
  北原先生のintroductionがうまいなぁと改めて思いました。理解できるレベルの英語で話す英語力の大切さを改めて感じます。
 ・New Words
いつものようにいろいろなパターンで繰り返します。iceberg effectの話があり、productive wordsを増やすには、receptive wordsを増やす必要がある。そのためには、その周りにある単語を思い出させることが大事。「あ~それあった!」と思うものはメモさせる。まったく知らないものはメモしなくていいというように生徒の理解に応じて変える。


時間がなくて、今回はここまででした。続きは3月だそうです。次回は行けないだろうと思うので、残念です。
しかし、やはり映像を見て、対面で学ぶことで気づいたり、みなさんとお会いして刺激をもらったりする良さを感じたので、また機会を見つけて参加したいと思います。
そのあとの懇親会もとても楽しかったです!北研旅行部のLINEグループもできて、わくわくです。今回はカレーまでいきつかなかったのが残念です。コロナでおとなしくしていたので、たまったマイルを使ってまた行きたいとと思います。北原先生、みなさんありがとうございました。

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T先生のお話、とても楽しく、刺激的で今も先生の表情・声が心に生き生きと残っています。
九州からおいでいただき、本当にありがとうございました。

まず、最初にカラフルな被り物で登場されたTを見て、私には今まで生徒に対して、先生のように生徒に全身でぶつかっていただろうか、サービス精神があっただろうか?と自問自答しました。

1. 世界68か国を旅して 宮崎県宮崎市立東大宮中学校 T由美先生の講演
旅行した国は68か国。担任30回。教師歴36年。

<第一章 言葉っておもしろい>
・スペインのバス停で「ブース、ブース」と言われ、「えっ」と思ったら「busバス」のこと。
「バカ」は牝牛、「トロ」は牡牛、「アホ」なニンニクのこと。
・フィンランド語では、兎を「カニ」、狼を「スシ」、豚を「シカ」、こんにちはは「モイ」、
さようならは「モイモイ」、通行証を「クルクルパ」という。人名も「アホネン、ヘンナ、アシカイネン、アホカス、バーヤネン」など日本語からしたら変なものがある。
・南アフリカでは、舌打ちが言語になっている。しゃべりながら「グッ」という音を鳴らす。
コサイン語が話されている。
・ネパールでは、首(顎)を斜めに振るのがYesを表し、国によって動作が変わる。
・モロッコ(スペインの南からアフリカまで2時間で行ける、と言われモロッコへ)
ここで青年に後をつけられ、「マダム、マネー、食べ物くれ」的にポケットに手を入れられたので、
首をつかんだら、相手は反り返って目が泳いでいた!現地の3人の青年が駆け寄って来て、Policeが 手錠をかけた!結局確認したら何も取られていなかったが(とても怖かったと思う。もし私だったら、旅行を途中でやめている?まず、先生のように相対する勇気もなく座り込んでしまっただろう)。
・モロッコの良いところを見たいと思い、アシュラ→カサブランカ→マラケッシュへ
ラクダでサハラ砂漠へ行った時にWhere is the toilet?と聞くとEverywhere!と!
このツアーは20代の西洋人がほとんどで、そこにアジア人30代の先生が1人だった。
砂漠は風が吹くと同じ景色は二度と見られない。

<第二章 まぎらわしいジェスチャーの数々>
・日本でのOKのジェスチャーは女性性器を表す。ピース✌の裏もダメ!
・テストでは☑が丸。●がバツ×。
・ノックは「急げ」を意味する(イギリス)。 
・口を押えると「臭い」の意味(日本人の女性はこれをよくやるので誤解されるから注意した方が良いと私も思う)
・ヨーロッパの美人の条件:色白・小顔はダメ。色白は不健康を、小顔は脳みそが少ないと思われる。
・ミャンマーの首長族の話:イギリス人の医師が彼女たちの首をレントゲンで撮ったところ、首が長いわけではなく、5歳からオモリをつけ、筋肉が無いので、究極のなで肩になっている。彼女たちがもし首輪を外したら筋肉が無いので首を支えられずに大変なことになる。

<第三章 世界の食事>
・一番美味しいのはベトナムのバインセオ。
(私もベトナムのハノイに約1年いた時、ホーチミンのバインセオがとても美味しかった。)
・台湾の蒸しパン(マントウ)、インドのチャイ(飲み終わると素焼きの器を割る)、ネパールのモモ、ウズベキスタンのマントウ、プロフ。
・これらはシルクロードで繋がっている。シルクロードは食文化を運んだなあ、と面白い発見をした。
・一番まずい食事はイギリス。イギリスの食事は食べられたものではない。
・文科省の教員派遣で6か月間、ノッティンガム大学へ。寮の食事がとてもまずかった。
・ファーウッド中学校では担任が5年間同じ。2ポンド払い月2回私服OK。
・ポーランドの酸っぱいライ麦スープ(ジュレック)、グアテマラではご飯はスイーツ、オーストラリアのベジマイト、ベトナムの孵化直前のアヒルのタマゴ(ホビロン)(私もベトナムで少しだけ試しました)、モロッコのタジン鍋。

<第四章 世界の大自然>
・マチュピチュの聖なる岩、リャマ。ノルウェーのフィヨルド、南アフリカのケープタウン、lion’s head, 喜望峰。アイルランドのムハの断崖、シルクロード(ウイグル自治区のクチャ市(亀茲)、クズルハ砲火台、スバシ古城、サマルカンド(ウズベキスタン)
・クロアチアのドブロクは魔女の宅急便のモデルになった街。ベルサイユ宮殿。イタリアのヴェスヴィオ山・ポンペイ遺跡(2千年前を再現)、南米のチチカカ湖、フィリピンのチョコレートマウンテン、ジンバブエのビクトリアの滝(1時間歩いてザンビアへ)、ヨルダンのペトラ遺跡(入場料7.000円)インディージョーンズの映画の舞台・往復6時間、アンマンの死海、ドバイの人口島:パームジレイラ
・バンジージャンプは体重が軽いとできない。死んでも自己責任。

<第五章 世界のこどもたち>
・T先生は高校3年生の時に交換留学の時に2週間、日本語を教え、この時に英語教師になる!と決めた。

<第六章 やっぱりイギリス>
・ビートルズの聖地リバプールへ。

<第七章 忘れられない人との出会い>
・マザーテレサが亡くなる3週間前にインド・コルカタへ行った。カメラを掏られた。マザーテレサが祈ったミサでほぼ一緒に祈った。
・国際ペンクラブを通して文通をしていたフィンランド人のエンヤさんと38年ぶりに会うことができた。

<まとめー旅から学んだこと>
・日本の常識は時には世界の非常識。アイディアの源は好奇心!違う角度から物事を眺めてみる。
・自分で見に行き、真実を調べる。名も知らぬ人の幸せを思え!

T先生の体験した旅のお話を聞いて、まるで自分も行ったことのない場所・人たちと出会っているような気分になりました。私も海外(特にアジア圏)で出会った人たちと心が通じ合えた時に、T先生がおっしゃったように「あの人たちが今幸せだったらいいなあ」と思います。まず行ってみることが大事なのですね。海外に行くのに臆病になっていましたが、また色々な国に行ってみたい、行かなきゃいけない、と思わせていただいた貴重なお話でした。是非機会があれば、生徒達に「九州にはすごい先生がいてねー」と、先生がしてくださった話をしたいと思います!本当にありがとうございました。

2. じゃれマガ
即興発話練習では、ペアで「日本では正月休みに何をするか」を競って話す。
一緒にペアになった先生は積極的でどんどん話されていて、焦りました。ペアでやるとモチベーションがあがります。

3. 北原先生の麹町中学校での示範授業
・麹町中学校は一律の宿題が禁止されている学校なので、音読の宿題も出せない。
・示範授業ではまず先生の自己紹介から始まり、先生が生徒をどんどん引き込んで活発な授業をされていました。フラッシュカードもやはり先生のカードの出し方・タイミングが絶秒で生徒が喰いついて発音している様子が映し出されました。例会で頂いたTeaching Planを再度読み直しまた勉強し直したい。

・北原先生の[Iceberg Effect]のお話
まずはproductionを意識して単語を読ませる!Topはいつでも使えるProductive vocabulary, そしてDownは受容語彙Receptive vocabulary. そしてUnknownがその境界線(Surface)。「あっ、それはあった!」と言えるSurfaceのすぐ下の語彙を上にあげ、どんどん階級を上げてProductive vocabularyにし語彙力をつける。

●番外編
 例会の最後はT先生のフルートの生演奏でした。スピーカーを通した音とは全く異なる力強く和らなか響きに酔いしれました。そして、懇親会はいつもの美味しいカレー屋さん。(名前を次回は覚えます)お店の方々がみなさん笑顔で感じが良く嬉しいです。今回は九州からU先生たち、京都からM先生、そして今年度皆勤賞の新潟のI先生などたくさんの先生方と話す機会があり、途中で席替えもあり、本当に有益な時間を過ごさせていただきました。
 またお邪魔します。今回も北原先生、学びの多い例会を設定して頂いて、ありがとうございました!
そして蒲田の志茂田中学校で会場をいつも提供してくださっているN先生、参加された全ての先生方、ありがとうございました。

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1.T先生 講演
 宮崎県で英語科では2人目のスーパーティーチャーとなられたT由美先生が、ご自身の海外旅行のご経験をお話くださいました。
 これまで68カ国を旅行され、内容もパワフルでした。私は到着が5分ほど遅れてしまったのですが、ちょうどフィンランド語のクイズのタイミングで、モニターにさまざまなフィンランド語が紹介されていました。人の名前に「○○ネン」という形(日本人の場合、人によっては、「関西弁」のような響きに聞こえるようです。)が多く、建築家「サーリネン」が思い浮かんだり、またスライドにも「アホネン」という語があり、知り合いの紹介でお世話になったプロの女性写真家の方のファミリーネームが「アホネン」さんだったので、「あーっ」と思い、途中参加でしたが、楽しかったです。
 モロッコの砂漠についても、砂漠の砂の模様も、風によって、刻々と変化し、光の当たり方によっても二度と同じ風景を見ることはできないそうです。

第1章 言葉っておもしろい  (1)見知らぬ人から「○○」と言われた話  (2)フィンランド語クイズ  (3)舌打ちしたくなる話  (4)「はい」「いいえ」の勘違い   (5)モロッコの話)

第2章 ジェスチャーの話
”OK”のジェスチャーで、日本では親指と人差し指で円をつくって、他の3本の指を立てることが多いですが、お国によっては性的な意味が加わるらしく、誤解野本となることもあるようです。
日本人によく見られる「はにかんで口を覆うしぐさ(口を手のひらで覆う)」は「相手が臭い」という表現、トイレでノックをすると「急げ」(催促)の合図だそうです。
また美人の条件として、日本では「色白・小顔」がよく言われますが、ヨーロッパなど、北の国では、小麦色の   肌が健康の象徴とされるため、色白は不健康、顔が小さいということは頭が小さい、つまり「脳みそも少ない」というとらえ方をするそうです。
ネパールでは首が長いことが美人の条件で、首が長くなるよう、女性が首のガードをつける地域があることも紹介されました。

第3章 世界の食事
ベトナムの美食、ウズベキスタンのピラフ「プラフ」が紹介されたり、
「シルクロードはシルクだけでなく、食べ物も運んだ。」こともお話されました。
その他、独特な食べ物として、ポーランドの「ジュレック」(スープ)、台湾の「臭豆腐」、オーストラリアの「ベジマイト」
ベトナム「ホビロン」(孵化前のアヒルのゆで卵 グロテスクで気持ち悪くなるが、栄養はあるそうです。)
ちなみに、国別おいしい食事のランキングでは、最下位はイギリスだそうです。

第4章 世界の大自然・世界遺産
T先生がこれまでに訪れた絶景の場所などが紹介されました。
ノルウェイ(フィヨルド) ライオンズヘッド ウズベキスタン アイルランド クロアチア(ドブロブニク) ベルサイユ宮殿 ヴェスビオス火山 ボリビア ジンバブエ(ビクトリア滝)
アンマンは埃っぽく、スマホの天気予報のマークに「埃」のマークが表示されたことやドバイのショッピングモールのスタバは、世界一ゴージャスなスタバらしく、天井が東京ステーションホテルの東京駅丸の内口の高くて円い天井のようなデザインでした。

 最後の方が少し駆け足になりましたが、オーストラリアで日本語教育の実習の経験が、英語教師を志したきっかけであること、インドを訪れ、マザーテレサと会う機会があり、その1週間後にマザーテレサが逝去したので、生徒たちから「死に神」と言われてしまったこと、キリマンジェロに行くときは、3泊4日以上のスケジュールで計画しないと、日本人は高山病になりやすいので、厳しい。などのお話もいただきました。
最後にまとめとして、以下のことも話してくださいました。
①日本の常識は、時には世界の非常識である。(夫婦別姓が未だに認められないのは日本だけ)
②発想・アイディアの源は好奇心である。
③ものを違う角度から眺める。
④名も知らぬ人の幸せを想え

2.じゃれマガ
2009年1月5日のじゃれマガで実施。
読んだ後で、「『日本では正月休みは何をするのか』を自分の経験を交えて外国人に説明しよう。」とペアでそれぞれ話しました。リテリングにつながる活動です。

3.北原先生 師範授業 (@千代田区立麹町中学校 2022年9月22日実施)
(1) 始業のあいさつ
ご挨拶の際、北原先生ご自身が自己紹介もされ、”Knob and Key”とお名前について話されていました。なるほどと思いました。
(2) わくわくペアワーク(今回のターゲットは「最上級」でした。)

普段は「わくわくペアワーク」での活動をしていないそうでしたが、生徒たちはしっかり活動できていました。
ワークシードを見なくてもできる人は紙を折ってやり取りしようという指示を出され、個々の生徒さんに合った形で活動をしていました。

(3) オーラルイントロダクション
ピクチャーカードを提示しながら、わかりやすい英語で生徒とやり取りしながら進まられていました。

(4) 新語の指導
フラッシュカードを使用して、1.英語 2日本語⇒英語 、

(5) スパイラルワークシート
麹町中では学校として生徒に宿題を課さないため、スパイラルワークシートは授業中に時間を取って実施したそうです。
今回の視聴はここまでで、続きは次回の月例会で視聴することになっています。

今回も大変学びの多い月例会でした。北原先生 ご参加の先生方みなさま、ありがとうございました。