12月7日(土)第171回例会報告

12月北研概要

0-1 悪魔のノート

0-2 幹本第5巻読みたい?

0-3 山形県

1 2学期の生徒のパフォーマンス

2 このレッスンは何時間かけてどう教えますか?

0-1 悪魔のノート

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・上智大学生(英文科)のリアクションペーパーから

「今回は、ライティング指導について学びました。ノートについては、かつて私が取っていたノートの取り方(いわゆる悪魔のノート)と違って、書くことが単純かつどれだけ自分が頑張ったかを目に見えて理解することが出来るので、モチベーションが上がると感じました。また、悪魔のノートについて、私は大学でも悪魔のノートが使われているところを見ました。 何故悪魔のノートはここまで広まっているのだろうかと考えました。かつて悪魔のノートを使っていた身からすると、当時は期末テストが殆ど教科書の内容を細かく問う問題だったので、悪魔のノートのように、日本語訳を書いて内容を覚えるやり方が受け入れられていたのだと思います。当時、書いて覚える方法が良いとされていたのも広まった要因だと思います。しかし、今回の授業で扱われた問題は絵を見て説明するという問題であり、長文の内容の把握よりも文法を理解しそれを利用する力が問われていました。 そのため、 悪魔のノートのようなやり方では効果が出ず、効率の悪いだけになってしまうのだと感じました。また、実用的な英語を身につけるにあたっては、悪魔のノートではなく、今回習ったノートの書き方の方が効果が得られそうだと思いました。」

・衝撃の事実!50年以上続いている悪魔のノート。一体誰が始めたのでしょうか?脈々と続いています。特に若い世代の先生たちがこの方法をしているようです。

・北原先生が、何度かおっしゃっている「悪魔のノート」。見開きノートに、教科書本文、日本語訳、新出語句とその意味が書かれているものです。先生が上智大学の授業で紹介したときの学生のレポートを読みました。今でも、「悪魔のノート」を「ノート作り」「ノートまとめ」として生徒に書かせて、点検し評価材料の一部にしたり、「悪魔のノート」様式の副教材ノートを使っている教員がいます。それは、ベテランの教員だけでなく、比較的若い教員にもいます。おそらく、若い教員は自分が教わってきた方法で指導しているのだと思います。そして、生徒も教員もそのようにノートをまとめ、まとめさせることによって、安心しているのではないかと思います。しかし、学生のレポートにもあったように、北原メソッドによる英語力を問う授業やテストには、労力をかけるだけで効果がありません。パフォーマンス活動の重要性が(ようやく)強調されてきたのにもかかわらず、授業と連動しているはずのノートが旧態依然であるのは、非常にもったいないことです。

・予習として,単語の意味調べをして本文を書き写し,日本語訳を書くスタイル。上智大の英文科の学生さんが言うには,若い人ほどこのやり方をしているそう。中には学校や地域全体でこのやり方をしているところも…。私自身の中学,高校時代も悪魔のノートスタイルでした。教員になってからも同じやり方をしていましたが,北研に通うようになり,やめました。

・悪魔のノートとは、昔ながらの、教科書の本文を写しその訳を書くというもの。私も中学高校の授業ではこれに相当の時間をかけていて、(英語の授業の記憶は、ノートに訳を書いていた記憶しかほとんどないです笑)「英語の授業は、‘翻訳家’を育てるものなのかしら」と良く疑問に思っていた記憶があります。

・例会参加者のほとんどが中学生の時、「悪魔のノート」を経験。現在の上智大学生も多くが経験しているとのこと。自分の周りでは見かけなくなっていたのですが現実はまだまだなのだと再認識しました。

0-2 幹本第5巻読みたい?

2019年秋学期Q&A⑤より

Q 1:テストでのライティングに授業や教科書やスビーキングテストでは扱っていない題材を扱うことはあるのでしょうか?

Q2:また、授業内容には直接関係ない質問で申し訳ないのですが、幹の本で先生が外大のドイツ語出身ということを知り、なぜ中学校の英語教師という職に就かれたのか気になりました。(偶然ですが私の高校の時の英語の先生にも同じ外大ドイツ語卒の方がいらっしゃったので、、。)

A1:それはありません。やっても生徒はできません。フェアではありません。

A2:大学時代時代

 入ってみたら世間の評判とは違っていた。その評判とは「外大生ならだれでも英語はペラペラ」。英語の授業は一般教養で週に2時間あるだけ。しかも使われているテキストは高校のサイドリーダーよりはるかに低レベル。「これでは英語ができるようにはならない!」そこでESS (英会話部)に入った。AFS(American Field Serviceという奨学制度)で1年間アメリカ留学していた連中が周りに何人もいて、全く太刀打ちできなかった。それでも中高で暗記した2 0 0曲の英語の歌が会話には役立った。ESSではドラマセクションに入った。結局4年間英語劇をやることになる。英語劇の練習が始まると3か月はずっと英語だけで過ごす。普段の会話も英語、合宿中も英語、飲み会でも英語。英語漬けになって英語で夢を見るようになった。劇のセリフが会話に役立った。

 高校のバレー部の先輩から母校の中学校のバレー部コーチを引き継いでほしいという依頼を受けた。そのころ私の母校のR中学校では運動部はOBがコーチをする制度になっていたのだ。私も中学生のときにはOBにバレーを教わったので、その御恩返しにと引き受けることにした。大学ではドイツ語習得と英語劇、アルバイトで家庭教師、そしてバレーのコーチまでする忙しい体になってしまった。ところがこのコーチ経験がその後の人生を開くことになる。純粋な中学生と付き合ううちに、「おれが先生だったらこうするのに」という思いが強くなってきた。それまで「死んでも警察官と教師だけはやらない」と言っていたが、 180度考えが変わってきた。3年生になって初めて教職課程を取り始めた。

0-3 山形県

(1)官製研修

・ALTが7割、小学校の先生もいたので、小中連携の話、JETのメンバー、映像を見せた。ALTも絶賛。英語教育の先生が昨年度講義に来た時はJETのメンバーの態度は酷かったそうなので、ALTにもよい影響を与えられてよかった。

・11月の4つの講演を行った。1つは山形県全員のALTを集めた必修研修。県の教育センター。何人かの先生がワークショップする中の一人。小学校のALTなど、ALTが7割、日本人は3割。小学校の先生だから英語が分からないので、資料は日本語、話は英語。始めの講義形式の時は、不穏な空気を参加者が出していたが、映像が見始めたころから手の内に入ってきた。JETのメンバーでもともとやる気がある目の前に座っていたALTがみんなにこの映像なすごさが分かるか!と言ってくれた。違う講師の時は、JETは居眠りする、携帯、落書きをするという状況だった。生徒のデーターや映像を示していくところは、北原メソッドを習っている私たちは今後発表がある際は、プライオリティを置いていきたいと思います。

(2)English Kitchen

・新潟県60人の人が集まった。小出先生の依頼でイングリッシュキッチンをした。反応が関西並みに盛り上がった。嬉しかったのは、目からウロコ、明日からすぐ使える、授業がしたくなった、という反応。

・参加者の皆様のアンケートを読むと,北原メソッドはやっぱりすごい!と思います。40代以上の先生のコメントが多く,自分の授業を少しずつでも変えてみようということを書かれている先生がたくさんいらっしゃいました。特に「生徒の成績が伸びないな,勉強しない生徒だな,と嘆くのは逆ですね,自分がもっと勉強しなくちゃと思いました。」という感想に,自分もがんばろうと思いました。

・新潟でのEnglish Kitchenでは、たくさんの参加者があり、先生方のノリもよく、最高だったそうです。多くの先生方から「目からうろこ」「早く授業をしたい」というような感想があったそうです。とてもうらやましく思いました。熊本でもEnglish Kitchenがあと1回ありますが、もう少し多くの先生に知っていただき、参加してほしいと思いました。

・先週は新潟でENGLISH KITCHEN。お付き合いがないから人が来ないと思っていたが60人くらい参加した。参加者の積極性がよかった。コメントも今までの中で一番よかった。目からウロコ/早く授業がやりたい…嬉しいコメント

全国公演600回で最高の参加者コメント抜粋…

勇気をもって自分の授業を変えてみようと思いました。(女性・40代・中学)

ずっと悩んできました、ですが今日すっきりしました。(女性・50代・中学)

→読んで泣きそうになりました。新潟にこれだけ熱心な先生方がいるというのがコメントで伝わってきました。中でも60代の方が楽しかったです、目からウロコでした、第2回も楽しみにしていますと書かれているのが印象的でした。経験があるからいいや、残りわずかだからいいやではなく、目の前の生徒のために追求する姿勢に感銘を受けました。私もそうなりたいです。

・熱い感想に刺激されます。特に『いろんな研修会も聞きましたが、今までは目の前が開けませんでした。ですが、今日スッキリしました。(女性・50代・中学校)』に共感。

1 2学期の生徒のパフォーマンス

(1)1年生

①夏休み明け音読テスト(9月)

・既にスピードが大分速くなっていて、フレーズの切り方も良い。改行が原因と思われる数人共通の不自然な切り方があるのが気になったが、全体的には素晴らしい。北原先生「夏休み前に先輩のビデオを見せるべき。」「直近のパフォーマンステストで成績トップだった生徒から順番にやらせることにより、ALTの評価がぶれるのを防ぐ。」

・読む場所は習ったところからどこが指定されるかわからないのに、6月の映像に比べて発音がクリア、速い、丁寧に読む子も多い、v,r,l,語尾の子音がはっきりしている。低レベルの生徒も諦めないで最後までやっていた。前回成績上位者から始めるとALTもわかりやすい。

参加者の感想:6月に初めての音読テスト急激に上手になっている。すごい。なぜ?

北原先生より:ちゃんと音読しなきゃ駄目とお手本を見せる。前年の先輩たちから良いお手本を見せてちゃんとやるとこうなるんだよと見せる。先輩のを見せるのが大事。直近の先輩達のを見せるのがポイント。移動した場合は他校の生徒たちのは見せない方がいい。

・Very much気持ちがこもっている。詰まる生徒はいない。1学期習ったところからどこを読んでもらうか分からないと夏休み前に音読の宿題を告知。グループごとに読むところが違う。レベルがバラバラだとALTがジャッチしづらいので、前回の成績が同じグループでまとまらせる。始めの時は6月、今回は夏休みの宿題だったから急激に伸びた。夏休み前に9月の音読テストの先輩の見本の映像を見せていることが大きい。ここまで来るんだよと。

・1学期読んだ範囲の音読を宿題で出している(実際には箱読みが10箱になっていないUnitを10箱まで読んでくること、と声掛け)。その中からテストの時に「ここ読んで」と範囲指定してテストを行う。

I don’t play the drums. drum の dr のlinkingができている。

Yes, I have an electric guitar. an electricのlinkingができている。

I like it, too. I’m on the basketball team. like itのlinkingができている。

・他の先生からの感想「(6月下旬に実施した1回目の音読テストと比べて)今回急激によくなっている」、北原先生の補足説明「夏休みの宿題で出しているから。夏休み前に去年の映像を生徒に見せる→こんなにうまくなるんだなとなる。」

・評価の基準がぶれないように前回の音読テストで近い成績の生徒のグループ化(幹本に解説)

・6月より、リエゾン、スピードの力がアップ。夏の宿題の音読+先輩のビデオ効果。

・前回の音読テストの評価がよかったグループからの発表でしたが、発音が滑らかになり、スピードも速く、リズムもよく、驚きました。1学期のものを以前見ていたので、こんなに上手になるのはなぜなのか質問しました。夏休み前に先輩の映像を見せて、きちんと練習すれば、これだけできるようになるというのを見せていらっしゃるのが大きいということでした。改めて、先輩の映像を見せる意義を認識しました。

・いすに座って教科書を読む。読むページはグループごとに異なる。グループ分け前回のテストで、得点が高かった順に編成する。第1回テストは6月。◯顔を上げて読んでいる。◯強弱、発音、感情(内容や意味に即した言い方)が伴っている生徒が多い。

・最初のグループは音読するスピードも速く,スムーズ。英語特有の音が自動化されているようでした。3つめのグループはゆっくりだけれど,音を大切にして音読していました。自分の学校だと,夏休み明けの音読テストは,夏休みに音読をしてこない子がたくさんいて,最後まで読めない子がとても多かったのですが,赤坂中の子達は全員最後まで読めていました。北原先生は,音読テストの前に前年度の映像を見せているとおっしゃっていました。

②他人紹介(12月)

・science teacher, my dog, my sister, rock climber, my friend of mine, my favorite YouTuberなどジェスチャーを使いながら、基本的には教科書で学んだ文を自分で変えて、大きな声でやっていた。北原先生「対照的な二人について何か気づきませんか?ジェスチャーの意味が違います。一人は「しゃべる」とジェスチャーがシンクロ。もう一人は自分が思い出そうとジェスチャーをしている。二人共苦手な生徒。ジェスチャーをやる二つの意味が、この二人からよく分かります。」理科の先生,飼い犬,お姉さん,お姉さん,友達,YouTuber あずき,お兄さんについて紹介

・10文程度で、ジェスチャーを用いて友達や犬のことなどを話していました。数名のパフォーマンスを視聴した後、2人の生徒のパフォーマンスからジェスチャーの効用について、北原先生が説明されました。1つは聞き手のためのジェスチャーで、ジェスチャーがあることで、聞いていてメッセージが伝わりやすくなるケース、もう一つは自分の言葉を引き出すためにジェスチャーをするケースということでした。

・10文くらいの英文。モニターに自分の紹介する人物(ペット)の写真を写しだして発表。原稿は置いてあるが,見ていない。自分の発表が終わっても拍手がやむまではその場にいる。北原先生より,ジェスチャーの意味について話がありました。①人のためのジェスチャー②動作が言葉をひっぱりだす。

・ジェスチャーと発音が秀逸。多すぎるぐらいのジェスチャーがこの先洗練されてくるとちょうどいいところで落ち着くのでしょう。日本人中学生が持つ感情表現の乏しさをまったく感じません。

・Always/usually/ sometimes / because を使っている生徒もいる。ジェスチャーについて2人の生徒を見比べる。ジェスチャーの意味が違う。1人はしゃべるのとジェスチャーがシンクロしている、聞き手が見てて心地よい。2人目の子は覚えているのを思い出そうとしてジェスチャーしている。ジェスチャーは補助となるいい例。

・9~10文。十分な長さ。紹介する人は、「先生、犬、sister, friend, You tuber」など多岐にわたる。書画カメラで写真、イラストなどを写すのが友達の役目。タイミングを合わせるための相談や練習も協同の力を育む学習の機会となると思いました。

・特徴的な2人のビデオを比較しました。Gestureの2つの効用

 Aくん:一語一語にgestureをつける。見ている人が分かりやすい⇒見ている人のためのgesture

 Bくん:自分が思い出すための動作としてのgesture。

・書画カメラで写真やイラストを提示しながら、ジェスチャーをつけて説明していました。2人の男子生徒のジェスチャーについて、意見交換をしました。

北原先生からは、

1人目・・・聞き手に対して、わかりやすくするためのジェスチャー。  

2人目・・・自分が伝えようとすることを思い出すためのジェスチャー。  

と説明がありました。説明を聞くまでは、何がどう違うのか思いつくことができませんでしたが、1人目の子のジェスチャーは他の子が使っていたジェスチャーと同じようなものが多く、自分の発表内容と一致させながらジェスチャーを行っていて、2人目の子のジェスチャーは、他の子たちが使っていないようなジェスチャーだったため、彼がスピーチをするにあたって一生懸命考えたジェスチャーなんだなぁ、と思いながら見ていました。北原先生の説明を聞いて、ぼんやりとした印象しか持てなかったものが、明確になりました。

(2)2年生

①職場体験レポート(10月)

・1人1分程度で、モニターに映された写真の横で生徒がレポートしている。話す文が長くなり、体験した事実の間に自分の感想を交えている。

・マック:、銀行:、赤坂幼稚園: ネイティヴレベル(帰国子女の男子)、ホテル:thの発音意識、赤坂小学校: 小学校3年生の先生。ジェスチャーが次に話すことを思い出す助けになっている。かなりの長文を話していた。アオノスイーツショップ: 声がはっきり聞こえる大きさ。菓子工場:何だっけと小さい声で言ってしまったので途中で止められた。日本語禁止のルールは徹底する。

・テレビモニターで写真を提示して、こちらもジェスチャーも使いながら発表をしました。現在完了などの2年生では未習の表現も使っているので、ちょうど後ろの席に菅先生がいらしたので、伺ったところ、生徒さんから英語でどう表現するか質問を受けたときに、指導されるということでした。

・1人50秒から1分程度で発表。とにかく1人1人の話す量が多く,驚きました。ジェスチャーの使用やリンキングができている。内容がオリジナルで,聞いていてとても楽しい発表でした。懇親会で話が出ましたが,前年度の映像を見せているときに,ALTに,いい表現は黒板にどんどんメモしていってもらっているそうです。スピーチの原稿は見せていないそうなので,その時にALTが書いてくれた表現で使えそうなものは自分でメモをして使ったりしているそうです。

・書画カメラで写真を見せながらのプレゼンテーション。書画カメラを操作する人は、別にいる。「あれ」などの日本語が入った時点で失格。◯原稿を教卓に置いているようだが、ほとんど見ていない。◯ジェスチャーが豊富。非常に参考になりました。◯ “I was interesting.”など、文法的なミスがある生徒がいる→2年生のこの時期、提出は強制ではないと思われる。

・ハコ読みの徹底から英語の音が文章のかたまりとして入っている。語いの豊かさに辞書を使うメリットが見えました。

・2年の2学期のスピーチは教科書の流れに沿い「My Dream」を実施していましたが、「職場体験」の方がずっと良いと分かりました。理由:「自分の夢」を語ることに抵抗がある生徒もいる。「職場体験」の方が具体的で実体験なので説得力がある。①発音が実にうまい②gesture、小道具③文章が長い、多いことに感動しました。途中で「あれ?」などの日本語が入るとブーというルールも徹底していました。自分は減点だけでした。

②道案内(11月)

・相手が言った道案内を、もう一人がオウム返ししているシーンでは、手で左右の道順を表しているものの、中には、英語力の問題ではなく、方向感覚の問題で?苦労している場面もあった。

・学校を出て住宅地で実際に行っていた。みな内容を工夫していた。Are you lost? I’m lost. How long does it take till there? Go straight and turn right. Please come with me.セリフを忘れるパートナーにジェスチャーで教える生徒。今年は表現が乏しかった。内容の面白さに走ったかも。

・教科書は紙面や授業時間の関係で、会話内容もエッセンスのみとせざるを得ません。しかし、実際に道を尋ねるときには、教わったことを復唱する流れが自然だと思います。今回視聴した活動ではそれをしているペアが多くありました。そのようなペアは、原稿作りの段階で皆の前で褒めると周りによい効果が生まれると思います。

・六本木の校舎の時はミッドタウンの大きなオブジェの前で実施されていましたが、今回は学校を出てすぐの路上で撮影していました。発音も上手ですが、”Go straight.” “Turn right.”などの表現で/r/の発音が、円唇をしっかりさせて発音していることがわかる発音のだったと思います。

・「今年はレベルが低い。表現が、Turn right. Turn left.など表現が限られてる」と北原先生はおっしゃっていましたが、私は生徒さんたちの発音、表情がとても素晴らしく、発表そのものを意欲的に楽しみながら取り組む姿にとても感動しました。

・1年から発音指導が徹底されており発音が良い。ほとんどの生徒がお腹からよく通る声。自信を持って意欲的に話している。

・表現のプリントの表現集を渡している。

・短くて5往復。内容がオリジナル。今年は,道案内の表現は基本的なものしか使っていなく,レベルは高くない,その前後のやりとりの内容に時間をかけてしまったのかな?と北原先生。

③買い物(12月4日)

・Look at the UFO! と言って店員が油断したすきに商品を持って行ってしまう、極端な高額からの値下げ交渉、Can I try it on? のような「試着」など、先輩の使っている同じみなネタをパクっている。ifの使い方がとても上手だと思った。If you use…を何度か使っていた。北原先生「前日に20分間先輩の映像を見せて、その後、25分ペアで考えて、翌朝にはテストをした。1年生から、事前に書いたものを言うことが定着しているので、それを壊すことも必要と考えた。書く暇がないので主な内容をペアで考えてすぐにやる。全部のペアが止まらずに最後までできた。」

・12/4撮影した。前の日に明日やるよと言って、先輩のを見せてから30分で準備させた。書いて覚えて言う時間はない。買い物の表現、道案内などを辞書から調べる。即興ではないが、簡単な打ち合わせのみ。例年に比べたら低いが止まったペアはいなかった。

・実は、小グループの話し合いのときに、「例年の2年生よりもセリフと動きがシンクロしていないのでは?」という意見が出ました。しかし、その後の北原先生の解説でわかりました。最初の授業の前半で先輩のビデオを見て、後半で内容を考える。そして、翌日の1校時に発表だったそうです!プロットを考えている時間はなく、ペアで大体の流れを考えるのでギリギリだったことと思います。それでも、途中で止まったペアはなく、全ペア合格したとのこと。即興性を求めるレベルの活動です!

・人や車が行き来する道路での発表。本物に近づける。ペアの子がセリフを忘れてしまっていたらジェスチャーで助けてあげているペアも。実際の授業では,20分で先輩の映像を見て残りの25分でスキットの内容を考える。多分,plotくらいしか考えられずに翌朝発表。買い物の表現を使っていないとAはつかない。レベル的には高くないが,すべてのペアが合格だったそうです。

・2時間扱いで、1時間目に「明日発表してもらうから」との指示で、先輩のパフォーマンス映像を視聴した後で、スキットを作る時間を20分取り、あわせて買い物の表現を使うことも指示されたそうです。つまり”How much is this?”などの表現のみではAはつかないということも伝え、視聴させていただいた映像の中には、店員によそ見をさせて客が持ち逃げしてしまうというストーリーだったり、またパートナーの生徒が途中台詞を忘れてしまった時にサポートしたりと、スキットのプロットややりとりの中にも個性が見られました。

・教科書という2次元に閉じ込められたつまらない世界から、校舎を出て3次元世界に生徒を連れ出すのが、北原メソッド。その場面だけでも生徒はワクワクします。今までと違うのは、前日に先輩映像を見せて、即原稿作成。次の日に発表させたこと。暗記して発表ではなく、即興に近い環境づくりというのもスピーキング力向上には不可欠。

・2時間扱い⇒1時間目 20分先輩のビデオ視聴 25分練習 : 2時間目本番 撮影(外)

⇒生徒は書いて覚えようと思っている、それを壊さないとダメ。話す力にならない。

・買い物の表現を使わないとAは付かない。なんでもよいから話すのではなく、制限を加え、会話をコントロールすることを心がけると言葉が深まる。

 ⇒日本語の話し合いでも同様だと考えさせられました。

・12月4日に撮影した。20分先輩の映像、25分ペアで作らせて、次の日の1時間目すぐに外で撮影

1年の時から、書いて覚えてっていうのをぶっ壊さないとだめ。2,3年生はこういうことをする。教科書にあるような当たり前の表現はAにならない。内容plotだけ打ち合わせしてすぐ内容のレベルは高くないでも、全ペアが止まることなくできたから褒めた。

(3)3年生

①Show & Tell 修学旅行の思い出(10月)

・1分半~2分程度でしおりやリーフレットをALTに見せながら修学旅行について、楽しそうに話していた。鹿せんべいをdeer biscuitと表現しているのが面白い。鹿が自分めがけて寄って来たというのは『読みトレ』の内容からの流用か?1人は、多分、準備をせずにノリで乗り切ったかのよう。ALTが上手にツッコミを入れて、時間一杯まで生徒が話せるようにサポートしていた。

・ALTに一対一で修学旅行の思い出を話す。入場券や御朱印などを持ってきている生徒が多い。◯“a temple where 〜”など、まだ習っていない用法を使っている生徒がいる。◯“Wa” is a Japanese mind.”など、英語力以外の知識や関心が問われる活動でもある。

・男子生徒の映像を見せていただきました。間があかずにALTとのやりとりをとても楽しんでいる様子。スパイラルワークシートやワークの宿題もなくした学年でしたが,少しの間違いはありながらも,こんなに話せるようになるなんて,と感動でした。音読はきちんとやって来る学年だったのでしょうか。発音もきれいでした。

・ALTに修学旅行での見学地のパンフレットや御朱印帳などを提示して楽しく話しをしていました。スピーキングがあまり得意ではないと思われる生徒さんも、物怖じせず笑顔で楽しく話しをしているところも印象に残りました。

・ALTがよく鍛えられている。適切な場面での相づちや分かりにくい説明への質問など。生徒の話題が個性的で、指導の一つ、try to be differentを感じました。

・①発音:子音はもちろん日本人に区別が難しい母音もきちんと区別している。②語彙が豊か。教科書にはないがよく使われるweirdや関係副詞のwhereなどが適切に使われている。③fluentでALTに適切に反応している。

②スキット「オリジナル」区の発表会 学年で一番良かった生徒

・男子3人組のコメディー、9分間、ALTは大うけ、一回も彼らは劇の指導を受けたことがなかった。スポットライトが当たらなかったら自分からあたりに行く、Black lightが長すぎる、音響が大きすぎるなど舞台の基本が指導されていない。

・今年度は英語劇を実施せず、自由に誰と組んでも良いということで、小グループを作ってオリジナルのスキットを発表する形にし、その中で生徒の評価の高かった男子生徒3人のグループによる9分のパフォーマンスを視聴しました。桃太郎などの物語をいくつか組み合わせたオムニバス?のような形式でコミカルな内容でした。英語劇としての指導を受けていないので、「立っている位置にスポットライトが当たらない場合は、自分であたりに行く。」など、役者としての技術的なことができていないというご指摘がありました。

・男子3人組のSecret Familyというタイトルのスキット(9分間)。桃太郎,竹取物語,おむすびころりんとMission Impossibleを組み合わせたようなスキット。今までに舞台を経験したことがないようで,ライトのあて方ができていなかったり,場面が転換する時間が長すぎたりなどしているとのことでした。教えてもらえる経験がないということは,損をしてしまっていると感じました。

・観客にとても受けている9分間の劇。北原先生「ステージでの立ち方や照明、音響など、劇について知らないので、そういうのができていなかった。」

・英語劇の代わりにSkit 9分secret family を発表。Just relax、眠れないという友達に昔話をしてあげる話。桃太郎、かぐや姫、おむすびころりんに共通してボスが出てくる(Mission in possible より?)。誰と組んでもいいよという指示で面白い男子3人組になった。彼らは1年の時から劇の指導がなかったので、音量やブラックアウトの時間が長いことや照明と立ち位置などわかっていない。内容的にはALTはウケていた。

・桃太郎などの昔話を用いた内容。1年生の時から演劇についての指導を受けていない3人の男子生徒のフォーマンスのため、舞台の使い方を知らない・・・とのことでしたが、これもまた見ていてとても面白かったです。指導を受けていない子たちでも、あれだけ道具や音楽などを工夫することができるというところに驚きでした。ALTの先生にはとてもウケていたとのことでした。 

③日本文化紹介

・動画ではっきりとは確認できないが、恐らくALTがカードをめくることによって、さらにスピード感が上がっていた。中には、流暢なのに冠詞が抜けるなどsmall mistakesが多い生徒がいた。

・工夫が見られた。発想力がある。駅弁、温泉、初詣、浴衣、下駄、盆踊り、神輿、ひなまつり、節分、など。It’s a Japanese 〜which / where / 習った表現がたくさん使われている。

・間をあけずに英語があふれてきている感じ。それぞれに使っている表現が違っていると感じましたが,北原先生のクラスの生徒と菅先生のクラスの生徒では,使用している表現が違っていた,とのこと。

・“It’s a Japanese 〜.”で始まる英文ばかりの生徒が印象的でした(←北原先生曰く「授業でやったことに忠実」)。私も、中堅の生徒にこのレベルの力をつけさせたいと思います。

・授業の帯活動で「日本文化紹介」の形で日本の風物について説明する練習を続け、ALTと1対1の場面で、めくったカードに書かれたものについて英語で説明する形で進められていました。制限時間(2分)以内でできるだけたくさんの事柄について説明する必要があるので、上手くできないものは”May I skip this one?”などのようにパスをしてなどの作戦を使いながら進めていました。   

・帰国子女の生徒が、感覚で説明していたのに対して、北原クラスの生徒は、型にはめて正しい英語の文章、流れで話していました。クラス全体でセンテンスビルディングをやりながら、力をつけさせるのは、3年2学期にぴったりだと思います。

・押し入れ、お月見、温泉、梅雨、盆踊り、初詣、寿司、畳、花見、ひな祭り、潮干狩り、お年玉、節分・・・など日本文化について説明をする。1番驚いたのは、次から次へと説明をしなければならないのに、その説明までの時間がほとんど不要であるということです。カードを見て「This is ~ that ・・・」とすぐに説明が  始まります。授業で扱った内容をテストするから、フォーマットができているため、聞いていてとてもわかりやすい内容となっていました。

・帯活動の成果の評価。ALTと一対一。発音が秀逸、Gestureが豊か、反応が早い。文法も語彙も適切な表現。ここを教えるのが大切なこと(だが、とても難しい。)

2 このレッスンは何時間かけてどう教えますか?

・Columbus 3 Let’s Read 4 Changing the World 1992年,リオでの地球環境サミットSevern Suzukiのスピーチの内容。以下の4つについてグループ討議。

①何時間かけるか ②何を目標にするか ③どういう工夫をするか ④問題点,困難点は何か

教科書5ページ分あり,リーディングだけれど,新出語彙には意味は書かれていない。

北原先生の場合,2時間で指導。1時間目はじゃれマガのように速読。Severn Suzukiについて英語で説明したり,DVDを用いたりする。2時間目はSunshineの教科書を使ってSevern Suzukiのその後を読む。ここはリーディングなので,無理にスピーキングに持って行かなくてもよい。

・Columbus 3年 Let’s Read 4 ⇒4人くらいのグループで討議

題材 Changing the World 1992年リオデジャネイロ地球環境サミットで12歳のカナダ人セバン・スズキさんが行った「世界を5分間沈黙させたスピーチ」

・ページの右側にNew Wordsはあるが訳はない。⇒多くの中学生には難しい。

・グループ討議では、Reading 授業について自分が行ってきたこと、難しさなどを話し合いました。

・New Crown 3年Martin Luther King. Jr. のUse Read(3ページ)を、道徳、社会科と共同で扱った例を紹介していただいた。英語⇒道徳+社会科⇒英語で感想文を書く。

・北原先生の指導案では、2時間扱い。じゃれマガ Gretaさんの記事。ピッタリの題材。1ページずつ速読。WPMを測定。北原先生たちが作られたセバン・スズキのDVDを視聴しながら、スピーチのハイライトや難しいところを解説。Readingとlistening で分かったことをペアで話し合う。ペアからグループに話し合いを広げる。⇒無理に発表活動につなげなくてもよいのではないか。自分の考えを深めることも必要。

・Columbus  Book 3 Let’s Read “Challenging the World”の読み物教材をどのように扱うかについて、まず各自で考えた後、3~4人のグループで話し合いをしました。題材は1992年リオデジャネイロで開催された地球環境サミットでの、当時12歳のセヴァン・スズキさんのスピーチです。

 北原先生は2時間計画で、1時間目は次のような流れで進められたそうです。

 ⓪帯活動(英語の歌、じゃれマガ、読みトレ)

 ①まず本文の速読活動でWPMを測定し、本文概要をつかませる。

 ②セヴァン・スズキさんについて、北原先生から英語で説明する。

 ③セヴァン・スズキさんのスピーチの録画を視聴し、その中でハイライトや難しい箇所を途中、DVDを止めて説明する。

 ④リーディング・リスニングを通してわかったことをまずペアで、その後グループで話し合う。

 じゃれマガの12月5日のグレタさんの記事(この教材を使った日のじゃれマガの教材でしょうか?)を使って、本文内容ともリンクさせ、スキーマを活性化させてから本文ないしはディスカッションに進むようにされています。このトピックに関するディスカッションやスピーチなど、あまり負荷のかかる活動を入れてしまうと他のことができなくなってしまうので、速読や内容理解を中心としたリーディング活動に絞ること、また教科書の左右に挙げられている新語に日本語訳がついておらず、その中に中学生には高度な語彙も多く含まれているため、多くの生徒にとって難しいというご指摘がありました。

・課題とそれに対する工夫

背景知識の少なさ(そもそも環境サミットを知らない)

  → 学校でやってるエコ活動、CLIL的に他教科の内容に触れて、本題に入る。

  ※北原先生は、じゃれマガでグレタさんの記事を紹介。

  ・精読と速読、多読の使い分け

  → 読ませる目的を明確にする。1回目で概要理解、2回目で重要構文の確認

  ・語いの扱い

  → 速読させるには、語いの日本語を載せていないところが致命的な誤り。

※このあたりに、日本英語教育の悪魔のノートとのつながりを感じる。訳を載せないのは、悪魔ノート主義者への忖度か??

  ・いつでも4技能統合をやるべき?

  → こうした読み物教材にも、4技能統合指導の影響か、最近はアウトプット活動が、くっつける教科書をよく見ます。オーストラリアで学んだ際もその手法がありました。ただ、北原メソッドでは、他の単元のスピーキング活動でアウトプットを頻繫にやるので、無理にさせる必要はないのかと思います。

・読み物資料をどう扱うか グループ討議をしましたが、私たちの班は、最終ゴールをポストリーディングに書いてある、スピーチをすることに設定しました。しかし、北原先生は、読み物はそこまでしなくてもよいのではないかと言われました。自分が授業していても、悩んでいたところです。発信までもっていかないといけないのかどうかと悩んでいましたが、北原先生にそう言われて、少しほっとしました。今、3年生を教えていて、3学期は読み物教材だけ残っています。発信までと気負わずにやってみたいと思います。

・教科書を作っている側としておろかな使い方は普通のlessonと同じように1時間1ページ使ったり、音読させたりすること。リーディング用の教材ということを意識して使うべき。スピーキング活動にもっていくのもよくない。読んで印象に残すだけでいいんじゃない?あなたどう思うか?ディスカッションさせたり、すごい負担じゃないの?最近の傾向は即興即興。疑問を感じる。アウトプットばっかりさせると、帰国子女の生徒(とにかく話すだけ)になる。理論の方もしっかり学ぶべき。じゃないと、やってきたことが無駄になる可能性が強い。同じ表現使い過ぎになったり。量と質、質が落ちる可能性がある。大事な授業時間を使って即興活動やるけど、心配。(懇親会でも…赤坂中学校がゴールじゃだめなの?あの子たちも授業では即興活動毎回やってないけど、3年の2学期にはALTとの修学旅行の思い出や日本文化紹介を原稿なしで十分できている。)

・セバン・スズキのスピーチ全文。何を目標にするか。どういう工夫をするか。リーディングの課なので2時間扱いで北原先生は行なった。問題点*困難点は何か?単語に意味がふっていないこと。スピーキングなどさせない方がいい。

○・何時間かけるか?:北原先生「私は2時間。最初にColumbusの教科書。2時間目にSunshineで、地球環境サミット後について取り扱った。」

・何を目標にするか?:北原先生「reading教材なので、負荷がかかりすぎる討論までやると、

他のことができなくなってしまうと思う。」資料から引用「ねらい:速く読んで概要がつかめるか。スピーチを聞いて深化できるか。」

・どういう工夫をするか?:北原先生「資料の裏をごらんください。内容的にリンクしていますでしょう?」じゃれマガGreta, a Girl with a Messageを使用。資料から引用「まとめ:リーディングとリスニングで分かったことをペアで話し合う。

ペアからグループに話し合いを広げる。」

・問題点・困難点はなにか?:北原先生「新出語句がこんなにたくさんあります。」

○コロンブス3年生のLet’s Read を何時間かけてどのように教えるかということについてグループで意見を重ねました。新出語句に意味が書かれていない、セクションごとに読解確認の質問がある、題材が深いなど、どこに力をかけたらよいのか迷う教材でした。北原先生は2時間で指導計画を立てていらっしゃいました。

(参加したALTのレポート)

Below is my report from the 171st Kitaken study session, which took place on Saturday, December 7th 2019.

*Second Semester Performance Videos*

We watched several performance videos from Mr. Kitahara’s second semester classes.

*Reading* (1年生)

   – I was impressed by the students’ ability to differentiate between speakers in the dialogue. To show that a new person was speaking, students changed their intonation or pace of speaking. Some students even tried to make eye contact!

   – We learned that students weren’t aware of which section they were to read before the beginning of the assessment. This meant that they needed to have prepared by practicing reading all sections.

*Project Report *(2年生)

   – Without using notes, students presented on the various jobs they took on. They used gestures and shared nice photos and goods (e.g. paper money) from their experiences.

   – I particularly liked the student who talked about his expectations (thought it would be difficult) and reality (it wasn’t so bad).

*Show and Tell* (3年生)

   – Students shared their memories of the school trip to Kyoto, Shiga, and Nara with the ALT. The assessment felt more like a natural conversation because the students balanced their presentation with questions for the ALT. Most students also had a sense of humor which made watching their performances very enjoyable. I liked how the ALT pretended to not know some cultural items, which prompted students to provide an explanation (e.g. “kakigori” → “shaved ice”)

*Giving Directions* (2年生)

   – Students were not only able to use key phrases and expressions (e.g. “go straight,” “turn left,” “are you lost?”), each pair made their performance unique.

   – For example, in one performance, the directions a student gave the other were so complicated, she said “I give up!” I also liked the student who recommended the person headed toward the hospital to buy flowers for their sick friend (and then she provided directions for the flower shop).

*Original Skit* (3年生)

   – The third year students made a good effort to not only create an original play, but also to act and use props and lighting well to make their production enjoyable for viewers.

   – I liked how students blended Japanese culture (the stories within the play like “Momotaro”) with elements of the western movie, “Mission Impossible.” It was funny and they really did their best!

*Japanese Culture *(3年生)

   – Third years were given a card with a Japanese cultural word on it (e.g. “onsen,” “oshiire,” “hanami”) which needed to be described to the ALT.

   – Watching this performance test was particularly useful because I recently tested my third year (high school) students on Japanese culture too. While my students did their best, they are still only at the memorization stage (likely because they didn’t practice so much) because they only repeat basic sentences they remember. On the other hand, Mr. Kitahara’s students could create detailed explanations about each word effortlessly and fluently. If the ALT happened to ask the student a question midway, they were able to answer. But with my students, if something strays from the “script” (i.e. if I ask them a question), they often panic. I’m sure if they were to practice more like Mr. Kitahara’s students, they would be able to make more personalized and natural sentences.

   – Mr. Kitahara’s students could also alternate between using different subjects (e.g. “*We* enjoy cherry blossoms from the park” [hanami] or “ *It* is a Japanese mat made of grass.” [tatami]). My students usually get stuck in the habit of saying “it is” and sometimes their sentences become grammatically incorrect (e.g. “It is we dance to the Japanese drum” [Bon O’Dori]).

   – I was impressed by Mr. Kitahara’s students’ use of advanced grammar points like the relative pronoun (“This is the food which is eaten…”) or the past participle (“It is visited by…”).

   – My students also often need to skip many cards but Mr. Kitahara’s students rarely said “Let me skip it!”

*Introducing Someone* (1年生)

   – Students used gestures to accompany their introductions to their friends, family, or favorite people.

   – Mr. Kitahara showed us students’ two different uses of gesturing ([1] for the audience and [2] gestures to help recall information)

   – When one student introduced a YouTuber, I realized how much YouTube has impacted the younger generation… haha

*Shopping* (2年生)

   – As with the “Giving Directions” assessment, students created a unique situation while using key expressions and the target vocabulary (e.g. picking out clothes for a friend who is getting out of prison, parting with a customer by saying “Have a nice t-shirt life!,” doing dogeza(土下座) for a discount, shoplifting, etc.). I laughed throughout most of these performances.

   – I liked how one student referenced being partners in the previous test: “Oh I remember your friend who was lost” (from the “Giving Directions” test).

*COLUMBUS Textbook Lesson:*

We looked at Lesson 4 “Changing the World” from the *Columbus* textbook and Mr. Kitahara asked us to think about how long we would need to spend on the chapter, what the goal of our lesson(s) would be, how to carry out the plan, and what some problems and difficulties might be. This particular chapter is about a speech given by Severn Cullis-Suzuki on environmental issues and is about five pages long. There are over 50 new words and expressions.

I thought one page a day (grammar, new words, translation) would be reasonable, so it would then require at least five days for each of the five pages. I would also want to have some kind of introduction (e.g. showing students a video about Greta Thunberg or have them brainstorm about environmental issues) so that would take another day.  As the chapter features a speech, I would like students to write their own speech about changing the world, which would require an additional two to three days. Finally I would need time for review activities and assessments so in my case, I think I would spend about two weeks on this chapter. After considering this hypothetical lesson plan, it became ever clearer to me how precious time is.

Thank you for a great study session. Happy Holidays and see you all next year!