11月26日(土)北研第137回(復活第17回)

11月26日(土)北研第137回(復活第17回) メニューは以下の通りです。

1) 最新のパフォーマンステスト 映像

1 1年生「人を紹介しよう」 My Project 2

2 2年生スキット「道案内」

3 3年生「日本文化紹介」 MyProject 8

4 3年生 英語劇「Illusion 2016 ~Night on the Milky Way Train 」

2 )3年生2学期中間テスト(続)

3 )3年生2学期期末テスト

4 ) 赤坂中の英検準2級以上取得率、過去最高をマーク

5 )北研アカデミー第1回オフ会
 

1) 最新のパフォーマンステスト 映像

1 1年生「人を紹介しよう」 My Project 2   2016,11,16撮影
人を選んで一人で行うスピーチ 紹介した人物として、パフュームの*樫野有香(かしゆか)、**AAA**の真司郎、アニメキャラクターの小鳥みなみ、バレーボール選手の木村沙織、ドナルドダック、歌手**AAA(**トリプル**A)**、ドラえもんがありました。*
1年生は発表まで4時間で完成。 定型文にひとつひとつ丁寧にジェスチャーをつけ、感情をこめて自分の好きなキャラクター紹介をしていました。実物投影機を使ってテレビに人物の写真を映し出し、聞き手にもわかりやすいように工夫がされていました。* 原稿に目を落とすことは許されているようで、完全暗記ではないものの、自分の言いたいことがしっかり頭に入っている様子でした。普段の授業の成果で、ジェスチャーが流れている生徒はいませんでした。
その上で発音にも気を遣うといういくつものことを同時にこなすことができていました。北原先生からは「Doraemon(ドラえもん)」を「Draemon(ドゥ(ジュ)ラえもん)」と自然に発音していてすごい!」「今年の1年生はTHが11月時点で8割できていて意識が高い!この時期通常1/3できていたら成功なのに。」というお話でした。発音についてはゆっくり、正確にすることが大切ということでした。 またドラえもんやドナルドダックのように誰もが知っているキャラクターについて

‟Do you know this duck?”や‟Do you knowDoraemon?“ではなく、“You know…. right?”という表現を教えること、2年生の内容だが、「‟I think“って言ってもいいんだよ。」「‟I’m sure you know this character.” というような表現をいう生徒がいてもいい」というお話もありました。

 

≪受講者の感想≫(抜粋)

・ある一人の生徒がtwelfhと言った後に、発音に納得いかなかったのか、もう一度twelfthと口の形を大きく、はっきり発音しているのが印象的だった。

 

・北原先生が「今年の1年は発音がいい。」とおっしゃるだけあって、1年生の11月の時点で「th, r, v」の発音がきれい。  発話はゆっくりであるが、とても正確。安定感が感じられる。英語にしかない発音(日本語にはない発音のth,r,v)をしっかり  正確にできるだけで、とても英語が上手に聞こえました。

ジェスチャーがことばを引き出し、各々が紹介する人物をテレビに映したり、絵を持参し、発表していたので、見ていてとても理解しやすかったです。

 

・スピーチの内容もしっかり頭に入っていて、話すスピードも速かったです。また、過去形の文や、ドラえもんの紹介でHe doesn’t like mice.などの文も出てきて、すごいと思いました。私は今、一年生を教えていて、間違いなく力をつけている実感があるのですが、赤坂中の生徒さんの話すスピードを目指そうと思いました。(長崎に帰ってから生徒に報告しました。)

2 2年生スキット「道案内」 2年生の道案内は例年通り学校の前の公園で演じていました。

 

・単に道を尋ねるのではなく、なぜその場所に行きたいかという理由が加えられていた。例えば、「交番を尋ねる→財布を落としたから」、「病院に行きたい→祖母が入院中」、「花屋を尋ねる→ガールフレンドにバラを買いたい」など様々なシチュエーションがあった。

・また、別れ際の言葉として”Thank you.”だけでなく、”I wish your success.”などさらに一言を加えたスキットが多かった。 ・全身を使って“Turn right.”を表現している生徒が印象的でした。

・外で撮影、一方の生徒は手に紙(地図)を持つというauthenticな雰囲気が作られていた。 都のテストで平均点を20点上回る生徒達ですが、今回のパフォーマンスはあ まり良くなかったそうです。ジェスチャー、言葉共になかなか出なくて苦しんでいる 者もいました。
≪受講者の感想≫(抜粋)

・今年の2年生は北原先生のお話では過去最低、都の平均点では20点上だが、競争心がないということでした。途中でセリフを忘れてタイムアウトになるペア、手を動かしすぎで英語が出てこないペアなど、赤坂中の生徒もこういう生徒がいるだ!と親近感を持ちました。

・対話のスピードは1年生よりも格段に速く、発音もそれまでの積み上げの成果があり、r, th, v等、きれいな発音でした。
3 3年生「日本文化紹介」 MyProject 8 幹の本 テスト編 258ページに載っているテストです。

 

ALTに2分間でできる限りたくさんの文化を紹介する。

11/4のパフォーマンステストの準備として9月1週目から毎時間2枚ずつペアで練習、3週目からは一人で練習させた。

・中には、帰国子女と思われるレベルの生徒や、英検1級を取得している生徒、アメリカ人の生徒とバラエティに富んでいましが、どの生徒の話すスピードも、発音も、表現力もハイレベルでした。

・3年生の日本文化紹介を前もって準備しておいたものを慌てずにきちんと説明する生徒が多かったです。習った文法( ・現在分詞と過去分詞の形容詞的用法)を駆使して丁寧に説明していました。 ・初見のカードに自信がない場合‟Let me skip it? “Let me pass it?”と礼儀正しく断ってめくっていました。 ≪受講者の感想≫(抜粋)

・キーワードは皆一緒でも、表現方法がそれぞれ違っていて、英語力の高さを感じました。紹介しにくいものは、「Let me skip it.」でパスできるのですが、積まれたカードを次から次へとめくり紹介する姿に、見とれてしまうほどでした。(幹のテスト編p258参照)

・いつもこの活動は感動するくらい、すごいと思いますが、今年の3年生は、私が今までに見た3年生の中で、一番落ち着いていたように思いました。

・ALTの応答、合いの手(?)が絶妙で、cool, nice, fabulous, well done, okなど、生徒の発話をとても上手に引き出されていました。 とても話しやすい間とテンポを作るには、あのような技術が必要不可欠のように感じました。

・お隣に座らせていただいた長野県の先生の視点も、とても勉強になりました。「唇の動きが他の生徒と違うから帰国子女ではないか」というようないご意見や、それぞれの生徒の発話を細かくチェックされていました。
4 3年生 英語劇「Illusion 2016 ~Night on the Milky Way Train 」 11月9日の港区英語発表会の映像です。

北原先生からこの劇の感想をメールに書いてほしいというご希望がありました。 なお、12月4日に豊島区立千登世橋中学校で東京都英語学芸大会があり、赤坂中学校が出場、この劇が生で見られます。どなたでも参観できるということです。
・生徒は、2年時に日本語で銀河鉄道の夜を演じている。この時は生徒がやりたい役を自分で決めたが、今回は北原先生が配役を考え、脚本委員会に提案して決まったそうです。
・自分たちで英訳しているため、自分の言葉としてセリフが伝わる。
≪受講者の感想≫(抜粋)

・articulation(明瞭な発音)がはっきりしている。

・中学生の英語劇を初めて見たが、完成度の高さに感動しました。明瞭な発音、声の大きさ、感情をのせたセリフ、場面に合った音・照明、そして見ている人を惹きつける演技力。

・Castsの張りのある声はすばらしいです。

・2年にわたって日本語と英語で演じたということは本当に素晴らしいことだと思います。 また、私は中学生の英語劇を初めてみたのですが、こんなにも完成度の高い、素晴らしい劇に感動しました。 響き渡るはっきりとした声、感情をのせたセリフ、場面に合った音楽と照明、演者の演技力。どれもが劇を創り上げるのに欠かせないものなのだと感じました。中学生ということを忘れるほど素敵な舞台を見ているようでした。

・一人一人が自分の言葉を発しているように、馴染んでいること。全身で自分の言葉を発しているように感じました。

 

 

2) 3年生2学期中間テスト(続) 4人のグループになり、実物のテスト問題と、生徒の解答のコピーを拝見させて いただきました。

 

平均点71点

1. リスニング 2点×9 18点

2. 初めて見る英文の理解 262語 問い 質問に対する答えの部分を指定さ れた語数で本文から引用。 10点

3. 初めて見る英文の内容理解 じゃれマガからから3問出題 6点

4. スキットを作りなさい。ただし始まりと終わりを指定。  10点

5. ピクチャーディスクライビング 10点 点取り放題

6. 次の状況に合う英語を書きなさい。教科書本文の再生  2点×3 6点

7. 長文の形で次の(  )の動詞を正しい形に直しなさい。 2点×10 2 0点

8. 並べ換え問題 まる出し 2点×5 10点

9. 並べ換え問題 不足している語が1語あるので加えて書く。 Basic Dialog からのまる出し 2点×5 10点
・解答用紙に「汚い字は×にします。」と書かれており、wがuにもとれるようなはっきりしていないものはチェックされていた。

・初見の英文、初見のじゃれマガ3問が出題されていた。

・有名人へのインタビューという内容でスキットを書かせる問題では、最初と終わりは書かれていて、その間を自由に書く問題であった。  ・教科書の地図・グラフを使ったPicture Describing、本文再生の問題、動詞の変化を問う問題、英ナビ(ワーク)の丸出し問題、
≪受講者の感想≫(抜粋)

・Basic Dialogの一語不足分を加えて並べ替える問題であった。普段の授業でやったこと、教科書をしっかり読んでいればできるという問題が多く、指導したことが生徒の力になっているかが見えるテストだと感じた。

・生徒の解答用紙を見て、日本語で書いた名前より英語で書いた文のほうが上手でした。 ・中間テストと期末テストに共通してあった、単語の並び替え問題。ただ、単語を並べるのではなく、単語を一語足して文を作るものでした。自分で取り入れたことがない、問題だったので印象的でした。Basic Dialogや教科書の本文を理解していればできる問題を出題することで、家庭学習の意識づけになるというのが良かったです。

・ほとんどの生徒が、「書く力」が十分身についていることが、文字がいっぱいの解答用紙を見て感じられた。北原先生の「学びの歩みを止めない」「学びの歩みを止める人は教える資格なし」という言葉を受け、心に刻んでおこうと思いました。
3) 3年生2学期期末テスト
平均点が61点で下がっている。

1. リスニング ジョウル先生が説明するものを下から選び、記号で答えなさい。  2点×6 12点

2. 教科書の文で質問に対する答えの文を抜き出す。 2点×6 12点

3. じゃれマガを読んで下の各問いに答えなさい。 初めて見る英文の内容理解   3点×4 12点

4. 次の文を読んで下の問いに答えなさい。 教科書本文から

5. 教科書本文を読んで下の問いに答えなさい。

6. 英語劇に参加した感想を英語で書きなさい。 16点

7. 日本文化を表す言葉について英語で表現しなさい。 新しい試みとして授業で やっていないものを出題。 10点

8. 並べ換え問題 英語のパートナーよりまる出し  2点×5 10点

9. 並べ換え問題  Basic Dialog等よりまる出し 不足している語1語を補う   2点×6 12点
≪受講者の感想≫(抜粋)

・私は北原先生が添削されている部分を中心に見ました。表現が適切でないところは赤で書き込みが入っていて、添削が素晴らしいと思いました。英語力がないと添削も的確にできないと思います。

・中間に比べると難しい感じがしました。それでも平均点60点を超えるのは驚異的だと思いました。

 

 

4) 赤坂中の英検準2級以上取得率、過去最高をマーク  平成28年度赤坂中学校3学年 41%(2.5人に1人)英語劇Illusion 2016~Night on theMilky Way Train~で港区英語発表会劇部門第1位、都大会出場  入学時には全教科全国平均点を下回っていた生徒が達成しました。人数には特別支 援を要する生徒や登校しにくい生徒も含まれているので、もし除けば50%を超える だろうということでした。
≪受講者の感想≫(抜粋)

・生徒の持つ可能性は無限ですね。私も生徒の持つ可能性、力を信じて、頑張ろう、そんな気持ちにさせていただきました。 ・「誰にでもでき、落ちこぼれを1人も出さない、確実に生徒の力を伸ばす北原メソッド」驚異的です。

 

 

 

5) 北研アカデミー第1回オフ会 「北研アカデミー」発足のお知らせ ー 北原メソッドを深く知りたい方々のため に発足されました。希望者は北研メールアドレスか北原先生の個人メールアドレスに 申し込みをして下さい。
1 北研アカデミーの目的 ・長メソッドと北原メソッドを支える理論と実践を深く学び、これからの英語教 育界をリードできる人材を育てる。

・将来の留学(内地留学や文科省・都道府県の海外研修含む)に備えて英語で論 文を書けるようにする。

2 応募資格 北研会員(本部、支部問わず)であることと次のいずれかの条件をクリアーして いること。   ①北原メソッド100%を実践している方、しようとしている方   ②英語教育理論をしっかり学びたいと思っている方   ③教材作りに興味のある方

3 申し込み締め切り   12月16日(金)

4 テキストと内容 北原先生が英国エクセタ-大学で書いた論文講読から始めます。その後、北原先 生の他の論文、専門書に移行します。基本的にはオンライン上でブッククラブを行い ます。地方にお住まいの方でも参加できます。ときどきオフ会(スクーリング)を開催します。

5 オフ会の日時   第1回…11月26日(土)北研例会後半   第2回目以降…主に長期休業中

6 場所   基本的には赤坂中学校ですが、会員の学校で行うこともあります。

7 会費   500円(軽食、飲み物含む)   初日はA4 3ページに及ぶ論文“A Study on Pair Work & that Provide Stages for More Communication Activities”を全員で拝読しました。申し込み希望 者は多数で、先生が用意されていた論文集はすぐに希望者の手に渡りました。