2016年10月15日 北研10月例会報告(136回 復活16回)

1、最新のパフォーマンステスト映像
1 1年生夏休み明け音読テスト
2016.9.5撮影

生徒配布プリント
1年生 夏休み明け音読テスト
2016.9.1
※夏休み前の授業で、
夏休みの宿題を☆読み10個、
休み明けに練習の成果を見る音読テストを実施すると口頭で告知、
音読テストの詳細はこの日にプリントで配布。

目的:これまでの音読の力を測る
内容:ALTの先生が指定したProgram2~Lesson5-1の1セクションを音読する
期日:9月5日(月)3校時
場所:旧1-B教室
やり方:①廊下に貼られている名票(別紙)に書かれている自分のグループ番号をあらかじめ知っておく。(グループ1が6月の音読テストで成績が1番良かったグループ、グループ2がその次、・・・)

(⇒このやり方だと、評価がつけやすいため)
②グループ1から順番に1-Bに移動し、ALTの先生にあいさつしてから腰かける
③ALTの先生の指定するページを一人一人音読する(同じグループは全員同じページ)
④終わった人から国際理解室に戻る。各グループの3番目の人は自分が終わったら、次のグループに声をかける
評価項目:前回と同じ
①fの発音
②vの発音
③thの発音
④lとrの発音

⑤Linking(音と音のつながり)

⑥Intonation(英語らしい発音、声の強弱と高低)
評価規準:前回と同じ
A+ネイティブ(英語母語話者)の発音並み
A日本人中学生として素晴らしい。ネイティブ(英語母語話者)の発音に近い
B+AとBの中間
B日本人中学1年生としては十分である
Cもっと練習が必要
※Cがついた人は放課後残って練習する日々が待っています。

廊下掲示プリント
組 番 氏名 Group Program Section  Pronunciation  Linking  Intonation  点
(以下生徒の成績)

※グループ1はPro5-1
グループ2はPro4-2
グループ3はPro3-2
グループ4、5はPro2-2

各グループは4人程度、グループ1~3までは、あまり力が変わらない
評価項目としてSpeedがないように、生徒は1語1語丁寧に発音していました。1つの単語を口の形、舌の位置、を意識して発音しているのがわかり、この1年生の積み重ねが2年生以降にSpeedが必要になった時に、丁寧かつfluentな英語になるのだと思いました。

 

発音の評価は、22人中14人がA。多くの生徒が口の形を意識して発音していました。

 

9月5日にジョール先生が指定したProgram 2~5-1範囲の1セクションを音読します。どこを読まされるのかわからないので箱読みが10個になるまで夏休み中に読んでおきます。ほとんどの生徒がLinkingやintonationでAを取っていましたがPronunciationではB+の生徒が24名中7名と少し多かったようです。皆ゆっくり発音に気をつけながら読んでいるように思えました。中には音読なのに教科書をほとんど見ない生徒もいました。

 

唯一の夏休みの宿題であり、1学期に予告済みのテスト。すべての発音は完璧ではなかったですが、評価項目にあるf、v、th、l、rリンキング、イントネーションができている生徒が多かったです。こうした授業での発音指導と音読テスト、音読練習の積み重ねが確実な発音、流暢さを育むのだと感じました。

 

1学期の夏休みの唯一の宿題が、既習範囲の音読。5回読めば1つ塗りつぶせ箱読みの音読を5回やってくること。夏休みに単語テスト100問はよくありますが、この宿題の方が本文も覚えられるのでより効果的だと感じました。生徒は一つ一つの発音を大事にゆっくりと本文を読んでいました。とくにFanやRecycleなどf,rなどの音の前には舌や歯の位置を直しながらゆっくりと英語の音声にしようと呼んでいるのが伝わりました。

 

・事前指導

夏休み前に課題の提示、「夏休み中にProgram2~Program5-1の英文を箱読みで箱10個塗りつぶすこと」    1学期に読んでいる箱に加算していくので、1学期にすでにたくさん読んでいる生徒は夏休み中に読む回数が少なくともよい。

・テストの様子
1セクションを読むテストだが、全員がセクションの最初から最後まで読めている。評価項目にある発音はほぼ全員が大げさなほどに意識して読んでいる(自分の勤務校の生徒)勤務校の生徒にも同じ課題を出し、夏休み明けに音読テストをしたが、半数が最後まで読めなかった。これは夏休み中に音読していない、また、1学期の授業の中で読めないままになっている生徒がいたことを示していると考えられる。    赤坂中学校の1年生は1学期中に全員が本文を自力で読める段階に達していることが推測される。そのために、夏休み中にも自律的に音読の課題に取り組めているのだろう。

 

ほとんどの評価がAだということに驚きました。評価項目がとても発音には重要なもの、でもそこまで重要視されないもので、それをまだ幼い中1から徹底して行うことは、とても効果的と感じました。また、Cがついたら、放課後に残って練習する日々が待っているとのことで、「徹底度合い」が本当に鍵を握っていると思いました。

 

評価結果と学んだ視点:

①発音、リンキング、イントネーションの3項目オールA(=日本人の中学生として素晴らしい。ネイティブの発音に近い)生徒が、22名中11名、50%の生徒がオールAを達成している。

②リンキングの評価で「C」がついた生徒は全体のうちの1名。1学期も音読下位グループだった生徒。   しかし、発音はB+、イントネーションBで、「日本人中学生として素晴らしい~日本人中学1年生として十分」なレベルであった。

(学びの視点)

◎評価の観点が細分化され、スキルをはかる視点が明確。厳密で妥当な評価のモデルである。生徒が前回できなかったことが、2学期ではどの点が向上し、どこが課題となっているかが明確に見てとれる。前回の音読テストの結果をもとにグルーピングして、評価に「連続性」「継続性」を持たせることで、生徒の変化や成長がはっきりとわかるものとなっている。

◎「音読」の評価において、「発音」とひとくくりに評価してしまうことが多かったが、このように1年の1学期で重点指導を行ってきた ①f の発音 ② v の発音 ③th の発音 ④ l と rの発音など、    重要なポイントに的を絞って評価することが必要。2学期からの評価に取り入れたい。

◎音読テストにおいて、違うページを読ませて評価することが多かったが、このように生徒に徹底的に音読の復習をさせたうえで、「同じページを読ませて、同じ評価ポイントで、同じ土俵のうえで評価を行うことが大切だとわかった。

*今までは、生徒のパフォーマンスにばかり目がいったが、今回は評価のデータから読み取れることが多かった。

パフォーマンスの様子:

・ほとんど教科書本文を暗記をしていて、Read& Look upして、正しい発音ができている男子生徒が1名。堂々として、かっこよく、素晴らしい。

・英語らしい発音で音読できる女子が5名続いて登場。どの生徒も「唇が、縦横によく動いている」ことが特徴的だった。

⇒ 勤務校の1、2年生の特に女子で、唇のあきが小さく、あまり口が開かない生徒が多く見られる。日本語(日本人)の特徴。縦横の口の空きが小さい。赤坂中の生徒が発音がうまいひとつのポイントは、「唇の動き、あき方」だと思う。口や顔全体のマッスルを使うような指導をしなければいけない!
2 2年生スピーチ「将来の夢」
2016.10.12撮影

廊下掲示プリント
2年生 スピーチ「将来の夢」 相互評価用紙 結果
2016.10.13
※その日のうちに評価、集計し、生徒に配布していることがわかります。

A Excellent
B+
B Very Good
C+
C Fair
D Need More Practice

順番 名前 発音、内容、態度 生徒得票 就きたい職業
(以下、生徒の成績)

表現がとても豊富で、発話する1文の単語数が長い印象を受けました。授業では30分程度をかけて、先輩の作品を読み、「これだ!」と思った英文をノートにメモして、次の人に渡すようにしているそうです。読んではメモし、読んではメモし、という作業を繰り返すことで、速読する力も身につくのだろうと思いました。また、同じような表現も出てくると思われるので、読んでいるだけで、重要表現を身につけるトレーニングにもなっていると思いました。

 

1年生に比べると、発音の自動化がはるかに進み、自然に英語らしい発音ができています。以下のように、習ったばかりの不定詞を使いこなすだけでなく、未習の後置修飾も自然に使っていました。a job related to be a computer、help such people using medicine、Education is an important thing to study.また、職業は、山仲伸弥教授のようなips細胞の研究者、産婦人科医、保育園教師などの他に、世界の国に行きたい、高田純次のような人になりたいと具体的な職業ではない生徒もいました。Someone like ~でもいいよと言ってあげることで無理に将来の仕事を言わせない柔軟な指導も大切との指摘が北原先生からありました。参加者からは、自分の夢を話す導入文がいくつも違う言い方だったのは、そういう指導をしているからなのか?との質問がありました。北原先生は、「人と違うことをやりなさい」とふだんから指導しているので、その影響かもしれないと話していました。

 

1年生に比べると発音も上手で話すスピードがずっと上がっていました。スピーチの始めの部分が皆一様ではなくそれぞれ異なっていました。北原先生から「人と違うことをやれ。」と指導されているせいか、歌の文句なども参考にしてoriginalityあふれる表現になっているようです。“I’d like to be a person like him.” “One of them is to be ~”など習って間もないはずの不定詞を効果的に使っていました。教科書の本文をうまく織り交ぜて発表している生徒もいました。スピーチをしながら英文を途中で忘れ必死になってジェスチャーをして思い出そうとする微笑ましい様子も見られました。内容も「世界の車に乗りたい。」「世界の国に行きたい」「英語教師、産婦人科医、新薬開発者、保育園教師、昆虫学者、パティシェ…になりたい」など多岐に渡っていました。
ジェスチャーをしながらしっかり自分の思いを伝えるスピーチでした。学芸発表会の選考も兼ねており、クラス内の投票結果も掲示されているようでした。2年次に明確な夢を持っていない生徒もいるため、職業だけでなく、なりたい人をテーマに発表してもよい。また、人と違う表現をしなさいと指導していることを伺い、教科書の型にとらわれず、生徒の個性を生かす授業づくりをする大切さを学びました。

 

ジェスチャーを交え、とまることなく流暢に、表情も明るく、発音もよく去年見せていただいた映像から格段に成長を感じられたスピーチでした。内容は、高田純次みたいな人、新薬の開発、昆虫学者、自分の祖母のような人間、昆虫学者などバラエティーに富んだ将来の夢のスピーチでした。2年生で、夢を明確にできていない子も多くいるので、someone like ~のような夢でもいいと伝えていくことで、子供たちへのプレッシャーがなくなるそうです。(振り返ると私自身も高1まで将来何をやりたいか全く決まっていませんでした)正確ではありませんが、Do you have a dream? How many dreams do you have? What’s your dream?など、いろんな言い回しを使っている生徒が多いことに驚きました。北原先生は日頃から「人と違うことをしなさい」とご指導されているようです。また、先生自身も教科書以外の表現を普段から使っている紹介している姿勢が大切だと思いました。たとえば、How is the weather today? Sunny Fine Clear など。幅を持たせた指導を見習いたいです。準備に関しては、教科書のモデルを紹介して、どういった構成になっているか分析させ、いろいろな言い方を紹介するのが1時間で、あとは先輩の映像や原稿をたくさん見せてあげることに重点を置かれているようです。先輩の作品を読み、「これだ!」と思った英文をノートにメモして、次の人に渡すようにしているそうです。自分の生徒で全然思いつかないという生徒や話を広げられない生徒がいるので、この方法は大変有効だなと感じました。

 

・10文~15文程度の英文を発表、原稿を手元に置いている生徒もいるようだったが、ほぼ全員が原稿を覚えていた。

・英文の中に出てきた表現、同じことを伝えるにも多様な表現を使っている。これは北原先生が日頃から「人と違うことをしなさい」と指導しているため

(出だしの表現)

I’ll talk about my future dream.
I’m going to talk about my dream.
Let me talk about my future dream.

(相手に尋ねる表現)
Do you have a dream?
How many dreams do you have?
What dream do you have for the future?

(順番を表す表現)
firstly,  secondly,  thirdly,  finally,  lastly
(「~になりたい」という表現)
I want to be ~,       I’d like to be ~
(他に出てきた表現)
He is known as ~,     I don’t know why ~?        If I can speak English, ….
I have use studied English for 8 years.
I want to help people using new medicines.

・どの生徒も未来のビジョンをしっかりと伝えられている。これには将来の夢を仕事に限定させないことがポイント。父親のような人になりたい、将来こんなことをしたいなど、多様な考え方をさせることでスピーチが輝く。

 

スピーチ発表までの手順。教科書のモデルを読む→分析する(構成など)→実際に原稿を書く→先輩の映像を見る,先輩の原稿を見る(よい英文はノートに写してOK)発表時,スピーチテーブルとスピーチマイクが設置されていて,本物のようでした。原稿は置いてはあるけれど,ほとんど見ていませんでした。ジェスチャーを丁寧に付けて,発音もクリアで分かりやすかったです。また,スピーチの内容が濃く,英文数も多かったです。様々な表現が出てきたのは,先輩の英文から真似してよいことや,人と違うことを書くことはよいことだと日頃から伝えているから,とのことでした。

 

(なりたい夢や職業の多様性の理由について)

北原先生:

(ポイント1)自由に、気軽に、気楽に!「~のような人という発表でもいいよ」「身近な人のようになりたいでもいいよ」と言って、生徒が自由に、楽に話せるように、こどもの夢を引き出してあげる。

(ポイント2)Be different!「人と違うことをいってごらん」と言って、人と違うことの大切さを指導している。

(ポイント3)良いモデル文の提示をして、イメージを作る。「先輩の原稿を読みなさい」と言って、先輩の原稿を順番に回して30分位読む時間をとる。

⇒ ◎北原先生のこのような「細やかな配慮」+「おおらかな発想」+ぶれない「思想」や「哲学」+     「学年をまたがる継続的なスピーチ指導」(=先輩が遺してくれた赤坂中の英語遺産)によって、多様でユニーク、自由さのある、いきのいい発表が生まれるのだと納得できました。

○「なりたい職業」は、「世界の車、世界の国に関わる仕事」「産婦人科医」「ゲームデザイナー」「研究者」「高田純次」「新薬開発者」「大工」「昆虫学者」「祖母のように」「パティシェ」「一級建築士」「ファッションデザイナー」「歌手」など、多様で、具体的で、夢のあるものでした。14歳の生徒達が、自信をもって、自由にお互いの夢について語り合い、尊重して聞き合える空間をつくるスピーチ指導は、素晴らしいです。3名の先生が評価し、生徒の相互評価を行う。得点の高かった生徒、5名が、学芸発表会に出場することになる!

 
3 3年生スキット「オリジナル」
2016.10.13撮影

生徒配布プリント
スキット「オリジナル」作成計画
3年間のスピーキング・パフォーマンステストの総仕上げとしてスキットを作ります。タイトルは「オリジナル」です。名前の通り、モデルはありません。はじめから全部自分たちで作ってください。ストーリーなど「なんでもあり」です。衣装、小道具、音楽、効果音、何を使ってもいいです。この3年間の先輩たちのオリジナルスキットをこえることができるように頑張りましょう。
1条件 3人1組。(男女関係なし。他クラスでもよい)
2作成・練習 授業では時間は取りません。昼休み、放課後などを使って作り、練習しましょう。今から計画的にやりましょう。例年、間際になって焦って始め、いい作品を残すことができなかったチームがあります。
3発表 10月13日(木)1校時
4評価
・2学期の成績に入れる(定期テストの50点相当を予定)
・上位3チームは学芸発表会にて発表できる
5作成計画
メンバー(   )(   )(   )
作成計画
1 構想
テーマ
場面
人間関係
2 練習日程

廊下掲示プリント
3年生「完全自由なんでもありスキット」評価
2016.10.13
A+ Native Speaker Level!
A Excellent
B+
B Very Good
C+
C Fair
D Need More Practice

グループ 発音 内容 表現 感想・内容

(以下、生徒の成績)
※発音、内容、表現については3人の先生がそれぞれ評価をしている。北原先生役をしている生徒がいたのが印象的でした。英語を使ってみんなで楽しむという「祝祭的な」場があること、その空間はとても素敵だろうなあと思いました。

 

授業でまったく練習時間を確保していないにもかかわらず、趣向を凝らしていました。テレビ番組の「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」やクイズショー、空港の保安検査、北原先生ともう一人の先生のデート現場をフライデーして先生を脅迫、ダイヤ泥棒(キャッツ・アイ?)、DJサンタ、Basic Dialogでの北原先生のモノマネ(爆笑)など、多種多彩でした。グループの組み方は、3人組でクラス・男女ともに自由に選ばせたそうです。衣装、小道具を使ったり、みんなが楽しそうに演じていました。発音、内容、ジェスチャー、表現力など、今までの授業の総合力が発揮されていました。

 

内容は「どっきりカメラ」「クイズショー」「保安検査場にて」「写真で脅迫」「ダイヤ泥棒」「学校にて」「ニュースキャスター」「刑務所にて」「DJサンタ」で1ヶ月以上準備に時間をかけたもののようです。発音や表現がNative Speaker並みのグループも何組かいて2年生に比べて英語力が格段に上がっているのがわかります。なかなか耳が追いついていかずついていくのが大変でした。Storyもよく考えられていました。3年生になるとこんなにも実力が上がるのかと改めて感心しました。
3人1組(男女関係なし、他クラスでもよい)で完全オリジナルのスキットを作成する。授業内では一切時間をとらず、プリントにメンバー、構想、テーマ、場面、人間関係、練習日程を書かせるようです。評価は定期テストの50点相当に値し、上位3チームは学芸発表会に出場できるそうです。モニタリングの「もしもインタビュー中に心霊現象がおきたら」というものが大変印象に残りました。どっきりを仕掛けている方は、じゃ塩どうぞと塩を渡したり面白くて完成度が高く感激しました。他は、クイズ番組、ニュース、キャッツアイ、保安検査所など想像性豊かな作品に今年も驚かされました。北原先生の物まねは、リアルでユーモアがあって、先生のことを生徒はよく見ているなと感じました。先輩のいい作品にたくさん触れているからこそ、さらにいいアイディアが浮かぶのだろうと思いました。

 

・3人一組(男女関係なし、他のクラスでも良い)で9グループが発表。どのグループも2分30秒前後のスキット。評価1位のグループは4分40秒の大作でした。

・どのグループも独創性に富んでいて、オチもしっかりあり、面白い。圧巻でした。赤坂中にはスキットの作品にも積み重ねがあるように感じます。毎年先輩の作品を見て、先輩を越えようと生徒が磨き上げてきたからこその今年度の作品ではないでしょうか。

・評価1位のグループのスキットの概要

タイトル「ニュースキャスター」1人がアナウンサーとして椅子に座って話す。1人はニュースキャスターとなりインタビューする。1人はインタビューを受ける人となる

①i-phone8の発売日にapple storeの前に長い列が出来ているというニュース、列に並んでいる人にインタビュー、先月から並んでいて、3DSなどで時間を潰しているというインタビュー。店がオープンしたのでインタビューを受けていた人はフェードアウト

②秋葉原にlove liveなどのアニメファンが集っているというニュース。秋葉原に来ている人にインタビュー。秋葉原は聖地であり、アニメは自分の生きる意味であるとのコメント。

③赤坂中に素晴らしい英語の先生がいるというニュース。ここでニュースキャスター役の生徒が北原先生役に、インタビューを受ける役だった生徒が赤坂中生役になる。ベーシックダイアログのそのまんまスキットの様子。I want to be a teacher of math.の英文でジェスチャーをつけることの指導。mathのthへの執拗なまでの指導を再現している。見ている生徒は大爆笑。スキットをしている3人は発音も抜群に良く、北原先生を日頃からよく見ているなという印象北研会員もみんな大爆笑させてもらいました。

 

○「作成計画」書の記入項目:テーマ、場面、人間関係などを設定するメンバー名3名の名前

1 構想 テーマ、場面、人間関係
2 練習日時

⇒ ◎生徒の自主的な学習、自主的な活動、自由な発想を大切にした指導である。◎ネイティブレベルと判断されたグループが2,3組あった。◎3名の先生で評価をした場合、ほぼ同傾向で評価点が出るが、多少の誤差が生まれる。まったく同じ評価点になる場合もあるが、また一方では多少の評価の違いが出る。複数評価をすることの難しさと、必要性の両面を感じた。評価点の傾向としては、全体的には北原先生の評価の方がよりシビアで、ALTの先生の評価の方が数値が高いように読み取れた。勤務校でも、スピーチ、音読ともALTとJTの複数で評価をするが、ネイティブのALTの方が全体に評価の数値が高いことが多い。いずれにしても、生徒の自主性、個性やオリジナリティを大切に、ていねいに時間をかけてスキットを作り、評価をしていることが心に残る。
2 新たに発掘した授業で使える英語の歌の紹介
1 This Time by Curtis Stigers

2 Keep Me From the Cold by Curtis Stigers

どちらもスローテンポでしっとりとした感じの曲で,少し切なくなるような,冬に聞きたい曲です。歌詞がとても素敵です。

3 Merry Xmas Everybody by Slade

You Tubeで映像も見せて頂きました。楽しい雰囲気の曲です。「決定版!続授業で使える英語の歌20」の後ろの方のページにある,お薦め曲リストの中に入っています。リストの中の曲を,これを機に改めて眺めてみましたが,気になる曲がいくつかあり,You Tubeで聞いてみました。すぐに授業で使ってみたいと思う曲もいくつかありました。

4 Do They Know It’s Christmas by Band Aid

エボラ出血熱の救済支援のために,多くの歌手が集まって歌っています。

5 All Of Me by Eric Clapton with Paul McCartney
北原先生は「これはしびれるでしょ?」と話されていましたが,素敵な曲で,何度でも聞きたくなります。
①2分間で和訳、韻から推測して歌詞の空欄補充
※韻を踏んでいる単語を空欄にしていることが多い。
②何問解くことができたか確認
③CDを聞く、ディクテーション
④答え合わせ
⑤正解した数を確認
⑥北原先生の解説

どれもしびれる歌ばかりで、やっぱり歌はいいなあと思いました。学校を卒業しても、記憶に残っている力があると思いました。また、転校してきた生徒の発音がきれいなのは、好きな歌を発音までも完全コピーしたからだというお話もありました。楽しみながら、仕事をしていると、セレンディピティというか、CDの方から「買って☆」と声がかかるものかもしれないと思いました。

 

北原先生が飛行機のなかでたまたま聞いたCurtis Stigersを始め、チャリティーの目的で1984年に結成されたBand Aidの再々結成バージョンBand Aid30(2004年にBand Aid20が結成)などが紹介されました。

 

 

①対訳や韻を踏んでいる場所をヒントに穴埋め(2分)
②曲を聴きながら自分で答え合わせ
③曲が終わる15秒ぐらい前に各自プリントの左側の歌詞を見て答え合わせ
④解説(「ここの歌詞いいねえ」など、洋楽の味わい方を教えているよう)
今日の歌にもパートナーを想う愛情の深さを語る素敵な歌詞がありました。
We heal from the pain.、We learn from the past.、The future is ours.、Now we found it at last. (This Time by Curtis Stigers)

 

CDとYouTubeの映像を交えて、紹介していただきました。再結成されたBand Aid30の「Do They Know It’s Christmas」は今の子供達が知っている洋楽のグループが結構いたので、子供達もくいつくと思います。Curtis Stigers の「This Time」、「Keep Me From the Cold」Slade の「Merry Xmas Everybody」はノリの良いクリスマスソングEric Clapton with Paul McCartneyの「All Of Me」 このコラボはすごいです。
3 3年生2学期中間テスト
書く問題がとても多かったです。特にグラフを見て、その内容を英文にする問題を拝見したとき、「こんな出題の仕方もあるのか!」と驚きました。どのページも色々な出題形式で出題してされているのを拝見して、とても勉強になりました。「本文を使い尽くしたテスト」という印象を受けました。読みトレ、初見の英文の読解(英問英答、答えは語数指定あり)、よく出題される「抜けている語を補いなさい」だけではなく、表現として本文の「動詞・目的語」を空欄にして書かせたり、分詞の後置修飾が多数出てくる本文では「語形変化」と解いたり、グラフが出てくる本文では「グラフから読み取れることを英文にする」など、色々なパターンの問いに触れることで、色々な英語の力をつけることができると思いました。

 

1 リスニング問題 後置修飾
2 初見の長文を見て、指定語数で本文の該当部分を答える
3 じゃれマガ(初見)
4 インタビュー再生(あいさつ部分は除く)
5 ピクチャー・ディスクライビング(棒グラフの表を説明する)
6 教科書本文の穴埋め(1語ではない)
7 本文の再生(動詞変化を問う)
8 ワークからの出題(並べ替え)
9 ベーシック・ダイアローグの穴埋め(1語不足している語を入れて答える)
※基本は授業でやったこと。授業で言えるように指導して、テストで書けるか確認。

 

1 Listening  前回の例会でいただいた後置修飾のプリントの9つのジャンルに3つずつ名詞が入っている表が書かれてありました。生徒はその表を見ながらジョール先生の言う語句を聞き解答していくものと思われます。

2 初めて見る英文 広島と長崎で二重被爆した山口さんの話が長文問題になっていました。Q&Aの形式です。
3 じゃれマガについて3問出ていました。
4 有名人にインタビューという題でスキットを作りなさい、という問題でした。
5 世界地図とグラフが描かれたピクチャーカードの白黒コピーが別紙で与えられ、それを5文の英文で説明しなさい、というpicture describingの問題でした。
6 教科書本文を再生する問題が表現で出ていました。
7 長文中の動詞を正しい形にする問題が出ていました。
8 単語の並べ換え問題 「英ナビ」から丸出しで5題出ていました。
9 Basic Dialogなどから出題。単語を並べ換え正しい英文にしなさい。不足している語が1語あり、それを加えて書きなさいというものでした。
答案用紙を見ると改めて記述の多さに驚きました。記号問題は本当にわずかしかありません。音声中心の北原先生の授業ですが、高得点の生徒が多かったです。音声中心の授業のすばらしさを改めて感じました。

 

生徒の回答も見させてもらいながら、北原メソッドが詰まったテスト問題をみんなで分析しました。授業でやったこと。音としてインプットできたことをライディングできるようになることを確認するテストでした。記号問題は4分の1ほどで、あとは英文を書かせる問題となっていました。

 

・3年生のこの時期のテストは読解問題は初出の英文(じゃれマガ)がかなり出ている。

・Picture Describingやインタビュースキットの文字化などのライティング問題は1学期のfluency重視からaccuracy重視になり、意味が通るだけでは○をくれない。

・記号問題はほぼない