7月7日(土)第156回例会(復活36回)

・まず、はじめにスリッパも靴下も全部脱いで裸足で、自由にストレッチしてと言われたので、体育会系の部活所属だった自分は練習前のストレッチを思い出しながらやりました。

・始まる前に教室の机を後ろに寄せ前方に広いスペースを作り、靴下をはいていては滑って演技ができない、とのことでみんな靴下を脱いで裸足に。何が始まるのか・・とちょっと緊張しました。

 

0 港区広報英語版にこんな初歩的ミスが・・・

レジュメには書いてありましたが、北原先生はこの話にはふれられなかったので、なんだったのか、ちょっと気になっています。

 

 

1 世界は英語だけじゃないよ③~ゲルマン語・ロマンス語③~

・前回に引き続いて、「英語の謎」角川文庫 より

・プリントに紀元前20~10世紀 から 18世紀 までの英語関係の年表が掲載。

① 紀元前20~10世紀 印欧祖語が分裂し、ゲルマン祖語が成立。

② 450~1100 古期英語期

5世紀 ジュート族、アングル族、サクソン族(アングロサクソン人)が大陸の北海沿岸からブリテン島に侵入

③ 6世紀 「母音変化」が起きる(man ⇒ men)

④ 878~1042 ヴァイキングのイングランド侵略が激しくなる。

⑤ 1066 ノルマン人ウイリアム征服王がイギリスを占領。以後、フランス語が公用語となり、英語は中・下層階級の言語となる ⇒以後約300年 フランス語が優位、

⑥ 1100~ 中期英語期

フランス語借入語が急増

⑦ 1204 ジョン王がフランス領ノルマンディを失う。以後、英語が上流階級で徐々に重視される。

⑧ 1362 英国議会の演説が初めて英語でされる。

1400-1700年   母音の大変化が起きる。(timeティームがタイム)

⑨ 1500 ~近代英語期  日本では、関ヶ原の戦いの頃

⑩ 1601 シェイクスピアが「ハムレット」を完成。シェイクスピアの英語は今の英語と異なる語がある。

⑪ 16世紀後半~17世紀前半: ラテン借り入れ語が増加。疑問文・否定文で助動詞doが定着。

母音の変化(blood ブルッドからブラッド)

⑫ shall, will ,be going to が未来時を示す用法が定着。  三単現の-(e)sがすべての文体で定着。

⑬ 1776  アメリカ独立宣言

⑭ 18世紀 英文法への関心がイギリスで高まる。

 

・大学時代に英語史は勉強したはずですが、忘れてしまっていることが多かったです。英語を教えるのに、こういう知識のバックグラウンドを持っていることは必要だな、と思いました。「英語の謎」さっそく注文しました。

・シェークスピアを読んだことがあるか北原先生が尋ね、大学時代にシェークスピアの作品を読まなければ単位がかかっていたが故に、シェークスピアを友人と一生懸命読んだ記憶が蘇りました。その友人とは今も旅行に行く仲ですが、まさにシェークスピアという偉大な人物に対して立ち向かった戦友です。大学時代にシェークスピアの十二夜、間違いの喜劇を読み、語順、thouの出現等、今の英語とは違うところがあることを教壇に立った今、授業で生徒に伝えるのは彼らが持つ英語の世界を広げることにつながると感じました。

・「この中で、言語でシェイクスピアを読んだことのある人」と先生が尋ねた。私を含めて、3名ほどの先生が挙手をした。正直、「え、北研メンバーでこれだけ?」と思った。大学時代、夏休みなどを使ってシェイクスピアの原文少しと、小田島雄二先生の翻訳や講演、お話を聞いて学んだ。

演劇を始める前の20歳の春休み、ケンブリッジにホームステイ留学し、シェイクスピアの故郷、生家、暮らした村を訪ね、憧れの人に思いを寄せ、ますます興味とイメージを広げた。10年ちょっと前。カナダ・バンクーバーに留学の折、夏の夜には、野外で開かれる当時のままの趣の「真夏の夜の夢」「お気に召すまま」を観劇した。カナダではそれが、夏の夕べの一般の人たちの娯楽であり、文化になっている。イギリスからの流れを受け継いでいる。劇団では、「真夏の夜の夢」の台本制作や、妖精役で本多劇場での舞台を経験させてもらった。大学の卒論は、「リチャード3世の世界での翻訳・翻案について」書かせていただいた。シェイクスピアは英語を学ぶ上でも、演劇を愛するものとしても興味のつきない、あこがれの人だ。その中に、近代の今とは違う語彙、語法や表現があるのも、興味深く読んだ。(ちょっと難しいけれど)長野の中学の演劇部では、生徒たちが思いのほか、シェイクスピア劇の台本を面白いと感じたようで、いくつかの劇の朗読練習を行うなどしました。

去年の夏休みから、イギリスにおける英語の成立と変遷、歴史に関する本を読んで、英語史の勉強を始めた。北原先生を見ていると、英語を自信をもって、また責任をもって教えるためには、英語という言語の歴史、言葉の成り立ちを、教師として少しでも知っていないといけないとますます思える。今年も夏休みの8月を使って、母校の東京外語大の図書館で、英語教育と英語の歴史について調べたいと予定している。

・大学時代に第2言語としてフランス語を履修していましたが、フランス語を勉強していて、フランス語のスペリングが英語のスペリングに似ている単語が多く存在していることに気が付きました。地理的にも近いし言語って似るのかな、英単語の知識を活かしたらフランス語を覚えるの簡単なんじゃね?と思ったのを覚えています。並行して月曜5限に英語史を履修していましたので、英語史における歴史的フランス語の流入をそこで学びました。そういったことを思い出した「世界は英語だけじゃないよ」でした。

・「英語の謎」は、早速手に入れ、今読んでいます。英語史は、昔、大学の授業で学びましたが、忘れていることがほとんどでした。言葉は生き物ですから、使われているうちにどんどん変化します。北原先生もおっしゃっていたとおりに、英語も日本語も、その当時の人たちがどのように使っていたのか、知りたいところです。

 

 

 

◎北原メソッドに役立つ(英語)劇指導のための発声法、演技法体験

・柔軟体操   ストレッチ10分間音楽がなる中、各自自由に柔軟体操

・音楽をかけながら各自が自由に柔軟体操をする。 曲はZARD。手先までいかに神経を尖らせて体操するか。つま先から脳まで神経を意識して体操する。これは授業時の教員の動きに影響を与える基本である。

 

3 演技法

※上の階で漢検をやっているということがわかり、2の発声法と順序入れ替えになりました

①身体の隅々まで神経を意識する練習

普段の動きを指の先まで神経を意識して丁寧に動かす練習

②ハイパーラジオ体操

・指の先まで神経を意識したラジオ体操を行いました。

・指先足先を綺麗に伸ばし、体幹などを意識したラジオ体操

個人的にはバレエをイメージした美しいラジオ体操をしました。 YouTubeでみたことがあるため。

・同様にラジオ体操。動きによって腕を水平にするなど意識。身体が堅い人がいる、という声が。

③バランス

・片足立ち、スクワット止め。スクワット状態で止まっているのはかなりきつかったです。

・バランス 片足立ちで自由に身体を動かし、鐘がなったところでフリーズ。スクワットも同様に。

・片足をあげて好きなように立つ。自由に手や足を伸ばしてゆっくり動かし、先生の合図で体をぴたりと止める。止めの合図があるまで、静止したまま、待つ。あるいは、音楽に合わせてスクワットをし、これも先生の合図で体をぴたりと止める。また、合図があると再開し、再び、合図で動きを止める。普段意識しない、体幹や太ももの筋肉を使うことになり、結構ハード。特に、バランスでは、フラフラしてしまうこともしばしば。

④無生物になる

・無生物 石になる…途中で北原先生から「しとしと雨が降って来た」「土砂降りになってきた」「蹴飛ばされた」

木になる…石と同様に「そよ風が吹いてきた」「風が強くなってきた」「台風のように」

「根が持ち上げられてきた」「倒れた」との声に合わせて動きを変えました。

・目を閉じで石になったり木になったり。雨が降ったり、風が吹いたり。確かこういうの、高校の体育のダンスの授業でやった思い出が。今の体育のダンスは流行のヒップホップなどのかっこいいステップとかやっているみたいですが、私の時代のダンスの授業はこういう感じでした。演劇的ダンスということだったのでしょうか。

・それぞれの思う石になり、誰かに蹴飛ばされてゴロンとなったり、雨が降ってきたり、太陽に照らされたりを演技しました。木ではそよ風、強風、台風で根こそぎ倒れた木を演じました。( 懇親会で、これは北原先生がロンドンの演劇科で学ばれたことや仲代達矢塾の演劇指導方法だとお聞きしました。)

・音楽を演奏するときには、「物言わぬ楽譜の記号にどうやって命を吹き込むか」が重要になる。その手助けになることは、自分自身が積み上げてきた音楽的な経験、知っている他の演奏、作品の成立背景などである。 同様に、石や木に扮することは、日頃から自然などを注意深く観察すること、色々な物事を知っていることが大切だと思う。

・石になる。それぞれ、思い思いのやり方で、石になった演技をする。大体の人は、床に丸まっている。石になっている間、先生が「雨が降ってきました」「人に蹴られました」「日が出てきて暑くなってきました」「スコールが降ってきました」など、石の状況をナレーション。それに応じて、みんな思い思いのイメージを膨らませる。

木になる。全員立って目をつむり、木になる。手の広げ方や立ち方などは各自の自由。先生が、「風が吹いてきた」「嵐になっている」「嵐になって、根っこが抜けそう」など、石の時よりも動きのある木の状況をナレーション。このときは全員が、動く木をイメージして体を動かす。肩をたたかれた人は目を開けて、揺れるほかの人の様子を見る。その後、コメント。

⑤あるつもりで・・・

・ペアになり、お茶を淹れる、スイカを切るなどの動作を無言で行いました。同じお題でもいろんな演技があり、面白かったです。私は平凡な感じでやってしまいましたが、人と違うことを工夫するほうが、見ていて楽しいと思いました。

・ペアになり、「あるつもり」で動きをやってみる。お題は、「お茶を入れる」「スイカを切って食べる」

先攻はノーヒント、その後全体で良かったことをシェアしてそれを元に後攻の人が行いました。最初のお題がお茶でしたが、終わるのが早いペアが多く、「なるべく長く、細かく」とおっしゃっていました。茶筒のフタはどこに置いたのか、お湯はどうやって沸かしたのか、など。どうやって笑いを入れるか、というところが工夫のしどころとのこと。

北原先生からの例は、お茶を入れながら「ゴール決めた!」とテレビを見ているかのように。普段の生活感を出しつつ笑いを入れる。

スイカは冷蔵庫から出して足で冷蔵庫閉めたり、スイカ切りづらいので奥から包丁入れたり。 火傷したり、お茶菓子を出そうとしてやめたり、というものがありました。

・「あるつもりで」(お茶を入れるなど)体験しながら思い出したのは、チャップリンのサイレント映画。「見ている人から笑いを取る要素があると良い」という北原先生のアドバイスを聞いて、関西人はこういうのがうまいのだろうなあと思った。見る人がいるという意識は、見る人の視点に立って考えることが必然的に求められる。

・ペアになって、お茶を淹れる、スイカを切って食べる、など日常の動作を行う。初めに、お茶を淹れる動作。普段自分がやっている動作でも、それをリアルに相手に伝わるように体を動かすのは難しい。また、お茶を入れる際の動作でも、夜間で湯を沸かすところから始めたり、お茶菓子を出したり、お菓子を出そうとしてやめたり、など、いろいろなバリエーションが作れる。次に、スイカを切って食べる動作。これも、スイカを冷蔵庫から出す、スイカ割をする、などスタートから様々。特に、切り方は、三角に切る人、種を取る人、一気に切れないから、徐々に切り込みを入れていく、など様々。普段行う動作も、実物なしで演じるとなると、それだけで普段の動作をメタ視点から分析するような難しさがあった。

⑥シミュレーション

・ある状況を設定して、ペアでそれをお互いに演じて見せる。まず、財布を拾ってネコババするシュミレーション。財布を拾っていきなりネコババする場合でも、ばれないように周りをきょろきょろ見たり、靴ひもを結ぶふりをしてネコババしたり、自分の財布を落として、拾いながらネコババしたり、いろいろなパターンがあった。あるいは、いきなりネコババせず、最初は落とした人に渡そうとするが、相手が行ってしまったため、ネコババするなど、良心の呵責を感じているようなパターンもあった。次に、駆け込み電車でドアが閉まったので直前で止まるというシュミレーション。ドアが閉まったことで、落ち込む様子、恥ずかしいので何食わぬ顔でホームに立つ様子、子供連れで遅れたことを子供のせいにして叱る様子、などがあった。シュミレーションをどう解釈して、演出をつけるかに面白さやリアリティが出る。

・違うペアを組み、財布を拾ってネコババをする、駆け込み乗車ドアが目の前で閉まるを発表しました。これも人それぞれいろんな工夫があって面白かったです。「観客を意識することが大事」と北原先生。

・今回は財布を拾ってネコババする、駆け込み乗車ドアが目の前で閉まる、というお題をいただき、演じました。二人組でやってみることも、みんなの前でこんな風に演じるのも初めてでした。私は観客にお尻を向けて演じていたことをまず指摘され、「あ、そうか、他の先生は観客なんだ」と全く何も考えていなかった自分に気づきました。どの方向に歩くか(落とした人と同じ方向に歩かない)、とか表情とか、いろいろと工夫できるところを教えてもらいました。

・別のペアでシミュレーション。お題は「財布を拾ってネコババ」「駆け込み乗車のドアが目の前で閉まってしまった」の2つ

ここでは観客を意識して演技ができているか、というところを指摘されました。お尻を向けない。

北原先生から「みなさん常識的ですね」とのコメント。その後は、開かないドアに怒ったり、子どものせいにしたり、と面白い例もたくさん出ていました。

・まずは、言葉のないジェスチャーだけの演技から入る。授業でも、ジェスチャーだけで相手に想像させるジェスチャーゲームをすると、かなり盛り上がります。言語のメッセージの8割以上はボディーランゲージですから、ジェスチャーは重要です。チャップリンの無声映画やミスタービーンの言葉が非常に少ない映画などを思い起こさせます。日本の落語でも、語り手の手先や顔の表情のジェスチャーでさまざまな想像力を喚起することが出来ます。

⑦舞台上の歩き方、止まり方、手の挙げ方

・舞台上での歩き方、止まり方、手の挙げ方も教えていただきました。体の傾け方は、自分がやってきた、バレーのブロックの時の体の使い方やソフトボールのときのゴロの取り方と同じだ、これは楽勝でいけると思っていたら、また、観客がどっちいるかを忘れてしまったりしている自分がいました。

・注意点はやはり「観客を意識すること」。観客にお尻を向けない、左に歩いて行ったら止まるときは左足を前に(観客に体を向ける)、手を交差させない、外側の手を伸ばす、しゃべるときは観客のほうを向いて。後ろに下がるときは斜めに。

教室でのスキットの発表の時など、これを指導できればワンランク上の発表ができるのではないかと思います。

・舞台での歩き方 横に移動しても最後止まるときに進行方向側の足を客席側に出して身体を客席に向ける。後ろに動くときは半身で下がる。別の役者に指を指したり、手で示すときも、ビシ!と示す、など。一斉指導の後で、BGMが流れる中、自由に教室内を動きながら練習しました。

・生徒には背中を向けない。これは鉄則であると感じました。最近、勤務校で授業をビデオカメラに撮ったのですが、教師が生徒に背を向けている姿は良くないと思いました。板書をする時でさえも生徒の方をなるべく向きながら書こうと思います。・観客に対しておしりを向けない姿勢・動きを習慣づけるトレーニング。右方向に歩いて立ち止まるときは、左足をすこし前にしてとまる。舞台客席寄りの位置から舞台奥に下がるときも、完全に背中をむけるのでなく半身、顔を客席にむけて。手の動き、指さきまではっきりと指し示す。たとえば、「だから言ったでしょう!」のようなセリフでピッと相手を指さす感じ。

⑧ストップモーション

・動きながら、音楽がとまったらぱっと観客に顔を向ける。

・上の応用。BGMをかけている間、各自自由に動き回り、音がとまったらストップモーション。その際、かならず、客席に体を向けた立ち方になるようにする。

・全員で自由に歩き回る。合図でストップ。全身をストップ。その瞬間に全員が観客から見て、前の人と重ならないように瞬時で移動、調整。後ろの人が前と重ならないように調整する。

⑨アイコンタクト

・7~8人のグループになる。円になる。北原先生から指示された一人が発信者。

1 発信者がアイコンタクトを送る。送られた人は違う人に送る。⇒同時に2人が自分が送られたと思って発信することもあった。

2 発信者がウインク。送られた人は違う人に送る。

3 発信者が、何か日常的な会話の発端となる文を言う。例「昨日、何した?」ポイントはグループ内のある特定の一人に向けて言う。手などの動さはつけない。言葉だけ届ける。言われた人は、会話を続けていく。例「映画に行ったよ」など。

・6,7人ほどのグループで円になり、ウィンクをまわすゲーム、自由に歩きながらすれ違う時にアイコンタクト。目があうと初対面の方でも親しい感じがわいてきました。

・小さな円を7人程度で作って、ウインクゲームや会話をパスするゲームも小さな動きでだれに送っているのか分かるように合図したり、自分に向けられた合図をキャッチしたりするのは、大変集中力が要りましたが、楽しかったです。

・参加者約20名が3グループに分かれアイコンタクト。グループ内で中央を向いて円になり、起点の人からアイコンタクトでリレー。誰か1人に目を合わせたら、合った人が別の誰かに目を合わせる。難易度を上げて、ウインクしたり、笑顔+ウインクしたり、顔を動かさずに目だけで行ったり、会話をしながらウインクをつなげたり。最後は目線を合わせるたびにカウントアップして10まで言えたら座る、途中で2人同時に同じ数字を言ってしまったら再度1から。英語ではなくグループエンカウンターとしても使えると思いました。

・5人1組の円になる。ウインクを相手に飛ばし、それをパスし合う。初めは、誰が誰にウインクをしたのか、動線が分からなくなり混乱するが徐々にできるようになった。つぎに、首を動かさずアイコンタクトで、一言、誰かに話しかけ、会話を回す。例えば「いい天気ですね」→「今日は雨の予報だったのにね」→「梅雨みたいでね」・・・など。自分がアイコンタクトをしっかりする、相手からのパスを受ける、ことが出来ないと、二人が同時に話してしまったり、沈黙してしまったりする。最後は1~10の数を数えて、どのグループが速く数えられるか競争。

 

 

 

2 発声法 ※漢検が終わったので

①上半身を倒して起こしながらbreathe in,10秒でゆっくりとbreathe out。次はbreath outの時に「あー」とのどを開けて発声。

・身体を前に倒し脱力しながら10秒で息を吸い、体を起こして10秒かけて「あー」

次は、最後の息を振り絞って「は!」。その後、「あ!」と10回。自分の出せる一番の高音、低音もやりました。腹式呼吸の注意としてお腹に手をあててふくらんでいるか、と肩が上がらないように。

・腹式呼吸による発声。合唱や、楽器の演奏にも必須であり、色々な方法があるが、根本的には同じ。

・breathe outの時に「アー」とのどを開けて声を出す。最後の空気は一気に吐き出す。教室をつきぬけるような声は生徒の耳に通りやすい。

②立ったまま、一気に吸って、一気に吐く。「アッ、アッ、アッ、・・・」10回連続。

・「アー」と声を伸ばしたり、「アー」の後に「アッ」と声を出したり、「アッアッアッ・・・」と連続して声を出したり、様々なやり方で発声をする。声を伸ばすときも、とにかく長く伸ばすのがいい訳ではなく、息を吸うときにおなかが膨らみ、声を出すときにへこんでいる、腹式呼吸を意識するのが大事。

・ここで、北原先生は「喉を開いて!」と。生徒には「ゲロ吐くときのように」と指導しているそうです。「うっ!」表現はともかく、わかりやさは抜群ですね(汗)!

・スタッカートな短音での発声。お腹をさわって横隔膜を意識してうまく動いていれば腹式呼吸。肩があがるのは、胸式呼吸。→ストレスのある人、体や心が堅い人の多くは、胸式呼吸になりやすい。腹式呼吸をできれば、ストレスのある時、イライラしたときも心身のメンテナンスがしやすいし、大切な声やのどを守ることもしやすくなると聞いています。

③「アエイウエオアオ」「カケキクケコカコ」・・・お腹に手をあて、腹式呼吸を意識。

・お腹に手を当てて腹筋が上下することを確認する。「腹から声を出す」腹から声を出すと自然と姿勢も良くなり、凛とした姿勢で授業を進めることができる。その時に肩が上下しているのは腹式呼吸になっていない。生徒のペアワークの際に隣の席どうしでペアワークをさせるのではなく、片方の生徒が一列向こう側の生徒とペアワークをすると声が出るというご助言を実際に授業で実践させて頂こうと思います。

④2列に並んで日常会話。

・横一列を二列つくり、向かい合わせに。対面がパートナー。日常会話しながら、鐘が鳴る度に一歩ずつ下がる。相手の声が聞こえなくなったら座る。1歩さがるだけでも会話がしづらくなりました。授業では黒板側から見て1列目の生徒と4列目の生徒がペア、2列目と5列目、などとすると騒がしくなるが、ベーシックダイアログの練習などで声が出るとのこと。

・教室の真ん中で2列になって、お互いに話す。ただし、先生が手をたたいたら、一歩ずつ後ろに下がっていく。離れれば離れるほど、相手の声が聞こえにくくなるので、大きな声を腹から出す必要がある。相手の声が聞こえなくなったペアから床に座る。同じようなやり方を、工夫を加えれば、教室で音読の声が小さい時に、声を出させる練習にもなる。

・2列を作り、向かい合います。距離は1mくらい。そして目の前のペアの人と日常会話をします。合図の度にお互い後ろへ1歩下がります。そうすると、相手までの距離が遠くなるので必然的に声を大きく出さなければ聞こえなくなります。同時に周りの人の声のボリュームも大きくなるので相乗的に声が大きくなります。生徒の声に元気がなかったりしたとき、またそういったシチュエーションとして設定して例えばBasic Dialogや本文の音読をやると効果的だなあと感じました。

 

 

 

4 台本を使ってのスキット発表

・台本を使って演技: 教科書に出てくる、Taku Aya Tina の3人が京都に旅行に来た際の様子を描いた本文を使って、演技をする。

・話の流れとしては、3人がバスから降りて歩く→ Tinaがバスにカメラを忘れる→ Tinaに良いところを見せたいTakuがAyaの静止を無視してバスを追いかける→ AyaとTinaがTakuのことを話す→ Takuが帰ってきて、得意げにカメラをわたし、Tinaがお礼を言う→ Ayaが二人をせかして、再び歩き出す。

・Taku,Aya,Tinaの会話。3人は友達同士で、別の友達に会いに行くところ。バスを降りたところでTinaがカメラを忘れたことに気づくTakuがバスを追いかけて取りに行く。待っている間のAyaとTinaの会話。Takuが走って戻って来る。TinaとTakuがいいムードのところをAyaが口を挟み、終了。

・3人一組で役割を決めて、演技練習→発表。この際、北原先生から教わった舞台上での動き方を意識。お客に背中を見せない、動作を指先まで意識してしっかりと行う、などなど・・・。セリフも、早い段階で頭に入れて台本を見ないようにする、そうすると、逆に覚えられる。また、台本に書いてあるセリフ以外にも、自然なら“Oh” “Yes” “Really?” なども応答や、笑い声、なども加える。また、演じる役の動作も、台本に書いていなくても、どうすれば、ダイナミックに面白くなるか考えながら演じると、よりよいものになる。

・最後にグループごとに発表し、そのあと、コメント。演じる人や、演じ方、物の渡し方話し方などによって、同じ台本なのに、登場人物が全く違ったように見えるのが面白い。このあたりも、生徒にやらせる際に、生徒の意欲や学びを掻き立てる要素になりそう。

・3人グループで、教科書の会話を使って、スキット練習。配役決め、音読練習、5メートル以上離れて音読練習(ちゃんと相手に届くような大きな声で)、グループでジェスチャーや立ち位置など相談して練習。今日学んだ、発声法やアイコンタクト、表現方法、舞台での動き方を活かして。グループで話し合う中で、シチュエーションをよく理解し、登場人物のそれぞれのセリフの気持ちがよくわかりました。ただ音を口頭練習するだけの音読練習は印象に残りにくいですが、ここまでやればしっかりと定着につなげられます。教室での音読練習に活かしたいと思います。

・FRIENDSの時と同様、すぐに台本を持たずに練習しました。2人の女性と1人の男性という3人組を組みましたが、人数が足りなかったので、北原先生にAyaをやって頂きました。北原先生の指導を直に受けられて嬉しかったです。観客を意識して絶対に重ならないこと、 観客に顔を向けて話すことなど、大切な事をしっかり学び、改めて英語がコミュニケーションツールとして、相手をいつも意識して用いることがわかりました。身体も心も解放されて、楽しかったです。それにしても北原先生の身体の柔らかいこと。。。びっくりしました。

・3人組になって、台本を使っての練習です。観客のいる方を意識しながら話しかけたり、台詞の間合い、声のトーン、どう演技するか、3人の関係性を確認しながら、声色も変えたりして3人で工夫して練習するのは非常に楽しく、せっかく練習したから、見てください!という気持ちになりました。

・男子Taku、女子Tina,Ayaの3名の生徒が題材の台本。3人組を作り、読み合わせと内容確認。お菓子を食べながら反省会。その後3人それぞれが5メートル離れて三角形になり、練習。近づいて練習を重ねて、半数ほどのグループが有志で発表。TakuはTinaが気になっていて、Tinaがバスに忘れたカメラをTakuが取りに行ったのを見て、AyaがTinaにそのことを気づかせ、最後はTakuが無事にカメラを取り戻してTinaといい感じになる、というストーリーでした。この日練習してきた発声や客席にどう体をむけるか、セリフをどこを見ながら言うか、とうところを意識しました。それに加えて、Ayaがどんな言い方でTinaに気づかせるのか、Tinaが最初意識してなくて最後はTakuと両思いになる、というところをどう演技するのか、というのは即席のグループでしたが楽しく試行錯誤しながらできました。発表では最後プロポーズのようにカメラを渡したり、Ayaのお節介な女友達感がよくでていたりと、どのグループのものも見ていて楽しかったです。最終的にはどのペアも客席の方を向いてできていた、という点と、生徒には立ち位置が被ったら舞台後ろ側の生徒が動いて調整するよう指導していると仰っていました。

・それぞれの役の立場で心情を理解することが必要。バスを出て歩く方向から、バスの位置、他のみんながいる位置はだいたい共通していながらも、台詞以外の仕草によって、TinaとAyaの心情のとらえ方が、グループによって違うのが分かって面白かった。「台本の基本的な内容が損なわれないならば、適当に台詞を加えても良い。」「他のグループと比べて、自分立ちの劇に不自然さがあるかどうかを考えることが大事。」「取ってきたカメラを、Anyway, I’m glad you got your camera back.と言ってTinaに渡すときに、backのタイミングで差し出すともっとわかりやすくなる。」

・いくつかのグループが発表。このスキットのなかでは、「最近彼は変わったわ。その理由は・・・あなたね」のところがツボかとおもいましたが、発表されたそれぞれのグループが、それぞれに違った表情付けをしていて、ひとつひとつなるほど、思いました。北原先生その役を自ら茶目っ気たっぷりに演じられたところが楽しくまたその豊かな表情が素晴らしと感じました。

・3人一組になって、教科書本文の会話を実演しました。場面設定をし、登場人物の人間関係や性格を考えて舞台で演じるのですが、①指の先まで意識した動作②最後列まで届く発声③舞台上での立ち位置(観客にお尻を向けない、他の出演者と重ならない)④セリフがないときの動きや表情(「Friends」のときも感じましたが、これが一番難しかったです)など、今日学んだ演劇の基礎を応用した実演体験をさせていただきました。

・それぞれのキャラクターを工夫している。例えば、ティナも初めからタクに気がありそうなパターンもあれば、アヤに言われてもピンと来ていないパターンもあった。タクについても同様。始めから気がありそうな発表と、カメラを渡すころから意識し始めている発表があった。バスを降りるところから自然に会話をしているグループもあり、アヤの表情が最初、中盤、最後を変わっていくのが面白かった。ティナへのカメラの渡し方にもいろいろあった。どのグループも観客への見せ方は、今日学んだことを活かしていた。(観客の視線を意識する。身体の隅まで神経を送り、動く。腹式呼吸の発生。説得力のある声。)同じ台本でも、グループによって個性が出ること、だんだん演技が慣れて見やすくなった。生徒の発表も同様だと思う。演じることは、楽しいことだと改めて感じた。今日学んだコツを教えて、生徒も楽しく演じられるようにしたい。

・私は、Friendsで共演した盟友、Kさん、大学の後輩でもあるルーキー、Aさんと3人で実演。Kさんが、女性役を買って出たAさんにめちゃめちゃ気持ちを入れ込む、Aさんも女性役を熱演する、などの設定で、楽しんで演技練習し、発表をさせてもらいました。セリフと動きのタイミングについては、私たちが演じたものを見て、北原先生からタイミングを変えるといいとのアドバイス。第3者の眼とアドバイス、そして演出次第で演技は変わることを実感。楽しく勉強させてもらいました。

・3人一組になり,台本(コロンブス教科書Unit3-1,2の本文)を使って役決め,読み合わせ,練習,立ち稽古を行いました。3人の関係や場面を考えながら,一緒になった先生方と練習を行いました。私たちのグループはセリフを覚えて動きを交えながらやってみたのですが,立ち位置を考えながら,というところまで行きませんでした。いくつかのグループの発表の後,北原先生を交えたグループの発表を見せていただきました。立ち位置や動きの変化,目線,声の表情までも考えられていて,引き込まれました。

 

 

 

5 感想

・北研、初参加で最初はとても緊張していたのですが、大きな声を出したり、アイコンタクトをしたり、演技について話し合ったりしていく中で、心身ともに緊張がほどけていき終わった後は爽快感を感じました。今回は、普段の北研とはずいぶん違うバージョンだったようですが、また参加させていただき一緒に学ばせていただければと思います。

・7月の北研の内容をよく確認もせずに、先月の参加ができなかったために、とにかく7月は参加したいという一心で赤坂中に来ました。最初は、体を動かすことなどに気乗りしなかった私ですが、だんだんと演劇の稽古、発声法や演技法を体験する中で知らず知らずに夢中になっている自分がいました。「解放する」というのはこういうことなのだなと実体験しました。最後に台本を実際に覚えてショートドラマを演じる頃には最初の数倍も熱の入った状態で練習し発表まですることができました。演劇って不思議な力があるのですね。学校には消極的な生徒、内気な生徒、人前で発表するのが苦手な生徒と、英語学習にはマイナスな面を持つ生徒がいますが、演劇指導をすることで、自己開示できるのなら、こんなに良い教材はないでしょう。ショートドラマと言わず、まずは教科書の登場人物になりきって音読するところからできるのではと今考えています。生徒を勇気付けながらできるような気がします。「音読は大切」といつも生徒に言っている割には、「感情移入しながら」の部分をあまりできていなかったところが今考えると残念です。まだまだ1年生はこれからですから、(今年度担当する学年は1年生です)今回学んだことを積極的に取り入れていこうと考えました。

・懇親会では、みなさんの近況や、「苦労話」に花が咲きました。歳を重ねるごとに思うのですが、生徒を集団として成長させるには教師も学年で指導を同じにして生徒を育てようとしないと、一度、集団として崩れた経験を持つ子どもたちを変えることは至難の業。そしてそれを成し遂げるには、その辺のことが分かった学年集団の教師のリーダーも必要。自分の学年ならまだしも、他学年の生徒を変容させるのは大変です。今回の演技指導については、北原先生がイギリスに行かれたときに、向こうの大学の「演劇科」でならったやり方だそうです。まず、無生物になってみるところからやる、とか…。北原先生は大学時代に奈良橋陽子さんから演劇を習ったそうです。【この辺の話は懇親会で聞いたので、間違っていたらすみません。】

もう、2年以上前になるあの「FRIENDS」のときの北研に参加できず、悔しい思いをした私は、知人に教えてもらった、スタニスラフスキー「俳優修業」(上下)と「俳優の仕事」(上下)【←俳優をめざすあなたへ。名優スタニスラフスキーが作りあげた俳優教育法の体系、“システム”―俳優をめざすすべてのひとのために著わされた古典的名著の全貌が明らかになる。ロシア語版著作集よりはじめての完訳決定版。】を読みました。ものすごく読み応えがありました。今すぐに演劇をするわけではないけれど、これは授業や集会など、いろんなところで活かせると思いました。ですので、今日の北原先生の指導については、大変よく理解できましたが、だからといって、思うように体が動くはずもなく、もっともっとやってみたいと思いました。

練習すると上達するって思えるのは、幸せですね。やっても同じ、としか思えなかったら、わざわざ面倒なことをする気にもなりませんね。今日の演技指導を受けて、生徒が一度ですぐに上達できない気持ちを味わった気がしました。懇親会の席での話も、考えさせられるところがたくさんありました。

・初めての北研でしたが参加者の皆さんに助けられて楽しく学ぶことができました。私は劇指導はほとんどできていなかったのだな、と気づきました。英語で台本を作らせ、練習させるだけでなく、劇の基本ともいうべき動きは1年生から行っていくべきなのだと思います。ぜひ次回も参加させていただければと思います。ありがとうございました。

・3月に英語劇「Friends」2周年記念の英語劇講座を終えたあとで、講座が好評だったこともあり、「次はぜひ、北原先生の演劇指導を教えてください!」とお願いしました。それから7月の「北原式英語劇講座」をとても楽しみにしていました。

欧米では、役者さんたちが、内気なこともだち、悩みを抱え殻に閉じこもっているこどもたちのために「Art Performing Scholl」という演劇のヒーリング療法を取り入れた演劇表現の学校の運営を行う例が多くあるようです。私がアメリカで仕事を一緒にしていた2人の舞台俳優さんたちも、そうした学校の校長先生をしていました。今回の講座を受けてさらに、演劇は英語を学ぶうえで、自分の殻や限界をやぶってBreak Throughし、自分の心や体、考え方を解放して、オープンマインドで人と関わり、コミュニケーションをするうえでとても大切なものだと思いました。そうした体験を英語の学習とともにすることが、将来本当の意味でグローバルな舞台、場で活躍する上での大切な『土台、素地』になると確信することができました。

私自身も、北原先生も、そうした体験を多感な大学時代にすることで、Break Throughを経験し、その後の人生の大きな土台、基盤となったと思います。

先にも紹介した、私や北原先生が大学時代に学んだ、アメリカの英語演劇のメソッ ドを、日本では奈良橋陽子先生が50年間にわたって指導し、多くの大学生、子供たちの英語教育に関わってきました。生きた日本の英語教育と英語演劇の歴史でもあります。NYのブロードウエイの名ディレクター、Richard Via氏を日本にそのまま連れてきて舞台演出家として起用し、東京周辺の大学生がオーディション形式で集まり、選抜されて、年に1回、ミュージカルや英語劇を練習し、舞台上演をしてきました。1967年、遠山顕先生が第1期生。名作「ヘア」「ジーザスクライストスーパースター」や「マジックモンキー」など。ゴダイゴの「ガンダーラ」や「Monkey Magic」は、この舞台の主題歌のために作られました。

東京中の様々な大学から参加した10代~20代の100名ほどの学生が、3か月間、英語だけで練習し舞台を作ります。まさに、生きた英語と、生きるための英語を、3か月の濃縮された期間に私たちは学びました。ほとんどの学生にとって、人生を変えるほどの経験でした。私たちはそれを「Break Through」と呼びました。 私たちの英語の土台は、そこで作られました。そんな仲間と話した言語は「英語」です。英語しか聞いたことがありません。今年の冬、長い年月を経て、その時の仲間が集まり、再会しました。はじめて「日本語」で話しました。不思議でした。そのまま、日本や海外の演劇、映画の世界にデビューした俳優もたくさんおり、いまをときめく、鈴木亮平さんもそのひとりということです。英語と知性と、エネルギーを兼ね備えた俳優さんの一人だと思います。

ちょうど、先週。7月のはじめから、縁あって奈良橋陽子先生が築いてきた50年間のMPの舞台の資料や映像を一緒に編纂して、アーカイブを作る作業をスタートしました。私自信も、本当の意味での人生のスタート、道しるべとなった英語演劇。多くの日本人が英語で発信、表現することを教えてくれた陽子先生の偉業を少しでも多くの方たちとシェアするために、北原先生に学ぶことと同じように、奈良橋陽子先生のお手伝いをしながら、私自身も英語や英語劇、世界の演劇メソードなどを学び続けていきたいと考えています。自分の自我が目覚める時代に、英語があり、英語劇との出会いがありました。北原先生や、仲間の皆さんと一緒に、英語も英語劇も共に学べる幸せに、心から感謝します。学んだことは、すべて、教室の生徒たちに還元したいと思います。ありがとうございました。

・数年ぶりでぜひとも今回は参加したい!と私が思った理由は、北原先生の投稿で内容が演劇指導と知ったためです。というのも、語学の習得と演劇的要素の関係を考えることが多くなってきたからです。ジェスチャーや寸劇は英語を身につけるのに大変有効だと実感しています。否、初期の段階ではそれらなしに英語の習得は難しいと感じています。ところが、ジェスチャーに抵抗がある子たちがいます。そのような子たちがどうすれば演劇的活動を少しでも楽しいと感じてやってくれるか、ヒントをもらおうという気持ちでこの例会に参加しました。例会での活動はほかの先生方が書かれているように本格的な俳優訓練でした。(北原先生本場イギリス仕込みとのことで納得!)

例会の翌日。目覚めてからなんと爽快だったことでしょう。これは今までにはなかった経験でした。思いつく理由は以下の3つです。 1、普段出さない大音量の声を出した。2、柔らかく硬く多様かつ多量にからだを動かした。3、アイコンタクト、演技プランなどほかの先生方と意思疎通をとりながら楽しく活動した。

私自身も、芝居は観るのが専門で(小劇場から歌舞伎まで年間約80本)、板(舞台)に上がるのは苦手なほうです(笑)。だからジェスチャーが苦手な子たちのことをどうこう言えません。でも、今回私が感じたように爽快!楽しい!という感覚が、もし子どもたちの中に経験としてあったら・・・それはこれから生きていく上で「使える技(スキル)」になると感じました。(もちろんジェスチャーリーディングや英語劇も前向きに参加できますしね)

「舞台で演技をするためには心が開かれている必要がある」との趣旨をH先生が例会報告で書かれています。「将来仕事で英語を使わない生徒はいるかもしれない、でも社会性が必要ない生徒はひとりもいない」と北原先生は以前から仰っています。(書き終わったらしゃがむ、自分がはやく終わったら友達を手伝う、などの授業態度の時に話してくださった)本当にその通りですよね。全ての教育には社会性を育むことが含まれています。それを自ずから再確認できた意義深い例会でした。

・今回の北研は発声法や演技法の体験ということで,終わったときにはいつも以上に疲れを感じました。(翌日には筋肉痛になってしまいました…。)実際にやってみて学ぶことが多く,とても楽しい2時間半でした。授業でも,取り入れられる部分から試してみようと思います。その後の懇親会でも楽しい時を過ごすことができました。北研の先生方がそれぞれの場所でがんばってらっしゃることを感じることができ,元気をもらえました。中学校は,一人の先生だけががんばればいいのではなく,学年の先生との協力や,なんといっても学校全体のチームワークは,子どもの成長のためには必要ということは,頭では分かっていても,なかなか行動に移せない自分がいます。自分の行動1つで何かが変わるかも知れません。よりよくしていくために,がんばろうと思った時間でした。ありがとうございます。

・教師という職業を続けていて恥ずかしいことなのですが、私は、人前で話をしたり何かをするということが今もって苦手です。今回も、参加者の前で発表するという場面がいくつかあり、とても緊張しました。教師は、ある面では演技者にならなくてはいけないと感じることがあります。生徒に何かを伝えたいときに、気持ちを表情や身ぶり手ぶりで大げさに伝える。英語教員は特に、言葉だけでなく身体全体で気持ちや情報を伝えることが求められる場面が多くあるような気がします。(その根底にあるのはやはり自分自身の人間性なので、それを高めていかなくてはと思います。)今回は自分自身にとって貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。

・今回の例会に参加して、特に役立ったと思うこと。

実技という視点として考えた時、基礎基本から積み上げる北原先生の考え方は、劇指導と英語指導は共通している。

教室発表で声が小さくて生徒が何を言っているかわからない時、クラス全体で楽しく発声練習するヒントがあった。

先生方の劇発表を見て、劇を創作する中で、演技によって登場人物の心情がグループによって異なる面白さがあった。

・短い時間に、さまざまな演劇のトレーニングを体感し、参加者みな、身体も心も頭も、「演劇モード」になったところで、終了時間がきました。なんだか、これからさらに何か起きるような感覚のなか、これで終わるのがもったいないよう思いになりました。指導された中学生が毎年素晴らしい演技を見せてくれる、その秘訣の一端に触れさせていただけて、いつもにもまして大変勉強になった例会でした。

・演劇の基礎を体験させていただきました。お腹を意識して発声練習をすると、いかに自分の腹筋が弱まっているかわかります。一歩ずつ後ろに下がりながら会話を続けていくと、早々と相手に自分の声が届かなくなりました。普段の授業では、自分は声が通る方だと思っていましたので、少しショックでした。また、指の先まで神経を意識するという行為は、普段の生活でしないことですが、周りの空気を感じ、とても清々しい気持ちになれました。ラジオ体操も指先まで意識して行うと、適度に疲れ、うっすらと汗をかきました。お茶を入れる、スイカを切って食べるというパントマイムはとても難しく、演じている途中で自分が何をしているのかわからなくなってしまいました。言葉を使わずに相手に伝える難しさを感じると同時に、細かく描写することや、この仕草があるから◯◯をしていると伝える、そして見ている人がクスッと笑える動きを入れるなど、演技者としての心構えを学びました。

・演劇とは、体験を通して体得し、またさまざまなメソッドを体験、会得しながら「これだ、これがいい」という方法を、自ら編纂し、指導に活かしていくものなのだと思いました。大学時代、北原先生と同じ、「English Through Drama」というアメリカNYのオフ・ブロードウエイ直輸入、直伝のメソッドで、英語と演劇、人との関り方、自分との対峙、自分への開放など、さまざまなことを学びました。今回受けた、発声、演劇の指導を通して、かつて学んだこと、また自分の内面と対峙し、自分を癒し、表現すること、人との関り合いを楽しむことなどを学びました。