2015年11月21日(土)北研例会第126回例会報告

参加人数は17名でした
本日は
1.最新のパフォーマンスビデオ視聴
2.英語劇練習②(立ち稽古)
の2本立てでした。
1.最新のパフォーマンスビデオ視聴
(1)1年生2学期スピーチ「人を紹介しよう」(10月30日撮影)
(2)2年生2学期スピーチ「将来の夢」(10月30日撮影)
(3)3年生2学期「日本文化紹介」1.最新のパフォーマンスビデオ視聴
1 1年生2学期スピーチ「人を紹介しよう」(Sunshine English Course, My Project 2) 平成27年10月30日撮影
主な題材は
・ジャイアンというあだ名の友人について
・イモト アヤコについて
・中国からの転入生が自分の姉についてスピーチ
・トム・クルーズ
≪感想≫・ジェスチャーを単語ごとにしっかり付けている。=>その分スピーチの速さに欠ける感じ。発音のきれいさは抜群。
≪北原先生のコメント≫中国の英語教育は進んでいる。でも中国なまりの英語なので、発音に関しては赤坂中の生徒の方が断然うまい。
≪I先生のコメント≫担当する1年生について・・・赤坂小学校出身は6名のみ。他は東京都以外からも。やはり、良いお手本があるからできる。先輩たちもやっているから当たり前のようにできる。
ゆっくりだが、丁寧に発音している。未習の文法表現を取り入れている。 例えば次のような表現を使っている。
Do you know her ?    She doesn’t have …   She is cheerful and gentle.
His name is ….  He is from …  Matsuda is his company.
I like his movie.  This is ….
She is a famous TV personality.  She can do many things. I like her. I respect her.
She doesn’t like cook, because she is very busy.
She likes taking pictures. I like it very much.
I really like her.
I want to introduce Tom.
副詞の入れ方が上手い。前後の文につながりがある。不定詞、動名詞などの文法表現を使えている。 1年生の最初からの積み重ねがきちんとできていること、先輩のお手本をみていることが重要。イメージができればうまくいく。

 

 

生徒たちのジェスチャーの多さに驚かされました。ミスターチルドレンやグリーンといった固有名詞もうまくジェスチャーで表現していたのを見て、ジェスチャーの表現の幅の多さに驚きました。幹本にあるような単語一つ一つにジェスチャーをつけたりジェスチャーのリーディングの積み重ねであのようなレベルの高いスピーチができるのだなと感じました。また、スピーチの途中でビデオが切れた生徒がいて、北原先生が「日本語をしゃべってしまったからあれで終わりなんだ」とおっしゃっていたのが印象的でした。北原先生のルールへの徹底した姿勢に、私も見習いたいと思いました。

 

 

Sunshine English Course, My Project 2
18人見せていただきましたが、今年の1学年はこれで全員だそうです。先輩の映像を見て原稿を書き始めてから、発表・ビデオ視聴まで6時間の指導だということです。友達や家族に限らず、西野カナやGreeeenなどのアーティスト、イモトアヤコやトムクルーズなどの有名人もたくさんいました。書画カメラでポスターを拡大してShow & Tellの形式でのスピーチでした。文の量は9文~14文で、10文・11文の生徒が一番多かったです。いつものように一文一文にジェスチャーがあり、スピードも速すぎず、とても聞き取りやすい英語でした。(ジェスチャーには発話が速くなりすぎない効果もあるのかもしれません)

 

 

・全員、1語一句ずつ、ジェスチャーを大きくはっきりつけ、「ゆっくり、はっきりと」発表を行っていた。腕はきれいに伸び、手は指先まで伸びている。それぞれの発表の内容を、写真でTV画面に映し出していた。⇒このくらい、ゆっくり、正確に、はっきりと話すことが、1年の指導のポイント。
・(本文例)
Look at this picture.
He is …. He plays ….
He likes reading books of Mr. Children.
He doesn’t like red pepper.
I like him. Thank you for listening.

She is Nishino Kana.
Her birthday is …
I like her song.
I really like her.

He is very popular.
He is very social.
He really likes insects.

これらより、

・形容詞、really, actuallyなど、その人物の様子を表す表現が豊富で多彩。

・自分の言いたい事、伝えたい事を伝えるために、学んだ表現を総動員している。

・先輩のよいお手本が「見本」となっている。

(指導時間)

・先輩の映像を見る⇒作文2時間⇒練習⇒撮影⇒ビデオ視聴 全部で5時間位のプロジェクト

 

 

イモト            She hunts animals on TV.
水ト麻美        She is a Keio University graduate. Girls who are between 13 and 20 like her.  In most case, she reports about food. I really like her.
弟                     He watches cars and trains outside.
トム・クルーズ    I want to introduce Tom Cruise. He plays in many movies.

 

 

北原先生メソッドで学力をつけている生徒さん方なので、ジェスチャーなどは自然と出てくるし、18名全員が英語に対する意欲は高いそうです。普段から楽しんで活動し、先輩方の映像を見て更に闘争心を燃やし努力するそうです。イントネーションの問題で、”Her voice is…” や”His face is…”など、たとえ文頭が代名詞になってもそこにアクセントを置いてしまう生徒さんが多いというお話もありました。注意をしてもなかなか直らないようですが、今後の飛躍が楽しみだと感じました。

 

 

MAZDAの社長,アニメキャラクター,兄弟,GReeeeN,西野カナ,ドラクエを作った人など,様々な人の紹介を一人10文程度で行っていました。どの子も聞き手がはっきりと聞き取れる声の大きさで,発音を意識して,ジェスチャーをほとんど一語一語に付け堂々と発表を行っていました。素晴らしいと思いました。やはり1年生の時からの積み重ねが大切だと改めて感じました。一ノ瀬先生からは,先輩もやっているからこのように発表することが当たり前になっている,との話しがありました。

 

 

生徒はジェスチャーをよく使っていました。自分が紹介する(キャラクター)を大型テレビに映す実物投影機が使われていました。スピーチの中に“actually”, “Hi, guys”“Keio University graduate” が出てきたので1年生でもここまで言えるんだなと感心しました。中国の中学生もいて、発音に中国なまりがあるということでした。一ノ瀬先生のお話では、生徒の半分は赤坂小学校から来ていて、5年生から外国語活動を行い英語学習に興味をもっているとのことでした。また、ジェスチャーについては、最初からの積み重ねで先輩達のお手本もあるとのことでした。「この頃自分の授業ではジェスチャーがおろそかになっているな。」と思いました。My Project 2には6時間をかけているとのことです。自分の生徒が行う時の参考にしたいと思います。

 

 

「三単現のS」を学んだばかりの1年生のスピーチのビデオを拝見しました。モニターに生徒の持参したい家族やタレントの写真や絵を投影し、その人物についての紹介をするというものでした。1年生とは思えぬ自信たっぷりに大きな声で発表する姿に、驚きを隠せませんでした。お話によると、下級生には上級生がどのようなパフォーマンスをやってきたかが分かるように昨年度の映像を観せているそうです。これにより、「先輩が出来たのなら自分もできるだろう。」という気持ちを生徒に持たせることができるそうです。このように、英語を使うことがイレギュラーではなく、至極当たり前なものであるという意識付けは大いに意味があると思えました。英語の授業における発表のビデオ撮影に生徒の英語学習の動機付けの用途があることを学びました。
2 2年生2学期スピーチ「将来の夢」(Sunshine English Course, My Project 5)
平成27年10月30日撮影
校内学芸発表会での上位の生徒のスピーチ。2年生は1年の4月全教科で全国平均を下回った生徒たち。北原先生から「うさぎとカメ」だと言われた学年。ALTの発音チェックは全員が全部の項目合格している。将来の夢は・・・English teacher, Science teacher,  イラストレーター、通訳、建築士など。
≪感想≫発音がきれい。体育館のステージでの発表にも関わらず堂々としていて、楽しんでいる様子のところがすごい。

 

学芸発表会の様子。区切りかた、抑揚の付け方が流暢。約一年間でこんなに進歩する。ジェスチャーも自然体になってきている。堂々とスピーチする様子が素晴らしい。
例えば次のような表現を使っている。
Do you know why….?  I have 3 reasons.
Then I decided I became a ….
Do you have a dream ?   I like to study especially science.
You’ll become a good teacher.  I’m going to talk about my futures.
I want to be an interpriter, because I want to tell ….
What kind of dream do you know ?
I was impressed the building. It is difficult to get …..  My family and I always say …..
When I was a little child,   …….
分かりにくい、難しい単語は分かりやすい表現に変えるなどして言い換えている。話すスピードが格段にあがっている。日本語にない th, v, r, l などの項目をALTのチェックを全員クリアした学年だと北原先生がおっしゃられていました。

 

 

1年生と比べるととにかく発音が美しいという印象と全体的にレベルが数段階あがっていると思いました。自分が担当している生徒も1年後にレベルアップしてもらうためにも、一回一回の授業の意図や目的を明確にしていきたいと思いました。

 

 

相互評価と教員の評価で選出された代表の8名が、学習発表会で行ったビデオでした。指導時間は視聴まで入れて5時間だそうです(幹ちゃん参照)。文量は15文~20文で、15文の生徒が多かったです。2年生になると不定詞や接続詞を使い、一文が長くなるのが印象的でした。
1 Hello, everyone.
2 I’m (     )←名前
3 Today, I’m going to tell you about my dream.
4 I want to be a (     ).
5 Do you know why?
6 I have (     ) reasons.
7 Firstly,
8 Secondly,
9 Lastly,
10 Thank you for listening.
を基にスピーチを組み立てているのがうかがえました。型があるので、聞いている方も聞きやすくなると感じました。pauseがうまく、聞きやすいです。ジェスチャーも自然です。北原先生曰く、「入学した当初は学力テストで全教科平均以下の生徒たちだったが、一生懸命にやる子たちでその後グングン伸びていった。」「君たちはウサギとカメでいうとカメだ」と叱咤激励したそうです。「発話は日本一。生徒にもそう伝えている。」という言葉に頷ける上手さでした。

 

 

・ジェスチャーが大きい。腕や指先まで伸ばして動かしている。全ての語句をジェスチャーで表現している。

・発音、1つ1つが1年生の延長線上で成長しており、明快である。

・声、発生が、しっかりしていて、明るい。

・生徒たちが、内面から発する明るさ、楽しさをもって発表している。これがふつうの私たちの生徒達との大きな違いであると思える。

・自分たちの夢について、クラスのみんなになんでも言える、聞いてもらえる人間関係がある。

☆「生徒ひとりひとりが、夢をはっきり伝えている」中2で、これだけ具体的に、自分の夢について語れることはある意味、奇跡!
⇒1年次の指導から、北原先生は生徒に夢や希望をもたせ、将来のさまざまな選択肢について     折々に示して指導されているのではないかと思われる。この辺についてもうかがってみたい。

⇒実は、1年次、学力テストが全国を下回っていたSlow Learnerの生徒さん(わが中2生と同じ!)     「君たちは、カメだ。ゆっくり歩いていけば、必ずできると励ましていた」(北原先生)

 

 

Japanese manga makes me proud of my country. I have a lot of things to learn, but I’ll never give up for my dream.
職業は、イラストレーター、理科教師、藤田ニコル、通訳、一級建築士など。
・文化祭に出場した上位8名のスピーチを見ました。
・聴衆に語りかける、相手を意識したスピーチでした。
・スピード、ポーズ、語尾の子音、洗練されたジェスチャーなど、1年生からの成長がよくわかりました。1年、2年、3年と各学年で生徒につけさせたい力を視覚的にイメージできました。
・2年生は1学期の音読テストで、全員がf,v,th,r,lの発音に合格したそうです。

 

 

上位の子の学芸発表会での発表映像を見せて頂きました。ちょうど1年ほど前に,この生徒さんたちが1年生の時の「人を紹介しよう」のスピーチの映像も北研で見せて頂いたと記憶しているのですが,学年が1つ上がり,さらに素晴らしい発表でした。発音(f,v,th,l,r),イントネーションともに,ALTによるテストを全員クリアしている学年だそうです。

 

 

1年生に比べても、また自分の持っている生徒と比べても話している英語の水準が違うと思いました。“That’s why”も出てきました。英語の話しぶりにも目を見張るものがありまし た。2年生はMy Project 2には5時間をかけているとのことです。自分の生徒はまだまだ2年生の英語が話せません。どうしても1年生の英文が多くなります。

 

 

赤坂中の学術発表会にて行われた英語スピーチのパフォーマンスのビデオを拝見しました。この場に立って発表をしている生徒は、各クラスでの同様のスピーチ発表にて上位の評価を得たものだそうです。発表会用に更に練習と推敲を重ねたスピーチであるだけに、発音、リズム、イントネーションはどれも自然で板についたものでした。特にDo you know why? といった具合に、ただ文章を朗読するのではなく、聴衆に話しかけるような生き生きとしたスピーチ出会ったことに感動しました。また、こういったオフィシャルな場で生徒が発表するような環境があるのは素晴らしいことだと思います。英語が教室内での一教科の枠にとどまっているようでは、生徒の自発的な英語学習の動機付けとしてはまだ弱いと実感していただけに、参考になりました。

 

 

3 3年生 「日本文化紹介」
9月からスタート。準備段階で、「神輿」や「お年玉」、「お月見」、「温泉」、「駅弁」などについてクラスでキーワードを出させたうえで英文にしている。
本番ではALTのOKが出るまで説明し続けるのだが、条件は1枚につき3つのキーワードをいうこと。
17枚のカードプラス初見のカードが5枚22枚中最高は15枚の生徒だった。
・to play for happiness
・ two rabbits making rice cake
・ boxed lunch sold at stations  など不定詞や同盟し、後置修飾などを使って表現している。≪感想≫2年前の3年生のときよりも生徒の英語の質が更にパワーアップしているような気がしました。英語が苦手そうな生徒でも口から出てくる表現が It’s near volcano. であったり,驚かされました。また、北原先生クラスと一ノ瀬先生クラスの生徒の表現が同じものを説明するのに、キーワードが違っていて、考えさせられました。「日本文化」を英語で説明するときに感じる難しさ、外国人に説明する場合の重視する部分など言語以上のバックグラウンドをフル活動させる点がとても良いと思う。語彙力、文法力ともに力の付いた3年生ならではの活動。

 

 

カードを自分でめくるスタイルに。
22種類のカードのうち、5枚が初見のもの。生徒の反応、話すスピードが速い。クラスによって、出たキーワードが違うため、説明の仕方が若干異なる。
不定詞、後置修飾を使いこなしている。キーワード作文の活動を通して、物の説明をする練習を積むことができたことと、英語で考えて話をしているからだ。
例えば次のような表現を使っている。
・to pray for happiness
・two rabbits making rice cake
・boxed lunch sold at stations
・old style shoes made of wood
即興スピーキングです。本当に素晴らしいです。このような生徒の育成を目指し、やっていきたいなと思いました。

 

 

ALTと一対一で行うテストで、内容は生徒が目の前にあるカードに書かれたお題(花祭り、お年玉など)について英語で説明していくというものでした。カードは全部で22枚で、5つは授業で紹介していないものということでした。スピーチとはまた違って、原稿をただ読むだけではなく自分で表現して相手に伝えようとするので会話にとても活きる素晴らしい活動だと感じました。また、途中で詰まって黙ってしまう生徒や声がもごもごして聞こえないような生徒が全くいず、英語が苦手なような生徒もつたない英語でもどんどん相手に日本文化について伝えていこうという姿勢が素晴らしいと思いました。

 

 

2分間でできるだけたくさんの日本文化を説明する活動。カードの22枚のうち15枚は授業で扱ったもの。7枚は授業でやっていないもの(=ポイントが高い)。一番多い生徒で15枚を説明できていました。キーワードはセンテンスの中で3つ以上含めなければならず、ものすごいスピード感で、英語が次々にあふれ出ているイメージ。(上記の生徒は8秒で1枚説明していた計算になります)ほとんどの生徒は10枚程度説明できていました。
to pray for happiness
two rabbits making rice cake
boxed lunch sold at stations
old style shoes made of wood
という後置修飾も使いこなしていました。「3年生でここまでできるようにする」という目標をもらえた気がしました。赤坂中の生徒が先輩の映像を見てゴールイメージをもち、それに向けて学習を進め、先輩を越える作品を創り上げていくという過程は、我々北研会員が北原先生の映像を見てのそれと同じような気がしました。初任のとき、「目標とする生徒像を決めて、そこから逆算して指導すること」と所々で聞かされていましたが、そのときいつも思っていたのが、「その目標とする生徒像」がイメージできないんだよ…」でした。しかし今は違います。北原先生がいつも生徒のパフォーマンスを公開してくださいます。幹ちゃんを追試しながら活動をするときに、いつもその具体的な生徒のイメージが頭の中にあります。「そのイメージに近づけるためにどうすればよいか」を考えながら指導することができます。これは大きな違いだと思います。赤坂中の生徒のイメージが頭の中にあると、自分の教えている生徒も何となくそこに近づいている気がするのです。(まだまだ及ばない点にもたくさん気が付けます)パフォーマンス映像はボーっと見てしまうときもあります。でもいざ生徒にやらせようとするときに、「もっとちゃんと見とけばよかった」と思うのです。発話の分量はどの程度か?生徒が使っている英語表現は?準備時間は?と。今日はそんな、幹ちゃんには載っていない情報を得ようとして見ることができました。これからも赤坂中の生徒のイメージを脳裏に焼き付けて指導にあたりたいと思います。

 

 

⇒◎日本文化を海外の人に紹介できるようになるための「日本文化紹介」パフォーマンステスト。暗記したものではなく、「即興的なスピーキングの力」は、今後2020年に向けて文科省が求め、東京都の中学生がつける力でもある。
・2分間のテストで、22枚のキーワードカードを次々に引きながら、ALTの前で即興で「日本文化紹介」の説明をしていく。

・22枚のキーワードのうち、17枚は9月から表現を「1回2枚ずつ」指導。8回で指導が一周終わる。  22枚中5枚は、授業でやっていない習っていないカード。

・キーワードは最低、3つ使って説明をする。

・キーワード一覧表をテストの7日~10日前に出して、練習をする。

・前回のテストで、できた子からパフォーマンステストを行う。(判断基準ができる)

(説明する季節行事)
月見、初詣、お年玉、節分、ひな祭り、お花見、おみこし、温泉、抹茶、ドラえもんポケット
浴衣、梅雨、お歳暮、盆踊りなど
⇒・2文をto~でつないだり、習いたての現在分詞や過去分詞の後置修飾など、中学生としてとても高度な文を使って、説明していたのが印象的。

・1つの行事を10秒程度で、見事に説明しきる生徒もいた。
・1,2年と違って、話の内容が高速で高度になっており、考えたり説明するときも、ジェスチャーが   自然とついてきいていた。

・日本語ではなく、英語で考え、引いたカードに反射的に英語で答える「英語の言語回路」が作られていることが見てとれました。
⇒この「日本文化紹介」が、3年間の英語学習、指導のひとつのゴールであり、そのために、1年、2年、3年と段階的な指導がなされ、レベルが上へ、上へとあがってきることが見てとれました。さらに、もう一つのゴール、生徒の楽しみである憧れが、シアター赤坂中メンバー(英語劇メンバー)による英語劇なのだと思われます。どちらも、単なる暗記のアウトプットではなく、まさに「Pinch& Ouch」の即興、臨機応変なリアクションによる言語のアウトプット、言語回路の形成と進化だと思います。

 

 

自分でカードをめくってALTに説明します。2分間。授業でやっていないカードは、赤枠がついています。だいたい2~3文で課題のキーワード3つをクリアしていました。いえないときは、Let me skip it.といい、次のカードをめくります。
We wear it at a summer festival.
It’s food loved by many people.
Onsen is hot water in spa. It has minerals.
We display the dolls.
In summer, we ~
It’s made of wood. It’s really uncomfortable.
It is New Year’s event. We ~
On March3, we ~
They are Japanese shoes made of wood.
・3年間の集大成。
・今までの音読、発音、スキットなどが活かされている。
・9月から授業で3回とおしてやり、最後にスピーキングテストにつなげる。いい加減に何度もくりかえしの指導で、力がついてくる。
・北原先生からto不定詞、現在分詞、過去分詞をうまく使えているとの指摘あり。
to throw some coins, to pray for happiness, two rabbits making rice cakes,
boxed lunch sold at stations, old style shoes made of woods

 

 

高度な言い回しが自然と出てくる生徒さんが印象に残りました。答えられない時も、”Let me pass it.”と言えるなど、ネイティブ並の表現がどんどん出てきました。また、映像からはALTの先生の相槌の打ち方も参考になりました。褒め方にバリエーションがあり、絶妙なタイミングでWonderful! Lovely! などとおっしゃっていました。生徒さんはその声掛けでより頑張るのだろうと感じました。

 

 

寿司,花見,潮干狩り,押し入れ,浴衣,お歳暮,盆踊り,下駄,ひな祭りなど,授業で行ったものは全部で17個あり,授業でやっていないものが5個交ぜてあります。(駅弁,温泉,御神輿など)授業で生徒から出てくるキーワードは学級によって違いますが,最低3つ使って説明しなければなりません。多くキーワードを出せた学級の方が有利ということになるのだと思います。1週間~10日ほど前に,キーワードがまとまった用紙を生徒に配布するそうです。最も多く説明できた子は,2分間で15個だそうです。10秒かからないで1つを説明していることになります。本当にスピーディーにスラスラと,しかも分かりやすく説明していて,本当に驚きました。今,自分が担当している3年生のクラスで日本文化紹介にチャレンジしているのですが,キーワードがなかなかたくさんは出なく,苦戦しています。こちらもやはり,普段から様々な表現に触れさせるという積み重ねが大切なのだと感じました。

 

 

カードをめくりながら書かれている日本文化について英語で即興で説明するもので、ALTがひとつひとつツッコミを入れます。日本文化の名称についても日本語を使わず最初から英語で説明 する生徒もいました。to pray for happiness, two rabbits making rice cake, boxed lunch sold at stations, old style shoes made of wood など3年生で習う後置修飾でつなぐことができて いました。できる生徒は22枚のカードのうち、15枚分も話していました。また1枚につきキーワードを最低3つは入れるということです。キーワードの使い方が鍵になる活動のようです。

 

 

帯活動として行われていた、「日本文化紹介カード」を使った英語のスピーキングテストの映像を拝見しました。基本的には制限時間内に与えられたカードをできるだけ多くの枚数を説明する。というものです。授業にて既習済みのカードがほとんどですが、中には数枚授業中に取り扱わなかったものを含まれており、それらには分かりやすいように赤ペンで囲いがされていました。学んだことを繰り返す練習だけではなく、自分なりに使いこなして、新たな問題に挑戦させるシステムを盛り込んでいる点はとても参考になりました。例文を暗唱できるまで読み込むことを奨励しつつも、それだけでは十分でないことも暗に示しているように感じました。

 

 

2 英語劇練習2回目(立ち稽古)=>3年生英語劇”Friends”港区英語発表会の映像鑑賞
≪感想≫楽しかったです。まだまだ、動きがわからずにステージの立ち位置にもまごついてしまいましたが、3年生の映像を観て、もっとイメージが膨らんできました。あと練習回数は3回しかないことに今気づきましたが大丈夫でしょうか?赤坂中の生徒も楽しみにしていると今日伺って、授業見学等でいつもお世話になっているのだから、何か生徒へのプレゼントになればという気持ちになりました。

 

 

赤坂中の生徒さんのものを見せていただきました。中学生とは思えないほどの発音や表現力。うまいなぁ・・・と感心しきりです。阿部公房の作品は解釈が難しく、表現もどのようにするのだろうと思ったのですが、喜劇調に仕上がっていました。すごいです!港区の今年の代表はスピーチだそうで、都大会には残念ながら出場できないということですが、出場したら間違いなく優勝だなあと思いました。発音も上手ですが、とにかくセリフの掛け合いが素晴らしい。 ”Pinch and Ouch “ というのだと教えていただきました。反応の大切さです。適切な反応ができるということは、その役柄になりきって、表現が自分のものになっているということだなあと思いました。今回も大変刺激を受けた例会でした。英語劇はみんなで動いてみると、一人で台本を読んでいた時とは違う発見や気付きがあり楽しいと感じます。 どんな風に仕上がっていくのかとても楽しみです。3月の公演で、赤坂中の生徒たちにあっと言わせたいですね。意見を出し合ってよりよいものにしていきたいと思います。

 

 

動きも交えた練習で、今回から長女役を任せていただきました。観客にはお尻を向けてはいけないという劇の初歩から学ばせていただきました。また、出だしに萩先生が歌をアカペラで歌ってくださったことに感動しました。私も次回までに歌もしっかり歌えるようにならなければと感じました。Pinch & Ouch つねられて3秒後に叫ぶ人はいないと劇も相手に反応して答えるようにすると北原先生から教えをいただきました。ただ台詞を暗記してうまく読むだけではだめだなと改めて感じました。赤坂中学校の生徒の英語劇のビデオでは、私が担当させていただく長女役の演技を見ていました。台詞がない時もその役柄にあった動きをそれぞれの役の生徒が演じていたことが印象的でした。長女では、三女が台所にミルクと卵とポップコーンがあると言った時、ポップコーンのところで手を叩いて喜んでいました。また、鏡を見ながらクシをとかしたり、若い警官の手を取って色仕掛けをしたりという動きがありました。

 

 

先月出席できなかったため、オブザーバーとして見させていただきました。自分にとっては「劇を創る」というのは未体験のことで、創り上げていく過程全てが新鮮でした。言葉では伝わらないと思いますが、英語教室に「一体感」がありました。「みんなで1つのものを創り上げる」という経験はそうそうできるものではなく、生徒もこういった経験を通して成長していくのだろうなと感じました。一方で生徒にそういった経験をさせるには、まず教師が体感していないと不可能ではないかとも思いました。なので自分にできる仕事で、この劇に参加したいなと強く感じました。40分ほどの立ち稽古のあとに、11月11日に行われた港区英語発表会で上演され、見事優勝を勝ち取った赤坂中の”Friends”を鑑賞しました。生徒の発音が驚異的で、演技も素晴らしいです。台本が手元にあったので、内容も鮮明に理解でき、とても楽しい劇でした。

 

 

前回の例会で主役の台詞に他の人が反応し劇が進んでいくことがわかりましたので、立ち稽古にあたり、原作を読み、日頃生徒に言っているように台本を25回音読してみました。意識しているせいか自分の台詞はかなり覚えられましたが、他の人の台詞はなかなか覚えられませんでした。そこで自分の前後の台詞を見ながら、自分の台詞を暗唱する作業を14回繰り返して臨みました。しかし、立ち稽古では台詞だけでなく、自分や他の人の演技、観客に背を向けていないか等動作にも気を配らなければなりませんでしたので、楽しむ余裕はありませんでした。北原先生がご覧になっているかどうかもわかりませんでした。台詞もところどころ細かい所は忘れましたが、例会の帰り道で北原先生から「だいたい台詞を覚えていたね。」と言っていただきほっとしました。Manを中心に見ていましたが、英語の台詞並びに演技のうまいことにびっくりしました。他の出演者も皆個性や持ち味が出ていて、うまく溶け合っているように見えました。自分の演技の勉強もう2~3回見たいと思いました。これだけの演技には及ばないと思いますが、自分達なりの“FRIENDS”を演じたいです。

 

 

後半は北研の先生方の英語劇練習にお邪魔しました。題目は、今年赤坂中三年生が実際に発表し、港区英語発表会にて賞賛された安部公房の”Friends”。作品は悲劇的なシナリオを意図的に喜劇として捉えたものとなっており、北原先生曰くPinch & Ouchという、登場人物のテンポの速いセリフの掛け合いがこの作品の見どころの一つとなっているそうです。そのため、台本も一人のセリフの長さ以上に、前後のセリフとの意味のつながりを理解しないと全体像が掴みにくい点で暗記の難易度が高いように思えました。今回は、父親の役の代役をさせていただいたが、やはり台本に目を通すだけではいまいち劇の情景が浮かんで来ず、私自身ただ文章を読んでいるだけの状態でした。最後に、実際に赤坂中の三年生が演じた”Friends”を拝見した。台本ではいまいちイメージが湧かなかった部分や、セリフまわしの面白みがここにきて初めてわかりました。生徒たちの発音がきれいなことはもちろんの事、長女役の官能的(中学生!)な演技を始めとした大人顔負けのハマり役具合に驚きました。大人向けの作品であるが、内容の難しさを動きや仕草を大げさにして、コミカルさを前面に押し出した点は興味深かったです。生徒への発音指導のために、先生自らが発音したものをDVDに撮って配布されたそうです。このような、生徒が家に帰った後も自主練ができる環境を整えておく配慮は是非参考にしたいです。