北研12月例会報告
1.I先生の「北原先生完全コピー授業」視聴
2年前にも1度見させていただいた授業なので、じっくりと見ることができました。授業の活動が北原先生とほとんど同じだけでなく、教科書をきちんと全員が持って音読しているなど、授業規律も北原先生の授業とよく似ていました。
【授業の内容】
1.英語のあいさつ
曜日・日付・天気・時刻を質問
2.英語の歌(Help!)
3.クイックQ&A
北原先生はこの活動を授業の冒頭にやっています。市原先生もいまは冒頭にやっているそうです。
4.宿題の答え合わせ
5.Oral Introduction
登場人物について説明をさせる。30名全員の生徒が立ち、全員が発表するまで続けられていました。
新出の本文の内容に関する説明。ピクチャーカードの登場人物に合わせて左右から顔を出しながらやっていました。現在はパワーポイントを使ってしているそうです。
6.教科書本文の音読①
内容理解前の音読ですが、ここで生徒がどれくらい読めるかの判断をします。
7.本文の内容理解
教師の日本語に合う英文を探す。
北原先生からの助言で教師の出す日本語は短く、生徒が普段使っている言葉遣いの方が英語と日本語のスイッチの切り替えによい。
8.教科書本文の音読②
Paced reading, Silent reading, Look-up reading, 個人読みなど本当に北原先生の授業と同じ活動で授業が構成され、生徒の活動が多い授業でした。
6月14日に行われた先生の授業を所々見させていただきました。クイックQ&Aでは教師の質問を着席した生徒がリピートし、応答したら立つということを繰り返していました。私はMy Project 3やクイックQ&Aは 指導した経験がないので最初は何をやっているかわかりませんでしたが、指導案を見てわかりました。このような活動の仕方は今指導している1年生にそのまま使えそうです。大変参考になりました。ピクチャーカードによるQ&Aは先生が一段高いところに立ち、全員を立たせ当たったら座らせるという形で行われていました。時間は7分間ということで先生は全員にやらせたかったと言っていました。続いてピクチャーカードによるOral Introduction では一度に多数のピクチャーカードを使用していたように思い ます。ちなみに私は学校にピクチャーカードがないので教科書のイラストを250%に拡大カラーコピーして使っているので1回の活動に使う絵は教科書1ページ分を1枚にまとめていますが、本物のピクチャーカードがある場合はこのような使い方で良いのでしょう。宮城県で北原先生に北原メソッドの基本を教えていただいた時もこのような使い方をされていたことを思い出しました。語彙指導では、“against a teacher”などちょっとびっくりするような用例をあげたりしているのが印象的でした。またjoinで生徒に辞書を引かせていました。本文の内容理解では、日本語訳を言って生徒に該当する文を指させ一文一文手を挙げさせていました。私もこの方法で内容理解をさせていましたが、「本当にこれでいいのかな?」と迷って時々訳し方を教えてしまうことがありました。このDVDを拝見して「やっぱり指さすだけでもいいんだな。」と安心しました。教師と一緒に音読した後は2人ペアになって配役読みをさせ、1ページ分終わったら配役を交代させていました。
鳥取県のI先生の授業のビデオを見せていだたきました。以前に北研で1度拝見していますが,あの頃は気づかないことがたくさんありましたが,改めて見るとまた新たな発見がありました。
今回特に気づいたことは,FCを用いた新出語句の練習です。それぞれの単語の発音や意味のみに触れるのではなく,その単語が本文の中でどのように使われているのかを示し,文単位でくり返し練習させていたことです。自分が行うときは,なかなかよい例文を用意できずに個々の単語の発音練習のみになってしまう時もあったのですが,それではできるようにはなりませんよね。今回I先生の授業を見て,本文からそっくり使用するということを自分も真似てみようと思いました。
また,オーラルイントロでは,もともとあるピクチャーカードのみを使用するのではなく,ピクチャーカードを足していました。私が使っているNEW HORIZONのピクチャーカードは数が少ないと前々から思いながらも,絵を自分で足そうと考えたことがありませんでした。
きっとどちらも,I先生や他の先生方も普段から当たり前に実践していることなのかも知れないのですが,私にとっては新たな気づきとなりました。ありがとうございました。
①天気 ②日付 ③時刻 ④曜日の順で質問をし、生徒は挙手で答える。
発表生徒の後について、クラス全体がリピートする。
【I先生:普段は、曜日から始めるが、どのような順であっても答えられるようにとの思いで、わざと順番を変えた。】
②クイックQ&Aについて
先生の質問に、ペアの人よりも早く答えて立つ。face to faceで取り組む。
【言うのが遅れて、負けても、必ず全員が立つまで待つ。6月時点でまだ習っていない表現も入っていたので、英文の意味が分かるように、プリントの裏に日本語をつけておいて、各自確認できるようにしている。】
③ピクチャーカードのQ&Aについて
7分の時間設定で行う。2年の始めから取り組んでいたとのこと。キャラクター紹介の日本語プリントを参考に、次々と生徒が発言していた。同じことをずっと言っていた子には、「そろそろ別のこと言ったら?」などとアドバイスされたりもしたそうです。
④教科書の音読について
CD、先生の言われる英語をしっかりとまねしようという姿勢が伝わってきた。
Walk in, But Iの音のつながりとか、集中して、自然に繰り返すことができていた。
「教科書を持つように言っても、置いてしまうのだけど」という質問について、I先生は「できている子をほめるようにしていたら自然とみんなができるようになった。」と言われていた。
北原先生より、指さしで意味を確認する際、より自然な、もっと簡単な日本語でもよいというアドバイスも。
~~指導案より~~
(1)本時の目標
・教科書の本文のおおまかな内容を理解することができる。
・内容が伝わるように、発音、強勢、イントネーション、文の区切りを意識して、適切に本文の音読をすることができる。
(2)学習活動の展開
1.英語で挨拶をする。
・元気よく大きな声で挨拶をする。
・曜日・日付・天気・時刻を質問し、クラス全員で復唱する。
2.「Help!」を歌う。
・歌詞を見ながら発音に気を付けて歌う。
3.クイックQ&Aをする。
・より早く教師の質問に英語で答える。
4.家庭学習したことを復習する。
・宿題の答え合わせをする。
・日本語を見ながら単語を発音する。
・英語の綴りを確認する。
5.Oral Introductionをする。
・絵を見ながら、教科書の登場人物について説明する。
・提示された写真について説明する。
・教師の説明を聞き、質問に答えていきながら、概要を理解する。
6.教科書の本文を音読する。
・教師の後につづいて読む。
・読みにくい部分を確認する。
7.本文の内容を確認する。
・教師の対訳に当てはまる英文を探す。
・質問に当てはまる英文を探す。
・質問に英語で答える。
8.もう一度本文を音読する。
・CDに続いて読む。
・教師のスピードに合わせて読む。
・Silent Reading & Look-up Readingを行う。
・ペアで役割を決めて読む。
・個人で読む。
9.英語で挨拶をする。
・元気よく大きな声で挨拶をする。
各項目ごとに映像を止めて、気づいたこと、質問などを直接、I先生にしていきました。
自分なりの感想を述べさせていただきます。まず、チャイムが鳴って号令の声、英語の挨拶を見ましたが,挨拶の順番はときどき変えているとのことでした。
“How are you doing?” “How is the weather today?” など。
ある一人の生徒が”It’s cloudy.” と言って、そのあと他の生徒がリピートする。
実際の北原先生の授業では、号令、挨拶は行っていません。
チャイムと共にLSDの音読が始まり、生徒がリピートする活動がスタートします。
その辺のところは、私も(時間短縮の意味でも)同じようにやりたいのですが、学年で統一された決まり、授業規律という点でも、
やらねばならない号令(起立、礼)をやります。ただし私の場合、チャイムと共にLSDの音読としたいので、号令を始業1分前にかけるように生徒を指導しています。
(彼らが1年生の時には2分前に号令で、歌をはじめ、歌の途中でチャイムが鳴るという流れを作りました。これは、2学期に入って学校行事の関係であまりにも45分の短縮授業が増え、
とにかく、無駄を省き、少しでも早く始めたいという意図からです。)
ただ、先日の研究授業で「1分前に号令」と指導案に書いたら北原先生から訂正の指導を受けました。始めは時間通りに。ということでした。
クイックQ&Aでは、生徒の応答の速さに驚きました。また、少し騒々しさを感じましたが、Student centeredの授業はこんなものだと改めて確認できてよかったです。自分の授業でも、そう感じていたからです。
フラッシュカードでの単語の復習に関しても、生徒は皆よく聞いていました。先生が出す例文にも生徒は一生懸命挑戦していました。
本文音読のときには、生徒は全員教科書を両手に持って読んでいたところが素晴らしいと思いました。
指導しているつもりでも、自分ではなかなか徹底できていないと感じました。
2年前は、I先生は、ジェスチャーリーディングはやっていなかったということでした。
なので、教師の対訳に生徒は当てはまる英文を探すという作業でした。
最後に、「アクティブラーニング」という言葉が私の周りでも最近特に聞こえるようになりました。
生徒が主役、先生は脇役といったスタンスを通していくこと、生徒が楽しく活動しながら、友達と教えあいながら学んでいく授業で実際に生徒に英語力をつけさせる(数値の上でも明確に)ことができればそこで初めて北原完全コピーとなるのだなと実感しました。それは、授業の中だけでなく、家庭学習においても生徒がどれだけ英語に触れられるかということだと思います。
テンポ良く授業がすすみ、先生の指示や説明は多くなく、練習量の多い授業でした。北原メソッド完全コピーのお墨付きを頂いたのは、授業のプランだけでなく、生徒の様子をよく観察して指導されているからだと思いました。クイックQ&Aでも答えたら起立させるなど、誰が答えられて誰が答えられないでいるかを教師が確認できるように工夫されていましたし、ピクチャーカードは全員が見えるように、先生が椅子の上に立ち、高い位置に掲げて提示していました。生徒をよくモニターし、一人も取りこぼすことなく指導されていました。生徒たちが力をつけていくことは間違いないと思いました。生徒は生き生きとした表情で授業に臨んでいました。
(1)帯活動
●Teacher talk「天気をたずねる」
単語で答える生徒が続いた後、
It’s cool because air conditioner is working.
と理由をつける言い方を紹介して、全員でリピート。
*こうした細かなことで、全生徒に発話させる工夫がありました。
●クイックQA
全員が立つまで待って、スタート。
*規律が守られ、安心して授業を受ける空間ができていました。
*北原先生「教室に入ったらすぐに授業前の活動としてもできる」
(2)ピクチャー・カードQA
7分でやろう!と先生の声かけどおり、時間内に全員が答えて終了。
月をまたいで何度も続けることで力がつくのを実感しました。
Tell me about ~の質問に出た答えです。
He’s Japanese/ from Japan/ speaks English/ likes Korean food/
lives in Japan/ likes Japanese anime.
His last name is Hayashi.
*この活動をしたとき「最後に残る生徒がはっきりしてしまう」という意見
が出ることに対して、北原先生は「苦手な子を救う手立てがあれば意味が
ある。苦手な子を先にあてるなどできる」と紹介されていました。
(3)Oral introduction
既製のピクチャー・カード以外に先生自作の写真を拡大して見せる工夫が
ありました。生徒も注目して聞いていました。
(4)フラッシュ・カード
先生ご自身で「いま見ると日本語が多い。減らすようにしている」と発言
されていました。
(5)内容確認
教科書の指差し競争
*北原先生「自然な会話の表現で言うといい」
(確かにその方が場面に合った表現ができるし、テンポもいいですね)
例:What are you looking for?
(何をさがしているのですか?→何探してんの?)
(6)音読練習
先生が「読みにくいところある?」「4行目、長いところ、区切ろうか」
と進めていました。
*内容確認後にすぐ一度リピートさせ、言えていない文を選んでじっくり
バックワードで練習することで、軽重をつけた練習ができる。
同じ北原メソッドをしている先生の授業を見るからこそ、どうしたら
もっと改善できるか、教員の指示や説明を削れるか、考えることが
できました。
1.挨拶、曜日、天候、時刻を質問する
質問に個人が答え、正しければ皆がリピートする。個人→全体。どうも簡単なことは全体にさっと尋ねて終わってしまいます。でも数字(月日や時刻に用いる)は来日半年以内の自分の生徒にはクリアが高いと感じます。(自分が海外在住の時は、身を以て数字に困りました)そんなことも、なおざりにしていたことに気づかされました。
2.歌(Help)
3.クイックQandA
これを一番手に持ってくることで、「授業前に生徒が自主的にやるから、時間短縮のなる」という北原先生の指摘がありました。日本語指導では、アクションカードとスーパーペアワークの日本語版K編を作成して成果をあげています(と思われます)。冬休みにQandAも作って、自分の生徒たちが、そこまでやるか(授業前からやるか)試してみたいと思います。
I先生が「日本語が裏にあって、わからなければ自分でみなさいと言っている」と言われたのもいいなと思いました。「全員終了したことを確認していない」という意見がありました。I先生もそのことを気にされていました。
4.家庭学習したことを復習する。
・宿題の答え合わせをする。・日本語を見ながら単語を発音する。・英語の綴りを確認する。
単語確認の最後は空で綴りを書かせる。自分は更に(担任生徒10名程度なので取り組みやすい)再確認のために、実際にプリントに書かせています。「し」が「つ」になったり、「ね」が「ぬ」になったりするので、最後の最後まで確認します。
5.ピクチャーカードを使った、Oral Introduction
・絵を見ながら、教科書の登場人物について説明する。日本語のテキストにも各課に簡単な文があるので(登場人物も多彩)、同じ手法を用いています。「He is a boy.みたいな簡単な文(2年生以上にとっては)は採用しない」「簡単な文をあまり英語ができない生徒に答えさせる」と北原先生は解説されていました。自分はかって(日本人生徒のとき)、そのあまりできない生徒が毎回、「He is a boy.」みたいなことを言うことでピンポンをあげていました。それはそれで「しゃーないな、、」と毎回すましてしまいました。この活動は、「あ~あ、」と言いながらも、自分の生徒たちはとても楽しんでやっていました。能力、人間関係などを見ながら、うまくみんなが座れるようにするには一苦労ですが、淀んだ(その時にもしそうであれば)空気も流れます。I先生の生徒も楽しんでいるように思います。
日本語指導時は、ピクチャーカードはないので、そのセリフに関連する写真や絵(時には創作の)を使用しています。
6.教科書の本文を音読する。
辞書指導は、教科書の本文のJOINを引かされました。自分もたぶんこの言葉をえらんだと思います。日本語のようになっているので、「ジョイントコンサートってあるやんけ!(大阪弁で)」、なんて生徒に語りかけると、「あ~、あ~」が引き出せたかと思います。
1)英語で挨拶をする。
・曜日・日付・天気・時刻を質問し、クラス全員で復唱する。
生徒たちがお互いの発表にきちんと耳を傾け復唱するところがすばらしいと感じました。
2)Oral Introductionをする。
・絵を見ながら、教科書の登場人物についてQand始まりAをする。
生徒は7分間で全員正解できるように、答え終わった人も小声で周りを手伝うという流れがありました。またどうしても、She plays tennis.のような表現が出てきてしまいますが、その際は「それは1年生の内容だから違うのにして」というご指導が印象に残りました。
1 英語であいさつ
クイックQAで使用した ”Do you have the time ?”なども取り入れ、生徒は答えることができている。
2 英語の歌 ”Help”
3 クイックQA より早く教師の質問に英語で答えようとしている。
答えたら立つを徹底する→全員が立つまで待つようにしている。
4 家庭学習の確認、復習。
5 Oral Introduction
登場人物に関するカテゴリーの表はすでに渡してある。
生徒は瞬時に反応し先生のQに対して手を挙げる。質問に答えながら、概要を理解していく。
使われていた質問の例: How many people can you see this picture?
What are they doing? / What’s this?
6 教科書本文の音読
※ なぜ内容を確認する前に音読をしたのかという点について説明がありました。
この音読はテスト音読である。
初見で見てどのくらいできるかはかるため。これによって後で音読するときに手際よくできる効果がある。できない所だけ繰り返せばよい。
生徒の全員が教科書をきちんと持って音読することができている。
これは、北原メソッドを導入した最初に誉めたからだそうで、持ちなさいではなくできている子を徹底的に誉めたのだそう。
北原先生が「北風と太陽の太陽の法則だ」とおっしゃっていました。
7 本文の内容理解
教師の対訳に当てはまる英文を探して指さしをする。生徒は「はい」と言って、指さしができたら手を挙げている。内容が複雑になり、ジェスチャーが困難になってくると行う手法。
8 もう一度本文の音読
CDに続いて。教師のスピードに合わせて。Look-up Reading.
個人読み。ペア読み。
9 英語であいさつ。
常に生徒が動き、かつ生徒の思考がフルに動いている状態だと思いました。北原先生の授業そのままで、少人数ではありませんが完全に再現されています。授業規律が整っていて、生徒も次に何をやるのかが分かっているので、説明なしに活動がどんどん進みます。できたら立たせるを徹底させることは、逆にできない生徒を明らかにすることになりますが、そのできない生徒を教える手立てがあれば意味があると、文科省直山木綿子先生も言われています。北原メソッドはペアシステムが確立しているので、生徒同士が助け合います。授業がシステム化されているので、生徒自身も授業の流れを理解しやすく、
また友達のつまづきにも気付きやすいのだと思います。
北原メソッドによる授業(Bパターン:教科書本文)を拝見しました。
授業の流れは、以下の通りです。
2年生:30名
①あいさつ
②歌「Help!」
③クイックQ & A
④復習(スパイラルワーク答え合わせ、新出語句)
⑤Oral Introduction(ピクチャーカードを用いたQ & A)
⑥教科書本文の試し読み
⑦教科書本文の内容確認
⑧教科書本文の音読
以下、自分自身が強く感じたことや印象に残ったことです。
・授業の決まりや習慣が、生徒に定着している。
「①あいさつ」の場面で、曜日や日付を答えるときに、生徒は起立して答えていました。自分自身の授業では、座ったまま発言することがほとんどなので、とても新鮮に感じました。おそらく1年生からの習慣だと思いますが、しっかり発言できて、とても良いと思います。
また、「③クイックQ & A」や「⑧教科書本文の音読」のペア活動の場面でも、生徒たちは机を向かい合わせにして、しっかりと取り組んでいました。そして、他の先生もおっしゃっていましたが、教科書音読の際には、教科書を両手でしっかり持っています。I先生によると、普段から生徒が良い取り組みをしたら、とにかく褒めているそうです。教師として心がけたいことです。
・時間の制限を設ける。「⑤Oral Introduction(ピクチャーカードを用いたQ & A)」では、先生が最初に”Seven minutes.”と言い、タイマーをセットしました。生徒たちが「7分以内に全員が着席できるように、がんばろう」と向上心を持つ動機になると思います。また、クラスとして、同じ目標に向かって取り組む一体感を生むと思います。他の先生方の授業を参観させていただくことは、本当に自分自身の勉強になります。今後も、そのような機会を積極的に見つけていきたいと思います。
2.英語劇練習
北研が始まる前に1時間ほど入場や歌の練習をし、北研後半は体育館のステージを使わせてもらって通し稽古をしました。最初にIce Breakingで, “Night Time”の曲をバックにキャストが決められた範囲を自由に動き、キャスト同士が顔を合わせると自分の役にあった仕草で挨拶をするというものをやりました。これで少し役に入っていけました。次にステージ上から役になりきって、決めポーズを取りながら挨拶をする。次男役の私はシャドーボクシングをしながら挨拶をすることで、さらに役に入っていけました。ここから通し練習に入りました。台本を覚えてきましたが、ステージに立つと何もかも忘れてしまいます。北原先生から台本を常に持っていると台本に頼ろうとするから台本は持たないこととアドバイス。確かにその方が役になりきれます。初めての通しげいこで正直グダグダでしたが、すごく楽しかったです。最後に北原先生から生徒の初めての練習に比べると上出来という評価をいただき、うれしかったです。初めて劇の練習というものをやってみて劇を作るというのはすごく大変なのだと実感しました。それをあんなに完成度の高い劇に仕上げる北原先生は本当にすごいと思います。
せっかくの体育館での練習でしたが、台詞が口をついて出ず結果は自分としては満足のいくものではありませんでした。前回の練習が終わってから北原先生からお借りしたDVDは5回位見て、34回台詞を暗記したりMan以外の台詞をテープに吹き込み隙間に自分の台詞を言う練習をしたのに残念でした。テープの練習の時も台本を手元に持っていたのが敗因かなとも思いました。完全に音だけに反応して台詞を言わなければならないのにまだ台本を離せない自分がいました。皆さんが入れ代わり立ち代わり色々な声で台詞を言うのも練習と違っていて、また演技を新たに覚えなければならず頭が追いついていかなかったのも敗因でしょう。道は険しそうですが、演技というのは「大きなジェスチャー」だと気づきました。ふだん身体を使って英語を覚えていないで頭だけで覚えようとするから肝心な時に出て来ないのだと改めて感じました。ジェスチャーをつけさせるということは「演技指導」であり、自分が良きディレクタ―でないとジェスチャー指導はできないということになります。来月の練習まで心新たに課題克服に努めます。
今回は,体育館のステージをお借りして練習を行いました。実際に小道具なども使ってステージで演じてみると,イメージがつかめました。何度も練習したセリフなのに,いざステージ上では出てこなくなってしまいました。また,誰に向かっていうセリフなのかを勘違いしていたり,セリフがないときはどのような動きをするのかに戸惑ってしまったりしました。とても難しいと同時に,面白いと感じました。そして北研メンバーのみなさんの演技,すごいです。Sさんの台本に書かれたたくさんの正の字の数にも驚きました。自分もがんばらなければ!と思いました。最後に北原先生にほめられた時は,本当にうれしかったです。管理人のおばちゃんの演技は難しいですが,次の練習までにはしっかりと役のイメージをもって演じられるようにしたいと思います。
北研に参加されている先生がたの英語劇FRIENDSの練習風景を見させていただきました。英語劇については、北原先生の生徒さんがされていたビデオを見させてもらったこと以外の経験はありませんでしたが、先生がたが舞台の上で、練習されている様子が、最初は、緊張や恥ずかしさや、躊躇する部分もあったのが、だんだんと役の個性が出てくる場面を感じたり、生き生きと演じておられるのが伝わってきました。こんな風に、自分自身で楽しさや大変さなどを感じるのがとっても大事なんだなと思いました。普段は、教えるという立場にいることが多い中、自分で学ぼうとすることを忘れないようにすることで、また生徒たちに楽しく授業をしていくことにつながるのかなと思いました。
体育館のステージを使っての立ち稽古でした。
eldest daughter の衣装にしても持ち寄ったカバン(スーツケース)にしても前回より一段と本物らしくなってきたように思います。寒い体育館の中で鳥取県やその他の地域の先生方に見守られながらの練習でした。途中で「台本見ながらセリフ言わない!」などと厳しく指導いただきながらの練習でした。すこしゆとりのできるこの冬休みをチャンスに一層の練習を重ね次回の立ち稽古③に備えたいと思います。
キャストは、1時間前に集合して、挿入歌の録音をしました。事前に「登場人物なりきりシート」が配られました。性格、他の家族との関係、衣装などを記入しながら、自分でその人のキャラクターを創りあげる作業をしていきます。私の役は長男ですが、主人公の男の財布を抜き取る場面があります。マジシャンという一面をもち、遊び好きの次男とのからみをとおして、兄弟の力関係も表現します。どんな長男になるか、自分で考える作業が楽しかったです。ちなみに、考えたのは、元銀行員(HSBC)。長男なので親には素直だが、自由奔放に生きる次男にライバル心を抱く。手先が器用で手品が得意。一家を支えているという自負があり、プライドが高い。衣装は、以前にセビルローで買ったジャケットで気合を入れて。また、舞台での立ち稽古をして気付いたことは、せりふを言う人以外の人物については、ほとんど台本に書かれていないことです。北原先生からは、せりふを消さない程度のささやき声で会話するように指導されました。出演者同士で考えて、次回は自然なうしろでの振る舞いをしたいと思います。次男役の河瀬先生、うしろで楽しくやりましょう!
当日の場でも言わせていただきましたが、「なんで、こんなに難しい、中学生には難解な劇を選ばれたのかわからない?」と考えていました。実際、先生方が演じたものを見て、その疑問もなくなりました。「面白い」、たぶん中学生が見ても、「面白い」。その分、演じる方が苦労をする。でもそれだけの価値がある、と思いました。安易ですがこれこそ、「一見に如かず」でした。参加できず、残念ですが、皆さんの演技の素晴らしさや努力は、絶対子供たちの指導にもいきます。
・役になりきる
劇が始める前、初めに一人ずつ挨拶をすることが台詞がないので逆に難しかったです。北原先生に実際eldest daughter の動きの実演をしていただきイメージすることができました。自分はミステリアスな女性をイメージしていたので北原先生の演技のeldest daughterはプリプリしていて正直驚きました。
・「台本を手に持たない」
・台詞がないところの台詞を考える
このキャラだったらこういったことをいうだろうと想像することの大切さ
・立ち位置がかぶってしまった時は主役と前にいる人を優先して後ろが動く
次回はより役になりきって頑張りたいと思います。
体育館で実際に照明もあてて通し練習をしました。実際にやってみると、他の役者の台詞の際に、自分が何をしてどのような動きをしたらよいのか行間が読めていないことに気づきました。他の役者の台詞に対して、反応すると演技に深みがでます。また、小声で語り合ったりしても良いと教えていただきました。H先生から、登場人物の履歴書を考えるようお題をいただきました。自分の役柄の性格や生い立ち、家族との関係などを考えることによってその役の台詞や言い回しがより深みを増すと感じました。みなさんさすがに英語の先生だけあって、掛け合いがどんどん上手くなってきました。
本番に向けて頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
今回は体育館をお借りしての立ち稽古をしました。そして、まだ配役が決まっていないMIDDLE-AGED-POLICEMANを代理でさせていただきました。(3月の発表会が勤務校の土曜授業と重なっているため…申し訳ありません。)たった3つしかセリフがない役なのですが、今回経験させていただき、これほど難しいのかとショックでした。舞台上の役者に向かって言うセリフなのですが、客席に向かって言うという難しさ。セリフがない場面では、何をしていればよいのか、どこに立っていればよいのか。(セリフがないときの振る舞いの方が、むしろ難しいのかもしれません。)自分自身は、お芝居や落語を見ることは好きな方で、ときどき見に行きますが、今後は見方が変わりそうです。(さすが役者さん、噺家さんだなあ。)先月の北研は不参加でしたので、前々回の読み合わせ以来だったのですが、演じる先生方がすっかり「役者」になっていることに驚きました。素晴らしいです。