11月21日(土)第179回例会

2020/11/21 14:30〜17:00


以下の3点を改めて取り入れて行きたいと思いました。①具体的な数字を出して確認する。All day long24時間。The beginning of the month:1,2日②じゃれマガの注釈は全部つけるのではなく、guessさせる問題も作る。Binocular/processed meat③接頭辞・接尾辞のプリントを授業開きに配ることで、意識するようになる④60秒クイズの相手は日本語を言わないペアの語彙練習は人気なのでやらせますが、北原先生のやり方だと相手が日本語をいう無駄な時間もなく多くの英語に触れられると思いました。


接頭辞・接尾辞のsubがつくものでsubconscious潜在意識と発言したK先生!さすがです、復習メールもありがとうございます。オンラインディスカッションのニュースでディスカッションを毎日もすごい!私もコツコツ頑張ります。

例会内容です。ーーーーーーーーーー———–新しいベネッセの辞書を回覧。ベネッセのYさんから新しい辞書のポイントを語っていただきました。重要語は色をつけたから嫌でも目に入る語は1つ1つ深さ重さが違う例えば、awayとbaby。Away意味説明しろって言われると難しい 色々あるあるがbabyはすぐ理解できる Enough重要構文は青くしているしている使い方が重要は青色先生が重要と言わなくても色で分かるようになっている北原先生がやっている接頭辞接尾辞のような「語の構成」が載っている「辞書で語彙力アップというコラム」が増えた生徒をちょっと突っついて生徒に気が付かせてもらいたいこの辞書を使って、中学校の皆さんが言葉って面白い続けていこうと思ってほしい色も使って見た目も、楽しい紙面でもあるので新中学生にワクワクした気持ちをもってもらいたい(この編集のために)暑い夏を過ごしました

・北原先生から辞書作りについて6月7月からが辞書が大変でMLを見返して、「Sの海に溺れて」というのがあった。何書いたかなって思って見なおしたら、Sのつく言葉が多すぎて苦戦している時のエッセイだった。今回、色を乗っけてみたら本当にわかりやすいゲラができた


・今日は語彙指導 次回は音読指導語彙と言えばフラッシュカードと思うかもしれないが、次回Bパターンを全部やる時にフラッシュカードを使う指導語彙の実際旧指導要領 900語現行1200語 増加率33%次期2200~2500語
旧から現行に変わるときも目で見て違いがわかったそれまでのフラッシュカードの箱との違いがあった1箱が2箱になったりもしたところが来年の4月から小学校で触れたことも含めるので2200~2500語になる

語、連語及び慣用表現によると小学校で学習した1600~1800語程度の新語を加えた語と定義してある「説明のところに、諸外国における外国語教育の状況などを参考に~中学校で1600~1800語程度」を指導することとして整理している。」とある韓国中国は日本の英語教育より進んでいる。赤坂中学校に中国韓国から来た転校生みんな日本の英語教育より進んでいた。


増加幅が大きく見えるが、小学校でやってきたことと関連しながらやれば大丈夫と書いてある理由として、実際現行の1200語を今の教科書は全て上回っていることがあげられている。単語を書いて覚えるということは出来る量ではない

この事態をどうしたらいいのか?来月明海大朝日大共催「2020英語授業改革セミナー」の中学校の部の担当してその中で伝える具体的にどうすればいいか提案して実際実演もするまた、同じ内容を浜島書店主催でオンラインセミナーを1月24日に開催する今年の北研は大学の授業を元にトピックを決めていたが、その時その時にあったテーマをして欲しいというリクエストがあったオンラインでどれだけ伝わるかわからないけど家にセミナールーム作ったからそこから配信する案内は浜島さん経由で来ます

指導語彙の変遷次期学習指導要領 2500語 108%増(最大) 33%増(最小)赤坂中での平均は2900語昔、1年間辞書にマーカーをつけさせ続けてカウントした北研 愛媛の八木先生 も実施 で平均3100語という結果になった


教科書の語彙 サンシャインで3年間の総語彙数は1664語(1200語に対して39%増)20ページに渡って単語と熟語リストある小学校で習った語彙の扱い巻末にリストを掲示481語


小学校で習った600~700語というのはどういうこと?と問い合わせした「Jrサンシャイン、小学校外国語活動ガイドブックとwe can」に共通して現れているものを選んだらしい


語彙数が多すぎると採択されない小学校からの語彙はないと思って指導した方がいい例えば、野菜の名前、カブのような特殊の名詞をたくさんやっているそれは、中学校でわからなくても大丈夫


・ビンゴ やられている方?やってた人?どうしてやめた?他にいい方法があったと思ったからビンゴは30年前に長先生が広めて、浜島書店からビンゴの教材出ている東京都の中英研の部長をずっとやっていて、他にもっといい方法があると思ったから赤坂に来てすぐビンゴをやめたなぜかというと、ビンゴの単語は単語でしかないから 場面もないそれよりもフラッシュカードとかの方が有効。ビンゴには日本語バージョンビンゴがあった。これは、英語と日本語1体1対応を進めることになるこちらがセンテンスで言ってあげる方が効果的、場面も分かるし、弱形など教えられるフォニックスビンゴ形容詞ビンゴ、動詞ビンゴ、前置詞ビンゴなどもある


フラッシュカードについては次回詳しくやりますが質問市販?手作り?どちらを使っていますか?市販の紙は同僚と共有しているし、ICTのものはアンダーラインつけたり、丸でカッコったりカスタマイズできない手作りをしていた時は、どれくらいの大きさがいいか調べて、長さ 幅 揃えた紙を事務の人に発注してもらった手が小さい人はそこも考えなきゃいけない

フラッシュカードにはどんな情報を盛り込む?生徒が混乱するから最低限のルールだけがいい緑 フォニックス通り。最近のカードにアクセントついてないのはなぜ?重要語は赤丸をつける。その基準はどうしている?先生たちの経験値?それとも、基準となるものがあるの?

研究部で昔綴りまで覚える語635語を作った教科書の太字になっているのは、根拠がなくよく分からない場合もある反意語を生徒に聞くときはそれが既習の時のみ。Differentの反意語はsame。習ってないのに聞くのはだめ。フラッシュしやすいように裏には反転して文字を書く。昔は裏は白紙だった。日本語を書くと日本語英語と1体1対応になるからよくないと言われていた。
北原先生が取り入れた。日本語見せて英語言わせるのに便利。日本語は表意文字でフラッシュさせれば意味がすぐ伝わる、一瞬日本語見せて見て言えるからメリットの方が大きかった。意味がわからないのにわからないのにフラッシュしまくると生徒はフラストレーションが増える。新出単語を導入した次の日は日本語を見せて言わせる、スペルを空に書かせる

P135カテゴリー別」単語書き長先生の授業を見学しに行ったときによくやっていた。魚、動物など。教科書ではfish,flowerしかでてこないから寂しい。I ate fish last night.はおかしい。

北研メンバーで「Tree 1分に挑戦」Meple/Orange/palm/ginkgo調べてみました→apricot(杏子)/Japanese apricot(梅)/fig(イチジク)/olive/persimmon/chestnut/Japanese ceder(杉)/pine(マツ)/palm/hydrangea(低木という扱いらしいです)


一番多くかけた生徒が発表していく。中学生は早く言うから、周りの人に伝えるようゆっくり言わせるよう指導する。周りの生徒は知らないものは書かなくていい。あっ!これあったってやつは書く、綴りはどうでもいいよ、言えればいいよと指導。教科書に出てこないけど日常語なのでやりたい。


幹本上巻第7節受容語彙と発信語彙を区別して教えましょうP131 題材語はこのレッスン終わったら忘れていいよレベル「発信語彙635」を選定した理由はまた今度いいますこの位の単語はかけなきゃダメだよという発信語彙だが、1200語のうち635より少ないという人もいる
・60秒クイズ体験授業ではチャイムが鳴る前のゼロ活動大体下まで終わらないので何回かやったら、下からやっていくようにさせる聞く側は、日本語は言わず、yes noでできてるかを伝え、相手の紙にチェックだけつけるこれは田尻先生のアイディア、受験前には入試に出るシリーズを作ってあげる

・アクションカードとか1年生の時からやって、どのくらい動詞が身についたか試したいときの活動動詞を順番に1つずつあげる、言えない人は立ち上がる、言える言葉が見つかったら途中でも挙手して発表できる黒板に先生がどんどん動詞を書いていく、今回は3つに分類していく、どんなルールか分かる?(私たちはかなり時間がかかって、それでもよくわからなかったです)正解は、Sをつけた時の発音の違い。Z: play/S:  make/Iz :watch catch wash規則動詞、不規則でも出来る表向きは動詞を出させる、裏は発音の規則にも目を向けさせる

P147生徒が書いたコロケーションを見ると、Teacher talkで知ったという生徒がかなり多い。いかにteacher talkが耳に残って大切なのかわかるプリントから学んだという生徒も多い


北研オンライン配信の方には「ネイティブの先生の英語のレポート」と「グラレコ」がついてきますグラレコは小学校の先生で英語教育専門家では北海道の先生が講演を聞き取ってイラストを書いてくれたもの


最近書いているエッセー。引退してから、色んなことを目を向けるようになってきた。勿体ないことをした、若い頃からやったら作家になっていたかもしれないじゃれまがワークシートベスト100を今決めている今まで作ったものが1000枚以上あるからそこから400枚くらい読んで選定中最近のエッセーはミッキーマウスを池に落としたエピソード、ある中学校が出禁になった「ミッキー池ポチャ出禁」でネットにも出てくる、伝聞かも?ドナルドが着ぐるみ脱いで助けた説?ドナルドダックを落として出禁、泳げると思ったらシャレにならない


・じゃれまがなんで一回先生が音読する? 文字でわかない生徒は、先生の音声で理解させることができる生徒への質問No98からAt the beginning of反対は?A lot of birdsなんていう?多くの鳥はだめよ、渡り鳥It is easy toどこででてきた?What they have found普通の疑問文だったらなんていう?書いて、What have they found。これからやるよーbinocular biはふたつって意味No。101At the end of  反対は?Found outどういうこと?わからない人辞書?The first ladyだれ?」Test何の動詞」?tested positiveだから自動詞。Positiveは形容詞。Likelyの名詞形は?Likelyhood名詞 上智の生徒もほとんど分からないWhat happeneds普通の疑問文は?そのままgo back to work:workは何詞?名詞Worse 反対語 活用は?


知らない単語はguessさせる例えば、What does processed mean mean?Write three kanji.など最後の問題にする

どこで習った?は安心する。なんなのかを尋ねるのは難しいSuch as後ろにどんなことくる?Has started現在完了のどれ?目印なしの時は完了用法多いよmake it really specialthe smell何詞?It smells like bacon.のsmellは何詞?なんで?主語のすぐ後ろだから。Says that you can enjoy the smell of bacon.:thatは?なんで?後ろに文が来てる?Sayの後ろにあるからでしょ。All day long何時間?24Hと具体的に教えげる今までは毎回授業でやっていたが最近はほとんどやる機会がないから久々にできて嬉しかった

*****

日頃の指導で不可欠な語彙指導について研修した。
新たな学びと、もう一度、自分自身で確認しておきたいことを中心にまとめてみる。


・ベネッセの新版『Challenge 中学英和・和英辞典』を見せていただいた。
以前、北原先生が教えて下さったようにgiveの項目に、次のような私の名前を使った例文があった。


Give my regards to Mr. Takahashi.


英和が北原先生、和英が田尻悟郎先生が中心に関わったとのこと。


【1】中教審で出された語彙数


「小学校で600~700語程度、中学校で1,600~1,800語程度、高等学校で1,800~2,500語程度」
「高校卒業では(4,200~)5,000になり、大学入試に必要だと言われている6,000語に近い数字になる。」


平成24年度以前 900語
平成24年度~令和2年度 1,200語 33%増加
令和3年度~  2,500語 108%増加(最大値)1,600語 33%(小学校を除く最小値)


「Sunshine」の場合
1. 3年間の総語数 1,664語 39%増加
2. 3年生教科書巻末「単語と熟語」リストは、現行の17ページから3ページ増加、20ページに。
3. 小学校で習った語については、巻末にリストがあり、なぜか481語。


「600~700語よりも少ないのは、「ジュニアサンシャイン」、
文科省「小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック」2020.7.27、「We Can!」に、
共通して現れる語数のため。」


「(中学校の現場では、)小学校で習った語彙は「ない」と思った方が良いのでは?」

*私も、小学生を教えていて、個人的な見解は同じ。
確かに、耳は良いが、教科化しても、大して身についていない印象。


【2】語彙力増強のためのワークショップ


①需要語彙と発信語彙


「この本には「発表語彙」と書いたが、最近は「発信語彙」と一般的に言われている。」


「フラッシュカードの語を〇で囲む語はどうするか?実は、教科書会社毎に、選び方は異なっている。
細かい理由は、今回は割愛するが、結局、「都中英研研究部推奨発表語彙リスト」を使うことが
一番良いと考えている。」


②ビンゴ


「「先取りビンゴ」では、関係代名詞を取り扱うかなり前に、ever, never, since等をやった。」


③カテゴリー別単語書き

「日本の教科書には日常語が少ないのでこの活動で補う。」
「Today’s category is trees. You have one minute. Write as many tree names as possible.」
「How many words have you written? Zero? One? Two?…」
「(一番多く書いた生徒に)S1, will you tell us your words?」
「生徒は速く言いがちなので、ゆっくり言ってもらうようにする。」
「S1, slow down so that your friends can write down the words.」
「全部を書き取る必要はない。聞いたことがある、「あっそれだ」と思うのを書こう。」
「Any other words? You don’t have to raise your hands, but just tell us.」


④60秒クイズ


田尻悟郎著「自己表現お助けブック」(教育出版)の語彙一覧を使った活動。
私が、数年前に赤坂中学校で参観させていただいた時、
5月連休明けの3年生が授業時間の5分ぐらい前にほぼ全員が揃っていて、
1人がこの本を開いて見ながら英語を次々に言って、
もう一人が言えているかどうかをチェックする活動を、
交代でやっていた。


⑤次々に動詞を言わせる活動


生徒が言った語を、3グループに分けて黒板に書いていき、
生徒に「どういうグループ分けなのか」を考えさせる。
「表向きは「動詞を沢山言わせる活動」で、
裏ではさらに「発音について考えさせる活動」」

plays, makes, teachesの3種類の他に、says, do, haveを右下欄外に記入。


「makesを発音してみよう。あっ発音しにくいな…ということでmakesになる。」


「3学期には過去形でやってみる。」


⑥じゃれマガ


「a lot of birdsはどういう意味?「渡り鳥」理科などと関連させて文脈に合う訳を。」
「likelyの名詞形は?likelihood、~nessばかりじゃない。」
「worseの反意語は?better。」
「間接疑問文をやる前に、下線部を元の疑問文の形にさせる。」
「such asの後ろにはどういうものが来るか?具体的な例が来る。」
「all day long何時間?How many hours? 24hours.」


⑦接頭辞・接尾辞

「ディするとは何か?元の言葉は? disrespect」


1枚を20分でやらせる。

*****

今回の北研は語彙指導についての回でした。赤坂中の3年生の語彙サイズが平均2,900語という驚異的な数字
になった秘密がこの語彙指導にあると考えられます。

0 新版チャレンジ辞書
 最初に来年の1月に発売される新版チャレンジ辞書の紹介を山田さんがしてくれました。大きな変化として、
全ページカラーになっています。そして、重要語の背景に色が付くことで、語の広さというか意味の多さが一
目で分るようになりました。getのところで島田先生の名前を発見!

1 教科書語彙(北原監修Sunshine)
 3年間の総語数・・・1664語(39%増)
 3年生教科書巻末の「単語と熟語リスト」・・・20ページ(現行版17ページ)
 小学校で習った語の扱い・・・巻末にリストを掲示(総語数481語)

2 語彙力増強のためのワークショップ
(1)カテゴリー別単語書き(2年生学期&3学期、Last Sentence Dictationとセット)
 今回のTopicはname of the trees
  cherry tree, bamboo tree, chestnut tree, cedar, red wood, gingko tree, pine tree, palm tree,
  elm tree, yew tree, maple tree, oak tree
  *ALTのジェラミー先生がいたのでたくさん知ることができました。
 *生徒に発表させるポイント・・・1番たくさん書けた生徒に発表させますが、ゆっくりはっきり聞いてい
る人のことを考えて発表させるようにしよう。

(2)60秒クイズ
 田尻先生の「お助けブック」の語彙リストを用いて行う、60秒クイズ
 ペアで片側が日本語を隠し、英語を言っていく、もう片方は言えているかチェックしていく。チェックする
ときは合っているかどうかペアが分るように「OK, Uh-huh」などリアクションをする。

(3)スパイラルワークシート
 今回はやりませんでしたが、これも語彙の増強には不可欠な教材だと思います。

(4)じゃれマガ
 今回実際にやってみて、じゃれマガは本当に素晴らしい教材だと再認識しました。文法の再確認、これから
学習する文法の予習、語彙の増強、品詞の確認、まだまだじゃれマガの御利益はたくさんあると思います。な
んなのでしょう。この完璧な教材は!その上に今年度は北原先生の作ったモデルまで毎日手に入る!授業で使
わない手はないですね!
 今回は北原先生が大人向けの文法の発問もしてくれましたが、これまた、従来の文法指導を考えさせられる
発問でした。“At the end of last week, we found out that U.S. President and the First Lady tested positive
for COVID-19.”のtestedは何動詞か?みんな他動詞と答えて間違えました。positiveは形容詞なのでtested
は自動詞。SVCのときのVは自動詞。

(5)接頭辞・接尾辞を使って
 3パターンの接頭辞・接尾辞の問題をやりました。これはテストではなく、3年生の初期にやり、「これか
らの1年間を、このようなことに意識して語彙を増やしましょう。」というメッセージにする。
 ①re- ・・・restart, reconnect, regain, reaction, rebirth, reborn, rebound
 ②un-・・・unnecessary, unfold, unimportant, unconscious, unbalance, unbreakable, uncertain
後から考えたり、辞書で調べてみると結構知っている語があることに気づきますが、なかなか空では出てきま
せんでした。出てきた語がきっと発信語彙なのでしょう。

来年度以降、指導しなければいけない語彙が一気に増えますので、今回の内容はすごく役立つものでした。ど
んどん自分の指導に取り入れていこうと思います。今月もありがとうございました。

*****

1.カテゴリー別単語書き

・目的 教科書に出てこない、でも日常生活で使う言葉

・時期 2年2学期(ディクテーションと合わせて行う)

そもそもの始まりは、長先生と北原先生が、魚はfish、花はflowerしか知らないのは悲しくないか、と話したことだそうです(初耳)。

ここでは、大人向けということで、「tree」について単語書きにチャレンジ。

「つづりは、ちがっていい。言えればいいんだから」

と声かけします。私も2年生にはそう伝えて、正しいつづりの板書や指導もしません。

blak(black), orenge(orange)などのミスもありますが、そのままです。



自分の留学中にも、魚屋で「この魚が安いよ、日本語で『スズキ』だよ」と教えてもらったことがあります。

salmon, bonito, tunaだけでは、魚屋さんと会話できませんからね。こうした単語は生活者目線での表現を豊かにさせてくれます。



2.語彙の軽重

・受容語彙(読んでわかる)

・発信語彙(使えて文字にできる)

・題材語(トピックに出てくるだけ、忘れていい)



教員なりたての頃は、こうした区別を知らず一律に指導していました。

最近も、夏休みの宿題として上の3種類の単語をすべて含んだ単語リストを配り、休み明けにテストをしている先生を見ました。

単語テストは、結果が一目瞭然なので、生徒はがんばりやすい、教員は評価しやすいというメリットがあります。

しかし、どう使わせるのかゴールを定めないと、生徒は覚えておしまい。軽重つけないと、題材語など覚える時間のムダ。

中学生の貴重な時間を奪いかねません。教師が語彙指導を学ぶ大切さがこうしたところにあります。



3.じゃれマガ

北原先生のじゃれマガワークシートがすでに1,000枚を超えていると聞き、驚きました。

ぜひ「読みトレ」のように冊子にしてほしいです。

(じゃれマガの良さは、いま話題になっていることをすぐ使える瞬発力ですが・・・。)



多読として質問に答えさせた後の精読としての文法指導では、その単語や表現を「どう使わせるか」という視点で生徒にたずねます。

 such as (×)Q どういう意味?                      → ~のような

(〇)Q あとにどんな言葉が来る? → 具体的な例を示す言葉

  先週のMLで「時代が北原メソッドに追い付いてきた」と書かれた先生がいらっしゃいましたが、まさにその感覚がしっくりきました。

昭和の「内容理解の英語授業」を脱して「使える英語」(東京都が数年前から始めたパフォーマンステストに象徴される流れ)を

これらの語彙指導にも見ることができます。



4.語彙力テスト

接頭辞、接尾辞から語彙をひろげる指導

この指導には、英語学習者として生徒をどう育てたいかというゴールイメージが表れています。

目の前の高校入試がゴールの先生には、こうした活動は意味ないもの(優先順位が低い活動)と映るはずです。

しかし、高校、大学、さらにその後も自律的な学習者としてたくさんの語彙を獲得してほしい、

そうした願いを持つ指導者にとっては、魅力的な活動ではないでしょうか。

また、実際にこの活動を生徒として体験することで、「言語はおもしろい!」という純粋な気持ちを思い出すことができました。



学校現場では、大変なことが日々ありますが、北原メソッドには、その大変さを楽しさに変えるカギが山のようにあります。

前述した復習クイズがその一つです。先月の辞書指導で、「Qをドラえもんの声で読んでみよう」という話がありました。

40代後半の自分には、「それはちょっと・・・」というムチャブリに思えましたが、生徒と一緒にやってみました。

一回目では反応の少ない生徒も、私が「40代のおっつぁんに一人でやらせるなー」とツッコミを入れると、みんな楽しく乗ってきました。



今月の1年生の「人の紹介」も、過去最高にいい発表になりました。

何度も練習させて、生徒のチャレンジを称え、こちらが楽しもうという姿勢を貫くことで、コロナ禍を乗り越えていきたいと思います。

今週のテストが終わったら、生徒のリクエストでKitahara de essayをまねたFurukawa de esseyを授業でやります。

旅の失敗、トルコ留学の話、独学でやってきた英語、韓国語、イタリア語の話など、どんな話をしようか今から楽しく考えています。

北原先生、今月もパーフェクトなメンテナンスをありがとうございました。

*****

初めの30分は次期学習指導要領で増える「指導語彙数」の変遷について。
なお、次期指導要領に向けて、北原先生による特別講座があります。

① 2020年12月20日(日) 明海大・朝日大 共催 2020英語授業改革セミナー「本気で授業改革!」
② 2021年1月24日(日)14:00~16:30 ①と同じ内容 北研オンラインで実施。
  ⇒ 参加費500円 
☆☆☆ 参加申し込みの詳細⇒[Kitaken:0011991](11月24日発信)

以下、私が参加した時点からのレポート。
◎       幹本上P.130  フラッシュカード
・ICT(デジタル教科書についている)のもの⇒カスタマイズできない。
・カスタマイズ例
・表面(ゴテゴテしては良くないが)
  フォニックスのルール通りの発音⇒ 緑で下線
           例外   ⇒ 赤で下線
  アクセント(Sunshine には、ついている。さすがです。知りませんでした。)
  重要語*            赤丸
  重要語*⇒ 太字の語句は教科書によって異なる。
  結局「都研究部選定の635語」(幹本上P.140~141)に戻るべきではないか。
 ・裏面 語義、絵、品詞。 既習語の中の反意語、同義語など。

◎幹本上P.133 「語彙指導の場面」
  ・ ①未習語⇒フラッシュカードで飽きない工夫をした上で何回でも。 
・       ②復習の段階⇒定期テスト前活動でゲーム形式で活用。
△       以前、テスト前活動をやってみたことはあるのですが、自分ではあまり上手くいかず、最近やっていません。北研の皆さまのアドバイスから学びます。

2 語彙力増強のためのワークショップ

(1)カテゴリー別単語書き(2年生2学期~3学期)上巻P.137~138
     生徒になって体験。お題は、”name of tree”  △私にとっては、やや難でした。
 ○北原先生の生徒への言葉
  (発表する声が速い生徒へ) “Slow down.  Your friends are listening. “
                ⇒クラスにcontribute する生徒を育てる。
     (綴りが分からず書けない生徒へ)「適当に書けばいいんだよ。言えればよい。」
        ⇒負担感を減らす。
        ⇒教科書にはない日常語の補充が目的。友達の発表を聞いて「あ、そうか」と思えれば良い。
⇒語彙が増える中、発信語彙と受容語彙を区別して教えることがますます必要。

(2)60秒クイズ
  ・生徒は授業が始まる前にペアでやっている。
   ⇒これも、最近やっていませんでした。入試対策としてやろうと思いました。
phrasal verb は難しい。

(3)Spiral Worksheetを使って
  ・既習語の強化 例:同じ発音を含む語、別の品詞、同じカテゴリーの語
・既習語の別の使い方
・既習語を元に語彙を広げる 例:反意語、同義語、同じ発音を含む語

 活動例: 生徒に一般動詞を言わせる時(Action Card の振り返り)
      下記の様に3つのグループに分けて板書する。生徒は分類の意味を推測する。
     ①            ②            ③
     draw     work     teach
          play           jump         catch
          see            take          wash
                                                       (どれにも属さない do /  have / say )
                       (答え:分類の意味は、三単現のSの発音で分類です。)
   ○北原先生より「中学生の方が速くわかるぞ!!」「過去形-edでも同様の活動が可」
   ○幹本 上 P.146~  第9節 語彙指導の成果 
「動詞のコロケーションをアウトプットさせた授業実践例」より 分かること
 ・生徒はコロケーションをプリントやTeacher Talkから高い割合で学んでいる
  ⇒ いかにTeacher Talkが大切か。

(4) じゃれマガを使って
 ○ 最新のじゃれマガシートで体験
   全部読んでいて覚えていたのに、不明なところがあり、悔しかったです。
  ⇒October 5,  Only Time Will Tell    1行目から
        … U.S. President and the First Lady tested positive for COVID-19.
      質問:このtestedは何動詞?
 (自分が最初に読んだとき、このtestedの使い方に?と思ったのに忘れていました )答え:自動詞

(5) 接頭尾・接尾辞を使って。
 ○ 「第1回 最重要接頭辞・接尾辞  2019/4/19」体験
  3年生の最初に実施⇒意識を高める⇒3月に語彙力王テストを実施。
  生徒体験のあと、近くの先生と答え合わせ。どきどき+楽しい 生徒気分になりました。
○ 自分の授業で。接頭辞は「辞書を引こう」でよいのですが、接尾辞は普段から教えていないと厳しいです。しかし、続けていくと、生徒はだんだん覚えていきます。すごいものです。。

お知らせ ;1 オンデマンドには以下の特典あり
      ① 北海道の先生のグラレコ ② Jerami先生のコメント 
③ Kitahara de Essay/カキクッキング  ④ じゃれマガワークシート ベスト100
      2 新版『チャレンジ』辞書 素敵です。来月 発売!!
      3 来月は「音読指導」(Bパターン全部やります。)特に若い先生をお誘いしましょう。

私の気づき
① 生徒の語彙を広げることを授業中いつも意識する。隙間の問いかけやTeacher Talkにも意味がある。
② 「幹本」は線や○を引きながら何回か読みました。本日の「第1回 最重要接頭辞・接尾辞」も以前に体験しました。けれども、今なお学ぶところが満載です。なぜでしょう。一つは北原先生の実践がいかに奥が深いかということ。もう一つは、私のような凡人は何回もやってみて初めて理解が深まる、頭だけの理解より深まる。と再認識しました。やはり、繰り返しは大切。また、来月もどうぞよろしくお願いいたします。 

*****

「語彙の指導」が今回のテーマでした。

まず、チャレンジの新しい辞書を見せてくださいました。絵や使用頻度の高いものに
色がついたり、remember ~ingのように重要な語にも色がついていて、とてもわかり
やすかったです。電子辞書にない紙の辞書の良さは、いろいろな語が一瞬で目に入っ
てくることだと思うので、一目で見てわかりやすいのはすごいと思いますし、制作に
携わった方々の努力の賜物だと思います。

①語彙数
現行の指導要領では1200語程度ですが、次期指導要領では2200~2500語
程度になります。「諸外国における外国語教育の状況などを参考に」という文言があ
り、中国や韓国に追いつくために必要なのではということでした。確かに、韓国人の
留学生はTOEFLの点数もとても高かったです。高校卒業で必要な語は5000語程
度、大学入試に必要な語は6000語に近くなると言われているとのことです。
語彙の大幅な増加により、単語を書いて覚えることはとてつもないことで、できなく
なるとの北原先生のお言葉に、「あ、本当だ。」と驚くとともに、これからが正直不
安になりました。ですが、今回学んだことを生かして授業をしていこうと思いまし
た。
また、Sunshineの例を参考に教えていただきました。小学校で習った語の扱いは、巻
末にリストがあり、481語あるそうですが、「481語ある!」と思わない方がい
いとのことです。turnipなど、日常で使用頻度の低い語も含まれているとのことで
す。

②語彙力増強のためのワークショップ
まず、帯活動などでビンゴをやることについてですが、他にも良いやり方があるので
は?とのことでした。北原先生も5~6年はやってらっしゃらないとのことです。理
由として、単語の意味とスペリングで文脈が関係ないため、指導ならフラッシュカー
ドをしっかりやった方がいいのではとのことでした。
まず、カテゴリー別の単語で、私たちはtreeがお題でした。私はあまり思いつきませ
んでしたが、子どもの気持ちになって考え、体験することができました。一番答えた
数の多い人に単語を言っていってもらう方法で確認しました。単語を言うペースが速
い場合は、北原先生の、”Slow down. Your friends are listening.”の声かけにハッ
としました。また、スペリングはとにかくそれっぽく音から予想して書ければOKで、
「ああ!それもあったか!」と思ったものを書けばよいとのことでした。インプット
で理解できる語を増やすのが目的とのことです。

③60秒クイズ
ペアになって答えるアクティビティでした。「全速力で(at full speed)」や「~
を訪問する(call on)」など、パッと出てこない連語もありました。また、1年の
終わりによい活動として動詞を言っていくアクティビティも教えていただきました。
動詞をたくさん言うことが目的?と思いきや、北原先生は動詞を3つ(例外を含める
と4つ)に分けてらっしゃいました。最初は全くわからなかったのですが、発音して
なんとなくわかりかけてきました。-sの音が[z] [s] [iz]に分けられていたのです。
いろいろなパターンで使えるそうです。規則動詞、不規則動詞で分けるのもよしだそ
うです。

④じゃれマガ2020
3つ体験させていただきました。
①Autumn is Here
では、”at the beginning of”の反対は?や、間接疑問の”~ what they have found”
の疑問文の形は?など、文法的な学びのものや、”a lot of birds”の意味は?(「た
くさんの鳥」ではなく、「渡り鳥」で、他教科の学びと結びつける)など、日々教材
研究をしなければ生徒たちに言葉の奥深さを伝えられないと思いました。また、解き
終わった後にモデルリーディングをされるのは、聞いたら理解できる単語もあるから
とのことです。
②Only Time Will Tell
“tested positive”のtestedは何詞?(答えは自動詞)や、likelyの名詞の形は?
(答えはlikelihood)、back to workのworkは何詞?(答えは名詞)など、こちらも
「これはわかるぞ!」というものから「えーと・・これは・・・。」と思うものもあ
り、こんなふうに考えて力をつけていくのだと感じました。
③A Special Mask
“processed meat”は漢字で何?(答えは加工肉)のように知らない単語を推測させた
り、”such as”の後ろには何がある?(具体例がくる)、”all day long”は何時間?
(24時間)など、単なる意味の解釈だけでなく、日常的にもう一歩踏み込んで考え
ることが必要なのだと感じました。

⑤接頭辞・接尾辞
「最重要」をまず体験しました。最重要は中学生レベルで、4月に生徒に実施すると
のことです。テストではなく、「こういう感覚をもってやろうね。」ということを生
徒に理解してもらうためだそうです。プリントにどんどん記録していき、3月に語彙
力王テストをするそうです。
“re-“で始まる語は?で、私は”repeat”や”reduce”を書いたのですが、”peat”や
“duce”が「再びどうにかなっているわけではない」と北原先生からアドバイスをいた
だきました。reで始まればいいというものではないですよね。語彙をもっと増やした
い!と思いました。
次に、「重要」でした。重要は高校1年生から2年生の頭くらいだそうです。書いた
後、ペアで書いたものを共有しました。私には思いつかなかった言葉をたくさん教え
ていただき、氷山の海面に出ていない部分のような単語がたくさんあることに気づか
されました。
最後の「高校初級レベル」では、なかなか思いつかず、悪戦苦闘でした。

最後に、読みトレにもある、gingkoについてお話いただきました。今回の例会を通し
て、言葉っておもしろい!と改めて思いました。大学生の時に、「(文学部では)言
葉は人間の探求、人の生きた証」と学びました。今回の語彙指導を通し、それぞれの
単語や連語がアルファベットの羅列ではなく、血の通った言葉としてもっと生徒が使
えるようにするために、まず教師が言葉を知らなければと痛感しました。気づかせて
いただきありがとうございました。

*****

1、指導語彙数の変遷
旧学習指導要領…900語程度
現行指導要領…1200語程度(33%増)
次期学習指導要領…2200~2500語程度→小学校での600~700語+1600~1800語
※高校で1800~2500語程度→大学入試には6000語程度ないと厳しい
 中学校段階でこの程度の語彙数を持っていないと中国・韓国に追いつけない現状もある

・赤坂中3年生(2015)の語彙サイズは平均2900語
北研愛媛支部長八木先生の生徒さんは平均3100語 →2500語をすでに上回っている
・Sunshineの総語彙数1664語、巻末の小学校で習った語彙数481語

北原先生「指導語彙数は大幅に増えるが、綴りまで覚える語は研究部選定の635語(幹本上巻p140~141)に戻るのではないか」

2、語彙力増強のために
①カテゴリー別単語書き(2年2学期~3学期)
 →教科書では日常で使う語が少ない。長先生がそれでは寂しいじゃない、とおっしゃっていた。I ate fish yesterday.では寂しい

②60秒クイズ「連語・熟語編」
 →田尻先生の自己表現お助けブックがもとになっている。3年生になったら、英語教室に来てペアと揃ったら二人でやっておく。入試前、最後に点数がとれるのも連語。

③Spiral Worksheet

④じゃれマガを使って
 3つのじゃれマガを体験。①各自読んでQに答える(1分)*問題作成の例:未修語を予想させる②先生が読む(目的:聞けばわかる単語があるから)③下線部を質問「opposite word? 、a lot of birds-日本語だと?-渡り鳥、どこで習った?、辞書で確認して、the First Ladyって誰?-Trump’s wife、□の何?現在完了形の何?マーカーは?マーカーなしだと完了が多いよ、clothこの場合はth濁らないよ、such asの後ろにはどんな語がくる?-具体的な例だよ」など ★全てやって5分くらい!

⑤接頭尾・接尾辞を使って
4月にリストを配布して知っている語を書かせる。「今後習った語をこのプリントにどんどん記録していくとよいでしょう」接頭辞・接尾辞を意識して欲しいというメッセージ。
 第1回
 1 re- 「再び」という意味、2 un- 「~できない」という意味、3 –able 動詞の後につけて「~できる」という意味、4 –al 名詞の後につけて形容詞形を作る、5 –an 名刺の後につけて形容詞形を作る など
 →実際に体験しましたが、全然出てこないカテゴリーがあり…少しずつ増やしていかなければと思いました。

新しいチャレンジ辞書も見せていただきました。重要語は全体に色がつけられていて、パッと目に入ってくる仕組み。全ページカラーで見ているだけでも楽しそうでした。今回は語彙指導に関して学び、軽重をつけて、コロケーションや接頭辞・接尾辞をもっと意識してなど、次の授業に生かしていきたいと思います。どうもありがとうございました。

*****

●カテゴリー別単語書き

・クラスメートが言った語、知らないの(語)はを全部書くのはストレス、「あーそ
うだ、あった!(きいたことある)」のを書けばいい

・日常語を補完する(教科書にない語)ためのもの



●60秒クイズ

・自分が言えないのをつぶしてゆく



●例の単語クイズ

・三単現のところでやる、過去形につなぐ

(ちなみに私は最後までわかりませんでしたあ)



じゃれマガは、最近「芸」の域に達してますねー。北原先生の「つっつく(刺激す
る、つなげる)指導」の集大成か。緻密さとざっくりさが同居して素晴らしいです。

私なんかが受けた読解の指導と、似ているようで異なる。こうやって大人の使用者に
ならないといけないのだ。

*****

I’d first like to say a special ‘thank you’ to Kitahara Sensei for posting my past reports on the Kitaken website. I am extremely flattered and at the same time humbled—my reports are riddled with imperfections and are lightyears away from being the best possible representations of the “Kitahara Method” in English. Those will have to come from better qualified native speaking teachers (like Gabrielle Sensei), more of whom, I hope, will be able to attend future sessions.

As in my previous reports, I must admit my shortcomings when it comes to understanding all of the Japanese that was used at the session. So, I apologize for any inaccuracies in my report. If anyone should notice an especially glaring instance of when I misunderstood something, please don’t hesitate to put me right! I will welcome any corrections.

I. The Newest Edition of the “Challenge Dictionary”

  *   Mr. Kitahara began the session by introducing the new edition of the “Challenge Dictionary” (published by Benesse). We took a sneak peek inside the glossy, attractive dictionary by passing around sample copies, courtesy of Ms. Yamada of Benesse.
  *   Ms. Yamada gave us a brief but informative rundown of the additions and new features. As we looked up at example pages blown up on the projection screen, she pointed out the first striking feature—the fact that altogether there is a great deal more color than in previous editions. Some entries like “away” for example, are highlighted in red, and others like “award” are highlighted in yellow. Comprehensive definitions are provided for each entry, the more common definitions colored in blue.
  *   Ms. Yamada noted that teachers won’t necessarily have to tell students which words are important for learning—students will be able to notice such words on their own, aided in no small part by the new eye-catching colors.

II. Guiding Students toward Vocabulary Enrichment
A. New Goals for Vocabulary Learning

  *   Owing to the new guidelines set by the Ministry of Education, teachers are under greater pressure to enlarge their students’ vocabulary.
  *   The standards, past and present, are outlined below:

Before Heisei 24 (2012) → 900 words

Heisei 24 to Reiwa 2 (2020) → 1200 words (33% increase)

From Reiwa 3 (2021) → 2500 words (108 % increase)

*The new standard will require junior high school students to learn approximately 1800 words on top of their elementary school vocabulary of 600 to 800 words.
  *   Before we balk or look up in despair at these seemingly skyrocketing numbers, we should remember that vocabulary is the bread and butter, the meat (or whatever staple food item you prefer) of language, and Mr. Kitahara gives several reassurances that mastering them is not as herculean a task as it appears. We have every reason to trust him—back in 2015, he helped his students at Akasaka JHS to achieve an average lexicon count of 2900 words!


B. From the “Miki Book” (written by Mr. Kitahara and published by Benesse)

  *   Chapter 5 of this book is loaded with fantastic ideas for helping students to enrich their vocabulary.
  *   Descriptions of Word Bingo games appear on pages 126 to 130; they include…
     *   Japanese Version Bingo (teacher reads words in Japanese and students check the English)
     *   Sentence Bingo  – Alphabet bingo  – Phonics Bingo  – Adjective Bingo  – Verb Bingo
     *   Preposition Bingo with Animals (the 4×4 bingo grid is filled with pics of animals; teacher describes the animals with sentences like, “a penguin under a cat,” “a dog over a rabbit”)

  *   Ideas for using word flashcards are on pages 130 to 133. (Digital flashcards shown on fancy high-tech whiteboards are possible now, but they have their drawbacks. For one thing, they are difficult to customize with our own personal touches.)

Good old-fashioned flashcards are capable of conveying different kinds of information on both sides, front and reverse. For example, …
     *   On the front side: important key words circled in red; words with certain graphemes underlined in color (green for sounds that follow regular phonics rules, red for exceptions); words with accent marks; etc.
     *   On the reverse side: Japanese definitions, pictures, word classes, synonyms, antonyms, etc.

Mr. K also has ideas for practicing and reviewing words in a non-tedious way for students. Such ideas include…
     *   having students read words by themselves without the teacher’s help
     *   pointing out a grapheme such as “ea” representing the [i] sound in “speak”, and having students remember other words they have learned that contain the same one (“eat” and so on)
     *   hiding the word on the card and rapidly flashing it (students should recognize the shape of the letters and pronounce the whole word)
     *   showing only the first few (or last few) letters of a word and eliciting the pronunciation of the whole word
     *   showing the reverse side of the card (with the definition) and having students spell the word “in the air” with their index finger
  *   Another way to help students broaden their lexicon is to give them a category and have them write as many words under that category as possible within a time limit (this activity is described on pages 137 to 138). The exercise focuses on the sense relations between English lexemes or words known formally as hyponymy. This is a very important sense relation, and many words can be reviewed and learned by starting with a superordinate term or hypernym (e.g. “trees”) and creating a list of subordinate terms or hyponyms belonging to it (e.g. oak, chestnut, cedar, redwood, etc.). In the case of junior high school, teachers should, of course, choose topics that are appropriate to the students’ ability level (e.g. sports, food, body parts, etc.).

To do this activity in class, Mr. K recommends a procedure like the following:

  1.  Announce the category: “Today’s category is ~ . You have one minute. Write as many ~ names as possible.”
  2.  After one minute, ask, “How many words did you write?”
  3.  Ask the student who wrote the most words, “Will you tell us your words? Say them slowly so your friends can write them down.”
  4.  Give the other students a chance to share their words: “Any other words? You don’t have to raise your hand. Just tell us.”

  *   Mr. K discusses the important distinction between “receptive vocabulary” (aka “passive vocabulary”) and “productive vocabulary” (aka “active vocabulary”) on pages 139 to 140 of his book. There isn’t enough space here for me to go into detail, but I will note that everyone’s lexicon consists of both kinds of vocabulary, and it is essential to take account of both when teaching vocabulary to students.

  *   The 60 Second and 90 Second Quizzes (described on pages 142 to 146): We as teachers actually tried out this exercise in pairs. First, we exchanged handouts containing a column of phrases in English, an adjacent column of three check boxes, and a third column of Japanese translations of the English phrases:

at home    □□□  家で (に)

stop ~ing  □□□  するのをやめる

[etc.]

One partner must cover the English phrases and say them while only looking at the Japanese. The other partner must listen and check an adjacent box if the phrase was expressed correctly as printed on the handout. After 60 or 90 seconds, partners switch roles. Maintaining eye-contact and other nonverbal communication skills (e.g. shaking hands as a greeting before starting or pretending to) are still relevant to this kind of activity.
  *   Reviewing verbs—Mr. K’s demonstration of the final teaching idea in this section started very intriguingly—he began by simply asking us to name a verb, any verb. As one verb was uttered after another, Mr. K sorted them into three separate columns on the whiteboard according to—what seemed to a rather dull person like me, at least—an inscrutable rule. If we could ascertain the rule, we were told to stand up.

play, see, run, drive, stand  |  make, eat, write, cook, put  |  watch, catch, wash

As more words filled the columns and faces (especially mine) were looking even more bewildered, Mr. K said good-naturedly, “My first graders could figure this out faster!” I wanted to smack myself in the forehead when the answer was finally revealed. I will only say as a hint that it has to do with a certain inflectional ending and how it is pronounced differently depending on the verb.

PART TWO

I. Some Announcements

  *   Mr. K kindly mentioned that by accessing (and properly registering to) the “On Demand” Kitaken website, we can check out my own past reports as well as the “グラレコ” art created by a certain English teacher who has made picture illustrations of Mr. K’s workshops.
  *   Mr. K writes a regular (nearly daily) series of essays called “Kitahara de Essay” (in Japanese) which the Kitaken ML members have the benefit of receiving via email. Mr. K is a prolific writer who has produced a huge output and has recently completed the project of selecting the Best 100 essays out of his oeuvre. He shared one such essay with us last weekend, an essay that retells the story of a school trip incident at Tokyo Disneyland which has become something of an urban legend. This urban legend, however, turns out to be true! In it, an unsuspecting Mickey Mouse suffers the indignity of being pushed by some students into a pond. One can see why this has become a legend—it can hardly be believed! Not surprisingly, that particular school was forbidden from taking any more trips to the park. (In a variant of this story, it is Donald Duck who gets wet—far less demeaning perhaps to a creature like Donald, Mr. K quipped!)

II. Reading じゃれマガ Articles
*It is an established fact from language research, that one of the most effective ways to remember vocabulary is to learn them in context, as opposed to memorizing bland vocab lists. One way by which Mr. K helps his students to do this is to have them read Jarrell Sensei’s articles on various interesting topics.

  *   We read three articles by Jarrell Sensei with the following titles:

1. “Autumn is Here”—concerning birdwatching (or “birding”) enthusiasts (vocab: “binoculars” etc.)

2. “Only Time Will Tell”—about the U.S. president and the First Lady testing positive for COVID-19 (vocab: “First Lady,” “disease” etc.)

3. “A Special Mask”—about a U.S. based meat manufacturer’s unusual prize for an online contest. The prize is a specially designed, scented mask that allows the wearer to enjoy the smell of bacon all day long (an affront to vegans everywhere, no doubt!). (vocab: “processed meat,” “pattern” etc.)
  *   After reading the article silently to ourselves for one minute, we counted our WPM (words per minute) and answered a comprehension question (such as “Name two reasons why COVID can be very dangerous to the president”).
  *   Mr. K then read the article aloud and asked us the comprehension question.
  *   The text of each じゃれマガ article contains underscored key words and phrases, a fruitful source of vocabulary learning. Mr. K would spend time with each one, asking such questions as

What’s the opposite of ~ ?

What does ~ mean? Look it up in the dictionary. What [word class] is it? (E.g. verb, adjective). What kind of (verb) is it?

What is ~ in question form?

How do you gesture ~ ? (e.g. “across the front”)

Where have you learned ~ before?

III. Building Vocabulary with Affixes

  *   In the results of a survey five years ago, the 3rd Graders of Akasaka JHS (where Mr. K taught) were found to have a lexicon count of 2,900 words, the level of a high school student at graduation. How is it that they knew so many words? It is because they had learned this fact of English vocabulary—that one major way that new lexemes have entered the English language has been through affixation or the building of words by attaching prefixes and suffixes to old ones.
  *   Within a certain time limit, we each had to write as many words as we could think of with the prefixes



re-, un-, bi-, dis-, im-, non-, sub-, super-, uni-, tri-, centi-, milli-, anti-, extra-, il-, ir-, mis-, over-, post-, pre-, pro-, under-, inter-, kilo-, mega-, micro-, min-, multi-



and the suffixes



-able, -al, -an, -tion, -ese, -ful, -ist, -less, -ment, -ness, -ous, -ee, -en, –ess, -ic, -ical, -ish, -ive, -ship, -made.


  *   This exercise could be very taxing on the brain and so to relieve the cognitive pressure Mr. K gave us occasional breaks. We also sometimes made pairs with each other and took turns naming off words. For me, at least, there were many moments of “Oh, of course! I forgot that one. Why didn’t I think of that? Good one!” In this way, we could remind each other of words from our personal lexicon (and perhaps teach each other some unfamiliar ones).
  *   One must remember that one affix can have different meanings. For example, there is a difference between “unexpected” (which simply means “not expected”) and “unwrap” (which has the specific sense of reversing a previous action). (This example is from the Cambridge Encyclopedia of the English Language, a wonderful book!) Mr. K makes sure to include the specific sense of each affix he is looking for. For instance, under “re-” he specifies in Japanese, 「再び」という意味」. It took me time to read and understand the Japanese first, which slowed me down considerably, but still that is a pitiful excuse. After one round, I only managed to write 38 words in total, while a native speaker like Mr. K’s former British ALT, Joel Sensei, is capable of writing as many as 58 words!


Well, that is all I have to report for now. For those of you who actually read through this lengthy report, THANK YOU, and お疲れ様でした! I appreciate the kindness and warmth you show me whenever I attend a session of Kitaken, and I express my gratitude again to Mr. Kitahara for not only allowing me to submit my long reports, but going so far as to post them as well.

I’m greatly looking forward to seeing everyone at the next session in December. Until then, take care everyone!

Sincerely Yours,

*****

「辞書指導の効果」

◇上智大学大学院生のリアクションペーパー

・特集ページは勉強しているという感覚なしに楽しく見ることができる

・ひとつの単語の前後にも目がいく

・「英語で話そう」には一つのシチュエーションに必ず3から8つ程度、いろいろな表現の仕方が載っており、このような短文であるのに覚えれば表現が豊かになる、という項目は生徒の興味をとても引く。

・中学生の時にHare you?の返事がどの生徒もI’m fine, thank you.になるのもどうかと思ったが、すごく調子が良いわけではない生徒はI can’t complain.と言おうと先生から教わり、何となく楽しい気分になった。複数の表現を中学生の時から覚えるほうが良いと思った。

・紙辞書の良さは複数個所を同時に見比べられること、注目箇所に線などを引き、手軽に視覚的な補助を記憶に与えられる。

・辞書を支えに自ら学んでいくことのできる生徒を育てることの大切さ。

・日本語訳に頼らない訳しわけではないニュアンスの感覚を育むこと。

 >スパイラルワークシートに取り組ませる際にget homeに下線を引いてhomeとhouseの違いは?などと付け加えたものを配布するようにしています。そして、生徒には日本語で違いを説明するのではなく違いがわかるように例文を書きなさいと指導しています。訳し分けではないニュアンスの感覚をつかませるためには例文を提示するのが一番だと思います。

◇辞書指導の実態

 ・辞書指導スライド

 ・30のポイント

  1.辞書指導は小文字導入直後から(辞書を通して小文字を定着させる)

  2.生徒が一番興味がある入学直後に始める。

  3.最初は毎時間辞書を使う場面を作る。

  4.辞書は家と学校とで2冊用意させる。

   兄弟からのおさがりや卒業生に寄付をしてもらうことで1人2冊を実現できる。

  5.下線を引いたり、付箋やインデックスを張るなど自分なりにカスタマイズさせる。

  6.引いた語にはマーキングさせる。

  7.助け合いながらクラス全体の辞書引き速度を速くする。

  8.基本動詞は辞書で例文を読ませて使い方を教える。

  9.最も本文に会う訳語を見つけさせる。

  10.1年生の多義語は何回か出てきたら辞書で確認させる。

  11.コアの語義をまず教える。

  12.ニュアンスの違いは辞書を引かせて言語感覚をつかませたい。

  13.前置詞の使い方に注意させる。

  14.辞書を縦に読むことを教える。(kn-, wr-など)

  15.カタカナ語を手がかりに英語を取り込む。

  16.another, other, others, the otherなど紛らわしい語は辞書の例文で確認させる。

  17.知っている語が並んでいても意味が分からなければphrasal verbsを疑う。

  18.phrasal verbsはすべての語義の一番後に書いてある。

  19.訳語に頼るのではなく、使い方を教える。

  20.目的の語を見つけたらその前後も見るように指導する。

  21.辞書を引いたら品詞にも注意を払わせる。辞書で文法指導ができる。

  22.接頭辞、接尾辞に着目させて語いを増やす。

  23.数えられる語と数えられない語の指導も辞書を使って行うとよい。

  24.同じ内容を複数の言い方で言えるように指導する。

  25.単語だけでなく、前後につく語も一緒に指導する。

  26.冠詞のあるなしに注意させる。

  27.英語圏の文化など、辞書には読むべき個所がある。

  28.連語・熟語はなるべくたくさん辞書で確認させる。

  29.頻度を表す副詞など、決まった位置に来る語を指導する。

  30.3年生になったらすぐに辞書を引かない指導から始まる。

 >辞書指導スライドは授業で使ったことがあり、生徒たちが辞書に穴が開くんじゃないかというくらいによく使うようになりました。また、30のポイントでは縦に読ませることや、知っている語でも意味が分からなければphrasal verbsを疑うことなど今まで見落としていた指導方法を知ることができました。

 ◇辞書指導の効果

 ・新学習指導要領では単純に語彙が増えているが、北原メソッドなら既存の語彙指導だけでも十分カバーできる。

 ・2021年度学習指導要領の指導語彙数…最大2500語を半数がすでに上回った

 ・発表語彙と受容語彙を分けて指導することが大切。