2026年5月30日(土)第238回北研例会レポート

今後の北研について:
6月:6月20日(土)「夢のコラボ!北原・田尻のTT!2025.9.18.京都市立樫原中の示範授業」のDVDを使った授業研究会 最初で最後の世紀の夢のコラボを見逃すな。

7月:7月11日(土)「北原初期の示範授業 名大中野八王子中学1年生 機内の英語体験」北原先生が初めて行った私立中の示範授業、長勝彦先生、久保野雅史先生、金子健次郎先生が企画立案監修、授業者北原が20世紀にこんな授業をやっていた!初めての生徒たちが熱狂!北原メソッド完成期。長先生、金子先生、久保野先生にも来ていただくとのこと。この日もハイブリッド予定。


9月:9月19日(土)北原先生示範授業11:30〜12:20(4校時)昭和女子大附属中1年G組
帯講義:「北原メソッドの核dramatizationのトレーニング①」授業のいろいろな場面をdramatizeすることによって教師も生徒も笑顔になり、記憶に刻まれる強さを体験する。毎回、帯講義としてお話。メイン講義:第3章リーディング指導「英語授業の幹を作る本 大学教職課程授業編 下巻」を使って2004年北研発足からお話ししてきたことの第3弾です。併せて、ICTを使ったらどういう授業になるだろう、という視点で現職の先生方から意見を求めます。例会案内に使用するSunshineの本文を貼り付けますので、前もって自分ならどの部分を、どういうICTを使って授業をするかを考えて(必要があれば参加者数分プリントアウトして)ください。10月以降も同様の流れで行います。取り上げてほしい指導技能(本の章)を教えてください。リクエストの多いものから取り上げます。(ちなみに10月は大学教職課程授業編下巻第4章ライティング指導を考えています)11月以降は北研会員(Kさん、Sさん)の実践発表です。


10月24日、11月21日、12月12日、2027年1月23日、2月20日、3月27日 …5月例会レジュメより

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新潟のIです。5月の例会にオンラインで参加させていただきました。近藤先生のお陰で、オンライン参加できましたこと感謝申し上げます。北原先生やパネラーの方々、発言発信された先生方のお話を伺って、私が感じたことや考えたことを報告させていただきます。

1、古川先生からの「ワークシートによる授業 これでいいのか?」という議題に対して、北原先生は、ワークシートは時間の無駄であり、音声から離れる要因にもなるので必要ないとのご返答でした。以前地元で受けた研修で、英語の指導主事から、「英語教員だけ、毎日授業プリント作らなければならず大変ですよね。」と開口一番言われたことを思い出しました。そんな時代もあったなぁと懐かしく思っていましたが、現場の先生方から、少人数で教えるため学習内容を一律にするためにワークシートを使わざるを得ないというお話を伺い、苦渋の決断でやりたい授業ができないジレンマを抱えていらっしゃることを知りました。その点、私は学校に一人しかいない外国語専科教員なので、好き放題ストレスなく授業をしています。ワークシートがあると、教師も生徒も学びの達成感があるというお話がありました。教師にとっては、自分の敷いたレールに乗せることができた安堵感でしょうか。私は、授業はライブだと思っています。ライブでしか味わえない臨場感を感じ、子どもたちと共感し合えることに授業者として喜びを感じます。台本通りにリスクなく忠実にできてよかったとするか、リスクは覚悟の上でハイリターンを望むかという違いかなと思いました。複数人で教える場合は、スライドを共有したり、指導案を準備し統一すると良いということでした。

2、ペアワークがうまくいかない コミュニケーションをとることが苦手な子や間違えると恥ずかしいから活動をしない子が原因か?
私は、ペアワークの際、一斉に立って活動を開始するのではなく、発音に関する不安や他の人と交わることに不安を感じている人は座っていて、一人一人不安を解消してから始めようというスタイルをとっています。その不安を解消してあげると元気に他の子と交わってペア活動をしている様子を見るとホッとします。また、1on1 talking sheetというクラス全員の名簿番号が記載されているシートを事前に渡して、自分以外の全員とできたらcompleteだよ!complete目指して頑張れ!というと、奥手の子のところにも必ず誰かが話しかけに行くので、一人でポツンとして取り残される子はいません。子どもたちは教室の中を自由に歩き回り相手を探して会話をします。私はその中を回って、気になる子に声をかけたり、発音がおかしいなと思う時は、一旦ストップして全員を自席につかせ、訂正して再スタートします。また、自由度が高いせいか、相手の話に返したいのだけど、英語でどう言ったらいいですか?と質問を受けることもあります。その時はチャンス!一旦全員ストップして、相槌の打ち方を伝授します。その後の活動で、Me, too! Really? Sounds nice!など聞こえてくると、しめしめと思ってしまいます。

3、Oral Introductionをやっているか?新しい単元や長文に入る前に、イラストやジャエスチャーを用い英語で話のあらすじや背景を説明し、生徒の興味を引き出す手法ですが、これはかなり卓越した人でないと、生徒を引き付けられない高度なものだと思います。私もやってはいますが、はたして子どもたちの興味関心を引き出しているかというと、まだまだです。また、北原先生から、Oral Interactionはどう?という質問がありました。一瞬?と思ったので、確認のため記します。新しい文法事項を導入する際に行う対話形式の口頭指導のことで、教師の一方的な説明ではなく、写真や身近な話題を用いて生徒と英語でやりとりしながら理解を深めさせるもの。どちらも、日頃の授業での英語使用の有無が問われます。北原先生は、Oral Introductionで教えることがなくなっているということは、音読練習の消滅だとおっしゃいました。これは大変なことです!常に授業でEnglish showerを浴びている子どもたちにとっては楽しいものになると思いますが、全員が楽しいと感じることができる前に、教師側がへこたれてしまうケースが多いのではないかと思いました。

4、授業規律が失われている
30年近く中学で英語を教え、小学校で外国語を教えて数年になりますが、荒れは、今や中学校ではなく小学校だと実感しています。規律というと、黙って机に向かっているかということを考えがちですが、そうではなく、子ども同士のやりとり、教師と子どものやりとりができることというお話に納得しました!やりとりには、聞く、話すという力が必要ですが、昨今聞くことができない子どもが大勢います。私は「聴く」と黒板に書いて、耳だけでなく、目と心も相手に向けることが大事と常々語っています。ちなみに学級崩壊を起こしているクラスでも、English Communication Roomで授業をすると、場所が変わるので気持ちの切り替えもでき集中して活動に取り組める子どもたちもいます。

昨年度、北原先生に観ていただいた、一筋縄ではいかなかったK小学校6年生は、卒業1ヶ月前から、ALTと1対1で一人5分間自分から話を展開し、先生と楽しくおしゃべりするという活動に取り組みました。最初は無理かなと思っていましたが、ジェスチャーやALTの出過ぎない誘導発問により、全員この活動を終えました。印象的だったのは、ほぼ全員、ドキドキしたけど楽しかった!と感想を書いていたことです。会話の様子を撮したビデオを観ても、会話はスムーズでなくぎこちなくても、笑顔で楽しそうな表情でやりとりしているのです。これを見た時に、これがコミュニケーションの真髄だと思いました。言わされるのでなく、自分が言いたいことが相手に伝わった時の喜びを味わわせることが大前提だと実感した次第です。今月末、この子たちが進学した中学校で英語の授業が公開されます。どんな中学生になって、中学英語を学んでいるのか参観してこようと思っています。

※北原先生、来週新潟での研修会よろしくお願いいたします。昨年の研修で先生のファンになり、今年も参加される方がいらっしゃいます。どんな研修会になるか楽しみです!

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千葉のKです。

今月は素晴らしい企画を実施してくださり、ありがとうございました。
3名の大学教授の先生方と現役教員、そして北原先生によるパネルディスカッションは、学会で行われていても全く違和感がないほど充実した内容だったと思います。議論の内容も大変興味深く、宮崎先生、前田先生、岡崎先生、島田先生のお話から多くの刺激と学びをいただきました。本当にありがとうございました。また、近藤先生にはオンライン開催をご準備いただいたおかげで、全国の北研会員の皆さんの意見や考えを聞くことができました。運営のお手伝いもほとんどできず申し訳ありませんでしたが、大変有意義な時間を過ごすことができました。

今回のパネルディスカッションを聞いて、3つの観点で私自身が考えたことを書いていきます。
1 ワークシートの使用について
このテーマは、欠席だった古川先生から提案された「授業でワークシートを使うことの是非」でした。ここでいうワークシートとは、問題演習形式のものを指します。ワークブックでも問題演習はできますし、授業中に問題演習の時間を多く取ると、その分、言語活動に使える時間が減ってしまいます。一方で、少人数授業などで1学年を複数の教員が担当している場合には、ワークシートを活用することで学習内容を統一しやすくなり、クラス間の進度の差も生じにくくなるという利点があります。私自身も、北研で学ぶ前はよくワークシートを作成していました。生徒に問題を解かせている間は教室が静かになり、授業が落ち着いているように感じられたからです。しかし、音読やペアワークなどの言語活動を積極的に取り入れるようになると、ワークシートに多くの時間を割く余裕はなくなりました。また、以前、他の先生方と同じ学年を担当していた際には、簡単な指導案を作成して共有していました。さらに、定期テストを早めに作成し、他の授業者にも見てもらった上で、「このテストに対応できる授業をお願いします」と伝えていました。問題演習だけでは対応できないテストを作成しておけば、「とりあえずワークシートをやらせる授業」への歯止めにもなるのではないかと思います。

2 ペアワークについて
ペアワークを嫌がる生徒への対応について話題になりました。確かに、コミュニケーション面で特別な配慮が必要な生徒がいる場合もあると思います。しかし、私自身の経験では、年度途中に3年生の授業を担当することが多いのですが、ペアワークに積極的な学年と、そうでない学年があります。今年度受け持っている3年生は、1・2年生のときにペアワークを積極的に取り入れる先生方が担当していたため、ペアワークにも自然に取り組んでいます。このことからも、生徒の姿には、それまでの先生方の指導が大きく影響していると感じます。1・2年生の間、ワークシート中心の授業を受けてきた生徒が、3年生になって急にペアワークへ積極的に参加することはなかなか難しいでしょう。また、1年生から継続して指導できる場合は、第1回目の授業からペアワークを取り入れ、それを継続していけば、多くの生徒は自然に受け入れ、積極的に取り組むようになるのではないかと思います。もちろん、他教科の授業の影響もあります。例えば、他の授業で協働学習の経験がほとんどない場合には、抵抗感を示す生徒が増えることも考えられます。しかし、最終的には、教師がどのような授業づくりを行い、どのような学習文化を育てているかが大きいのではないでしょうか。

3 オーラルイントロダクションについて
オーラルイントロダクションを実施している先生は意外と少ないのではないか、そもそも昔からそれほど広く行われていたのだろうか、という話題になりました。確かに、私の周りを見てもオーラルイントロダクションを積極的に行っている先生はそれほど多くないように感じます。現在ではデジタル教科書が普及し、教科書に付属している動画を見せる先生は多くなりました。しかし、デジタル教科書がなかった頃を振り返ると、オーラルイントロダクションの代わりにリスニング用のワークシートを作成し、本文音声を何度か流しながら穴埋めをさせる授業をよく見かけました。そもそも、オーラルイントロダクションを行うこと自体が簡単ではないと思います。生徒の実態に合わせた英語で話すことにも練習が必要ですが、それ以上に、授業規律を保ちながら生徒の反応を引き出し、発言を適切にマネジメントしていくことが難しいと感じます。実際にオーラルイントロダクションを始めると、質問に対して指名されていない生徒が大声で答えたり、それをきっかけに教室がざわついたりすることがあります。気が付くと教科書を開き始める生徒もいて、わずか2〜3分の活動であっても、授業経営が十分にできていなければ成立させるのは難しいものです。だからこそ、オーラルイントロダクションの効果を理解しながらも、実践をためらったり敬遠したりする先生が多いのではないでしょうか。また、昨年度、千葉大学の英語指導法の授業で学生の模擬授業を見てコメントする機会がありましたが、オーラルイントロダクションを敬遠する学生は少なくありませんでした。現在はデジタル教科書に動画や音声教材が豊富に用意されているため、自分自身の英語で導入を行おうとしない学生も見られました。また、私と一緒に学んでいた大学院生の中にも、英語力が高く非常に優秀でありながら、附属学校で非常勤講師として勤務する中で「自分で英語を話すことには抵抗がある」と話していた学生がいました。こうした背景には、デジタル教科書の普及による影響もあるかもしれませんし、英語を話すことへの自信の問題もあるかもしれません。その要因は一つではなく、複雑に絡み合っているように思います。

懇親会にも参加させていただきましたが、パネラーの先生方のお人柄がよく伝わり、とても楽しい時間を過ごすことができました。先生方のお話はどれも興味深く、本当にあっという間の時間でした。もっとたくさんお話を聞いていたいと思うほどでした。また、懇親会の中では今後の北研で取り組んでみたい企画についての話題も出ており、これからの北研の活動がますます楽しみになりました。

貴重な学びと交流の機会をいただき、本当にありがとうございました。

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5月30日(土)第239回例会のレポートを下記に記します。(オンラインで参加 岡山県U)

パネルディスカッション『日本の英語教育はどこへ向かっているのか』未来の英語教育を語る会(3人の若手大学教員、2人の現場教師、司会 北原先生)
流れ
1部:パネラー自己紹介、学校や授業の現状
2部:大学生はどうか?
パネラー:宮崎太樹先生、前田宏美先生、岡﨑伸一先生(以上、大学教員)島田朋美先生(現場教員)、北原先生

●「ワークシート授業を考える」(島田先生より)※以降ワークシートをWSと表記

WSを用いるメリット…先生側にとって「やることが明確」「準備がラク」「作成者が授業者に丸投げできる」など。生徒側にとって「やることが明確」「和訳や意味がわかって安心」「やった感、満足感がある」など。しかし、それは北原先生の授業のやり方(音声中心)からは逸れる

※北原先生の授業流れ例…オーラルイントロダクション→Q&Aなど、practice →語彙や音読→パフォーマンス活動 など。授業は横に広がりうる。北原先生が生徒に覚えてほしいこと ’Share your knowledge.’ ‘Learn from your friends.’ ‘Contribute to the class.’ ‘Try to be different.’が可能となるのに。

参加者より「自分は北原メソッドでしたいのに、同学年で別の教員から やり方をほぼ押し付けられる」歩調をそろえる必要もあるため悩むと吐露→北原先生より「WSは時間の無駄」自分で教わったように教えているがそれでいいの?音声から離れてしまう。(追放したい3つのことに触れる…「単語テスト」「悪のノート(本文と日本語訳の併記)」「なんでも和訳」)→教員がスライド(指導案など)を共有することだけで良いのでは。授業ではペアワークややりとりをもっとしよう。

●「ペア活動」について
恥ずかしがる、嫌がる生徒がいる。出来ない、人前で間違うのが不安→教師と確認してから みんなの前でやる、など工夫を。色々なペアとやらせる。北原先生より「英語を話すときは、もう一人の自分に会える」「別の人になる、違う人格の自分になる」ように思えると 楽しめる。

●主に宮﨑先生より

授業の現状…
・学習規律ができてないのでは?(教科書を今は閉じておく、必要な時は両手で持たせる、など)
・語彙指導が消滅している…ICTを用いて見せて言わせたり、単語リストを読ませたり、だけ。フラッシュカードや、文脈の中での語彙を覚える工夫が不足している?
・オーラルイントロダクションの消滅。新しいレッスンに入る前、生徒にデジタル教科書の動画を見せるだけ。先生が英語で説明を加えることがない。
・音読練習の消滅。内容を理解したらすぐ、言語活動にうつっている。音読練習は各自に丸投げ。スピーキングにつなげるよう指導が必要。活動の目的や目標を設定した授業をしているか?なぜ音読をするのか?「幹」の本にも載っているが、英語を日常生活で必要としない日本で 敢えて「自分の声で自分にinputすることが、outputにつながる」北原メソッドのQ&Aで基本的なやりとりの力を身に着ける。

ハンドアウトで、「上智大学生の中高時代の授業に対する思い」を抜粋して掲載。(「大学教職課程授業編」上巻より)いかに 中学高校で学んだ英語が 文法中心、受験のためのもので、楽しくなかったか、が多くの学生から寄せらせている。

自分の感想…・オーラルイントロダクションをちゃんとやりたい。(宮﨑先生の著書「オーラル・アプローチを活かした授業づくり」を参考にします。
・もっと教師が英語を使う。
・WSは使わない。(プリントはEEでの意味調べや、スーパーペアワーク程度)
・音読を全員が一定レベルまでやりこむように指導。

以上

休憩時間に流してくれた動画が心に残りました。竹内まりやの「元気を出して」を多くの若者が英語で歌っていました。

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5月例会「日本の英語教育はどこへ向かっているのか」レポート

対面で参加させていただいた西東京市立青嵐中学校 F.Mです。北原先生、パネラーの先生方、先日はありがとうございました。私は以下3点について主に報告させていただきます。

・ワークシート
少人数授業などでは特に、「今日はこれで。」というようにワークシートで授業を統一している実態がある。確かに足並みは揃えやすい。しかし本当に必要か?→必要ない。そもそも個々でできるよう内容を授業でやる必要がない。教科書に沿って、例えばUnitの最後のActivityを目指して授業を進めていく流れをつくれば、音読や発信活動が大切になってくる。授業が点になり、線になってつながらなくなってします。

・ペアワーク
ペアの作り方について様々な意見。固定ペアのみではなく色々な生徒と組むことで学びが広がる。そのような活動を嫌がる生徒、支援が必要な生徒への対応に苦慮する学校もある。北原先生からは「英語の授業ではもう一人の自分に会えるチャンス。普段とは違う自分で取り組んでみよう。」という声掛けのアドバイス。


・オーラルイントロダクション
必ず必要。その際文脈の中で単語を教える。行間を読み取る。内容を深める。というキーワードもパネラーの先生方から教えて頂きました。

私が驚いたのは、前田先生、宮﨑先生、岡﨑先生ほどの経験があっても、直接大学で英語教師を目指す学生を教えるに至るにはハードルが色々とあるという部分でした。これだけ現場の経験がある先生だからこそ教えられる事が沢山あるのになあと思います。また今の大学生の現状など普段ではもう教育実習生位しか触れ合うことがないので、とても興味深かったです。今回対面の人数は少なかったのですが、北原先生もおっしゃっていた休憩時間の熱気が凄かったです!改めて自分が今足りていない部分などを見直す機会にもなりました。ありがとうございました。

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北原先生、北研会員の皆様

おはようございます。京都市のM.Mです。「未来の英語教育を考える会」例会報告をさせていただきます。北原先生からこれまで何度か伺っていた「未来の英語教育を考える会」について、私は以前からどのような会なのか興味を持っていました。今回の例会で、ようやくその会のメンバーの先生方のお話をオンライン上で伺うことができ、どの先生からも大きな“熱量”を感じました。

パネラーは、島田朋美先生(荒川区立尾久八幡中学校)、岡﨑伸一先生(国士舘大学)、宮﨑大樹先生(高千穂大学)、前田宏美先生(文京学院大学)でした。いずれの先生も中学校・高等学校で実践を重ねてこられた実践家であり、そのお話には大変説得力がありました。

今回はメモを最小限にとどめ、先生方のお話に耳を傾けることに集中しました。どの先生も北原先生と長く交流され、東京都教師道場等で学びながら研鑽を積まれてきた方々でした。まさに「未来の英語教育」を真剣に考え続けてこられた先生方のお姿から、少し五月病気味だった私は大きな元気をいただきました。

〇ワークシートについて
今まさに自分自身が悩んでいたトピックでした。
今年度、新しくペアになった先生はベテランの方で、ワークシートを中心とした授業をされています。7クラス中4クラスを担当している私は、「やらないわけにはいかないなあ」と思いながら、その扱いに悩んでいたところでした。
ワークシートを活用することで、生徒同士のやり取りが減ってしまうことは確かです。特に私が見ているプリントは、本文の日本語訳の穴埋めや単語の和訳など、日本語を書く活動が中心となっています。

お話の中で印象に残ったのが、「ワークシートでは音から完全に離れる」という言葉でした。この言葉を聞いた瞬間、「はっ」とさせられました。自分自身、授業がうまくいかないと感じるときは、決まって音から離れているときだったからです。

ワークシートは授業では扱わず配布だけにし、「やりたい生徒は宿題として取り組む」という方法もあるのではないか、というアドバイスをいただきました。私自身、その方向でやってみようと思いました。

また、複数の教員で学年授業を担当する場合は、共通の指導案を作成し、それに基づいて授業を進めるという考え方にも大いに頷けました。ただし、同僚性の問題もあります。「自由にやっていいですよ。私も自由にやりますから」というスタンスの先生と組んだ場合(現在)、たとえ指導案を作成しても統一は難しいとも感じました。

一方で、ワークシートの中には有効なものもあります。例えば、クイックQ&Aのように発話を促すプリントには大きな価値があります。結局のところ、「ワークシートが良いか悪いかではなく、内容次第である」という考え方に納得しました。

また、北原先生がおっしゃるように、「評価の対象になるのかならないのか」は生徒にとって非常に大きな関心事です。その点については、ペアの先生とも生徒とも共通理解を図る必要があると改めて感じました。

〇ペアワークについて
支援を必要とする生徒、人間関係をうまく築けない生徒、極端に間違いを恐れる生徒が増えてきて、クラスによっては、私自身も活動の進めにくさを感じることがあります。

そのような場合には、
•「トレーニングみたいなものだよ」と粘り強く声をかけること
•ペアを固定しないこと
•活動の流れを理解できていない生徒や不安を抱えている生徒の話を聞くこと
などが大切だというお話を伺いました。

また、クラス全体の雰囲気づくりも重要な要素であり、授業を通した生徒指導の必要性も改めて感じました。頭の中が整理されるようなお話でした。

北原先生が以前から話されている「スーパーペアワーク(現在の『わくわくペアワーク』)」では、生徒が「友達のこれまで知らなかったことを知ることができてよかった」と話したり、「もう一人の自分と出会える」という北原先生のお話から、ペアワークの大きな価値を改めて感じました。
英語だからこそできるペアワークを、これからも大切にしていきたいと思います。

〇教科書とオーラルイントロダクションについて
北原先生は以前、「オーラルイントロダクションができないと採用試験に合格できない」とおっしゃっていたそうです。

現在はデジタル教科書が普及し、映像と音声を使えば誰でもそれらしい導入ができるようになりました。しかし、それがオーラルイントロダクションの代わりになるのかという話題の中で、宮﨑先生の「デジタルの動画の英語は、分からないものは吸収できない」
という言葉が非常に印象に残りました。

ちょうど思い当てはまることが前日金曜日の本校の進路説明会。今年度から入試制度が変わるため、進路担当が教育委員会作成のYouTube動画を20~30分流しました。しかし、日本語の説明であるにもかかわらず、私は内容がほとんど頭に入りませんでした。同僚の先生もそう言っていたので、保護者の方々もきっと同じような思いをされたのではないかと思います。(わざわざ学校に足を運んだ保護者はがっかりしたと想像します。)

また、岡﨑先生のお話の中では、大学生にオーラルイントロダクションを指導しても、模擬授業になると演習中心になってしまう学生が多いという話がありました。それほど難しい技術なのだと感じました。私自身も決して得意ではありません。しかし、それは練習不足によるものだということも痛感しました。そのため、翌日の昨日は教科書のRead & Thinkのページを繰り返し音読し、独り言のように練習していました。生徒にとっても難しい単元ですが、「これなら明日の授業は大丈夫」と思えるところまで準備を続けようと思っています。
宮﨑先生がおっしゃった「先生が英語をしゃべらないと、生徒はしゃべるようにならない」という言葉は、自分への戒めとして心に残りました。

〇印象に残った言葉・学び
•前田先生がおっしゃった「目標を持ち、計画を立て、実行し、達成することは難しい。だからこそ早いうちから取り組むことが大切である。」というお言葉。面倒くさがられても時間を要しても生徒や我が子にさせたいです。「どのような活動であっても、明確な目標を設定して授業を行うことが大切である。」まさにそれですね。ややもすると“慣れ”たり惰性になったりするため、“何事も”ですね。

•なぜ音声化するのかを理解していない先生が多い。日本では英語に触れる機会が少ないからこそ、自分の声で自分に英語をインプットする必要がある。

•生徒同士のやり取りができるようになったなら、次はレベルを上げる工夫が必要である。トピックや時間設定を工夫したり、教科書内容と結び付けたり、会話方略や社会的な話題を扱ったりすることが有効である。

•大学教員で博士号を持っていても、業績や論文数が重要視される世界である。(厳しい世界ですね。)

おわりに
今回の例会では、ワークシート、ペアワーク、オーラルイントロダクションなど、まさに今の自分が悩み、考えているテーマについて多くの示唆をいただきました。何より印象的だったのは、先生方の学び続ける姿勢と英語教育への情熱です。その熱量に触れ、自分自身も「もっと頑張ろう」という気持ちになりました。今回の学びを、日々の授業実践の中で少しずつ形にしていきたいと思います。
北原先生、パネラーの皆様、ご質問に回答していただきました会場の皆様、そしていつもコーディネートしてくださる近藤先生、本当にありがとうございました。

PS 翌日の寅旅、満喫コースで先生方の楽しそうな様子がK先生と北原先生のレポートから伺え、うらやましく思いました。岩崎弥太郎に関するそんな場所があるとは知りませんでした。NHKの龍馬伝で見た香川照之が演じる岩崎弥太郎が魅力的だったので、私も興味があります。東京に行ったときには足を伸ばしたいです。涼しい日がいいですね。

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北原先生、北研の皆様

東京都のI.Hです。今回初めてオンラインで職場から参加させていただきました。印象の残ったところを報告させていただきます。

○ワークシートについて
北原先生曰く、ほとんどのワークシートはひどいもの、時間の無駄。少人数授業でベテランの先生からワークシートを渡され、好きなようにやって良いと言われ困っているなら最後の10分間にやらせ、残り40分は好きにやってみる。少人数の際はワークシートの共有ではなく、指導案を共有する。

○ペアワークについて
若い先生からペアワークの悩みが多く寄せられている。配慮を要する生徒が増えたから?ペアワークは授業なので誰とでもやれるように声かけをしてやらせる。北原先生よりスーパーペアワークで普段話さないクラスメイトの一面が見られて楽しいとの声があった、英語を話すことにより、違う自分になれる。

○様々な消滅
授業参観で授業規律、音読、消滅オーラルイントロダクション、語彙指導が消滅している様子が見られる。そしてそのような授業を受けていた学生が大学に入ってくる。しかし、中学時代には音読していたとの声もあり。高校は大学受験があるため、音声から離れた授業になるのか。学生にオーラルイントロダクションの例を見せてもやらない。教科書付属の動画で終わらせてしまう。案外動画はよく分からない。教員自身の声でやるようになったら、生徒の力が伸びた。知らない誰かさんの音声ではなく、身近な知っている人の声だと「自分もできるかも」と思える。

〈感想〉
「〜の消滅」のお話が衝撃的でした。消滅したものの代わりに何をしているのだろうと思いました。少人数授業の悩みも共感しまくりです。現任校では現在少人数授業をしていないのですが、クラス数減で教員を減らさないために来年度からやりたいと校長から言われており、「嫌です」と駄々こね中です。

 2ヶ月ぶりの参加でしたが、やはり北研は自分の知見が広がるなと思いました。今後もよろしくお願いします。

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北原先生、北研MLの皆さま、こんにちは。兵庫県 加古川市立平岡中学校のK.Mです。

さて、5月北研例会にオンラインにて参加させて頂きましたので、ご報告させていただきます。本日は「パネルディスカッション『日本の英語教育はどこへ向かっているのか』」「未来の英語教育を語る会」というテーマで、4名のパネラーの先生、島田朋美先生(荒川区立尾久八幡中学校)、岡﨑伸一先生(国士舘大学)、宮﨑大樹先生(高千穂大学)、前田宏美先生(文京学院大学)にお話しいただき、会場参加者、オンライン参加者の質問などにもお答えいただきました。今回のディスカッションで印象に残った点についてレポートさせていただきます。

○「オーラル・イントロダクション」について
全てのパネラーの先生方から「大切」とお話がありました。私は、オーラル・イントロダクションが苦手で今までしっかり向き合えていませんでした。先生方のお話を意識して、『幹の本』を読みなおし、日々の授業で取り組んでいきたいと思いました。
・デジタル教科書についている音声対話はオーラル・イントロダクションではない。
・教科書の内容に情報を加えたオーラル・イントロダクションが必要。
・教師が英語を話さないと生徒も英語を喋らない。
・文字を見せる前に(教科書を開かせる前に)音で聞かせて場面や内容を想像させて本文の理解を助ける活動が必要。
・生徒がわかるように言い換えたり、生徒とやり取りしたりしながら内容理解を助けする。
・行間を読ませることは教師しかできない。「なぜ、○○と言ったのか?」「どんな気持ちで言ったのか?」「なぜその行動をしたのか?」など、本文に書いてないことを考えさせる。
・教師と生徒のやりとりの場。やりとりを通して内容を深める。

○ワークシートについて
・必要か?⇒本当に生徒のため?教師の安心感のため?
・少人数、複数教師で指導の場合は必要?⇒共通の指導案(授業の流れのみ記載)でOK
・先輩の教師から回ってきたワークシートはどうすればいいか?⇒授業のメインの活動にせず、宿題にして音声で確認したり、短時間で利用したりすればいい。
・授業では、ワークシート中心ではなく、音声中心の活動、ペア活動、やり取りを重視すること。


○ペア活動について
・最近は、ペア活動ができない(嫌がる)生徒も増えている⇒(現場の教員から)ペア活動が不安な生徒は座って教師のサポートを待つ。教師と1対1で確認してから活動できるようにしている。
・日本語では質問しないような質問を英語でならできる。
・大学生でも楽しんでいる生徒も多い。
・固定したペアだけでなく、色々な生徒と対話させるとよい。
・(北原先生)英語の授業ではもう一人の自分に会える。

○宮崎先生より(最近の授業を見て気になること)
・授業規律の消滅(教科書の開閉、教科書を持って読む、など)
・オーラル・イントロダクションの消滅(私自身の課題)
・音読指導の消滅(適切な指導なしに音読はできるようにならなない。スピーキングにつながる音読指導が大切。)
・もう一つ「…の消滅」とありましたが、メモできませんでした。
・音声中心の指導をすると伸びる。

○前田先生より
・日本人中学生を対象にした研究が少ない。
・オーラル・イントロダクションの大切さについて
・教師と生徒のやり取りを深めて
・内容、レベル、質の向上を(身近な話⇒込み入った話⇒社会的な話/1分⇒2分対話)
・音読練習の目標設定の必要性⇒どんな力をつけさせたいか、どこまで力をつけたか?

教師が目標を持っていなければどうにもならない。
・会話の方略を指導:あいづち、Q&Aなど⇒(北原先生)北原メソッド Quick Q&Aで基本的な質問力をつける。 社会的な内容のQ&Aを作って練習をするといいですね。 繰り返し練習で慣れることが必要
・(北原先生)なぜ音読するか⇒自分の声でインプット

・(宮崎先生)教科書の音読⇒題材について話題にできるように   以上です。


 最後に、北原先生、本日も有意義な学びの機会を頂きありがとうございました。近藤先生、事前準備、会場とオンライン双方に配慮した対応、今回もありがとうございました。島田朋美先生、岡﨑伸一先生、宮﨑大樹先生、前田宏美先生、貴重なお話を頂きありがとうございました。現場での経験や実績のある先生方が、大学で中学校教員養成課程を担当するには「実績が足りない」と聞いて本当に驚きました。先生方の指導を受けて現場に立つ教員が増えれば、英語教育の現場を変えていけると思うのですが、それができない現状に驚きました。先生方ご自身がどれほど歯がゆい思いをされているかと私ですら悔しい気持ちになりました。それでも、先生方が英語教育をより良いものにするために日々奮闘されているお話を伺い、私自身も目の前の生徒に向き合い、できることを少しずつ高めていきたいと思いました。ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんにちは。熊本のSです。本日はありがとうございました。5月例会の報告をします。

日本の英語教育はどこへ向かっているのかと題して高千穂大学の宮﨑先生 国士舘大学の岡﨑先生 文教学院大学の前田先生 尾久八幡中学校の島田先生をパネラーに(玉川中学校の古川先生のスライドもありました)北原先生が司会をされました。最初の部分が私の設定ミスで音声が聞こえず、参加できた部分から報告します。

①ワークシート中心の授業
ワークシートを作って、それに沿って授業を進めることできちんと生徒に教えたと安心する先生、ワークシートを頑張って作ることが教材研究だと勘違いしている先生がいるのではないか。少人数制の学校では同僚がワークシート派だと、どう足並みを揃えていくのかといった悩みも参加者から共有されました。北原先生が、ワークシートを共有するのではなく、指導案を共有した方が良いとおっしゃいました。Aパターン、Bパターンの音から離れない指導の大切さを再確認しました。

②ペアワーク
特別な支援が必要な生徒、ペアやグループワークが苦手な生徒、コミュニケーションに消極的な児童生徒が増えている。だからこそのペアワーク、英語の時間はもう1人の自分に会えるよ、違う人格の自分で英語を喋ったら?という声かけを私もしていこうと思いました。

③オーラルイントロダクション
教科書の動画を流すことがオーラルイントロダクションだと思っている先生がいるのではないか。教科書の動画の英語は未習の単語がたくさん入っている、目の前の生徒がそれを理解できるかどうかの判断は教師にしかできない。教科書の本文の余白を埋めながら、教師の声でオーラルイントロダクションをしていかなければと再確認しました。

④音読指導
それぞれの先生方から、大学生にもシャドーイングやオーバーラッピングなど音読指導を限られた時間の中でされているというお話が聞けて、良かったです。音を大事にすると伸びるという言葉が力強く胸に響きました。北原先生がずっとおっしゃっている自分の音読の声を自分の耳で聞き、頭の中に英語の回路を作ることがいかに大切か、またまた再確認しました。

⑤話す内容のレベルアップ
教科書の内容は以前に比べると難しくなっています。クイックQ&Aは身近なトピックですが、それを社会的なことバージョンで作ってみよう!と北原先生のお話を聞いて思いました。生徒の頭の中に日本語での話題としてすでにあるものを取り上げていこうと思います。

次々にいろんな先生方が話されたので、メモも追いつかず、詳しい報告を書けませんでしたが、悪のノートや同様のワークシートで育ってきた大学生に音声重視の指導をされているお話が大変励みになりました。英語を使って友達とコミュニケーションをしていくことの楽しさを毎時間の授業で全ての生徒に味わせていきたいです。

オンライン開催をしてくださったこと、大変感謝しています。北原先生をはじめ、パネラーの先生方、そしてお世話役の先生方、参加された先生方、本日はありがとうございました。北原先生のお姿とお顔を久々に拝見でき嬉しかったです。

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北原先生、北研ML会員のみなさま

いつもお世話になっております。東京のMでございます。台風で多くの学校が休校になった本日でしたが、先生方におかれましては、被害等なく大丈夫でしたでしょうか。東京も昼過ぎに線状降水帯が発生するなど、雨の量は朝ほどではないですが、不安定な天候が続いているようです。この後もどうかお気をつけてお過ごしください。

さて、先週の5月例会の報告をさせていただきます。

司会:北原先生
登壇者:島田先生 岡崎先生 宮崎先生 前田先生
随時、対面・オンラインの参加者の先生方が質問や発言をされる形で進められました。

1.ワークシートの扱いについて

島田先生より 先生側:「ワークシートがあれば授業ができる。」 生徒側:「(ワークシートがあることで)やることがわかっている。」という背景から、ワークシートを使用していることが多く見られる。しかし、これでよいのか?ワークシートは点で、教科書の1ページを切り取って音読して終わりではない。指導する側が単元のあり方をきちんと理解していないのではないか。単元をとおして、一連の英語の体系を作っている。ワークシートでは1つの答えしかないが、実際の英語で表現しようとすると先生、生徒同士のやり取りでいろいろな表現がある、少人数制の授業で、各クラスで進度をそろえることが難しいため、ワークシートをシェアすることで揃えようとしている。少人数授業が負担になっていることも多い。「自分ならこうしたい」と思うことでも、組んでいるパートナーと歩調をそろえなければいけないことが大変である。また自分の学年の生徒全員を教えることができない。つまり学級の雰囲気がわからない。少人数で他のクラスの授業も同時に授業をしているため、若い先生を育てることが難しい。 現行の教科書は量的にも多く、上手く扱えばワークシートは不要、またワークシートを扱う時間もない。  少人数指導も負担になっているケースも多く、全国的に減っている傾向である。複数で指導する際も、ワークシートを渡されて「よろしく」では、打ち合わせをしたことにはならない。 ワークシートを扱うことで、生徒も教員もやった感がある。しかしワークシート作成=教材研究ではない。どんな内容のワークシートをどう使うかが問題である。

少人数指導の共通指導案を作る。その中で、オーラルイントロダクションは先生の個性が出るから、ある程度個別になる。

指導案を用意した、OIのスライドも渡して、「これだけはやってください。あとは自由です。」という形で少人数のそれぞれのクラスを担当する。指導案は型で、それがあれば共通でできる。その後で工夫が見られるようになる。ワークシートを渡されて「好きなように指導してください。」と指示されたから、40分を指導に充て、自由にやらせてもらって、最後の10分をワークシートに充てたこともあった。 ワークシートは教員側の安心のためのことが多い。ワークシートをやれば授業をやったことになる。そして出来なければ生徒側の問題として、終わらせてしまうことも問題である。

2.今の生徒たち、子どもたちどうか?
手がかからない生徒が増えている。しかし、特別支援経の生徒は増えている。授業中の活動をやりたがらない。人と関わることが苦手な生徒も多い。「遊びではなく、トレーニングだよ。」ということが伝わらないと、参加しようとしない。しかし、小学校に英語を下ろしたということは、子どもたちのコミュニケーション力を高めたいという意図は本来あったのでは?英語を使ってコミュニケーションをできるようにしたいということが目的の一つでもあったはずである。

3.オーラルイントロダクションについて
 最近は若い先生が増えたが、オーラルイントロダクションをわかっていない先生が多い。 「オーラルイントロダクションは必要なのか?」というところで、デジタルマテリアルを流せばオーラルイントロダクションの代替ができる。 模擬授業が始まると文法説明が始まる。説明をうけることが授業を受けることと考えている。演習の活動が多かった。 生徒が英語を話すのであれば、教師が英語を話さなければ話せるようにならない。アクースティックイメージ「acoustic image」をつかむために、音をいれる。動画を見せるのはよいが、わかる部分と分からない部分がある。動画を使うこともあるが、動画の視聴だけではつかない力がある。 学生からは「こんなにしゃべっていいんですか?」「知らない単語を入れていいんですか?」などの質問が出る。意味を分かっただけでは英語、英文を味わったことにはならない。想像力や力を引き出す、構築する。答えは一つではない。授業中に行う活動の目的は何かをしっかり考えて組み立てをする必要がある。教師一人が10分間でオーラルイントロダクションをするだけでも、その人のビリーフがわかる。

4.音読について
中学・高校で「ペアワークはやったけど、音読はやったかな?」というくらい高校では音読が少なくなる。英語学習において、音を大事にすることが必要である。今はオンラインで指導することもあり、学生の姿勢も少し変わってきたかなと思う。方向性さえ間違わなければ大丈夫である。しかし残念ながら英語教員を志す学生は減ってきている。学生が活き活きと学べる英語の教材を作ることも必要である。 AIが活用されることも多くなったが、AIはあくまで練習相手であり、生身の人間相手にどれだけ話せるで、なんぼである。

5.昨今の変容
授業起立の消滅、オーラルイントロダクションの消滅、語彙指導の消滅、音読指導の消滅、AIに丸投げ の指導で言語活動にすぐ移るなど、枚挙に暇がないほど、残念な変化が挙げられました。また学生さんたちも中・高で置き去りにされ、一人で決断したり行動したりすることがなかなかできないことが多く、 遅刻や無断欠席などもよく見られるとの報告がありました。学業の指導というよりは中・高の生活指導とも重なり、学生さん一人一人を気にかけることが大事ということでした。 英語の指導においても、基本的な語彙を知らない、発音できない、基本的な語句や文が書けない等の学生は多く、音声中心の丁寧な指導を行うと伸びるとのこと、 これも北原メソッドと重なることと思いました。

6.大学・研究・中高
 教科書本文の内容からやり取りに繋げることであれば、実践しやすい。音読をちゃんとしている。そしてそれを使ってやり取りをすること。 会話のストラテジー(合いづち、相手にくり返す、質問する など)も活きてくる。 日本人中学生に対する研究はまだ少ない。中学生の言語発達に着目して、50分の授業の中で必要な知見をまとめて証明するなど、中学校の先生の実践を開発できる。オーラルイントロダクションはもともとやってる?その中で、インタラクションをしながら教師と生徒のやり取りをもっと深めたら面白いだろう。生徒同士のやり取りは定着しつつあるが、話す内容のレベルをあげるか、質向上を目指す。音読練習の目標を教師が設定できているのか →活動の目的や目標を設定して授業しているか? 目標を追って計画を立てて実行する、達成することが難しい。 音読で、あえて自分の声で自分にインプットする。

普段の授業や活動について見直し、オーラルイントロダクションについても、若い先生方や学生さんたちがそのように捉えているということも改めてよくわかりました。毎年教育実習生を担当し、本来授業の山となる新教材の導入、つまり英語科で言えばオーラルイントロダクションについて、指導案作成の段階でどのように位置づけるか、何を盛り込むかを伝えないと、ただのティーチャートークになってしまうケースが多いことを感じておりましたが、中・高でオーラルイントロダクションを受けてこなかったり、音声を入れるにも、デジタル教科書で更に音声教材が豊富になったりしたので、それらを活用すればオーラルイントロダクションの代用として成り立つと考えてしまうことも多いのかもしれません。昔に戻るということではなく、これまで大事にされたものが、今後どのように残されていくべきなのか、デジタル教科書が本格導入されて年数が浅い今の段階で、精査する必要があると感じた今回の例会でした。北原先生、登壇者の先生方、会場責任者の近藤先生、ご参加の先生方、ありがとうございました。

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北原先生、北研のみなさま

荒川区立尾久八幡中学校のS.Tです。北研には大変ご無沙汰しておりましたが、再びメーリングリストにも入れていただきました。土曜日の例会、ありがとうございました。

恐れ多くもパネリストとして参加させていただきました。最初は緊張していましたが、北原先生のユーモアあふれる司会進行と、参加者の方たちの積極的な発言に助けられ、気がつけば楽しくなっていました。今回は、対面とオンラインのハイブリッド開催、とのことでしたが、近藤先生のスムーズなICT機器の操作のおかげで、遠方の方も一緒に参加している感じがしてびっくりしました。以下、気がついたことを、レポートします。

・まず、北研の参加者の方がみなさん意欲的で積極的なことに、さすが!と思いました。会場では、発言するときに、前に出て椅子に座りマイクを使って発言するにも関わらず、(通称:被告人席(命名:北原先生))、たくさんの方が貴重な発言をしてくださいました。私は、いろいろな研修で、オンラインで参加したときには、発言を躊躇してしまうのですが、オンラインの方たちもタイミングよく発言されて、双方向の例会になりました。それを可能にしているのは、はやりK先生の的確なICT操作です。

・前田先生の「なんのために、音読させていますか?」との質問に、ハッとさせられました。質問された時、私は、音読は目と口と耳を使うことでインプットし、リプロダクションやピクチャーディスクライミングに繋げられることが目的かな、と考えていました。北原先生は、英語が周りにあふれていない日本という環境に過ごす生徒にとって、たくさんの音を聞くことが大切、とおっしゃっていました。それぞれの活動はあくまで手段であり、目的ではない。それぞれの活動の目的について考えることの重要性を再確認しました。

・ワークシートについて、たくさんのご意見が出ました。少人数指導で統一してワークシートをする必要があったとしても、時間配分を調整することで、言語活動の時間を増やすことができる。私は、自分がやりたくないことは、生徒にもやらせたくないな、と思っています。いわゆる演習問題のようなワークシートを解くことで、貴重な授業時間を削るのはもったいない。対面の授業だからできることをやりたいと思います。

・オーラル・イントロダクションについても、話題になりました。デジタル教科書の動画を見せることと、オーラル・イントロダクションは、全く異なるものであること。先生が生徒の反応を見ながら、教科書の内容を理解するうえでのプラスアルファの情報も付け加えながら話をすることの重要性を確認しました。私は、オーラル・イントロダクションを考えることで、生徒の既習語をつかって未習をことを別の表現で言う訓練をすることができた、と思っています。北原先生が、声色を変えて二役やったりということを紹介されていましたが、生徒たちは、そういうのが好きで、ちゃんと記憶に残るものだと思います。

・一番驚いたし、問題だと思ったのが、大学の教員養成担当になるには、いわゆる「実績」が必要とのことで、今回お話された3名の若い先生方は、すぐには中高英語教員の育成には関われないとのこと。今まで現場でたっぷりやってきた経験は、充分な「実績」だと思いますが。文学部のおじいちゃん先生(失礼)が片手間で教員養成をしているとしたら、本当に問題です。これからの教育界を担っていくことになる教員の卵にこそ、良い授業を見てもらったり、現場の実践を知ってもらったりしてほしいと思います。先生方の論文が早く評価されて、早く教員養成の担当になってくれることを願っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・北原先生、北研MLの皆さん

前回の北研もパネリストの方々から興味深い話が続出でしたね。パソコンを整理していたら、2021年8月のELEC(だったと思う)のメモが出てきたので共有します。オーラルイントロダクションの意義と教科書の扱いについて、久保野りえ先生のお話でした。AIやデジタル教科書の音声ではなぜダメなのか、教師の発するオーラルイントロダクションがなぜ重要なのか、前回の北研のつながる話だと思いますので、じっくりご覧ください。

昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校 K.Mーーーーーー
英語がわかるようになる教科書の扱い—中学で・高校で–原則とコツ 筑波大学付属中学校 久保野りえ先生

1.私たちの目指すところはどこか?
問題点:なぜ今ひとつ英語ができるようにならないのか?
◎分かっていないのに音読しているから→使うことに結びついていない。ではどうすれば英語が使える生徒になるのか?

2.英語で行う英語の授業とは何か?
クラスルームイングリッシュ→生徒を動かす符号になってしまっていないか?
Small Talk→教科書の世界へと導くことが意識したものになっているか?

◎基本に据えるのは「直読直解」
×置き換えのアクティビティだけでは「理解」にとどまり、「応用・発展」まで伸びない。
☆コミュニケーションの土台は音声…聞けないと理解できないのだから読めない(音読できない)

3.教科書本文の扱い方
・Oral Introductionの中で新出語句を導入・整理する⇒話(ストーリー)の理解が先
・教える内容に軽重をつける
(1)新語で意味も分かりにくいもの 【FCの赤丸・辞書/用例+collocation】
(2)新語だが、さして扱わなくてよいもの 
(3)今までに出てきているが、使い方が新しいもの。 【FCの赤丸・辞書】

・Oral Introductionはリスニングテストではない…OIのすぐ後でQ&Aをする?
OIでは自分の生徒は何なら分かり、何につまずくのか?分かる語彙は何か?を精査し、生徒によく分かるように説明する
分からないところで戻り、説明し、訳語を与えることも必要
・先生は本当にしゃべっているか?生徒を相手に伝えているか?
…同じことを何度も過剰に(間を空ける・スピードに気をつける)

5.イントロダクションが終わったらすぐ音読、ではなぜだめか?何が欠けているか?

○音読の注意点…
(1)動詞、内容語、伝えたい情報は強くゆっくり読む
(2)文頭のhe/sheは低くでる→動詞を強く読むため
(3)ゆっくりと意味を考えながら音声化 【Gesture Reading】
(4)普通のスピードで読みながらも、同時に意味をとっていく 【Gesture Reading】

6.音読はゴールではない
◎使える英語にするために【Picture Describing】まで持っていく→教科書にあるフレーズを使って自己表現できる
◎音読とリプロダクション=自分のことばのように使う→顔を上げて言えるか?Read and Look up 【Gesture Reading】
◎対話教材の場合…目で話す、目で聞く→Role Play Reading (+α教師パートのアドリブ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オンラインで参加致しました。例会レポートを提出いたします。

パネルディスカッション「日本の英語教育はどこへ向かっているのか」
宮﨑大樹先生(高千穂大学) 前田宏美先生(文教学院大学) 岡崎伸一先生(国士舘大学) 島田朋美先生(荒川区立尾久八幡中学校) 古川悟先生(世田谷区立玉川中学校)(今回は急遽欠席)

*学校は今どうなっているのか?
古川先生のスライドを島田先生が説明。 ワークシート授業を考える。現在では少なくなっているそうだが、少人数授業で同僚教員との問題北原メソッドでやりたいが、自分の学年の生徒を全て教えられないジレンマ・・・北原先生曰く、「ワークシートはくそ!」音声から離れてしますから。ワークシートを作るだけの時間と労力に見合う力が付かないのは言わずもがな。これらの学校現場の問題は、いまだに変わっていないところがあるのだと驚いた。ちょうど7年くらい前に勤務校でTTではなくて、少人数授業をやることになりました。その頃どうしたものかと不安になっていた所、東京都のI.R先生がいろいろアドバイスを下さいました。大変ありがたかったです。結局は年度が始まると実際回らない状態でした。授業時数的にも、物理的にも(教室が不足)

私が前年度まで8年間勤務した中学校では、「単語テストはやらない」「音声をしっかり」「和訳をやらない」「無闇にワークシートを作らない」と言った動きがやっと定着したなと先日あった小・中合同研修で話題になり、一応は安心しているところ。(現在、その小学校で勤務している)前任校に8年間勤務する間、同僚にも恵まれたのだと思うが、北原メソッドの威力を皆に知らしめることができた。実際このメソッドを他の2人がやっているかというとこれに関しては肯定はできないが、基本のところは理解してもらえることができた。何が大事で、何が悪いかということ。 ところが、悲しいかな、教育長のトップダウンで現在川越市内の公立中学校では、英語授業を「5ラウンドシステム」に移行する準備がされていて、すでに昨年度から市内の中学校22校の中の6校が先行で始まっている。今年度は新しく6校が加わり、来年度の1年生から市内全校で全面的に「5ラウンドシステム」の授業が実施される。


パネラーや参加者から:ワークシートは教師も生徒も「やった感」がある。それが力になっているかは別。分かった気にさせるだけ?ワークシートは教師の自己満足。できないのは生徒がやらないから。昔からやっている再生産になっている。ペアワークが成り立たない特別支援的な生徒が増えていると思う。対人活動がコロナ禍の関係で下手。
(北原先生)ペアワークは「スーパーペアワーク」をやって子供たちに感想を聞いたら、友達のことがわかって良かった!!との声が多かった。「なんで英語やるの?」の答えとして、「別の自分になれるよ」普段、何も話さない子がペアワークを楽しくやっている。英語だったら、別の自分になれる。

*オーラルイントロダクションについて
・デジタル動画を流していればOKと思っている先生が多いのでは?
・大学では一般教養。熊本大学では、小学校英語教授法(小学校志望が20名くらい)(中、高は5、6名程度)説明が多い。習ったように教えてしまう学生。
・オーラルイントロダクションは必要。
・自分の生徒のことを知っている先生にしかオーラルイントロダクションはできない。生徒の興味の範疇を知っている。
・今の現場は語彙指導なし。音読練習はAIに丸投げ。AIは個別最適化向け。
・あまり英語の力をつけて来なかった大学生に音声を中心に丁寧に指導すると伸びる!

*日本の英語教育はどこへ向かっていくのか
・なぜ音読するの? あえて、自分の声で自分にインプットする為。(北原先生)
・どうやりとりの質を上げていくのか? 
ア)身近な話題   イ)レベルアップさせたものを段階的に    ウ)社会的な話題に
帯活動 教科書本文からトピックを取り出して題材に関して「やりとり」ができないと!会話をどのように繋げていくのかを伝授するのも必要。
クイックQ&A・・・身近な内容に関するもの→1往復  1.5往復  2往復 と段階的に
音読は身近な人の音声だから自分に入る。北原先生のようなキャラクターになりきって範読してあげることが大切だと思った。

5月例会に参加させていただきありがとうございました。北原メソッドの大切な基本の部分の再確認ができたことと、日本の英語教育の行末をこれほど心配している現場の教員、大学教員、そして何より北原メソッドを完成させた北原先生を含め北研の先生方が今尚、ジレンマを抱えている現状にただただ、無力感です。川越市のように、これだけ自分が頑張っても、同僚に恵まれても、教育長の鶴の一声で指導法の全てが変わってしまうのは、どうでしょうか。北原先生の赤坂中最後の授業を川越市の先生方9名で参観させていただいたうちの一人が市教委に入り、6年経ちました。北原メソッドの良さを十分理解していて、新人教員の指導にも当たっていた方でも何もできなかったのです。ただ、良い指導法には共通する部分もたくさんあることも再確認しているところです。大切にしたいのは、授業は生徒も先生も楽しくなければ子どもに力をつけさせられないということ。そして今回の例会で確認したオーラルイントロダクション、音読、音声、質を高める「やりとり」ができるように研鑽を積んでいこうと思います。

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5月例会のレポートを送らせていただきます。私は今回の例会を受けて、授業づくりについて次の三点を改めて考えました。

1.ワークシートについて
授業づくりと言えばワークシート作成を指すかのように、いまだ多くの先生がワークシートづくりに多くの時間をかけている現状があります。実際に本校でも、授業で扱う文法問題をワークシートという形で夜遅くまで作成している先生がいます。もちろん、ワークシートの中にも音から離れない工夫がされ、生徒の英語力向上に本当に役立つものがあります。一方で、教科書本文の内容を日本語訳で確認する作業が中心になっていたり、市販のワークブックに掲載されているような問題ばかりが並んでいたりするものも多いと聞きました。例えば文法問題を扱いたい場合、市販のワークブックのほうが質・量ともに整っていることが多いです。そのため、教師が一から問題を作成することに時間をかけるよりも、市販教材を適切に選び、必要な箇所を活用するほうが、教師自身の負担(コスト)を下げられると思います。その分、本当の意味での教材研究や授業設計に時間を割くことができるのではないかと考えます。また、ワークシート中心の授業は、活動が文字中心になりやすく、英語の音から離れやすい点に注意が必要です。今回の例会を通して、スパイラル学習ワークシートではリピートを入れるなどして、生徒が常に英語の音に触れられるよう工夫されている理由にも改めて気づくことができました。


2.オーラルイントロダクションについて
近年はデジタル教科書にある動画等で導入を代用してしまうケースも見られます。しかし今回、オーラルイントロダクションの意義を再確認することができました。例えば教師が自己開示を行う機会になります。教師が自分の経験や思いを適切に語ることは、生徒との信頼関係を築くうえでも有効であり、授業への参加意欲にもつながるのではないかと考えます。第二に、行間について問いかけるなどして、生徒をより深い読みへ導くことができる点です。単に内容理解をさせるだけでなく、「なぜそう思ったのか」「この人物はどんな気持ちか」といった視点を持たせる入口になり得ます。また、オーラルイントロダクションとオーラルインタラクションの違いについても、改めて整理する必要を感じました。本文の情報を言い換えたり補足したりしながら「すべて説明する」方向で進めるのか、あるいは、生徒の興味関心を高めることを主な狙いとして、内容の理解は生徒に委ねる部分を残すのか。この点は自分自身、今後さらに学び、意図をもって使い分けられるようにしたいです。


3.授業規律について
授業規律についても再考しました。例えば教科書本文の音読では、教科書を机に置いたままにせず、手に持って行わせるよう意識していますが、オーラルインタラクションの場面やフラッシュカードを用いた語彙指導の場面では、全員がペンを置き、聞く姿勢を徹底できていないときもあります。授業規律は、学習内容以前に、学習が成立する土台でもあります。今回の例会を通して、自分自身の授業の「当たり前」をもう一度点検し、必要な場面で必要な規律が保たれるよう、意識して改善していきたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・東京のUです。以下、5月30日の北研例会のレポートです。今回の北研は、『日本の英語教育はどこへ向かっているのか』「未来の英語教育を語る会」と題して、以下のパネラーの方々の発表と参加者の質疑・コメントによるシンポジウム形式で進められました。

パネラー:宮﨑大樹先生(高千穂大学)、前田宏美先生(文京学院大学)、岡﨑伸一先生(国士舘大学)、島田朋美先生(荒川区立尾久八幡中学校)

実力派のパネラーの方々に接し、北原先生の英語教育のお仲間の輪の広さと深さを改めて思い知りました。全体を通じて、私なりにポイントとおもったことをいかに列挙します。

〇現場の先生方の多くは、大変な思いをしている。
北原先生が、来る新潟での研修に先立って、参加者にアンケートを実施。寄せられた質問から、「現場はこんなに大変なのか」それに「こんなにも知らないのか」と驚かれた。

〇ワークシートによる授業について
島田先生と、参加予定でご欠席となった古川先生よりワークシートを基にした授業についての問題提起。ワークシートは、やることが明確で、教師は「教えているつもり」でできなければ子供のせいにできる。生徒も一応勉強を「やった」感はあるかもしれない。生徒の学びという観点から、多くの点で問題がある。北原先生は、これまで方々見てきた経験から、「時間の無駄」「まったく意味がない」と一刀両断。北原先生が英語教育から駆逐しようとしている「単語テスト」「(音も入っていないのに英文・和訳を書かせる)悪のノート」「なんでも和訳」の悪弊が全部そこに入っているから、と。ただ空欄を埋める演習形式の授業になっていて、できる子にはたやすく、できない子にとっては答えを写すだけで、つまらない。教師側の安心感で、また、先輩教諭が、長年やっているスタイルとして、「これでやってね」ということがあり、これも悩ましい。教科書のデザイン通りに進めていけば、最終的なアウトプット活動まで、たどり着く過程で、ワークシートをやる暇などないはず。それよりも、教師が、学びのファシリテーターとして、生徒の様子をみとって柔軟にその都度最善の声掛けをしていくことが大事なのではないか。

〇少人数授業
(東京は少なくなっているようだが)進度をそろえるのが難しい。クラスが分解されて、クラス全体で生徒の様子を把握することが難しい。長先生のアドバイスとしては、指導案を共通のものにすればいい、と。

〇オーラルイントロダクションの大切さが理解されていない。そのためか、実践されていないことが多い
動画を見せてよしとしている。動画では英語は吸収されない。ワークシートをめぐる問題にもつながっているが、英語を、生きた言葉として、文脈のなかでより生徒がより自然に英語に触れられるようにするーーそのために、生徒のことをよく知る教師が、それぞれの個性を生かした味付け、工夫をする、ということが、行われていない。ワークシートを与えて、和訳して、わかった気にさせれば、オーケーということがまかり通っている。免許取りたい大学生に指導してさせてみても、すぐ「説明」になってしまう。

〇北原先生:絶対必要と思っている。本文に要素を付け加えて声色変えてやって見せたら大学生がびっくりしていた。

〇対人関係が苦手な生徒(学生)が増加傾向とその手当
・反抗的ではないが、ペアにする際に配慮が必要な生徒が増えている。
・小学校に英語が下りてきたのは、子供に早くから、英語の授業をつうじてコミュニケーション力をつけさせるという狙いがあったのではないか。
・ペアは毎回固定ではなく、授業のたびに席替えして(PCのランダムナンバー機能を活用)それでいっぱいしゃべるようになった。
・ペア活動で、不安な人は座っているように言う。座っている子にまず私が相手になってから活動に参加させる。クラス全員の子と話すことを前提にすると、話しかけられない子もやらざるを得なくなってやるようになる。
〇北原先生:スーパーペアワーク出したときの子供の感想:普段なら日本語でもこんな話をしない、それがいっぱいできてよかった。」と。英語授業はもう一人の自分に出会えるよ、中学校時代は、ちがう人格の自分でもいい、本当の自分しゃべりたくなければ別の人格になってもいい、といっている。
・大学生も、学習が成立していくには、

〇学習が成立していくのに、大学生にもこまめな声かけ
大学生に、こまめな声掛けが必要、というのは、専門学校勤務する私としても、「ほんと誦にその通りだ」と感じました。

〇大学の授業・大学生の様子
・中学では、ペアワーク少し、音読やっていない、高校では演習中心、発音記号を知らない。
・英語教員養成課程でも、教員になる子が少なくなって、ベンチャー企業、コンサルや普通の企業、役所などに入る学生が増えている。
・教科書付属のeラーニング、10分やるか、というとスマホで静かにやっているこの集中力はすごい。今の世代。
・学生を連れて英語の授業見にいったが、「動詞の活用覚えよう」で初めから終わりまで。「だめだよ」と伝えた。県の統一模擬試験で、アクセントはどこですかという問題・数十年前のもの
!昔のまま、という現状がある。
*・現場の力で一歩でも一ミリでも改善していく努力が大事。*

Q:これまで北原先生の完全コピ目指してやってきたがどの部分にAI取り入れるのが効果的でしょうか。

〇岡﨑先生 A:練習相手としてあくまでもAIとして利用して、あとで生身の人間のコミュニケーションにもどる。AIをつかうことは賛成派。業務の効率化。練習して発話させておわりでなく、生身の人間とコミュニケーションとること大事。


〇宮崎先生
・中学校で23年間、現場も研究もいろいろとやってきたが、大学では業績がたりない、という。
・水・木曜 授業参観か発表準備か論文執筆。現場では・・・
・授業規律・語彙指導・オーラルイントロの消滅:動画見て終了。
・音読指導の消滅。内容理解したら、すぐ言語活動。
・いまから音読の時間だから、AIつかって、と一斉指導しないでやっている人がいる。
・おきざりにされてきた大学生が多い。一人で決断できない学生多い。とにかく気にかける、声かける。
・語彙もあまり知らない、発音もあまりできない学生も、音声を中心に丁寧に指導すると伸びる。TOEICの問題解かせ、解説してからチェンクごとに区切って読んでコーラスリーディング。長文読解問題も空欄含む文を音読する。英語の歌を、歌詞なしで聴かせてどんな単語聞こえたか問い、つぎに歌詞を見ながら聴かせる。二回目は歌詞を消してミュージックビデオを見せる。TOEFLの問題を解かせて、解説したら音読。こちらはシャドーイングやペーストリーディングも。

〇前田先生
・CLIL 内容重視が多いのが中高とは違うところ
・日本人中学生を対象にした研究が極端に少ない。海外の研究はコンテクストが違う。
・大学生の初年度:目標もって、計画をたてて、実行に移し、達成るるのが難しいので、やらせてあげた方がいい。
・e-learningさせる。スマホとタブレットは慣れているが、PCは難しい、つかえない学生多い。4月はPCのインストラクターみたいになる。
・「英語の授業は先生が黒板に書いたことをノートに映す授業だった」「あてられないように気配をけしていた」「先生となかよくして成績をよくしていた」という回答あり。―――そんなことないはず。まめに、気に掛ける、声をかけること大事。

〇*北原先生:なぜ音読をやるのか、わかっていない先生が多い。幹の本にも書いた。日本であえて英語学ぶには、自分の声で、自分にインプットする。それ以外にありますか。ほかの国とちがうところ。*

Q:生徒同士のやりとり、できているが、内容のレベルを上げたい。質を向上させるためにどうしたらいいか。

〇前田先生:トピックのレベルを上げる。身近から地域、そして社会のことへ。時間を長めにとって、多少溺れるようなことをすると伸びる。

〇宮崎先生:帯活動も大事だが、日常的話題から社会的話題に、教科書本文からつなげる。指導要領に書いてあるのだが、やっていない 教科書本文で読をちゃんとしていれば表現がはいっている。教科書の題材に関して、相手がいってくれたら、あいづち、くりかえす、言い換える、など会話をどう持続させるかも大事。

〇北原先生:クイックQ&Aで身近じゃなく、次のバージョン、社会的な問題を入れたものをつくったらどうか。練習がないから、できないのであって、すればできるようになる。

・私(教師)の音声で、音読をするようにしたら、音読力があがったことを目の当たりにした。身近な人の音声だから、入る。遠くの人の言葉ではないんだ、ということを感じてくれているのではないか。今日、心強くなりました。技術の伝播――私のちからが学生に関与している。
・英字新聞は難しい?
・本来求めているものにつなげてあげるといい。

〇北原先生:高3の時、たまたま見た英字新聞 社会面まるでわからなかった。
社会面からはいっていったらどうか。時事問題ではなく。

<感想>
最も成果の上がる授業のコンポーネントと手順が明らかになっているのに、それが受け入れられず、これまでの「慣行」が無反省に継続されていく状況が多く見られることについて、だから、現場から結果をだして変えて行くことが大事なのだ、と思いました。長年現場で実績を積み上げ確かな腕を持っている人より、海外のジャーナル等により多く論文を掲載された人の方が、教授として重用され、後進の指導に当たることになる、この制度は、いかがなものか、と思いました。学問研究の成果は成果として、現場での豊かな実践の実績にもっと価値を置くあり方にならないものか、と感じました。やはり、言語は音声、しかも場面、文脈のなかで、生きた人間から人間に伝わっていく。そのことを大切にして今後も実践していきたいです。また貴重な学びを 皆様から頂きました。北原先生、パネリストの先生方、みなさま、有難うございました。

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5月例会報告です。

パネルディスカッション『日本の英語教育はどこへ向かっているのか』 by未来の英語教育を語る会*
*発端は平成18・19年東京教師道場部員と助言者(北原先生)の集まり。都内で月1回活動中。会員募集中。
 都内公立中学校の先生2人(内1人はスライド発表)、元中学校の先生で、現在大学で後進の育成に携わる先生3人がパネラー。
 共感したところ、学んだところ
1 「60代のカリスマ世代と40代の狭間の50代として伝承がされていない」
  1990年頃から約20年以上採用が非常に押さえられた期間があった。就職氷河期であり、少子化が進み、学齢期の子どもが急速に時期。優秀で熱意ある教育実習生や、TA(Teacher’s Assistant)等の教員志望の学生さんが採用試験に軒並み落ちた。今、言っても仕方のないことだがなんともったいないことをしたか。また、採用されてもその頃から多忙化が一層進み、ご自身の体調不良、家庭との両立の困難等で退職されていった方が私達の世代(現在60代以上)より格段と多い。上記の「伝承されていない」理由の一つにこのような理由もあると思う。
2 「2クラス3分割の少人数授業の困難、その学年の主担当がワークシート大好きな時の苦悩」
  同じ経験をし、辛かったです。いまだ、変わらないとは。懇親会で「全国的には少人数撤退の動きあり」とのお声もあり。希望を感じました。少人数だといろいろとやりにくいが 「音声重視」から離れてはいけない。
3 荒れていない生徒に甘えている教師もいるのではないか、とのご指摘あり。
4 公立中学校教員から大学の先生になられた方々が異口同音に「目の前の生徒が力をつけていくのを喜んでいるだけではダメ。未来につながるように良き指導者を育てたい。その立場で日本の英語教育を変えたい。」と熱く語っておられたことに感動しました。目の前の生徒の変容で十分満足していた自分を鑑み、反省しました。
5 大学で教鞭を執り、教員志望の学生の割合は減っていることを痛感。なりたい人が増える職業であって欲しいです。
6 大学の教職課程担当者、教職課程のプログラムにも課題多し。(先日の北原先生のエッセイにあった「英語科の教職課程にフォニックスを必修にするべし」には大賛成です。加えて「発音トレーニング」の一層の充実。)
7 北原先生始め、北研の先生方が実践されている3悪追放(×単語テスト×悪のノート×和訳)。しかし、残念ながら、まだかなり存在する。人は教えられたように教える。大学生にも染みついている。根が深い。
8 オーラルイントロダクションは必須。動画を見せるだけではいけない。教師が生徒の反応を見て生徒の想像力をかき立てる。今日はどんな話なのだろうとワクワクするように持って行くことが大切。
9 ペアワークは、もう一人の自分に出会うきっかけになる。(外国語を学ぶ意味でもある)違う人格の自分を話す面白さ。普段話さない友達と話せる。楽しい。思い出深くなる。だから、いろいろな生徒と話すように設定してほしい。
10 高校では音読が減っているようだが必要。音読とはその言語の基本を頭に入れること。必須。
11 音読はデジタル任せではなく、教師もモデルとなる方が生徒の音読力は上昇する。教師の発音トレーニングは必要。
自分が強く感じたこと
 デジタル化の時代でも教師の役割は大きい。ITCではできないことで英語教育には必須のことを教師が担っている。英語教師が若者のなりたい仕事になり、有為な人材が育って欲しい。  以上

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千葉のM.Sです。5月レポートを致します。パネルディスカッション『日本の英語教育はどこへ向かっているのか』

未来の英語教育を語る会:組織 代表  宮﨑太樹先生(高千穂大学)、事務局 前田宏美先生(文京学院大学)、顧問  北原延晃先生(英語指導技術研究会主宰)、会員  島田朋美先生(荒川区立尾久八幡中学校)、岡﨑伸一先生(国士舘大学)、古川悟先生 (東京都世田谷区玉川中学校) 他数名

北原先生より。東京教師道場が平成18年から始まったが、教員が学ぶ機会は少ない。実際の現場はどうなっているのかを今日は聞きたい。先日、新潟の小学校、中学校の先生方に事前質問を行なったが、あまりにも基本的なことを知らない教員が多いことに驚いた。

●会員の東京都世田谷区玉川中学校の古川悟先生(本日欠席のため、島田朋美先生が代わりに説明して下さった。)の発表。「ワークシートの授業を考える」現在の学校では、2つの学年がワークシートを使っている。

(教師のメリット)1、やることが明確 2、準備が楽 3、作成者は授業者任せにできる

(生徒側)1、やることが明確 2、和訳と単語の意味理解 3、埋めると達成感がある

しかしワークシートは「点」である。ワークシートを埋めるだけの授業では×。ワークシートは、塾に行っている生徒はすぐできるし、低位の生徒は自分一人ではできず、わからないで終わる。

導入・・・スキーマ活性化 →まとめ活動・・・パフォーマンスだけだと理解や定着が難しい。

北原メソッドでは、オーラルイントロ→ピクチャーディスクライビング→語彙指導→音読→パフォーマンスとたくさんインプットする内容がある。生徒は常に考え、動き、活動している。

授業は横に広がるものである。生徒同士のやり取りや教員とのやり取りから生徒は沢山吸収することができる。さらに北原メソッドでは、Try to be different, Learn from your friend, Contribute to the classと生徒の主体性を促す指導をしている。北原メソッドでやっている先生たちはワークシートをやることをどう思っているか北原先生は知りたがっていた。

(島田朋美先生)東京都は、少人数授業(3クラス2展開)を行っているため、同僚と合わせるのが難しい。とても大変であるとのこと。学年の生徒全員を教えられないというジレンマ。クラスの雰囲気がわからない。これまで少人数授業ではない時は、英語は授業数が多いので今までは生徒の様子がわかりやすかった。しかし今は生徒の様子がわかりづらい。また、お互いに観に行きにくい状況である。

(北原先生)ワークシートを作るのが好きな英語の先生が多いが、はっきり言って時間の無駄!「教わったように教えるな(若林俊輔先生)」を読み返している。

京都のM先生(オンライン)からの質問 今年度一緒に学年を組んでいる先生は、森岡先生よりベテランで、その人がすべてのワークシートを作っている。生徒指導がビシッとしているが、ご本人曰く「寺子屋のような授業」。残念すぎる。生徒に辛い思いをさせたら嫌だなと思いながら、配らないと生徒が不安になるかと思い、配るが、ジレンマを感じている。(後から個人的にお聞きしたところ、和訳をさせる悪のノートのワークシート版だそうです・・・)

千葉県K先生(対面)よりアドバイス 演習形式になるので、発表を嫌がる傾向がある。ワークシートを読ませたらどうか。

西東京 福島先生(対面)よりアドバイス ニューホライズンの場合、教科書通りにすれば必要ない。ワークシートではなく、スライドをシェアするのはおすすめ。

東京 T先生(北区堀船中学校)

ワークシートに何が載っているのかが気になる。デジタル教科書と重複するものがあるなら勿体無い。生徒同士のやりとりの方が大切ではないか。

東京  M先生(世田谷区用賀中学校)ワークシート=教材研究ではない

【宮﨑太樹先生の発表】 若いころ、長先生に少人数授業の際のワークシートについて相談したところ、共通指導案を作成したら?とアドバイスを受けた。オーラルイントロは授業者の個性を出すので大切。共通指導案のおかげで、チームで授業を楽しくやれた。

北原延晃先生 ワークシートが評価の対象になるのか。やったことの積み重ねとなるのかを考える必要がある。

山形酒田 F先生 オンライン)より

現在は小学校で勤務。40年前新規採用の時、ベテランの先生たちはみんなワークシートを作っていたが見せてくれなかった。音声を重視しているならワークシートはいらない。

島田朋美先生

特別支援系の生徒が増えている。ペア活動やりたがらない生徒が増えているのも課題に感じる。

札幌・K先生 コロナ禍でコミュニケーションが取りにくい時期の影響が大きい。

山形F先生 コミュニケーション能力が落ちて来ている

勤務校の小学校では、イングリッシュルームに入れ替わり生徒が来るが、授業のたびに席替えをしていた。そのおかげでいろいろな子供達と話せるようになった。

島田朋美先生 若い先生たちがオーラルイントロがわかっていない。デジタル教科書で満足している。動画を見せるだけでは理解が深まらない。補足して理解を深めるのが大切。

北原延晃先生 オーラルイントロダクションはどうなのか。大学で教えているときに見せると生徒はびっくりしていた。北原先生はオーラルイントロダクションは絶対に必要だと思っている。声色を使い分けて会話をするのが大切。

岡崎先生 熊本大学で教えていた時、人数はそれほど多くない中でこういうパターンで教えている先生もいるよと紹介しても、大学生は説明する授業になってしまう。入試を意識しすぎている。紙芝居みたいなのは受けていない生徒が多い。模擬授業をやらせると途端に説明ばかりの授業になる学生が多い。それだけ自分が受けてきた授業の影響が大きいことがわかる。

宮﨑太樹先生 先生が話さなければ生徒は話すようにならない

アコースティックイメージは文字を見ると消えてしまう。動画の映像でわからないところを教師が言い換えてあげないといけない。

北原先生 1980年代にオーラルイントロダクションについて重視され始めた

休憩

新潟 I先生(オンライン)勤務校の小学校には、ECルーム 机椅子がないところでやっている。なかには話し合いが苦手な生徒もいるので、活動する際、不安な子供には座っているようにいい、説明してあげてから始めさせている。

北原先生 正進社からスーパーペアワークが出版された時、大反響があった。普段は内気な子も話せる不思議さ。いつももう1人の自分に会えるんだ。恥ずかしくて言えないことも英語なら違う人格で言えるから。と北原先生は伝えていた。

岡崎先生(国士舘大学) 23年間東京都の教員をしていた。都の中英研、研究部員だった。カルガリー大学院を経て、現在に至る。熊本大学の大学生は基本的に優秀でなんでもやれる力もある生徒だった。小学校の先生で副免で取りたい場合は、時間がかかった。演習が多かった生徒が多い。音声学も教えていたが、音読して来た生徒は少ない。国士舘大学では一般教養なので、苦手な子も多い。少しずつ学生の態度が変わって来たかなというところ。Eラーニングとして、教科書付属の教材はスマホで取り込んでするが、それはサクサクやる生徒たちが多い。動画で興味づけをしている。10名弱の学生を連れて見に行ったところ、動詞の活用形を覚えるだけで50分の授業が行われたのに愕然。中学ではペアワークやっていたという生徒はいた。

熊本 S先生(オンライン)からの質問。

AIでスピーキングの県の指定を受けたがどのように取り入れたら良いか。

岡崎先生 よくあるのはAIを相手に会話練習するのに使うこと。

宮﨑太樹先生 ワールドクラスルームを活用。一切指導もせず音読練習をやらせるのは少し無茶苦茶。大学で教えていて、実績が足りないと言われることにジレンマを感じながら、目の前のことをやるしかない。

千葉  K先生からの質問。業績が足りないと言われるなら何が足りないのか。

宮﨑太樹先生 とにかく海外で発表しろと言われる。海外で学会誌に載っている数が求められる。これまで宮﨑先生は3本、研究論文1本出しているが、全然足りない。応用言語学、理論的に成果を出しているかなどが求められる。自分のやりがいが足りないのがつらいところ。実績を積むために日々やっている。やるしかない。

東京専門学校 U先生からの質問。音声を大事にしているが、なかなか浸透しない。三単現のSもわからないような生徒を相手にしている。年齢の違う生徒にどのように教えたらよいか。

宮﨑先生よりアドバイス TOIECを、問題を解かせてから読む授業を持っているが、チャンク読み、全文2回をしている。生徒の反応は、大変だけど頭に入ると言われる。空欄を埋めてその語を含む文を読む。歌を歌詞なしで聞く。歌詞を見ながら聞いてご覧という。動画は初めだけ音声だけを聞いて歌詞を見ながら。必要なら板書。トフルの授業では、コーラスリーディング、ペーストリーディング、シャドーウィングをしている。

前田宏美先生(文京学院大学) 26年東京都教員をしていた。どんどん喋る、どんどん書くことを行なっている、前田先生の授業では静かに身を潜めて隠れることはできない。大学ではクリルが求められる。教授になるには本を5冊以上出版するかによるといわれている。大学では博士号は足の裏の米粒のようなもの。取れるなら取るか、くらいなもの。日本人中学生を対象にした研究が極端に少ない。

(授業参観をして気になること)

オーラルイントロダクションは元々やっているのか。

教師と生徒のやりとりをもっと深めたら面白いだろうと思う。生徒同士のやりとりは定着しつつあるので、話す内容のレベルを上げるか、質向上を目指すことになるだろう。ペアワークは決められたペアでやることが大切。活動の目的や目標を設定して授業を行うことが大切。

北原先生 音読の意味は何か、と聞かれてなんと答えるか。答えられない先生方が多い。答えはあえて自分にインプットするため。それしかないでしょ。それ以上でもそれ以下でもない。

前田先生 内容のレベルをあげていくとは。やり取りの質について。

1、身近な題材で、2、少しこみいっていること。3、社会的な話題を段階的に取り扱う。2人で1分、1分半、2分と時間を長くするのも質を高めることになる。

宮﨑太樹先生 帯活動についても考え直す必要がある。日常的な話題、社会的な内容について学習指導要領にも載せられている。最近は本文も難しいので本文からやりとりをするのもよいのではないか。相槌を打つ。繰り返す、クエスチョンを出す、やり方を伝授してあげると豊かな会話になる。

北原先生 クイックQ&Aは効果的。新たなQuick Q&Aを作成したら良いのでは。次の話題を付け加えれば良い。練習をやればよい。教科書が難しすぎるのではないか。

東京K先生 現在高校2年生を教えている。What do you do when you are free? などの二級レベルで準備するようにと言われたが、今回勇気づけられた。音読力が変わった。いつも会っている人がこれだけできるのだから、自分たちもできる。大学のクリルの問題で日本語の新聞は難しすぎる。取り扱いが難しい。

岡崎先生 ニュース英語のテキストの専門用語が多い。読解でも難しい。AIで読み、リライトする。3パターン作って、単語リストも作って、英語で定義して、とするとすぐできる。

北原先生 高校3年生の時にデイリー読売定期購読した。ニュースの内容の単語は難しい。わかりやすいトピックから見たらいいのではないか。

【感想】今回の対談形式の北研では、北原先生と長くお付き合いのある先生方をパネラーにお招きし、様々なトピックで対談が行われました。また、以前中学校で教えた経験を持つ先生方が、現在大学で勤務される中で抱えているジレンマについてもお聞きすることができました。私は以前から、北原メソッドを広めるには、実際に教員になる確率の高い大学で、教員志望の学生たちに教えることが最も効果的なのではないかと考えていました。しかし実際には、大学教員として評価されるためには海外での論文発表などの研究実績が求められるという現実があるとのことで大変衝撃を受けました。そのようなジレンマや歯がゆさを抱えながらも、パネラーの先生方は目の前の学生たちと真摯に向き合い、日々実績を積み重ねておられることを知りました。これまで数多くの教育現場で豊富な経験を積み、生徒と真剣に向き合って成果を上げてこられた先生方であっても、研究実績や著書といった形で示されなければ十分に評価されない現状には、もどかしさを感じます。日本の英語教育を変えていくためには、高校・大学入試の在り方や、ライティング偏重になりがちな指導の見直しも必要なのではないかと思いました。

北原先生も、これまでさまざまな機会や北研で多くのことを教えてくださっていますが、その考えが十分に広がらないことに対して、もどかしい思いをされているのではないかと思います。それでも北原メソッドを実践する私たちは、それぞれの現場で少しでも良い授業を目指し、日々奮闘しています。北原メソッドのおかげで、教師も生徒も楽しめる授業を実践する先生方は確実に増えています。ノート中心の学習や単語テスト、英文和訳を中心とした授業は今も根強く残っていますが、私たちの生徒たちは、わくわくペアワークを楽しみ、なるほど英文法で理解を深め、ジャレマガカルチャーで読解力を身につけながら、楽しさと学力向上を両立した授業から多くを学んでいます。

今回の研修会で特に考えさせられたのは、オーラルイントロダクションについてです。もともと苦手意識のある分野であり、最近は動画を見せて終わりにしたり、トピックに少し触れるだけで終わったりすることが増えていました。また、ピクチャーディスクライビングやピクチャーQ&Aにも十分取り組めていなかったことに気付かされました。パネラーの先生方にとって、オーラルイントロダクションを行わないことは考えられないというお話を聞き、自分自身の実践を深く反省しました。50分という限られた授業時間の中で、やるべきことややりたいことは数多くあり、時間配分は本当に難しいですが、改めて挑戦していきたいと思います。

また、ワークシートについてのお話も印象に残りました。確かに、英語に限らず社会・数学・理科・国語など、多くの教科で手作りのワークシートを作成する先生方は少なくありません。自分なりに内容を整理し、生徒に分かりやすく伝えたいという思いは大切ですが、その作成には多くの時間がかかり、ミスも生じやすくなります。その点では、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスの面で課題があるように思います。一方で、近年は教材費削減の影響でワークブックを十分に購入できない、あるいは購入しにくい現実もあります。そのため、ワークシート作成を一概に否定することもできません。AIなども活用しながら効率化を図ることは一つの方法だと思います。大切なのは音声活動であり、ワークの音読なども取り入れながら、バランスよく実践していきたいと感じました。

北原先生には、いつも幅広い視点から多くの気付きを与えていただき、感謝しています。やるべきこととできることのバランスを取りながら、目の前の生徒を大切にし、これからも楽しく授業を行っていきたいと思います。貴重な機会を与えてくださった北原先生、パネラーの皆様、そして会場校のK先生に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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鳥取のUです。令和8年5月30日(土)に開催された「未来の英語教育を語る会」にオンラインで参加しました。今回のテーマは「日本の英語教育はどこへ向かっているのか」であり、大学教員の先生方と中学校や高校の先生方による議論が行われました。

【パネラーの先生方】
島田 朋美先生(荒川区立尾久八幡中学校)、岡﨑 伸一先生(国士舘大学)、宮﨑 太樹先生(高千穂大学)
前田 宏美先生(文京学院大学)

【ワークシートについて】
まず印象に残ったのは、ワークシートの扱いについての議論です。ワークシートは生徒にとって「何をすればよいかが分かりやすい」、教員にとって「授業準備がしやすい」といった利点がある一方で、
生徒同士や教師とのやり取りが減り、英語を実際に使う機会が少なくなるという問題点が指摘されました。また、単元全体の流れや学習のゴールを意識せず、教科書の一部分だけを切り取って扱う授業になりやすいという点も挙げられました。英語学習においては、単元を通して音声や内容を積み重ねながら、生徒が表現活動につなげていくことが重要であると改めて感じました。

【オーラルイントロダクションについて】
次に、オーラルイントロダクションに関する議論も非常に興味深いものでした。近年はデジタル教科書や動画教材が充実しているため、それらを見せることがオーラルイントロダクションの代わりになっているケースもあるとの指摘がありました。しかし、教師が自らの言葉で語り、生徒とのやり取りを交えながら内容理解を深めることには、動画だけでは代替できない価値があるという意見が多く出されました。特に宮崎先生が説明された「アコースティックイメージ(音の聴覚心像)」という考え方は大変印象的でした。英語の音声を先に聞き、その音のイメージを脳内に形成することが言語習得の基盤になるという話は、音声を重視する北原メソッドの考え方とも重なるものでした。

【音読指導の重要性】
また、音読指導の重要性についても多くの意見が出されました。内容理解後すぐに言語活動へ移行し、十分な音読練習が行われていない現状が指摘されました。音読は単なる作業ではなく、自分の声で自分自身に英語をインプットする活動であり、日本のように日常的に英語を聞く機会が少ない環境だからこそ重要であるという北原先生のお話は大変納得できるものです。大学生の実態として、基本的な語彙や発音に課題を抱えている学生も多く、音声中心の丁寧な指導によって伸びるという報告からも、音読指導の価値を再認識しました。

【やり取りの質を高めるための提案】
さらに、教科書本文から社会的な問題についてのやり取りにつなげることや、会話を継続するためのストラテジー(相づち、繰り返し、質問など)の指導についても学ぶことができました。単にペアワークを行うだけでなく、生徒がどのように会話を続けるのかを具体的に指導することが、より質の高いコミュニケーション活動につながることを改めて感じました。

【私の感想】
①私の学校にも、授業中ほとんどワークシートを使って授業されている教員がいます。空き時間に授業の様子を見に行くと、生徒は先生の日本語を聞き、ときどき英語を聞き、ワークシートに英語を記入しています。生徒は聞いている時間が多く、英語を話す機会が少ないと感じています。どうしても生徒は顔が下がり、寝ている生徒も目にします。ワークシート中心の授業ではなく、もっと生徒が英語を使って交流する機会を持ったらよいのにと感じていました。そのため、このお話があったときに共感しながら拝聴しました。

②今回の研修では、前田先生から、接頭語・接尾語・語源を生徒が身に付け、自分の力で英語の意味を推測できるようになることの重要性についてお話がありました。私もそれに賛成であり、語彙指導ではフラッシュカードを使って指導していますが、焦点を絞って接頭語・接尾語・語源についても生徒に伝えています。この話をすると、生徒が強く頷いている様子が見られます。ただ、どの接頭語・接尾語・語源を扱うかは、私自身の判断で選んで指導しています。そこで、中学校や高校の他の先生方が、これらの接頭語・接尾語・語源についてどのように指導されているのか、ぜひ聞いてみたいと思いました。

③ 今回、ワークシート、オーラルイントロダクション、語彙指導、社会的な問題についてのやり取り、そして音読指導の目的について学ぶことができました。私が実践していることと重なる内容も多く、また新しい視点を学ぶことができ、大変有意義な研修となりました。


今回もこのような学びの機会を設けていただき、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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北原先生、北研の先生方

こんばんは。宮崎県延岡市立中学校 S.Kです。毎日のように届く、先生方のレポートを拝読し、勉強させていただいています。ワークシートについては、今は使っていませんが、作った方がいいのかな?と悩んだ時期は、正直ありました。そう思ったのも、明確な根拠があった訳ではなく、ワークシートを作っている先生がいるから…とか、生徒に「前の先生は作ってくれていました」と言われたから…などが理由でした。北原先生が、生徒のリアクションを大切にされていたり、データをとったうえでの客観的事実に基づいて授業をされてきたりしたことを思うと、なんと表面的で感情的な判断だったか…と思います。

先ほど、携帯をいじっていたら「President Online」の記事で「なぜ日本人は英語がヘタなのか…『TOEIC900点が当たり前』の韓国を見てわかった外国語習得に最も必要な要素」というタイトルのものを読みました。

日本は、経済的にまだ、「日本語だけでも何とかやっていける」環境にあるから、英語を学ぶことが「オプション」の域を越えない…ということが書かれてありました。例として、サムスンでは、English onlyでの研修があることがあげられていました。「日常会話レベル」で話せないと、会社ではやっていけないよ?…という感覚なのだと思いました。それに比べると、確かに日本では英語が話せること…はそこまで「must」なアイテムではないような気がしました。(宮崎という地方に住んでいるから、そう感じるのかもしれませんが…)

では、そういう環境にいる私たち(特に、私のような「地方」の中の、さらに「地方」に住んでいる者)にとっては、いかに授業の中でそのような環境を作ってあげられるか…が肝なのだと、改めて考えさせられました。

レポートにあった、「音読の重要性」や「オーラルイントロダクション」などは、田舎に住んでいる自分にとっては特に意識させられるものでした。「話せたらいい」ではなく「話せ『なければならない』」という環境で育ってきた人達と仕事をするかもしれない、目の前の生徒たちが、成長したあとに面食らわないでいいように、せめて自分の授業では少しでも環境を整えてあげたいと、改めて思いました。

先生方のレポートがあったからこそ、考えられたことです。ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・H書店のHです。大変お世話になっております。以下、5月の例会のレポートを提出いたします。

今回の例会はパネルディスカッション形式で、3名の大学教員(宮﨑先生、岡﨑先生、前田先生)と現場の中学校教員(島田先生、古川先生・例会はご欠席)、そして司会の北原先生によって行われました。生徒の学力低下、教員不足など社会的な課題が叫ばれる中、日本の教育業界の実力ある方々のディスカッションは非常に勉強になりました。現地やオンラインで参加されている先生方の学校現場の報告や悩みの共有があり大変な熱気がありました。

以下に、私が特に勉強になった点を記載します。

〇ワークシート
・ワークシート作成自体が教材研究であると勘違いしてしまうケースや、文字(日本語訳の穴埋めなど)の活動に偏ってしまうことが多い
・北原先生からはワークシートは時間の無駄、音声から完全に離れてしまうと話があった
・共有すべきはワークシートではなく、指導案が良い

〇ペアワーク
・ペアを固定せず流動的にする
・活動の流れを理解できず不安そうな生徒の声を丁寧に聴く
・ペアワークは「もう一人の自分(違う人格)に出会える」というメリットがある

〇オーラルイントロダクション
・映像や音声教材の充実により、誰でもそれらしい導入ができるようになった
・実践している先生が意外と少ない。その背景には技術的・心理的ハードルがある
・生徒の反応を引き出し、授業規律を保ちながら発言をマネジメントする技術(授業経営)が必要である
〇音読指導の重要性
・日本のように日常で英語に触れる機会が極端に少ない環境だからこそ、「自分の音読の声を自分の耳で聞き、頭の中に英語の回路を作る」ことが重要。オーラルイントロダクションとしては以前、北原先生の示範授業で行われた「カレーの導入」が印象的です。あんなに面白くて、ためになり、記憶に残った導入は今までにありません。インド式カレーのシャバシャバと日本式カレーのthickのイメージをジェスチャーを交えて教えてもらい私は一発で覚えました。「カレー愛」があってのスペシャルな導入だとは思いますが、内容が難しすぎてもいけませんし、どの程度にするのかのバランスが非常に難しいと思いました。以上になります。

この度も一緒に学ばせて頂きありがとうございました。よろしくお願いいたします。

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いつもお世話になっております。大阪市立東我孫子中学校のI.Aです。北研5月の例会はオンラインにて参加させていただきました。今回はパネルディスカッション『日本の英語教育はどこへ向かっているのか』でした。大学教員3名、現場教員2名と司会の北原先生で行われました。印象に残った部分を記していきます。

◯ ワークシート
ワークシートを使用しての授業は、教師側からのメリットとしては「やることが明確」「準備が楽である」などではあるが、丸投げ状態ではないか。確かに生徒側にとっても「明確」ではあるが、ワークシートは点であって線ではない。北原先生からは、作る方も生徒にも時間の無駄。これでいいの?と。教わったように教えるなであって、ワークシートは音声から離れてしまう、でした。少人数の授業においてもワークシートを共有する話が出ました。揃える意味と楽さはあるが、個々の先生がやりたい授業を40分+ワークシート10分というのもあり。縛られなくていいという意見。  
◯ ペア活動について
反抗的な子が減ってきているが、配慮のいる子が増えている。話すのが苦手な子が多く、ペアを作りたがらない。
◯ オーラルイントロダクションについて
教科書のデジタルは便利で、それを見せてオーラルイントロダクションだと思っている教師がいる。しかし、本当は肉声で伝え、内容を補足していく必要性。教師が生徒にとってのモデルになること。動画で分かるではなく、音声で。また、オーラルイントロダクションを見るとその人の授業が見えてくるという話。それくらい大切。

休憩の後、スーパーペアワークの話が北原先生から。生徒らからの感想で、スーペアでは普段喋らないことも英語でやっている時は喋れる。だからやって良かった。英語はもう1人の人間になれる。違う人格になっちゃえば良い。色んな子と話せる。


大学の先生方から、大学教員としての現場のお話が出ました。現在の大学生の話など(我が家にも2人いますので・・)、大学の先生がどのように学生を見ているかがとても興味深かったです。

ワークシートの話では、他教員との授業の折り合いの付け方を聞きながら悩ましく思いました。双方とも相手を尊重する気持ちも大切。目指すは生徒の英語力向上であったり、そのためのより良い授業作りだったり。

色々と気付かされるところが多かった会でした。自分の授業の良い振り返りの機会でした。今後ともよろしくお願いいたします。  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・東京のK.H.です。いつも学びをありがとうございます。遅くに大変申し訳ありません。5/30(土)に参加しました北研例会のレポート感想をお送りします。

中学校(島田先生、古川先生(スライド))、大学(宮﨑先生、前田先生、岡崎先生)の先生方がパネラー、北原先生が司会となりパネルディスカッション形式で興味深いお話を聞かせてくださいました。大きなテーマは『日本の英語教育はどこへ向かっているのか』

ワークシートの必要性、オーラルイントロダクション、オーラルインタラクションの重要性と展開の仕方、ペア活動と音読活動の大切さなど、知っているはずなのに日々の授業で活かしきれてなかったことを改めて教わりました。

また、個人的には岡崎先生との再会は心が震えるほど感動しました。学校事務としてパート勤務していた私に当時の管理職の方が教員免許をとることを勧めてくださり、約10年前に教員免許を取得しました。その方が岡崎先生を紹介してくださって、私は岡崎先生のご都合が許す限り、何度も授業見学をさせていただきました。伝説の赤坂中学校体育館の授業を知らない私は、代々木オリンピックセンターの大ホールいっぱいに先生方が集まり、その中で授業をされた岡崎先生に圧倒されました。岡崎先生がお誘いくださった都中英研の講座で、当時本の中でしか拝見したことのなかった北原先生を初めてお見かけしました。その存在感とオーラは今でもはっきりと記憶しています。その後、正規教員となり配属された高校にヤングジョンソン千穂先生が勤務されていたというご縁の重なりに支えられて、今の私があると感じています。

北研に参加すると、いつも迷いが消えて、また頑張ろう!という気持ちが湧きます。土曜日に北研に参加し刺激を受け、月曜の朝、通勤中のラジオからThe Alfee がカバーした「宇宙戦艦ヤマト」が流れて来て「〜誰かがこれをやらねばならぬ 期待の人が俺たちならば〜」の歌詞に、パネラーの皆様と北原先生のお姿が目に浮かびました。北原先生はじめ皆さんの活動に勇気づけられて毎日を過ごしています。皆さんのご活躍を今後も期待しますとともに、微力ではありますが私も一員として、生徒たちの末永い英語学習姿勢の形成に貢献していけるよう頑張ります。
ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お世話になっております。東京のTです。
昨日参加しました北研例会を受けて感じたことをお伝えします。

 4名のパネラーの先生方をお迎えしてお話を伺いました。中学校、大学でそれぞれが今ご活躍されていますが、北原先生のもとで道場などを通して学ばれた先生方です。皆さんパワフルでとても魅力的でした。興味深いお話ばかりで惹きつけられました。

 特に白熱したのが、ワークシート中心の授業、授業規律の消滅、語彙指導の消滅、Oral Introductionの消滅、音読指導の消滅という話があがりました。教師の役目は、授業を通してよりよく学ぶ姿勢を教えたり、英語という教科上、語彙や様々な表現を身につけさせ、そのレパートリーが増えるようにしたり、教材に取り組みやすくするための橋渡しをすることだと考えています。上記の消滅について考える中で、教師が果たすべき役割とは何かを改めて問い直す必要があるのではないかと感じました。そして、その背景には一人一台端末の普及による影響も大きくあると感じています。つまり、効果的な活用法を理解しないまま使わせることで、問題が発生していると思うのです。


 そして上記の話は、まさに私が今直面している内容でした。現勤務校では、少人数クラスに分けて主担当者が考えた授業を行うスタイルです。教科書を部分的に分けてスクリーンショットしたものに音声を載せ、単語練習のページや教科書会社の解説動画、穴埋めワークシート、振り返りシートまでを1セットにしたスライドをロイロノートに配布し、授業をするように言われています。時間内に提出箱が設置され、生徒は出さなければなりません。提出されているかどうかを主担当の先生がチェックするからです。この授業スタイルですと、教員は英語を使う時間がありません。せいぜい最初の帯活動のチャットくらいです。単語練習を全体で行う隙もありません。紙の教科書を開く必要がなく、ノートに文字を書きません(ノートすらありません)。単語練習はグループで行うように言われていますが、各自で音声を再生するようになっているので、グループとしてのメリットがあまりありません。時々スピーキング活動用のシートが含まれていますが、穴埋めして提出することが目的となっており、それを英語でやりとりをしない傾向にあります。英語を使う必要性を感じていないのか、言い方がわからないのか、あるいはその両方かもしれません。基本文を提示して促せば頑張ります。主担当者は、この授業スタイルを「主体的な学び」と捉えているようです。
 そこで私は、新しいUnitに入る前には教科書の扉絵を見せて、質問をする時間を設けました。また、音読時間や全体でリスニングをする時間、単語練習をする時間を捻出し(フラッシュカードを使用)、残り時間で配布されたスライドに穴埋めをして提出するように促します。ただし、私がこれらの活動に時間をかけすぎると、生徒は提出することができなくなるため、急ぎ足となっています。
 この主担当者が作成するスライドは、自宅で復習するには大変便利かもしれませんが、授業としては疑問を抱きます。今回の例会でのパネラーの先生方のお話は、心に刺さるものがありました。自分が主担当として教えている1年生の授業で、Oral Introductionがしっかりできているのかを振り返るきっかけにもなりました。普段から話す内容は文字に起こしていますが、それが果たしてその後に聞いたり読んだりする教科書の内容に対して、生徒の興味・関心を高めているのかは自信がありません。また、前田先生がおっしゃっていた「音読指導の目標を教師が設定できているか」という問いには考えさせられました。私は、教科書のセリフを覚えて自分のものにし、一語あるいは数語を入れ替えることで、自分の言いたいことを表現できるようになることを音読指導のゴールにしたいと考えています。しかし、これまでそのことを十分に意識できていませんでした。そうした目標を明確にすることで、おのずと各表現の指導にも軽重が生まれるのではないかと感じました。前述のロイロノートを使用する授業など、向き合わなければいけない問題は多くありますが、生徒が英語を使って生き生きする授業をしていきたいので、明日からも頑張ります。刺激と励ましをいただける北研例会に参加できてよかったです。ありがとうございました。

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お世話になっております。夜分に申し訳ありません。新潟市立中学校のT.Sと申します。
オンラインで参加いたしました。

①なぜワークシート?
・クラス間の差を減らして共通の内容を担保(教師)
・授業内容が明確、準備が楽(教師)
・プリントを埋めた感、やった感(生徒、教師)
→しかしそれは本当に生徒の学びになっているのか?

②大学教授が授業を参観されて、なくなっていると感じるもの
・授業規律
・語彙指導
・音読指導
・活動の目標設定
・オーラルイントロダクション
→教科書の映像で代替されてしまっている。

感想
①は自分も気になって、テスト前にワークシートを見返すかどうか生徒に聞いたところ、二度と見ない生徒が多かったです。配ると「ハァ〜書くのか〜」という雰囲気になるし、書くと流れが止まります。仲間と一緒に英語を学ぶのが楽しいと感じることが、意欲を支えるのだと思いました。音声、やりとりから離れないことを徹底したいです。

②のオーラルイントロダクションは自分も工夫が足りないことを反省しながら聞いていました。教科書の話題は豊富でよいものがたくさんありますが生徒と教科書を繋がなければならないと思いました。

ペアワークの話題には共感いたしました。話さない理由は、そもそも話す内容が思いつかない場合、話したいことはあるが語彙や文法知識が足りない場合、に加えて、自信がないという心理も働くのかなと考えました。4月の例会で小原先生から、なんとなく、を許容することを学びました。足場がけ、会話の方略、話題や時間制限による難易度の調整、などを教えていただいたので、安心して発言できる雰囲気を土台にして実践したいと思いました。

全国の先生が集まり、活発に意見交換する場がすごいものだと思いました。今後ともご指導よろしくお願いいたします。北原先生、9日の研修を楽しみにしております。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・北原先生、北研MLの皆様
報告が遅くなりました。茨城県のSです。令和8年5月30日(土)に開催された「未来の英語教育を語る会」にオンラインで参加させていただきました。今回のテーマは「日本の英語教育はどこへ向かっているのか」、大学教員の先生方と中学校や高校の先生方による議論、大変興味深く拝聴させていただきました。

【パネラーの先生方】
島田 朋美先生(荒川区立尾久八幡中学校)、岡﨑 伸一先生(国士舘大学)、宮﨑 太樹先生(高千穂大学)
前田 宏美先生(文京学院大学) 
諸先生方にも感謝いたします。以下のレポートをいたします。

◆【ワークシート】
ワークシートについて問題提起をしてくださいました。
教師、生徒、それぞれにとってのメリットが示されました。

「教師にとっては、やることが明確、準備が楽、複数の教員で教える場合、教える内容が統一でき、打ち合わせが充分できなくても、授業を任せられる。生徒にとっては、やることが明確、和訳や単語の訳などが載っている、やった感がある」など。


北原先生の言葉
「ワークシートを作成し共有するのではなく、指導案を共有したらよい」というお言葉に説得力がありました。


【感想】
授業の展開が分かるものがあれば、他の先生方もやり易いですよね。
本校の若い先生方も、皆さんワークシートを作成しています・・・。以前から本校の生徒にとってワークシートは「覚えるべき」重要な語句というより空欄を埋めるだけの「作業」でしかない気がしていました(偏差値も低く、勉強に意欲のない生徒が多くいたので)。今年の1年生は勉強にも意欲的で英語も頑張っています。


◆【オーラルイントロダクションについて】
オーラルイントロダクションに関する議論
「近年はデジタル教科書や動画教材が充実しているため、それらを見せることがオーラルイントロダクションの代わりになっているケースもある」との指摘がありました。さらに「教師が*自らの言葉*で語り、生徒との*やり取りを交えながら内容理解を深める*ことには、動画だけでは代替できない価値がある」。


宮崎先生が説明された「アクースティックイメージ(音の聴覚心像)」という考え方。

【感想】音の聴覚心像(耳慣れず他の先生のレポートを拝見し、聞き取ったもので良かったのだと確信)
英語の音声を先に聞き、その*音のイメージを脳内に形成することが言語習得の基盤になる」という話に納得いたしました。音声を残させることが重要と北原先生が仰る理由と重なりました


◆【音読指導の重要性】
音読指導の重要性について
「内容理解後すぐに言語活動へ移行し、十分な音読練習が行われていない」現状が指摘されました。「音読は単なる作業ではなく、自分の声で自分自身に英語をインプットする活動」であり、「日本のように日常的に英語を聞く機会が少ない環境だからこそ重要」であることを仰っていました。

日本語型の思考回路では英語を話せるようになるにはかなりのインプット活動が必要だと感じます。

また、「大学生の実態として、基本的な語彙や発音に課題を抱えている学生も多く、音声中心の丁寧な指導によって伸びる」という報告に納得しました。

本校は高校ですが、音読活動をさせている先生は誰一人いませんでした。帯活動などでも対話型の活動をされている方もいませんでした。互研授業で他の先生方の授業を拝見しても文法の説明で終わりワークシートやワークをやらせるだけの授業です。

今回の研修で音読指導の価値を再認識しましたので、生徒に毎日「大きな声を出して自分の脳に覚えるよう指令を出して!」と指導すると、高校生であっても喜んで大きな声を出して活動をしてくれます。生徒の楽しそうな顔が私のモチベーションを上げてくれています。

◆【やり取りの質を高めるための提案】
・身近な話題
・レベルアップさせたものを段階的に
・社会的な話題に
★帯活動
教科書本文からトピックを取り出して題材に関して「やりとり」をする。
会話をどのように繋げていくのかを伝授するのも必要・・・。
「クイックQ&A」を使えばと北原先生・・・身近な内容に関するもの→1往復 1.5往復 2往復 と段階的に

社会的な話題に・・・北原先生が「英字新聞の時事問題を使えば」と仰っていたのはここでしょうか。いい提案だと感じました。
いずれやってみたいと思います。正確に言えば、そこまで生徒の英語力を上げ行く必要があるのですが、現在の高1の進学を希望する生徒たちにやらせてみたいと思いました。

毎回、参加させていただくと学びがあり大変勉強になります。今回も「音声・音読」について大きな収穫がありあました。また明日からの授業も頑張れます。北原先生、そして全国のMLの先生方、ありがとうございました。また次回よろしくお願いいたします。

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