1 「発音指導の重要性、学生の発音矯正」
・発音を教えられるのは中学校英語のみ
・評価項目および基準は生徒配布プリントを参照のこと
・口を本で隠さないように、口が見えるように音読をするように注意させる
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1年生1学期 6月 音読テスト ※( )内は注意すべき発音およびリンキング
I’m Taku.
I live in Hosho. (l / live-in)
Min-ho and Aya live in Honcho, too. (and-Aya) (l /live-in)
We go home together after school. (th / together-after)(l)
We’re good friends. (r/ f)
(感想)
全ての単語を強く読もうとして、発音を重視して、流れが悪くなっている
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1年生2学期 夏休み明け 音読テスト
一学期に学習したUnitのうち、ALTが指定した1ページを音読する
・1年生には書く宿題を出さない
(感想)
プロソディ(強弱)が意識できるようになってきた
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2年生1学期 音読テスト ※( )内は注意すべき発音およびリンキング
Unit 2-2
Nick’s diary: Saturday, April 29th (sunny) (th)
I was walking along the river with Taku and Goro. (walking-along) (r / th)
We found a dog. He was hurt and weak, so we took him to the vet. (f / found-a )(hurt-a)(took-him)(th/ v)
He is OK now. he’s shy but really cute. I wanted him, but we can’t have a dog. (He-i)(r/l)(wanted-h)(have-a)
I’m worried about him. (about-h)
(感想)
・教科書から目を離して読もう(暗唱しよう)としている生徒も多くなってきた
・リンキングができるようになってきた
・文全体を見渡して読めるようになってきた
・自信を持って読めるようになっている
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学生の発音矯正
(Basic Dialogueを使って)
ペアでベーシックダイアログの暗唱
評価項目
1. 発音(舌がちゃんと出ているか?)
内容(ジェスチャー)
(やり方)
Aさん役→Bさん役→暗写
音声を頭に入れて、その音を文字化する
(演劇手法を使って)
・文を覚えてペアで演技する(台詞が落ちたらプロンプターがヒントを与える)
・場面を考えて、台詞をいう
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『幹』の本 発音指導・音読テストについて
発音から知らない単語を書かせる
(magic-e)
theme 「イーの音はe/ee/eaがあるよね、eをイーと読ませるためには最後にeが必要だよね」
delete
concrete
Pete
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英語ネイティブの発音の特徴(田尻悟郎先生の資料より)
リンキング・前後関係で音が消えることに注意する(常に音を意識して発音指導をする)
・陳建一(けんいち→外国人が発音すると「ケニチ」になってしまう)
・演繹法か帰納法か?
田尻先生の発音指導のテクニックは、言われれば確かにそうだなと思いますが、音中心に練習していれば自然に身に付くものだと感じました。
・ただし、Teacher talkはpublic speakingなので、語尾をはっきり言わないと教室の後ろの方では聞こえない
・語尾の子音ははっきり言わないと伝わらない
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「発音指導は中学校英語教師の最大のつとめ」
語彙力や文法力が大人になってからでも向上する一方で、「発音は大人になって努力してもそれほどよくはならない」ので、「語学学習の早い段階できちんとした音韻体系を頭の中に作り、正しい発音ができるようにしてあげる」必要があり(ここまで幹本上巻からの引用)、
「中学校と高校と合わせて6年間かけて発音指導をする必要がある」(この研修から)と、今回の研修では、田尻悟郎先生がまとめた「英語ネイティブの人の発音の特徴」を、全体で読み合わせた。
【1】3回の音読試験
生徒用に配るプリントには、方法と試験日だけではなく、評価項目や規準・基準が明らかにされており、それを目指して生徒が準備しやすくなっている。
以下、配布プリントからの引用。
(1)1年生1学期 Unit 4-1
評価項目
①語と語の繋がり②lの発音③rの発音④vの発音⑤fの発音⑥thの発音⑦イントネーション(声の上げ下げ。大事な語は強く長く、そうでない語は弱く短く言う)
評価規準
・個々の発音がきちんとしているか ②③④⑤⑥・全体として英語らしい発音になっているか ①⑦
(2)1年生夏休み明け ALTが指定したUnit 1- 5の中から1セクションの音読
評価項目
①日本語にない音(f, v, th, l, r)の発音②音と音の繋がり③英語らしい発音、声の強弱と高低
「ALTが記入する評価用紙」から記入項目
Lesson section, f, v, th, l, r, linking, inton
(3)2年生1学期音読テスト Unit 2-2
評価項目
①イントネーション②個々の発音(f, v, th, l, r)③臨場感
評価規準
①英語らしい音の流れ:音の上げ下げ、強弱、音の繋がり、区別ができているか。②子音がはっきり発音されてるか。特にf, v, th, l, r。③Nickになりきって気持ちを言っているかどうか。
【2】音読試験での生徒のパフォーマンス
私が動画を見て考えたことを以下に記す。
(1)1年生1学期(2019年6月20日)
一人一人が教科書を両手で持って、口が試験官に見えるようにして音読をしている。試験の順番は、出席番号順かもしれない。上手な生徒からの順番ではなく出来不出来はバラバラ。生徒達はf, v, th, l, rを特に意識していて、次に音の繋がり、イントネーションの順で優先している。
(2)1年生夏休み明け(2019年9月3日)
「生徒達は夏休みに□10個分読むのが宿題。1年生に夏休みは「書く」宿題は出さない。」(北原先生)
第1グループから5人ずつ、前回の高得点だった生徒から順番に試験を受けているようだ。第1とは違うページを読む第2グループ途中までの動画だったが、イントネーションは全員出来ていて、今回の評価項目に入っていないのは、おそらく当たり前にできているから。ベーシックダイアログなどを通じた指導の成果だと考えている。第1グループの音読スピードはとても速く、評価項目のすべてがクリアしているのに対して、第2グループは若干、スピードが落ちる。
(3)2年生音読テスト(2019年5月30日)
生徒達は、教科書を机の上に広げて、文章の頭だけを確認する程度で、顔を上げて、しっかりとビデオカメラの方を向いて暗唱している。教科書本文になっている日記の著者であるNickになりきっているのが1年生との大きな違い。全体的に、スピードが速くなっていて、イントネーションとリンキングを含めた発音は、動画を見る限りは、ほとんど問題がない。上手かどうかを分けるのは、英語独特のリズム感があるかどうかとか、下線が引かれていない部分の発音が上手かどうかである。例えば、hurtのurであるとか、can’tの部分をcanと区別して強く発音しているか、またcanのaの発音。
【3】高校以降での発音指導「英語ネイティブの人の発音の特徴」
田尻悟朗先生による「英語ネイティブの人の発音の特徴」の完全版を読み合わせした。研修会の中で、近所の先生方と、「⑩トゥンドゥン・ルール」については、「実際に生徒自身が英語を使っていく中で気づかせる」指導が効果的と話し合った。懇親会の中では、Torontoの二つ目のtは本当にネイティブは発音しないかどうかと話題になった。
私の高校生の生徒たちは、f, v, th, l, rをある程度練習し、さらに母音を練習すると、「簡易版」の方のプリントを配り、教科書などの本文などで必要に応じて「ここはこのルールだよ」と、時々取り上げて、一通りルールを取り上げてからは、生徒にゆだねている。生徒達は、「そうだよなあ」という反応。
「英語ネイティブの人の発音の特徴」(簡易版)をダウンロードできるHP「田尻悟朗 英語指導の部屋」https://sc.benesse-gtec.com/tajiri/guidance/guidance.htm「英語ネイティブの人の発音の特徴」(簡易版)
https://sc.benesse-gtec.com/tajiri/guidance/pdf/native_pronunciation.pdf
田尻先生のライフワークともいえる「語順一覧表」は度々改訂されている。今年の9月20日に、さらなる改訂版がアップされたことに今日気がついた。
高校の授業では、授業ごとに教室を移動しては、模造紙に大きく手書きした語順一覧表を黒板に貼って、動作を表す絵カードをその上にマグネットで貼ったりしながら文法説明したり、絵カードを取り換えながらパターンプラクティスした。生徒に表が「語順一覧表」、裏が「名詞団」のプリントを配り、指さし音読させながら教科書の指定の文章を覚えさせたりもした。
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・「発音指導の重要性、学生の発音矯正」
中学教師の最大の務めは発音指導である。中1,2年音読テストの映像(発音向上の様子)
・1年生6月(Unit4-1)
・1年生9月(Unit1~5範囲全部)
・2年生5月(Unit2-2)
北原先生から「2年生になると、自信がある、強意を意識しなくてもできる、呼気が強い。声を大きくするだけで英語っぽくなる。」
こういうパフォーマンステストは、学期に2回が理想。結果は早く知らせる。授業を基本止めないで1人ずつ個室へ移動する。Criteriaを示す。
((幹本上巻P159 2年生になると中だるみからか、音読をおろそかにする生徒も出てくる。そこで2年生になっても音読テストをした方がいい。))ALTの記入の評価用紙が1枚の紙で、評価をつけるALTにとってはわかりやすいと思いました。
自分は、返却できるように1人に対して1枚の評価用紙を作っていました。追跡調査では、生徒は高校でネイティブと間違えられる、自信を持って手を挙げられると答えている。
1人1人チェックすることが大切、単語一つでも崩れかけてるなと思ったらやる。全員見るの大変だから、今まで1回も引っかかってない人はいいよーと声をかけたり、君はもう卒業と認定を出してあげるとチェックする人が少なくなっていい。
・発音矯正体験(②、③を生徒役で体験しました)
① 中1に教える手法を使って
② 演劇指導の手法を使って
③ Basic Dialogの手法を使って
②の演劇指導の手法は、「この世界の片隅に」の1場面を使って、1組ずつ発表しました。
その後、同じシーンを生徒が実際に劇の中で演じている映像を見せていただきました。
この映像は前にも見せていただいたことがあるのですが、自分がやってみたあとだと、いかに赤坂中学校の生徒が素晴らしいか分かります。ノーミスで演技までつけてあんな長い英語劇をこなすなんて、そりゃ鍛えられまくりだなと思いました。北原先生の外大も2年生で全員語劇をするのもとてもいいですよね。特に大学1年から始めた言語を2年の秋には劇にして、外部に発表する場面が強制的にあるっていいですね。今年は配信するらしいので楽しみです。
・後半は、田尻先生の発音指導のマニュアルを勉強させてもらいました。このようなテクニックが自然と身につくのが、英語の歌。
教師として、生徒の前で話すときはPublic Speakingなので語尾の子音をわざとはっきりいうことを心掛けるべき。次回は、辞書指導がテーマです。
辞書指導ワークショップの内容から最新の指導要領の改訂に伴った内容が入ってバージョンアップされたものらしいです。
前回は語彙が33%増えて、今回は108%増える。どうするの?また、高校で教えるはずの文法事項も8つ下りてくる。どうするの?
授業で2回に1回やるベーシックダイアログは北原先生が厳しいからこそ、毎回発音のことを生徒は自分自身で考えるし、和訳や解説なしで自分たちの力で英文を読み取りシチュエーションを考えるきっかけになる。
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1 発音指導の重要性
北原先生は以前より、「発音指導こそが中学校英語教師の最大の務めである」「中学校が正しい発音を覚える一生に一度のチャンス」「正しい発音を身につければスペリングも自然に身につく」とおっしゃってきました。。
発音に誤りがある教師の授業では、ア 間違ったまま覚える生徒 イ 変だな、と思い音読の声が小さくなる生徒を見受けます。現在は、小学校でも学び、多くの子どもたちが小学校で学習する前から英会話を習う時代。常に気をつけていなければと自戒の念を新たにしました。
実は、私は中学高校と自分の発音の課題を意識していなかったのですが大学で厳しく評価され「井の中の蛙」と思い知りました。ところが、最近(以前から?)は大学で発音を十分に学ばなくても教員免許が取れるようで、疑問と危機感を持っています。恐らく、大学や学部にもよるのでしょうが。あの頃は、「厳しい!」と思った大学の授業でしたが、感謝しています。
(1)赤坂中 音読テスト ビデオ視聴
令和元年度 ①1年生 1学期、②2学期初め(夏休み明け)③2年生1学期
(②について:夏休みはワーク系の宿題はなし。1学期にきちんと発音指導。夏休みに忘れないように
夏休み明けに音読テスト)
視聴後、近くの方と振り返り
・口形が正しい。・正しい口形を分かっていてそこに近づけようと努力している。・発声が良い。腹式呼吸。分かりやすくよく通る声。自信を持った声。・子音の呼気の量が適切(日本語よりずっと多い)勢いがある。
・linking が自然。⇒北原先生より、「声を大きくするだけで英語らしく聞こえる。」・2年生では、一層natural.
私事ですが、以前、喉を治療したとき、私が英語の教師であると知った耳鼻咽喉科の先生から「英語を話すように日本語を話せば良いのですよ。そうすれば喉に負担がかからない。」と言われ、なるほどと思いました。
(2) 「幹」の本 上巻 P.52~ 第3章 発音指導 を確認しながらの講義
第1節 発音指導は中学校英語教師の最大のつとめ P.52~
① 北原先生の教え子は、高校で『発音が良い』『帰国子女?』と言われる。そこで自信を持つ。中学では一人一人をチェックして、thなどの基本が崩れてきたら全員をチェックする、を繰り返す事が大切。
② 弱形(弱く早く言う)を生徒に体験させる。
③ 固めて発音 例:one of them / some of them などを初めから意識させる。
④ 速く言うくせを付けることも大切。paced reading や shadowing の活用。
⑤ 上記全ての事を無理なく身につけるのが英語の歌
⑥ フォニックス⇒生徒が知らない単語で練習しても意味がない。生徒の語彙を考え、適切な時期に(1年生2学期ころ)その上で、生徒が学ぶ単語に多く含まれるフォニックスルールから指導する。(例:oo (book / school) など)magic-e など。
⑦ フラッシュカードの活用 フォニックスルール通りは赤、例外は緑など、色分けする。
⑧ 総まとめとして、見たことがない単語を聞くだけで、フォニックスルールに則り書いてみる。
例 No.1 theme No.2 delete No.3 concrete No.4 Pete / compete
No.3, 4 は、cを kと書いても正解。音だけでは区別ができないから。
第2節 音読テスト P.60~
① 音読テスト運営のポイント⇒「授業を止めるな!」授業時間は確保しなければならない。
② criteria を明確にする(詳細は幹の本参照)
③ 1学期に2回は行いたい。2年生あたり、発音が崩れてきたらやる。
④ 結果は極力速く生徒に返す。テスト時間の最後に生徒に知らせている。または、掲示。
(3) 発音矯正体験(北原先生が大学生になさるものを体験)
① Basic Dialog の手法。観点は発音とgesture。Gestureで内容理解を確認する。
A、B 両パートを合格したら、暗写⇒先生チェック。
やはり、緊張します。ブーもありました
② 演劇指導の手法。 平成29年度英語劇「この世界の片隅に」より
楽しかったです。相手役をやって下さった先生を憧れの松坂桃李くん(テレビ版にて、本当に凜々しい海軍の軍服姿。)と思い演じました。ありがとうございました
(4) 田尻悟郎先生による「英語ネイティブの人の発音の特徴」を学ぶ。
生徒の音声のモデルとなる英語教師、特に中学の先生はこういう事まで学ぶ必要があると思います。
例会報告は以上。
・Kitahara de essay 96 より
○無駄と思えることこそ尊い。○教条主義に陥ることが次世代を担う子どもたちを育てる教師として最も忌避すべきことだと思います。
心の底から共感です。無駄を省き、教条主義に陥った先には「1984年」の世界が待ち受けていると私は思っています。
追伸:北原先生、確かにトレーナーは裏返しで着ていました。あれはなぜだったのでしょうかね。(スマホでは調べずに考えております。)以上
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1 「発音指導の重要性、学生の発音矯正」
(1)生徒の映像を見る
1,2年生の音読テストの映像を見せてもらいました。生徒に配布しているプリントも同時に拝見できました。評価項目が最初は細かくリンキングの音、lの発音、rの発音のように分かれて伝えられていますが、2年生になると「英語らしい音の流れ」や「子音がはっきり発音されているか」のように概要を伝えるだけになっています。パフォーマンスも1年生の6月は1語1語をはっきりと意識して発音している感じ。2年生になると自信を持って、スラスラと読んでいます。音と音の連結もばっちりです。
(2)実際に北原先生に発音指導してもらう
①ベーシックダイアローグを用いてペアになってベーシックダイアローグの暗唱をしました。
A : Hey, hey, hey. Stop! Your guitar is louder than my keyboard.
B : No, no! Your keyboard is the loudest in the world.
A : What!? Say that again.
B : I will. YOU ARE THE LOUDEST IN THE WORLD.
比較級を使ったベーシックダイアローグで感情を込めやすく、パートナーと楽しく練習できました。
②英語劇「この世界の片隅に」の台本を用いて
かなり長いスクリプトを暗唱しました。ALTの先生とペアになってやったのでシチュエーションを説明しながらやりました。自分たちが実際に発表した後に、生徒が演じていた映像を見せてもらいましたが、とて
も上手で、負けているなと思いました。
2 英語ネイティブの人の発音の特徴
北原先生が田尻先生よりいただいた資料を読みながら、ネイティブの発音の特徴を学びました。
10個の項目に分かれた資料は詳細に発音について書かれており、田尻先生が一から学び、資料を作ったと思うとすごい努力をしたんだと感じました。
田尻先生の資料は「⑦タダラルール・・・Yes, it is.のitのようにアクセントが来ないタ行は、日本語のダ行やラ行になる」というように、初学者でも分かりやすく書かれており、授業中に生徒に説明する参考にな
ると思いました。
北原先生は発音は中学教師が教えるべき重要事項だとおっしゃいます。しかし、巷では発音を軽視している場合が多いと聞きます。発音がきちんとできる生徒は自信を持って英語を使えるようになるので、積極的に行っていきたいです。そのためにも自分自身の発音をもっと良くしていきたいです。今月もありがとうございました。
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●Basic Dialogの実演演習 ペアになり、A、Bの両方を合格したら暗写する。 ColumbusにはBasic Dialogがないため、比較表現の含まれる3パターンのBasic Dialogのうち1つを選んで北原先生にチェックしていただきました。 私たちが選んだのは最上級が含まれている次のパターン。A: Hey, hey, hey! Stop! Your guitar is louder than my keyboard.B: No, no! Your keyboard is the loudest in the world.A: What? Say that again.B: I will. YOU ARE THE LOUDEST IN THE WORLD!
・Your keyboard is the loudest in the world.はさらっと言ってもよいが、最後に出てくるYOU ARE THE LOUDEST IN THE WORLD! は大文字表記になっているため、強調して言う。 ・赤坂中の生徒はA、B両方の暗唱チェック、暗写を30人学級でも10分で全員が合格
日頃、生徒たちにもやらせているので、生徒の気持ちになって取り組みました。私は、最後のBのせりふの ” I will.”の表現の仕方がいまいち分からず、ペアの武田先生に「これ、どういう感じでしょうか?」と聞きながら演じることができました。ペアで学ぶことの楽しさと大切さを改めて実感しました。
●(演劇指導の手法を使って)「この世界の片隅に」 すずと周作の対話を男女のペアで暗唱して発表。 1ペアずつ、みんなの前で発表したのでとても緊張しました。男性陣はとても長いせりふを暗唱しなければならず、大変だろうと思いました。 今回は、 すず: What? A military uniform?というせりふから始まりました。発表後、北原先生からも指摘がありましたが、私を含め多くの人の発表では、初めから周作が軍服を着て帰ってきたような対話になっている。生徒さんたちの映像を見ると、すずはちゃぶ台の前に座っているところに、周作が風呂敷に包まれた軍服を持って帰り、すずに手渡したときに、すずが “What?”といい、風呂敷を開けて初めて軍服と気づき “A militaru uniform?”と言っていました。 ずいぶん長い暗唱のため、覚えることに必死でBasic Dialogに比べ、状況を考えることを省いてしまったと反省しました。 演劇指導の手法を用いると、場面や状況、登場人物の心情などがわかりやすいため、感情表現がしやすいとのことでした。
●発音指導(幹本3章) ・発音がよいと高校に入ってから、自信を持って積極的に発表することができる。 ・初めは1人1人チェックをしないと、発音はよくならない。 ・th、fは細かくチェックし、もう上手にできるようになった生徒には「あなたは卒業」 と伝えれば、チェックをする人数を減らすことができる。 ・重要語、内容語は強くはっきりと読む。 ⇒内容語にアンダーラインを引かせ、その部分だけを読んでみると意味が通じる ことがわかる。 ・速く発音する練習が必要。そうするとイントネーションがつかめる。 ・1年後半からシャドーイングを取り入れる。
●英語の歌(幹本p55) ・英語の歌をやって発音が向上。 ・歌詞と同じように歌いたいと思うと、fやthの発音ばかりを気にしていられないが、 曲と合わせて歌うことで速く言えるようになる。 ・フォニックス指導は、松香フォニックスが有名だが、教える必要のないものまで 紹介されているため、挫折する人が多い。生徒への指導は教科書に出てくるルールから 教えるとよい。サイレントeやooのように母音が2つ連続するものなど。 最後に、見たこともない聞いたこともないような単語を聞いて書かせる活動をする。 1. theme 2. delete 3. concrete 4. Pete ※1. themeは、授業では音から判断してtheamと書いた生徒もいたそうですが、 ルール上合っているため、OKにしたとのこと。
●音読テストの運営 ・授業を止めない ・学期に2回くらいは実施 ・結果はなるべく早く生徒へ提示する
●英語ネイティブの人の発音の特徴 「田尻先生のWebsie Workshop」と北原先生が個人的にいただいた「完成版」より①連結ルール 子音で終わる語の直後に母音で始まる語がくる場合
②r母音ルール r(e)で終わる語の直後に母音で始まる語がくる場合
③n母音ルール n(e)で終わる語の直後に母音で始まる語がくる場合
④ちっちゃな”ッ”ルール 破裂音(b, p, d, t, g, k)の子音で終わる語の直後に子音で始まる語がくる場合
⑤”トゥルドゥルヌル”ルール [tl] [dl] [nl]は舌先を上の歯の付け根につけたまま一気に発音する。 [tl] [dl] [nl]で終わる語は、舌先を上の歯の裏付近につけたまま、舌の横から 息を出して発音することがよくあるので、それらの部分が「トゥー」「ドゥー」「ヌー」 のように聞こえる。
⑥連続同子音省略のルール 子音で終わる語の直後に同じ子音で始まる語がくる場合:1回しか発音しない
⑦タダラルール アクセントがこないタ行は、日本語の「ダ行」や「ラ行」の発音になる。
⑧h消滅ルール 子音で終わる語の直後に、強く読まない「hで始まる語」(前置詞、冠詞、接続詞など) がくる場合:hを発音せず、子音と母音がつながる(①の連結ルール)
⑨NTDルール nの直後にt、dがくる場合:tとdは発音しないことがある
⑩”トゥンドゥン”ルール nの直後に”t+母音字”か”d+母音字”がくる場合:t母音字とd母音字を発音しないことがある
発音について、自分が学生のときにどの程度指導を受けたのか、正直覚えていませんが、 th、f、v、r、lの英語特有の発音については、先生が大げさほどに口元を見せながら 教えてくれたのを覚えています。 田尻先生の①~⑩のルールは、「言われてみれば…!」と思いましたが、こうやって きちんとルール化して、文字に起こされる点は、すごいの一言です。 ⑦のタダラルールについては、アメリカに語学研修に行った際、TEASOL発表のリハーサル の時に、littleの発音をした際に実際私は指摘をされました。”t”の音を残して「リトゥー」のように 発音していたら「(私が研修を受けたのはテキサスだったので)テキサスの人たちは「リロー」 のようにtサウンドをはっきりと言わない。間違いじゃないんだけど…」と言われたのを思い出しました。 また、北原先生が「語尾の音をはっきりと発音をしないと、Public Speakingの時には聞こえない」と 言われたというお話をされていましたが、私も語学研修に行くまでは、子音にはほとんど意識せず、 母音のaの音などばかりに意識していたような気がしますが、実際にアメリカでネイティブの方たちの 発音を多く聞いているうちに、子音の音にも注意をするようになりました。でも、なんとなく…の感覚 でしかなく、北原先生や田尻先生のように研究するほどではなかったため、今回、丁寧に発音指導のお話を聞けて、大変勉強になりました。今回は、珍しく参加者がとても少ない例会でしたが、Basic Dialogや演劇の発表など、何度もチャレンジ する機会があり、とても充実した例会でした。 ありがとうございました。
**********
本日のテーマは、「発音指導の重要性、学生の発音矯正」中学1、2年音読テストの映像(発音向上の様子)でした。
今回参加して改めてクリアにされた点は、北原先生は、本当にとことんいつでも生徒目線、理論、データに基づくことと、指導に無駄がなく、目的がはっきりしていることです。
毎回の指導に行き当たりばったりの余地はありません。きちんきちんと積み上げていく。目的をはっきりさせてテストをする。基本的なことですが、テストとは?力をつけさせる授業とは?すべてが繋がっているのがわかりました。
中学1年生の6月に初めての音読テストをしますが、生徒配布プリントから発音のポイントや評価規準も基準もしっかりしているので、生徒は的を絞って練習することができます。
生徒はプリントを見れば、どこを努力すれば良いかがわかりますし、口頭で伝えるだけではつかみきれないことも忘れずに見直すことが出来ますから、とても親切な方法だと思いました。
中学1年生の2回の音読テストと中学2年生の第1回目の音読テストの映像を拝見しました。段階的に発音、イントネーション、linking、スピードが速く読めるようになる様子が伺えます。ただし、練習不足か個人の努力不足のため、進歩に差が見られるようになっていましたので、うまくいかない子をどう支援するか、どう励ますのか、その点が気になりました。
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以下レジュメより
生徒配布プリントの内容
令和元年度1学期 1年生英語音読テスト
6月20日(木)、21日(金)に音読テストを実施します。
ふだんの音読練習の成果を見せましょう。
1)テスト方法
教科書46ページの音読(もちろん教科書を見ながら)
2)テスト範囲
I’m Taku.
I live in Honcho.
Min-ho and Aya live in Honcho, too.
We go home together after school*li*ve.
We’re good friends.
3)評価項目
1、語のつながり
2、lの音
3、rの音
4、vの音
5、fの音
6、thの音
7、イントネーション(声の上げ下げ。大事な語は強く長く、そうでない語は弱く短く言う)
4)評価規準
個々の発音ができているか
全体として英語らしい発音になっているか
5)評価基準
A+ ネイティブの発音なみである
A 日本人中学生として素晴らしい。ネイティブの発音に近い
B+ AとBの中間
B 日本人中学1年生としては十分である
C もっと努力が必要
6)やり方(A組→C組の順に行います)
①教科書を持って、出席番号順に5人まとめてテスト会場に入る(自分と一緒に入る生徒を覚えておくこと)
テスト会場→1年B組教室
②入ったら奥の椅子から順番に座る
③椅子に座ったら出席番号順にテストを始める
④まず自分の出席番号を英語で言う。My student number is A-7.(A組7番の生徒の場合)
⑤教科書の音読を始める
⑥次の人が音読を始めたら後ろのドアから出て、静かに英語教室に帰る。
⑦グループの3番目の人が帰ってきたら次の5人はテスト会場に行って廊下で待つ。
7)実施日
6月20日(木)6校時、21日(金)2校時
8)成績の扱い
「外国語表現の能力」の観点に入れます。
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1年生 夏休み明け音読テスト
目的:これまでの音読の力を測る
内容:ALTが指定したunit1〜unit5の範囲の1セクションを音読する。
期日:9月3日(火)1校時
場所:1-A教室
やり方:①廊下に貼られている名票(別紙)に書かれている自分のグループ番号をあらかじめ知っておく。(グループ1が6月のテストで1番良かったグループ、グループ2がその次、、、)
③グループ1から順番に1年A組に移動し、ALTにあいさつしてから腰掛ける。
④ALTの指定するページを一人一人音読する。(同じグループは全員同じページ)
⑤終わった人から英語室・国際理解室に戻る。各グループの3番目の人は自分が終わったら英語室・国際理解室にいる次のグループの人全員に声をかける。
評価項目:
①日本語にない音(f,v,th,l,r)の発音
②音と音のつながり(linking)
③英語らしい発音、声の強弱と高低(intonation)
評価規準:前回と同じ
A+ ネイティブの発音なみである
A 日本人中学生として素晴らしい。ネイティブの発音に近い
B+ AとBの中間
B 日本人中学1年生としては十分である
C もっと努力が必要
※Cがついた人は放課後残って練習する日々が待っています。
ALTが記入する評価用紙
各項目ごとにチェックするような表になった体裁
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令和元年度1学期 2年生音読テスト
次の要領で音読テストをします。よく練習して普段の力を発揮してください。
1 テスト箇所 教科書unit2-2
2 月日 5月30日(木)1校時
3 評価項目
①イントネーション(Intonation)
②個々の発音(Pronunciation of f,v,th,l,r)
③臨場感(vividness)
4 評価規準
①英語らしい音の流れ:音の上げ下げ、強弱、音のつながり、区切りが出来ているか。
②子音がはっきり発音されているか。特にf,v,th,l,r
③Nickになりきって気持ちを込めて言っているかどうか。
5 評価基準
A+ ネイティブの発音並
A ネイティブの発音に近い
B+ 日本人としてはとてもうまい
B 日本人中学2年生としては十分合格
B – 通じるぎりぎり
C 通じない
結果はすぐに掲示します。
(最近は成績を掲示することに批判があるが、体育のタイムなどを貼るのは許されているが、それこそ個人の努力で変えようがないのではないか?と北原先生。)
音読テストのページ
Unit 2-2 p.16
Nick’s diary
Saturday, April 29*th *(sunny)
I was walkin*g al*ong the *river* wi*th* Taku and Goro.
We *f*oun*d a* dog. He was hur*t a*nd weak, so we
too*k h*im to *the* *v*et. He is OK now. He’s shy but *really* cute. I
wante*d hi*m, but we can’t hav*e a* dog. I’m worried abou*t h*im.
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映像を見ての出席者の感想
2年生になり、教科書を見ても良いのに、教科書を下に置く子が増えている。スピードはさらに速くなり、リズムが良くなっている。スムースでナチュラル、口形が自分で正確に出来ている。発声がはっきりわかる。日本語よりお腹から発音することが出来ている。子音がはっきり聞こえる。自信を持って来ている。アイコンタクト、linking
v erbがはっきりしている。正確さとナチュラルさが高まっている。2年生になってサボりがちなところを手を抜かずに積み重ねている様子がわかる。
北原先生からは声を大きくするだけで英語らしく聞こえるというコメントがありましたので、生徒に伝えたいと思いました。
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この後、演劇指導の手法を使って発音の指導を受けました。出席者はちょうど男性5人、女性5人でしたので、男女のペアに分かれて練習しました。
平成29年度英語劇「この世界の片隅に」のワンシーンより。
すず: What? A military uniform?
周作: I’m becoming a petty officer. I have military training in the marines
next week. I won’t be back for three months.
すず:….After that? Will you be able to come back?
周作: Maybe, I’m not going to war. There’s no need to worry about it.
ButSuzu, my father and I will not
be here, so you will have to take care of the whole family. Are you sure
you can do that?
すずの声: No! Definitely not! There’s no way I can manage.
それぞれのペアは短い時間でセリフを覚えて演じました。全体で発表まで10分なかったと思いますが、男性は長いセリフを覚えて挑みました。念のため、すでに演じ終わった男性の先生がプロンプターになりました。演技力は問わないと北原先生に言われましたが、さすが、北研の先生方!皆さん演技力がありました。
また落ちついて考えると、周作は軍服を着て帰って来たのではなく、風呂敷に包んで持って帰って来たのを広げて演じたと判断して演じられた先生方はさすがでした。
やっぱり演劇はワンシーンでも楽しいですね!
赤坂中で鍛えられた生徒たちの英語力のみならず、協力する姿勢は生涯の宝物になるのだろうなと感じました。
演劇指導の前に、、、
Basic Dialogの手法を使っての発音指導でした。比較級、最上級、同格のas〜asを使った基本対話のうち、ペアで1つ好きなものを決めてやりました。
比較級(unit7-1)
A:Hey, hey, hey. Stop!
B: What’s the matter?
A: Your guitar solo is too long. It’s longer than my keyboard solo.
B: No, it isn’t. Your solo is longer.
最上級(unit 7-2)
A: Hey, hey, hey. Stop! Your guitar is louder than my keyboard.
B: No, no! Your keyboard is the loudest in the world.
A: What!? Say that again.
B: I will. YOU ARE THE LOUDEST IN THE WORLD!
同級(unit7-3)
A: Hey, hey, hey. Stop! Your keyboard is louder than my Guitar.
B: W-W-What!? Your guitar is louder.
A: No, no. Your keyboard is as loud as a jet engine.
B: (ぶち切れる)
同級を演じたペアはいませんでした。北原先生によると、生徒たちは喜んで同級のぶち切れる演技をやるそうです。
最上級のBDをやりました。まず、最初のHey,hey,hey!と言われる場面でギター演奏を演じていなかったり、ギターなのかキーボードなのかがこんがらがってしまい、頭の切り替えに苦労しました。プラス発音にも気をつけなければいけなくて、生徒たちの苦労がわかりました。全ペア合格しましたが、10分の間に暗写までいけたペアはいませんでした。中学生に負けてる先生たち、、、涙
やはり時々生徒役もやってみて、生徒の苦労も分からないとダメですね。また、指導するには生徒をしのぐ実力を磨かないといけないと思いました。
後半は田尻先生の資料からアメリカ発音についてルールを確認しました。
①連結ルール(子音+母音は繋がる)
例)That’*s a *goo*d i*dea. Di*d y*ou-? Ha*ve y*ou-?
②r+母音は繋がる
例)fa*r a*way, fo*r e*xample
③n+母音は繋がる
例)Ca*n y*ou-? I*n an h*our
④破裂音(b,p,d,t,g,k) +子音は繋がる
例)rea*d* books , ea*t* dinner
⑤tl, dl, nlで終わる語はトゥー、ドゥー、ヌーのようになる
例)li*ttl*e, me*dal*, tu*nnel*, I*t*aly, a*t l*ast
⑥子音+子音は1回しか発音しない
例)convenien*ce* *s*tore (コンヴィーニエン*ス*トア)
例)He*’s s*ick.(ヒーツィク)
⑦アクセントがないタ行はダ行やラ行の発音になる。
例)lettuce レタスではなくレダス。日本人にはレラスになるとなまりすぎるのでダにとどめる
⑧h消滅ルール
子音+h母音はhを発音せず、子音と母音が繋がる
⑨nの直後にtかdが来る場合、そのtとdは発音しないことがある
例)center, international, gentleman,Toronto, hundred, sandwich
⑩nの直前にt+母音字かd+母音字が来る場合
t母音字とd母音字は発音しないことがある
例)mountain, captain, curtain, certainly, button, cotton, garden, pardon, didn’t
Aya look*s s*leepy today becau*se s*he wen*t t*o be*d at t*wo in the morning. Aya staye*d u*p so la*te t*o fin*ish h*er repor*t a*bou*t h*er wor*k e*xperience.
Aya mean*s h*er internship. Aya worke*d at a *pho*to *studio. Aya choose tha*t i*nternship to lear*n a*bout taking pho*to*s becau*se s*he’*s i*ntereste*d in* photography.
大学の講義ではここまで出来なかったという内容でしたが、今回北研で、田尻先生の素晴らしいアメリカ発音に関する考察の内容まで網羅出来て嬉しかったです。発音指導は中学校の英語教師の責任とはっきり北原先生から言われましたので、やはり北原先生に学ぶ者として、発音については指導力プラス自分の発音力も磨いていかなければいけないなと思いました。
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1.学生の発音矯正(Basic Dialog/演劇「この世界の片隅に」)
〇Basic Dialog:ペアでどちらのパートも経験した。不自然な間、発音ミス、ジェスチャー無しは不合格。どちらのパートもクリアしたペアから暗写(英語を見ないでノートに書き起こす)に取り組んだ。中学生はここまでの流れを10分間で行っている。
☆北原メソッドを用いた授業をするようになってから、英文を読むとどんなジェスチャーがしっくりくるだろうか、授業では、実際の発話場面での自然な表情は、とすごく考えるようになりました。実際に指導していると子ども達の方が発想が豊かで面白いジェスチャーをしているので、めちゃめちゃ笑わされてしまいます。
○演劇「この世界の片隅に」:男女ペアになり、すずと周作の1シーンを演じた。どんな場面でどんな状況なのか(座っているのか、立っているのか、お互いに向かい合っているのか等)をよく考え、ストーリーを知らない人にも分かるように。
☆授業でスキットに取り組ませる際に生徒には「セリフを覚える時は文字だけで覚えない。相手の顔を見て、体と口を動かしながら何度も何度もトライすること。そうすることで英語が『身につく』」と指導しています。セリフの多さに最初は戸惑いましたが、ペアと練習していくうちに自然になっていったように感じます。また、他のペアが置いてある軍服を見るところから始めていて「あ!しまった!」と感じました。以前、赤坂中で英語劇を体験させていただいた時も北原先生から「誰に向かって言っているの?ここはどこなの?」と指導され、頭をフル回転させたように場所や状況を劇でつくりだしきれなかったのが悔しかったです。
2.幹本上巻第3章を読んで
○「発音に自信をつけた生徒は高校に入ってから積極的に発表できるようになる」:確かにその通りだと思いました。最近、以前受け持っていた生徒の保護者から「高校では英語がすごく得意になったみたいなんです。」と言われました。勉強が好きな生徒たちから英検対策や入試対策(問題の解き方)をしてくれとしつこく言われても発音チェックと音読チェックを疎かにしなくて本当に良かったと思いました。
○幹本p.54「(2)弱形は鼻歌で」:内容語と強くはっきり、機能語は弱く発音する。弱形は鼻歌のように「フンフン」と読む。
☆初めて北原メソッドを取り入れた頃「フンフン」に興味を持ちすぎた一部男子が思いっきりWe go フンッ! park.と自信満々に音読したのを見て困惑した事を思い出しました。今では鼻歌のように…と指導できていますが、当時は幹本も深く読み込まずに失敗していたこともありました。笑
○幹本p.54「(3)固めて言う練習を」:いくつかの単語をくっつけて発音させる。
○幹本p.54「(4)速く言う練習を」:paced readingやshadowingなどに取り組むことで英語のイントネーションをつかませる。
○幹本p.54「(5)やっぱり英語の歌」:歌手そっくりに歌えるまで繰り返し歌う。最初は1音符1単語が乗っている歌からしだいに早い歌を歌わせる。
○幹本p.55「フォニックス先にありきではだめ」:まずは教科書に載っている語彙の分析から行い、頻度が高い/教科書で出てくる順番で指導していくのがよい。ルール通りの発音はFCに青(みどり)線、例外は赤線を引くなど、目で見て分かる工夫をする。フォニックスの指導が一通りできたらDictationのクイズを実施。例え実際のスペルと違っていたとしても音から判断してルール通り書けていればOKにする。(例えばthemeをtheameと書くなど)
3.ネイティブの人の発音の特徴
○田尻先生のWebsite Workshopと北原先生が田尻先生より個人的にもらった完全版の読み合わせを行った。
☆よく分かったのは、現在教えている生徒は③n母音ルールがまだできていないということでした。臨時休業中に生徒の英語分析をMLに送らせていただいた際にリンキングやイントネーションに課題があると書かせていただきました。機能語と内容語の強弱、look atなどのリンキングはだいぶできるようになってきましたが、n母音ルールはまだまだです。理由も分かりました。私自身が苦手なのだと発音して気づきました。まずはモデルである自分自身から発音矯正をしなくては…
今回は発音指導について沢山学ばせていただきました。例会で幹本を改めて読み返し、いろいろな失敗を思い出しつつ、新しい資料をいただいて目を通していくうちに今の課題が見えてくる。そんな例会に毎月参加させていただけて大変うれしく思っています。
次回も是非参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。
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Thank you again for kindly giving me the privilege of attending the last session of Kitaken. As always, it was an extreme pleasure and I learned much that will be useful for helping my students in their pronunciation practice.
Topic: The importance of teaching pronunciation; student pronunciation progress and improvement
Target Audience: For those teachers who feel a need to learn more about teaching correct English pronunciation (and to improve their own), and for teachers who are themselves “native” speakers of English (in this case, ALTs—Gabrielle and myself).
In preparation for this session, and in consideration of the topic, the attendees were advised to come to the venue duly armed with not only infection-preventive masks, but also with transparent face guards and mirrors. (I’ll remark that Mr. K was sporting another one of his very cool-looking masks!)
PART ONE
I. Video of 1st Grade Term 1 Reading Test (June 2019)
* Mr. Kitahara first played a video recording he took last year of his 1st graders (Akasaka JHS) reading a passage from the Columbus textbook as a test for pronunciation ability. In this test, each student reads the same passage (a simple speech by a student introducing himself and his friends):
I’m Taku.
I live in Honcho.
Min-ho and Aya live in Honcho, too.
We go home together after school.
(Columbus, Unit 4-1, p. 46)
* Test Procedure: (1) The order of test-takers is determined by student number; five students at a time leave the English classroom carrying their textbooks and proceed to the test site (a vacant homeroom classroom). (2) The students seat themselves in order. (3) As soon as the students are seated the test begins. (4) The first test taker announces his/her student number to the evaluator in English (e.g. if the student is in class A and his number is 7, then he says, “My student number is A-7”) (5) The student reads the assigned passage from the textbook. (6) After the student has finished and the following student has begun reading, he/she exits through the backdoor and quietly returns to the English room. (7) When the third student in a group of test-takers returns to the English Room, the next group of five students makes its way to the test site and waits in the hallway.
* At this point, it is pertinent to ask this very important question: When assessing student pronunciation ability, what exactly are we looking for? Mr. Kitahara makes his own answer clear in his evaluation criteria:
(1) Linking between words: live in and Aya together after
(2) Articulation of [l] (voiced alveolar lateral approximant/liquid): live school
(3) Articulation of [r] (voiced alveolar approximant/liquid): We’re friends (*pronounced with an “American-sounding” rhotic or retroflex [r] with the tip of the tongue curled upward)
(4) Articulation of [v] (voiced labiodental fricative): live
(5) Articulation of [f] (voiceless labiodental fricative): after friends
(6) Articulation of [ð] (voiced dental fricative): together
(7) Intonation—rising voice pitch from low to high ⤴ (also called acute accent); falling voice pitch from high to low ⤵ (also called grave accent); strong stress (such as on content words that carry meaning) and weak stress (such as on function words that do not carry meaning by themselves)
* The above criteria, one can see, covers quite a lot of ground. They include most of what we can possibly look for under the heading “pronunciation.”
Mr. Kitahara classifies these several evaluation criteria under two overarching points:
* Proper pronunciation of individual sounds or phonemes → (2) to (6)
* Overall speech fluency → (1) and (7)
In the field of phonology, the first point covers what we may call segmental phonology (the study of the segments or individual sounds/phonemes of a language) and the second point covers non-segmental or supra-segmental phonology (the study of other features of speech such as intonation—pitch and timbre). Mr. Kitahara’s criteria, therefore, is quite useful for getting a well-rounded sense of a student’s pronunciation level.
* Mr. Kitahara assigns the following grading scale for the evaluation:
A+ Like a “native” speaker of English
A Very good for a Japanese junior high school student; close to “native” level pronunciation
B+ Between A and B
B Adequate for the average Japanese 1st grade junior high school student
C Further practice is needed
* After viewing the video, Mr. Kitahara asked the attendees to discuss the performance of the students in pairs.
Observations: In connection with the above main phonological points—pronunciation of individual sounds and overall fluency—I observed that the students were decidedly strong in the first one. In the video, the students were concentrating much of their effort on articulating the key phonemes satisfactorily. As a result, their performance in this regard was outstanding. This is not to say that their careful attention to individual sounds had serious detrimental consequences on the fluency of their reading. At the same time, however, I did notice that such a concentrated effort did have a minor influence, such that a few students showed a greater mastery of the sounds than of overall fluency. This is quite normal for 1st graders who are like tenderfoots still “getting the hang” of reading aloud in a foreign language.
II. Video of 1st Grade Term 2 Reading Test (September 2019)
* Mr. Kitahara then played a video of his 1st graders (again Akasaka JHS) in a different reading test, this time in front of the ALT (“Joel Sensei”).
* The test follows a slightly different procedure: (1) The students are assigned a group number, which in turn is determined by the results of the scores on the last reading test. For example, the top five students who achieved the best scores are assigned to Group 1, the next best five to Group 2, and so on. (2) Starting from Group 1, the students move to the test site (again a homeroom) where they greet the ALT and take their seats. (3) The ALT selects a page from the textbook (Units 1 to 5) for the test-taker to read (all the students in one group read the same page). (4) Finished students return to the English Room; the third member of a group is responsible for informing the next group of its turn to take the test.
* The evaluation criteria are mostly the same as on the previous test:
(1) Articulation of sounds nonexistent in Japanese phonology such as [f], [v], [θ], [ð], [l], and [r]
(2) Linking
(3) Overall pronunciation, stress, pitch, timbre
* The grading scheme is likewise similar, with the additional provision for students who received a C score to remain after school and work on bettering their weak points.
* The sheet that the ALT uses to record scores is a spreadsheet displaying the evaluation criteria on the top row; the ALT checks off each key phoneme the student was able to pronounce successfully. The ALT is also expected to give separate letter scores for linking and intonation respectively.
Observations: As in the first video, students were seated in front of the camera and appeared to read to it with their books held up (I’m guessing the ALT was seated either right next to or behind the camera). As the first five students were the top scorers on the previous test, their performance was obviously a little better than that of their peers. More important than this, however, was the fact that all the students had improved their reading ability since the test in June. It was smoother, more cohesive, and less impeded by an overt concentration on pronouncing certain sounds.
III. Video of 2nd Grade Term 1 Reading Test (May 2019)
* This last video featured Mr. Kitahara’s 2nd graders in a somewhat more advanced reading test. Here, the evaluation points emphasize the non-segmental aspects of pronunciation. The students read from the diary of a boy named “Nick,” and in doing so they have to read as if they are “Nick” himself reading from his own diary. This means that they have to read in such a way as to convey an emotional, empathetic understanding of the text. They also have to read with the intention of communicating information intelligibly to the listener (i.e. the ALT).
* The evaluation criteria and grading scheme for the 2nd grade test reflects this affective and communicative reading focus.
Evaluation Criteria:
– Intonation
– Pronunciation of “f”, “v”, “th”, “l”, “r”
– Vividness [an interesting criterion I think—it encourages students to add more “color” to their reading]
– Fluency, linking, pitch, stress, rhythm
– Expressivity (reading as “Nick”)
Grading Scale: (explanations of scores copied verbatim from Mr. Kitahara)
A+ native speaker level
A close to the native speaker level
B+ very good as a Japanese student
B good as a Japanese student
B- understandable
C can’t understand
* Mr. Kitahara’s instructions to the ALT for how to evaluate are as follows (copied verbatim):
There are 7 points of evaluation such as:
th f v l r linking vividness
1. Tick each box if the pronunciation is good enough.
2. Add all the scores and write the total score in the Total box.
* Test Procedure: (1) Students are assigned to a group number and students go to the Test Room with the other members of their group. They take the test in order of student number. (2) When the fourth member of a group returns from taking the test, the next group proceeds to the test site and waits quietly in the hallway. (3) Students file into the Test Room in order, take a seat, and wait for their turn to take the test. (4) Preliminary to the test, a student should greet the ALT and announce his/her student number. (5) The test-taker reads. (6) The test-taker finishes with a polite “Thank you” to the ALT and exits quietly. (7) The returning fourth member of a group reenters the English Room through the front door as a signal to the next group to depart for the test through the backdoor.
*Test results are immediately announced.
Observations: The students in this video were, like the 1st graders, reading in front of the camera. But unlike their younger schoolmates, they had an easier time reading with their eye off the page. They appeared to be less reliant on the text for guidance, and even seemed to be reciting it from memory. The result was a more natural-sounding, more confident delivery. More linking was going between words without sacrificing clear articulation of sounds. One boy at the end of the video, for instance, could be seen making a noticeable effort at getting his “th” just right by making the necessary formation with his mouth.
Overall Impression of the Videos: If I am correct in saying this, the videos showed both bottom-up and top-down approaches to teaching pronunciation. By bottom-up, I mean, of course, a priority given to the segmental aspects of pronunciation (which, as I mentioned before, consists of the individual phonemes/allophones, especially those that are challenging for Japanese students), and then to the non-segmental aspects (intonation, fluency, rhythm, etc.). This, in my opinion, was evident in the first couple of videos. In the third video, a top-down approach was more evident. Increased priority was given to the non-segmental aspects. This resulted in a better reading performance overall for most of the students. They could read more effortlessly, while retaining clear articulation of single sounds.
IV. Pronunciation through Dialog / Role-playing / Drama
* This part was really fun! Mr. Kitahara gave us three dialogs to choose from and enact in pairs. The most popular dialog was…
A: Hey, hey, hey. Stop! Your guitar is louder than my keyboard.
B: No, no! Your keyboard is the loudest in the world.
A: What!? Say that again.
B: I will. YOU ARE THE LOUDEST IN THE WORLD!
* We had ten minutes to practice and memorize our respective parts, after which we performed the dialog for Mr. Kitahara for his approval. If we got the OK, we had to switch parts and perform again from memory. Of course, it wasn’t enough just to recite the lines. We had to act them out through gesture and, more importantly, through voice. The line, “YOU ARE THE LOUDEST IN THE WORLD,” in particular, had to be delivered with marked emphasis.
* Next, we changed partners and tried learning the lines of a much longer script taken from a scene in a play that Mr. K’s students themselves had performed. In the scene, a young man explains to a girl named Suzu (his love interest?) that he intends to become a petty officer in the marines and won’t return for three months. The girl Suzu replies with her worries about her ability to manage the family affairs while he is away.
It’s an affecting scene, and one that we again had only ten minutes to memorize before performing it front of Mr. Kitahara and everyone else! (This time we only had to learn one part). Some of us did it quite well, though (including, if I may say so, Ms. Ito Lumiko Sensei, who is quite an accomplished actress!).
Comments: Not only was this a lot of fun to try out, but I learned how effective it can be to use drama and role-playing to help students to practice pronunciation in a top-down way. I think it would be especially beneficial for those students who may not be proficient at picking up those hard-to-pronounce sounds in English, but who may have an interest in performing for an audience.
V. From the “Miki” Book
* This is a book authored by Mr. Kitahara which contains many of the teaching practices that constitute his method. (“Miki” can be literally translated as the “trunk of a tree.”) Mr. Kitahara referred us to the pages where he stresses the importance of teaching students pronunciation while they are in junior high school. If teachers ensure that all their students can correctly pronounce [f], [θ], [ð], etc. then they are well on their way to success in high school. Many of Mr. K’s former students have achieved such success, their English sounding so authentic to their high school instructors that they have been mistaken for being returnees.
* There are many ways for teachers to help students practice: reading with an awareness of linking, rhythm, and stress (emphasis on content words), “paced” reading, “shadow” reading, listening to English songs and learning their lyrics, etc. One very useful listening-dictation type exercise that helps students make connections between spelling and pronunciation (“graphophonemics”) is to pronounce a series of four words that are related in some way (e.g. theme, delete, concrete, Pete—all end in a mute or “magic e”) and have the students write the words down. In this way, students can learn how deduce certain phonetic rules.
VI. Characteristics of “Native” Speaker Pronunciation
Finally, Mr. Kitahara presented an extensive catalogue of phonological rules for how to sound like a “native” speaker of English. I could faithfully reproduce each of these here just as Mr. K presented them, but instead, if it’s not imprudent of me, I will just give the broad strokes by giving a very few examples and lumping them under some generalizing categories.
* Most of the rules have to do with linking or liaison. One very common rule is the “linking r”.
Examples: where is, far away, for example, etc.
* Coalescent or reciprocal assimilation—this is when two sounds in a sequence come together in a fusion to produce a sound with features from both original sounds” (Dictionary of Language Teaching and Applied Linguistics, p. 36 and Dictionary of Linguistics and Phonetics by Crystal, pp. 40)
Example: Did you ~ ? (The final alveolar stop /d/ of Did and the initial palatal /y/ of you coalesce to become a palatal affricate [ʤ]. This is also called palatalization.
* Regressive assimilation or anticipatory co-articulation—assimilation in which a following sound brings about a change in a preceding one
Examples: read books, eat dinner, eat this, lettuce, etc.
* Co-articulated consonants—e.g. Tom must stay with them.
* Syllabic nasals—e.g. button, curtain
* Elision—omission of sounds in some connected speech
Examples: I like him. I like her. Pick them up.
center, gentleman, sandwich
Final Thoughts:
Pronunciation is a prickly topic in the field of English language education. How important is it? How do we go about teaching it? These are questions teachers still puzzle over.
Mr. Kitahara seems to be eclectic in his approach to teaching pronunciation. He employs a healthy mix of both bottom-up and top-down strategies. This eclecticism is one of the important things I’ve observed about the “Kitahara Method,” which isn’t a one-way method at all. It doesn’t do to be dogmatic in one’s teaching style. One need not stick religiously to a “one-size-fits-all method” such as those in the past that we reviewed in an earlier session of Kitaken—the audiolingual method (sometimes called the “mim-mem” method), for example, which emphasized a behavioral strategy to teaching pronunciation (get students to mimic “native” pronunciation with constant conditioning and positive reinforcement until they “get it right”). Such methods are certainly useful, and we can use them—but they need not be our only tools, as Mr. Kitahara has so impressively demonstrated.
Many Japanese people seem to be particularly concerned about their English pronunciation. I believe an overly self-critical evaluation of their perceived shortcomings is one reason why so many Japanese people shy away from speaking English. It’s a concern that is imbibed early on—Japanese children already possess a rough sense of what correct English pronunciation should at least sound like, and it’s not uncommon for students to laugh at their classmates for making a verbal blunder. It is my wish to make pronunciation practice more enjoyable and less stressful for my students by using some of the ideas I’ve learned from the Kitahara Method.
Many thanks again to everyone and to Mr. Kitahara for another great session!
Sincerely,