6月24日(土)第207回例会

1. じゃれマガ2013、2007から
J先生母国の制服事情⇒私立カトリック系の学校にはあり。一般にはなし。
トピックから身近な題材に結び付けて、やりとりできるとよい。

2. 赤坂中生徒のパフォーマンスビデオ
(1)6月の音読と9月の音読を比較⇒滑らかで英語らしい音読に変化
1年生の夏休みの宿題は、1学期に修得した「音」を忘れさせないこと

(2)新入生歓迎会の劇⇒イギリスのTea Break題材 感情込めた演技
3月、教科書終了後の授業時間7時間で準備・ビデオ撮り・公演
グループで取り組み、各役柄のベストプレーヤーが披露する。

3.S先生 1年生授業ビデオ視聴
Sunshine 8-1 現在進行形の導入
アンケートでは、英語に対する肯定的な返事が飛躍的に向上したとのこと。
生徒たちの学ぶ意欲、助け合い、授業を楽しむ様子が伝わる授業でした。

帯活動1 あいさつ
やりとりを交え、つづりの難しい単語は空書きして確認
帯活動2 英語の歌(Etercal Flame)
声を合わせて歌い、温かな雰囲気づくり
帯活動3 アクションカード(ingの予習)
リズムに合わせて、スピーディーに動詞⇒動詞句⇒ing形で
かなりのスピードでしたが、生徒たちはよく声が出ていました。
各自、カードシートを使って、先生の英語を聞き取り、指差し確認
展開1 お節の扉絵を見ながら、スキーマの活性化(本課の背景知識)
展開2 本時、及び本課のゴール確認 全員で声に出して読む
展開3 新文法の理解を1年1学期に戻り、確認しながら進め、ノートに書く。
展開4 Scenes動画視聴 ペアで会話内容確認 暗記⇒表現⇒暗写

私は、新学習指導要領、新教科書スタート前に中学校を定年退職したので、現在の現場事情に驚くことがあります。
1. 本時の「ゴール」と「まとめ」を、日本語で板書し読み上げる(英語科も)。
2. 導入された電子教科書作成には教科の専門家が入っていない。
その結果、著作者の意図が反映されていない面がある。

S先生は、文科省や教育委員会の指導に従いつつ、実現したい授業に向けて工夫なさっていました。今回も学びの多い研修でした。ありがとうございました。
********************************

今回は私の授業を皆様に見て頂くという機会を得ましたが、内心ドキドキでした。でも北研の皆様は、いつも通り優しく接して下さり、自分の授業の良い点や改善点を見つめ直すとても良い機会となりました。心より感謝致します。
では、北研6月例会レポートを送ります。

1、じゃれマガカルチャー②
言語と文化は密接に関わっているという事実から、じゃれマガの中で、「文化」に関するものをピックアップしたもの。全体をさらりと扱うのが衝撃的で,全体を2-3分以内で扱うものです。アメリカと日本の図書館についてと、制服に関する内容でした。

参加していたALTのJ先生にフランスでは制服があるかの質問が北原先生からあり、一般的には制服はないが、自分の学校はカトリックの学校だったのであったとのこと。文化についてのじゃれマガは,生徒の理解や知識を深める上でとても良い内容だと思いました。

(じゃれマガのやり方)
①1分間黙読。かかった秒数を記録。
②読み終わったら質問に対する答えに下線を引く。
③1分経ったら、教師が質問を読み上げる。生徒は自分の答えを言う。この時、キーワードさえ合っていれば正解とする。
④教師の範読
⑤本文にある下線部についての質問をする。なるべく日本語使用を控える。Look at line 1. My students and I *were
talking *about uniforms yesterday,
1年( )-( )
「どこで習った?」と教科書を開いて確認させるところは今回新たに気づいた点でした。

2.生徒のパフォーマンスビデオ②
①1年生夏休み明け音読テスト 9月5日
目的:これまでの音読の力を測るため
評価項目:①fの発音 ②vの発音 ③thの発音 ④lとrの発音 ⑤Linking (音と音のつながり) ⑥Intonation
(英語らしい音、声の強弱と高低)

赤坂中学校2016年の生徒たちは、どの子も夏休み明けのテストで、それぞれの発音をしっかり意識し、発音していて素晴らしかったです。これはやはり、1学期中のBasic Dialogのチェックが大きいのだろうと感じました。現在、コロナが少し終息してきたとはいえまだ、マスクを取らせての指導は難しく、現在も課題が多いため、発音に関して厳しく出来ない現状がありますが、諦めずにマスクごしでも聞き取れるように頑張っていきたいと思います。

②3年生ミニ英語劇Tea Break
4月新入生歓迎会で発表したもの。
7時間で作成。8時間目に相互評価をし、最高得点の配役が、新歓で発表できる。

北原先生は、保護者会でも英語劇の発表をし、保護者からの理解を得るよう努力されたとのこと。
どの配役もピッタリで、pinch and ouchが絶妙でした。

3. 北原先生の参観・S教諭の授業(1年生)Sunshine 千葉県柏市立柏第三中学校
2021年12月3日
サンシャインのプログラム8-1のAパターンの授業を行いました。帯活動の挨拶、アクションカードの口頭練習、ペアでのポインティングゲームは日頃から行っていたため、生徒は指示にスムーズについてきていました。この時期、北研で学んでから、最低限の指示で動けるようにすることは意識して行うようにしていました。

次に扉絵のお節料理の写真から簡単なQ&Aを行いました。Do you like Osechi? What kind of Osechi do you like?など、生徒の理解度を知るために行いました。北原先生からはこのようなことをスキーマの活性化という,と説明されました。Background knowledge (背景知識)を知り,刺激して新しい知識への興味関心を起こさせることが期待される行動とのことでした。

Aパターンの授業で、曜日、日付、天気を書かせ、書けたらstand-upさせ、後ろの生徒が見えなくならないようにしゃがませました。このクラスはスローラーナーがそれほどいなかった(1学期期末では全員30点以上、2学期期末では16点以上)ため、書くスピードが速いとコメントがありました。確かに理解がスムーズなクラスでした。

現在使用しているワクワク英文法との比較についてですが、確かにスピードは格段にワクワク英文法の方が早いですが、先が見えてしまうため,先にどんどんやってしまう生徒がいる点が課題です。
生徒アンケートでは,穴埋めで大切な点がわかりやすい、書くのが楽になった、など概ね好評でした。比較的高位の生徒は,全部手で書く方が頭に入るとの意見もありました。
今後、成果や効果を検証していきたいと思います。

今回,シーンズ(Basic Dialog)に肯定文と否定文が含まれていたため、以下の文を導入しました。

I *am* Minako. (生徒は自分の名前) Program 1-1
I *study* English every day. Program 2-1
I *am* *studying* English now. →新出文法

I *am* *not* Minako. Program 1-1
I *don’t* *study* English every day. 2-1
I *am* *not* *studying* English now. →新出文法

この日は45分授業だったため、時間が気になり、板書の音読をしなかったのですが、現在はワクワク英文法のおかげで、時間が出来、音読する時間を確保することが出来るようになりました。

今日は研修時間の関係でここまででしたが、当日はこの後,当日はシーンズ(Basic Dialog)のチェックを北原先生にもお手伝い頂き、行いました。昼休みも合格していない生徒はチェックを受けに来て,全員合格することが出来ました。
毎回、ペアで練習する前に、デジタル教科書のアニメーションを見せていましたが,北原先生によると、登場人物の行動(絵)に不自然な点があり、設定と状況がおかしいことに初めて気付かされました。デジタル教科書の良くない点がよくわかりました。
また、3人,登場人物がいる場合は3人でやると良い,と北原先生から提案がありました。その際,三役覚えなくても2役でもOKとのことでした。柔軟に対応することも必要と学びました。
今後も、市教委や学校の方針と折り合いをつけながら、また、その時々で一緒の学年を持つ先生との調和を保ちながら,北原メソッドをフォローしていきたいです。
今回もたくさんの学びがありました。2年目の若い先生たちから若さと爽やかさのポジティブなエネルギーも頂きました。若い段階で,北原メソッドの良さ,凄さに気づける感性が素晴らしいです。
北原先生、参加者の皆様,ありがとうございました。次は熊本合宿でお会いしたいと思います。

********************************

【1】赤坂中生徒のパフォーマンスビデオ
①中1
北原先生「管理職に許可をもらってSunshineを使った。」

6月に2番目の成績が良かったグループの方が、9月の音読の上達振りが顕著。文としてスムーズにできている。特に女子の方が上手いのは、男女の成長の違いによるものか。

②中3
中2の3月、教科書が全部終わった後で、8時間かけて行う。所要時間は約5分で、目的は「感情を込めて話す」と「相手のセリフや動作に敏捷に反応する(Pinch & Ouch)」

プロンプターの助けを借りて、まとまった時間をイギリスの台本を使って劇を演じられるようになっている。全てのグループが同じ台本を使い、各役柄のベストが、最終的に4月になってから新入生歓迎会で演じる。
authenticな台本には、言葉の表現だけではなく、文化も反映されていて教材としての価値が高いと思った。

【2】中1の授業動画
前回の研修と同じ進行形の第一回の授業。県の中で強制されている単元の明示や、学校で強制されていると思われる生徒の起立と号令挨拶は、英語の授業においては邪魔であるように思える。政府が推進しようとしている「働き方改革」が、ブラックと言われて教師のなり手不足を解消すべき教育現場では依然として進まない現状を垣間見た。

親睦会で、「どのようにして北原メソッドを自分のものにするか」という話題があった。今回の方が経験が長いだけ合って、前回の新任教諭の指導よりも北原メソッドの浸透度は高かった。
一方で、市内で使うことを強要されている?ディジタル教科書の不完全さが際だっていた。

①background knowledgeを耕し、「スキーマ(schema)の活性化」を目的とするoral introductionは、ディジタル教科書が作った音声の中に、英語で言った内容を変な日本語で言い換えていて不自然に思えた。

北原先生「ディジタル機器には強くても英語教育や教育の現場に疎い企業に、教科書会社が頼んでいるので、このような生徒に不評なディジタル教科書ができあがっている。教科書執筆者は、ディジタル教材までは監修していない。現場の先生方が、どうして欲しいかを積極的に伝えなければならない。」

「この扉のページで必要なことは何か?生徒は何を言いたがるだろうか?おせちの絵を見て、英語でなんと言ったらよいのかとか、知っていることを言わせたりという活動をやってみてはどうか。」

②scenesの動画が本文と合っていない。
北原先生「イラストレーターに丸投げした結果ではないだろうか。この絵だったら、Can you help me, Ben?ではなくCan you help usとかhimでしょう。セリフを言っているお母さんの背後でいすを作っているお父さんがずっと動いているので、生徒の目はそっちの方に向いてしまうだろう。I’m not doing anything now.の場面でも、言っている本人のそばに本が置いてあるのは、セリフに絵が合っていない。」

「復習することが学校に来る意義。そういう機会を作らなければならない。」

********************************

1 じゃれマガカルチャー②
ワークシートの註や質問など、中学3年生レベルのものを選んでくださっているということ、カレンダーの歳時記に合わせて使えるという点で、とても使いやすく、3年生を持つ時には是非使いたいと思いました。
〈授業の仕方〉
①1分間黙読 かかった秒数を余白にメモさせる。
②読み終わったらquestionに対する答えの部分に下線ひく。
③1分経ったらquestionを読み上げる。生徒は自分の答えを言う。キーワードが合っていれば正解。
④範読。
⑤下線部について質問する。日本語使わない。
⑥授業後にWPM数値を教室の記録用紙に記録。
ここまでで3分ほど。

今日は、「図書館の本の返却が遅延した時のアメリカと日本の違い」についてと、「制服」について。
制服がsaferでconcentrateできるのはなぜか。こういった内容について生徒と議論できるとよい。

Look at line 1. 下線部の文を読み、どこで習った?と教科書を開かせて確認。   1年(      )-(      )

2 生徒のパフォーマンスビデオ②
1) 1年生夏休み明け音読テスト 9月5日
目的:これまでの音読の力を測る
〈評価項目〉
①fの発音
②vの発音
③thの発音
④lとrの発音
⑤Linking (音と音のつながり) 
⑥Intonation(英語らしい発音、声の強弱と高低)

〈評価基準〉
A+ ネイティブの発音並み
A      日本人中学生として素晴らしい。ネイティブに近い。
B+    AとBの中間
B      日本人中学1年生としては十分
C      もっと練習が必要。放課後残って練習する日々が待っている。

※1年生の夏の課題は書かせるのではなく、
1学期に習った文の音読練習。
1ページあたり10マス(1マス5回)
1学期に宿題として読んでる人はその分は読まなくてもいい。

1学期の音読テストはたどたどしかったのが、
夏休み明け滑らかに、リンキングもしっかりできていました。発音はどちらも丁寧でした。

2) 3年生ミニ英語劇Tea Break
4月新入生歓迎会で発表

7時間展開。8時間目に相互評価。1位のグループが新歓で発表。

習った英語を使って何かをすることが大切。

保護者会でも劇をする。
以前、長野の合宿で、私たちもやった劇だったので懐かしかったです。

3 柏市立柏第三中学校 S先生の授業
(1年生)Sunshine  Aパターンの授業

授業の初めから、とてもテンポが良く、
8ビートに合わせたアクションカードのパターンプラクティスもすばらしかったです。
①drink
②drink some tea
③drinking some tea

先生が読んだカードを指させる時に、「はい!」と言わせた方が、ペアのどちらが先に答えたか分かりやすいし、盛り上がるとのこと。

早いスピードに生徒たちはしっかりついていっていて、毎回同じパターンで授業が進むので、北原先生同様、S先生の指示も殆どなく授業が進んでいきました。

展開1
映像を見て、どのくらい聞き取れたか、生徒同士で確認。
おせちで知ってること言ってごらん。

お節料理の写真を使用してのschemaの活性化
本文のbackground knowledgeを理解させるためのQ&A
英語で質問しているのがよかった。
男の子の声拾うなど、スムーズなインタラクションがすばらしかったです。

展開3    文法指導
現在進行形
ノートに曜日、月日、天気を書く際、
下にヒントとして、教科書の該当ページを書かれていました。

まだわくわくナルホド英文法が出ていなかったので、S先生のオリジナル文章。

まだ書き終わっていない仲間を気遣い、立った生徒が座っている姿が見られました。

1年生の初めに戻っての文法指導。
過去に習った文法に遡って復習できるのが学校のいいところ。
書き終わったら、1文ずつ文をリピート


展開4
Scenes(Basic Dialog)の暗唱
ミニティーチャーを作って、先生の手伝い
S先生はミニティーチャーに名札を作って渡しているそうです。 
北原先生より、ミニティーチャーをしてくれた生徒にstickerをあげるといいとのことでした。

暗唱が終わった生徒は、暗唱した文章をノートに書く。

今回も多くの学びが得られ、充実した2時間半でした。ありがとうございました。

********************************
1、じゃれマガ
図書館で借りた本の返却遅延についてと、制服について、それぞれ日米間の違いについてのトピックでした。

制服のトピックの中で、They ( more public schools in the U.S.) say that it helps to make the schools safer 〜という文のsaferとは?という北原先生の問いに、J先生が、expensive jacket , sunglasses…と応えられました。
みんなで同じものを着て、同じ目的を果たすことに意義を感じる日本文化とは違うなと思いました。

2、生徒のパフォーマンスビデオ
① 中1生の夏休み明け音読テスト
1学期に既習済みの教科書の1セクションを音読する。
1グループ5人で北原先生の授業中に、グループ毎にALTの先生が待つ部屋に移動しテストを受ける。
グループは6月の音読テストで成績が良かった順に行う。

評価項目: f / v / th / l&r の発音、Linking、Intonation
評価基準:
A+ ネイティブの発音なみ
A 日本人中学生として素晴らしい。ネイティブの発音に近い
B+ AとBの中間
B 日本人中学生としては十分
C もっと練習が必要
※ Cがついた人は放課後残って練習する。

② 中3生のミニ英語劇
2月に教科書の内容が終わった後、取り組む。
目的:感情を込めて話す / 相手のセリフや動作に敏しょうに反応する
登場人物:5名
使用時制:現在形のみ
所要時間:5分
※6時間の指導時間を確保、7時間目に公演、8時間目に公演の様子をビデオで見ながら相互評価を行う。
 発音、演技、表情の評価項目で最高得点をマークしたbest playerが、新3年となった4月の新入生歓迎会で発表する。
 7時間目の公演は、保護者会の日に実施し、生徒たちの2年間の英語学習の成果を見てもらう。

3、北原先生の参観・示範授業

S教諭 中1生 Sunshine 現在進行形の導入

帯活動1 挨拶
帯活動2 英語の歌
帯活動3 アクションカードを使用したing形の予習
※drink→drink some tea→drinking some tea のように、段階をおってing形に導くとよい。

展開1 お節料理のカラー写真を見ながらスキーマ(背景の知識)の活性化
※お節料理や、使われている食材を英語でなんというか、話し合わせると活性化につながる。

展開2 教科書を教師と共に音読

展開3 既習のbe動詞を確認しながら、新文法のing形の導入
※ I am→She is→You are の順で復習し、否定形に繋げるとよい。

展開4 Scenes動画視聴 ペアで暗記後、先生にチェックしてもらい、最後に暗写。

・ペア活動で助け合いながら、短時間でよく書けているなぁと感心しました。

4、徒然なるままに
その1
私の出身地新潟県長岡市は、米百俵の小林虎三郎の生誕地です。
どこの小学校でも、米百俵の劇に取り組むほどの熱の入れようです。中でも、小林虎三郎が創立した小学校は英語版で上演しています。数年前に観たのですが、ただ英語にしているだけで、感情を込めたり、動作と会話が伴っていなかったりで、見応えが今ひとつでした。
北原先生がご指導された英語劇を見ながら、指導法により米百俵をより素敵な劇にできるのではないかと、ふと思いました。

その2
例会のはじめに、2004年4月12日の教育新聞、辞書指導ワークショップ開催についての記事を読みました。今更ながら、思わず蛍光ペンでマークした部分。
教え込むのではなく、生徒に気づかせることが教師の役目。「教える授業」から「気づきのある授業」への指導観の転換。
生徒自身が間違った時、その間違いに気づかせること、そして間違いを生徒自らが正していくために後押しするのが、授業のスタイル。
分かっているつもりでも、まだまだteacherをしている自分にハッとしました。英語だけでなく生徒指導に関しても然り。子どもたちに気づきを与えられるよう日々研鑽していきたいと思いました。

********************************

1. じゃれマガカルチャー
前回同様、興味深いトピックでした。私自身のことを振り返ると、日常的な生活に関する日英の比較について興味をもっている生徒が多いですが教科書で題材として取り上げられていないと生徒に教える機会は少なかったです。例えば帯活動でじゃれマガカルチャーを取り入れることによって様々な文化の紹介をすることができ、生徒の背景知識を増やしたり、生徒の英語学習の動機づけを高めたりすることができるのではと思いました。

2. 生徒のパフォーマンスビデオ
 今回は「1年生 夏休み明け音読テスト」と「ミニ英語劇Tea Break」のパフォーマンス映像を視聴しました。1学期でせっかく音読指導を行なっても、夏休みで英語の音が生徒の頭から抜けてしまう場合があります。学期明けに音読テストがあることによって、生徒は夏休みの間も普段の授業で教わったことをもとに音読練習することができ、夏休みの約1ヶ月間で英語の音声をさらに向上させることができるのではと思いました。また2学期以降の授業では音読活動はもちろんのこと、リスニングやスピーキングなど他の活動でも練習した成果を感じることができ、自信をもって取り組めることができると思いました。

3. S先生による授業
 現在進行形の導入について扱った授業を見させていただきました。
帯活動はあいさつ、歌、アクションカードの3つが行われていました。あいさつについて特に1年生のうちは定型表現を学ぶという面でも、毎回取り入れていくことに意味があると思いました。また「今日は何の日?」という内容のTeacher Talkに繋げることもできると思いました。アクションカードはテンポが良く、先生と生徒がとても楽しそうだったことが印象的でした。ハイテンポでしたが生徒は無理なくついていくことができていて、生徒の日頃の成果がしっかり現れていました。
展開部分は扉絵のオーラルイントロダクションとリスニング、文法指導、Basic Dialogで、最初のオーラルイントロダクションについては北原先生からスキーマの活性化について教えていただき、改めてオーラルイントロダクションの重要性を学ぶことができました。いきなり本文を見て設問などに答えるよりもあらかじめ題材に関することについて考えた方が、題材について興味をもつことができたり、その後の内容理解などの助けにもなったりすると思いました。
文法指導前に行われたGoalの確認は様々な考え方がありそうです。生徒みんなで確認することで、Goalに向けて全員が同じ方向を向いて学習に取り組むことができる。Unitを通してどんな内容を学び、どんなことができるようになるのか明確になる。反対に、めあてが先に書かれてしまうことによって、特に文法指導の場合は生徒に気づかせる帰納的な指導が行いづらくなってしまう。めあてが達成できたかの確認はどのように行うのか。Goalの確認については授業の流れや目的をよく考えたうえで、取捨選択できればと思います。 
文法指導では生徒同士が教え合う姿がとても魅力的で教える人、教えてもらう人、双方にとって大きなメリットがあると思います。また前回同様教え合う場面では、授業に関係のないことをしている生徒が見られなかったのも印象的でした。生徒がお互いに安心できる学習環境下で、生徒が教え合い、助け合いの意義を適切に理解しているからこそ、映像で見られたような姿を見ることができたのだと思います。
 最後のBasic Dialogについては研修後の懇親会でも教えていただき、早速授業でも扱ってみました。まだまだ先生方のようにうまくはいきませんが生徒たちはペアで試行錯誤し、楽しみながら活動していました。単発の活動で終わらせずに、普段の音読活動を通して発音やジェスチャーなどを日々指導しながら、継続してBasic Dialogを取り入れていきたいです。 

今回の研修でも様々な学びを得ることができました。これからもたくさんのことを吸収させていただき、少しずつ授業のなかで取り入れられるようになりたいです。